今回ご紹介するアニメは『わたしの幸せな結婚』です。
シリーズ累計発行部数700万部超えの顎木あくみによるオンライン小説・コミックが原作。
虐げられた主人公が、名家の当主と出会い、少しずつ変わっていく様子を描いたラブストーリー。
本記事では、ネタバレありで『わたしの幸せな結婚』を観た感想・考察、あらすじを解説。
目新しさがある物語ではありませんが、回を重ねるごとに魅力が増していく好きな作品でした!
『わたしの幸せな結婚』は以下のサービスで視聴できます!
配信サイト | 配信状況 |
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『わたしの幸せな結婚』の作品情報
タイトル | わたしの幸せな結婚 |
原作 | 顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』シリーズ(KADOKAWA) |
監督 | 久保田雄大 |
シリーズ構成 | 佐藤亜美、大西雄仁、豊田百香 |
脚本 | 佐藤亜美、大西雄仁、豊田百香 |
キャラクターデザイン | 安田祥子 |
音楽 | Evan Call |
アニメーション制作 | キネマシトラス |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2023年7月5日(水)〜 |
主題歌 | OP:「貴方の側に。」りりあ。 ED:「ヰタ・フィロソフィカ」伊東歌詞太郎 |
『わたしの幸せな結婚』キャスト・役柄・声優
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
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斎森 美世(さいもり みよ)/CV:上田麗奈 斎森家の長女。 | |
久堂 清霞(くどう きよか)/CV:石川界人 名家・久堂家の当主にして、対異特殊部隊を率いる若き隊長。 | |
斎森 香耶(さいもり かや)/CV:佐倉綾音 斎森家の次女で、美世の異母妹。 | |
辰石 幸次(たついし こうじ)/CV:西山宏太朗 辰石家の次男で、美世と香耶の幼馴染。 | |
ゆり江/CV:桑島法子 幼い頃から清霞の身の回りの世話をしている久堂家の使用人。 | |
五道 佳斗(ごどう よしと)/CV:下野紘 対異特殊部隊に所属する清霞の部下。 | |
薄刃 新(うすば あらた)/CV:木村良平 美世の従兄弟。 | |
辰石 一志(たついし かずし)/CV:深町寿成 辰石家の長男。 | |
久堂 葉月(くどう はづき)/CV:日笠陽子 清霞の姉。美世の淑女としての講師にあたる。 | |
斎森 真一(さいもり しんいち)/CV:家中宏 斎森家の当主。美世の実父ながら、異能を持つ香耶ばかり溺愛。 | |
斎森 香乃子(さいもり かのこ)/CV:植田佳奈 美世の義母。前妻の澄美を憎み、美世を使用人以下の扱いに貶める。 | |
辰石 実(たついし みのる)/CV:堀内賢雄 辰石家の当主。ある理由で美世を辰石家に嫁入りさせようと暗躍。 | |
薄刃 澄美(うすば すみ)/CV:日髙のり子 美世の母親。幼い美世を残し、病で亡くなる。 | |
花/CV:能登麻美子 斎森家の元女中。美世の味方だったが、香乃子に解雇されてしまう。 | |
桂子(けいこ)/CV:久保田民絵 清霞が贔屓にしている呉服屋「すずしま屋」の女主人。 | |
堯人(たかいひと)/CV:石田彰 今上帝の次男で、帝位を継ぐ最有力候補。 | |
大海渡 征(おおかいと まさし)/CV:三宅健太 軍本部で対異特殊部隊全体の指揮を務める清霞の上司。 | |
薄刃 義浪(うすば よしろう)/CV:廣田行生 薄刃家の前当主で、美世と新の祖父。 | |
帝(みかど)/CV:菅生隆之 今上帝(きんじょうてい)。天啓を授かり、国を治める最高権力者。現在は重い病に伏せている。 |
第一話「出会い」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第一話のあらすじ
第一話は、これまで自分が世の中に必要とされていないと思って生きていた斎森美世が、久堂清霞との出会いでどれほど人生が変わったかを回想するところから始まる。
美世は、義母・斎森香乃子と義妹の斎森香耶から、使用人同然の扱いを受け、蔑まれていた。辰石家の当主・辰石実が美世の父で斎森家の当主・斎森真一のもとを訪れる。女中たちは、美世と香耶への縁談の話ではないかと噂していた。
辰石家の次男・辰石幸次は、美世にミルクキャラメルを渡し、ひどい生活から救ってあげたいと思いを伝える。その夜、真一は美世に2日後の昼に大事な話があると伝える。
2日後になり、幸次が土産物を持って斎森家に現れると、美世は自分と幸次の縁談の話ではないかと願うが、期待してはいけないと自制する。
