今回ご紹介する映画は『クワイエット・プレイス』です。
本記事では、ネタバレありで『クワイエット・プレイス』を観た感想・考察、あらすじを解説。
ホラー・スリラー映画史上、最も静かな作品のひとつで、音を効果的に使った演出と家族の絆が見事でした!
続編とスピンオフは以下の記事で詳しく解説しています。
『クワイエット・プレイス』作品情報・配信・予告・評価
『クワイエット・プレイス』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で生き残った1組の家族のサバイバルと絆を描く。
予告編
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作品情報
タイトル | クワイエット・プレイス |
原題 | A Quiet Place |
監督 | ジョン・クラシンスキー |
脚本 | ブライアン・ウッズ スコット・ベック ジョン・クラシンスキー |
出演 | エミリー・ブラント ジョン・クラシンスキー ミリセント・シモンズ |
音楽 | マルコ・ベルトラミ |
撮影 | シャルロッテ・ブルース・クリステンセン |
編集 | クリストファー・テレフセン |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 90分 |
配信サイトで視聴する
配信サイト | 配信状況 |
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おすすめポイント
音を立てたら、即死。
エミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーの夫婦が夫婦役を演じ、音に反応して人間を襲う謎の存在に脅かされる世界で、音を立てずに生き延びる一家の過酷なサバイバルを描く。
「音を立てられない」という、シンプルかつわかりやすい仕掛けが驚くほど効果的に働いた斬新なホラー・スリラー映画。
冒頭シーンから一気に物語に引き込ま、90分の短い上映時間も見事な設計で、怖さと同時に家族の絆もしっかりと描いています。
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『クワイエット・プレイス』キャスト・キャラクター・スタッフ解説
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
エヴリン・アボット(エミリー・ブラント) リーの妻。 | |
リー・アボット(ジョン・クラシンスキー) エヴリンの夫。 | |
リーガン・アボット(ミリセント・シモンズ) エヴリンとリーの長女。聴覚障害を持っている。 | |
マーカス・アボット(ノア・ジュプ) エヴリンとリーの長男。 | |
ボー・アボット(ケイド・ウッドワード) エヴリンとリーの次男。 |
主演は『ボーダーライン』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『メリー・ポピンズ リターンズ』のエミリー・ブラント。実生活で夫でもあるジョン・クラシンスキーが監督・共同脚本・夫役を演じています。
聴覚障がいを持つ長女リーガン・アボットを演じたミリセント・シモンズは、自身も聴覚障がいを持ち、リアルなアメリカ手話(ASL)でのコミュニケーションにも注目。
脚本はスコット・ベックとブライアン・ウッズのコンビで、音楽は『スクリーム』『バイオハザード』『スノーピアサー』などを手掛けるマルコ・ベルトラミが担当。
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ感想・考察】音の恐怖と家族の絆を描く斬新なホラー
(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
『クワイエット・プレイス』は、「音を立てたら、即死」というシンプルかつ斬新なコンセプトで、エイリアンから生き延びる家族の姿を描いたサバイバル・ホラー映画です。
物を落としてはいけない、釘を踏んでも声を出してはいけない、赤ちゃんを出産しても声を出してはいけない状況。ホラー映画におけるクローゼットの中で息を殺すような緊張感が、全編を通じて描かれています。
特に冒頭シーンは圧巻です。何気ない物資調達の場面で、音を立てたら怪物(クリーチャー)が襲ってくる恐怖が描かれ、その緊張感が末っ子ボーの死という悲劇に繋がります。聴覚障害を持つリーガンが、ボーに渡したおもちゃの音が鳴ったことに気づかず、家族の反応で初めてその恐怖を実感する演出も見事です。
この出来事は、アボット一家に深い罪悪感と心の傷を残します。手話でコミュニケーションを取るものの、音を制限された環境での意思疎通は困難を極め、特にリーガンは自責の念から父親リーとの間に溝が生まれます。
聴覚障害を持つリーガンにとって、音に敏感な怪物がいる世界は過酷そのものです。映画は所々でリーガンの視点から音が消えた世界を描き、彼女と家族の認識の違いを効果的に対比させています。また、補聴器が親子間の関係修復のきっかけとなり、怪物への対抗手段としても機能する重要なアイテムとして描かれます。
劇中で唯一流れる楽曲、ニール・ヤングの「Harvest Moon」のシーンでは、MVと同じように夫婦がダンスを踊り、「Because I'm still in love with you(今も変わらずに愛している)」という歌詞は、リーが命を賭けて子供たちを守る際、リーガンに手話で伝える言葉と重なります。
この映画は映画館での鑑賞に非常に適していて、観客もまた「音を立てない」という緊張感を共有し、「お腹が鳴ったらどうしよう」「くしゃみをしたくなったらどうしよう」など、変な緊張感を持って楽しむことができる体験型映画でもあります。
ポップコーンが食べられない映画でもありますね!
