『天国大魔境』は、石黒正数による講談社『月刊アフタヌーン』で連載中の漫画。文明が崩壊した世界で生きる少年少女たちの様子を描いています。
『天国大魔境』の物語は、「天国編」と「魔境編」の大きく分けて2つの軸で進行していきます。以下では、それぞれのキャラクターに関するポイントやあらすじ、起きた出来事の時系列など詳しく解説していきます。
『天国大魔境』のあらすじの解説は、以下の記事で詳しく解説しています。
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以下では、天国大魔境の展開に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
『天国大魔境』のキャラクター解説(天国編)
トキオ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | トキオ |
入園時期 | 2期生 |
推定年齢 | 14歳 |
身長 | 158cm |
能力 | 体を硬化して仮死状態にできる |
特徴 | ・他の生徒たちの恋愛の様子に戸惑う ・コナへ好意を寄せる ・コナとの子どもを妊娠、出産 |
コナとの子どもを設けるも、学園爆撃の余波で、実子かクローンか不明なまま、猿渡に手渡された赤ちゃん(足に丸印の付けなかった方)を育てる。
ミミヒメ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | ミミヒメ |
入園時期 | 2期生 |
推定年齢 | 14歳 |
身長 | 153cm |
能力 | 予知能力 |
特徴 | ・長く伸びた耳による高い聴力 ・先端や刃物への恐怖心がある ・外の世界では「星尾あかり」として生活 |
シロに好意を寄せられるミミヒメですが、それほど恋愛への関心がない様子。気遣いがよくできて面倒見もいい。
予知能力で潜在的にタカとアンズが結ばれることを知っていたから、タカと手を繋ぐ様子をアンズに見られていはいけないと察するなど、勘がいい。
シロ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | シロ |
入園時期 | 2期生 |
推定年齢 | 14歳 |
身長 | 168cm |
能力 | 工作能力 |
特徴 | ・ミミヒメが大好き ・社交性はなく他人への関心は低い ・外の世界では「宇佐美俊」として生活 |
シロは、初めは寡黙で謎めいた様子だったが、ミミヒメへの一途な思いを人生と通して貫いた人間。
タカ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | タカ |
入園時期 | 2期生 |
推定年齢 | 14歳 |
身長 | 170cm |
能力 | 高い運動能力、強靭な肉体 |
特徴 | ・好奇心旺盛で元気 ・外の世界では「南方弥刀」として生活 ・後にアンズ(乃亜)と結婚して子どもを儲ける |
アンズ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | アンズ |
入園時期 | 2期生 |
推定年齢 | 14歳 |
身長 | 157cm |
能力 | ダンス、表現力 |
特徴 | ・頭は良いが、たまにおっちょこちょい ・タカをなにかと意識している ・外の世界では「梅津乃亜」として生活 ・後にタカ(弥刀)と結婚し子どもを儲ける |
コナ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | コナ |
入園時期 | 1期生 |
推定年齢 | 17歳 |
身長 | 172cm |
能力 | 想像(予知)したものを描写する力 |
特徴 | ・閉所恐怖症 ・アスラへ恋愛ではない好意を持っていた ・トキオの好意に応じ子どもを儲ける |
アスラ
名前 | アスラ |
入園時期 | 1期生 |
推定年齢 | 享年12歳 |
身長 | 不明 |
能力 | 予知能力、飛行能力、治癒能力ほか |
特徴 | ・人間というよりも宇宙人に近い見た目 ・あらゆる能力を持っている様子 ・未来予知したことで学園で自死する |
コナと同期の1期生であるアスラは、一人だけ他の生徒とは明らかに違う外見をしています。能力も卓越していて、どこか神聖な面持ちすら感じます。高原学園での初めての死者となる。
タラオ
名前 | タラオ |
入園時期 | 3期生 |
推定年齢 | 享年10歳 |
身長 | 不明 |
能力 | 怪力、頭が良い |
特徴 | ・トキオへ好意を寄せる ・黒いアザの病気を発症して病死 ・火葬後に硬化した物体が出現 ・死の直前、トキオに学園から逃げるように伝える |
運動能力の高いタカでも持ち上げられない大きな石を放り投げたという話から、怪力があったと推測できます。病気の発症後はヒルコになると言うが、火葬したらならないのかは不明。残った物体がヒルコになる可能性も?
