配信作品、侮れないぞ。
世界シェアNo.1の動画配信サービスNetflix。自宅でサクッと映画やドラマが楽しめるサブスク時代ですが、正直、配信作品ってどこか映画館より軽く見られがちじゃないでしょうか?
その気持ちもわかりますが、ちょっと待ってください!
近年のNetflix、結構頑張ってます。数年前には「配信映画がアカデミー賞!?」なんて思ってましたが、それが現実になってるんです。
今回はそんなNetflixが誇る、世界の映画賞で堂々と評価された作品を一挙紹介!「今日は何観ようかな〜」と迷ってるなら、まずは世界が認めた名作からどうぞ。
もちろん「賞を獲れば全てOK」じゃないですけど、実際におもしろくてテーマもしっかりしてる作品ばっかりですよ。
パワー・オブ・ザ・ドッグ
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
あらすじ
威圧的だがカリスマ性に満ちた牧場主。弟の新妻とその息子である青年に対して冷酷な敵意をむき出しにしてゆくが、やがて長年隠されてきた秘密が露呈し...。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | パワー・オブ・ザ・ドッグ |
原題 | The Power of the Dog |
監督 | ジェーン・カンピオン |
脚本 | ジェーン・カンピオン |
出演 | ベネディクト・カンバーバッチ キルスティン・ダンスト ジェシー・プレモンス コディ・スミット=マクフィー トーマシン・マッケンジー ジェネヴィエーヴ・レモン キース・キャラダイン フランセス・コンロイ |
音楽 | ジョニー・グリーンウッド |
撮影 | アリ・ウェグナー |
編集 | ピーター・シベラス |
製作国 | イギリス・オーストラリア・アメリカ・カナダ・ニュージーランド |
製作年 | 2021年 |
上映時間 | 128分 |
動画配信サービス
配信サイト | 配信状況 |
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1925年のアメリカ・モンタナ州を舞台に、2人の兄弟と彼らの周囲の人々の間で繰り広げられる人間ドラマを描く。
この映画の見どころは、登場人物の内面に迫る深い心理描写と圧倒的な映像美。尊敬していた師匠との死別、弟の結婚により、孤立を深めた主人公が自分の弱さを隠すように、「虚構の自分」と向かうことになる物語。
物語の背景にある当時の社会規範や有害な男性性は、現代社会にも通じる普遍性を持っており、美しくも荒涼とした風景がテーマを象徴しています。ベネディクト・カンバーバッチの圧巻の演技と、一級品の人間ドラマを堪能できる。
西部戦線異状なし
『西部戦線異状なし』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
第一次世界大戦中の欧州。祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴いた17歳のパウル。だがその高揚感と志は、最前線の凄惨な現実を前に打ち砕かれることに。
作品情報
タイトル | 西部戦線異状なし |
原題 | Im Westen nichts Neues |
原作 | エーリヒ・マリア・レマルク |
監督 | エドワード・ベルガー |
脚本 | エドワード・ベルガー レスリー・パターソン イアン・ストーケル |
出演 | フェリックス・カメラー アルブレヒト・シュッヘ アーロン・ヒルマー モリッツ・クラウス |
音楽 | フォルカー・バーテルマン |
撮影 | ジェームズ・フレンド |
編集 | スヴェン・ブデルマン |
製作国 | ドイツ・アメリカ |
製作年 | 2022年 |
上映時間 | 147分 |
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おすすめポイント
一人の兵士の目を通して見る、戦争の真実。
エーリヒ・マリア・レマルクによる原作を通算3度目となる映画化。第一次世界大戦末期を舞台に、理想に燃える若きドイツ兵の様子を描いた戦争ドラマ。
愛国心に駆り立てられて戦争へ参加した兵士が戦場で目撃する無慈悲で不条理な現実。
英雄でも屈強な兵士でもないただの大勢の中の兵士の一人として描かれる主人公を過度な演出は抑えて映し出し、戦争の恐ろしさを痛感させます。
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
おもちゃ職人のゼペットじいさんが作った操り人形のピノッキオに命が宿る。本物の人間になりたいと願うようになったピノッキオは、冒険の中で苦難を乗り越えていく。
作品情報
タイトル | ギレルモ・デル・トロのピノッキオ |
原題 | Guillermo del Toro's Pinocchio |
監督 | ギレルモ・デル・トロ マーク・グスタフソン |
脚本 | ギレルモ・デル・トロ パトリック・マクヘイル |
出演 | ユアン・マクレガー デヴィッド・ブラッドリー グレゴリー・マン バーン・ゴーマン ジョン・タトゥーロ ロン・パールマン フィン・ウルフハード ケイト・ブランシェット ティム・ブレイク・ネルソン クリストフ・ヴァルツ ティルダ・スウィントン |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ |
撮影 | フランク・パッシンガム |
編集 | ケン・シュレッツマン |
製作国 | メキシコ・アメリカ・フランス |
製作年 | 2022年 |
上映時間 | 117分 |
