あの日死んだイカガワ マリコという人は
あたしのダチだった
平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』
今回は、平庫ワカさんによる漫画『マイ・ブロークン・マリコ』をご紹介します。
2019年に『Comic BRIDGE online』で初連載作品として発表され、SNSを中心に瞬く間に話題を呼んだ作品。
2022年の9月、タナダユキ監督、永野芽郁さん主演で映画化もされています。
本記事では、原作漫画を読んだ感想・考察と、その後に実写映画の感想・考察もまとめて解説します。
たった1巻の4話だけの物語ですが、無駄が一切なく駆け抜ける熱量に圧倒され、喪失感や辛い経験をもつ多くの人にとって大切な一冊となる物語でした!
漫画『マイ・ブロークン・マリコ』の作品情報とあらすじ
あらすじ
OLのシイノは、ラーメンを食べながら見ていたテレビのニュースで、親友のマリコが亡くなったことを知り、衝撃を受ける。
マリコは父親から長年にわたって虐待を受けていた。死んでしまったマリコに何かできることはないか──。
マリコの実家から必死に遺骨を強奪したシイノは、かつてマリコが行きたいと話していた場所へ向かう……。
作品情報
タイトル | マイ・ブロークン・マリコ |
作者 | 平庫ワカ |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | Comic BRIDGE online |
レーベル | BRIDGE COMICS |
発表期間 | 2019年7月16日〜2019年12月17日 |
巻数 | 全1巻 |
手紙を通した一方通行の想い
『マイ・ブロークン・マリコ』は、全1巻の4話のみで構成された作品ながら、その疾走感と怒涛のように押し寄せる感情の起伏に心を揺さぶられる作品でした。
まずは、話の大まかな流れを解説します。
- 第1話『エスケープ』
- 第2話『レッツ・ゴー・ハワイ』
- 第3話『リメンバー・ミー』
- 第4話『フリーフォール』
第1話『エスケープ』では、唯一のダチであるマリコの突然の死を知ったシイノが、彼女の遺骨を虐待していた父親がいる実家から奪うまでを描いています。
第2話『レッツ・ゴー・ハワイ』では、学生時代の思い出をたどり、マリコが行きたいと言っていた海がある「まりがおか岬」へ高速バスに乗って向かうまでを描いています。
第3話『リメンバー・ミー』では、まりがおか岬に着いたシイノが、荷物を引ったくられたり、マキオという男性と出会ったりする中でのマリコとの思い出を描いてます。
第4話『フリーフォール』では、マリコとの思い出を通してシイノが起こす行動とその結末までを描いています。
対話ではなく一方通行の想い
本作を読んで、まず印象的だったのは、主人公シイノの視点のみで亡きマリコの様子が描かれていること。
手紙を通した死者との対話のようで、それは対話ではなく、シイノの一方通行の想いなのです。
死者とは会話ができないもどかしさや無力感を感じながらも、手紙を通した記憶で描かれる親友との魂を超えたつながりに心が震えました。
ネタバレあり
以下では、物語の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ考察】「死んでしまった」無力感と「生きているから」できること
『マイ・ブロークン・マリコ』は、シイノ視点のみで描かれるからこそ、彼女が葛藤する様子が克明に伝わり、その無力感と、喪失と向き合っていく様子がグッと感じられる物語でした。
「死んでしまった」無力感
また何もしてやれないの…あたしは
ねえマリコ 今からでもできることないの 何か何か…
『マイ・ブロークン・マリコ』より
親友の突然の訃報。今からでも自分にできることはないか。
マリコの遺骨を彼女が行きたがっていた場所で弔う目的を見出したシイノ。
「まりがおか岬」という目的を見つけた瞬間のシイノの嬉しそうな表情は印象的です…。
しかし、現地についた途端、手紙が入ったバッグが引ったくられてしまうのです。
こうしてる間にもどんどんあのコの記憶が薄れてくんだよ
きれいなあのコしか思い出さなくなる……
