2022年7月から放送された、A-1 Pictures制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品『リコリス・リコイル』。
犯罪を未然に防ぐ秘密組織の支部で、喫茶リコリコの店員として働く2人の少女が様々な事件に立ち向かう姿と日常を描いたアニメ。
本記事では、『リコリス・リコイル』1期の全話あらすじと考察、相関図までを徹底解説します。
2022年の覇権アニメだと思っています!
『リコリス・リコイル』は以下のサイトで見放題!
『リコリス・リコイル』って、どんな作品?
リコリス・リコイル
あらすじ
犯罪を未然に防ぐ秘密組織「DA」と、そのエージェントである少女たち「リコリス」。人知れず平穏な日々が送れている影には彼女たちの活躍があった。自由気ままな楽天家で平和主義の千束と、クールで効率主義のたきな。2人の凸凹コンビのハチャメチャな毎日がはじまる!
作品情報
タイトル | リコリス・リコイル |
ジャンル | ガンアクション |
監督 | 足立慎吾 |
原案 | アサウラ |
キャラクターデザイン | いみぎむる |
アニメーション制作 | A-1 Pictures |
制作 | アニプレックス ABCアニメーション BS11 |
放送開始 | 2022年7月2日〜 |
話数 | 全13話 |
ポイント
『リコリス・リコイル』は、2022年7月2日から放送されている、日本のオリジナルテレビアニメ作品。
『ソードアート・オンライン』シリーズなどのキャラクターデザインで知られる足立慎吾による初監督作品で、ストーリー原案を『ベン・トー』のアサウラ、キャラクターデザインを『この美術部には問題がある!』のいみぎむるが担当。
原作が飽和している時代で、オリジナルアニメってところもすごい!
『リコリス・リコイル』の相関図・キャラクター
ネタバレあり
以下では、各エピソードの結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
第1話:『Easy does it』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
季節は春。平和の象徴、延空木(えんくうぼく)が完成間近に迫っていた。
大きな町が動き出す前の静けさが好き
平和で安全 きれいな東京
日本人は規範意識が高くて
優しくて温厚
法治国家 日本
首都 東京には危険などない
社会を乱す者の存在を許してはならない
存在していたことも許さない
消して消して消して きれいにする
危険はもともとなかった
平和は私たち日本人の気質によって成り立っているんだ
そう思えることが一番の幸せ
それを作るのが私たちリコリスの役目
なんだってさ
たきな、転属という名の左遷
武器商人たちの取引現場で、リコリスのエリカが人質になっていた。現場の指揮していたフキは、待機命令の後、通信が途絶えたことで動けずにいた。
そんな中、井ノ上たきなは、独断で現場の機関樹を手に取り、犯行グループを一網打尽に抹殺する。
人質のエリカも殺してしまう可能性がある危険な独断行動に怒ったフキは、たきなを殴るのだった。
その後、銃取引現場での命令違反の責任を問われたたきなは、管理者のミカと、元DA情報部のミズキ、東京イチのリコリス、錦木千束がいる「喫茶リコリコ」へ転属となる。
「命大事に」
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
銃取引現場でDAが抑えようとしていた約1000丁の銃が、実際の取引現場にはなかったことが判明する。
さらに、現場の通信を妨害した犯人が、ダークネットで有名なウィザード(優秀なハッカーの意味)である“ウォールナット”というハッカーであることがわかる。
千束はタキナを連れて、保育園、日本語学校、組事務所、警察署など、困っている人を助ける仕事して回る。
喫茶リコリコの常連でもある警視庁の阿部から、ストーカー被害に悩む女性・篠原沙保里の話を聞くように依頼を受けた2人。
ストーカー被害のきっかけとなったSNSに投稿したの画像には、銃取引現場の様子が映されていた。
たきなは、護衛対象の沙保里をおとりに、わざと誘拐させ犯人グループを射殺しようとする。
そこへ千束が止めに入り、敵も含めて「命大事に」と語る彼女は、非殺傷弾を用いて一人で犯人グループを制圧するのだった。
一方、DAのハッキングをウォールナットに依頼した謎の男は、アラン機関の目論見を知りたがるウォールナットの住処を遠隔で爆破する。
謎の男の来店
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
画像に映っていた銃取引のタイミングは、事件の3時間前であることが判明。そこに映っていた人物を追い、DAより先に成果を挙げることでたきなのDA復帰のきっかけになると考える千束。
たきなは、喫茶リコリコの仕事着に袖を通し、千束とともに最初の客を迎える。
そこに現れたのは、謎の男の姿だった…。
第2話:『The more the merrier』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
ウォールナットは、住所が特定され爆撃された原因が、同じハッカーであるロボ太の仕業だと知る。
そんな中、喫茶リコリコにウォールナットからの依頼が届く。
ウォールナット護衛任務
喫茶リコリコでは、たきな最初の客である吉松が来ていた。店長のミカとは知り合いの様子。
千束とたきなは、ウォールナットの依頼で護衛をすることに。リスの着ぐるみを着てスーツケースとともに車で現れたウォールナット。
車に乗り込み、国外逃亡の手助けをするはずだったが、ロボ太により遠隔で車の操作を乗っ取られ、武装集団たちの襲撃を受ける。
千束とたきなによって敵を制圧するが、油断して建物の外へ出てしまったウォールナットは、待ち伏せしていた敵により銃撃を受けて殺されてしまう。
仕事を完遂したロボ太は、ウォールナットを始末した様子を確認させていた。その仕事を依頼していたのは吉松だった。
護衛失敗!?