『エイリアン』や『プレデター』を彷彿とさせる怪物のデザインも秀逸で、無理に姿を引き延ばすことなく、ストーリーを引き立てます。「音を立てたら、即死」という斬新なアイデア一本勝負に終わらず、音が出せない状況下での家族の絆を描く、とても丁寧に作られた良質なホラー映画でした。
【ネタバレ解説】アボット一家はラストでどうなった?
(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
89日目
地球上のほとんどの人類は、視力がなく聴覚が非常に優れた地球外生命体によって絶滅させられた。怪物は巨大で俊敏、堅牢な皮膚を持ち、物音を立てた瞬間に対象を攻撃する特性を持っている。
エヴリン、リー、リーガン、マーカス、ボーからなるアボット一家は、長女リーガンが聴覚障害を持っていたため、手話でコミュニケーションをとりながら生き延び、黙々と物資を調達していた。
ボーが棚の上に置かれたおもちゃに手を伸ばすが届かず、落としそうになるところをリーガンがキャッチして音を防ぐ。その後、リーは無線機の電波を増幅させるアイテムを手に入れ、家族と合流する。ボーがロケットのおもちゃを持ってこようとするが、リーはおもちゃから電池を抜き、「音が出るから持っていけない」と伝える。
リーガンはボーに電池を抜いたおもちゃを手渡すが、ボーは外した電池も持っていってしまう。家族は暗くなる前に店を出て家に帰るが、橋の上でボーがおもちゃに電池を入れて音を立ててしまう。リーは急いでボーのもとに走るが、怪物が先に到着し、ボーは怪物に殺されてしまう。
472日目
アボット一家は農場に拠点を築き、リーは監視システムを作り上げ、農場全体を監視し、農場の近くに少なくとも3匹の怪物がいることが確認している。無線機のスイッチを入れ、モールス信号でSOSを送るが、応答はない。
妊娠中のエヴリンが夕食を準備すると、家族は食卓を囲み、互いに手を取って祈り、食事をする。夕食後、リーガンとマーカスはモノポリーで楽しむが、興奮のあまり、マーカスが誤ってオイルランプを倒してしまう。
リーがすぐに火を消し止めるが、音を察知した何らかの生物が屋根にやってくる。リーが警戒して確認すると、2頭のアライグマであることが判明し、安堵するが、その後、そのアライグマは農場近くで怪物に捕食される。
地下の部屋でリーがリーガンのために補聴器を作っていると、エヴリンがやってくる。2人はニール・ヤングの「Harvest Moon」を聴きながらダンスを踊る。
473日目
2021年10月3日、エヴリンは出産予定日が20日後に迫る中、血圧を測り、胎児の心音を確認していた。
リーガンが地下室に入ろうとすると、リーに止められる。リーは耳の聞こえない彼女が音を立てることを恐れて、自作の補聴器を手渡すが、彼女はそれが機能しないと主張する。それでもリーは補聴器を彼女の手に握らせる。
エヴリンがマーカスに数学を教えていると、リーが収穫の時間だと告げる。マーカスは怪物を恐れて行きたくないと言うと、リーガンが志願する。しかしリーはそれを認めない。
リーガンは自分の部屋に戻り、父親が作った補聴器を試すが機能しなかった。彼女はリュックに服と本、ボーのおもちゃのロケットとワイヤーカッターを詰めて家出してしまう。
リーはマーカスを川に連れて行き、設置した漁網にかかった魚を見せるが、マーカスは魚の跳ねる音に恐れて逃げ出しそうになる。リーは川の音の方が大きいから大丈夫だと安心させる。
一方、エヴリンは洗濯物を入れた袋を持って地下室から上がる途中、袋が引っかかり階段の釘が露出してしまう。
リーはマーカスを滝の真下に連れて行き、大声で叫び、声を出しても大丈夫だと安心させる。その後、マーカスはリーに、ボーの死の責任がリーガンにあると考えているのかと尋ねるが、リーは誰のせいでもないと伝える。マーカスは、リーガンが自分を責めているため、愛していることを伝えるべきだと助言する。
