トム・クルーズの代表作の一つである映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。
1996年に第1作目となる『ミッション:インポッシブル』でIMF(インポッシブル・ミッションズ・フォース)と呼ばれる架空のスパイ組織の一員、イーサン・ハント役を演じ、以降、第1作目から20年以上に続くシリーズとなりました。
シリーズは最終章を迎え、2023年7月21日には、第7作目が、そして2024年には第8作目が前後編の2部作として公開予定。
本記事では、歴代の『ミッション・インポッシブル』シリーズの見る順番と、あらすじを徹底解説。
最終章に向けて、物語やキャラクターを振り返りたい方や、これから新しく見る方にもポイントとなる部分を分かりやすく解説していきます。
歴代の『ミッション:インポッシブル』シリーズは全部で8作
歴代の『ミッション・インポッシブル』シリーズは、全部で8作あります。
時系列は公開順どおりなので、『ミッション・インポッシブル』シリーズの見る順番は、公開順に見るのがベスト。
順番 | タイトル | 作品情報 |
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1 | ![]() | ミッション:インポッシブル 公開年:1996年 監督:ブライアン・デ・パルマ |
2 | ![]() | ミッション:インポッシブル2 公開年:2000年 監督:ジョン・ウー |
3 | ![]() | ミッション:インポッシブル3 公開年:2006年 監督:J・J・エイブラムス |
4 | ![]() | ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 公開年:2011年 監督:ブラッド・バード |
5 | ![]() | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 公開年:2015年 監督:クリストファー・マッカリー |
6 | ![]() | ミッション:インポッシブル/フォールアウト 公開年:2018年 監督:クリストファー・マッカリー |
7 | ![]() | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 公開年:2023年 監督:クリストファー・マッカリー |
8 | ─ | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO 公開年:2024年 監督:クリストファー・マッカリー |
『ミッション:インポッシブル』シリーズの配信状況
歴代の『ミッション:インポッシブル』シリーズは、U-NEXTで過去作すべて見放題配信中。31日間の無料体験を利用すれば無料でイッキ見できるので、この機会にどうぞ。
タイトル | 配信 | U-NEXT |
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MI:1 | 今すぐみる 31日間無料 | |
MI:2 | 今すぐみる 31日間無料 | |
MI:3 | 今すぐみる 31日間無料 | |
MI:4 ゴースト・プロトコル | 今すぐみる 31日間無料 | |
MI:5 ローグ・ネイション | 今すぐみる 31日間無料 | |
MI:6 フォールアウト | 今すぐみる 31日間無料 | |
デッドレコニング PART ONE | ─ | |
デッドレコニング PART TWO | ─ |
『ミッション:インポッシブル』シリーズの重要なプロットを整理
『ミッション:インポッシブル』は、最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で7作目となります。
以下では、シリーズを振り返りたい方、内容を整理したい方のために、最新作を見る上で重要なプロットを整理していきます。
IMF

トム・クルーズ演じる主人公イーサン・ハントは、IMFと呼ばれる機関に所属しています。
IMF(Impossible Missions Force)は、米国政府が雇用している独立のスパイ機関。IMFの職員たちは「不可能な任務」を遂行します。
IMFは主に、FBIやCIAの権限以外での仕事を行い、多くの政府関係者の間でも誰がエージェントであるかは秘密にされています。その一方で、政府はいつでもIMFを切り捨てることができる関係性にあります。
イーサン・ハントは、IMFの地位向上に貢献したトップクラスの敏腕エージェントです。
ジム・フェルプスの裏切り

第1作目となる『ミッション:インポッシブル』では、イーサン・ハントはTVシリーズから唯一登場しているジム・フェルプスによる裏切り行為の被害者となります。
フェルプスはIMFエージェントの情報をマックスという武器商人に売り、任務でイーサンだけを生き残らせることで、裏切り行為の濡れ衣を着せました。
第6作目となる『フォールアウト』では、マックスの娘が「ホワイト・ウィドウ」という名前で武器商人役で登場しています。
ジム・フェルプスの裏切りにより、イーサンは人間不信になり、チームよりも個人での行動を優先するようになっています。
私生活と任務の両立の難しさ

第3作目となる『ミッション:インポッシブル3』において、イーサンはジュリアと結婚し、現場のエージェントから退きました。
しかし、教え子のピンチを受けて任務に戻り、結果的に妻ジュリアを危険に晒してしまいます。それによって、IMFでの任務と私生活を両立することが困難であることを理解し、ジュリアの死を偽装して、安全な監視下の元において別れることになりました。
