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エリック

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海外ドラマ

Netflix『エリック』全話ネタバレ感想・ラストまで解説・考察|失踪した息子をさがすミステリー

今回ご紹介する映画は『エリック』です。

息子の失踪をきっかけに、彼をさがす父親と、事件の捜査にあたる刑事の様子を描くミステリードラマ。

主演は『シャーロック』『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチ、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』『SHAME シェイム』のアビ・モーガンが脚本を手掛けています。

本記事では、ネタバレありで『エリック』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし
まめもやし

失踪事件を通じて自己と対峙する主人公と、捜査を通じてNYの街が抱える構造的問題に対峙する刑事の姿が印象的なドラマです!

『エリック』作品情報・配信・予告・評価

エリック

5段階評価

あらすじ

子供向け教育番組を手掛けるヴィンセントは、息子のエドガーが失踪して悲しみに暮れる中、エドガーがデザインした怪物のエリックが、息子を見つける手がかりになると考える。

作品情報

タイトルエリック
原題Eric
監督ルーシー・フォーブス
脚本アビ・モーガン
出演ベネディクト・カンバーバッチ, ギャビー・ホフマン, マッキンリー・ベルチャー三世, ダン・フォグラー, クラーク・ピータース, デヴィッド・デンマン, ジェフ・ヘフナー, バーマー・ケイン, アイヴァン・モリス・ハウ, ウェイド・アレイン=マーカス
音楽キーファス・チャンシア
撮影ベネディクト・スペンス
製作国イギリス・アメリカ
製作年2024年
長さ全6話

配信サイト

配信サイト配信状況
Netflix

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『エリック』キャスト・キャラクター解説

メインキャラクター

キャラクター役名/キャスト/役柄
ヴィンセント・アンダーソン(ベネディクト・カンバーバッチ)ヴィンセント・アンダーソン(ベネディクト・カンバーバッチ)
子供向け教育番組「グッデイ・サンシャイン」のクリエイター。
キャシー・アンダーソン(ギャビー・ホフマン)キャシー・アンダーソン(ギャビー・ホフマン)
ヴィンセントの夫。
エドガー・アンダーソン(イヴァン・モリス・ハウ)エドガー・アンダーソン(イヴァン・モリス・ハウ)
ヴィンセントとキャシーの9歳の息子。ある朝、登校中に失踪する。
マイケル・ルドロイト(マッキンリー・ベルチャー三世)マイケル・ルドロイト(マッキンリー・ベルチャー三世)
ニューヨーク市警の刑事。エドガー失踪事件を担当する。

その他のキャラクター

キャラクター役名/キャスト/役柄
レニー・ウィルソン(ダン・フォグラー)レニー・ウィルソン(ダン・フォグラー)
ヴィンセントの友人で「グッデイ・サンシャイン」の共同クリエイター。
セシル(アデペロ・オデュイエ)セシル(アデペロ・オデュイエ)
11ヶ月前に失踪したマーロンの母親。
リチャード・コステロ(ジェフ・ヘフナー)リチャード・コステロ(ジェフ・ヘフナー)
ニューヨーク市の副市長。
ジョージ(クラーク・ピータース)ジョージ(クラーク・ピータース)
アンダーソン一家が暮らすアパートの管理人。
クリップ警部(デヴィッド・デンマン)クリップ警部(デヴィッド・デンマン)
ニューヨーク市警の署長。
ロバート・アンダーソン(ジョン・ドーマン)ロバート・アンダーソン(ジョン・ドーマン)
ヴィンセントの父親。ニューヨークの不動産王。

ネタバレあり

以下では、ドラマの結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ感想・解説・考察】父親と刑事の2軸で80年代を探求する

『エリック』のエリックとヴィンセント
© 2024 Netflix

Netflixオリジナルドラマ『エリック』は、1980年代のニューヨークを舞台に、行方不明となった息子を探す父親の姿を描いたミステリードラマです。ドラマは、事件の真相以上に、父親が自身の抱える問題と向き合う様子を描き、ホームレス問題、LGBTQ+嫌悪、人種間の緊張、エイズの流行など、当時の社会的問題を探求しています。

心の中の“モンスター”との対峙

ベネディクト・カンバーバッチ演じるヴィンセントは、『セサミストリート』のような人形劇による子供向け教育番組のクリエイターです。しかし、番組の温かい雰囲気とは対照的に、彼は数歩歩けば悪態をつき、夫婦間でのケンカも絶えない人物です。息子のエドガーが家を離れたくなる理由も少なからず理解できます。

そんなエドガーは、自身の「安全な場所」を求めてニューヨークの地下、ホームレスコミュニティへと足を踏み入れていくのです。

ヴィンセントは、エドガーの失踪をきっかけに、自分自身の内なる問題と向き合わざるを得なくなります。ドラマでは、エドガーがデザインしたモンスターのキャラクター「エリック」が、ヴィンセントのイマジナリーフレンドとして現れ、彼にしつこくつきまといます。