リーガンはボーが死んだ橋に向かい、家族が建てた墓にシャトルを供える。
その後、リーとマーカスは帰り道で怪物に妻を殺され怪我を負わされた老人に出会う。リーは老人に声を出さないよう懇願するが、老人は痛みに絶えられずに悲鳴を上げる。リーは即座にマーカスを抱えて逃げ出して身を隠し、老人はやってきた怪物に殺される。
一方、エヴリンは破水したことに気づいて地下室に向かうが、階段で剥き出しの釘を踏んでしまい、ボーの写真立てを落とす。エヴリンは家の外灯を赤色に変えて緊急事態を知らせるが、すでに怪物は家に侵入していた。
リーとマーカスが家に着き、外灯が赤色であることに気づく。リーはマーカスに懐中電灯を渡し、花火を打ち上げて怪物を家から遠ざけるよう指示する。
怪物が地下室に侵入するが、エヴリンはタイマーの音で気をそらし1階に上がるが、家の外にもう一体の怪物がいることに気づき、2階へ避難する。
エヴリンの陣痛が強くなり、彼女はバスタブに入って声を押し殺す。マーカスが花火を打ち上げると、エヴリンは声を出して出産する。リーはショットガンを手に家の中に入り、血の跡をたどって2階でエヴリンと再会する。
マーカスは家に戻ろうとするが、風でトウモロコシ畑がざわめく音に驚き、畑の中を駆け巡りトラクターにぶつかり気を失う。
リーはエヴリンと赤ちゃんを納屋に運び地下に隠れさせ、赤ちゃんに酸素マスクをつけて木箱の中に保護し、鳴き声を防ぐ。
リーガンは花火に気づき家路につくが、途中で畑の中から光を見て立ち止まる。彼女の背後には怪物が迫っていたが、補聴器が高周波を放ち、怪物は逃げ出していく。
エヴリンが悪夢から目を覚ますと、地下室が水浸しになっており、赤ちゃんが入った木箱が浮かんでいる。そのそばには怪物が立っていた。エヴリンは音を立てないように赤ちゃんを抱え、後ずさりして隠れる。
(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
リーガンは光を追ってマーカスのもとにたどり着き、2人は無事に再会する。
リーガンは父親がマーカスだけを探していると思い移動しようとするが、マーカスはサイロの上で父親を待つべきだと説得する。すると、足場が壊れてマーカスがサイロの中に落ちてしまう。穀物の中に埋もれそうになるマーカスをリーガンが飛び込んで助けるが、その音を感知した怪物がサイロにやってくる。2人は壊れたサイロのドアを盾にして身を守り、リーガンの補聴器が高周波を発して怪物は逃げ出していく。
リーはサイロにたどり着き、リーガンとマーカスを抱きしめるが、怪物がまだ近くにいる。リーは2人をトラックに避難させ小屋から斧を手に取る。エヴリンは監視カメラで見守る。
小屋の屋根にいた怪物がリーに飛びかかり、胸を切られる。それを見たマーカスが悲鳴を上げ怪物はトラックに襲いかかる。
リーは負傷しながら立ち上がり手話でリーガンに「今も変わらず愛している」と伝え、大声で叫んで怪物を引きつける。怪物が襲いかかり、その間にマーカスはトラックを発進させ家に着く。
エヴリンはリーガンとマーカスを地下室に案内する。リーガンは父親が自分のために補聴器を作り直した形跡を見て涙を浮かべる。間もなく怪物が地下室に侵入し、エヴリンがショットガンを構える。
リーガンは、怪物がテレビのノイズを嫌がる様子を見て、補聴器の高周波が怪物の弱点であると気づく。
リーガンは補聴器のスイッチを入れて、近くのマイクアンプに当てて音を増幅させる。それによって怪物は悶え苦しみ、顔面の硬い皮膚から内部を露出させ、その瞬間にエヴリンはショットガンを撃ち込んで仕留める。
しかし、銃声によって複数の怪物が引き寄せられていた。リーガンはマイクのアンプを最大出力にし、イブリンは銃に弾を込め、反撃の準備をする。
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