真一に呼ばれて部屋に入ると、香耶と幸次、香乃子の姿もあった。真一は幸次を婿養子として迎え、斎森家を継がせ、幸次の婚約者は香耶だと告げる。
ショックを受ける美世に、真一は続けて美世は久堂家の当主・久堂清霞に嫁がせることを決め、荷物をまとめて明日には家を出ていくように伝える。美世は雨が降りしきる中、庭の母の桜の木に別れを告げる。
幸次は過去を回想していた。父親の実の指示で婿入りして香耶と結婚すること言い渡された幸次は、不服ながらも兄の一志が美世と結婚することで、結果的に美世を斎森家から出し、助けることにつながると承諾していた。
しかし、美世は久堂家に嫁ぐことになり、幸次は美世の状況を変えられなかったことを謝罪するが、美世は諦めたような表情で受け入れる。
その夜、美世は真一が用意した着物を女中から差し出されると、久堂清霞が冷酷無慈悲な男で、今までの婚約者たちはみな逃げ出してしまったと忠告される。
翌日、美世は斎森家を出ていき、久堂家を訪問する。使用人のゆり江に迎えられ、久堂清霞と対面すると、清霞の端正な顔立ちに心を動かされ、自分の運命が好転するような兆しを感じていた。
第一話の感想
コミカライズ版の線の細い繊細なタッチとは違って、アニメ版はハッキリとしたタッチが印象的。キャラクターはもちろん、桜や風景など、アニメーション表現が目を見張るような美しさでした。
義母と義妹からの嫌がらせが適度に胸クソ悪い感じですが、実父の真一がなぜ自分の娘にあんな態度を取れるのかは理解できませんね。
第一話は、まさにシンデレラストーリーが始まる予兆のある、タイトルの通り運命的な「出会い」を描いていました。
ゆり江が美世を迎えるときの動作が可愛いんですよね!
第二話「旦那さまという御方」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第二話のあらすじ
第二話は、美世の久堂家での新たな生活の様子から始まる。ゆり江は美世に、清霞が噂とは違って本当は優しい人間だと伝える。美世は、自分が斎森家であることから“異能”を持つ人間だと期待されているのではないかと考えていた。
美世が幼い頃、真一に異能のテストをされ、香耶は異能を発現したものの自分に異能はなく、それによってさらに家族から見放された過去の悪夢をみる。
美世は久堂家でなんとか役に立とうと朝から料理の準備をすると、ゆり江から感謝される。美世が作った朝食が清霞に出されるが、清霞は美世に先に食べるように命じる。美世が戸惑っていると、毒が入っているかもしれないという理由で食事を拒否し、美世はショックを受ける。
対異特殊部隊の隊長である清霞は、部下の五道佳斗とともに、異形の出現に備えて訓練することの重要性を新人たちに説く。清霞は事務作業中、ゆり江に美世の行為を悪く思わないでほしいと言われたことを思い出していた。
一方、斎森家では幸次が婿入りの準備を進めていた。幸次は、美世が久堂家を追い出されることがあれば、自分が美世を支えるつもりでいる。
清霞が帰宅すると、美世は朝食の件を謝罪する。食事の後、美世が風呂を沸かすと申し出ると、清霞は異能の力で自分で風呂を沸かした方が早いと言われてしまう。美世は自分が役立たずだと感じていた。
清霞は風呂の後、朝食を食べなかったことを謝罪し、ゆり江が遅れるため、明日の朝食の準備を美世にお願いする。美世は清霞が与えてくれた機会を無駄にできないと、失敗しないように意気込む。
その夜も美世は悪夢を見ていた。母の形見である櫛を香乃子に壊され、蔵に閉じ込められた過去。悪夢から目覚めると、自分に優しく接してくれるも解雇された女中の花の現在を気にかける。
美世が朝食の準備をしていると、ゆり江が現れる。美世は事情を話し、2人は一緒に朝食を用意する。その後、清霞が美世の作った料理を食べて褒めると、美世は涙を流す。
清霞は、美世が名家である斎森家育ちにもかかわらず、みすぼらしい様子であることに不思議に感じていた。ゆり江に美世の様子を見ておくように伝え、自らも斎森家について調べはじめようとする。
その頃、辰石実は斎森真一に電話をかけ、美世が久堂家に嫁いだことに怒りをぶつけ、「薄刃」の血が流れる美世は、なんとしても辰石家がもらうと意気込む。
第二話の感想
料理の描写が素晴らしいですね。美世が仕込んでいるときに鍋の様子をみて「いい感じ」と呟くのが最高。なのにそれを食べてくれない清霞。ショックが伝わります。
『わたしの幸せな結婚』が面白いのは、単純な明治・大正期のシンデレラストーリーかと思いきや、“異能”という特殊能力要素が入ってくるところ。今後の展開にも期待が高まります。
第二話からオープニングとエンディング映像が解禁されましたが、作画のタッチも違って作品の世界観にあった良いアニメーションと楽曲でした!