ウィリアム・ブラントはジュリアの護衛任務についていたものの、偽装死を知らされておらず、自分が守れなかったことでジュリアが死んでしまったと罪悪感を感じていました。
結果的にイーサン本人からジュリアが無事であること、死が偽装だったことを知らされ、罪悪感から解放されました。
第6作目となる『フォールアウト』では、任務中に再びジュリアと再会します。
イーサンは任務をやり遂げ、幸せな家庭を築けなかった罪悪感を伝えますが、ジュリアはイーサンとの出会いでやりがいのある仕事を見つけ、新しい夫との生活を幸せに送っていると伝えました。
IMFの危機

イーサンは紛れもなくIMFにとって重要人物である一方で、たびたび命令を無視して単独行動するため、異端児とみなされています。
そのためIMFと対立することも多く、行動を制限されることもありますが、その一方で、成果も認められているため、イーサンがIMFから離れようとしても、困難な任務の際には協力を求められます。
イーサンは仲間や部下想いの面があり、仲間の命が危険にされされていると、任務よりも仲間の命を優先する義理深い人間でもあるのです。
イーサンやIMFのエージェントは、たびたびIMF存続の危機に晒され、後ろ盾を失った中での厳しい任務に立ち向かわなければなりませんでした。
第4作目の『ゴースト・プロトコル』では、クレムリン爆破の濡れ衣を着せられ、ロシアへのテロ行為と見なされたことで、アメリカ政府は「ゴースト・プロトコル」つまり、IMFを存在しないものとする発令をしました。
第5作目となる『ローグ・ネイション』では、CIAがIMFを吸収することで、IMFは一時的に解体されてしまいます。
シンジケートとの戦い

イーサン、そして世界の政府にとって脅威となるのが、各国のエージェントで構成される組織「シンジケート」です。
当初はイギリスの治安を裏から守る役割としてMI6長官アトリーが提案し、イギリス首相はこのプロジェクトを却下したものの、秘密裏に設立されていました。
しかし、ボスとなったソロモン・レーンによってシンジケートは国際的な犯罪組織となり、世界各国で革命を扇動してテロ攻撃を行いました。
MI6はイルサ・ファウストをシンジケートにスパイとして潜入させたものの、イルサはMI6とシンジケートの間で都合よく使われる存在になってしまいます。
イーサンがレーンを捕まえたことでシンジケートは解体されますが、その後、残党によって「アポストル(使徒)」と名前を変えて活動し、CIA内部にまで侵食するような腐敗を引き起こしています。
第5作、第6作のキーマンとなるイルサは、組織に駒として使われることに苦労しますが、MI6への忠誠を示すためにもレーンの確保に尽力します。
その結果、イーサンらと協力してレーンをMI6に引き渡し、晴れて彼女は自由を勝ち取ることができました。
イーサンたちのこれまでの活躍によって、IMFは世界を守ることと同様に、1人の命をも大切にする存在として重要な機関であることが証明されました。
トム・クルーズの危険ですごすぎるスタント集
アクションがリアルなのはCGではなく本物だから。
Why do the stunts look real? Because they are real.
『ミッション・インポッシブル』シリーズのキャッチコピー
『ミッション:インポッシブル』シリーズの魅力のひとつは、アクションシーンの面白さにありますが、映画で行われているアクションの多くを、トム・クルーズ本人がこなしていることは有名です。
以下では、シリーズでトム・クルーズが実際に行ったアクションで特にすごいシーンをランキング形式でご紹介します。
水中での6分超えの息止め潜水:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
第5作目となる『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』では、極秘ファイルを発電所の地下から入手するために、6分以上にわたって息を止める潜水アクションを見せました。
エクストリーム・ダイバーの指導のもと訓練を受け、撮影をやりきった後は、セリフを覚えられなくなるほど精神・肉体的に相当な負荷があったとのこと。
ちなみに、この記録は後に『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の撮影でケイト・ウィンスレットが塗り替えました。
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【ネタバレ感想・解説・考察】『アバター2 ウェイ・オブ・ウォーター』海を舞台に変えた家族の物語
ヘリコプターでのスパイラル『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
第6作となる『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では、ヘリコプターを操縦するトム・クルーズがスパイラルと呼ばれる高難易度のヘリコプターアクションを披露しました。
スパイラルは、らせん状に降下する高難易度のアクロバット飛行。ヘリコプターの操縦の難易度は高く、1日8時間の訓練を3ヶ月続けても初心者レベルですが、トム・クルーズは短期間で2000時間の訓練をこなすと宣言し、見事ライセンスを取得し有言実行。監督もビビるほどのアクションシーンを見せています。
飛行機に腕でしがみつく:『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
第5作目となる『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』では、離陸する飛行機に腕だけでしがみつく脅威のアクションを披露しました。
