山Pこと山下智久さんが海外ドラマ初出演することで話題となった、Huluオリジナルドラマ『THE HEAD(ザ ヘッド)』。
世界30カ国で配信され、南極を舞台としたサバイバル・スリラーを描き、ドラマ界のアカデミー賞と言われる、エミー賞を受賞したプロデューサーが製作指揮をとり、世界各地から主要キャストが集められた超大型国際連続ドラマです。
1話50分程度、全6話の短いドラマなので、気軽に楽しめるサスペンスになっていました。
本記事では、『THE HEAD』のあらすじと内容を全話ネタバレありで解説と考察していきます。
丁寧な伏線回収と、ラスト5分に驚きのどんでん返しが待ち受ける面白いドラマでしたよ!
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海外ドラマ『THE HEAD(ザヘッド)』ってどんなドラマ?
山Pこと山下智久が海外ドラマ初出演することで話題となったHuluオリジナルドラマ『THE HEAD(ザ ヘッド)』。
世界30カ国で配信され、南極を舞台としたサバイバル・スリラーを描いています。
こんな超大型プロジェクトに日本から山Pが参加しているってすごいですよね!
もちろん、セリフは全編英語です。
『THE HEAD(ザヘッド)』のあらすじ
「南極科学研究基地ポラリス6」では、世界屈指の生物学者アーサーを含む10名の越冬隊を残し、夏期隊員たちが南極を去ることになった。夏期隊長のヨハンは「越冬隊」に選ばれた遺伝学者の妻アニカに別れを告げ、基地の管理を冬期基地隊長エリックに委任する。
初めて越冬隊に参加する医師マギーと、アーサーの右腕アキも、入念に準備を進める。その6ヵ月後――。突如、基地からの連絡が途絶え、心配したヨハンと同僚たちは基地へ急行する。
すると、そこには悪夢が広がっていた…!
越冬隊のうち7名が無残な遺体となって発見され、生存が確認された者もいる一方、行方不明になっている者もいた。ポラリス6で一体なにが起こったのか…。
『THE HEAD(ザヘッド)』のスタッフ・キャスト
ホルヘ・ドラド監督
本作の監督はスペイン出身のホルヘ・ドラド。
『バッド・エデュケーション』『トーク・トゥ・ハー』などで知られるペドロ・アルモドバル監督や、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督の元で助監督として映画製作を学びました。
2013年には初の長編映画『記憶探偵と鍵のかかった少女』を監督し、主『キングスマン』や『1917』などにも出演したマーク・ストロングが主演を務めています。
ラン・テレム
製作総指揮・プロデューサーにはラン・テレム。彼はエミー賞も受賞した世界的ヒットドラマ『HOMELAND/ホームランド』の製作総指揮として知られています。
『HOMELAND/ホームランド』は、アメリカ国内に潜むテロリストと戦うCIAを描いたドラマで、アメリカの社会問題をドラマ内に盛り込んだ意欲作。シーズン8で完結しています。
キャスト
『THE HEAD(ザヘッド)』は、南極を舞台にした閉鎖空間での人間心理サスペンスなので、登場人物がとても重要になります。ここでは、それぞれの登場人物と役柄をご紹介。
写真 | 役名/キャスト | 役柄 |
---|---|---|
ヨハン・ベルク/アレクサンドル・ウィローム | 夏期基地隊長 | |
マギー・ミッチェル/キャサリン・オドネリー | 医師 | |
アーサー・ワイルド/ジョン・リンチ | 生物学者 | |
アキ・コバヤシ/山下智久 | 微生物学者 | |
エリック・オスターランド/リチャード・サメル | 冬期基地隊長 | |
アニカ・ルントクヴィスト/ローラ・バッハ | 遺伝学者 | |
エバ・ウルマン/サンドラ・アンドレイス | 基地看護師 | |
ヘザー・ブレイク/アメリア・ホイ | コンピューター担当 | |
ラモン・ラザロ/アルバロ・モルテ | 基地調理師 | |
マイルズ・ポーター/トム・ローレンス | 通信担当 | |
ニルス・ヘドランド/クリス・ライリー | 基地技術者 |
ヨハン・ベルク(アレクサンドル・ウィローム)
夏期隊長。穏やかで優しい男。
非常に狭い空間で大勢の人が生活と仕事をする「ポラリスVI南極科学研究基地」の運営、という一筋縄ではいかない任務を負っている。
越冬隊に選ばれた遺伝学者の妻アニカを心から愛しており、基地に残していくことをつらく思っている。
帰郷後、連絡が途絶えた基地に駆けつけ、恐ろしい犯罪の痕跡を発見。
手遅れにならないうちに行方不明者を捜し出すため、迅速な行動を余儀なくされるのだが…!?