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
依頼人の死亡という護衛失敗に落ち込む千束とたきなだったが、死んだと思っていたウォールナットが起き上がり、中からミズキが現れる。さらに車の運転手はミカだった。
そして、スーツケースの中から少女の姿のウォールナット本人が登場する。
実は、ミカのアイデアにより、ウォールナットの死亡を偽装することで、追われる心配をなくす作戦だったのだ。
事前に知らされていなかったことに不満の様子の千束。たきなは、「命大事に」の敵も守る方針は無理があると伝える。
一方、喫茶リコリコに仕事を終えた吉松が現れ、ミカに千束とどんな仕事をしているか尋ねる。ミカとは10年来の関係の様子だ。
そんな中、ウォールナットが仕事を手伝う条件で喫茶リコリコで匿うことになり、千束は早速、銃取引現場の写真の解析を依頼する。
ウォールナットは、本当の名前がクルミであると明かす。
第3話:『More haste, less speed』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
喫茶リコリコの閉店後、ボードゲームを楽しむ千束たち。たきなは「DA復帰に関係ないことはしたくない」と参加しない。
たきなショック
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
千束が健康診断とライセンスの更新のため、DA本部に向かうと聞いたたきなは、楠木司令へ直訴するために同行する。
銃取引現場で、DAのAIであるラジアータがクラッキングされて通信障害を起こしていたことを知った千束は、DAの責任も追求するが足蹴にされてしまう。
そんな中、新たなフキのパートナーとして、乙女サクラが配属されていた。
たきなは、銃取引現場での新たな手がかりとなる写真を提出した成果でDA復帰を訴えるが、楠木司令は復帰はないと伝え、たきなはショックを受けてしまう。
そして、たきなを嘲笑するフキが2対2の模擬戦を持ちかけてくる。
模擬演習
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
憧れのDA復帰が望めないことに絶望するたきな。そんな彼女に「命令じゃなく自分で仲間を救う判断をした」「いまは前に進むとき、居場所はある」と伝える千束。
たきながいない中で模擬演習が始まるも、千束はフキとサクラを翻弄する。駆けつけたたきなが加勢し、2人は勝利を挙げる。
帰りの電車の中で、2人は喫茶リコリコでやっているボードゲームに参すると返信するのだった。
第4話:『Nothing seek, nothing find』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
喫茶リコリコの地下にある射撃訓練場で、ゴム弾での射撃訓練をする千束とたきな。
正確な射撃ができるたきなに、千束は「実弾で急所をさけられるなら無理に使わなくていい」と伝える。
銃弾を避けられる千束ですが、射撃に対してはたきなの方が腕がいいことがわかりますね。
ショッピング
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
ひょんなことで、たきなが男物の下着をつけていることを知った千束は,たきなを連れて下着を買いに行くことにする。
私服や下着を購入し、カフェで食事してから水族館へ行く2人。たきなは千束にゴム弾を使っている理由を尋ねる。
千束は旧電波塔事件の際にミカにゴム弾を作ってもらってから使用しており、その理由として「誰かの時間を奪うのは気分がよくない」と答える。
さらに、DAを出たのは、アラン機関のチャームをくれた人を探しているからであると答える。千束は自分が何の才能があって支援を受けたのかはわからなかった。
殺しの才能
ミカは、吉松が千束に正体を明かすわけでもなく、店に来ることへの疑問を問いかける。
吉松は、千束には「類まれなる殺しの天才」があると言葉にしていた。
真島
銃取引現場にいた真島という男が、地下鉄の駅で銃乱射テロと爆発を起こすが、リコリスによる返り討ちを受ける。結果的にテロ事件は脱線事故として処理された。
一方、たきなのトランクスを処分する千束は、気になって一度履いてみるが、その姿をミズキに見られてしまう。
そんな中、ミカに楠木からの電話が入り、銃取引現場での銃に関する話を受けていた。
テロが事故として処理されていたことを知った真島。そこへロボ太が手助けを持ちかける。