クク
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | クク |
入園時期 | 3期生 |
推定年齢 | 10歳 |
身長 | 135cm |
能力 | 高い跳躍力とクライミング力、水泳も得意 |
特徴 | ・病気を発症して死亡 ・両性具有 ・崩壊後はミチカとオーマと行動を共にする |
ミチカ
名前 | ミチカ |
入園時期 | 3期生 |
推定年齢 | 10歳 |
身長 | 不明 |
能力 | 高い運動能力 |
特徴 | ・両性具有 |
イワ
名前 | イワ |
入園時期 | 3期生 |
推定年齢 | 10歳 |
身長 | 142cm |
能力 | 不明 |
ナナキ
名前 | ナナキ |
入園時期 | 3期生 |
推定年齢 | 10歳 |
身長 | 137cm |
能力 | 不明 |
オーマ
名前 | オーマ |
入園時期 | 5期生 |
推定年齢 | 5歳 |
身長 | 不明 |
能力 | 幻覚を見せる能力 |
特徴 | ・両性具有 |
マコ
名前 | マコ |
入園時期 | 4期生 |
推定年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
能力 | 念力 |
特徴 | ・ナタを気にかける ・外の世界では「堀さちお」として生活 |
ナタ
名前 | ナタ |
入園時期 | 4期生 |
推定年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
能力 | 不明 |
特徴 | ・外の世界では「三倉まなか」として生活 |
サクヤ
名前 | サクヤ |
入園時期 | 4期生 |
推定年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
能力 | 不明 |
上仲誌乃(園長)
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 上仲誌乃(かみなかしの) |
生年月日 | 1945年4月20日 埼玉県草加市生まれ |
役職 | 高原学園の園長 |
特徴 | ・現代社会を「地獄」と表現 ・ミーナの予言を知り学園を設立 ・「大災害」後の「天国」づくりに奔走 ・普段は車椅子だが、実は立つことも走ることもできる |
青島裕子
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 青島裕子(あおしまゆうこ) |
年齢 | 33歳(2024年当時) |
役職 | 高原学園の副園長 |
特徴 | ・トキオの妊娠に気づき園長に報告 ・副園長に抜擢される ・学園爆撃時に生徒を外へ逃がす |
猿渡照彦
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 猿渡照彦(さるわたりてるひこ) |
年齢 | 40歳(2024年当時) |
役職 | 高原学園の保険医 |
特徴 | ・トキオ出産時にクローンを作るが、どちらがトキオの子どもかが分からなくなる ・学園崩壊後は学園に残り一部の生徒らと過ごす |
上仲永吉
名前 | 上仲永吉(かみなかえいきち) |
年齢 | 72歳(2024年当時) |
役職 | 高原学園の幹部、誌乃の夫 |
特徴 | ・学園崩壊後に猿渡に園長の計画を伝える |
今永美咲
名前 | 今永美咲(いまながみさき) |
年齢 | 不明 |
役職 | 高原学園の出資者 |
『天国大魔境』のキャラクター解説(魔境編)
マル
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | マル |
推定年齢 | 15歳 |
特徴 | ・高い身体能力 ・近接戦闘術 ・漢字に弱い ・ヒルコの核に触れられる ・キルコが好き |
