今回紹介するのは、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』です。
『今際の国のアリス』の原作・麻生羽呂、作画・高田康太郎による、『月刊サンデーGX』にて連載中の漫画。
2023年7月からテレビアニメ化され、2023年8月にはNetflixで実写映画化。
本記事では、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』をネタバレありで解説・感想・考察。

楽しくてほっこりもする、良い作品です!
『ゾン100』は以下の配信サービスで配信中!
動画配信サービス | 配信状況 |
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漫画『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』は、小学館の『月刊サンデーGX』にて2018年11月号から連載中。単行本は、2023年現在、14巻まで発売中。
『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』のキャラクター
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
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![]() | アキラ (CV.梅田修一朗) ブラック会社に務める24歳。ポジティブで正義感に溢れる。 |
![]() | シズカ (CV.楠木ともり) 外資系企業に務める26歳。リスクヘッジ最優先で行動する。 |
![]() | ケンチョ (CV.古川慎) 大手不動産営業マンの24歳でアキラの大学ラグビー部の友達。 |
![]() | ベアトリクス・アメルハウザー (CV.髙橋ミナミ) ドイツから来日した21歳の大学生。 |
第1話「アキラ オブ ザ デッド」


第1話のあらすじ
第1話は、ゾンビ映画を死んだような目で見ながらカップ麺をすする天道輝(テンドウ アキラ)の姿から始まる。
アキラは3年前、憧れていた映像制作会社に新入社員として入社する。アキラは偶然接触した経理部の鳳沙織(オオトリ サオリ)に一目惚れする。
初出勤を終え、会社の歓迎会に参加したアキラは、サオリにいいところを見せようと仕事を頑張ろうと決意する。良い雰囲気で飲み会は進んだものの、全員が顔つきを変えてそのまま職場に戻り、仕事に戻るのだった。
アキラと職員たちはそのまま完徹し、そのまま翌日の業務が始まり、初出勤から3日間も家に帰らずに仕事をすることになる。アキラは自分がブラック企業に入社したことを認識しながらも、なんとか前向きに捉えて仕事を頑張っていた。
ある時、仕事を頑張るモチベーションだったサオリが社長の愛人であることを知ると意気消沈。入社して3年が経つが、ゴミ屋敷と化した部屋の中で毎日「会社に行きたくない」思いを募らせながら出勤していた。
そんな中、駐輪場の代金を支払い忘れていたことに気づいたアキラは、マンションの管理人の部屋に向かう。すると、そこには管理人がゾンビに食い殺されている様子を目撃する。
アキラは必死に逃げ出すが、街がゾンビだらけになっていることに気づくと、「会社に行かなくていい」ことを察したことで喜びを噛みしめる。
アキラはやりたかったことをやろうと決意し、サオリに思いを伝えるために彼女の家へ向かう。アキラはサオリの家でゾンビと化した社長を発見すると、退職の意向を伝えてタックルし、ベランダから突き落とす。
アキラは、サオリがすでにゾンビになっていることにショックを受けるも、サオリに告白して去っていく。
アキラは会社に行かなくていいことを喜びながら、3年分の時間を取り戻そうとノートとペンを購入し、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」と題したノートを書き記す。
第1話の感想


ゾンビをテーマにした作品はこれまでに幾度となく描かれてきましたが、その歴史に新たな名作がひとつ加わりました。
主人公はブラック企業に務める社畜という設定の面白さ。社畜がゾンビパニックで解放される。どっちの世界が狂っているのか分からなくなる現実は、笑えるようで笑えません。
パワハラ上司にサビ残マウント、安月給に憧れていた人の見たくない姿。畳み掛けるような負の連鎖は、アニメと言えど笑えない現実味があります。
「辞めたくても辞められない」社畜の現状、「会社に行かない」ために思考停止して人生を終えてしまいたくなる様子はあまりにも辛い。
大人気ゲーム『スプラトゥーン』を彷彿とさせる、血の表現をポップでカラフルなカラーの表現は、社畜となり世界から彩りをなくした主人公が人生の色を取り戻す様子と重なる素晴らしい表現。映画『キングスマン』の終盤にも通じるものがありました。