第三話「初めてのデヱト」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第三話のあらすじ
第三話は、清霞が休日に街に出かける予定を美世に誘うところから始まる。ゆり江はデートの準備を手伝い、美世に化粧を施す。清霞は化粧した美世の姿に驚いた様子を見せる。
2人はまず、清霞の職場を訪れて車を駐車して五道と接触した後、街に出かける。自信なさげな美世に対して、清霞は自分を迷惑な存在だと思わないように伝える。
辰石実は斎森真一を訪れ、美世を久堂家に嫁に出したことを怒りをぶつけるが、真一は異能がない美世が久堂家に捨てられる可能性を伝え、その後に引き取ればいいと伝える。真一は美世の処遇について今後一切関与をしないことを明言し、実は辰石家が美世を手に入れるために動き始める。
香耶は父親たちが家を出た美世について話していることに腹を立て、幸次が美世に気持ちを寄せていることを見抜いていた。
清霞と美世は由緒ある呉服屋「すずしま屋」を訪れる。着古した着物しか持っていない美世を気遣った清霞は、美世に似合う着物を仕立てる。
その後、甘味処でお茶をしていると、清霞は美世にもっと笑うようにお願いする。ゆくゆくは結婚する仲であり、思ったことを言い合える関係になりたいと言う清霞だったが、美世は自分に異能がないことに後ろめたさを感じながらも、それを打ち明けられないことに悩んでいた。美世は自分から打ち明けられる決心がつくまで、今の幸せが続くことを願う。
その夜、清霞は美世に櫛のプレゼントを贈る。ゆり江は女性に櫛を贈ることは求婚の意味があると伝えるが、清霞はただのプレゼントだという。美世は驚きながらも喜び、感謝を伝える。
斎森家について調べていた清霞は、情報屋からの報告を受ける。斎森真一は恋仲だった香乃子とお家騒動で美世の母・澄美と結婚し、香乃子はそれを恨んでいた。その後、香乃子と結婚して香耶を儲けると、香耶が異能を発現し、美世が発現しなかったことが美世の不遇な扱いのきっかけになっていた。
さらに、美世の母・澄美が人間の心に鑑賞することができる異能を持つ薄刃家の人間であること知る。一方で、澄美がどういう事情で斎森家に入ったのかは不明だった。
職場から帰宅しようとする清霞は、何者かが手配した式神の監視を察し、異能で排除する。
第三話の感想
斎森家では敷地から出ることもなかった美世が、街に出て着物を新調する“デヱト”回。美世の表情が少しずつ和らいでいる様子が伺えます。同時に冷酷という噂の清霞の優しさも少しずつ見えてきます。
一方で、美世の父親・真一のクズさが露呈していました。斎森家から美世が脱出できたことが本当に救いだったと感じます。
折り紙の鳥のような式神に対して、過剰なまでの炎で焼き払う清霞、頼もしすぎる。そしてやはり、ゆり江が良いキャラクターすぎる。
第四話「おくりもの」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第四話のあらすじ
第四話は、美世が異能を持たないことを知って失望する真一に対して、澄美が美世を見捨てないでとお願いする様子から始まる。美世はそれを近くで眺めており、悪夢から目覚める。
美世は清霞にプレゼントを贈りたいとゆり江に相談し、組紐を手芸してプレゼントすることに決める。清霞にゆり江と街に出かけることを伝えると、清霞は美世に御守りを手渡す。
街で組紐を購入した後、ゆり江が買い忘れた塩を買いに行っている間、1人で待っていると、香耶と幸次に遭遇する。
一方、清霞は斎森家を訪れていた。美世との婚約を正式に進めたいと真一と香乃子に告げ、結納金を渡す条件として、これまでの美世への仕打ちを認め、美世に直接謝るように要求する。断れば斎森家との関係は完全に断つと告げる。
香耶は変わらず美世を見下して接するが、ゆり江が現れて美世の女中をしていると自己紹介すると、驚いた様子をみせる。家に帰ると、美世は香耶に会ったことで再び自信をなくして落ち込んでしまう。その頃、香耶は斎森家を後にする清霞とすれ違い、美しい容姿に視線を奪われる。
帰宅した清霞は元気がない美世を心配し、ゆり江に事情を伺う。清霞がゆり江に相談すると、ゆり江は美世と向き合い、誠実に愛情を示せば気持ちが伝わるとアドバイスする。
後日、組紐を完成させるも渡せずにいた美世に、かつて斎森家で美世に優しく接してくれた花が訪れる。花は結婚して子供を育て、幸せに暮らしているとの報告を受けて嬉しくなる美世。反対に、花は美世に幸せかどうかを質問する。
美世は異能がないことで清霞の妻にふさわしくないと自分を責めるが、花は自分が訪問した理由を明かす。彼女は事情を知った清霞が手紙を出したことで来客していた。
美世は花に勇気をもらい、自分には異能がないこと、斎森家で使用人として働いていたことを清霞に打ち明ける。さらに、清霞のために編んだ組紐を渡す。清霞は美世と正式に婚約するつもりであること、一緒にいてほしいと返答し、もらった組紐で美世に後ろ髪を束ねてもらう。
美世と清霞は花に感謝を伝えて久堂家から見送る。その様子を式神を通して見ていた辰石実は、美世と清霞の関係が上手くいっていることを悔しがる。そんな中、実は美世を手中に収めるため、香耶を利用しようと企んでいた。
第四話の感想
第四話は私にとって神回でした。
異能がないこと打ち明けられない美世でしたが、清霞が一歩踏み出したこでそれに応えて正直に打ち明けました。
主人公が抱える秘密って、割りと物語上、引っ張って大きな問題にすることが多いですが、それを上手く回避して最善の形に持って行く様子は見ていて気持ちがよかったです。
一方、美世が街で香耶に遭遇したときの様子も印象的。過去にひどいめに遭わされた人物を目の前にしたときの絶望感というか、ただ身が動けなくなる様子がとてもリアルに伝わってきます。
やっぱり誠実さが一番大事。ゆり江がやっぱり最高で、名アシストなんですよね。花も幸せそうでよかった!