キルコ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | キルコ |
年齢 | 20歳(肉体)/18歳(脳) |
特徴 | ・肉体は竹早桐子 ・脳は竹早春希 ・高い射撃能力 ・絶望的なネーミングセンスの欠如 ・自分のアイデンティティに揺れ動く |
稲崎露敏
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 稲崎露敏(いなざきろびん) |
生年月日 | 2011年11月11日 |
特徴 | ・船山孤児院のリーダー格 ・不滅教団の宇佐美の元で働く ・高原学園茨城施設の大濾過装置を管理 ・秘密裏にヒルコと人間の実験をする ・逃亡し、現在は復興省から指名手配中 |
竹早春希
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 竹早春希(たけはやはるき) |
年齢 | 13歳(2034年当時) |
特徴 | ・桐子の弟 ・桐子への重度なシスコン ・射撃能力 ・ヒルコに下半身を食われ桐子へ脳移植される |
竹早桐子
名前 | 竹早桐子(たけはやきりこ) |
年齢 | 15歳(2034年当時) |
特徴 | ・春希の姉 ・人気の電動カーレース選手 ・弟思い ・肉体が春希の脳移植の器となる |
三倉まなか
名前 | 三倉まなか(みくらまなか) |
年齢 | 23歳(肉体)/94歳(脳) |
特徴 | ・高原学園の4期生のナタ ・園長の脳が移植される ・マルをキルコの元に届ける ・アザの病気の発症して死亡 |
宇佐美俊
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 宇佐美俊(うさみしゅん) |
推定年齢 | 享年29歳 |
特徴 | ・高原学園の2期生のシロ ・「不滅教団」の医師 ・工作が得意 ・星尾あかりの亡骸を抱えて自死 |
宇佐美医師の正体はシロ。学校を出た後の外の世界では、宇佐美俊(うさみしゅん)に名を変えました。シロは工作が得意でした。
シロは、かねてからミミヒメへ好意を寄せており、そんな彼女があんな姿になっていくのはさぞ辛かったでしょうね。最後の彼女からの言葉で少なからず救われたことでしょう。彼女を守ったときにもらった制服のボタンとミミヒメの亡骸を抱きしめて自死しました。
ミミヒメとシロのエピソードは後のエピソードを知ると、振り返って泣けてきます…。
星尾あかり
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | 星尾あかり(ほしおあかり) |
推定年齢 | 享年29歳 |
特徴 | ・高原学園の2期生のミミヒメ ・宇佐美による延命措置を受ける ・アザの病気の進行を遅らせるため体中の部位を切断 ・マルのマルタッチによって死亡 |
迫田
名前 | 迫田(さこた) |
年齢 | 55歳 |
特徴 | ・浅草で桐子らレース興行の怪我に手当をする ・人食い研究や人体実験のウワサあり ・春希の脳を桐子の肉体に移植した ・現在は消息不明 ・高原学園の保険医・猿渡の本名と同一 |
水橋
名前 | 水橋(みずはし) |
年齢 | 不明 |
特徴 | ・「リビューマン」代表 ・不滅教団による治療で片足が義足に ・デモで怪我を追い、周りから死んだと思われる ・キルコの生理に気づきケアする |
ジューイチ
名前 | ジューイチ |
推定年齢 | 23歳 |
特徴 | ・都市伝説系の情報屋 ・女性至上主義の壁の町で「種豚11号」として飼われていた ・町を4人で抜け出し唯一脱走できた ・精子提供による息子、十五の父親 ・脱走時に叫び声で知らせた人間を殺害する ・決め台詞は「シーユー・バイバイ」 |
十五
名前 | 十五(じゅうご) |