真島は「ウソがつけないほどもっとすごいことをすればいい」と言うのだった…。
第5話:『So far, so good』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
地下鉄脱線事故から1ヶ月が経過していた。
護衛と東京案内
余命宣告を受けたALSを患う大企業の重役の老人・松下からの依頼で、護衛と東京案内をすることになった千束とたきな。
機械に生かされていると語る松下に対し、千束も自分の心臓が人工心臓であると告げる。
後に、クルミはミカの話でアラン機関に与えられた人工心臓と引き換えに世界への使命を与えられたと知る。
サイレント・ジン
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
刑事の阿部は部下とともに、地下鉄現場で弾薬を発見するが、脱線事故として片付けられていることを暗黙の了解としていた。
松下を東京案内する千束とたきなの元へ、ベテランの殺し屋ジンが襲撃してくる。
千束とたきなそれぞれの働きによってジンを退けるも、松下は、妻子を殺された仇であるジンを殺してもらうことが本当の依頼だと明かすが、千束はそれを拒む。
実は松下は実態のない架空の人物で、話すことも体も動かせない薬物中毒の末期患者を何者かが遠隔で操作していたのだった。
その裏には吉松が関与している様子だ。
心臓の音
真島は密かにリコリス殺しに向けて動き始めていた。
たきなは、千束の胸に耳を当て、本当に鼓動がないことを確かめていた…。
第6話:『Opposites attract』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
真島の犯行によって、リコリスが4人立て続けに襲撃されていた。警戒するたきなは、安全のために千束の家で同居し始める。
共同生活
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
じゃんけんで家事分担を決める千束とたきなだったが、たきなは千束に一回も勝つことができなかった。
後に、たきなはミカとミズキから“最初はグー”では絶対に千束には勝てないことを知らされる。
真島の目的
真島はロボ太と接触していた。「日本に入国した雇われテロリストたち全員が忽然と姿を消す理由の究明と解決」のため、DA潰しを目的としていた。
ロボ太は吉松からの追加依頼で千束を標的にしようとするが、真島はDA潰しにしか興味を示さない。
リコリス襲撃によるスマホからDAの本拠地を解明をしようとするも上手くいかないロボ太。その様子に真島は腹を立てていた。
焦ったロボ太は、千束の家を突き止め、人を雇って襲撃するも返り討ちにされるが、その様子を見せて脅威と判断した真島は、千束襲撃を図る。
クルミの暴露
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
クルミがDAにハッキングして情報をダウンロードすると、銃取引現場でDAのドローン映像に映っていた4人のリコリスの姿が犯人に流出して殺されたことを知る。
そしてそれがクルミがDAをハッキングしたことによって引き起こされたことをミカたちに明かす。
さらに4人以外に千束の映像も映されていたことが判明する。
真島ら一味の襲撃を受ける千束だったが、リコリコメンバーが駆けつけて救出する。
たきなの判断
クルミは、自分のDAハッキングが銃取引現場の一連の事件を引き起こしていたことを明かし、たきなに謝罪する。
たきなは、DAを離れたのは自分の行動が原因だとクルミを責めることはしなかった。
一方、返り討ちにあった真島は難を逃れ、アランチルドレンであるリコリスの千束に興味を示していた。
同棲をしばらく続けようと提案する千束に対し、じゃんけんで決めようともちかけるたきな。“最初はグー”抜きのじゃんけんによって、たきなが勝利する。
第7話:『Time will tell』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
千束とたきなは、真島のイラストを描くが似ていない。
一方、真島は千束が銃弾を迷いなく避けていることを理解し、興味を示していた。
スマホの中身
千束は偶然ミカのスマホを覗き見してしまい、楠木が千束をDAに連れ戻そうとしていると推測し、リコリコ存続の危機だと邪推する。
一方、真島は電波塔事件で千束に会っていたことを思い出す。ロボ太によってDAを撹乱させ、その間に真島が警察署を襲撃し、署長のパソコンにロボ太のUSBを仕込んでいた。
