幽☆遊☆白書

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【ひどい?】Netflix実写『幽遊白書』ネタバレ感想・あらすじ解説|これは一体誰に向けられた作品なのか

今回ご紹介する作品はNetflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』です。

冨樫義博による『週刊少年ジャンプ』連載された原作漫画がNetflixドラマとして実写映像化。

本記事では、ネタバレありでNetflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし

見ごたえあるアクションが素晴らしい一方で、一体誰に向けられた作品なのかを考えてしまいました。

Netflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』作品情報・予告

幽☆遊☆白書

あらすじ

他人のために命を落とした後、霊界探偵という役目を与えられた不良少年の浦飯幽助は、人間界で妖怪が関わる事件の解決に挑むことになり…。

作品情報

タイトル幽☆遊☆白書
原作冨樫義博
監督月川翔
脚本三嶋龍朗
出演北村匠海、志尊淳、本郷奏多、上杉柊平、白石聖、古川琴音、見上愛、清水尋也、町田啓太、梶芽衣子、滝藤賢一、稲垣吾郎、綾野剛
プロデューサー坂本和隆(Netflix)
森井輝
音楽やまだ豊
制作協力THE SEVEN
制作プロダクションROBOT
製作国日本
製作年2023年
話数全5話

ポイント

  • 冨樫義博による伝説的ヒット漫画が原作
  • 監督は『君の膵臓をたべたい』の月川翔
  • 世界中の最先端CG・VFX技術を結集

Netflixで視聴する

Netflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』キャスト・キャラクター解説

キャラクター役名/キャスト/役柄
浦飯幽助(北村匠海)浦飯幽助(北村匠海)
札付きの不良として恐れられるが、子供を助けて事故死し、霊界探偵の役目を与えられる。
ぼたん(古川琴音)ぼたん(古川琴音)
コエンマの部下で、霊界の水先案内人として幽助を導く。
コエンマ(町田啓太)コエンマ(町田啓太)
閻魔大王の息子で霊界探偵となった幽助に指令を与える。
桑原和真(上杉柊平)桑原和真(上杉柊平)
幽助をライバル視する霊感が強い不良の同級生。
蔵馬(志尊淳)蔵馬(志尊淳)
とある事情から霊界から逃げて人間界で生活している妖怪。
飛影(本郷奏多)飛影(本郷奏多)
蔵馬らとともにあるアイテムを盗んだ妖怪。
雪村螢子(白石聖)雪村螢子(白石聖)
幽助の幼なじみ。不器用な幽助を心配してサポートする。
左京(稲垣吾郎)左京(稲垣吾郎)
巨大密売組織のメンバーで生粋のギャンブラー。
戸愚呂兄(滝藤賢一)戸愚呂兄(滝藤賢一)
体を自在に変形できる妖怪。饒舌で、卑劣かつ残酷な性格。
戸愚呂弟(綾野剛)戸愚呂弟(綾野剛)
強さを追い求め、強靭な肉体を持つ妖怪。

ネタバレあり

以下では、ドラマの結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ解説】『幽☆遊☆白書』第1話

第1話では、主人公・浦飯幽助が死亡し、幽体離脱して自分の死体を目撃するところから始まる。

事件の4時間前に戻る。幽助は授業をサボってタバコを吸う不良だが、クラスメイトの桐野をカツアゲから助けるなど、優しい一面もある。しかし、教師は不良の幽助を見下し、幽助はそれにイラついていた。

その後、幽助をライバル視する同じ学校の桑原和真に喧嘩を持ちかけられるが、幽助は桑原と仲間たちを返り討ちにする。幼なじみの雪村螢子は幽助の不器用なところを指摘すると、2人は口論となり、螢子は幽助に「死んじゃえ」と言ってしまう。

その頃、魔界からやってきた魔回虫(まかいちゅう)がトラック運転手の体内に入り込み、操られた運転手はトラックを暴走させる。幽助はマサルという男の子が車に轢かれそうになっている場面に遭遇し、マサルを助けてトラックに轢かれて死んでしまう。