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
マギー・ミッチェル(キャサリン・オドネリー)
医師。今回初めて「ポラリスVI南極科学研究基地」で越冬隊の任務に就く、若くて優秀な女性。
南極の冬を生き延びられるのか…と周りに疑問視させるような、ある種の危うさを醸し出している。経験豊富で隊員同士も気心が知れている越冬隊の中に、ポンと放り込まれてしまった彼女にとって、若き微生物学者のアキは心の拠りどころ。
アキに対する思いをどんどん募らせていく。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
アーサー・ワイルド(ジョン・リンチ)
生物学者。
世界で最も尊敬される生物学者の1人で、自他共に認める天才。
とりわけ8年前に南極で取り組んだ研究任務は、学界および科学界でも“伝説”となっている。
温暖化対策に希望の光をもたらすような任務を果たそうと心に決め、「ポラリスVI南極科学研究基地」へ戻り、越冬隊のメンバーとして基地に残る。
だが、何かにつけて傲慢さが前面に出てしまい…。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
アキ・コバヤシ(山下智久)
微生物学者。
若くて将来有望な学者で、今回「ポラリスVI南極科学研究基地」の研究チームに初めて参加。越冬隊のメンバーにも選ばれ、生物学者アーサーの指導のもと、博士号取得に取り組んでいる。
熱心に自分の存在価値を証明しようとする日々。
医師マギーとは初めから意気投合し、互いに愛情を深めていく。
優しい心の持ち主だが、実は別の顔も持っており…!?
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
エリック・オスターランド(リチャード・サメル)
冬期基地隊長。
長年にわたって冬期基地隊長を務めてきた。軍隊経験もあり、非常にタフな一面がある。
自分のチームを愛し、チームメイトの安全を守るために全力を尽くす。
とりわけ、同じ越冬隊のメンバーとして「ポラリスVI南極科学研究基地」に留まる基地看護師のエバには、特別な恋愛感情を寄せているが…。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
アニカ・ルントクヴィスト(ローラ・バッハ)
遺伝学者。
氷上での経験が豊富で、生物学者アーサーの下で何年も働いてきたベテラン研究員。
熱心に研究に打ち込むプロフェッショナルであり、これまでも常に仕事最優先で生きてきた。夏期隊長のヨハンと結婚しており、深く愛し合っている。
越冬隊の一員に選ばれたため、ヨハンとは長い冬の間ずっと離れて暮らすことになるが、つらい気持ちを抑えて任務に臨む。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
エバ・ウルマン(サンドラ・アンドレイス)
基地看護師。
氷上での経験は豊富で、自分の仕事を愛しているが、家族と何カ月も離れて過ごすことには心を痛めている。
越冬隊として共に長い冬を過ごすことになる冬期基地隊長エリックが、自分に対して日に日に恋愛感情を高まらせていることを察知し、けん制しようとしているが…。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
ヘザー・ブレイク(アメリア・ホイ)
コンピューター担当。
越冬隊で唯一のアメリカ人。
たとえ事態がひどく悪化しようとも、常に楽観的。
ワイルドで大胆な心を持つ。越冬隊に選ばれたのは初めてで、この機会を最大限に活用するつもりでいる。
自然とエクストリームスポーツが大好き。彼女にとって仕事は、世界に飛び出し、人生というものが人に与え得る最高の経験をするための手段に過ぎない。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
ラモン・ラザロ(アルバロ・モルテ)
基地調理師。越冬隊のメンバー。
読書と瞑想、哲学が大好きで、人嫌いな性分。そんな彼にとって、隔離された「ポラリスVI南極科学研究基地」は安全なホームであり、隊員たちは家族のような存在。
そのため、定期的に南極を訪れている。おおむね隊員たちとは上手くやっているが、プレッシャーを受けると性格が一変するところがある。
実は、大きな秘密を隠し持っている。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
マイルズ・ポーター(トム・ローレンス)
通信担当。越冬隊のメンバー。
文明化された世界で生きることに苦痛を覚え、氷の上で人生をまっとうすることを望んでいるとも言われるほどの「氷マニア」。
過去15年にわたって次から次へと南極での任務に参加してきた。
それ以前もやや風変りな男だったが、氷の上で過ごす年月が長いせいで、ますます変わり者になっている。
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
ニルス・ヘドランド(クリス・ライリー)
基地技術者。機器のメンテナンスと修理を担当。
「ポラリスVI南極科学研究基地」のことを誰よりも知っており、基地内を最高の状態に保っている。
南極を長年巡回してきたベテランで、越冬隊のメンバーでもある。
酒癖が悪く、人間関係に支障が出ることがよくある。揉めごとを避けるため、だいたい1人でいる。
やがて、その性格が災いし…!?