推定年齢 | 1歳 |
特徴 | ・ジューイチの息子 ・ヒルコ人間 ・冷却能力を持つ |
ヘルム
名前 | ヘルム/怜夢(れいむ) |
推定年齢 | 16〜17歳 |
特徴 | ・地獄夢と書いてヘルム ・本名は怜夢 ・過去にこめかみにホクロのメガネ男にレイプされる ・ビームを跳ね返すヒルコ相手と闘う ・浜松空港でレイプ犯に復讐する(陰部を爆破) ・レイプ犯の連れていた少女を引き取る |
トトリ
©石黒正数・講談社/天国大魔境製作委員会
名前 | トトリ |
推定年齢 | 13歳 |
特徴 | ・岩田組 ・ホテル王になると宣言 ・ヒルコ人間 |
【ネタバレ考察】『天国大魔境』ヒルコや元の人間について
これらの情報を整理して考えると、ヒルコはアザの病気を発症して死んだ元人間であるが、「鬼のミイラ」の存在が示すように、必ずしも高原学園出身の人物であるわけではないと推測できます。
それを元に、以下では物語で登場したヒルコたちを順に紹介していきます。
ヒルコなどの特徴 | 元の人間 |
---|---|
6本のムチを持つ鳥型のヒルコ(1巻) | タカ?サクヤ? |
10本足のオオグソクムシ型ヒルコ(2巻) | ??? |
手の生えた魚型のヒルコ(2巻) | クク |
幻覚を見せる単眼型のヒルコ(3巻) | オーマ |
冷却能力を持つクモ型のヒルコ(5巻) | ナナキ |
大濾過装置で人間と繋がれたヒルコ(6巻) | ??? |
キル光線を跳ね返すヒルコ(7巻) | ??? |
山村の祠にいた鬼のミイラ(8巻) | ??? |
巨大な光の手足を持つヒルコ=アンジュラス(8巻) | アンズ |
6本のムチを持つ鳥型のヒルコ(1巻)
1巻で登場した、キルコとマルが泊まった宿「八巣旅館」に現れたヒルコ。
元の人間はタカあるいはサクヤと推測される。タカの能力が“視えない斬撃”であること、2呼吸ごとの攻撃という点が共通する(第9巻第50話)。一方で、文様はサクヤの能力時に現れるものと一致している(第65話)。
10本足のオオグソクムシ型のヒルコ(2巻)
2巻の浅草で、桐子が参加したレース中に登場したヒルコ。竹早春希が闘い、下半身を食べられてしまう。10本足で背中に甲皮を持つオオグソクムシのような見た目。姿を消す能力を持っていて、動きは遅い。
手の生えた魚型のヒルコ(2巻)
2巻で草壁農園から東京に向かう船で襲われたヒルコ。魚の形で胴体から無数に手が生えています。
元の人間はクク。水泳が得意で、壁に貼り付いてよじ登る様子も見られ、コナから似た絵をもらい嬉しそうにしていました。扉絵に注目すると、2巻「クク①」でククが、「クク②」では魚型のヒルコが描かれているのも伏線。
幻覚を見せる単眼型のヒルコ(3巻)
3巻の「不滅教団」の地下駐車場で幽閉されて仮死状態となっていた単眼のヒルコ。キルコは目を見たことでヒルコに襲われる幻覚を見させられる。
元の人間はオーマ。学校の5期生としてやってきたオーマは、目を見た相手が幻覚を見てしまうため、常にサングラスをしていました。周りと馴染めずに一人でいたところも地下で動かなくなっている様子とリンクします。
冷却能力を持つクモ型のヒルコ(5巻)
5巻で情報屋ジューイチの車に乗ってやってきたバリケードの町でキルコとマルが襲われるクモ型のヒルコ。急速冷却能力を持つ。キルコの放ったキル光線により、下半身を切断されるも、核を残した上半身で逃げていく。
元の人間はナナキ。5巻29話「壁の町⑤」の扉絵で描かれているヒルコの足元にある壊れた窓枠が「ナナキ」と読むことができる伏線。
ジューイチの「壁の町」の話の中に登場したジューイチと共に逃げようとして殺されたカップルは、イワとナナキと推測できます。ナナキの子どもだから十五は冷却能力を持っていたのです。
大濾過装置の人間と繋がれたバケモノ(6巻)