第五話「波紋」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第五話のあらすじ
第五話は、組紐のお礼として清霞が柄を選び、美世に新しい桜の柄の着物を仕立てるところから始まる。
辰石実は香耶を呼び出し、美世と清霞が上手くいっていることを知らせる。すると香耶は苛立ちを隠せず、父の真一に便宜を図ることを申し出る。
久堂家では美世の計らいで五道佳斗を食事に誘い、夕食をともにする。新調した桜の着物に身を包んだ美世を前に、五道も清霞も美しさに魅了される。五道はいい気分で酔っ払い、久堂家から車で送られる。
香耶は真一に自分を清霞の婚約者にするよう持ちかけるが断られると、幸次に美世と婚約したくないかと持ちかけていた。
五道との夕食を終えた後、清霞は美世が部屋で悪夢にうなされているのを発見する。近くから異能の残滓を感じるも、美世に何かあったら連絡するように伝え、すぐ駆けつけると約束する。
翌日、幸次は辰石家から不審な車に男たちが乗り込んでいる様子を目撃し、香耶や父の実らがなにかを企んでいる様子を察していた。
その頃、美世は清霞のために弁当を作り、職場に届けようとゆり江とともに出かける。美世は着物に合わせて巾着を変えていたことで、清霞が渡してくれた御守りを持っていくことを忘れていた。
清霞の職場に到着し、弁当を渡すと清霞は気遣いに感謝する。清霞は忙しく2人を送って行けないことを伝え、美世に御守りを持っているかどうかを確認し、美世は持っていると答える。
その後、美世は御守りを家に忘れたことに気づき、美世とゆり江は寄り道せずに真っ直ぐ帰ろうとする。しかし、帰り道、何者かが車で接近し、美世は拉致されてしまう。
幸次が辰石実の部屋に訪れると、実は美世に清霞との婚約を辞退させようとする計画を明かす。辰石家の繁栄のためだと語る実に激怒した幸次は異能を使って怒りをぶつけるが、父に能力で圧倒され、縄で縛られてしまう。
その後、やってきた兄の一志に解放され背中を押されると、美世を助けるために意気込む。その後、ゆり江から美世が拉致されたことを知った清霞の前に、幸次が力を貸してほしいと現れる。
第五話の感想
美世が母の桜をイメージしていた桜の着物を袖に通した姿が美しかった。清霞の美世に対する想いがエピソードを重ねるごとに増えていく様子もいいですね。
五道はおちゃらけた性格ですが、真面目すぎる清霞との相性もいい感じで、良き部下、良きバディになっていきそうな予感がします。
一方で、辰石実が美世を拉致する強行手段に出ました。とはいえ、実の息子、一志も幸次もそれほど辰石家への執着は感じないので、実と真一さえどうにかすれば問題ないにも感じます。
第六話「決意と雷鳴」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第六話のあらすじ
第六話は、蔵で縛られた状態で目覚めた美世が、自分の置かれた状況に気づき、助けを叫ぶところから始まる。
幸次と清霞は斎森家を目指して車を走らせる。香乃子と香耶は、久堂家との縁談を辞退するように脅す。美世は着物を切り裂かれるが、2人の要求に断固として反対し、辞退するとは絶対に言わなかった。それに苛立った香乃子と香耶は美世に暴力を振るう。
清霞と幸次が斎森家に到着すると、清霞は異能を使って力づくで門を破壊する。すると、辰石実が現れ、美世はもう久堂家に戻らないと告げる。美世の居場所を明かさない実に対し、清霞が強行突破しようとすると、実と真一が異能で立ちふさがる。
しかし、清霞は2人を圧倒し、幸次の導きで蔵を目指す。斎森家を炎に包む勢いで再び邪魔をする実だったが、清霞は雷の異能で気絶させる。そして蔵の中で暴行を受けて意識を失いかけた美世のもとに清霞が助けに現れる。
清霞が美世に何をしようとしたのかを問いただすと、香耶は自分の自慢話を繰り広げる。辟易した清霞は香耶に黙るように言って美世を抱えて蔵を出ていく。
辰石実の異能攻撃の被害で斎森家は火に包まれていた。幸次は美世の重荷にしないためにも香耶を死なせずに蔵から力づくで避難させる。美世は意識の中で母・澄美の姿を見ていた。澄美は美世に自分の中にある力を信じるように伝える。
その頃、辰石実の失敗に憤慨する男の姿があった。メガネをかけた側近の男は、新たな計画を実行する許可を求めていた。
