トム・クルーズの代表作の一つである映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。
1996年に第1作目となる『ミッション:インポッシブル』でIMF(インポッシブル・ミッションズ・フォース)と呼ばれる架空のスパイ組織の一員、イーサン・ハント役を演じ、以降、第1作目から20年以上に続くシリーズとなりました。
シリーズは最終章を迎え、2023年7月21日には、第7作目が、そして2024年には第8作目が前後編の2部作として公開予定。
本記事では、歴代の『ミッション・インポッシブル』シリーズの見る順番と、あらすじを徹底解説。
最終章に向けて、物語やキャラクターを振り返りたい方や、これから新しく見る方にもポイントとなる部分を分かりやすく解説していきます。
歴代の『ミッション:インポッシブル』シリーズは全部で8作
歴代の『ミッション・インポッシブル』シリーズは、全部で8作あります。時系列は公開順どおりなので、『ミッション・インポッシブル』シリーズの見る順番は、公開順に見るのがベスト。
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順番 | タイトル | 作品情報 |
---|---|---|
1 | ミッション:インポッシブル 公開年:1996年 監督:ブライアン・デ・パルマ 今すぐU-NEXTで無料視聴する | |
2 | ミッション:インポッシブル2 公開年:2000年 監督:ジョン・ウー 今すぐみる | |
3 | ミッション:インポッシブル3 公開年:2006年 監督:J・J・エイブラムス 今すぐみる | |
4 | ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 公開年:2011年 監督:ブラッド・バード 今すぐみる | |
5 | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 公開年:2015年 監督:クリストファー・マッカリー 今すぐみる | |
6 | ミッション:インポッシブル/フォールアウト 公開年:2018年 監督:クリストファー・マッカリー 今すぐみる | |
7 | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 公開年:2023年 監督:クリストファー・マッカリー 今すぐみる | |
8 | ─ | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO 公開年:2025年予定 監督:クリストファー・マッカリー |
シリーズで重要なプロット・用語を解説
以下では『ミッション:インポッシブル』シリーズで度々登場する、物語を理解する上で重要なプロット・用語を解説します。
IMF
トム・クルーズ演じる主人公イーサン・ハントは、IMFと呼ばれる機関に所属しています。
IMF(Impossible Missions Force)は、米国政府が雇用している独立のスパイ機関。IMFの職員たちは「不可能な任務」を遂行します。
IMFは主に、FBIやCIAの権限以外での仕事を行い、多くの政府関係者の間でも誰がエージェントであるかは秘密にされています。その一方で、政府はいつでもIMFを切り捨てることができる関係性にあります。
イーサン・ハントは、IMFの地位向上に貢献したトップクラスの敏腕エージェントです。
ジム・フェルプスの裏切り
第1作目となる『ミッション:インポッシブル』では、イーサン・ハントはTVシリーズから唯一登場しているジム・フェルプスによる裏切り行為の被害者となります。
フェルプスはIMFエージェントの情報を武器商人のマックスに売り、任務でイーサンだけを生き残らせることで、裏切り行為の濡れ衣を着せました。
第6作目となる『フォールアウト』では、マックスの娘が「ホワイト・ウィドウ」という名前で武器商人役で登場しています。
ジム・フェルプスの裏切りにより、イーサンは人間不信になり、チームよりも個人での行動を優先するようになっています。
私生活と任務の両立の難しさ
第3作目となる『ミッション:インポッシブル3』において、イーサンはジュリアと結婚し、現場のエージェントから退きました。
しかし、教え子のピンチを受けて任務に戻り、結果的に妻ジュリアを危険に晒してしまいます。それによって、IMFでの任務と私生活を両立することが困難であることを理解し、ジュリアの死を偽装して、安全な監視下の元において別れることになりました。
ウィリアム・ブラントはジュリアの護衛任務についていたものの、偽装死を知らされておらず、自分が守れなかったことでジュリアが死んでしまったと罪悪感を感じていました。
結果的にイーサン本人からジュリアが無事であること、死が偽装だったことを知らされ、罪悪感から解放されました。
第6作目となる『フォールアウト』では、任務中にジュリアと再会します。
イーサンは任務をやり遂げ、幸せな家庭を築けなかった罪悪感を伝えますが、ジュリアはイーサンとの出会いでやりがいのある仕事を見つけ、新しい夫との生活を幸せに送っていると伝えました。
IMFの危機
イーサンは紛れもなくIMFにとって重要人物である一方で、たびたび命令を無視して単独行動するため、異端児とみなされています。
そのためIMFと対立することも多く、行動を制限されることもありますが、その一方で、成果も認められているため、イーサンがIMFから離れようとしても、困難な任務の際には協力を求められます。
イーサンは仲間や部下想いの面があり、仲間の命が危険にされされていると、任務よりも仲間の命を優先する義理深い人間でもあるのです。
イーサンやIMFのエージェントは、たびたびIMF存続の危機に晒され、後ろ盾を失った中での厳しい任務に立ち向かわなければなりませんでした。