事故死した幽助は幽体離脱して自分の死を客観視していると、霊界の案内人と名乗るぼたんが現れる。彼女は幽助を霊界にいる閻魔大王の息子コエンマのもとに連れて行く。

コエンマは幽助を生き返らせることを約束し、その条件に「霊界探偵」として妖怪・魔回虫が人間界に現れた理由を探るよう命令する。幽助は一度その提案を断るが、母親や螢子、桑原が自分の死に心を痛めていることを知り、生き返ることを決意する。

幽助の葬儀にやってきた桐野は、再びいじめっ子らに攻撃されるが、桐野に魔回虫が寄生してしまい、彼は暴走し始める。その暴走によって周囲が大規模な火災を引き起こり、幽助の遺体が安置されている家は火に包まれてしまう。

すると螢子が火の中に飛び込み、幽助の遺体を回収しようとする。見かねた幽助はコエンマの命令に従うことを条件に、すぐに体に戻ることを要求し、間一髪で螢子を抱えて火の中から脱出し、現世に生き返る。

その後、幽助は暴走する桐野と激しい戦闘を繰り広げ、彼に寄生していた魔回虫を倒すことに成功し、無事に螢子と再会を果たす。

一方、とある場所では3匹の妖怪3つのアイテムを求めて、怪物たちと戦闘を繰り広げ、それぞれのアイテムを手に入れていた。

【ネタバレ解説】『幽☆遊☆白書』第2話のあらすじ

第2話は、剛鬼(ごうき)が団地で子どもたちの魂を吸収しているところから始まる。蔵馬(くらま)飛影(ひえい)、剛鬼という3匹の妖怪が、コエンマが探す3つの危険物を手に入れ、それを取り戻さなければ人間界に危険が及んでしまう。

幽助はコエンマから自分の霊力を指先に溜めて拳銃のように撃ち出す「霊丸(れいがん)」という技を教えてもらうが、習得できずにいる。

そんな中、幽助は自分が助けたマサルから、団地で子どもたちが次々と魂を抜かれている事態を知り、現場で剛鬼を発見すると、2人は戦い始める。幽助は力の強い剛鬼に苦しめられるが、剛鬼が油断した隙に彼の口の中に霊丸を撃ち込んで倒す。

その頃、富豪の垂金(たるかね)は、捕まえていた雪菜という妖怪を脅し、彼女の涙から「氷泪石(ひるいせき)」という宝石を手に入れて売りさばくように部下に命じる。一方、飛影は自らの額に手に入れたアイテムのナイフで傷を入れ、第三の目(邪眼)を開眼させていた。

幽助はぼたんから蔵馬が手に入れた「暗黒鏡(あんこくきょう)」が満月の夜に使うことで、自分の命と引き換えにどんな願いも叶える力があることを明かす。その後、幽助は蔵馬を町で見かけて尾行すると、彼が病床の母親のために暗黒鏡を使おうとしていることを知る。

満月の夜、蔵馬は母親を助けるために暗黒鏡の力を使おうとするが、幽助が自分の命を半分差し出して介入したことで、2人は死なずに蔵馬の母の病気が回復することに成功する。

桑原は幽助が妖怪である蔵馬を助けようとしたことに疑問視していたが、その場面に立ち会ったことで幽助の行動を理解する。

その頃、飛影は垂金の部下の車を襲撃し、車から氷泪石を奪い取る。左京に怒りをぶつける垂金だったが、左京は自分のもとに雪菜を連れてくればより多くの氷泪石を流させること、護衛を付けることを提案する。左京のもとには、戸愚呂兄(とぐろあに)戸愚呂弟(とぐろおとうと)の姿があった。

【ネタバレ解説】『幽☆遊☆白書』第3話のあらすじ

第3話は、剛鬼から餓鬼玉(がきだま)、蔵馬から暗黒鏡を取り戻した幽助が、飛影が持つ「降魔の剣(こうまのけん)」を回収しようとするところから始まる。幽助は飛影に接触して戦闘するが、彼の圧倒的なスピードに相手にならなかった。

一方、垂金が首くくり島の左京の家を訪れる。左京は資産家に娯楽のための妖怪同士を戦わせる秘密のクラブを紹介し、そこで垂金は、一撃で猛獣の妖怪を倒す戸愚呂弟の姿を目の当たりにする。