ヴィンセントは、エドガーが生み出したモンスターのエリックを番組に出演させることで、エドガーを取り戻すことができると考えます。しかし、空想上のエリックの存在は、ヴィンセント自身が抱える心の問題との対峙でもあり、エリックを探す過程でヴィンセントは自分自身を探求することになります。

最終話では、これまでヴィンセントがエドガーとのかけっこで勝つことに固執していたのが、家までの競争でエドガーを勝たせようとする様子が描かれます。これは、ヴィンセントが自分自身を変えようとする姿勢を示しており、エドガーとの合言葉であるトルストイの言葉が象徴しています。

その後、ヴィンセントはキャシーに「有毒なのは自分だった」と告白し、リハビリ施設に通うことを決心します。数ヶ月後の場面での父親との会話では、ヴィンセントが世代間のトラウマに苦しみ続け、それをようやく断ち切ることができた様子が描かれます。

ラストシーンでは、「グッデイ・サンシャイン」のスタジオで、エリックの着ぐるみを着たエドガーが、セットの橋を渡ってヴィンセントの元へやって来ます。これは、ヴィンセントが父親との間で果たせなかった交流を、自分の息子との間で実現することができたことの現れで、空想上のエリックがそんな2人を見守っているという演出も、ドラマの重苦しさを拭うような感動的な場面となっていました。

構造的問題との対峙

『エリック』の物語は、ヴィンセントが息子エドガーを探す中で自己探求する様子と並行して、マッキンリー・ベルチャー三世演じるニューヨーク市警の刑事ルドロイトが、エドガー失踪事件を追う過程で、混沌のニューヨークの街が抱える問題を探求していく物語でもあります。

ルドロイトの捜査で浮かび上がるのは、エドガー失踪の11ヶ月前に起きたマーロン少年の失踪事件です。エドガーの失踪がメディアで大々的に取り上げられる一方、マーロンの失踪はほとんど注目されず、警察も真剣に取り組んでいませんでした。

第1話では、ルドロイトが密かにナイトクラブ「ラックス」に通い、盗聴しながら捜査を続けている様子が描かれ、彼だけがマーロンの失踪に真剣に取り組んでいることが示されます。

ルドロイト刑事は、自身がゲイであることを自認し、病床に臥すパートナーのウィリアムと暮らしていますが、職場ではそのセクシュアリティを明かしてはいません。1980年代という時代背景の中で、ニューヨーク市警の黒人のクィアの刑事である彼は、多くの障壁に直面し、ウィリアムを病気で失った後、特に彼は1人で抱えることになります。

一方で、そんな彼だからこそ、エドガーやマーロンのような失踪した子供たちの気持ちを理解しようと努め、パズルを完成させるようにして事件を解決に導いていきます。

ヴィンセントの物語が自己探求を中心に描かれる一方で、ルドロイトの物語はホームレス問題、LGBTQ+嫌悪、人種間の緊張、エイズの流行など、当時のニューヨークが直面する構造的問題を掘り下げていく点が興味深い部分です。

アンダーソン夫妻のもとに無事に帰ってきたエドガーとは対照的に、マーロンは悲惨な死を遂げています。母セシルが息子が埋められたであろう最終処分場を見つめる姿は、このドラマが「息子が無事に帰ってきてよかった」という単純な結末に終わらず、現在も続く人種間の対立や差別、構造的格差を示しているようでした。

だからこそ、セシルが「愛や希望を諦めない、街はもっと良くなっていけるはず」と問いかけるラストの場面には、それでも良い方向に変えることはできると、大統領選挙が迫るアメリカの行く末を想像しながら見ていました。

ホームレス問題とエイズの流行

『エリック』は実話を基にした作品ではありませんが、制作・脚本のアビ・モーガンは、「80年代のニューヨークで乳母として働いていた経験から着想を得ている」と明かしています。

今のニューヨークから考えると、1980年代のニューヨークが“世界一危険な街”と言われていたことを驚く人は多いと思います。ドラマでも描かれていますが、80年代のニューヨークで大きな社会問題となっていたのが、「ホームレス問題」と「エイズの流行」です。

ホームレス問題

1970年代の経済危機からの回復過程で、ニューヨークはホームレスの急増に直面しました。多くの製造業の仕事が失われ、低所得者層の住居が減少したことが一因と言われています。さらに、精神医療施設の閉鎖や予算削減により、多くの精神疾患患者が行き場を失い、路上生活を余儀なくされました。

1981年には、ホームレスの権利保護の転機となった「カラハン・キャリー訴訟(Callahan v. Carey)」により、ホームレスのシェルター(避難所)が提供されるきっかけにもなりましたが、当時の政府が運営する低質なシェルターよりも、路上生活のほうが良いと考えるホームレスも多かったそう。