第4作目の『ゴースト・プロトコル』では、クレムリン爆破の濡れ衣を着せられ、ロシアへのテロ行為と見なされたことで、アメリカ政府は「ゴースト・プロトコル」つまり、IMFを存在しないものとする発令をしました。
第5作目となる『ローグ・ネイション』では、CIAがIMFを吸収することで、IMFは一時的に解体されてしまいます。
シンジケートとの戦い
イーサン、そして世界の政府にとって脅威となるのが、各国のエージェントで構成される組織「シンジケート」です。
当初はイギリスの治安を裏から守る役割としてMI6長官アトリーが提案し、イギリス首相はこのプロジェクトを却下したものの、秘密裏に設立されていました。
しかし、ボスとなったソロモン・レーンによってシンジケートは国際的な犯罪組織となり、世界各国で革命を扇動してテロ攻撃を行いました。
MI6はイルサ・ファウストをシンジケートにスパイとして潜入させたものの、イルサはMI6とシンジケートの間で都合よく使われる存在になってしまいます。
イーサンがレーンを捕まえたことでシンジケートは解体されますが、その後、残党によって「アポストル(使徒)」と名前を変えて活動し、CIA内部にまで侵食するような腐敗を引き起こしています。
第5作、第6作のキーマンとなるイルサは、組織に駒として使われることに苦労しますが、MI6への忠誠を示すためにもレーンの確保に尽力します。
その結果、イーサンらと協力してレーンをMI6に引き渡し、晴れて彼女は自由を勝ち取ることができました。
イーサンたちのこれまでの活躍によって、IMFは世界を守ることと同様に、1人の命をも大切にする存在として重要な機関であることが証明されました。
ミッション:インポッシブル
『ミッション:インポッシブル』
あらすじ
IMFのエージェント、イーサン・ハントは、チェコで行った潜入捜査のミッションを率いるが、チーム全員が殺されて失敗に終わる。裏切り者の烙印を押されたイーサンは、CIA本部に潜入するミッションを試みる。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル |
原題 | Mission: Impossible |
監督 | ブライアン・デ・パルマ |
脚本 | デヴィッド・コープ ロバート・タウン |
出演 | トム・クルーズ ジョン・ヴォイト エマニュエル・ベアール |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1996年 |
上映時間 | 110分 |
動画配信サービス
相関図・キャスト・キャラクター
キャラクター | 役柄・キャスト |
---|---|
イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFの若きエージェント。 | |
ジム・フェルプス (ジョン・ヴォイト) IMFのハントの上司。クレアの夫。 | |
クレア・フェルプス (エマニュエル・ベアール) IMFのエージェントであり、ジムの妻。 | |
ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFのエージェントで凄腕のハッカー。 | |
フランツ・クリーガー (ジャン・レノ) IMFの熟練パイロット。 | |
マックス (ヴァネッサ・レッドグレイヴ) 武器商人。 | |
ユージーン・キトリッジ (ヘンリー・ツェニー) IMFの局長。 |
あらすじ解説
イーサン・ハントはCIAの不可能作戦部隊であるIMF(インポッシブル・ミッション・フォース)で働くエージェント。
彼とジム、クレア、ハンナ、サラ、ジャックは、チェコ・プラハの米大使館員が、パーティでCIAの情報員リストであるNOCリストを盗もうとし、それを受け渡す相手をあぶり出す任務につく。しかし作戦は失敗し、ハント以外の全員が殺されてしまう。
ハントはプラハにいることを明かしたCIA上官ユージン・キトリッジと会うと、作戦が二重スパイをあぶり出すものであり、生き残ったハントは疑われてしまう。ハントはバーの水槽を爆破し、IMFの隠れ家に逃げ帰る。
ハントは独自に調査を進め、「Job3-14」と呼ばれる人物が存在し、NOCリストがマックスという武器商人に届けられることに気づく。そんな中、隠れ家に死んでいると思われたクレアが現れ、彼女も加わり調査を続ける。
ハントは「Job3-14」になりすまし、マックスと接触。本物のNOCリストを手に入れることと引き換えに1000万ドルを要求する。
IMFの凄腕ハッカーのルーサーとパイロットのクリーガーを引き入れ、ラングレーにあるCIA本部に潜入。ハントは厳重なセキュリティの中からNOCリストを手にする。
ハントの前に死んだと思われていたジムが現れる。ジムはキトリッジが二重スパイだと言い、ハントはジムを信じるふりをし、マックスとNOCリストをTGVの中で交換する手配をする。ハントはその裏で、キトリッジもTGVに招待していた。
ハントはNOCリストをマックス渡すが、ルーサーの協力で妨害電波によりアップロードできない状況にする。ハントはジムに変装し、金を受け取りに来たクレアがジムと共謀していることを突き止める。
ジムは二重スパイであることを暴露するが、ハントはその様子をメガネ型カメラでキトリッジに映し出す。するとジムはクレアを殺し、ヘリでTGVに近づく協力者のクリーガーの元へ逃げ出す。
ハントは走行するTGVの上で激しく戦い、トンネル内でヘリを爆破させ、ジムとクリーガーは死亡する。キトリッジはマックスを拘束し、NOCリストがアップロードされる前に回収した。
ハントはIMFに戻るつもりはなかったが、飛行機の中で新たな任務を依頼される。
注目ポイント
© Paramount Pictures (1996)
TVドラマ『スパイ大作戦』シリーズの続編にあたり、M:Iシリーズの記念すべき第1作。
CIA本部に侵入する天吊りのシーンはミッション・インポッシブルの代名詞とも言える場面で、多くの作品に影響を与えています。ほかにも水槽があるバーの爆破シーンなど、トム・クルーズの体を張ったスタントは、シリーズ1作目から見られます。
