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『PLUTO』

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アニメ

【全巻ネタバレ】『PLUTO』感想・考察|浦沢直樹×手塚治虫の傑作マンガがNetflixアニメ化

今回ご紹介するのは『PLUTO(プルートゥ)』です。

浦沢直樹によるマンガで、2003年から2009年まで小学館「ビッグコミックオリジナル」で連載した作品。

手塚治虫の『鉄腕アトム』のひとつのエピソードに影響を受けた、浦沢直樹によるリメイク漫画です。

本記事では、『PLUTO』を全巻ネタバレありで感想・考察・解説。

まめもやし
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手塚治虫の珠玉の物語を浦沢直樹流の解釈で描き出した名作!

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『PLUTO』の原作:鉄腕アトム『地上最大のロボット』

『PLUTO』は、手塚治虫の代表作として知られる『鉄腕アトム』のエピソード『地上最大のロボット』を原作にしたマンガです。

『鉄腕アトム』の中でも特に人気のエピソードのひとつであり、ロボットバトルとその背景にある人間のエゴを描いた作品で、1964年に初めて連載されたにも関わらず、令和の現代にも通じるテーマと面白さがあります。

原作漫画

まめもやし
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ぜひ『PLUTO 』と合わせて原作も楽しんでみてください!

手塚治虫の原作マンガでは第13巻が1冊まるごと『地上最大のロボット』のエピソードになっています。

『鉄腕アトム』13巻 鉄腕アトム 13巻
手塚治虫

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原作アニメ

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アニメ版も面白いです!

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アニメ『鉄腕アトム』(1963年版)
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アニメ『鉄腕アトム』(1980年版)
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『PLUTO』Netflixのアニメ配信は2023年10月から

PLUTO

あらすじ

ロボットは人間を殺せない"秩序ある世界で起こった殺人事件。ユーロポールのロボット捜査官・ゲジヒトは事件の真相を追うが、犯行現場には人間の痕跡がなく混迷を深めていく。事件の真相を追う中で、ゲジヒトは世界を破滅へと導く史上最悪の"憎しみの存在"にたどり着くのだった―――。

作品情報

タイトル PLUTO
原作 浦沢直樹『PLUTO』(小学館ビッグコミックス刊)
監督 河口俊夫
音楽 菅野祐悟
キャラクターデザイン 藤田しげる
アニメーション制作 スタジオM2
製作 ジェンコ
配信サイト Netflix
製作年 2023年
話数 全8話

ポイント

  • 原作は浦沢直樹の大人気漫画
  • 手塚治虫『鉄腕アトム』の人気エピソードを再構築
  • 次々と破壊されてゆく7人の世界最高水準のロボットの姿

Netflixで視聴する

『PLUTO』は、2023年10月26日より、Netflixで配信がスタート。

『PLUTO』のキャラクター・キャスト

キャラクター 名前/声優/役柄
ゲジヒトCV:藤真秀 ゲジヒト
CV:藤真秀
ユーロポールの特別捜査官であり、特殊合金ロボット。
アトムCV:日笠陽子 アトム
CV:日笠陽子
日本の東京で暮らす世界最高水準ロボットの一人
ウランCV:鈴木みのり ウラン
CV:鈴木みのり
アトムの妹ロボット。人の恐怖心を察す能力に長けている。
モンブランCV:安元洋貴 モンブラン
CV:安元洋貴
スイスの山林保護ロボット。世界中で親しまれている。
ノース2号CV:山寺宏一 ノース2号
CV:山寺宏一
スコットランドの世界的音楽家ダンカンの執事ロボット。
ブランドCV:木内秀信 ブランド
CV:木内秀信
トルコが誇るロボット格闘技チャンピオン。
ヘラクレスCV:小山力也 ヘラクレス
CV:小山力也
ギリシアの国民的英雄の格闘ロボット。
エプシロンCV:宮野真守 エプシロン
CV:宮野真守
オーストラリアで戦争孤児を育てる光子ロボット。
プルートゥCV:関俊彦 プルートゥ
CV:関俊彦
竜巻を発生して飛来する謎の巨大ロボット。
お茶の水博士CV:古川登志夫 お茶の水博士
CV:古川登志夫
日本屈指の科学者。アトムとウランの世話をしている。
天馬博士CV:津田英三 天馬博士
CV:津田英三
天才科学者。
ヘレナCV:朴璐美 ヘレナ
CV:朴璐美
ゲジヒトの妻。
ダンカンCV:羽佐間道夫 ダンカン
CV:羽佐間道夫
盲目の音楽家。ノース2号を執事に迎える。
アブラー博士CV:山路和弘 アブラー博士
CV:山路和弘
ペルシア王国の天才科学者。
ブラウ1589CV:田中秀幸 ブラウ1589
CV:田中秀幸
過去に人間を殺して収監されているロボット。
アレクサンダー大統領CV:堀内賢雄 アレクサンダー大統領
CV:堀内賢雄
トラキア合衆国の大統領。
Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション
Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