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おすすめポイント
デル・トロ監督が描くピノッキオの新たな名作。
『パンズ・ラビリンス』『シェイプ・オブ・ウォーター』などのギレルモ・デル・トロ監督がストップモーションアニメで描くピノッキオの物語。
これまで幾度となく語り継がれてきた「ピノッキオ」の物語にデル・トロ監督が新たに命を吹き込んだ傑作。製作に15年を費やした、細部にまで徹底的にこだわり抜かれたアニメーションの表現には感服させられました。
ファシスト政権下のイタリアを舞台に、暴力や死の描写といった暗い要素を取り入れつつ、ピノッキオの冒険を通して尊い“命の物語”を描く様子は圧巻。
ミュージカル様子を取り入れたストップモーションアニメによる表現はピノッキオとの相性抜群。ディズニーアニメの『ピノキオ』のような人間的な可愛げのあるピノキオではなく、本作のピノッキオは“木”そのもの。しかし、気づけば心を鷲掴みにされているのです。
原作とは違ったラストの表現も、デル・トロ監督らしい愛を感じる素晴らしい余韻を残します。
製作背景を映したドキュメンタリー『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ: 手彫りの映画、その舞台裏』をあわせて観ると、クリエイティブの熱意にさらに感動すること間違いなし。
マ・レイニーのブラックボトム
『マ・レイニーのブラックボトム』
あらすじ
1927年、シカゴ。"ブルースの母"の異名を持つ名シンガー、マ・レイニー のレコーディングが始まろうとしていた。だが、野心に燃えるトランペット奏者や主導権を握ろうとする白人のマネジメント陣を巻き込み、スタジオには衝突の火種がくすぶり始める。
5段階評価
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作品情報
タイトル | マ・レイニーのブラックボトム |
原題 | Ma Rainey's Black Bottom |
監督 | ジョージ・C・ウルフ |
脚本 | ルーベン・サンチャゴ=ハドソン |
出演 | ヴィオラ・デイヴィス チャドウィック・ボーズマン |
音楽 | ブランフォード・マルサリス |
撮影 | トビアス・A・シュリッスラー |
編集 | アンドリュー・モンドシェイン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
上映時間 | 94分 |
動画配信サービス
2度のピューリッツァー賞受賞を誇る劇作家、オーガスト・ウィルソンの戯曲を映画化した映画。
『ブラックパンサー』で知られるチャドウィック・ボーズマンの遺作となった映画でもあり、マ・レイニー役のヴィオラ・デイヴィスにも引けを取らない演技を見せています。
Mank/マンク
『Mank/マンク』
あらすじ
アルコール依存症の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツが「市民ケーン」の仕上げを急いでいた頃の1930年代のハリウッドを、機知と風刺に富んだ彼の視点から描く。
5段階評価
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作品情報
タイトル | Mank/マンク |
原題 | Mank |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
脚本 | ジャック・フィンチャー |
出演 | ゲイリー・オールドマン アマンダ・サイフレッド リリー・コリンズ |
音楽 | トレント・レズナー アッティカス・ロス |
撮影 | エリック・メッサーシュミット |
編集 | カーク・バクスター |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
上映時間 | 131分 |
動画配信サービス
映画史に残る名作として知られる『市民ケーン』の共同脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画。
「映画」というロマンに情熱と人生を注いだ人たちの姿と、当時の熱気と映画製作の裏側が蘇り、不思議な充足感で満たされます。名優ゲイリー・オールドマンが酔いどれの脚本家を熱演しているのも見どころ。
マリッジ・ストーリー
『マリッジ・ストーリー』
あらすじ
離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、アカデミー賞候補監督ノア・バームバックが、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる視点で描く。
5段階評価
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作品情報
タイトル | マリッジ・ストーリー |
原題 | Marriage Story |
監督 | ノア・バームバック |
脚本 | ノア・バームバック |
出演 | アダム・ドライバー スカーレット・ヨハンソン アラン・アルダ ローラ・ダーン レイ・リオッタ |
音楽 | ランディ・ニューマン |
撮影 | ロビー・ライアン |
編集 | ジェニファー・ラム |
製作国 | イギリス・アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 136分 |
動画配信サービス
かつて愛し合っていた夫婦が離婚を決断し、離婚調停の過程を通じて過去の甘くも苦い記憶を振り返る物語。