1988年には、ドラマで描かれているような事件も実際に起きています。当時ホームレスや若者たちのコミュニティとなっていたイーストヴィレッジのトンプキンス・スクエア・パークで、警察による強引な暴力行為でホームレスらが追い出され、多くの負傷者を出しました。これによりNY市警は大きな非難を浴びせられることになります。

最終話でヴィンセントの父ロバートが再開発を「進歩」と表現していましたが、こういった街を「きれい」にすることをジェントリフィケーション、都市の高級化などと言います。

当時のニューヨークはアメリカ全体で失業率が高まる一方で、ニューヨーク・ウォール街は好景気に沸きました。それにより、投機的な不動産市場に拍車がかかります。当時のNY市長エドワード・コッチは、「犯罪・不衛生・人種間の緊張が市を弱体化させている」と警告し、インフラの再建を最優先にしました。History of New York City

その結果、ジェントリフィケーションが進み、都市は政府の謳う「住みやすい街」となる一方で、その場所に暮らしていた人々は居場所を追われることになります。ここには、貧富の格差が大きく関係しています。

エイズの流行

エイズ患者がアメリカで最初に報告されたのが1981年。当時、エイズは原因不明の病気として恐れられ、特にニューヨークでは流行の中心地となりました。

そしてエイズが主に同性愛者、薬物使用者などに多く見られたことで、特定のコミュニティ(特にLGBTQ+コミュニティ)に対する強いスティグマ(差別や偏見)が生まれ、ドラマでルドロイト刑事が受ける描写にあるように、HIV感染者はこういった偏見とともに生きていました。

第1話のあらすじ

『エリック』第1話のヴィンセントとエドガー
© 2024 Netflix

グッデイ・サンシャイン

人形劇による子供向け教育番組『グッデイ・サンシャイン(Gooday Sunshine)』のクリエイターであるヴィンセント・アンダーソンは、9歳の息子エドガーが待つ中、制作スタジオでの撮影を終え、共同クリエイターのレニー・ウィルソンらとミーティングを行う。

レニーは番組の視聴率が下がっていることを指摘し、新しい変化が必要だと主張する。彼はビートボクサーなど、これまでとは違った“クールな”人形を加えることを提案するが、ヴィンセントは断固としてこれを拒否する。

帰りの地下鉄で、エドガーは自作の人形「エリック」のスケッチをヴィンセントに見せるが、ヴィンセントは上の空。ヴィンセントは妻のキャシーとも険悪で、言い争いが絶えない。夕食の席でエドガーが再びエリックの話を持ち出すと、ヴィンセントは過剰に批判し、息子に対して辛辣な態度を取る。エドガーは両親の喧嘩を聞かないように耳を塞ぐ。

翌日、キャシーはヴィンセントにエドガーを学校まで送っていくよう頼むが、ヴィンセントは学校まで2ブロックしか離れていないことを理由に、一人で行くように伝える。エドガーは両親が階段で口論している間にアパートを出て、管理人のジョージに挨拶する。その時、トラックに乗った髭面の男がエドガーの様子を見ていた。

ヴィンセントが出社すると、同僚に額の切り傷を指摘されるが、彼は答えない。この日の収録には、ニューヨーク副市長のリチャード・コステロも同席しており、プロデューサーから「行儀よく」するように念押しされる。しかし、ヴィンセントは街の現状や不満を人形を通じて表現し、スタッフを困らせる。さらに、キャシーからの緊急メッセージが何度も届いていたが、ヴィンセントは無視し続けていた。

仕事を終えたヴィンセントが帰宅すると、キャシーからエドガーが学校に行かなかったことを知らされる。そして、捜査を指揮するマイケル・ルドロイト刑事から基本的な事実確認を受ける。

ナイトクラブ「ラックス」

ルドロイトは、エドガーの通学路にあるナイトクラブ「ラックス(The Lux)」に盗聴器を仕掛けて入る。ルドロイト刑事はオーナーのゲイターから親しげに話しかけられ、酒を奢られるが、勤務中だと言って断る。

ルドロイトはトイレで2人の男がTJというクラブの不良少年を「8(エイト)みたいになりたいか」と脅し、彼が持っていたドラッグを奪う場面に遭遇する。ルドロイトは2人を逮捕しようとするが、2人は風紀取締課のノークスとケネディという刑事であることを明かす。

ルドロイトは警察署に戻り、盗聴したナイトクラブのテープをデスク内に保管する。そのテープは数週間にわたるもので、彼が長期間にわたりナイトクラブを盗聴して調査していることがわかる。

ルドロイトには病床につく恋人で音楽家のウィリアムがいる。ルドロイトはゲイであることを自認しているが、公にはしていない。一方、署長のクリップ警部は、ルドロイトを秘書のティナと引き合わせようとする。