hulu『THE HEAD(ザヘッド)』公式サイトより
『THE HEAD(ザヘッド)』第1話のネタバレあらすじ
南極大陸
4月29日、南極大陸。
「南極科学研究基地ポラリス6」では世界屈指の生物学者のアーサーを筆頭に、地球を救う研究が行われている。夏季隊長のヨハンたちは選ばれた10名を残し、基地を去ることになる。
6ヶ月後─
3週間前から音沙汰なしのポラリス6へ向かったヨハンたち。
基地の中に入ると荒れた様子で、血の跡や銃痕が残っていた。そこには、冬季隊長のエリックの死体と、倉庫には焼けた雪上車と女性の焼死体も見つかるのだった。
塞がれた厨房のドアを開けると、錯乱した姿のマギーが発見される。
生存者は…
建物を調べると、10名のうち7名が死亡し、2人が行方不明、マギー1人が生存という状況だった。行方不明となっているは、アーサー・エバ・アニカの3人。
生き残ったマギーはT3と呼ばれる精神が不安定な状態だった。
警察の到着は48時間後と分かると、ヨハンはマギーに事情を聞く。
事件の発端
マギー、アキ、ヘザーの3人がポラリス6に加入する。マイルズとニルスが殴り合いのケンカを起こしていた。
治療を受けたニルスはT3の兆候がある様子だった。そんな中、ニルスはマギーの顔をみて「ある人に似ている」という。
通信の故障が見られたため、マイルズは一人で点検に向かう。隊長のエリックがマイルズが戻らないことを心配し、ニルスとヘザーとともに探しに行く。
ヘザーが通信塔近くで血痕を見つけると、そこには首が切断されたマイルズの死体があった。
基地に戻ると、通信機と衛星回線は遮断されてしまっていた。
アニカの書き残し
マイルズの死体の姿を思い出したマギーは錯乱状態になってしまう。取り調べを中断して退出したヨハンはアニカの部屋のクローゼットからメモを見つける。
そこには、「許されないことをした。業火に値する罪だ」というアニカからの書き置きが残されていた…。
第1話のネタバレ感想
驚くことに、1話目からほとんどの登場人物が死んでしまっていました。改めてポラリス6の10人の状況を整理しておきましょう。
- マギー(錯乱状態で発見)
- アーサー(行方不明)
- アキ(死亡)
- エリック(死亡)
- アニカ(行方不明)
- エバ(行方不明)
- ヘザー(死亡)
- ラモン(死亡)
- マイルズ(死亡)
- ニルス(死亡)
マギーの記憶をたどってポラリス6で何が起きたのかを追体験するというストーリーが軸になりますね。残念ながら山Pは第1話から死んでしまっています。
焼死体は女性ということからアニカかエバということになりますね。
『THE HEAD(ザヘッド)』第2話のネタバレあらすじ
アニカの電話
ヨハンとアニカが自宅でイチャついていると、一本の電話が鳴る。内容を聞いたアニカは驚いた様子だった。
ダミアンという人物が自宅の屋根からオチて死んだというのだった。
スマホ
死体の指紋を使ってスマホの認証を解いていくヨハン。
しかし、ラモンの携帯だけ複雑な暗号化がされていて解けない。
マイルズの死後
マイルズの死因は、鈍器による外傷だ判断するマギー。頭は死後に切断したため、女性でも可能。つまりそれは全員が容疑者ということだった。
しかし、隊長のエリックは外部の犯行だと信じ、全員で外に痕跡がないかを調べることになる。
マギーは通信棟の近くでニルスが隠したノコギリを発見し、全員に報告する。