トム・クルーズはこの作品で初めて映画プロデューサーに挑戦し、以降も自ら監督を選出したり、映画のプロデュース業にも積極的に携わっています。
ミッション:インポッシブル2
『ミッション:インポッシブル2』
あらすじ
IMFエージェントのショーン・アンブローズが殺人ウイルスを盗み、解毒剤で金儲けしようとしていた。イーサンは新たな任務で、プロの泥棒ナイア・ホールと行動を共にし、アンブローズを阻止するために潜入する。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル2 |
原題 | Mission: Impossible 2 |
監督 | ジョン・ウー |
脚本 | ロバート・タウン |
出演 | トム・クルーズ ダグレイ・スコット タンディ・ニュートン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2000年 |
上映時間 | 123分 |
動画配信サービス
相関図・キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント。 | |
ナイア・ホール (タンディ・ニュートン) 盗みのプロの民間人。アンブローズの元恋人。 | |
ショーン・アンブローズ (ダグレイ・スコット) 過去にイーサンの替え玉をこなしていたIMFのエージェント。 | |
ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFの凄腕のハッカー。 | |
ジョン・マクロイ (ブレンダン・グリーソン) バイオサイトを買収したCEO。 | |
スワンベック (アンソニー・ホプキンス) IMFの上官。 |
あらすじ解説
バイオサイト製薬の研究員であるネコルヴィッチ博士は、同社で開発されたキメラウイルスと、その治療薬ベレロフォンを携えてシドニーからアトランタへ飛行機で移動する際、イーサン・ハントに護衛を依頼していた。
しかし、イーサンが休暇中だったため、IMFは替え玉としてショーン・アンブローズを同行させたが、アンブローズは手下とともにキメラウイルスを奪い去り、飛行機を墜落させる。
イーサンは、キメラを奪取するミッションを受ける。上司のスワンベックは、アンブローズの元恋人ナイア・ホールを潜入させ、キメラを奪った動機を探るように指示する。 イーサンはナイアに危険な役回りを担わせることをためらうが、彼女は依頼を引き受ける。
ナイアはシドニーでアンブローズとの接触に成功し、イーサンはIMFのルーサー・スティッケル、ビリー・ベアードとチームを組み、ナイアを通じて情報を得る。
イーサンは、アンブローズがバイオサイトを買収してCEOになったジョン・マクロイと取引をしていることを確認し、マクロイを誘拐。キメラの実体と治療薬であるベレロフォンで金儲けするためにウイルスをバラ撒こうとしていることを聞き出す。
イーサンはキメラを破壊するためにバイオサイト本社に潜入するが、察知していたアンブローズらに襲撃を受けて破壊に失敗し、連れて来られていたナイアが、イーサンを助けようとキメラウイルスを自身に注射してしまう。
20時間以内にベレロフォンを投与しなければ、ナイアはキメラにより死亡する。イーサンはバイオサイト本社から逃げ出し、翌日、ベレロフォンを奪取するためにアンブローズとマクロイの取引現場に潜入する。一方、ナイアはキメラでパンデミックを引き起こさせるため、アンブローズによって市街に放たれていたが、彼女はそうなるくらいなら自死を選ぼうとしていた。
取引現場からベレロフォンを奪取したイーサンは、アンブローズの手下らの猛追を退け、アンブローズと死闘の末、間一髪で射殺する。ナイアを確保していたルーサーとビリーが到着し、ベレロフォンを注射して彼女の命を救う。
ナイアの任務への貢献が認められ、スワンベックはナイアの犯罪歴を抹消。イーサンは彼女とシドニーでひっそりと休暇を取る。
注目ポイント
©2000 Paramount Pictures
『男たちの挽歌』シリーズで知られるジョン・ウー監督による第2作目は、アクション映画を得意とする監督による、動きのあるアクションが楽しめる一本。
ロン毛のトム・クルーズが激しい肉弾戦をしたり、バイクでカーチェイスしたり、2丁拳銃で戦ったりと豊富なバリエーションのアクションが全編を通してシームレスに展開されます。
一方で、前作にあったような緊張感は薄めで、エージェントというよりもゴリ押しのスーパーマン的な展開は好みが分かれるところですが、頭を空っぽにして楽しめます。
アンソニー・ホプキンスが無駄遣いレベルだったのが少し寂しいところ。
ミッション:インポッシブル3
『ミッション:インポッシブル3』
あらすじ
婚約して一線を退いていたIMFエージェント、イーサン・ハントは、教え子が拉致されたことで再び任務に駆り出される。しかし、任務の中でイーサンの妻ジュリアが狙われてしまい…。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル3 |
原題 | Mission: Impossible III |
監督 | J・J・エイブラムス |
脚本 | アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー J・J・エイブラムス |
出演 | トム・クルーズ フィリップ・シーモア・ホフマン ヴィング・レイムス ビリー・クラダップ ミシェル・モナハン サイモン・ペッグ ジョナサン・リース=マイヤーズ ケリー・ラッセル マギー・Q ローレンス・フィッシュバーン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2006年 |
上映時間 | 126分 |
動画配信サービス