あたしッ 何度もあのコのことめんどくせー女って…!思ったのにさあ……っ
『マイ・ブロークン・マリコ』より
マリコに対する感情は、決して楽しいものだけではなかったこともわかります。
第3話では、マリコとの楽しい思い出はあるはずなのに、思い出そうとすると苦い場面が浮かんでしまうシイノ。
そこには、マリコが受けていた虐待の実態を少なからず知っていたシイノが、生前のマリコに対して結果的に何もできなかった無力感が伴うのです。
特筆すべきは、思い出ではなくシイノが作り上げたマリコとのやり取りを描いた一場面。
マリコ「お願いシイちゃん “お前が悪かったんだ”って言って…!」
マリコ「そうじゃないとおかしいでしょ?割に合わないでしょ…?」
シイノ「ううんマリコ あんた何も悪かない」
シイノ「あんたの周りの奴らがこぞってあんたに自分の弱さを押し付けたんだよ…」
『マイ・ブロークン・マリコ』より
自分を責めてしまうマリコに「マリコは悪くない」と直接伝えることができなかったシイノの無力感が切実に現れています。
「生きているから」できることがある
物語の終盤、親友の自殺を止められなかった無力感をこじらせたシイノは、遺灰を撒かずに飛び降りようとします。
しかし、そこへ痴漢(引ったくり犯)から助けを求める少女が現れたことで、彼女を助けるべくマリコの遺灰で痴漢をぶん殴るのです。
この時、シイノは助けを求める少女にマリコの姿を重ねていました。目の前で「助けて」とSOSを出した少女を助けたシイノ。
一方、思い出の中のマリコには、直接的な「助けを求めるSOS」の言葉はありませんでした。
巻末のエピローグである「Home! Sweet Home!」では、こんな一番面が描かれています。
シイちゃんと暮らしたい
築50年でも60年でもいから今すぐここに引っ越したい
今すぐがいい
シイちゃんと一緒にたのしく暮らしたい
『マイ・ブロークン・マリコ』より
本気になってマリコの環境を変えて引っ越そうと思えば、それはできたことでしょう。
しかし、シイノはこのときのマリコの「声なき声」に気づけなかった。一方で、目の前で声に出して助けを求める少女を今、助けることができる。
それも、今はいない親友の亡骸の力を借りることで。
結果的に岬から落ちてしまったシイノ。しかし、それでも死ぬことはなく、同様に半年前に飛び降りた経験があると語るマキオはこう伝えます。
もういない人に会うには自分が生きているしかないんじゃないでしょうか…
あなたの思い出の中の大事な人と あなた自身を大事にしてください
『マイ・ブロークン・マリコ』より
【ネタバレ考察】タイトルの“壊れた”意味
さて、タイトル『マイ・ブロークン・マリコ』について考えていきます。
直訳すれば、「私の壊れたマリコ」ですが、本作を読んだ後では複数の意味が読み取れます。
ひとつは、「遺灰となり人間としての形を失ったマリコ」の意味と、もう一つは、「幼少期からの父親の虐待によって感情が壊れてしまったマリコ」のダブルミーニングだと考えることができます。
シイノとの会話で「何かない日なんてないの」と言うマリコからも、虐待が日常的だったことがわかります。
そんなマリコの歪んでしまった感覚をシイノが心配して怒る場面。
シイノ「あんた感覚ぶっ壊れてンじゃねえの…!?」
マリコ「そーだよ わたしぶっ壊れてるの」
中略
マリコ「もうどっから直してけばいいのか わかんなくなっちゃった」
『マイ・ブロークン・マリコ』より
マリコという人間は、壊れているのではなく、壊されてしまったのです。
壊れてしまったマリコは、「自分がイラ立たせたから、言うことを聞かないから、誘惑しから、すがりつくから」とすべてが自分の責任にあると思い込んでしまっています。
事実、虐待を受ける子どもたちは、懲罰的に自分のせいだと思い込んでしまうことがあります。
暴力やネグレクト、性的暴行や強制売春など、虐待を受けて育った子どもたち「虐待サバイバー」の多くは、大人になってもそのトラウマを抱え、社会生活にも困難が伴います。
そんな「壊れてしまったマリコ(遺灰)」を、シイノは優しく腕の中で抱きしめます。
このあたりは、小説ではできない漫画だからこその表現ですよね!