美世は久堂家で意識を取り戻す。自分のせいで心配かけたという美世に対し、清霞は美世のせいではないと伝え、ゆり江とともに美世が無事でよかったと安堵する。
第六話の感想
第六話では、清霞との生活でささやかな幸せを手にしていた美世に訪れる危機、そしてそれに立ち向かう意思、清霞の強さが伺えたエピソードでした。
暴力的な香乃子と香耶からの拷問にも屈しなかった美世の成長、爽快さすら覚えるほど強い清霞の異能が見えてよかったです。能力バトルものとしてもカッコいい表現でした。
辰石実は他人の敷地内であることも関係なく無茶苦茶な規模の攻撃をしていて、それにもかかわらず清霞に瞬殺されるのはむしろ笑えてしまうほど滑稽でしたね。
辰石実のバックにさらなる敵がいることが明かされ、一難去ってまた一難という感じの第六話でした。
第七話「夏の華の淑女(モダンガール)」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第七話のあらすじ
第七話は、美世が清霞に全焼した斎森家に連れて行ってほしいと頼むところから始まる。美世は清霞から事件後の様子を聞いていた。
真一と香乃子は使用人を解雇して地方に引っ越し、原因となった辰石家の関与は公にされず、辰石実は退き、長男の一志が当主となり、久堂家の配下となった。香耶は厳格な家に奉公に出されることになる。
美世は母親の桜の木の前に訪れ、枯れた樹に触れると樹は消えていった。清霞は自分にも事件の原因があったと反省するが、美世は間違っていなかったと伝える。清霞は美世に婚約者としての手続きを正式に進めると告げる。
そんな2人の前に幸次が現れる。幸次は自分を鍛え直すため街を離れることを告げて去っていく。その後、美世と清霞は書面での婚約の手続きを進め、美世は久堂家の妻になろうとしていた。
その後、清霞に淑女としての勉強をしたいと申し出た美世のもとに、清霞が講師として呼んだ姉の久堂葉月がやってくる。葉月は一度結婚に失敗しているが、女学校を卒業したことで淑女としての経験は豊富だと話す。
葉月と美世は打ち解けた様子だが、清霞は2人の会話が気になる様子。そして2ヶ月後のパーティに参加することを目標に、美世の淑女としてのレッスンを始めることが決まる。
その夜、異能の気配を感じて目覚めた清霞が美世のもとへ向かうと、悪夢にうなされていた。その頃、ある場所では呪術師たちが岩を前に儀式を行っていると、岩が割れて異形が飛び出す。
翌朝、清霞は上司の大海渡に呼び出される。大海渡は天皇の次男・堯人が天啓を受けたこと、辰石家の件の報告で同行するように伝える。さらに、墓荒らしがあり、“オクツキ”が暴かれたと明かす。
その頃、メガネをかけた男が「時はきた。迎えに行くよ、美世」と言葉にする姿が映される。
第七話の感想
美世の拉致事件が収束し、その後の様子が描かれる第七話。真一と香乃子は地方に引っ越しただけなのがモヤっとするところ。斎森家に務めていた使用人たちは職を突然失うわけですから可哀想です。
香耶は厳しい家で奉公することになり、それを機に美世が感じていた気持ちを理解して成長する様子が伺えればいいところ。ある意味報われない幸次は、これを機に成長して帰ってくることを期待します。
そして清霞の姉・葉月が登場。清霞に対してズバっと物事を言える存在は大きく、美世との関係もいい雰囲気です。そんな幸せそうな久堂家ですが、新たな脅威が近づいている様子が伺えた第七話でした。
第八話「悪夢と不穏な影と」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第八話のあらすじ
第八話は、清霞が“オクツキ”について説明する場面から始まる。“オクツキ”は、死後も悪い異能が現れた異能者たちを永久に封印しておくための墓だった。清霞は大海渡と一志とともに、堯人に謁見する。
一志は父・辰石実の行いを詫び、名誉回復に尽力すると誓い、堯人は帝の父に代わって許しを与える。天啓について、“オクツキ”が暴かれたことによって、帝都に危機が迫ると伝える。また、清霞には美世との間が大変になると告げるも、清霞なら大丈夫だろうと声をかける。
美世は葉月の指導のもと、淑女としてのレッスンを受けていた。さらに親密になるため、葉月は自分を「様」呼びではなく「お義姉さん」と呼んでほしいと伝え、美世は「葉月さん」と呼ぶことに決める。