相関図・キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント | |
ジュリア・ミード (ミシェル・モナハン) イーサンの婚約者で看護師。 | |
オーウェン・デイヴィアン (フィリップ・シーモア・ホフマン) ブラックマーケットの商人。 | |
ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFの凄腕のハッカーでイーサンの良き仲間。 | |
ジョン・マスグレイブ (ビリー・クラダップ) イーサンの上司で作戦の責任者。 | |
ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) IMFの技術者。 | |
セオドア・ブラッセル (ローレンス・フィッシュバーン) IMFの局長。 |
あらすじ解説
イーサン・ハントはIMFの現場から引退し、新人の訓練に励む一方、婚約者で看護師のジュリア・ミードと落ち着いて暮らしていた。
イーサンは、IMF上司のジョン・マスグレイブから、武器商人オーウェン・デイヴィアンの調査中に捕まったイーサンの弟子の一人、リンジー・ファリスを救出する任務の協力を打診される。
イーサンは参加を決め、マスグレイブが手配したデクラン・ゴームリー、ゼーン・リー、ルーサー・スティッケルとチームを組む。チームはリンジーを救出するが、彼女の頭にはチップが埋め込まれており、爆発して死亡してしまう。現場から回収したノートパソコンも破損していた。
チームはアメリカに戻ると、IMF局長のブラッセルから叱責される。イーサンは、リンジーが拉致される前にハガキを送ってきたことを知り、切手の下に磁気マイクロドットを発見。IMFの技術者ベンジー・ダンに解析させる。
すると、デイヴィアンが "ラビットフット"と呼ばれる物体を手に入れるため、バチカン市国のパーティに参加することが判明する。イーサンは上司のマスグレイブには知らせず、デイヴィアンを捕らえる任務を進める。
チームはバチカンのパーティに潜入し、デイヴィアンを捕らえてイーサンが尋問するが、デイヴィアンは冷静さを失わず、逆に脅しかけてくる。
リンジーが残したマイクロドットに、ブラッセルがデイヴィアンと繋がっていると危惧する動画が残されていたことが判明するも、イーサンたちは襲撃を受け、デイヴィアンは逃走していく。
ジュリアの身を案じたイーサンは彼女の元へ向かうも、すでに連れ去られていた。デイヴィアンはイーサンに、ジュリアの命と引き換えにし、48時間以内にラビットフットを取り戻すように指示するが、イーサンはIMFに捕まってしまう。
ブラッセルに咎められるも、マスグレイブはラビットフットが上海にあると密かに伝え、イーサンに脱出の手段を提供する。上海に向かったイーサンは、チームと合流し、ラビットフットが保管されているビルから回収する。
イーサンは一人でラビットフットをデイヴィアンに届けるが、薬を飲まされ、目が覚めると頭にマイクロチップ爆弾が埋め込まれ、目の前には銃を突きつけられたジュリアの姿があった。
イーサンはラビットフットを持ってきたにもかかわらず、デイヴィアンはジュリアを銃殺して去っていく。打ちひしがれるイーサンの前に、マスグレイブが現れる。
マスグレイブは二重スパイであることを明かし、デイヴィアンに殺されたのはジュリアではなく、イーサンにラビットフットが本物であるかを確認させるためのものだと伝える。
マスグレイブは、リンジーの動画がIMFに自分が二重スパイであることを明かすものであるかを尋ねるが、イーサンはジュリアが生きていることを確かめると、マスグレイブを気絶させて脱出する。
イーサンはマスグレイブの携帯のログをベンジーに調べさせ、デイヴィアンの位置を突き止め、彼を死に追いやるも、頭に仕掛けられた爆弾を起動させられてしまう。
イーサンは自ら感電によって爆弾を解除して仮死状態になると、ジュリアはやってきたマスグレイブを射殺し、イーサンの蘇生に成功する。
イーサンは自分がIMFエージェントであることを明かし、2人はアメリカに帰還する。イーサンはジュリアとの新婚旅行のため休暇を取り、ブラッセルも祝福した。
ラビットフットが本当は何であるか尋ねるイーサンに対して、ブラッセルは「復帰するなら教える」と言い、イーサンは笑って去っていく。
注目ポイント
©2006 Paramount Pictures
第3作目は、後に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を監督するJ・J・エイブラムスが担当。本作が長編初監督作品となり、トム・クルーズからオファーされました。
1作目と2作目のハイブリットしたような、スパイミッションとアクションのバランスが良い作品になっていて、目まぐるしく展開するテンポの良さも飽きさせない一本。フルマスクのガジェット類などの描写も面白いポイント。
頭に爆弾を埋め込まれるというインパクトのある内容はシリーズの中でも特徴的。イーサンを追い詰める悪役を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンは見事で、二重スパイの上司マスグレイブが霞んで見えるほどに印象的でした。
イーサンは結婚して指導者の立場になっていますが、結婚早々に妻ジュリアを危険に晒してしまいました。
前作のアンソニー・ホプキンスほどではないものの、IMFの局長を演じたローレンス・フィッシュバーンが威厳を示すだけのお飾りであることは寂しさを感じます。
クライマックスから始まる冒頭やミスリード展開、イーサンのいろんな感情が見えるところも楽しい一本。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
あらすじ