物語のラストでは、一方通行だったシイノの言葉に、マリコから思わぬ形で返ってくる様子が描かれます。
【ネタバレ考察】マリコの最期の手紙と魂の救済
第2話で、シイノは何も告げずに死んでしまったマリコに対して、「ねぇマリコ 本当に手紙の一つもあたしに残さず死んだの?」と言っていました。
しかし、本作のラストでは、マリコが最期にシイノへの手紙を遺していたことが明らかになります。
マリコからの手紙の内容は読者には明かされません。
もし、岬で飛び降りたことで死んでしまっていたら読むことができなかったマリコからの最期の手紙。
それはまるで、これまで一方通行だったマリコへの想いに返答するかのように、生き延びたシイノの元へ彼女の言葉が届くのです。
そんな手紙を読んだシイノはただ「…うん」というのでした。
解決しようとしなくていい
マリコからの最期の手紙の内容を明かさないことについて、作者の平庫ワカさんは「はっきりとはわからなかったため、無理に描くのをやめた」と話していますが、これが本当に効果的に働いていると思いました。
というのも、本作『マイ・ブロークン・マリコ』が、喪失感や生きづらさを抱える“いま生きているあなた”へ向けて描かれている物語だと感じたから。
同じく、平庫ワカさんはインタビューで「謎解きの物語ではない」と話していて、あえて描かない余白があることで、読み手によって自由に解釈できるのです。
「なぜマリコは死んでしまったのか」
その謎を明らかにしてしまうと、それに対する“解決策”があったのではないかとシイノは考えてしまうでしょう。
しかし、手紙を受けたシイノの「…うん」という言葉は、ただマリコを肯定して受け止める言葉なのです。
虐待や貧困、孤独などを抱える人に対して、「解決してあげよう」という善意は逆に働いてしまうことがあります。
それは、それまでのその人の人生を否定することにもなり得る繊細な問題でもあるのです。
そんな中で、シイノの「…うん」という言葉は、たとえ手紙の内容がどんな内容であったにしても、マリコが生きた証を肯定する姿なんだと思いました。
人間の感情はグラデーション
人によっては、シイノとマリコの関係に恋愛感情をイメージする人もいるかもしれません。
平庫ワカさんはインタビューで「人間の感情はグラデーション」という言葉を使っていましたが、まさしく本作品がその言葉を体現しているように思いました。
2人の関係を何かでカテゴライズする必要などなく、互いにとって必要で大切な存在。それだけは確かなこととして心に残るのでした。
あんたはどうだったか知らないけどね
あたしには正直あんたしかいなかった
『マイ・ブロークン・マリコ』より
シイちゃんがいるってコトしか わたしに実感できるコトってないの
『マイ・ブロークン・マリコ』より
『マイ・ブロークン・マリコ』は親友の死を経て、主人公が喪失と自分の心の葛藤と向き合う物語でした。
つづいて、映画を観た感想/考察に移ります!
映画『マイ・ブロークン・マリコ』の作品情報
『マイ・ブロークン・マリコ』はU-NEXTで視聴できます!
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今すぐみる『マイ・ブロークン・マリコ』のスタッフ・キャスト
監督:タナダユキ
© MASH inc. All rights reserved.