ゲイターはかつて「シエラ」というナイトクラブを経営しており、麻薬密売容疑で最近出所したばかりだった。シエラは未成年の子供の売春の場としても利用されていたため、ルドロイトは出所後も再びクラブ経営を始めたゲイターを監視していた。しかし、クリップはルドロイトにゲイターの監視をやめるように伝える。

エドガーの安否は…

エドガーの失踪から24時間が経ち、ヴィンセントとキャシーは警察署に呼び出される。そこで、エドガーが着ていたと思われる血のついたTシャツが、清掃員によって発見されたことを知らされる。

エドガーの失踪後、ヴィンセントは酒に溺れ続ける。彼はエドガーの部屋でエドガーが描いたエリックのスケッチを見つけ、それを手に取りながら新たなスケッチを描き始める。一方、キャシーはヴィンセントと距離を置きたいと言い、友人の家に泊まると伝えるが、実際はセバスチャンという男性のもとに行き、彼とキスをする。

その夜、バーで酔っ払ったケネディは、バーテンダーにノークスへの愚痴をこぼす。その帰り道、彼は通りを横切ったところで車に跳ねられる。

翌朝、ヴィンセントがエドガーのベッドで目を覚ますと、エリックが現れて「息子を探しに行くぞ」と話しかける。その一方で、エドガーが着ていたジャケットが路上に捨てられている様子が映し出される。

第2話のあらすじ

『エリック』第2話のキャシーとヴィンセント
© 2024 Netflix

エリックの人形

記者会見の場で、エドガーの失踪から48時間が経過したことが報告される。記者たちは街の犯罪率が高まっていることや、未だ行方不明の子供マーロン・ロシェルの事件を指摘する中、ヴィンセントはエドガーに向けて謝罪し、「帰ってきてほしい」とコメントする。

ルドロイトはエドガーの小学校を調査し、彼が両親が喧嘩する家から逃げ出し、正体不明の男を追いかけて走る姿の絵を発見する。

ヴィンセントは仕事に戻ると言うが、キャシーには理解できず、二人は口論する。キャシーは、ヴィンセントの母親がエドガーの発見に25,000ドルの懸賞金をかけようとしていることを話すが、ヴィンセントは反対する。

ルドロイトは、ケネディがひき逃げで死亡したことをクリップ警部から知らされる。警部はエドガーの失踪事件に集中しろと指示するが、ルドロイトはケネディがラックスで動揺していたことが気にかかる。

ヴィンセントは職場に戻り、同僚たちを驚かせる。チームは新しいモグラのマックという人形のリハーサルをしていたが、酒に酔ったヴィンセントはいつも以上に悪態をつく。ヴィンセントはエドガーがデザインしたエリックを人形にしたいとレニーに訴え、レニーは渋々ながらも、プロデューサーに提案してみると答える。

ジョージの逮捕

署に戻ったルドロイトは、アンダーソン家のアパート近くに住む前科者たちのファイルを確認し、その中にビルの管理人ジョージがいることを知る。すぐにジョージに会いに行くと、彼の部屋で壁に絵が描かれた鍵のかかったボイラー室や床に置かれたジュースの空き箱などを発見する。

キャシーが駅でチラシを配っていると、エドガーのジャケットを着た人物を発見して声を掛けるが、それはホームレスの女性だった。その後、ジョージが失踪事件の容疑者として逮捕されたことが報道される。

ジョージは警察署でルドロイトに、アンダーソン夫妻がいつも喧嘩をしていること、エドガーがそれから逃げるためにボイラー室で絵を描いて過ごしていたことを説明する。

ルドロイトはジョージが以前に未成年者への性的暴行容疑で逮捕されたことを指摘するが、弁護士のクラークは彼が上訴して無罪になったことを主張する。ルドロイトが血のついたTシャツを見せてジョージの血液型を尋ねると、彼はO型と答える。

その後、ヴィンセントとキャシーが署に到着する。ルドロイトはTシャツに付着した血液がO型であることが判明したと伝えるが、キャシーはエドガーがA型だと答える。

ヴィンセントと両親

帰宅したヴィンセントとキャシーは、懸賞金のことで喧嘩になる。ヴィンセントは、「グッデイ・サンシャイン」にエリックを登場させることで、エドガーを家に呼び戻す計画を説明するが、キャシーはそれを狂気だと非難する。さらに彼女は、ヴィンセントがエドガー失踪の朝、登校する彼を追いかけたことを警察に言わない理由を問い詰め、額の切り傷と血液型についても質問するが、ヴィンセントは答えず、母親の小切手を返しに行く。