フキとサクラがリコリコに現れ、千束とたきなから事件の監視カメラの映像から真島の正体を確認する。
ミカと吉松
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
千束とたきなたちは、ミカの後をつけて会員制のバーに潜入する。そこに現れたのは吉松だった。
2人の話から千束は吉松こそが自分に人工心臓を与え、探していた人物であることを知り、話しかけるが、吉松はそっけない態度をみせる。
ミカは吉松に千束の殺しの才能を生かすために託されていたのだった。しかし、ミカは千束のやりたいようにやらせたい思いと葛藤していた。
吉松について黙っていたことを謝るミカに、千束は気にしないといい、翌日も元気に喫茶リコリコに出勤するのだった。
一方、「もっとすごいことをする」と語る真島も、千束と同じアランチルドレンのチャームを持っていた…。
第8話:『Another day, another dollar』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
吉松の秘書である姫蒲が指示を受け、千束に接触する準備をしていた。
喫茶リコリコでは、経営が赤字であることに危惧したたきなが、経理を担当すると宣言する。
喫茶リコリコ経営改革!
無駄な出費を抑えるべくリコリコメンバーを管理しながら奮闘するたきな。さらに、たきなが考案したパフェが大人気になり、店も繁盛するようになった。
たきなは千束と分担して仕事も頑張ったおかげで、リコリコの経営は黒字回復する。
真島と電波塔事件
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
健康診断に行ったはずの千束の連絡が取れないでいた。
千束の部屋では、真島が侵入していた。彼は「自分を覚えてないのか」と電波塔事件について語り始める。
電波塔事件で、真島は電波塔を爆破するも幼い頃の千束に制圧されたことを話すが、千束は真島を覚えていなかった。
さらに、真島もアランチルドレンであり、アラン機関が千束を殺しの腕を買われて支援されたと伝える。
千束の危機
真島と接触していた千束を心配したたきなは、3コール以内に電話に出るよう訴える。
千束は吉松にもらったチャームと銃を大切に扱いながら、バーでの一件以降、吉松が店に現れないことを寂しそうに語る。
そんな千束にたきなはイヌのチャームをプレゼントする。
その後、定期健診を受ける千束だったが、看護師になりすました姫蒲に眠らされ、人工心臓に細工されてしまうのだった。
3コールでも電話に出ないことで何かあったと感じたたきなは、急いで現場へと走り出す…。
第9話:『What’s done is done』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
クリニックに到着したたきなだったが、姫蒲には逃げられてしまう。
千束の余命
急激な高電圧による過充電をされた千束の人工心臓は修復不可能となり、余命2ヶ月を宣告される。
楠木に呼び出された千束は、近々、大規模な真島討伐作戦を行うためDAに戻るように言われる。千束はたきなをDAへ戻すことを条件を提示する。
早速、たきなの元へDAからの辞令が出る。
千束の過去
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
クルミに問いただされたミカは、千束と吉松の過去話を明かす。
10年前、類まれなる才能を持ちながら先天性心疾患のため半年の命である千束の存在を知った吉松は、アラン機関からの施しである人工心臓を千束へ移植する。
そんな人工心臓であっても、命はもって成人までが限界であり、吉松は殺しの才能を生かすようミカへ約束するのだった。
クルミは吉松が真島とも手を組んでいることを推測し、一連の話を聞いていたたきなは、真島を追うことで吉松、ひいては千束の心臓へ繋がることからDAへの復帰を決意する。
たきな考案のデート
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
たきなは自分でスケジュールを立て、千束を遊びに連れ出す。明日に控えるDA復帰を前に千束との時間を楽しんでいた。
一方、その夜、吉松と姫蒲の前に真島が現れる…。
第10話:『Repay evil with evil』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
クルミはミズキと、千束の心臓に関する情報を探していた。
その様子をみた千束は「リコリコは閉店します」というのだった。