主な監督作
- 『百万円と苦虫女』(2008)
- 『ふがいない僕は空を見た』(2012)
- 『浜の朝日の嘘つきどもと』(2021)
『マイ・ブロークン・マリコ』の監督を務めたのは、タナダユキ監督。
監督は、平庫ワカさんの原作漫画を読んですぐに映画にしたいと動き出したと語っています。
原作漫画が1巻を駆け抜けるように描いていて、それに呼応するように85分という短い尺で描ききったのもさすがです。
原作の素晴らしさを伝えたい監督の思いがあったからこそ、原作に忠実であること、監督がプラスアルファした要素がとてもいいシーンになっていました!
主演:永野芽郁
(C)2022映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
主な出演作
- 『ひるなかの流星』(2017)
- 『地獄の花園』(2021)
- 『そして、バトンは渡された』(2021)
主人公であるシイノトモヨを演じたのは、永野芽郁さん。
すごく正直に言うと、原作を読んでから永野芽郁さんがシイノ役をやると聞いた時、なかなか難しいんじゃないかと思っていました。
しかしながら、映画を観てみると、彼女のなりのシイノ像を作り上げていて、とても良い演技をされてたのですごく良かったです。
助演:奈緒
(C)2022映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
主な出演作
- 『君は永遠にそいつらより若い』(2021)
- 『草の響き』(2021)
シイノの死んでしまった親友マリコ演じたのは、奈緒さん。
奈緒さんは、主演よりも助演のイメージが強く、彼女の独特の空気感がどの作品でも感じられてすごく好きな俳優です。
彼女が演じるマリコは、原作のイメージにも近くて、とてもハマっていたように感じます。朝ドラ『半分、青い。』の親友2人の共演にテンションが上がる人も多いのではないでしょうか!
【ネタバレ感想】原作に忠実な良作だけど…
(C)2022映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
まず、率直な感想を言うと、原作を大切にしていることがよく伝わる良い映画でした。
原作が1巻を駆け抜ける感じがあったのに対して、映画では、85分という短い尺ではあるものの、疾走感よりも余韻を残す印象。
映画の内容は、ほとんど原作の漫画に忠実なこともあり、原作を読んでいる方にとって引っかかりはなく、原作ファンでも十分に楽しめる内容になっていたと思います。
しかしながら、「漫画の原作を実写映画化する難しさ」はどうしても感じてしまいました。
やっぱり、原作の「あの空気感(熱量)」を実写で表現するのは難しいんですよね…!
自分自身、「原作を読んでいなかったら」と考えてみると、気になってしまうところがあるんですよね。具体的に挙げます。
- セリフと独白のバランス
- デフォルメされたキャラクター
- ロケーションの繋がり
まず、セリフと独白(モノローグ)のバランスが難しい点。
『マイ・ブロークン・マリコ』は、主人公シイノ視点の物語であるため、基本的に彼女のセリフと独白で進んでいきます。
とはいえ、いくら原作に忠実とはいえ、多くのセリフと独白を実際に描いてしまうと鬱陶しく感じてしまうんですよね。
特に序盤はキャラクターの様子を描くこともあり、割と忠実に盛り込んでいるので、シイノに対して、「やたらと独り言が多く、心の声を大きな声で口にする不思議な女性」という不自然さが目立ってしまうのです。
もちろん、原作を読んでいれば理解できるのですが、読んでいないと浮いて見えるんじゃないでしょうかね…。
つづいて、デフォルメされたキャラクター。
原作漫画ではシイノが務める会社の様子はサラッと描かれていますが、映画では割と丁寧に描いています。
その描き方が、いわゆるデフォルメされたブラック企業なんですよね。これも浮いて見えてしまうところの一つでした。
いっそ原作のようにサラッとで良くて、さらに全体尺を短くしてもよかったのではと思ってしまいましたが…。
3つ目は、ロケーションの繋がり。
漫画では気にならなかった細かい部分が実写化されると気になってしまうのはよくあること。
例えば、マリコの実家から遺骨を奪って飛び降りるシーン。その後、シイノは転がって川に落ちますが、明らかな場所の乖離を感じるんですよね。
マリコの実家は都内のマンションっぽいところなのですが、飛び降りた後は河川敷になっているので、明らかに違和感を覚えるのです。
(C)2022映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
上記のポスターで飛び降りた先が、大きな川が流れる河川敷というのをイメージしてもらえばわかると思います。
このポスターデザインはめっちゃ好きなんですけどね!