イーサン・ハントは、ロシアのコードネーム「コバルト」による、核ミサイル発射を阻止するための任務につくが、テロ行為の濡れ衣を着させられ、IMFは「ゴースト・プロトコル」を発令され、後ろ盾を失った状態で任務を遂行することになる。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル |
原題 | Mission: Impossible – Ghost Protocol |
監督 | ブラッド・バード |
脚本 | アンドレ・ネメック ジョシュ・アッペルバウム |
出演 | トム・クルーズ ポーラ・パットン サイモン・ペッグ ジェレミー・レナー ミカエル・ニクヴィスト ウラジミール・マシコフ ジョシュ・ホロウェイ アニル・カプール |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2011年 |
上映時間 | 132分 |
動画配信サービス
相関図・キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
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イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント。 | |
ジェーン・カーター (ポーラ・パットン) IMFエージェントでハナウェイの恋人。 | |
ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) 試験をパスしてIMFの現場エージェントに昇格。 | |
ウィリアム・ブラント (ジェレミー・レナー) IMFの分析官。 | |
カート・ヘンドリクス(コバルト) (ミカエル・ニクヴィスト) ロシアの核専門家。 | |
サビーム・モロー (レア・セドゥ) フランス人殺し屋。 | |
アナトリー・シディロフ (ウラジミール・マシコフ) ロシア人エージェント。 | |
ボグダン (ミラジ・グルビッチ) イーサンが刑務所で出会うロシア人情報屋。 | |
ブリッジ・ナス (アニル・カプール) インドのメディア王でロシアの古い軍事衛星を保有。 |
あらすじ解説
IMFエージェントのトレバー・ハナウェイは、ハンガリーのブダペストでロシアの核ミサイル発射コードを運び屋から奪う任務の最中、フランス人殺し屋サビーヌ・モローに殺される。
チームリーダーでハナウェイの恋人であるジェーン・カーターとエージェントに昇進したベンジー・ダンは、モスクワの刑務所からイーサン・ハントと情報屋ボグダンを救い出す。
チームはIMFが追う、コードネーム「コバルト」の情報を得るためにロシアのクレムリン潜入を命じられる。イーサンらはクレムリンに潜入するも、何者かによって潜入を暴かれ、脱出したものの爆弾によってクレムリンは破壊されてしまう。ロシアのエージェント、アナトリー・シディロフはイーサンをテロ行為の首謀者とみなして捕まえる。
イーサンは脱出してIMF長官と分析官のウィリアム・ブラントと合流。ロシアはクレムリン攻撃をアメリカによるテロとみなし、アメリカ大統領はIMFを存在しないもとして扱う「ゴースト・プロトコル」を発令する。
コバルトの正体をカート・ヘンドリクスと特定したイーサンに長官は継続して追跡を促すが、シディロフらによる襲撃を受けて長官は殺されてしまう。イーサンとブラントは命からがら逃げ出し、ベンジーとジェーンと合流する。
チームは、ヘンドリクスの部下ウィストロムが、核ミサイル発射コードを手に入れたモローとドバイのブルジュ・ハリファで取引をするため、イーサンがウィストロムに、ジェーンがモローになりきり、別々に接触する作戦を立てる。
しかし、モローはイーサンらが偽物であることに気づき、傭兵に殺しを命じて逃げていく。イーサンとブラントは傭兵を倒し、イーサンはウィストロムを追いかける。
一方ジェーンは、モローを拘束し、反抗した彼女を結果的に高層階から投げ落とす。砂嵐が視界を遮る中、ウィストロムを追い詰めていくイーサンだったが、あと一歩で捕まえられず、さらにウィストロムは変装したヘンドリクス本人であることを明かして去っていく。
ブラントはジェーンが情報を引き出す前に私怨でモローを殺したことを非難し、一方イーサンは、ブラントがただの分析官とは思えない戦闘技術を見せたことで隠していることがあると非難する。
ブラントは以前、イーサンの妻ジュリアの護衛任務を受けていたものの、ジュリアがセルビアの殺し屋に殺され、その報復で殺し屋たちを殺したイーサンはロシアの刑務所に捕まったことを明かす。
イーサンはボグダンに連絡を取り、彼の従兄弟で武器商人のザ・フォッグに接触する。ヘンドリクスはインドのメディア王ブリッジ・ナスが所有する、ロシアの古い軍事衛星から核ミサイル発射信号を送ろうとしていた。
チームはインドに向かい、パーティに潜入してジェーンがナスに接触し、ナスを脅して衛生の無効化コードを吐き出させる。ブラントはベンジーのサポートでサーバーに侵入してコードを入力しようとしたが、ヘンドリクスはサーバーをオフラインにしてミサイルを発射する。
イーサンは核弾頭の起動スイッチを無効化するべく、ヘンドリクスを追いかけて彼が持つスイッチのブリーフケースをめぐって立体パーキングで激しく争う。
イーサンが追い詰めるも、ヘンドリクスは発射装置を持って飛び降り自殺する。イーサンは車に乗り込んだまま飛び降り、負傷しながらもスイッチを手にする。一方、ジェーンとベンジーは、ヘンドリクスの部下を倒し、衛生のサーバーを復旧させ、イーサンが押したスイッチにより、ミサイルの核弾頭は無効化される。
安堵するイーサンの前にシディロフが現れ、彼はイーサンが敵ではないことを知って助ける。
数週間後、イーサンはシアトルで元同僚のルーサー・スティッケルにチームを紹介し、新たな任務の命令を与える。ベンジーとジェーンは引き受けるが、ブラントはジュリアを守れなかった罪悪感から遠慮していた。
しかし、イーサンはジュリアの死は偽装であり、ボグダンから情報を引き出すための作戦だったことを明かす。それを知ったブラントは任務を引き受ける。