ミカと千束
自分のことで心配かけたくない千束は閉店を決め、ミズキとクルミは海外へ旅立つことになる。
店じまいする千束とミカ。ミカは千束に成人式のための振り袖をプレゼントする。
ミカは千束を育てた理由が、最初はリコリスの司令官として、そして吉松との約束で殺し屋としての才能を育てる目的であり、それを黙っていたことを涙ながらに謝罪する。
しかし、千束は育ててきてくれたことへの感謝と自分に決めさせてくれたことへの感謝を伝えるのだった。
それぞれの正義
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
真島に誘拐された吉松は、自分のミスで千束が道を間違えた責任を果たすと語る。
たきならリコリスは真島のアジトに突入するが、すでに真島たちの姿はなく、モニターを通して接触する。
真の平和とは、悪意を感じることすらない社会だと語る楠木。対する真島は、悲惨な現実を知らなければ平和の意味すら忘れると答える真島。
延空木へ
延空木完成のセレモニーが行われる中、ロボ太による電波ジャックで真島が国民に向けて、偽りの平和への挑発と1000丁の銃をばらまいたことを伝える。
DA本部の虎杖は楠木に千束を出動させるように命令する。
楠木は千束を呼び出すが、一方でロボ太から延空木に近づけば人質の吉松の命はないと脅されてしまう。
しかし、千束は吉松本人に会って話したいといい、ミカとともに延空木へ向けて出発する…。
第11話:『Diamond cut diamond』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
DAでの作戦会議中、たきなは作戦リストに千束の名前を発見する。
千束とミカの連絡が取れないことを心配したたきなは、喫茶リコリコへ向かう。一方、千束とミカはロボ太の指示する車に乗っていた。
クルミの本気
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
ミズキとクルミは空港で海外へ旅立つ準備をしていた。
たきなはリコリコが閉店していることを知り、真島が関係していると推測するが、延空木で直接確認することにして作戦へ戻る。
そんな中、クルミは、過去の記録から吉松の形跡と千束の人工心臓の痕跡を探し出し、千束の心臓がもう一つあることを突き止める。
アランの支援を受けた研究者が改良した心臓を作り、吉松が持ち出したのだった。
第2幕
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
フキらリコリスたちは、延空木での真島討伐に向けて動き出す。
クルミからの連絡で千束が旧電波塔の吉松の元へ向かったことを知ったたきなは、リコリスの任務中だったが旧電波塔に向かうことを決める。
そんな中、ロボ太が仕込んでいたバックドアによって再びDAが電波ジャックされ、真島はリコリスの存在と実態が市民に知らしめてしまう。
さらに、爆発を起こして延空木にいるリコリスを一網打尽にするのだった。
第3幕
ミカに見送られ、千束は一人で旧電波塔へ乗り込む。
捕らえられている吉松の元へ到着すると、待ち伏せていた真島が攻撃を仕掛けてくる。
延空木のリコリスは全国中継されていた。
真島は、音を反響させることで暗闇でも正確に人や物の位置を把握できる才能を持っていた。
その能力によって暗闇での千束との戦いを有利にすすめる真島。
そんな中、たきなが助けに来るのだった…。
第12話:『Nature versus nurture』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
たきなが加勢して2対1の状況となり、千束は真島の耳元で銃を放ち、真島を捕らえることに成功する。
吉松と人工心臓
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
DA上層部の虎杖が現れ、リコリスはリリベルで対応するため、「リコリスには全員消えてもらう」と言い放つ。
千束は吉松と再会するが、吉松は千束が真島を殺していないことに怒りを見せる。
たきなは、今までのすべての黒幕が吉松であるといい、アタッシュケース内の人工心臓を手に入れようとする。
しかし、吉松はすでに2つ目の人工心臓を自分の体内に埋め込んでおり、千束に自分を殺すことで手に入れるように指示する。
たきなは千束の代わりに吉松を殺そうとするが、千束に制され、さらに姫蒲が襲いかかってくる。
追い詰められたたきなに吉松が銃を放ってきたため、千束は仕方なく吉松の横っ腹を撃つ。