そんな中、垂金の部下のひとりが雪菜を檻から逃そうとするが、2人の前に戸愚呂兄が立ちふさがる。戸愚呂兄は垂金の部下を殺して雪菜を屋敷に戻し、左京は彼女からいくつもの氷泪石を手に入れ、垂金は喜んでいた。また、垂金の屋敷を荒らした飛影と幽助の姿を映し、戸愚呂兄弟らに始末させると伝える。

一方、幽助はより強い妖怪たちの戦闘に備えて霊光波動拳のマスターである幻海師範(げんかいしはん)の元へやってきていた。そこには修行の話を聞きつけた桑原も着いてくることになる。

そこから幽助と桑原は幻海のもとで厳しい修行を積み、桑原は霊剣を出現させ、幽助は霊丸をコントロールできるようになる。幽助の決意を理解した幻海は彼に「霊光玉・霊光波動拳の奥義」を継承し、2人は修行を終えて帰っていく。

その後、戸愚呂弟が幻海のもとにやってくると、古くからの知り合いだった幻海に戸愚呂弟が戦闘を挑む。

町に戻ってきた幽助は、飛影が螢子を誘拐するのを目撃して追いかけ、2人は戦い始める。すると蔵馬が現れて2人の戦いを止め、螢子を誘拐したのは飛影に化けた左京の手下であり、飛影の妹も同じ場所に連れ去られたことを伝える。

幽助は左京の屋敷に向かうことを決意し、蔵馬、飛影、そしてぼたんから事情を聞いた桑原も駆けつけ、4人は左京の手配した船に乗船する。その頃、戸愚呂弟は幻海を倒したことが明らかになる。

【ネタバレ解説】『幽☆遊☆白書』第4話のあらすじ

第4話のあらすじ

第4話は、幽助、桑原、蔵馬、飛影の4人が左京のいる首くくり島へ向かう船上から始まる。蔵馬は、自分たちが左京が金持ちたちの娯楽のために彼の抱える妖怪たちと戦うことになると結論づける。

4人が島に着くと、飛影はいち早く戦うために1人で走り去っていく。幽助、桑原、蔵馬が進んでいくと、3人の前に鴉(からす)という妖怪が現れ、蔵馬が戦闘を引き受ける。

一方、飛影の前にも武威(ぶい)という妖怪が現れ、戦闘を始める。先に進む幽助と桑原は二手に分かれて螢子を捜索することにする。

その頃、捕まっていた螢子は檻の中で雪菜と会い、一緒に檻から逃げ出していく。その後、2人は桑原と合流し、猛獣の妖怪から必死に逃げ切るが、3人の前に戸愚呂兄が立ち塞がる。

蔵馬は爆撃能力を持つ鴉に苦戦していたが、妖狐の姿に変身して反撃する。魔界の植物を使って鴉を追い詰めるが、妖気が残っておらず、元の姿に戻ってしまう。蔵馬は命がけで正面から突っ込み、鴉にトゲを刺したことで体内からの植物攻撃で彼を倒す。

飛影も武威の力に追い詰められていたが、右腕の包帯を解き、魔界の黒炎を操る能力で武威を打ち負かす。一方、幽助は戸愚呂弟のもとにやって来ていた。

その頃、左京は部下から人間界と魔界を繋ぐワームホールが開いた知らせを受け、高笑いする。

【ネタバレ解説】『幽☆遊☆白書』第5話(最終話)のあらすじ

第5話は、仲間が自分の目の前で怪物に食べられる様子を見る戸愚呂弟の回想から始まる。幽助は戸愚呂弟と対峙し、2人は戦い始める。

幽助が劣勢を強いられていると、やってきた蔵馬と飛影が加勢に入る。3人は協力して戸愚呂弟に立ち向かうが、それでも戸愚呂弟は本気を出すまでもなく圧倒的な力の差を見せつける。