円満に離婚するはずだった2人が、それぞれ弁護士を立てたことでもつれていく様子がリアルで、お互いに蓄積された感情をぶつけ合うシーンは、演技とは思えないほどに真に迫っています。
離婚を選んだものの、それでも続いていく「愛の形」を映し出した珠玉のドラマ。
ROMA/ローマ
『ROMA ローマ』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコ。ひとりの家政婦と雇い主一家の関係を、アカデミー賞受賞監督アルフォンソ・キュアロンが鮮やかに、かつ感情豊かに描く。
作品情報
タイトル | ROMA ローマ |
原題 | Roma |
監督 | アルフォンソ・キュアロン |
脚本 | アルフォンソ・キュアロン |
出演 | ヤリッツァ・アパリシオ マリーナ・デ・タビラ |
音楽 | |
撮影 | アルフォンソ・キュアロン |
編集 | アルフォンソ・キュアロン アダム・ガフ |
製作国 | メキシコ・アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 135分 |
予告編
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おすすめポイント
日常の中に息づく、愛と絆の記憶。
『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン監督による、1970年代のメキシコシティを舞台に中流階級の家庭で働く家政婦クレオの日常と変化を描くドラマ。
1970年代の政治的混乱に揺れるメキシコを時代背景に、家政婦クレオの視点から家族の生活と彼女自身の個人的な試練を描き出しています。
日常の小さな瞬間から、生活が一変する大きな出来事までを描き、白黒映像で家族の風景を映し出す監督の感性と映像表現は詩的で美しく、味わい深い余韻を残します。
アイリッシュマン
シカゴ7裁判
『シカゴ7裁判』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
1968年、民主党全国大会で平和裏に行われるはずだった抗議活動は、警察および州兵を相手にした暴動事件に発展する。アビー・ホフマン、ジェリー・ルービン、トム・ヘイデン、ボビー・シールを含む抗議活動の主催者は、暴動を扇動したとして起訴され、その裁判は史上最も悪名高いものとなる。
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作品情報
タイトル | シカゴ7裁判 |
原題 | The Trial of the Chicago 7 |
監督 | アーロン・ソーキン |
脚本 | アーロン・ソーキン |
出演 | エディ・レッドメイン ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 サシャ・バロン・コーエン ジョセフ・ゴードン=レヴィット マイケル・キートン フランク・ランジェラ ジョン・キャロル・リンチ マーク・ライランス |
音楽 | ダニエル・ペンバートン |
撮影 | フェドン・パパマイケル |
編集 | アラン・ボームガーテン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2020年 |
上映時間 | 130分 |
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おすすめポイント
世界が見つめる歴史的な裁判。
反ベトナム戦争のデモに参加し、不当に逮捕・起訴された男たちの裁判の行方を描いた実録ドラマ。
『マネーボール』のアーロン・ソーキン監督、エディ・レッドメインやジョセフ・ゴードン=レヴィット、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世らが出演。
実在の人物や社会派映画をエンタメとして描くことで定評のある監督が、実際の裁判を舞台に権力と差別に立ち向かった若者たちの熱き姿を描く。
ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語
『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』
あらすじ
ギャンブルでイカサマをするために、ある特殊能力を身につけようとする金持ちの男をウェス・アンダーソンが描く。原作はロアルド・ダールの人気小説。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語 |
原題 | The Wonderful Story of Henry Sugar |
監督 | ウェス・アンダーソン |
原作 | ロアルド・ダール「奇才ヘンリー・シュガーの物語」 |
出演 | ベネディクト・カンバーバッチ レイフ・ファインズ デブ・パテル |
撮影 | ロバート・D・イェーマン |
音楽 | ランドール・ポスター |
編集 | バーニー・ピリング アンドリュー・ワイスブラム |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
上映時間 | 39分 |
動画配信サービス
おすすめポイント
映画という紙芝居。
『夢のチョコレート工場』などで知られるロアルド・ダールの原作を、奇才ウェス・アンダーソン監督が映画化。
ウェス・アンダーソン特有の世界観の中で、絵本や紙芝居の読み聞かせのように「語り」で描く本作は、作り込まれた世界に視覚と聴覚が満たされます。
約40分の中に凝縮された独特のユーモア、色彩、美術などの魅力、文学的で絵本的な唯一無二の映画となっています。