イーサンは遠くにいるジュリアの姿を見つけ、2人は微笑みながら視線をかわし、イーサンは次の任務に向かうために霧の中へ消えていく。
注目ポイント
©2011 Paramount Pictures
第4作目は、『アイアン・ジャイアント』『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』などのアニメーション映画で知られるブラッド・バード監督の初となる実写映画作品。
登場人物も多くなり、より複雑なプロットになる一方で、ハンガリーのブダペスト、ドバイのブルジュ・ハリファ、インドのムンバイなど、世界中で展開されるアクションも見どころ。
「ゴースト・プロトコル」によってIMFの後ろ盾を失い、制限される中で繰り広げるアクションや、潜入をサポートするガジェット類の描き方も面白い。ガジェット類が上手く機能しない様子を描くことで高まる緊張感も見事な演出です。
ブルジュ・ハリファのシーンもさることながら、終盤の立体駐車場での予想できない動きの中でのアクションも楽しく、イーサンだけではなく、チームとしてミッションに挑むバランスもいい塩梅で完成度の高い一本です。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
あらすじ
イーサン・ハントは犯罪組織「シンジケート」を追っていた。謎の金髪男に捕らえられるも、シンジケートのメンバーである謎の女性イルサに助けられる。形勢を整えて反撃に備えるが、IMFがCIA長官によって解体される…。
5段階評価
予告編
↓クリックでYouTube が開きます↓
作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション |
原題 | Mission: Impossible – Rogue Nation |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー |
出演 | トム・クルーズ ジェレミー・レナー サイモン・ペッグ レベッカ・ファーガソン ヴィング・レイムス ショーン・ハリス アレック・ボールドウィン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2015年 |
上映時間 | 131分 |
動画配信サービス
相関図・キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント。 | |
ウィリアム・ブラント (ジェレミー・レナー) IMFの分析官I/エージェント。 | |
ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) IMFのエージェントでイーサンの友人。 | |
イルサ・ファウスト (レベッカ・ファーガソン) MI6の元エージェントでシンジケートに潜入。 | |
ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFのエージェントでイーサンの友人。 | |
ソロモン・レーン (ショーン・ハリス) シンジケートのボス。 | |
アラン・ハンリー (アレック・ボールドウィン) CIA長官。 | |
アトリー (サイモン・マクバーニー) MI6長官。 |
あらすじ解説
IMFのエージェント、イーサン・ハントは、犯罪組織「シンジケート」を去年から追跡していた。イーサンは神経ガスの兵器の輸送を防いだ後、ロンドンのIMF支局でシンジケートに接触する。イーサンはガスで意識を失う中、メガネをかけた金髪の男がIMF支局の女性を殺す姿を目撃する。
ワシントンD.C.では、CIA長官アラン・ハンリーが、IMFを解体しCIAに取り込むよう上院委員会を説得し、元IMFのベンジー・ダンとウィリアム・ブラントは、厳しい監視とセキュリティのもとCIAで働き始める。
イーサンが目覚めると、「ボーン・ドクター」と呼ばれる元KGBエージェントのヤニク・ヴィンターらに捕らわれていた。しかし、その場にいた謎の女性の助けを借りて脱出する。
半年後、CIAに指名手配されたイーサンは秘密裏にベンジーに接触。ベンジーをウィーンのオペラに招き、ロンドンのIMF局員を殺した金髪の男を観客の中から特定するように依頼する。
オペラ会場では、イーサンを助けた謎の女性とシンジケートのエージェントがオーストラリア首相を暗殺しようとしていた。イーサンは首相暗殺を阻止するが、首相が逃げた車に仕掛けられた爆弾で殺されてしまう。
謎の女性はイギリスMI6のエージェント、イルサ・ファウストであることが判明する。イーサンが首相暗殺の場にいたことで、ハンリーは特殊部隊を派遣してイーサンを確保し、必要なら処刑するよう命じる。
ブラントは元IMFのルーサー・スティッケルを説得し、CIAより先にイーサンの居場所を突き止める。イーサンとベンジーは、モロッコのカサブランカでイルサに接触する。イルサによると、イーサンが追う男はシンジケートのボスである元MI6エージェント、ソロモン・レーンだという。
イルサはスパイとしてレーンの元に潜入し、シンジケートの全貌を示すファイルの場所を突き止めていた。3人はファイルが保管されている発電所に潜入し、シンジケートのデータを手に入れる。しかし、イルサはデータを持って逃げ出し、MI6の上司であるアトリーに渡そうとするも、シンジケートの証拠を示すものではないと言われ、引き続きレーンのもとでの活動を強いられる。
一方、イーサンとベンジーはブラントとスティッケルと合流。ベンジーはデータをコピーしており、データが暗号化された暗号化された英国政府の「レッドボックス」と呼ばれる内容で、解除には首相の生体認証が必要であることを突き止める。
イルサはレーンにデータを渡すが、アトリーによって密かにデータが消されていたことを知り、レーンの怒りを買ってしまう。