一方、桑原と螢子、雪菜の3人は戸愚呂兄と対峙していた。桑原が霊剣で切り裂き、倒したかのように見えたが効いておらず、反撃を受けて追い詰められる。

その頃、戦いを眺める左京のもとにコエンマが姿を現す。左京は人間界と魔界を地続きにすることが目標だと言う。ワームホールを通してやってきた無数の魔回虫たちを結界でなんとか食い止めているが、破られるのは時間の問題だった。

左京はコエンマに賭けを提案し、幽助たちが勝てば機械は止めるという。さらに左京は自分の命も賭けると言い、コエンマはその賭けに応じる。

桑原たちは戸愚呂兄のもとを逃げ、幽助たちが戦っている場所にやってくる。しかし、幽助らは戸愚呂弟によって追い詰められていた。すると、やってきた戸愚呂兄は、戸愚呂弟が幻海を殺した経緯を事細かに再現するが、戸愚呂弟は品性を欠いた戸愚呂兄に失望して殺す。

幻海が殺されたことを知らなかった幽助と桑原は怒りを募らせて立ち向かい、幽助は戸愚呂弟に攻撃を食らわせるが、戸愚呂弟は筋骨隆々な本気の姿に変化し、幽助らを圧倒する。

戸愚呂弟は幽助の力を認め、幽助の本当の力を引き出そうと桑原を倒し、螢子と雪菜を狙う。その頃、ぼたんは戸愚呂弟が元々人間であり、仲間を殺された怒りと悲しみで妖怪となり、それから強さを追い求めるようになったことを知る。

幽助も怒りと悲しみによって霊力が増大化し、最後の力を振り絞り、巨大な霊丸を戸愚呂弟に向けて放つ。戸愚呂弟はそれを真正面から受けて死亡する。

雪菜は瀕死の桑原を助け、一同は無事に勝利する。左京は賭けに負けたことを認め、人間界と霊界を繋ぐ機械を停止し、拳銃の引き金を引いて自ら命を絶つ。幽助らの勝利を見届けたコエンマとぼたんは霊界に戻っていく。

敗北した戸愚呂弟は、最も過酷な地獄を選択して地獄へと続く道を降りていく。すると、その途中で幻海と再会する。戸愚呂弟は幽助の強さを認め、彼が自分のように誤った道を進まないように助言して去っていく。

飛影は雪菜に氷泪石のネックレスを手渡し、自分が兄であることは明かさず、幽助らの仲間だと伝える。島から出ていく船の上で、幽助と螢子に迷惑をかけたことを誤り、螢子は助けてくれたことを感謝する。

【ネタバレ解説】原作とNetflix実写ドラマの違い

Netflix実写ドラマ版『幽☆遊☆白書』は原作漫画における戸愚呂弟とのバトルまでを5つのエピソードで描いていました。以下では、原作との主な違いを挙げていきます。

原作との主な違い

  • 螢子が幽助にキスして生き返る流れはない
  • 幽助が生き返るまでの試練、日常パートはない
  • 魔回虫のエピソード、界境トンネルが早い段階で組み込まれている
  • 霊界探偵編における四聖獣とのバトルはない
  • 幻海の訓練でトーナメントはない
  • 実写では左京が黒幕的な位置づけになっている
  • 戸愚呂弟は幽助と出会う前に幻海を倒す
  • 暗黒武術会はなく、いきなり戸愚呂たちと戦う構図
  • 幽助は戸愚呂弟との初バトルで100%戸愚呂弟に勝利する
まめもやし

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【ネタバレ感想】吉田栄作のドラマ並みの展開の早さ

Netflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』全5話を観終わりました。原作の言葉を借りると、「吉田栄作のドラマ並みの早さ」です。

正直な感想を言うと、よく分かりませんでした。これは、決してつまらないとか酷い作品だと言っているのではなく、本作が一体なぜこの2023年に多額な製作費をかけてまで打ち出されているのかを理解できず、誰をターゲットにしているのかが全くわかりませんでした。

昨今では、映画やアニメ、ドラマなどを早送りで観る人たちが増えていますが、全5話、トータル約4時間ほどで原作における13巻までのエピソードを凝縮した本作は、まさにその流れに乗って、駆け抜けるように原作の主要プロットの上辺をなぞっていきます。

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作品を観ながらずっと「これは一体どの層に向けた作品なのか」を考えてしまいます。