一方、エドガーの上着を着た女性ラーヤはホームレスの野営地に向かい、ユーセフという男性と会う。ラーヤは、ユーセフに頼まれたロープを手にしていた。

ヴィンセントの母親は、孫のエドガーの失踪にそれほど関心を示していなかった。彼女は、ヴィンセントが空想のエリックと会話する様子を見て、彼が子供の頃からイマジナリーフレンドと会話していたことを明かし、再び薬物治療が必要なのではないかと伝える。一方、父親はヴィンセントを一瞥しただけで会話もせずに扉を閉める。ヴィンセントはその後、スタジオに戻り、エリック人形の制作を始める。

ルドロイトが帰宅すると、ウィリアムが衰弱している様子を発見し心配するが、ウィリアムはルドロイトに仕事に戻るように言う。ルドロイトはラックスでゲイターに会い、録音したテープを聞かせ、エドガーと思われる子供の声が厨房から聞こえたことを指摘する。しかし、ゲイターはラックスが健全であると主張し、ルドロイトに厨房を案内して、その声の主がスタッフの子供であることを証明する。

署に戻ったルドロイトは、1年前に失踪した息子マーロン・ロシェルの母親から電話を受ける。その後、ルドロイトは監視カメラ映像をチェックし始め、エドガー失踪当日の朝、ヴィンセントが彼を追いかけていたことを知る。一方、キャシーはヴィンセントがTシャツの血液と同じO型であることに気づき、ルドロイトに連絡する。

第3話のあらすじ

『エリック』第3話のエリックとヴィンセント
© 2024 Netflix

失踪当日のヴィンセントの行動

弁護士のクラークは、ジョージの容疑が晴れて無罪釈放されたことを表明し、ニューヨーク市警の黒人に対する不当な捜査と勾留を批判する。

キャシーはヴィンセントの母と会い、エドガー失踪の発見者に懸賞金を与えることに同意する。ヴィンセントは局のパーティーに出席し、副市長のコステロからハドソン清掃事業を経営する義弟ブルーノ・ディ・バリを紹介される。

ヴィンセントが仕事場に戻ろうとすると、ルドロイトに呼び止められ、警察署に連行されることになる。キャシーはヴィンセントが捕まったことを知り、警察署に行くと、待合室でセシルと出会う。

彼女は11ヶ月前から行方不明になっている息子のマーロンの母親であり、警察に息子の捜査を促すために来ていた。キャシーはセシルに同情するが、彼女はエドガーが白人であることで警察の捜査が真剣で、懸賞金もかけられていることを指摘する。

ルドロイトは失踪当日の朝の監視カメラ映像を見せ、ヴィンセントを尋問する。ヴィンセントは空想のエリックと口論し、ルドロイトはその様子を不審に思うが、エドガーを追いかけたことを認める。ヴィンセントはエドガーを止めようとしてTシャツを掴み、滑って切り傷を負ったことを明かす。その時、エドガーは自分のことを他人のように見ていたと語る。その後、エドガーは破れたTシャツを投げ捨てて学校の方向へ歩き出し、ヴィンセントはTシャツで頭の切り傷を拭き、ゴミ箱の後ろに投げ捨てていた。

ルドロイトは待合室に居座っているセシルを見つけ、彼女を家まで送る。セシルはニューヨーク市警が黒人の事件を真剣に捜査しないことを訴え、息子の生死にかかわらず、もう一度会いたいと主張する。

ルドロイトは監視カメラ映像を再度確認し、ヴィンセントとエドガーが口論した後、二人が別々の方向に歩き出した様子を見て、ヴィンセントの証言が間違っていないことを確認する。

エドガーは生きていた

翌日、ルドロイトはエドガー失踪とマーロン失踪の関連性を疑い、クリップ警部にエドガーの通学路とマーロンの失踪前の最後の目撃場所であるバスケットボールコートが近いことを訴え、1979年のシエラの逮捕ファイルを見たいと主張する。

しかし、クリップはマーロンに逮捕歴があることやゲイであることを主張し、偏見を強調する。ルドロイトはノークスやケネディなどの悪徳刑事が何かを知っているはずだと確信している。

ヴィンセントはエリックの人形企画のプレゼンを成功させ、上層部の承認を勝ち得る。その後、チームは全員でラックスで祝勝会を行う。

地下のホームレスの野営地では、エドガーが生きていることが明かされる。彼はユーセフにロープを使って救出され、保護されていた。ラーヤはエドガーをラックスのTJに売れば金が手に入ると考えている。

クリップ警部の家のディナーにルドロイトとティナが招待されるが、二人の関係はぎこちない。ディナー後、ティナはノークスの妻ダナを知っていると言い、ルドロイトはティナに彼女に話ができるか聞いてもらうように頼む。

局の上層部であるジェリーはレニーに、エリックの企画を採用する一方で、問題を起こすヴィンセントを解雇するつもりだと伝える。レニーは、前夜に彼の家に来ていた男娼がラックスで働いている姿を確認する。