しかし、ニルスは鍵をしめて基地内に立てこもってしまう。
ヘザーが外部にある排気口から基地内の侵入に成功し、なんとかニルスを押さえつける。
ニルス
ニルスはマイルスを殺してないと言うも、ラモンがニルスの過去を暴露し、ニルスの犯行を疑う。
ニルスは自室のクローゼット内に血のついたノコギリを見つけ、マズいと思ったから埋めたと弁明する。
結果的にニルスは拘束されてしまう。
アキはマギーに対し、計画的な犯行を推測する。
その後、アキはニルスの部屋のクローゼットから血痕を見つけ、拘束されたニルスの元へ向かうが、ニルスは何者かに首を切られていた。
必至に助けを呼ぶアキの元に、マギーが訪れる。
アーサー
ヨナスらは基地の近くからアニカと思われる通信を受信する。
発信源と見られる地下の保守用トンネルに行くと、アーサーが襲ってきた。
アーサーがを落ち着かせたところで事情を聞くと、彼はマギーが全員を殺したと話すのだった…。
第2話のネタバレ感想
行方不明だったアーサーが見つかりました。アーサーはマギーが犯人だと話していますが、どうなんでしょうかね。
ニルスが死んだ後にアキのもとにいち早く駆けつけたのもマギーだったので、怪しいと言えば怪しい。
死んでしまっている分、残された人間が疑わしいのは間違いないですが。
『THE HEAD(ザヘッド)』第3話のネタバレあらすじ
アーサーの主張
現在軸のアーサーは、マギーが自分の研究を盗むために、みんなを殺したという。全員分の精神鑑定の映像があり、それをヨハンに確認するように言う。
ヨハンがマギーの映像をチェックすると、彼女が偽りの回答をして面接をくぐり抜けていたことが分かる。
そのことをマギーに問うと、彼女は母のために南極へ来たというのだった。
ニルスの死
死亡したニルスの体を調べると、胸に「V」と刻まれた傷が残っていた。
現在軸のアーサーはそれをマギーが行ったカモフラージュだと主張する。
アキ
ニルスの死で、ラモンからの挑発を受けたアキは彼を殴りつけてしまう。
通信の復旧
通信が復旧し、死者たちの携帯に通知が届く。
そこでエリックとエバが不倫関係にあったことが分かる。
エバ
数百キロ離れたアルゼンチン基地まで一人が燃料を積んで無線を取りに行くというアイデアが挙がり、クジで選ばれたエバが行くことになる。
それに対し、マギーはエリックがわざとをエバを勝たせたと主張する。
全員で準備して出発しようとエンジンを点けた途端、爆発しエバは死んでしまう。そのことを聞いたヨハンは、焼死体がエバだったことに内心ではホッとしていた。
錯乱するエリック
マギーは爆発時のエリックの表情から、彼は殺してはいないと推測する。
炎上する雪上車を消火するみんなに対し、錯乱したエリックは銃を振りかざす。
アニカが必至の説得を試みたスキを狙い、ラモンが襲いかかると、もつれ合った末に銃をっ発泡してしまい、延長線上にいたマギーとヘザーが倒れる。
もうひとりの死体
探索チームが外で死体を発見する。
人数的に考えて妻のアニカだと思い、絶望するヨハンだったが、ミケの調べで足にボルトがあることからアニカではないことが分かる。
10人しか以内はずの土地に現れた新しい死体。これはいったい誰なのか…。
第3話のネタバレ感想
さまざまな展開が見られた3話。暴走したエリックによってマギーとヘザーが撃たれていまいました。
ここでみんながマギーを助けているのが不思議でしたね。致命傷とはいえ、ヘザーを誰も助けようとしないのはヒドすぎないか?