『幽☆遊☆白書』は『週刊少年ジャンプ』で1990年から1994年にかけて連載された作品で、人気を博したアニメも1995年には放送が終わっています。つまり、いわゆる「Z世代」が生まれる前に完結した作品であり、若い世代の人は本作を知らない人も多いと思います。

作品の中心世代となるのは、中年の人々ですが、原作やアニメを楽しんでいる世代の人が実写化されることで懐かしむような余韻すらなく、目まぐるしく展開されます。

本作は明確にアクションに振り切った作品でした。『HiGH&LOW』シリーズを手がける大内貴仁氏がアクション監督を務める本作のアクションは素晴らしく、見ごたえも十分にあります。加えて、VFXなどの視覚効果もハリウッド作品を手掛けるメンバーが参加し、戸愚呂兄弟を始めとする妖怪や世界観をCGで表現する力も見事と言えるものでした。

しかしながら、5話通して観た後に、心に何も残らないのです。この感覚は、TikTokやYouTubeなどで特定の作品のダイジェストを観たときの感覚に近いと思います。そこには感情移入の余地はなく、観客を置き去りにされます。

たった5話で、原作の最も盛り上がる場面とも言える戸愚呂兄弟とのバトルまでを終わらせてしまうところから、続編を考えているようにも思えないのです。(もしこれで続編狙いならすごい計画だけど)

見事なまでに美男美女俳優を揃えたキャスティングは、俳優たちのファンに向けられているのかもしれませんが、日本の漫画実写作品の特徴とも言える「原作に寄せることを意識しすぎたキャラクター」は、どうしてもコスプレ感が拭えません。

2023年には日本を代表する漫画のひとつである『ONE PIECE』がNetflixで実写ドラマ化し、大ヒットしました。これを製作したのはハリウッド。アクションは本作の方が良かったですが、全体的な印象は実写ドラマ『ONE PIECE』の方が良かったです。

この違いは明確に脚本にあると思っていて、実写ドラマ『ONE PIECE』もアーロンとの戦い(グランドライン手前)までを8話で描くため、削られるエピソードが多々あります。

しかし、ルフィとコビーの海賊と海軍の2つの軸で物語を交差させていくアイデアがハマっていて、原作をアレンジした描き方が上手いんですよね。加えて、キャラクターの関係性や成長がちゃんと見える描き方になっているのも良かったところ。これは原作者の尾田栄一郎氏が全面的に監修していることも大きと思います。

実写ドラマ版『幽☆遊☆白書』にはそれらが全く感じられず、アクションの見ごたえに全振りしていて、肝心の内容があまりにも薄いのです。キャラクターの成長、週刊少年ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」における友情と努力が欠落し、勝利(物語的な勝ち負けというプロット)だけが描かれています。

対称的なのは、同じく2023年に配信された日本制作のNetflixドラマ『サンクチュアリ 聖域』です。大相撲の世界に入った不良少年の姿を描いたこの作品は、まさに「友情・努力・勝利」を描きながらも、日本の国技である相撲の内情に迫る見事なオリジナル作品です。

考えた結果、この作品のターゲットは、どこかの年齢層やファンでなはく、海外向け、もっというと、日本のコンテンツを海外展開するための足がかりにしか思えいのが残念でした。

まとめ:Netflixだからこそできる作品が観たい

今回は、Netflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』をご紹介しました。

近年では、過去のIPをリメイクするような、いわゆるノスタルジー狙いの作品が多く計画されています。(ディズニーもそうです)決してそれが悪いとは言いませんが、世の中には映像化されていない素晴らしい作品や、それを形にできるクリエイターがたくさんいることを忘れてはいけません。

本作におけるアクション・CGは本当に素晴らしいです。ただ、その表現先がリメイク(漫画やアニメの実写化)である必要はないのです。1人の視聴者としては、まだ知られていない才能あるクリエイターが、それを信頼する制作者と出会い、羽ばたいていく様子を見たいものです。

海外向けの日本作品に傾倒するのではなく、もっと日本向けに設計された作品こそ、それが日本内部から盛り上がって世界に広がっていくと思います。

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