ルドロイトはゲイターに会い、ラックスが今は合法営業をしているが、ゲイターが服役中だった時期はそうではない可能性を示唆する。その後、ゲイターはTJに違法なことをしていないかを確認し、今後もしないように警告する。

ヴィンセントはラックスで酒とドラッグを摂取し、ローラ・ブラニガンの「Gloria」に合わせて空想のエリックとともにダンスを踊る。一方、警察署では、ルドロイトの机に置かれたシエラの逮捕者たちのファイルの中に、レニーのファイルがあることが映される。

第4話のあらすじ

『エリック』第4話のルドロイト
© 2024 Netflix

ヴィンセントの破綻した親子・夫婦関係

ヴィンセントはレニーの部屋で目覚め、エリックの人形を作るために仕事場に行こうとするが、レニーはヴィンセントが解雇されることを伝える。するとヴィンセントは激怒し、レニーに無数の罵詈雑言を浴びせ、「偽芸術家」と罵る。

キャシーはセシルの家を訪ねて話をしようとするが、彼女は「慰めが欲しいなら来ないで」と伝える。しかし、キャシーが抱えきれないほどの怒りを抱いていることを明かすと、セシルは「怒りとの向き合い方なら話せる」と伝える。

ルドロイトはヴィンセントが捨てたエドガーのTシャツを発見した清掃作業員のミーシャを訪ねる。監視カメラでミーシャがゴミ箱の下に何かを入れていたことについて質問すると、上司のラカトスが割って入り、「処理場を捜査するなら令状が必要だ」と伝える。その後、処理場では麻薬取引が行われていることが明かされる。

ヴィンセントは解雇されたことに腹を立て、高級レストランで上司のジェリーを公然と非難する。しかし、父親のロバートが現れて割って入り止められる。ロバートはヴィンセントに更生施設に行く必要を訴え、そうしなければ支援しないと伝える。ヴィンセントは「父親が怖い」と伝える。

ヴィンセントが帰宅すると、キャシーに酒を捨てられたことに激怒する。キャシーはヴィンセントといるとエドガーにとって良い親にはなれないと言い、離婚を提案する。さらに、ヴィンセントが空想の相手と会話していることも心配だと伝える。ヴィンセントがキャシーがセバスチャンと浮気していることを指摘すると、キャシーはセバスチャンとの子供を妊娠していることを打ち明け、ヴィンセントはショックを受ける。

しかし、ヴィンセントはそれでもエドガーが生きて戻ってくればどうにかなると考えており、エドガーを探しに行くと伝える。するとキャシーは、エドガーがジョージの壁に描いた絵を見るように勧める。その後、ジョージのボイラー室でエドガーの壁画を見たヴィンセントは、それが地図であることに気づき、すぐに模写をスケッチする。

手がかりを追うルドロイト

地下のホームレス野営地では、ユーセフがエドガーのために食料を調達しに出かけ、彼に部屋に鍵をかけて自分以外の人間には応答しないように伝える。ユーセフがエドガーのために食料を調達している間、ラーヤはTJから借金を取り立てられるが、「若い子が入った」と知らせる。

警察署では、クリップがシエラの逮捕者を再び捜査するルドロイトに時間と資源を無駄にしていると伝える。一方、ティナはノークスの妻ダナと話をつけたことを伝える。シエラの逮捕者のファイルでは、レニーが未成年者売春の斡旋で逮捕されるが、起訴されなかったことが明かされる。

その後、ルドロイトは「グッデイ・サンシャイン」のスタジオでレニーに会いに行く。レニーはシエラの件を問われて自分がエドガー失踪事件に疑われていることを感じて熱くなる。ルドロイトはレニーがラックスの常連であることを知っており、マーロンの写真を見せるが、彼はマーロンを見たことがないと答える。一方、ルドロイトがマーロンを見たことがある人物を問いただすと、バスケットボール・コートに出入りしているリカルドの名前を挙げる。

ルドロイトは地下鉄でダナと会うと、彼女は夫のノークスがケネディが死んで安心した様子だったと打ち明ける。さらに深夜遅く帰った彼の車のボンネットが凹んでいたことも知る。

署に戻ると、駐車場でヴィンセントが地図をもとにエドガーを探している姿を見つける。その後、ラックスの録音テープがなくなっていることに気づくが、ティナが機転を利かせ、テープを探すクリップ警部から守ったことを知る。

一方、ルドロイト宛の封筒が置いてあり、その中にはルドロイトとウィリアムの写真に同性愛を嫌悪する表現が記されていた。その後、電話を受けたルドロイトが病院に向かうと、ウィリアムが亡くなったことを知らされる。

ヴィンセントは地図を手がかりに地下鉄の駅にたどり着いていた。ユーセフはエドガーに自分に着いてきた理由を尋ねると、彼の落書きが好きだったと伝える。一方、ラーヤはエドガーをTJの抱える変態客に売る計画を立てていた。