清霞は情報屋に薄刃家について調べさせるも情報はなく、帝都にいる「澄美」という名前を探らせる。美世は相変わらず悪夢にうなされるなかレッスンに励み、清霞も仕事が忙しく帰りが遅くなる日々が続いていた。
宮内省からの使いで鶴木新という人間が対異特殊部隊本部にやってくる。宮内省はオクツキの異形の回収に躍起になるも、人手不足で依頼したという。新は宮内省の人間ではなく、交渉役として使わされたことを明かし、今後の宮内省とのやり取りの窓口になるという。
清霞と五道ら対異特殊部隊はオクツキの墓へ調査に向かう。一志は大海渡に呼ばれ、現場近くで回収した昏睡状態の男を目覚めさせるために呪いを解くように頼んでいた。しかし、男にかかった呪いの強さに圧倒された一志は、自分の手には負えないという。
清霞らは森の中で異形たちに襲われる。清霞は異能を使って迎え撃ち、異形を始末するが、帝都に異形らが侵入した場合を危惧していた。一方、美世は異形らに囲まれる悪夢から涙ながらに目覚める。ある男と話す新は、自分が守る役割だという。
稽古のため葉月とゆり江と一緒に街に出た美世だったが、体調が悪く、倒れそうになってしまう。美世は倒れかけた自分の体をやってきた清霞が支えてくれたと感じるが、そこにいたのは新だった。
第八話の感想
オクツキが暴かれたことによる異形の危機、悪夢にうなされる美世を狙う新の2つの脅威が清霞に降りかかる第八話。
毎晩悪夢にうなされる美世の姿は辛そうで、そんな様子をどうにかしたい清霞は薄刃家について探り、仕事に忙しくなり、結果的に美世との時間が減っていくのも切ないですね。
婚約者の美世を守ること、隊長として異形から市民を守ること、清霞の今後が大変になるという堯人のお告げの通りになっていく第八話でした。
第九話「夢に溺れて」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第九話のあらすじ
第九話は、助けられた美世が新に感謝と謝罪するところから始まる。清霞は葉月に、美世と薄刃家の関係が美世の身体に悪影響を与えていると推測していると伝える。2人は最近の美世が塞ぎ込みがちであることを心配していた。
オクツキの異形が民間人を襲ったと報告を受け、清霞は帝都に侵入するのも時間の問題だと危惧していた。清霞は帝都周辺に軍を包囲し、大規模掃討作戦を計画する。
美世の料理に感心した葉月は、自分は料理が苦手だといい、結婚への後悔を語る。葉月が政略結婚した夫は優しかったものの、夫の家族と折が合わず、結果的に離婚に至ったという。葉月は自分の弱さを克服しようと頑張る美世に敬意を示し、正直に生きてほしいと伝える。美世は清霞の側にいたいと想いを明かす。
その夜、美世と清霞は縁側で会話する。美世は清霞と姉の葉月との育った環境について尋ね、清霞からその話を聞くと羨ましく感じる。悩みはないという美世に対し、清霞は寂しい気持ちを伝え、美世にも自分の気持ちはちゃん伝えてほしいと伝える。
美世は久堂家の妻として、自分の問題は自分で解決しなければと感じていた。そんな中、家にいる美世の前に新がやってくる。新は美世の姿をみて、清霞が妻をないがしろにしていると言うが、美世は清霞を悪く言わないでほしいと伝える。新は美世に、「自分だけの役割をあげられる」と伝えて去っていく。
本部で新を交えて掃討作戦への会議を行った後、新は美世を助けたこと、美世に会ったことを清霞に伝え、清霞が美世を大事にできていないと伝える。清霞は情報屋から戸籍のない「鶴木澄美」という人物がいる報告を受け、新との関係を怪しんでいた。
帰宅した清霞は、顔色の悪く痩せた美世の姿に気づき、なぜ自分に甘えてくれないと問い詰める。美世は動揺し、ショックで気を失ってしまう。清霞は自分を責めながらも、鶴木新に美世との関係を聞き出し、美世の問題を取り払おうと車を向かわせる。
第九話の感想
第九話は、まさに清霞と美世の前に壁が立ちふさがる様子が伺えるエピソードでした。互いに気持ちを寄せながらも、不器用なばかりにすれ違っていく様子は歯がゆいですね。
自分を頼ってほしい清霞の気持ちもわかりますし、甘えてばかりではいたくない美世の気持ちも理解できるところが切ない。その隙を狙う新の脅威。どんどん面白くなってきています。
それにしても美世の料理、相変わらずめちゃくちゃ美味しそう!