マギーは現在生きているから問題ないですが、ヘザーはこれで死んでしまうのでしょう。
マギーは経歴詐称と選ばれ方の不自然さから、怪しさが漂っていいます。
問題は新しく出てきた死体。一体誰なんでしょうか。
『THE HEAD(ザヘッド)』第4話のネタバレあらすじ
マギーの治療
医務室に運ばれたマギーは自分で自分の治療法を指示し、アキが代わりにメスで手術することになったものの、なんとか事なきを得る。
死体の正体
アーサーは、新しく見つかった死体の正体が、8年前にポラリス5で死亡したサラという女性だと言う。
ポラリス5
過去に崩落事故によって氷で埋まってしまったポラリス5の通信室にまだ使える無線があるかもしれないと予想し、アーサーたちは移動することに。
意識を取り戻したマギーも同様にアキと一緒にポラリス5へ向かうことにする。
アキはニルスの胸の「V」の傷が、ポラリス5の「Ⅴ(ローマ数字)」を示していると予想し、犯人がポラリス5へ導いていると考える。
アキとマギーがスノーモービルでポラリス5へ到着した後、しばらくして入り口を見つけ、建物内に入っていく。
ポラリス5での目的
アーサーとアニカがスーツケースを見つけろと会話しているのを聞いたマギーは、アーサーたちが無線機ではなく別のものを探していたようだったと語る。
ポラリス5にてサラの死体を発見した後、手分けして通信室を探す一行。途中、マギーの傷が開いため1人残ることにするも、アーサーはそれがマギーの演技によるものだと考える。
その後、マギーが1人でサラの死体を調べると、後頭部の損傷から死因が火災ではなく殺人だと推測するのだった。
マギーは「サラに返却」と書かれたスーツケースを発見し、中を開けるとそこには血まみれのセーターが入っていた…。
第4話のネタバレ感想
メスを手にする山Pから「コード・ブルー」を思い出さずにはいられなかった第4話の冒頭。
新たな死体の正体はポラリス5にいたサラという女性でした。インタビューではサラが事故死したようにみんなが語っていますが、殺人によるものだと思われます。
ポラリス5のメンバー(新人3人以外)はそれを知っていて口裏を合わせているように見えますね。見つかったセーターがどう関わって行くのか気になるところです。
『THE HEAD(ザヘッド)』第5話のネタバレあらすじ
ダミアンとアニカ
ダミアンとアニカの電話での会話が明らかになる。
ダミアンはアニカに、「ポラリス5に贈り物を残した」といって自殺するのだった。
サラの死体
アーサーが通信室を見つけるも、使えるものは何もなかった。アニカはサラの死体の前でボーッとした様子だった。
マギーはサラの遺体を解剖して殺人を証明するために、死体を基地へ運ぶことを提案する。
急襲
5人はサラの死体とともに基地に戻る。
ポラリス5で発見した血まみれのセーターを持って帰ってきたマギーはアキに見せるが、そこへ誰かが襲いかかってくる。
医務室への侵入を防ぐことはできたものの、暖房を切られてしまう。次第に温度が下がる部屋の中で二人は体を寄せ合って温めるが、限界を迎えて部屋を出ることに。
切られたブレーカーを復旧するアキが何者かに襲われ、それを助けようとしたマギーの麻酔が誤ってアキに刺さってしまう。
ラモン
マギーはサウナ室へ逃げ込むと、襲ってきたのはラモンだった。マギーは間一髪でラモンを返り討ちにして殺すことに成功する。
その姿を見ていたエリックが何もできないでいることに怒りをぶつけるマギー。
セーターの持ち主
アキは麻酔から意識を取り戻したものの、すでにサラの死体はなくなっていたことからマギーはラモンに共犯がいることを疑う。
ラモン部屋でスマホを見つけ、アキの推理で解読に成功すると、写真フォルダーに持っているだけで刑務所行きの写真があった。
さらに調べると、サラが死ぬ前日の写真が残っており、血がついたセーターはアーサーが着ていたものだと判明する。
マギーはアーサーがサラを殺したものだと考える。
エリックとアーサー
銃の発砲音が聞こえてマギーとアキが駆けつけると、エリックがアーサーを殺そうとしていた。マギーとのやり取りしているスキをつかれ、アーサーはエリックを刺し殺してしまう。
銃を手にしたアーサーから逃げるマギーとアキ。アキはアーサーをマギーとは別の道へ誘導する。
マギーはアニカの部屋に行くと、アニカがSOSの信号を送っていた。
アニカは精神状態が不安定になっていた。そんな彼女に対してマギーはポラリス5でサラの身に何があったかを問うのだった…。
第5話のネタバレ感想
第5話は怒涛の展開が続きました。