第5話のあらすじ

『エリック』第5話のキャシー
© 2024 Netflix

取引

弁護士のクラークは、セシルのそばに立ちながら、報道陣に向けて11ヶ月前から行方不明の14歳のマーロン・ロシェルの捜査が真剣に行われていないことを訴える。

ルドロイトはウィリアムの葬儀に出席するが、ウィリアムの姉は家を出ていくように伝え、ウィリアムの死をルドロイトのせいだと責め、ゲイであること同僚にバラすと脅す。しかし、ルドロイトはウィリアムの病気は自分との関係によるものではないこと、彼女が自分とウィリアムの過ごした思い出を消そうとしていると言い返す。

ユーセフはラーヤにTJへの借金返済のためにエドガーを利用することをやめるように伝え、その代わりに懸賞金をもらうことを提案する。ユーセフからの電話を受けたキャシーは、エドガーが生きていることを知り、懸賞金と引き換えに取引することに合意する。

すぐにヴィンセントに伝えようと職場に向かうが、彼が解雇されたことを知らされ、レニーがそれを止めなかったことを批判する。

ヴィンセントは地下鉄で「グッデイ・サンシャイン」のエリック初お披露目会を知らせるチラシを持った子供を見かけ、イベント会場に向かう。「グッデイ・サンシャイン」の番組は、ホームレスの食事支援活動を行っているが、その活動を支援するコステロ副市長とブルーノはハドソンからホームレスを追い出す計画をしていた。イベントでエリックのマスコットが披露されると、ヴィンセントと空想上のエリックは口を揃えて驚く。

クリップ警部の妨害

ルドロイトはバスケットボールコートで、リカルドを見つけて話をする。彼がマーロンの背番号12のジャージを着ていることを指摘すると、リカルドはマーロンと交換したこと、自分は背番号8であることを明かす。その後、ルドロイトはゲイターのもとを訪ね、マーロンが行方不明になった6月12日の監視カメラ映像を提供するように伝える。ゲイターは、クラブが合法だと繰り返すが、TJがその規則を守っているかどうかは疑問が残っていた。

ルドロイトはクリップ警部にマーロンが「8(エイト)」であること、ノークスがケネディ殺害に関与している可能性を打ち明ける。しかし、クリップは相手にせず、エドガーを探すことに集中しろと言う。その後、クリップはノークスに妻をしっかり管理するように命令し、彼も裏で糸を引いている様子が示唆される。

キャシーは懸賞金と引き換えにエドガーを取り戻すため、小切手を受け取りにヴィンセントの両親を訪ねるが、休んでいる間に両親は警察を呼んでいた。キャシーは警察に知らせないというユーセフの条件を破ることを心配するが、ルドロイトは気づかれないように取引を見守ると伝える。

しかし、クリップが似顔絵捜査員に描かせたユーセフの肖像をメディアに公開したため、キャシーとユーセフの取引は失敗に終わる。さらにクリップは警察とハドソン衛生局と手を組み、地下のホームレス野営地を一斉撤去しようとしていた。

すれ違うヴィンセントとエドガー

ラックスでは、ゲイターがTJに6月12日のテープだけがないことを問い詰める。ゲイターは、別の夜にクラブに来た未成年のマーロンを入店させているTJの姿を発見して激怒し、テープを渡すように脅す。

エドガーの地図を追っていたヴィンセントは、行き先が地下鉄のトンネルに続いていることに気づき、地下のホームレス野営地にたどり着くが、エドガーを探す前にヘロインを吸う。

しかし間もなく警官隊が現れ、ホームレスたちを追い出していく。ユーセフは、テレビで自分の似顔絵が報道されたことを知り、ラーヤにエドガーをキャシーのもとへ連れて行かせるように指示する。ヴィンセントはエドガーの姿を見つけるが、トリップ状態で追いかけることができなかった。

ラーヤはエドガーをキャシーのもとではなく、TJのもとへ連れて行こうとしていた。2人ははしごを登って地上に出ようとするが、足を滑らせて下水道に落ちてしまう。一方、キャシーは計画がうまく行かないことをわかりながらも電話ボックスで待ち続けていた。

クリップの妨害で行き詰まったルドロイトは、慰めを求めるようにラックスのゲイターのもとを訪れ、2人はキスをする。一方ヴィンセントは、警察の介入でボロボロになったホームレスの野営地の一角から、エドガーが描いた絵を発見するが、気を失って倒れてしまう。

第6話(最終話)のあらすじ

『エリック』第6話のヴィンセント
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マーロン失踪事件の真相

昨夜のホームレス浄化作戦により、多くのホームレスが地下から路上に追いやられ、市民から異を唱える声が挙がっていた。

ルドロイトはゲイターと一夜を明かし、二人は何年も口をきいていなかったが、ルドロイトは彼にそばにいてくれたことを感謝した。ゲイターはルドロイトにラックスの6月12日の監視カメラテープを手渡す。