致命傷ではなく、吉松は再度自分を殺すように言うが、千束は「命を粗末にするヤツは嫌いだ」と吉松をビンタする。
戻ってきたたきなは、吉松を殺そうとするが、千束は吉松を逃がすのだった。
真島ふたたび
ミズキとクルミがヘリコプターで千束とたきなを旧電波から救出する。
一方、DA上層部はリコリスをリリベルによって処分すると決断。
残されたフキらリコリスを救うべく延空木に向かう千束とたきな。
フキたちのピンチに駆けつけた千束とたきな。制御室でクルミに渡されたUSBを挿したことで、ロボ太を特定して逮捕し、さらにラジアータを復旧させるのだった。
ラジアータが復旧したことで、マスコミに流れたリコリスの情報はすべて延空木でのイベントの宣伝として処理される。リリベルも撤退し、リコリスも延空木から引き上げようとしていた。
そんな中、真島が再び現れ、千束が一人で立ち向かうことになる…。
第13話(最終話):『Recoil of Lycoris』
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
真島の急襲により、サクラが負傷してしていた。
それぞれの役割
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
真島は延空木を停電させてしまう。
楠木は帰還命令を下すが、フキは千束を助けに行こうと迷っていた。
たきなは、千束を救えるのが自分で、サクラを救えるのがフキであると伝え、それぞれの役割を全うすることに決める。
フキとたきなが、ちゃんとそれぞれの役割を自分たちで判断して決断しているこのシーンもいいですよね。1話のたきなからの成長がグッと感じられます。
そんな中、真島は延空木爆破スイッチを起動し、千束との決着をつけようとしていた。
しかし人工心臓が悲鳴を上げ、千束は倒れてしまう。
その様子を理解した真島は、ジュースを手渡し「休憩だ」と言って一時休戦することに。
真島は唯一恐怖を感じた千束との「命がけの勝負がしたい」のだった。
ミカと吉松
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
延空木から逃げようとする吉松と姫蒲の前にミカが現れる。
実はミカの足が悪いのは演技であり、千束を襲った姫蒲を圧倒する。
その様子に「お前はウソばっかりだな」と吉松がいうと、「すべては千束のためだ」とミカが返す。
一方で、吉松の胸に人工心臓があることを千束は信じなかったが「シンジはウソを言わない」とミカは言うのだった。
才能を活かそうとする吉松と、やりたいようにやらせるミカ。千束の両親ともいえる2人がそれぞれ千束のためを思った行動だったことが明らかになります。実際の子どもの育て方の価値観にも通じる話ですよね。
ミカは涙を流しながら吉松に銃を向けるのだった。
決着
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
「みんな自分が信じた良いことをしてる。それでいいじゃん。」と千束。
どこか似ているような千束と真島でも、ジュースの味の感じ方が違うように、人間はそれぞれ違う価値観を持っている。サラっとこういう演出を入れるのも上手いんですよね…!
さらに千束はこう続ける。
今のままでも 好きなものはたくさん
大きな町が動き出す前の静けさが好き
先生と作ったお店 コーヒーの匂い
お客さん 町の人
美味しいものとか きれいな場所
仲間 一生懸命な友達
それが私の全部
世界がどうとか知らんわ〜
まさに『リコリス・リコイル』でのエピソードを振り返る素晴らしいセリフ。才能と使命よりも、自分ができることで自分の周りを幸せにできればいい千束の考え方。
「現状維持」の千束と「バランスを取り戻す」真島。どちらも「正義」であって悪ではない。
いよいよ決着を決めるべく再び戦闘を始める2人。
爆弾のスイッチに気を取られて真島に追い詰められた千束だったが、真島もろとも延空木のすり鉢状のガラス部分に引きずりこむ。
千束は真島を撃つが、2人とも延空木から落下してしまう。駆けつけたたきなによって、何とか千束の救出に成功する。
そんな中、真島が仕掛けた爆弾の時間になるが、爆発ではなく花火が打ち上がるのだった。
事件の収束と課題
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
季節は春になり、都知事が約5億円となった延空木セレモニーの記者会見に答えていた。
サクラの傷も回復した様子で、フキを行動をともにしている。