同様のことが、終盤の「まりがおか岬」から落ちてしまうシーンでも言えて、落ちる前の場所と落ちた後の場所が明らかに別の場所のように見えてしまうのです。
これら3つの点が、原作の物語は現実と地続きであることが感じられた一方で、映画だとどうしても作り物として見えてしまう要因になっていました。
その一方で、マリコがシイノの前でリストカットするシーンは妙に生々しく、その手首を切るシーンを直接描くんですよね。
このあたりのバランスが難しいところです…!
【ネタバレ考察】監督らしさも感じられる映画オリジナル描写
(C)2022映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
映画が気になってしまうポイントがあった一方で、映画だからこそいい場面もありましたので挙げてみます。
- 花火シーン
- 日常とニュース
花火シーン
とりわけ屋上で花火をするシーンがとても素晴らしいシーンでした。
このシーンは原作にはない描写であり、タナダユキ監督の作品への愛と優しさが感じられるシーンになっているのです。
2人にとって花火といえば、学生時代にシイノがマリコを誘ったものの、マリコが家で父親からの虐待を受けて結果的にできなかった様子が浮かびます。
そんなシイノの中で「苦い思い出」として残っている花火が、映画では後にちゃんと2人で花火ができたシーンとして描かれているのです。
これには監督の優しさを感じました…!
マリコの“優しい”彼氏について、シイノが突っ込む様子など、自然な2人の関係性がとてもいいシーン。
また、2人の会話に重ねて線香花火が予測できない発光と落下をして、それに対する永野芽郁さんと奈緒さんの自然なやり取りも素晴らしかったです。
日常とニュース
シイノが逃避行を終えて自宅へ帰ってきてからの日常を描くシーン。
ここで、原作では描いていない冒頭と対になる定食屋のシーンがあるのですが、これがあることで映画がグッと身近なものに感じました。
そのシーンは、餃子を食べながらビールを飲むシイノが、テレビで流れる「誰かが自殺したニュース」に特に反応する様子がないというもの。
自分にとって身近な人が亡くなったことに関してはショックだけど、知らない誰かについては無関心。
これは別にシイノが悪いわけではなく、死が身近にあるということ、そしてそれが自分や自分の身近な誰かとっても起こりうることを強く感じるのです。
さらに言えば、そんな親友の死と直面しても日常は否応なしに進んでいくのです。
「ダチが死んで仕事どころじゃない」と言うシイノに対する無関心な会社の上司の関係にも繋がります。
「生と死」が日常に密接に関係していることが感じられる映画の上手い表現でした…!
それでも、「生」を生々しく感じられるところが本作の魅力だと思っています。
まとめ:心の葛藤に向き合いながらも疾走感で駆け抜ける
今回は、平庫ワカさんの漫画『マイ・ブロークン・マリコ』と同名の実写映画をご紹介しました。
大切な人を亡くした人や、辛い経験に遭ったことがある方に贈る、疾走感と情熱に溢れた物語。
日本の人口減少は、社会問題のひとつに挙げられますが、その一方で、若者の自殺者数は増加しています。
厚生労働省の「自殺対策白書」によると、15歳〜39歳までのいわゆる若者の死因の第1位は自殺。事故や病気などによる死因よりも、自殺が第1位なのです。
要因は単純ではありませんが、多くの人が生きづらさを抱えながら必死に生きている。
本作『マイ・ブロークン・マリコ』は、そんな生きづらさを抱えるすべての人に「あなたは悪くない、大丈夫に見えますよ」と包み込んでくれる作品だと感じました。
まずは、1巻だけなので、ぜひ原作漫画を読んでみてほしいです!
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