その映像には、背番号8のバスケシャツを着たマーロンが、男娼として男性に性行為をしている姿が映されていた。間もなくノークスとケネディが乱入し、ノークスがマーロンを動かなくなるまで暴行する様子が記録されていた。さらに、マーロンが相手していた男性がコステロ副市長であること、マーロンの死体をハドソン衛生局の清掃作業員が運んだことも明かされる。

ゲイターはルドロイトにTJの顧客リストが記された手帳を渡し、正しい行動を起こすように促す。警察署に戻ったルドロイトは、テレビの周りに署員を集め、監視カメラ映像を流す。

それに気づいたクリップ警部はビデオを止めようとするが、ルドロイトはクリップの汚職を咎め、「署長がすべきことだった」と立ち向かう。その後、ルドロイトは他の刑事たちと協力し、衛生局のラカトスとミーシャ、コステロ副市長を逮捕する。

再会

ホームレスの地下野営地で目を覚ましたヴィンセントは、荷物を回収しに戻ってきたユーセフと対面する。ヴィンセントはユーセフがエドガーを監禁していたことに気づくが、ユーセフはエドガーがヴィンセントから逃げるために自らやってきたことを告げる。その後、ヴィンセントは空想のエリックに苛立ちをぶつけて口論となり、彼を殴り倒す。

警察署に戻ったルドロイトは、ティナからラーヤの遺体がハドソン川で発見された知らせを受け、キャシーに共有する。キャシーは最悪の事態を恐れるが、別の場所ではエドガーが下水道から地上に上がる姿が映される。

ルドロイトは逮捕した容疑者たちを取り調べるが、ノークスは黙秘を貫く。清掃作業員のミーシャは、マーロンの死体をゴミの最終処分場に運んだこと、それを指示したのがブルーノ・ディ・バリであることを明かす。一方、コステロは自分の性的指向を隠して生きていたこと、マーロンに知られたことで彼は死ぬことになったと明かす。

セントラルパークではホームレスの強制退去に抗議する市民たちのデモが行われており、セバスチャンは「ホームレスではなくホームを」と市民を先導する。地上に戻り、その様子を見たヴィンセントは思いついたように「グッデイ・サンシャイン」のスタジオに向かい、エリックのコスチュームを身にまとう。

ヴィンセントはエリックの着ぐるみを着たままセントラルパークのデモに乗り込み、カメラの前でエドガーに向けて、「誰もが世界を変えようと考えるが、自分を変えようとは考えない」というトルストイの言葉を引用してメッセージを伝える。

エドガーはレストランのテレビでその様子を見ていた。ヴィンセントが「家まで競争だ」と呼びかけると、エドガーは家に向けて走り出す。アパートの前でエドガー、ヴィンセント、キャシーの3人はようやく再会を果たす。ヴィンセントはキャシーに、自分が有毒な存在だったと認め、リハビリ施設に通うことにする。

事件のその後

マーロン失踪事件の解決と警察の汚職、副市長の逮捕により、その余波は多方面に広がっていた。ラックスは閉鎖され、シエラでの逮捕者のファイルが公開されることになり、レニーはその報道を見てアパートから飛び降りる。

セシルは、ルドロイトとともにマーロンの遺体があると思われる最終処理場を訪れる。その後の記者会見では、セシルは息子を追悼し、不公平な世界を嘆くが、愛や希望を諦めるつもりはないと主張し、街がもっと良くなるよう市民に呼びかける。その背後では、ヴィンセントの父ロバートの新築マンションを建てる不動産広告が映される。ルドロイトはウィルソンと暮らしたアパートの荷物をまとめ、涙を流す。

数ヵ月後、ヴィンセントは、公園で父親と会う。ヴィンセントは幼少期に父親とセントラルパークの動物園に行った思い出を話す。そのとき、ロバートが空を見上げて言った「グッデイ・サンシャイン」という言葉が印象に残っていたと打ち明ける。

ヴィンセントはロバートを尊敬していたことを明かすが、今は違うと伝える。するとロバートはセントラルパークが住民を追い出した歴史を引き合いに出し、「それが進歩だ」と主張する。一方、ヴィンセントは「窃盗とも言える」と伝え、別れを告げる。

ヴィンセントが「グッデイ・サンシャイン」の仕事に復帰し、エリックを演じている。収録現場には妊娠中のキャシーとセバスチャン、そしてエドガーの姿がある。一方、ルドロイトは私服でセシルのアパートを訪問し、彼女の孫が「グッデイ・サンシャイン」を見ている様子を眺める。

ヴィンセントとエドガーは久々の対面でぎこちない様子だったが、エドガーはエリックのスーツを纏い、撮影後のスタジオで親子は2人だけの会話をする。

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