ネタバレあり

以下では、漫画・アニメの結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

『PLUTO』第1巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第1巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

スイスの森林で大規模な火災が発生し、焼け跡から「モンブラン」というロボットがバラバラにされた状態で発見される。モンブランは山案内ロボットとして世界中に知られ、多くの人々に親しまれるロボットだった。

ユーロポールの特別捜査官であるゲジヒトは、ロボット法擁護団体幹部のランケという男性が殺害された現場を調査する。遺体の頭部には2本の角のようなものが置かれており、モンブランの頭部にも同様のものが発見されていた。

ランケの殺害現場近くで巡回ロボットのロビーがドラッグ中毒者に襲われる事件があり、ゲジヒトはロビーの記憶チップから、ランケが殺害されたビルの間を飛ぶ人間のような姿を発見する。

ゲジヒトは、8年前に人間を殺した罪で捕らえられている「ブラウ1589」というロボットと面会する。

ブラウは、遺体に施された角がローマ神話の冥王「プルートゥ」を意味すること、最高性能を誇るモンブランが簡単に壊されたことで、ゲジヒトを含む残り6人の最高峰のロボットたちが狙われていることを仄めかす。

ノース2号と音楽家ダンカン

スコットランドで暮らす世界的音楽家のダンカンは目が不自由なため、ロボットの執事を雇っており、新しい執事として「ノース2号」がやってくる。

ノース2号は軍隊で使われていた全身武器のロボットだったが、これまでにロボットの仲間たちをたくさん殺してきたこともあり、「戦場に行きたくない」「ピアノが弾けるようになりたい」とダンカンに打ち明ける。

ダンカンは貧しい暮らしの生い立ちで生まれつき重い病気を患い、富豪に嫁いだ母親に捨てられてしまう。手を差し伸べた医師によって命は助かったものの、盲目となり、必死に努力して音楽家として成功した。

しかし、最近は曲が書けなくなり、母親に捨てられた故郷の風景を夢に見てうなされていた。

ノース2号はダンカンの故郷を訪れ、母親が捨てたのではなく、病気を治す金を工面するために裕福な男と結婚したのだと伝え、故郷で母と一緒に歌っていた歌を歌い伝える。

ダンカンはノース2号を受け入れ、曲作りも復帰するが、空から脅威が現れたことを察知したノース2号は、雲の上で激しい戦いを繰り広げ、ダンカンのもとに帰ってくることはなかった。

ブランド

ゲジヒトは、ロボット格闘技で936戦無敗の圧倒的な記録を誇る「ブランド」の元を訪れる。

ブランドはファイトマネーで稼いだ金で妻と5人の子どもたちを養い、トルコで暮らしていた。ゲジヒトは、ノース2号が死んだことを伝え、ブランドにも身の危険が迫っていることを伝える。

ブランドは格闘王である自信と、掴み取ってきた運で強気な姿勢を見せるが、ゲジヒトは「頼むから死なないでくれ」と寂しそうに呟く。

その後、ゲジヒトは東京で、「アトム」という少年と出会う。

『PLUTO』第2巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第2巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