6巻でロビンが去った後に鍵のかかった部屋で見つかった人間とバケモノ。
人体実験をしている様子だが、ヒルコであるかも不明。
キル光線を跳ね返すヒルコ(7巻)
7巻でヘルムが戦っていたヒルコ。特殊なバリアなのか、キルコが放ったキル光線を跳ね返す能力を持っていた。
山村の祠にいた鬼のミイラ(8巻)
山村の熊野郎の祖母が敷地内の祠で祀っていたヒルコ。
ヒルコと同様の核があり、江戸時代の文献にも記されるほど大昔からいたという。
巨大な光の手足を持つヒルコ=アンジュラス(8巻)
高原学園奈良施設へ向かう途中でキルコとマルがくぐり抜けた巨大なヒルコ。
元の人間はアンズ。そ50話のタカの発言、54話での迫田医師の発言によりほぼ確定。56話にて、マルによって核を握り潰されて消滅。
出来事を時系列に整理して解説
以下では、『天国大魔境』のコミックス内に登場する時間を明記する描写をまとめて整理して並べました。
『天国大魔境』における年号は、現実世界の令和のほかに、天栄があります。高原学園の「旧天国」である、いずくのえ島施設ができた年が天栄元年と推測されます。
- 1945年4月20日
- 後の高原学園園長、上仲誌乃が埼玉県草加市に誕生。(8巻47話)
- 1995年
- 高原学園の創立。(8巻47話)
- 2000年
- ミーナが2024年に地球に衝突する小惑星の存在を予言。(8巻46話)
- 2004年
- 北多民君太が失踪。鯨井かすみ、トニー角、中島サラの4人がミーナの精子・卵子提供者となる。(8巻47話)
- 2005年(天栄元年)
- 小惑星衝突に備え、園長はシェルターとなる施設(いずくのえ島施設=旧天国)を創立。(10巻56話)
- 2018年(天栄12年)5月6日ー5月7日
- アスラが生まれた理由を悟り、学園の庭で首を吊って自殺する。(4巻23話)
- 2019年4月17日
- トールが弓月(ゆづき)のオヤジから支援団体を作るようにアドバイスされる。(58話)
- 2023年(天栄17年)7月
- 7月1日、ククとトキオが保育器室に侵入して赤ちゃんを目撃する。(2巻11話)
- 7月4日、猿渡が保育器室に侵入したトキオの足跡を発見。(3巻17話)
- 2023年(天栄17年)10月
- 10月16日22時34分、タラオが病死し、火葬後に謎の物体が出現。(3巻15話)
- 10月17日、トキオが妊娠の兆候により体調不良となる。(3巻15話)
- 10月28日、トキオがコナの部屋を訪れ、夜を共に過ごす。(3巻17話)
- 2024年(天栄18年)1月
- 男性たちが戦士に持たせるレーザー銃の射撃テストのために学園を訪問する。(4巻24話)
- 2024年(天栄18年)5月
- 日本で宅配ロボットが本格的に導入される。(10巻59話)
- 2024年(天栄18年)6月12日
- ロビン、マリンが藁山華と会話する。(10巻58話)
- 2024年(天栄18年)7月
- 7月17日、戦士8名による、小惑星の軌道修正作戦を阻止するテロ行為「お迎えの日」。1名は現場から逃亡。(7巻41話)
- 7月20日、ミーナが全生徒に、外の外に到達する“ヒルコ”の役割を告げる。(6巻35話)
- 7月26日、学園が爆撃される。トキオが赤ちゃんを抱えて石化。園長はナタに脳を移植。自衛隊により一部の生徒たちが保護される。(7巻41話)
- 7月28日、マコが戦士の落としたレーザー銃を拾う。トキオの石化解除。(7巻41話)
- ナタは三倉まなか、サクヤは八坂なのは、マコは堀さちおとなる。(7巻42話)
- 2024年7月26日〜11月10日
- 7月26日の学園崩壊後、身を隠して自衛隊に保護されなかった猿渡と生徒たちは、崩壊後の学園で11月10日まで過ごす。(8巻46話)
- 2024年(天栄18年)8月23日
- ミミヒメとシロがコンビニに行く。タカと似た俳優「北多民君太」を雑誌で確認する。(7巻43話)