イーサンらはイルサを捕まようとして接触するが、逆にレーンの手下にベンジーを拉致されてしまう。レーンはベンジーを人質にし、イーサンに解読したデータを持ってくるように要求する。
イーサンはベンジーを助けるため、イギリス首相の拉致という無謀な計画を実行する。反対したブラントは密かにハンリーに居場所を明かしていた。
ブラントとハンリーは、MI6のアトリーを通して首相に接触する。首相はシンジケートが各国のエージェントをリクルートして自国のために利用するアトリーが提案した計画で、それを却下したことを明かす。
アトリーはイーサンが変装していて、ハンリーはシンジケートが実在することを知る。イーサンは首相の生体認証を使って暗号を解読し、データがシンジケート計画の膨大な資金源の口座番号であることを突き止める。
イーサンはレーンの手配した待ち合わせ場所に出向くと、爆弾を取り付けられたベンジーと銃を手にするイルサの姿があった。イーサンはデータを破棄して口座を暗記したことを明かし、ベンジーの解放を要求する。
レーンは仕方なくベンジーの爆弾を解除し、イーサンを捕らえてイルサを殺すよう部下に指示するが、イーサンとイルサは逃げていく。
レーン自らもイーサンを追いかけ、イーサンは追い詰められるが、それはイーサンによる作戦であり、イーサンはレーンを防弾ガラスの檻に誘い込み、レーンを催眠ガスで眠らせて確保する。
後日、ハンリーはイーサンらによってシンジケートを追いやった成果を認め、上院委員会に、IMF解体の提案はシンジケートをあぶり出すための計画だったと主張。結果的にIMFは復活し、ブラントはハンリーを新しいIMF長官に迎える。
注目ポイント
©2015 Paramount Pictures
第5作目は、サスペンス映画の金字塔『ユージュアル・サスペクツ』の脚本や、トム・クルーズ主演の映画『アウトロー』でタッグを組んだクリストファー・マッカリー監督が担当。
アクションとスリル、予想できない展開など、あらゆる面で優れたシリーズで最高傑作の完成度で、冒頭から目が離せない実際に飛行機にしがみつくスタントや、水中での息止めスタントなど、撮影時53歳のトム・クルーズですが、彼が今も第一線のアクション俳優であることを証明します。
ベンジーやブラント、スティッケルらとチームで行うアクションの面白さも健在で、それぞれがしっかり役割を持って活躍しています。新しく登場したイルサ役のレベッカ・ファーガソンも、ボンドガールのような立ち位置ながら、組織に振り回されながらも自分の意志で立ち向かう魅力的なキャラクター像で惹きつけられます。
悪役レーンを演じたショーン・ハリスの存在感も抜群。表情に出さない冷酷さは元エージェントである説得力があります。イーサンが冒頭でやられたガラス越しのガスシーンをを最後にやり返す展開は胸熱。
イーサンがシンジケートを追う一方で、ブラントがIMFの存続をかけて内なる戦いをしているところも良く、複雑なプロットでありながら混乱は少なく、見事に着地する素晴らしい映画でした。
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
あらすじ
IMFのエージェント、イーサン・ハントと彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、作戦は失敗。イーサンたちはプルトニウムの奪還と、同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッションを受ける。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/フォールアウト |
原題 | Mission: Impossible – Fallout |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー |
出演 | トム・クルーズ ヘンリー・カヴィル ヴィング・レイムス サイモン・ペッグ レベッカ・ファーガソン ショーン・ハリス アンジェラ・バセット ミシェル・モナハン アレック・ボールドウィン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 147分 |
動画配信サービス
相関図・キャスト・キャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
イーサン・ハント (トム・クルーズ) IMFのエージェント | |
オーガスト・ウォーカー (ヘンリー・カヴィル) | |
ベンジー・ダン (サイモン・ペッグ) IMFのエージェントでイーサンの友人。 | |
ルーサー・スティッケル (ヴィング・レイムス) IMFのエージェントでイーサンの友人。 | |
イルサ・ファウスト (レベッカ・ファーガソン) | |
ソロモン・レーン (ショーン・ハリス) | |
エリカ・スローン (アンジェラ・バセット) | |
ホワイト・ウィドウ (ヴァネッサ・カービー) | |
アラン・ハンリー (アレック・ボールドウィン) | |
ジュリア (ミシェル・モナハン) |
あらすじ解説
ソロモン・レーンの逮捕から3年後、シンジケートの残党は「アポストル(使徒)」として活動を続けていた。彼らはジョン・ラークという過激派の指示で、核兵器として利用するため、3つのプルトニウム核を手に入れようとしていた。
IMFのイーサン・ハントらは、ベルリンでプルトニウムを回収する任務に就く。しかし、任務中、仲間のルーサー・スティッケルを人質に取られ、イーサンはスティッケルを救うことを選択し、アポストルにコアを盗まれてしまう。
チームはラークのために核兵器を製造した核兵器専門家ニルス・デルブルックを捕らえ、ローマ、エルサレム、メッカへの爆撃を予告する偽の放送で騙し、ラークとの通信に使った電話のロックを解除させる。