東京で、ロボットに自由で平等な権利を与える「国際ロボット法」の発案者である田崎潤一郎が殺害される。

ボラー調査団

ゲジヒトはアトムと会話し、アトムが人間のような感受性を持っていることに驚き、自分より優れた人工知能を持っていることを信頼して記憶チップを読み取らせる。

アトムは警視庁の田鷲警視が行う鑑識に立会い、田崎潤一郎が亡くなる直前に「お茶の水博士」に連絡を取ろうとしていたことを発見し、「ボラー調査団」の元メンバーが狙われていることを博士に伝える。

ボラー調査団は、独裁国家ペルシア王国を牛耳るダリウス14世に対し、国連が定めた「大量破壊ロボット製造禁止条約」の承認をもとに、世界のリーダーを自負するトラキア合衆国の大統領が、ペルシア王国に大量破壊ロボットがあると主張して派遣した調査団。

ゴジ博士」という天才科学者が、ペルシア王国の高度なロボットを支えている噂があったが、ボラー調査団は大量破壊ロボットを見つけられず、見つけたのは大量のロボットの残骸だけだった。

人間を殺したブラウ1589には欠陥はなく、お茶の水博士は「完璧だった」と言うと、アトムはそれはつまり「人間」ということなのかと疑問を持つ。

ブランドの最期

ゲジヒトは、ギリシアの格闘チャンピオン「ヘラクレス」に接触する。ヘラクレスは後日、ヨーロッパチャンピオンのブランドと対戦する予定だった。

ブランドは、戦闘用のスーツであるパンクラチオンスーツを持ち出し、ある海岸へ向かう。ブランドはゲジヒト、ヘラクレス、アトムに回線を繋ぎ、迫りくる脅威との戦いの様子を共有する。

海の中で激しく戦い、ブランドは相打ちとなって死亡し、アトムはブランドが戦っていた相手の発する「巨大な苦しみ」の感情を受信する。

ウラン

ゲジヒトは自分の記憶が改変されていることを察し、ホフマン博士はユーロポール局長のシェリングがゲジヒトに何か細工したことを疑う。

ゲジヒトは再度ブラウ1589の面会に行き、記憶チップを入れ替える。ブラウは、トラキア王国の大統領には影で操る超高度な人工知能のブレーン「Dr.ルーズベルト」がいることを明かす。

トルコの黒海沿岸でブランドの回収作業に立ち会うヘラクレスは、ブランドの残骸で角のオブジェを作られていた事を発見し、ブランドが戦った相手が生きていることを知り、怒りを顕にする。

東京では、局地的な竜巻が発生し、ライオンやトラなどが乗るトラックが横転して幼児が危険に晒されていた。警察が警戒する中、「ウラン」という少女が動物たちをなだめて解決する。

『PLUTO』第3巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第3巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

アブラー博士

警視庁の田鷲警視のもとに、中央アジア最高の頭脳と称される「アブラー博士」が来訪する。田崎潤一郎と最後に接触したのがアブラー博士だった。彼は田崎潤一郎が心から「ロボットと人間の共存」を願っていたことを伝える。

アブラー博士は、戦争で体のほとんどを失い、機会で代替しており、すれ違ったアトムですら人間かロボットかを判別できなかった。

ウランは恐怖心を察する能力に長けており、微弱な恐怖心をどこかから感じていた。

KR団とゼロニウム弾

3年前に罪を犯して殺された兄を持つアドルフは、兄の遺体を受け取り、その遺体を調べたところ、特殊重火器「ゼロニウム弾」が使われたことを知る。

ゲジヒトは、緊急要請で加わったギャングの装甲車を止めるため、ゼロニウム弾を使用して制圧する。ゲジヒトの上司は、ランケ殺害に対立していたロボット人権法廃止を訴える極右集団「KR団」が絡んでいると推測する。