サラの死体が見つかるとマズいのはポラリス5のメンバーだと思うので、マギーとアキ以外は全員が結託して隠蔽しようとしているのですかね。
生存しているマギーとアーサーの会話から捜査していくしかないので、どちらを信じるかということろがキモになってきます。
エリックはあっけなく殺されていまいましたね。というかこのシーン、アキとマギーはアーサーの動きが見えてるから止められたでしょと思っちゃいましたけど。
サラという人物に何が起きたのか、事件の全容が最終話で明かされます。
『THE HEAD(ザヘッド)』第6話(最終話)のネタバレあらすじ
サラの真相
ポラリス5でのパーティ。サラとアーサーは部屋で何か会話をしている。アニカはその様子を隠れて見ていた。
アーサーは自分の権力を使ってサラにキスを迫るが、それを拒んだ彼女を突き放すと打ちどころが悪く、サラは死んでしまう。
一部始終を見ていたアニカはすぐさま部屋に入りアーサーをとがめる。
しかし、アニカは事実が明らかになるとこれまでの努力が無駄になると考え、隠蔽することに決めるのだった。
アニカはアーサーが着ていた血まみれのセーターを脱がせ、事情を他のメンバーにも伝える。当然のように他のメンバーは隠蔽することを反対していた。
しかし、アニカは夏季部隊が来るまでひたすら説得を続けるのだった。
彼女は「地球を救う研究のため」という大義を振りかざし、全員を説得しつづける。アニカはメンバーのそれぞれの弱みにつけ込み無理矢理にでも説得するのだった。
結果的に、サラの遺体もろともポラリス5を焼き払ってしまう。
アニカの行方
マギーからポラリス5での真実を聞いたヨハンは信じられない様子。そして彼はアニカからの書き残しを燃やしてしまう。
アーサーはマギーの意見を認めず、伝聞証拠だと言い張っている。
証拠がなければアーサーは無罪となってしまうため、ヨハンはマギーにアニカがどこにいるかを思い出すように言う。
マギーが記憶をたどり、アニカはカナダ基地へ向かっていたことを思い出す。
それを聞いたヨハンは急いでヘリのアストリッドにカナダ方面を探るように伝える。
マギーとアーサー
雪上車で出発したアニカをマギーが送った後、銃を持ったアーサーがやってくる。撃とうとするアーサーを後ろからアキが襲うが、返り討ちにあってしまう。
マギーはアーサーから逃げながら保守用トンネルにおびき出し、閉じ込めることに成功する。その後、マギーは厨房で身を潜めていたのだった。
アニカの末路
アストリッドから雪上車を発見したという連絡が入り、ヨハンはすぐに向かうが、アニカはすでに凍死していた。
雪上車の燃料ホースは何者かによって穴が開けられていたのだった。
アーサーの逮捕
アーサーのもとへ戻ったヨハンは燃料ホースを切ったことを問い詰める。しらを切るアーサーにセーターを着た写真を突きつける。それはアニカとともに見つかった犯行を裏付ける唯一の証拠だった。
同時に、警察が基地に到着し調査を始め、ヨハンらは状況を説明する。
絶望したアーサーは自殺を図るも、駆けつけたヨハンたちに止められてしまう。そしてアーサーは逮捕される。
冷たい真実
しばらして、容疑が晴れたマギーに電子機器を返却して捜査の態度を謝るヨハン。ヨハンが退出した後、マギーはフェイスタイムを起動して妹と会話する。
マギーはサラの娘であり、彼女は母親サラの復讐を果たすために南極へ来たのだった。
マギー姉妹は自殺する前のダミアンからサラの死の真実と血まみれのセーターを受け取っていた。
ヘリの中でマギーはアキを思い出す。燃料ホースに穴を開けたのはマギーであり、その姿をみたアキはマギーに殺されてしまうのだった。
精神異常のT3と診断されていたが、実は演技で、目的を果たした彼女は静かに笑顔を見せるのだった…。
【ネタバレ考察】『THE HEAD(ザヘッド)』の気になる点を読み解く
『THE HEAD(ザヘッド)』全6話が完結しました。おおまかな感想としては、予想していたよりは面白かったです。
1話が約50分で6話しかないので非常に見やすかったのも良いところ。サバイバルスリラーとしては割と正統派な印象でしたね。
ラスト、マギーの復讐というどんでん返しがありましたが、丁寧な伏線を読み解いていけば予想はできたので、意外性はありませんでした。
気になるのは、マギーの復讐の対象が「母親を殺したアーサーと隠蔽したアニカ」なのか「ポラリス5の同僚すべて」なのか。おそらく後者だと思いますが。
それを考えるためにもマギーの犯行を振り返ってみましょう。マギーは結果的に何人殺したのかというのも気になるところですので。
1人目:ラーズ