そんな中、事件で流出した拳銃のうち、半数が未だに都内に眠っていることがわかる。さらには、事件の処分対象者で真島だけが唯一行方をくらませて処分されていなかった。
真島は包帯を顔に撒いた様子で街に溶け込んでいた。
ある意味、銃をばら撒き疑念を持った市民たちによってDAを破壊するという真島の目的は着実に進んでいるようですよね。ひとまず真島の計画は完結した感じでしょうか。
千束とたきなのこれから
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
喫茶リコリコには、常連客やフキとサクラ、サイレント・ジンなども訪れて賑わっていた。しかし、千束とたきなの姿が見当たらなかった。
ミカによると、たきなは仕事で宮古島を訪れていた。森の中でたきなはターゲットである千束を確保する。千束は生きていた。
千束は事件後、病院で吉松の人工心臓を移植されていた。ところが千束は自分が死ぬと勘違いしていて、病室からこっそり抜け出して姿を消していたのだった。
一瞬だけど、この話を聞いたときのたきなの表情がいいんですよね。一人で死のうとする千束に対して寂しい気持ちを募らせています。
その後、たきなの話でミカが吉松のケースを持ってきたことを伝える。
たきなは、「心臓と一緒にそれが入ってたそうです」と千束に渡すと、その中身は「HAPPY NEW BIRTHDAY」と書かれた白紙の手紙とアランのチャームだった。
実際の吉松からの手紙には「おめでとう千束。君の新たな人生の始まりは、私の死によって完成した。君の幸せを心より願う。」と書かれていたが、ミカがそれを取り払っていたのだった。
つまり、千束は吉松によって心臓が提供されたと思っていますが、実際はミカが吉松から奪ったとは知らないということ。ここでもミカの「ウソ」が効果的に働いています。
クルミは、ミカが本当は足が悪くないことも、心臓入手の経緯も知っている様子だった。
「ミカ、執刀医と契約した。待っているからな」というクルミの言葉から、クルミも吉松から心臓を奪った経緯に関わっているようにも考察できますね。とにかく頭が切れるこの2人の相性は良さそうです。
「何しようか、これから…」と言う千束に対して「諦めてたことから始めてみたらどうですか?」とたきな。
千束は「いいね、それ!いくぞ相棒!」と念願の海外、ハワイへ行くことに決めるのだった。
エンディング後
©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
喫茶リコリコのメンバーは、ハワイでキッチンカーの営業をオープンしていた。
楠木からミカへ仕事の電話が入るも、ハワイを理由に仕事を受けられないと答える千束。
そんな中、依頼者が訪れ、千束はハワイでの迷彩服「パウスカートとレイ」に身を包み、「Are you in trouble?」と依頼者の前に登場する…。
『リコリス・リコイル』に登場する用語・キーワードなど
リコリス
国を守る公的機密組織。
組織に都合が悪いことは隠蔽することが常態化しており、事件は事故になり、悲劇は美談に変えられる。
ラジアータ
DAの機密性を担っている最強のAIシステム。すべてのインフラの優先権を保有している。
規格外のAIが制御していて、入り口を物理的な手段で内側に用意しなければアクセスしただけで身元が分かってしまう。
アラン機関
謎の人物アラン・アダムスの名義で活動している支援団体。「匿名支援の代名詞」と言われるほど広く浸透している。
個人なのか組織によるものなのか、実態は不明。
アランの支援を受けたものの共通点は、フクロウの形をしたチャーム(飾り物)を手にしていること。スポーツ選手や研究者、芸術家など幅広く支援を受けている。
クリーナー
現場の修復や犯罪者の回収を仕事にする後始末業者。
DAに引き渡すと殺されてしまうことから、千束が頻繁に利用している。しかし高額の依頼料を用し、喫茶リコリコの経営圧迫の一因にもなっている。
予告編も面白すぎて見逃せない!
『リコリス・リコイル』は予告編も面白いんです!
本編の予告としての役割は全く果たしていないのですが、キャラクターの掛け合いが純粋に面白いんですよね。
予告編のやり取りする様子は声だけなのですが、その姿が目に浮かんでしまうのはキャラクターの魅力ゆえ。
英語のタイトルコールだけやたらと発音が良いのも笑えます。2話からの予告動画を合わせてチェックしてみましょう。
何気に、サラッと本編に絡むことも明かされていたりしますので要チェック!
第2話
喫茶リコリコに入った新人たきなの紹介。たきなの趣味は拳銃の分解清掃。特技は射撃。まじめか!