アドルフは、兄をゼロニウム弾で殺した犯人を探していた。ゲジヒトがゼロニウム弾を撃つことができることを突き止めると、KR団の団長にゲジヒトを破壊する力を貸すように頼み込む。

エプシロン

ブランドの敵討ちの準備をするヘラクレスの前に、オーストラリアの光子エネルギーを使うロボット「エプシロン」が現れる、かつて徴兵を拒否したエプシロンは、戦争孤児を引き取って育てており、「憎しみの連鎖を断ち切らなければならない」と戦いを止めるように伝える。

KR団によってゲジヒトを吊るし上げるメディア戦略が進められる中、アドルフは小型クラスター砲を入手し、ゲジヒトを尾行する。ゲジヒトは森の中でエプシロンと接触し、脅威との決闘を避けるという点で合意していた。

プルートゥ

ある朝、ウランは中央公園から小さな恐怖心を察し、倒れていた瀕死のロボットを助ける。そのロボットが描いた花畑のアートを見てウランは感動して涙を流す。そのロボットは、枯れた花を咲かせる命を吹き込める能力を持っていた。

ウランとロボットの前に、危険を察知したアトムとお茶の水博士がやってくると、ロボットは取り乱し、頭から角のような電磁波を発して倒れ込む。そのロボットには電子頭脳がないまま動いていていたことがわかる。

アブラー博士はロボットを派遣し、「プルートゥ」と呼ばれるロボットを探索していた。プルートゥは中央公園の池の中で、電磁波で電子頭脳が抜けたロボットを遠隔操作していたことが判明する。アブラー博士はプルートゥの前に現れると、「アトムを殺せ」と命じる。

『PLUTO』第4巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第4巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

アトムの死

お茶の水博士は、公園で保護した旧式の犬型ロボットを助けようと尽力していた。すると、そこへロボットの保護者を名乗る男が現れる。

男は「ゴジ博士」と名乗り、お茶の水博士の孫、隆史の家の近くに巨大な竜巻が発生していることを明かす。ゴジ博士は「アトムと戦わせたい相手がいる」とお茶の水博士を脅すが、お茶の水博士は応じない。

お茶の水博士の家にアトムが助けに入ったことで難を逃れるも、隆史の家に向かったウランを追いかけてアトムも向かってしまう。アトムは隆史の家で巨大な脅威に立ち向かうが、アトムは戦いに破れてしまう。

ゲジヒトとアドルフ

ゲジヒトは妻との休暇で東京に向かおうとしていると、アトムが死亡したというニュースを目にし、ショックで倒れてしまう。

KR団はゲジヒトを世論で殺すことが目的であり、物理的に殺そうとするアドルフを始末しようとする。奇跡的に助かったアドルフだったが、小型クラスター砲を所持していたことや兄の犯罪歴によって監視され、警護役としてゲジヒトが派遣される。

ゲジヒトはアドルフからトラキア合衆国管轄の最重要犯を収容するカラ・テパ刑務所の監視カメラデータを見せられる。その画像を解析すると、ダリウス14世が殺された人間たちの名前を呟いている様子が記録されていた。

エプシロンを作ったハワード博士は殺され、ホフマン博士も狙われていたが、エプシロンが助け、ギリシアのヘラクレスのもとへ届ける。

地上最大のロボット

7年前、ゼロニウムのホフマン博士、光子エネルギーのハワード博士、電子頭脳の天馬博士の3人の権威が集まり、地球全体を救うためのロボット開発のため、研究内容を共有する会談が行われた。

しかし、天馬博士は自分の研究内容を明かさずに持ち逃げした。天馬博士はアトムを作った張本人だったが、闇社会へ消えていった。

天馬博士は、お茶の水博士にアトムを「失敗作」と告げる。彼は強い憎悪が電子頭脳を育て、間違うことこそ完璧で、その時「地上最大のロボットが誕生する」と言う。

『PLUTO』第5巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第5巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