1人目は見落としがちですが、ポラリス5の医師だったラーズ。彼を車でひき殺したことで、ポラリス6に加入したのでした。
マギーは専門医ではなく、あくまで一般医だと第2話で話していましたね。
2人目:マイルズ
そして2人目、通信担当のマイルズ。第1話で首を切られて殺されてしまいました。
通信機器を故障させ、外におびき出したスキを狙って後頭部を鈍器で殴り、その後首を切断したと考えられます。
3人目:ニルス
3人目は基地技術者のニルス。拘束されていたところを首を切って殺害しました。マギー首切るの好きかよ。
マギーはマイルズの首を切断したノコギリをニルスのクローゼットに置いて犯人に仕立て上げ、拘束されたところを狙う手はずだったと考えられます。
そう考えるとニルスの立てこもりは予想外だったのかもしれませんが、結果的に拘束されたところを狙う意味では同じですね。
胸の「V」という傷は、アーサーが言うようにカモフラージュでマギーがつけたものでしょう。
4人目:エバ
4人目は基地看護師のエバ。雪上車に乗り込んだところを爆殺しています。
雪上車に乗る人はクジでエリックがエバを当てさせたという経緯があるので、特にエバを狙ったと訳ではなさそうです。
どの道あの雪上車に乗り込んだ人間を殺す手はずだったのでしょう。
5人目:ラモン
5人目は基地調理師のラモン。これは第5話で描かれたように、襲ってきたラモンを返り討ちにして殺しています。
ただ、これもポラリス5でのセーターがウソだと考えると作り話のようにも感じます。
6人目:アニカ
6人目は遺伝学者のアニカ。最終話でアニカが乗った雪上車の燃料ホースに穴を開けたことで、カナダ基地まで到達できず凍死してしまいました。
直接的な犯行ではないですが、死を誘発しています。
アニカから母親サラの話を聞いていたこともあり、ある意味サラの死を隠蔽した元凶であるアニカに復讐しない訳にはいかないですね。
7人目:アキ
7人目が微生物学者のアキ。山P、最後までいいヤツだったのに残念。
最終話の通り、雪上車の燃料ホースに穴を開けたところを見られてしまったため、殺されることになります。
マギーはポラリス5と無関係のアキを殺す予定はなかったはず。母親への復讐心がアキへの想いを超えてしまいました。
その他:エリック
冬季基地隊長であり、元軍人のエリック。第5話の通り、彼はアーサーに不意をつかれて殺されてしまいます。
エリックは隊長でしたが、最後まで目立った活躍がなかったのが残念。元軍人の肩書きが虚しいほどあっけなく殺されています。
マギーとアキは、アーサーの犯行を止められたようにも見えたので疑問に思っていたのですが、結末を知った上で考えるとマギーはわざと殺させたのかもしれませんね。
ただ、映像だけ見るとそういう風には感じないところもあり、そもそも彼女が脚色している可能性もあるため定かではありませんが。
その他:ヘザー
コンピューター担当のヘザー。彼女はある意味一番可愛そうなとも言えます。
マギーやアキと同様に、南極新規メンバーのため、マギーの復讐の対象ではありません。しかし、暴走したエリックの銃に倒れてしまいます。
この時、マギーの体を貫通してヘザーに命中するのですが、みんながマギーの方に向かっていた描写がなんとも気持ち悪い描写でしたね。
気になる疑問点
明かされませんが、想像するに児童ポルノやグロ・リョナの類いだと考えられます。
ポラリス5でセーターを見つける流れはウソです。実際はダミアンから渡されていました。
ガンもしくは体の負担。個人的には(アキの幻覚を見ていることもあるため)T3を装って1人で復讐をやり遂げた代償として体に負担がかかっていたのと感じました。
『THE HEAD(ザヘッド)』のエンディング曲は山下智久がタイアップ
『THE HEAD』のエンディングテーマには世界共通で山下智久の「Nights Cold」がタイアップ。2020年7月15日発売で、ORICONでトップにもなりました。
山下智久11枚目のシングル曲で、2019年の自身が主演を務めたドラマ『インハンド』のテーマ曲 「CHANGE」以来の曲となります。
僕の新曲「Nights Cold」が世界で放送・配信される「THE HEAD」のエンディングテーマになりました。
僕自身、初めての世界タイアップという事で、本当にありがたく思っています。
このタイアップのお話を聞いた時は、思わず涙してしまいそうなほど感激しました。
ドラマの世界観を大切にしながら、今回はそれを恋愛に例えてミステリーを紐解いていく様なイメージで作詞させていただきました。
一人でも多く、世界中の人に聞いてもらえると嬉しいです。ぜひエンディングテーマ含め、ドラマ本編とともにお楽しみください。