トムを支えるのはロープ一本のみで、失敗すれば着陸するまで放り出されてしまう、まさに命がけのアクションシーンになっています。
映画の冒頭のそれほど重要ではないシーンで行われているところも、トム・クルーズの映画、アクションにかけるおもいが伝わってきます。
ブルジュ・ハリファをよじ登る:『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
第4作目となる『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』では、高さ828メートルを誇る世界一高いビル、ブルジュ・ハリファの外壁をよじ登るアクションを披露しました。
ロープ一本でブルジュ・ハリファの壁を走り、飛び回る姿は見ているだけでヒヤヒヤしてしまいます。
HALOジャンプ:『ミッション:インポッシブル』フォールアウト
第6作となる『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では、トム・クルーズがHALOジャンプを行うスタントを見せました。
HALO(ヘイロウ)ジャンプとは、「High Altitude Low Opening」つまり、高い高度から落下し、地表に近い低い高度でパラシュートを開くジャンプのこと。
空中からパリのナイトクラブに潜入する前半シーン。嵐の中、先に飛び降りて空中で意識不明となったウォーカー(ヘンリー・カヴィル)を助けるために行動し、地上スレスレでパラシュートを開いて着地するという緊張感溢れる場面。
HALOジャンプは低酸素症と減圧症の危険もあるスタントですが、地上7,620メートルの高さから時速320キロの速度で落下して見事に1回のテイクでやり遂げました。
ミッション:インポッシブル
キャスト・キャラクター
キャラクター | 役柄・キャスト |
---|---|
![]() | イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFの若きエージェント。 |
![]() | ジム・フェルプス (ジョン・ヴォイト) IMFのハントの上司。クレアの夫。 |
![]() | クレア・フェルプス (エマニュエル・ベアール) IMFのエージェントであり、ジムの妻。 |
![]() | ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFのエージェントで凄腕のハッカー。 |
![]() | フランツ・クリーガー (ジャン・レノ) IMFの熟練パイロット。 |
![]() | マックス (ヴァネッサ・レッドグレイヴ) 武器商人。 |
![]() | ユージーン・キトリッジ (ヘンリー・ツェニー) IMFの局長。 |
あらすじ解説
© Copyright Paramount Pictures (1996)
IMFのエージェント、イーサン・ハントは、チェコで行った潜入捜査のミッションを率いるが、チーム全員が殺されて失敗に終わる。裏切り者の烙印を押されたイーサンは、CIA本部に潜入するミッションを試みる。
注目ポイント
© Paramount Pictures (1996)
TVドラマ『スパイ大作戦』シリーズの続編にあたり、M:Iシリーズの記念すべき第1作。
CIA本部に侵入する天吊りのシーンはミッション・インポッシブルの代名詞とも言える場面で、多くの作品に影響を与えています。ほかにも水槽があるバーの爆破シーンなど、トム・クルーズの体を張ったスタントは、シリーズ1作目から見られます。
トム・クルーズはこの作品で初めて映画プロデューサーに挑戦し、以降も自ら監督を選出したり、映画のプロデュース業にも積極的に携わっています。
ミッション:インポッシブル2
キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
![]() | イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント。 |
![]() | ナイア・ホール (タンディ・ニュートン) 盗みのプロの民間人。アンブローズの元恋人。 |
![]() | ショーン・アンブローズ (ダグレイ・スコット) 過去にイーサンの替え玉をこなしていたIMFのエージェント。 |
![]() | ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFの凄腕のハッカー。 |
![]() | ジョン・マクロイ (ブレンダン・グリーソン) バイオサイトを買収したCEO。 |
![]() | スワンベック (アンソニー・ホプキンス) IMFの上官。 |
あらすじ解説
©2000 Paramount Pictures
IMFエージェントのショーン・アンブローズが殺人ウイルスを盗み、解毒剤で金儲けしようとしていた。イーサンは新たな任務で、プロの泥棒ナイア・ホールと行動を共にし、アンブローズを阻止するために潜入する。
注目ポイント
©2000 Paramount Pictures
『男たちの挽歌』シリーズで知られるジョン・ウー監督による第2作目は、アクション映画を得意とする監督による、動きのあるアクションが楽しめる一本。
ロン毛のトム・クルーズが激しい肉弾戦をしたり、バイクでカーチェイスしたり、2丁拳銃で戦ったりと豊富なバリエーションのアクションが全編を通してシームレスに展開されます。
一方で、前作にあったような緊張感は薄めで、エージェントというよりもゴリ押しのスーパーマン的な展開は好みが分かれるところですが、頭を空っぽにして楽しめます。