ちなみに原作者の麻生羽呂先生は、『スプラトゥーン』のガチ勢としても知られています!
第2話「バケットリスト オブ ザ デッド」


第2話のあらすじ
第2話は、アキラが社畜の悪夢から目覚めるところから始まる。
ゾンビパニックによって会社に行く必要がなくなったアキラは、3年分のゴミが溜まった部屋を掃除し、昼間からビールを飲み、幸福感に包まれる。
1日中何もせずビールを飲んで過ごそうと思ったのものの、冷蔵庫のビールのストックを切らしたことに気づき、買い出しに行くことを決意する。
アキラは隣のマンションの配管を伝って降りていくと、そのマンションの一室に暮らす香坂夫婦と接触。アキラはコンビニに買い出しに行くことを伝え、物資を届けることを約束して出かけていく。
コンビニに入ったアキラは、先客の1人の女性と出会い、アキラは情報交換しようと連絡先を交換しようと声をかけるが断られる。
彼女が立ち去ろうとすると、ゾンビの集団が襲いかかって来たため、アキラが守ろうとして前に出る。しかし、同時にコンビニにトラックが突っ込んで来ると、逆にアキラはその女性に助けられる。
自転車が壊れたため、街で見つけた大型バイクに乗って家に戻ると、隣マンションの香坂夫婦の部屋は血まみれになっており、すでに死んでしまったことを察する。
アキラは短い人生について考え、「ゾンビになるまでにしたい100のこと」を書き進めていく。
アキラがコンビニで出会った女性のフラッシュバックに切り替わる。彼女は自己管理を徹底し、ゾンビたちの行動やタイプの分析をしていた。
彼女がコンビニに必要物資の調達に出かけると、彼女はトラックがコンビニに突っ込んでいくることを予測し、飛び込んできたアキラを助ける。
彼女はコンビニで桜餅を手に取ろうと迷ってやめたものの、楽観的なアキラの姿を思い出して桜餅くらい食べてもよかったと口にする。
彼女のPC画面には「ゾンビにならないためにすべき100のこと」のリストが書き記されていた。
第2話の感想


第2話は、社畜から解放されて楽観的なアキラと、外資系企業勤務の合理主義のシズカの同じ場面を2幕構成にして描く対比構造が見事でした。
原作のコンビニのシーンをより丁寧に描いていて、シズカのキャラクター背景が際立っています。オープニングとエンディングも明確にアキラ側とシズカ側の視点で対比になっているのも良かった。シズカのキャラデザもかわいい。
シズカがアキラを守るシーンは、『サイバーパンク エッジランナーズ』のデイヴィッドとルーシーの場面を彷彿とさせる展開になっていました。
また、シズカの声優は『チェンソーマン』のマキマの楠木ともりさんですので、クールなキャラの関連性としても楽しめますね。
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【全話ネタバレ/感想・考察】『サイバーパンク エッジランナーズ』あらすじ・キャラ解説
第3話「ベストフレンド オブ ザ デッド」


第3話のあらすじ
第3話は、ホストのショウが涙を流す女性に必ず帰ると約束して仲間たちとゾンビ退治に向かうところから始まる。一方、アキラは友達のケンチョを探しに新宿に来ていた。
人の数が減り、混雑していたネット回線が復活したことで、アキラは連絡先から大学のラグビー部の親友・ケンチョへ連絡する。
ケンショはラブホテルのSMルームでゾンビとなった女性と一緒にいた。そこへアキラからの電話が入る。ケンチョは大手不動産の営業マンで、かつて社畜だったアキラにとは対照的に仕事もプライベートも充実していた。
アキラは新宿に向かい、ケンチョに対面すると、以前に嫉妬心から八つ当たりしたことを謝罪する。2人は迫りくるゾンビから屋上に逃げ出す。
アキラが無人の車でクラクションを鳴らし、ゾンビを引き付けたことで、絶体絶命になっていたショウは間一髪で難を逃れていた。
屋上のアキラとケンチョのもとにもゾンビたちが迫ってきていたが、アキラは決死の思いで向かいのビルに飛び移る。しかし、ケンチョは飛ぶ勇気を出せず、本当は仕事も好きではなく、アキラに自慢したいためだったと打ち明ける。
ケンチョは本当はお笑い芸人になりたかったと思いをぶつけると、アキラはそれを受け止め、今からなればいいと伝える。ケンチョは意を決して裸になって向かいのビルにジャンプする。
2人は裸になってビルの屋上で語り合い、アキラのバケットリスト「親友と朝まで飲んでバカ騒ぎをする」が達成される。
第3話の感想