公式サイト:山下智久コメントより引用
また、本作のノベライズ本とスピンオフ本も発売中。スピンオフ本は山下智久演じる研究員のアキを描いた前日譚になっていて、本編では描かれなかったアキの過去が明らかになります。
『THE HEAD(ザヘッド)』のロケ地と撮影秘話
Huluにて配信されていた『THE HEAD』の撮影の裏話が見られる『All over the World〜山下智久と世界で出逢う〜』から、撮影秘話について紹介します。
メインの撮影場所はスペインのテネリフェ島
『THE HEAD』は南極が舞台のサバイバル・スリラーですが、撮影は南極ではなく、スペインのテネリフェ島やアイスランドで撮影されました。
2019年7月から撮影が始まり、リゾートアイランドのてテネリフェ島で南極の極寒の地を表現しないといけないため苦労したそう。2000㎡(テニスコート約7.5面分)の巨大セットをスタジオに作って撮影が行われました。
役者たちが脚本の細部を作り上げていく
撮影は意外にも平日の朝7時〜夜6時くらいで、土日は休みという健康的なスケジュール。
監督やプロデューサーが徹底的に作り上げた世界観や人物背景などの資料が、主要キャストのそれぞれに分厚い資料として用意されていました。
しかし、監督はあくまでも設定を基本としながら、演者たちが作り上げていく空気感を重要にしていると話していて、実際に役者たちが意見を出し合いブラッシュアップしていく過程が見られました。
役者として確実にキャリアアップした山下智久
『THE HEAD』ではハリウッドで活躍する著名なキャストがいるわけではありません。
有名なところでは調理師のラモン役のアルバロ・モルテがNETFLIXの人気ドラマ『ペーパーハウス』で活躍しているくらいでしょう。
実際、他の俳優が山Pのインスタフォロワー数の多さに驚いたと話しているように、日本での知名度を考えると山Pも有名な方に入るのかも知れません。
とはいえ、初の海外ドラマで主要キャストという山Pにとっても大きな仕事。
『THE HEAD』がやたらと山下智久とタイアップしているのは日本のプロモーションの一環なのかもしれませんが、素直に日本の1人の役者としてすごいと感じました。
ただ、それは山Pに限った話ではなく、世界各地からキャストが集まっている他の俳優にも当てはまること。
最後に製作総指揮のラン・テレムがすごくいいことを言っていたので紹介します。
気後れするような高いレベルの俳優陣と仕事をするのは氷水に飛ぶ込むような本当に勇気が必要
番組で山P は「久々に泣きそうになった」と話しているように、異国の地で異国の言葉で主要キャストとしてドラマに出ることは想像以上に大変だったと感じます。言うまでもなく英語のスキルは素晴らしいですし。
しかし、『THE HEAD』出演を通して「あんまり怖くなくなった」と話す山P。クールで感情をさらけ出すタイプではないからこそ、余計に内に秘めた熱い想いを感じました。
彼のキャリアにとって確実にステップアップとなった作品でしょう。もう少し役柄の魅力が欲しかったところではありますがね。
huluオリジナル海外ドラマ『THE HEAD(ザヘッド)』まとめ
今回は、山下智久出演の海外ドラマ『THE HEAD(ザヘッド)』をご紹介しました。
「山Pが海外ドラマに出演」という話題性で見始めた本作でしたが、正直いうと第1話を見た後、一度見るのをやめています。というのも、本作は面白さのフックとなる部分が弱いんですよね。
10名のサバイバル・スリラーと分かっていながら、第1話で7名の死亡が確認でき、その真相を残った人間から読み解く形のエピソード。「死人に口なし」とは言いますが、生きている人がいかようにもエピソードを作れてしまうんですよね。
実際に、真犯人であるマギーの犯行について解説しましたが、あくまでもマギーの語り口なので、実際はどこまでが真実なのかは定かではありません。そして何よりも「最終話のラスト5分のためのストーリー」なんですよね。
死亡した人間たちの死因をさかのぼって見ていく割と単調なストーリーなので、本音を言うと、6話という短いエピソードではなかったら見ていないですね。
裏を返せば6話でコンパクトに楽しめるというメリットでもあります。兎にも角にも、山Pは立派に海外で演技していましたのがすごかったです。
山P出演の『THE HEAD(ザヘッド)』は、huluで無料視聴できます!
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