第十話「夏の桜、そして過ち」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第十話のあらすじ
第十話は、美世を連れて鶴木新の家へ向かう様子から始まる。新は「ようそこ、薄刃家へ」と迎える。
新は自分の本名が「薄刃新」であり、美世のいとこであることを明かす。さらに薄刃家の当主であり、美世の祖父に当たる薄刃義浪が現れ、美世についての話し合いが始まる。
新たちは、異能がないと思われた美世に異能が微力ながら発現していること、それが人の夢に干渉できる強力な「夢見」の力であることを明かす。義浪は薄刃家で美世をコントロールしなければ後に大災害を招くといい、美世を引き渡すように言うが、清霞は断固として拒否する。
美世は自分のせいで清霞に迷惑をかけたくない想いから、自分の望みを答えられないでいた。すると新は清霞に決闘を申し込み、勝った方が美世を手にできると持ちかけ、清霞は受けて立つ。
庭に移動し、清霞と新の決闘が始まる。新は自分に見鬼の才はなく、薄刃家の異能は異形を倒すためではなく、異能者を倒すためにあると明かす。新は幻影で分身して攻撃するが、清霞は驚異的な異能力で圧倒する。
しかし、清霞は新が美世の幻術を使ったことで油断し、勝負は新の勝利となる。美世は清霞に駆け寄ろうとするが、手が触れる前に清霞を自宅へ転送してしまう。
その頃、大海渡らがいる本部では、異形が集団になって行動し始めていることを確認し、清霞を呼び出すように五道に伝える。清霞は自宅で葉月に傷の手当をしてもらっていた。
葉月は早急に美世を取り戻すように伝える。清霞は勝負に敗けたからその資格がないと落ち込むが、葉月は清霞に発破をかける。清霞は市民から異形の脅威を取り払い、その後に美世を助けに行くことを決め、葉月は背中を押す。
一方、薄刃家では、新が街に迫る異形の脅威を心配しながらも、自分の役割を果たそうと決意を固めていた。新は美世の夢見の力が、人を操作することもでき、過去や未来にも干渉できる力があると伝える。
美世はなぜ今まで自分が異能が目覚めなかったのかを不思議に感じていた。すると、義浪が現れ、美世の母・薄刃澄美が封印していたからだと明かす。そして義浪は、澄美の過去について話し始める。
第十話の感想
第十話では、惜しくも美世と清霞が離れ離れになってしまいました。清霞vs新の異能力バトルシーンも見応えがあり、美世を使った汚い戦法とはいえ、新が勝利しました。
とはいえ、か弱い女性を守るために勝手に闘って決める構図は、いかにも「男性のひとりよがり」という感じですが。笑
それにしても「夢見」の力が、人を操ることができて過去・未来に干渉できるって、チートすぎるだろ!そりゃ封印するよ…。
美世には本当に異能がないという形でもストーリー的には成立したと思いますが、実は最強キャラでしたパターンの予感がしますね。
今後は異形との闘いと美世を取り戻すための闘いがあると思いますが、能力バトルにあまり振り切らないでほしいなぁと思いもあります。
第十一話「母が遺したもの」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第十一話のあらすじ
第十一話は、澄美がなぜ斎森家に嫁ぎ、美世の異能を封印したのかを義浪が明かすところから始まる。美世が生まれる数年前、鶴木貿易が後ろ盾だった薄刃家は、鶴木貿易の取引先との交渉失敗で借金を抱えていた。
斎森家は薄刃家の危機を知り、澄美と斎森真一の縁談を持ちかける。義浪は断ったものの、澄美は薄刃家の状況を心配して勝手に縁談を取り付けてしまう。
斎森家は澄美に薄刃の異能を持つ子供を生むことを期待し、ほどなくして澄美が美世を出産すると、澄美は美世が夢見の異能を持っていることに気づく。
斎森家は格を上げるため、美世の異能を早急に発現させるか、別の子を儲けるように迫っていた。澄美は美世に夢見の異能があることを気づかれてしまったら、美世は斎森家に酷使されてしまうと危惧していた。澄美は自分の余命がわずかしかないことを察し、申し訳ない気持ちで美世の異能を封印する。
美世は薄刃家に来てから悪夢を見なくなったことに気づく。新は美世に夢見の巫女の着物を用意するが、美世は清霞のことが頭から離れず、清霞からもらった桜の着物を返してほしい、清霞と話をさせて欲しいと頼む。しかし新は、美世を守ることが自分の役割だと説明し、清霞と会うことを拒否する。