第3話は、ホスト対ゾンビの『クローズ』的な戦いから始まりました。
アキラは大学時代の親友だったケンチョと再会するコメディ色の強いエピソードでしたが、一方で、社会人になると色んな面での見栄や嫉妬から友人関係が変化していく様子はリアリティがありました。
2人の軋轢や葛藤がゾンビパニックによってぶっ壊れたところを見ると、ゾンビ世界も悪くないと思えてしまうのだから不思議なもの。

ちなみに、全裸芸人ケンチョは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でシャディクの声優をしていた古川慎さん!楽しいですね。
第4話「CA オブ ザ デッド」


第4話のあらすじ
第4話は、屋上でゾンビゲームを楽しむアキラと料理を振る舞うケンチョの姿から始まる。
ケンチョはアキラのバケットリストに「お笑い芸人になる」と自分の夢を書き込む。アキラは大型テレビを入手するためにケンチョとともに池袋へ向かう。
アキラはケンチョのお笑い芸人への夢を聞いて、自分のなりたい夢について考えていた。そんな中、池袋の電気屋前に到着すると、障害物によって入ることができず、後ろからゾンビの運転するガソリン車が突っ込んでくる。
アキラとケンチョはバイクのまま地下鉄に潜り込み、地下の入口から電気屋のビル内に侵入する。すると、そこにはレイカ、マキ、ユカリと中年サラリーマンの4人がいた。
デパ地下の食料品で自己紹介をし合うと、彼女らがCAであることが判明し、アキラは思いがけずバケットリストの「CAさんとコンパする」の状況であることに気がつく。
ケンチョがマキといい雰囲気になっている様子を見て焦ったアキラは、重くなった場の空気を和ませようとテキーラを鼻からイッキ飲みして酔い潰れる。
ケンチョが別のフロアのマキと過ごしていると、ゾンビに感染していたサラリーマンがレイカに襲いかかる。悲鳴を聞いたケンチョが向かうと、すでにゾンビになっていたレイカがユカリに襲いかかり、ケンチョはキャリーケースでレイカを殴り殺す。
一方、アキラがトイレで吐いていると、後ろからユカリが気にかけて声をかける。ユカリはアキラの社畜エピソードに共感し、憧れていた職場での苦労を吐露する。
アキラは自分とは違って、本当になりたかった夢の職業に就いたユカリの背中を押して勇気づけるが、背後からサラリーマンゾンビに襲われてしまう。
アキラはサラリーマンゾンビを倒すが、ユカリはすでに感染しており、彼女はアキラに逃げるように伝える。
アキラは涙ながらにユカリの元を去っていき、ケンチョと合流する。涙を流すアキラに対して、ケンチョは大型テレビを入手しており、2人は電気屋を後にする。
アキラはケンチョとユカリが夢を語る様子を思い出し、バケットリストに「子供の頃に憧れた夢を思い出す」と書き記す。
第4話の感想


第4話は、アキラとケンチョが新たな生存者・CAさんたちと出会うエピソードでした。アキラに共感し、自分の夢と仕事への自身を手にしたユカリでしたが、惜しくも死んでしまいましたね。
アキラもケンチョもいい意味で楽観的ですが、刹那的でありながらも人の生死を目の前で体験することで、少しづつ状況の異常さを理解しているようにも感じます。
ゲームオーバーを告げるゾンビゲームで「まだ死んでない」とコンティニューするアキラの姿にはまた少し前に進んだ用に感じます。とはいえ、テキーラを鼻から飲むアキラも速攻で口説くケンチョも陽キャだよなぁ…w。
第5話「」
放送後、順次記載します。
第6話「」
放送後、順次記載します。
第7話「」
放送後、順次記載します。
第8話「」
放送後、順次記載します。
第9話「」
放送後、順次記載します。
第10話「」
放送後、順次記載します。
第11話「」
放送後、順次記載します。
第12話「」
放送後、順次記載します。