ヘラクレスvsプルートゥ

ゲジヒトはアドルフをセーフハウスに送り届けるが、アドルフに兄を殺したと言われたことで、ブラウ1589に面会し、かつてアドルフの兄を憎しみの感情で殺したことを記憶から消していたことを知る。

エプシロンとヘラクレスは、ホフマン博士を安全な場所に保護させ、プルートゥとの対決に備えていた。エプシロンが上空で見守る中、ヘラクレスとプルートゥの戦いが始まる。

ヘラクレスはプルートゥに破れて殺され、それを目撃したエプシロンは無意識に逃げ出していた。

ゲジヒトの憎しみ

ゲジヒトは、ユーロポールの刑事になって間もない頃、連続幼児ロボット誘拐事件の捜査にあたり、変質者で犯人のアドルフの兄を単独行動で殺害したことを思い出す。

その後、セーフハウスでアドルフの護衛に戻ると、アドルフを狙ったKR団に襲われる。アドルフを身を挺してクラスター砲から守り抜く。

天馬博士とアトム

ウランはアトムを失って元気をなくしていた。そんな中でも悲しみの感情を察すると、人々に親切に行動していた。ある時、「天馬飛雄」という名前が記された墓地に見舞う人間から深い悲しみを感じ取る。

その頃、お茶の水博士のもとに天馬博士が現れる。

天馬博士はアトムの修理作業を始めるが、アトムを目覚めさせる方法として偏った感情を注入するプログラムをシュミレートさせていた。それによってアトムは目覚める可能性もあるが、怪物に生まれ変わる可能性もあった。

プルートゥの正体

ゲジヒトはカラ・テパ刑務所に向かい、ダリウス14世と面会する。ダリウス14世は壁面に描いた花畑の絵をプルートゥと言い、ゲジヒトにプルートゥの正体を「お前なら知っているだろ」と言い残して自殺を図るが、一命をとりりとめる。

ゲジヒトのもとにエプシロンが現れ、ヘラクレスがプルートゥと戦ったときに発せられた電磁波を解析したデータを受け取る。

そこには、ほとんどが憎しみで埋め尽くされた感情の中で、一瞬だけ一面の花畑で微笑む姿の男の様子が記録されていた。

『PLUTO』第6巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第6巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

サハド

ゲジヒトはアブラー博士に招かれ、ペルシア共和国を訪れる。花畑のに立つ男の姿を知らないというアブラー博士だったが、ゲジヒトは嘘であることを見抜く。

街で出会った花売りのロボット・アリから、写真の男性がオランダに留学した「サハド」であることを知ったゲジヒトはアムステルダムに向かう。サハドは祖国を花でいっぱいにする夢を掲げ、「プルートゥ」という一輪の強いチューリップを栽培した。

ゲジヒトとプルートゥ

昔のサハドを知る人物から写真を手に入れると、アブラー博士がサハドを作った父親として一緒に映っていた。再びブラウ1589と面会すると、プルートゥの居場所の手がかりを掴み、その場所へ車を走らせる。

一方、ホフマン博士は欧州ロボット会議に出席していたが、警備をかいくぐったアブラーが操るロボットに拉致されてしまう。

ゲジヒトはプルートゥに接触して動きを封じると、彼の名前がプルートゥではなくサハドであることを伝える。ユーロポール局長はプルートゥの破壊を命じるが、ゲジヒトは攻撃しようとしないプルートゥを壊すつもりはなかった。

すると、何者かがゲジヒトにプルートゥを見逃す代わりにホフマン博士を解放する取引を持ちかけ、ゲジヒトはそれに応じる。

局長はゲジヒトの命令無視に怒りを示すが、ゲジヒトは過去に人間を殺した罪を告白し、それと一緒に大切な記憶まで消されていたことを嘆く。

ゲジヒトの最期

ゲジヒトは妻に花束を買って帰ろうとしていたが、目の前に現れたクラスター砲を装着したアリに撃たれて死亡してしまう。

ゲジヒトの妻ヘレナとホフマン博士が日本にやってくると、お茶の水博士と合流する。ヘレナは天馬博士に言われてゲジヒトのメモリーを手渡していた。

ヘレナが夫を亡くした悲しみを処理しきれないでいると、天馬博士は泣くように伝える。するとヘレナは大粒の涙を流し、それに応じるように天馬博士もアトムを失った悲しみで涙を流していた。