その頃、対異特殊部隊の清霞や五道らは、異形たちを退治していた。すると、ある異形が突然、五道に襲いかかり、五道を守ろうとした清霞は異形を倒したものの、攻撃をまともに受けてしまい倒れ込む。
翌朝、美世は義浪に清霞に合わせてほしいと頼むが、それだけはできないと言われてしまう。家族が何なのかわからないという美世に対し、義浪は澄美が家を出ていったときの後悔を伝える。
美世は義浪も自分と同じ想いを抱えていたことを知り、桜の木に触れて澄美からの愛を知り、涙を流す。それによって美世の封印は完全に解ける。
すると、新がやってきて清霞が異形の攻撃に倒れたことを報告する。新は、清霞に会いに行こうとする美世を制止すると、美世の薄刃家奪還が帝と取引したことによるものだと明かす。帝は美世の奪還に協力する代わりに夢見の存在を完全に秘匿するように命じていた。
帝の命令に背くのは危険だと伝えるが、美世は何が何でも清霞に会いに行く思いを語り、新は一緒に行くことで清霞に会うことを許可する。
桜の着物を受け取った美世は、病室で意識を失っている清霞に駆けつける。新は美世の異能を使えば清霞を目覚めさせることもできるかもしれないと言うと、美世は清霞を助けるために自分の異能を使うことを決心する。
第十一話の感想
第十一話では、離れ離れになった美世と清霞が早くも再会しますが、それは望んだ形ではなく、清霞の命の危機でした。
このエピソードでは、澄美の過去が明らかになり、美世が自ら顔を上げて前を向いていく様子が伝わる内容になっています。過去が明らかになると斎森家はやっぱりどうしようもないことがわかります。
義浪も悪い人間ではなく、新も薄刃家という血筋と役割にしがみつく虚しい存在のように見えて、決して悪い人間には見えません。
多くの登場人物が、家柄や血筋に執着、翻弄されていることがよく分かるエピソードで、澄美が仕方なく美世の異能を封印したとはいえ、美世が受けた傷・恐怖は決して消えるものではありません。
異能を巡る問題で苦しめられた美世が、自分の異能を愛する人を救うために使うことを決心するラストは、彼女の成長と活躍を期待できる終わり方でした。
第十二話(最終話)「暗闇の中の光」
©2023 顎木あくみ・月岡月穂/KADOKAWA/「わたしの幸せな結婚」製作委員会
第十二話のあらすじ
第十二話は、清霞が夢の中で異形たちと交戦する様子からはじまる。美世は清霞の隣に横たわり、夢見の力で清霞を連れて戻ってくることを誓う。
清霞が森の中で異形たちと戦っている間、美世は斎森家の前にいた。少女の声に導かれて後を追うと、かつて香乃子に閉じ込められた蔵へたどり着く。
そこには、もうひとりの自分の姿があった。もうひとりの自分は、美世が清霞に相応しくない、不幸に見舞われると伝え、棘のある植物で美世を傷つける。
しかし、美世はそれを受け入れた上で、自分が変われること、清霞に謝りたい気持ちを伝えて、もうひとりの自分を抱き寄せる。すると、もうひとりの美世は消え、清霞の組み紐が現れる。
清霞が異形との戦いに苦戦していると、美世が助けに入り、一緒に帰ろうと伝える。その頃、帝は清霞の夢の中に美世が現れたことを知り、自ら念じて異形の力を増幅させる。
異形が一体化して襲いかかるが、美世は清霞と力を合わせて対抗し、異形を打ち破り、帝を倒す。
美世は清霞の髪を組み紐で結び直し、美世は自分の気持ちを正直に伝えられなかったこと、清霞は美世に傷つける言葉をかけたことをお互いに謝罪する。そして2人は一緒にいたい気持ちを共有する。
2人が眠りから目覚めると、葉月や五道は泣いて喜ぶ。立ち去ろうとする新に、美世は感謝を伝え、薄刃家に戻るつもりはないと告げる。新は受け入れ、それでも家族であることを伝え、清霞は改めて再戦しようと伝える。
堯人は大海渡に、帝が啓示の能力を失い、血迷った行動を起こしたことを明かす。
その後、美世と清霞は帰宅し、以降美世は悪夢にうなされることもなくなり、平穏な暮らしを送るようになる。
葉月が設けてくれた淑女としての社交パーティを迎え、美世は新しいドレスで清霞の前に現れる。2人はお互いを褒め合うい、改めて清霞は美世に求婚し、美世は受け入れる。2人は腕を組み、社交場の会場へと向かう。
第十二話の感想
『わたしの幸せな結婚』の第1シーズンが完結しました!美世があっさりと夢見の力を駆使して異形を倒した感は否めませんが、彼女の成長と変化が感じられるエピソードになっていました。
見やすくて美しい作画と、12話でのまとめ方も非常に良く、ひとまずハッピーエンドを迎えた美世と清霞。第2シーズンの制作が決定したとのことで、ますます2人の行方に注目したいところです。