- 2024年11月
- 11月10日から11日未明、トールが弁護士の虹本一家を殺害する。(10巻59話)
- 11月11日午前2時14分、小惑星「あめのぬぼこ=ニビル」が欧州付近(イタリア北部あたり)に衝突。「大災害」となる。(8巻46話)
- 大阪の病院にいるナタ=三倉まなかは、園長・上仲誌乃としての記憶を取り戻す。(7巻43話)
- 大災害後、ケガから細菌が繁殖したことでマリンが死亡する。(62話)
- 11月16日、まなか=ナタ・園長は、大阪分室に物資を集める。(65話)
- 2025年
- 5月10日、ロビンが5歳の蘭を引き入れてトールと3人で生活する。(63話)
- 2026年
- 2026年4月中旬、ロビンたちが瀕死の桐子と春希を発見して保護する。(63話)
- 2034年9月
- 9月12日、船山孤児院チーム(稲崎露敏、竹早桐子、竹早春希など)が、浅草で電動カートレース興行をする。(2巻8話)
- 9月20日、春希は“人食い”に襲われ、脳を姉の桐子の体に移植され、ロビンは行方不明になる。(2巻9話)
- 2035年1月15日
- 体の傷が癒えて動けるようになったキルコは、便利屋稼業を始める。(2巻9話)
- 2039年
- キルコとマルが冒険する現在軸。キルコの元に、ミクラがマルを連れてやってきたことで二人は出会う。
日本神話のルーツから見る『天国大魔境』
『天国大魔境』では、公式ガイドブックでも明かされているように、日本神話からのインスピレーションを受けています。
日本神話といえば、新海誠監督『すずめの戸締まり』でも日本神話のインスピレーションがありましたね!
【ネタバレ解説・考察】『すずめの戸締まり』が伝えたいこと|新海誠の集大成
「あめのぬぼこ」
園長の誌乃が、ミーナの予言する小惑星衝突を「あめのぬぼこ」と表現していました。古事記は、イザナギとイザナミの2人の神が「天の沼矛(あまのぬぼこ)」で国土を固めたことから物語が始まります。
ミーナのシステム認証
8巻でミクラになった園長が、ミーナのシステム認証時の合言葉「まひらのくつのくれつれ〜」という言葉は、「日本書紀」で記載されている、斉明天皇(さいめいてんのう)時代に流行した童謡(わざうた)。
意味は解明されていないようですが、不吉な意味があったとされていて、物語の展開を想像させるものになっています。
登場人物の名前と神々
キャラクター | 日本神話における神々 |
---|---|
トキオ | トキオカシノカミ |
ミミヒメ | アメノオシホミミ |
タカ | タケミナカタ |
アンズ | アメノウズメ |
クク | タニグク |
たらお | アメノタヂカラオ |
ミチカ | タケミカヅチ |
サクヤ | コノハナノサクヤヒメ |
稲崎露敏 | イザナギ |
竹早桐子/春希 | タケハヤスサノオノミコト |
上仲誌乃 | アメノミナカヌシノカミ |
上記のように、日本神話における神々の名前と学園の生徒名の関連があります。さらに外の世界で命名された名前も神々からの名前に由来していることがわかります。
高原学園とは
高原学園は、1995年に上仲誌乃学園長によって創設された学校法人。施設と分室あわせて全国に20か所、学園施設を展開しています。
学園のスローガンは、「人間の心が自然である事が何よりの富だと気づいて下さい」。
園長の盟友であり、大手自動車メーカー社長の娘である今永美咲の出資によって支えられています。
施設と分室
高原学園は施設と分室の2種類存在しています。施設は茨城施設と奈良施設。それぞれ、後に関東・関西の復興省の施設として使われています。
分室は全国に18か所存在しています。東京上野、東京八王子、千葉、茨城、長野、静岡、愛知、岐阜、滋賀、三重、福井、京都、大阪、奈良、和歌山、島根、宮崎、鹿児島。