アンソニー・ホプキンスが無駄遣いレベルだったのが少し寂しいところ。
ミッション:インポッシブル3
キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
![]() | イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント |
![]() | ジュリア・ミード (ミシェル・モナハン) イーサンの婚約者で看護師。 |
![]() | オーウェン・デイヴィアン (フィリップ・シーモア・ホフマン) ブラックマーケットの商人。 |
![]() | ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFの凄腕のハッカーでイーサンの良き仲間。 |
![]() | ジョン・マスグレイブ (ビリー・クラダップ) イーサンの上司で作戦の責任者。 |
![]() | ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) IMFの技術者。 |
![]() | セオドア・ブラッセル (ローレンス・フィッシュバーン) IMFの局長。 |
あらすじ解説
©2006 Paramount Pictures
婚約して一線を退いていたIMFエージェント、イーサン・ハントは、教え子が拉致されたことで再び任務に駆り出される。しかし、任務の中でイーサンの妻ジュリアが狙われてしまい…。
注目ポイント
©2006 Paramount Pictures
第3作目は、後に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を監督するJ・J・エイブラムスが担当。本作が長編初監督作品となり、トム・クルーズからオファーされました。
1作目と2作目のハイブリットしたような、スパイミッションとアクションのバランスが良い作品になっていて、目まぐるしく展開するテンポの良さも飽きさせない一本。フルマスクのガジェット類などの描写も面白いポイント。
頭に爆弾を埋め込まれるというインパクトのある内容はシリーズの中でも特徴的。イーサンを追い詰める悪役を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンは見事で、二重スパイの上司マスグレイブが霞んで見えるほどに印象的でした。
イーサンは結婚して指導者の立場になっていますが、結婚早々に妻ジュリアを危険に晒してしまいました。
前作のアンソニー・ホプキンスほどではないものの、IMFの局長を演じたローレンス・フィッシュバーンが威厳を示すだけのお飾りであることは寂しさを感じます。
クライマックスから始まる冒頭やミスリード展開、イーサンのいろんな感情が見えるところも楽しい一本。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
![]() | イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント。 |
![]() | ジェーン・カーター (ポーラ・パットン) IMFエージェントでハナウェイの恋人。 |
![]() | ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) 試験をパスしてIMFの現場エージェントに昇格。 |
![]() | ウィリアム・ブラント (ジェレミー・レナー) IMFの分析官。 |
![]() | カート・ヘンドリクス(コバルト) (ミカエル・ニクヴィスト) ロシアの核専門家。 |
![]() | サビーム・モロー (レア・セドゥ) フランス人殺し屋。 |
![]() | アナトリー・シディロフ (ウラジミール・マシコフ) ロシア人エージェント。 |
![]() | ボグダン (ミラジ・グルビッチ) イーサンが刑務所で出会うロシア人情報屋。 |
![]() | ブリッジ・ナス (アニル・カプール) インドのメディア王でロシアの古い軍事衛星を保有。 |
あらすじ解説
©2011 Paramount Pictures
イーサン・ハントは、ロシアのコードネーム「コバルト」による、核ミサイル発射を阻止するための任務につくが、テロ行為の濡れ衣を着させられ、IMFは「ゴースト・プロトコル」を発令され、後ろ盾を失った状態で任務を遂行することになる。
注目ポイント
©2011 Paramount Pictures
第4作目は、『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』などのアニメーション映画で知られるブラッド・バード監督の初となる実写映画作品。
登場人物も多くなり、より複雑なプロットになる一方で、ハンガリーのブダペスト、ドバイのブルジュ・ハリファ、インドのムンバイなど、世界中で展開されるアクションも見どころ。
「ゴースト・プロトコル」によってIMFの後ろ盾を失い、制限される中で繰り広げるアクションや、潜入をサポートするガジェット類の描き方も面白い。ガジェット類が上手く機能しない様子を描くことで高まる緊張感も見事な演出です。
ブルジュ・ハリファのシーンもさることながら、終盤の立体駐車場での予想できない動きの中でのアクションも楽しく、イーサンだけではなく、チームとしてミッションに挑むバランスもいい塩梅で完成度の高い一本です。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
![]() | イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント。 |