射撃から「ハートを射抜く」とカバーする千束に対して「心臓はダメ(殺しはダメ)」とちゃんと本編の内容にもリンクする構成はお見事!
第3話
千束に代わってSNS投稿する店長のミカとフォローするたきな。
「嫌いだ、SNS」のオチまで見事な2人のコントが楽しめます!笑
第4話
第4話の予告は、ミズキとクルミの回。
必死に盛ろうとするミズキとバカにして笑うクルミの掛け合いが面白い!
第5話
第5話の予告は、ミカと吉松の回。
吉松が喫茶リコリコのSNSをみてミカと千束を発見したという本編に関わる情報も明らかになっていますね。
「ミカに会いたかったからさ」エコー効かせて2回はずるいって!笑
第6話
第6話の予告は、千束とミズキの回。
フザけまくった寸劇スタイルで喫茶リコリコの新メニューを紹介する動画。
第7話
第7話の予告は、ロボ太と真島の回。
ロボ太はトランクス、真島は黒のブリーフ派だそうです!笑
パンツでもバランスとる真島さん、さすがです!笑
第8話
第8話の予告は、フキとサクラの回。
戸籍のないリコリスは、DAに入った日が誕生日になるそうで、フキより1日先にDAに入った千束とは1日違いだけど、一緒にされてしまうとのこと。
第9話
第9話の予告は、たきなとクルミの回。
クルミを紹介する動画で、たきなからの質問攻めにあるクルミ。頑なに年齢だけは明かしません!笑
クルミの好きな映画は『死霊のはらわた』『ゼイリブ』だそうです!
第10話
第10話の予告は、ミカと千束の回。
冬の新メニューについて話する2人。ミカに「萌え萌えキュン♡」をやらせる千束。
第11話
第11話の予告は、ロボ太と真島の回。
千束にボードゲームで勝つ方法を入手したロボ太と真島さんでした。
第12話
第12話の予告は、ミズキとクルミの回。
喫茶リコリコの閉店に伴い、リコリコのSNSを「婚活天使ミズキちゃん」として運用しようとするミズキと阻止するクルミでした。
第13話
第13話(最終話)の予告は、千束とたきなの回。
最後まで予告編としての説明放棄を貫いています。最高でした!
喫茶リコリコのみんなの笑い声が聞こえる最後、最高かよ!
『リコリス・リコイル』関連作品など
Blu-ray・DVD
リコリス・リコイル 1
発売日:2022年9月21日
収録話:第1話〜第3話
リコリス・リコイル 2
発売日:2022年10月26日予定
収録話:第4話〜第5話
リコリス・リコイル3
発売日:2022年11月23日予定
収録話:第6話〜第7話
リコリス・リコイル 4
発売日:2022年12月21日予定
収録話:第8話〜第9話
リコリス・リコイル 5
発売日:2023年1月25日予定
収録話:第10話〜第11話
リコリス・リコイル 6
発売日:2023年2月22日予定
収録話:第12話〜第13話
ノベライズ『リコリス・リコイル Ordinary days』
ライトノベル『リコリス・リコイル Ordinary days』が、電撃文庫より2022年9月9日に発売されました。
著者はストーリー原案のアサウラ、イラストはキャラクターデザインのいみぎむる、原案・監修はSpider Lily。
アニメでは描ききれなかった喫茶リコリコでの日常が描かれています!
インターネットラジオ『リコリコラジオ』
アニプレックス公式Youtubeチャンネルでは、2022年7月8日より毎週リコリコラジオが配信中。
パーソナリティは錦木千束役の安済知佳さんと、井ノ上たきな役の若山詩音さんが担当。
2人のやりとりが面白くてずっと聞いていられますよ…!
ヒロインアーカイブ
『リコリス・リコイル ヒロインアーカイブ 千束&たきな』が2022年12月26日に発売予定。
キャラ背景やインタビューなどが収録されているようです!ファンは予約必須ですね!
まとめ:アニメ『リコリス・リコイル』めっちゃ面白いよ!
今回は、オリジナルアニメ『リコリス・リコイル』をご紹介しました。
可愛いキャラクターに、カッコいい銃アクション、日常のゆるいパートとバランスがいいアニメでした。
アニメ『リコリス・リコイル』を観るならU-NEXTがおすすめ!