『PLUTO』第7巻ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第7巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

エプシロンと子どもたち

天馬博士は、アトムを目覚めさせるため、ゲジヒトのメモリーを入れようとしていた。

エプシロンのもとに国防局のロボット・ホーガンがやってくる。7人のロボットの最後の一人となったエプシロンだったが、危機を前にしても戦争孤児たちを面倒見ていた。

エプシロンは巨大な山の峰にあるセーフハウスに移動したエプシロンだったが、空から巨大な光線が降り注ぎ、セーフハウスもろとも消失してしまう。エプシロンとホーガンは攻撃を避けることができたものの、子どもたちがいる施設に竜巻が発生しており、急いで向かうことにする。

エプシロンは脅威を退け、子どもたちを守りきる。エプシロンが国連の聴聞会で敵を倒したのかを問われている間に、孤児のワシリーがノルウェーの里親に引き取られてしまう。

エプシロンの最期

エプシロンとホーガンはオスロの城に向かうと、アブラー博士とプルートゥが待ち構えていた。

先の戦いで、悲しい感情を察知したエプシロンはプルートゥにとどめを刺すことができず、プルートゥに自分の意思で戦いをやめるように伝える。

しかし思いは届かず、エプシロンはワシリーとホーガンを守るために力を使い、殺されてしまう。

一方、天馬博士に施されたアトムが目を覚ます。ウランが心配そうに声をかけると、アトムは「地球が壊れる」と口にする。

『PLUTO』第8巻(最終巻)ネタバレ

『PLUTO(プルートゥ)』第8巻

Ⓒ浦沢直樹/手塚プロダクション/小学館

アトムの覚醒

目覚めたアトムは地下シェルターで厳重に保護されていた。

天馬博士はアトムにゲジヒトの死の瞬間のメモリーを入れ、それによってアトムは目覚めると、地球を破壊する爆弾である「反陽子爆弾の数式」を完成させる。

アトムはその後、地下シェルターを脱出すると、自分の中に渦巻く憎悪の感情と戦っていた。心配したお茶の水博士が駆けつけると「もう大丈夫です」と答える。

ゴジ博士

天馬博士はゲジヒトの墓参りをした後、眠らされてアブラー博士のもとに連れて行かれる。そこにはゴジ博士が作った「ボラー」というロボットの姿があった。

アブラー博士は、天馬博士に自分の脳をボラーに移植させ、史上最高のサイボーグになろうとしていた。しかし、天馬博士はアブラー博士はアブラー博士ではなく、すでに死んだアブラー博士の最期の記憶を埋め込んだゴジ博士であることを伝える。

つまり、その正体は自らをアブラー博士と思い込んでいるゴジ博士で、天馬博士によって作られたロボットだった。

その事実を知ったゴジ博士は、本来の土の姿に戻り、チップだけがゴキブリたちに抜き取られていく。

事件の全貌

アトムはブラウ1589に面会し、あることを依頼し、再会を約束する。

その後、アトムはヘレナのもとを訪れ、ゲジヒトの思いを伝える。ヘレナはゲジヒトとの間に欠陥した記憶があったことを尋ねるが、アトムは何もないと言って去っていく。ヘレナはアトムが嘘をついていることを察しながらも、アトムに感謝する。