IMFがプルトニウムを確保できなかったことに激怒したCIA長官エリカ・スローンは、CIAの特別捜査官オーガスト・ウォーカーをイーサンらのプルトニウム奪還任務に同行させる。
イーサンとウォーカーはパリのナイトクラブに潜入し、ラークを捕らえて変装し、プルトニウム購入の仲介役である「ホワイト・ウィドウ」の名で知られる武器商人アランナ・ミツポリスと接触する手はずだった。
2人はラークと思われる男を追跡し、男子トイレでの激しい格闘を繰り広げる。男はその場に現れたMI6捜査官イルサ・ファウストに殺される。
仕方なくイーサンはラークになりすまし、ホワイト・ウィドウと面会するが、殺し屋に襲撃され、面会は打ち切られる。ホワイト・ウィドウはプルトニウムと引き換えに、パリを護送する装甲車からレーンを脱出させる条件を提示し、頭金としてプルトニウムひとつを手渡す。
イーサンは、パリの市民と警察への被害を防ぐため、先手を打って護送車を攻撃し、待機していたベンジーとスティッケルがレーンを確保し、MI6の指令でレーン殺害任務を果たそうとするイルサやパリ中の警察を振り切って逃げ切る。
ロンドンの隠れ家でIMF長官のハンリーと合流すると、イーサンがラークであることを示唆する偽造証拠を提示され、ハンリーはイーサンに任務を中止するように命じる。しかし、イーサンは拒否し、ハンリーを眠らせて任務を続行しようとする。
レーンを見張るように命じられたウォーカーは、レーンとの関係を明かすが、それはイーサンらによる罠であり、ウォーカーがラークであることを証明し、CIAのスローンに報告する。CIAの部隊が乗り込んでくる。
しかし、ウォーカーによってすでにCIAの部隊はアポストルに入れ替わり、戦いの最中でハンリーはウォーカーに殺され、逃げ出していくウォーカーをイーサンが必死に追いかけるが、あと一歩のところで逃げられる。
チームはイルサと共にレーンとウォーカーを追跡し、カシミール地方にある医療キャンプにたどり着く。レーンたちは医療キャンプで核爆弾を爆発させ、インド、パキスタン、中国の水源を汚染し、世界人口の1/3を滅亡させる計画だった。
イーサンはキャンプで元妻のジュリアが夫と働いている姿を発見するが、任務を優先して奔走する。
残り2つの核爆弾は結びついており、防ぐには起爆装置の解除と同時に爆弾2つを解除しなければならず、イーサンは起爆装置を持ってヘリで逃げたウォーカーを追いかける。
スティッケルは爆弾のひとつを解除し、イルサとベンジーはもうひとつの爆弾を探していた。イルサはレーンのもとでもうひとつの爆弾を見つける、ベンジーも駆けつけるが、レーンの反撃を受ける。なんとかレーンを制圧し、爆弾の解除作業を始める。
一方、イーサンはヘリをハイジャックし、ウォーカーが乗るヘリに突っ込んで自らも墜落する。2人は傷だらけのまま崖っぷちで激しく戦い、イーサンはウォーカーを倒し、チームは爆弾のカウントダウンギリギリで爆弾の解除に成功する。
残りのプルトニウム核は2つは無事に回収され、レーンはMI6に引き渡され、イルサは解放される。イーサンはケガから目を覚まし、そばにいたジュリアに謝るが、彼女はイーサンのおかげで今のやりがいのある仕事ができていると感謝を伝える。
イーサンはチームとミッション成功の喜びを噛みしめる。
注目ポイント
©2018 Paramount Pictures
シリーズ第6弾となる本作は、前作に引き続き、クリストファー・マッカリーが監督を務めました。シリーズで監督が続投となるのは初めてのこと。
ビル間を飛び越えるアクションでは、撮影時に骨折してしまったと話題になりましたが、56歳となったトム・クルーズが空からダイブしてパリにやってきて、パリ中をバイクで駆け回り、全力疾走する姿には自然と勇気づけられてしまいます。
アクションの魅力もさることながら、IMFエージェントとしてのイーサンの経験も重なり、シリーズを追い続けているファンにとっては感慨深い感情にさせられます。
当然アクションシーンも素晴らしく、前半のトイレでのアクションシーンだけでもそれは一目瞭然。そんなアクションシーンが全編に渡り、クライマックスに向かって盛り上がっていくため息をつく暇がありません。
さらに前作で見せたクリストファー・マッカリーによる巧みな脚本も健在で、前作のメイン悪役のレーンやイーサンの元妻ジュリアも再登場し、物語はスケールアップする一方で、キャラクターの背景とストーリの成立させる手腕が素晴らしい。
シリーズが増えるごとに年をとっていくトム・クルーズですが、衰えなんて微塵にも感じさせない彼のアクションを観れば、一生ついていくと言わずにはいられません。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』
5段階評価 |
あらすじ
IMFエージェント、イーサン・ハントの前に、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫る…。
作品情報
タイトル | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE |
原題 | Mission: Impossible: Dead Reckoning Part One |
監督 | クリストファー・マッカリー |
脚本 | クリストファー・マッカリー |
出演 | トム・クルーズ ヴィング・レイムス サイモン・ペッグ レベッカ・ファーガソン ヴァネッサ・カービー ヘイリー・アトウェル ポム・クレメンティエフ シェー・ウィガム イーサイ・モラレス ヘンリー・ツェニー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
上映時間 | 163分 |
予告編
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『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART TWO』
2024年6月28日に公開予定。