![]() | ウィリアム・ブラント (ジェレミー・レナー) IMFの分析官I/エージェント。 |
![]() | ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) IMFのエージェントでイーサンの友人。 |
![]() | イルサ・ファウスト (レベッカ・ファーガソン) MI6の元エージェントでシンジケートに潜入。 |
![]() | ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFのエージェントでイーサンの友人。 |
![]() | ソロモン・レーン (ショーン・ハリス) シンジケートのボス。 |
![]() | アラン・ハンリー (アレック・ボールドウィン) CIA長官。 |
![]() | アトリー (サイモン・マクバーニー) MI6長官。 |
あらすじ解説
©2015 Paramount Pictures
イーサン・ハントは犯罪組織「シンジケート」を追っていた。謎の金髪男に捕らえられるも、シンジケートのメンバーである謎の女性イルサに助けられる。形勢を整えて反撃に備えるが、IMFがCIA長官によって解体される…。
注目ポイント
©2015 Paramount Pictures
第5作目は、サスペンス映画の金字塔『ユージュアル・サスペクツ』の脚本や、トム・クルーズ主演の映画『アウトロー』でタッグを組んだクリストファー・マッカリー監督が担当。
アクションとスリル、予想できない展開など、あらゆる面で優れたシリーズで最高傑作の完成度で、冒頭から目が離せない実際に飛行機にしがみつくスタントや、水中での息止めスタントなど、撮影時53歳のトム・クルーズですが、彼が今も第一線のアクション俳優であることを証明します。
ベンジーやブラント、スティッケルらとチームで行うアクションの面白さも健在で、それぞれがしっかり役割を持って活躍しています。新しく登場したイルサ役のレベッカ・ファーガソンも、ボンドガールのような立ち位置ながら、組織に振り回されながらも自分の意志で立ち向かう魅力的なキャラクター像で惹きつけられます。
悪役レーンを演じたショーン・ハリスの存在感も抜群。表情に出さない冷酷さは元エージェントである説得力があります。イーサンが冒頭でやられたガラス越しのガスシーンをを最後にやり返す展開は胸熱。
イーサンがシンジケートを追う一方で、ブラントがIMFの存続をかけて内なる戦いをしているところも良く、複雑なプロットでありながら混乱は少なく、見事に着地する素晴らしい映画でした。
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
![]() | イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント |
![]() | オーガスト・ウォーカー (ヘンリー・カヴィル) |
![]() | ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) IMFのエージェントでイーサンの友人。 |
![]() | ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFのエージェントでイーサンの友人。 |
![]() | イルサ・ファウスト (レベッカ・ファーガソン) |
![]() | ソロモン・レーン (ショーン・ハリス) |
![]() | エリカ・スローン (アンジェラ・バセット) |
![]() | ホワイト・ウィドウ (ヴァネッサ・カービー) |
![]() | アラン・ハンリー (アレック・ボールドウィン) |
![]() | ジュリア (ミシェル・モナハン) |
あらすじ解説
©2018 Paramount Pictures
IMFのエージェント、イーサン・ハントと彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、作戦は失敗。イーサンたちはプルトニウムの奪還と、同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッションを受ける。
注目ポイント
©2018 Paramount Pictures
シリーズ第6弾となる本作は、前作に引き続き、クリストファー・マッカリーが監督を務めました。シリーズで監督が続投となるのは初めてのこと。
ビル間を飛び越えるアクションでは、撮影時に骨折してしまったと話題になりましたが、56歳となったトム・クルーズが空からダイブしてパリにやってきて、パリ中をバイクで駆け回り、全力疾走する姿には自然と勇気づけられてしまいます。
アクションの魅力もさることながら、IMFエージェントとしてのイーサンの経験も重なり、シリーズを追い続けているファンにとっては感慨深い感情にさせられます。
当然アクションシーンも素晴らしく、前半のトイレでのアクションシーンだけでもそれは一目瞭然。そんなアクションシーンが全編に渡り、クライマックスに向かって盛り上がっていくため息をつく暇がありません。
さらに前作で見せたクリストファー・マッカリーによる巧みな脚本も健在で、前作のメイン悪役のレーンやイーサンの元妻ジュリアも再登場し、物語はスケールアップする一方で、キャラクターの背景とストーリの成立させる手腕が素晴らしい。
シリーズが増えるごとに年をとっていくトム・クルーズですが、衰えなんて微塵にも感じさせない彼のアクションを観れば、一生ついていくと言わずにはいられません。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO』
2024年6月28日に公開予定。