アトムはお茶の水博士らの前で、ゲジヒトが捜査した事件の全貌を打ち明ける。

事件の全容

  • ダリウス14世は砂漠のペルシア王国を緑化する「ボラー計画」を立てる
  • そのための地球改造ロボットの製造をアブラー博士に依頼
  • 試作品を繰り返し「ロボットの墓場」ができる
  • アブラーは天馬博士を招き、助手の人工知能を作らせる
  • 最高の人工知能は目覚めなかった
  • 戦争が起き、アブラーは家族を失い世界を憎んで死んでいく
  • 天馬博士はアブラーの憎しみを人工知能に入れる
  • ゴジとアブラーの二重人格のロボットが誕生する
  • ゴジはボラーを作り、アブラーはプルートゥを作る
  • プルートゥはアブラーの憎しみを継承し、7体のロボット破壊へ向かう

アトムとプルートゥ

アトムはプルートゥと対峙する。アトムは憎悪による力でプルートゥを圧倒するが、ゲジヒトが最期に言った「憎悪からは何も生まれない」という言葉を思い出し、プルートゥを破壊しなかった。

反陽子爆弾を備えたボラーは、エデン国立公園の地層にある巨大なマグマ溜まり目掛けて進んでいた。

アトムはマグマで体が溶けそうになりながらもボラーを追いかけて止めようとするが、後を追ってきたプルートゥはアトムを地上に脱出させ、身代わりとなってボラーに突進する。

火山は噴火するものの、プルートゥ=サハドが凍らせたことで地球滅亡を回避することができた。

アトムはお茶の水博士の前で、プルートゥの折れた角を手にしながら、自分を含めた7体のロボット全員が「いつか憎しみがなくなる日が来ることを願っている」と口にする。

ブラウ1589

ボラーによって地球滅亡が迫っていることを知ったトラキア合衆国のアレクサンダー大統領は、自国を最強の国にすることが目的で、ペルシアのロボット文明を脅威に感じて陥れたとDr.ルーズベルトの前で告白する。

そんな中、脱獄していたブラウ1589がやってくる。ブラウは「自分と同じ神の領域にいると思っていた」と語るDr.ルーズベルトの端末を破壊する。

【ネタバレ感想・考察】憎しみの連鎖を断ち切れるか

手塚治虫といえば、日本が誇るレジェンド漫画家ですが、「手塚治虫の代表作は?」と聞かれると、考え込んでしまいます。数多くの作家に影響を与えた『新宝島』にはじまり、『火の鳥』『ブラック・ジャック』『ジャングル大帝』『アドルフに告ぐ』『三つ目がとおる』……。なにせ傑作がありすぎる。

私が生まれる前にすでに亡くなっている漫画家でありながら、子供の頃に夢中になったのが『鉄腕アトム』でした。

アニメの『鉄腕アトム』は、現在の1話30分のTVアニメの基盤を作り、「空をこえて ラララ 星のかなた」という谷川俊太郎による、誰もが一度聴いたら耳に残る歌詞で始まります。

子供時代の私にとって、『鉄腕アトム』の中でも特に印象的だったエピソードが『地上最大のロボット』です。

世界最強のロボット「プルートウ」が、世界中の名だたる7人のロボットに戦いを挑み、片っ端から木っ端微塵に破壊していくエピソードは、子供ながらにワクワクし、その落とし所にはなんとも言えない気持ちにさせられました。

そんな傑作『地上最大のロボット』が、『YAWARA!』『MASTERキートン』『20世紀少年』で知られる浦沢直樹によって、『鉄腕アトム』の誕生年である2003年から2009年まで連載されました。

ミステリー調で進む面白さ

浦沢直樹氏は、手塚治虫文化賞大賞を2度受賞している唯一の漫画家ですが、すでに傑作として知られているものをリメイクするという挑戦は、それほどの思い入れがあったのだと想像できます。

実際に、各巻の巻末に収録されている『PLUTO』制作にまつわるエピソードは興味深く、手塚プロダクションの代表・松谷孝征氏や手塚治虫の息子・手塚眞氏などによるとても面白い解説が伺えます。

リメイクするにあたり、手塚眞氏は「浦沢直樹自身の漫画」で表現することを要望しました。本作をと手塚治虫の原作を読めば分かるように、まさに浦沢直樹はそれを見事にやってのけたのです。

原作の大きな変更点であるのが、『PLUTO』の主人公がアトムではなく、ユーロポールの刑事ロボット「ゲジヒト」でること。大筋は原作の『地上最大のロボット』のプロットを踏襲しながらも、人間とロボットが共存する世界で起きたミステリー小説のような展開で進んでいく面白さがありました。

同時に、ロボットの主人公ゲジヒトが、自らの内面を探求していく物語としても機能し、見事に惹きつけられます。

憎しみの連鎖を断ち切れるか

『PLUTO』の作品全体を通して描かれるテーマは、「憎しみ」という感情との向き合い方だと思っています。

本作で重要なプロットとなるのがイラク戦争をモデルにしたペルシア王国(イラク)とトラキア合衆国(アメリカ)の対立によって引き起こる「第39次中央アジア紛争」です。

「大量破壊ロボット」を持っているトラキア大統領の主張をもとに、戦争が勃発し、それによって生まれた怒り・悲しみ、総じて憎しみの感情が、作品に登場するキャラクターたちに作用します。人間によって生まれた憎しみが、ロボットたちに影を落とすのです。

発端となるのは、上記の紛争で家族を殺されたアブラー博士の憎しみをプルートゥが引き継いだことによって起こります。

プルートゥは、アブラー博士に作られた、サハドという花を愛する勤勉な青年でしたが、アブラーの憎しみを受け継ぎ、プルートゥという「体」を与えられたのです。

一方、事件を捜査するゲジヒトも、かつて憎しみによって人間を殺したロボットであることが明らかになります。記憶は消されたものの、ゲジヒトは自分の中にある憎しみに囚われていることが繰り返し描かれます。

そして、ゲジヒトの憎しみをアトムが引き継ぐ形になるのです。しかし、ゲジヒトは「憎悪からは何も生まれない」と導き出し、それによってアトムは憎しみの連鎖を断ち切った。

人間がもたらした「憎しみ」の感情を受け継いだロボットが連鎖を断ち切ったのです。

反復と感情による巧みな表現

手塚治虫の原作『地上最大のロボット』は約180ページに対して、『PLUTO』は全8巻、約1500ページに及びます。

先に『PLUTO』が感情をテーマにした物語であることを記しましたが、本作は、感情を繰り返し描かれる描写と巧みなコマ割りによる表現で描き出す技術に唸らされました。

浦沢作品は映画のような表現を多く用いることで知られています。巻末の解説でも記載されていますが、浦沢作品では漫画でよく見る汗の表現を用いません。原作の手塚作品が特徴的なデフォルメによる作品である一方で、リメイクの本作は、実に写実的なのです。

例えば、第1巻で、ゲジヒトが巡回ロボットのロビーの死を妻のロボットに伝えるシーンでは、妻のロボットの(無表情な)顔を繰り返し描き、彼女の悲しみを表現しています。

彼女は「飼い犬の死を悲しんで何日も泣き続けた少年」の話をし、夫を失ったことで、その少年の気持ちを理解できたと語りました。

そしてその少年と犬のエピソードは、後に登場するお茶の水博士が公園で拾った旧型の犬型ロボットとのエピソードに通じます。

また、第1巻のラストと第2巻の冒頭、ゲジヒトがアトムと会うシーンでは、アトムが見つけたカタツムリを草むらに戻すシーンが描かれます。

これは、アトムが1度死んだ後、「憎しみ」の感情チップを入れられた後のシーンで、心配するお茶の水博士がアトムが憎しみに支配されず、大丈夫であると理解する重要な場面と通じます。

まとめ:原作もアニメもリメイクも素晴らしい

今回は、浦沢直樹×手塚治虫『PLUTO』をご紹介しました。

原作マンガもアニメも『PLUTO』もどれも素晴らしい作品で、入り口がどの作品だとしても楽しめる物語です。

描くテーマはテクノロジーと戦争。まさに現代だからこそ見たい作品。ぜひ、1度触れてみてください。

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