静かな町ホーキンスで、ひとりの少年が忽然と姿を消した。
彼を探す仲間たち、真相を追う大人たちの前に、超能力を持つ謎めいた少女が現れる。そして次第に浮かび上がる異形の怪物。そして“裏側の世界”の存在。
Netflix屈指の人気SFドラマ『ストレンジャー・シングス』は、80年代SF映画の空気感をまといながら友情と家族、町に潜む恐怖を描き出す。本記事では、シーズン1全エピソードを結末までネタバレありで解説しつつ、キャラクター相関も整理。
相関図・登場人物・キャラクター解説
相関図をシェアする場合は当サイトのリンクをお願いします。
バイヤーズ家
| キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
|---|---|
![]() | ジョイス・バイヤーズ(ウィノナ・ライダー) ウィルの母。行方不明の息子の生存を信じ、光を通じて交信しようとする。 |
![]() | ジョナサン・バイヤーズ(チャーリー・ヒートン) ウィルの兄。写真が趣味。ナンシーと共に真実を追う。 |
![]() | ウィル・バイヤーズ(ノア・シュナップ) 行方不明になる少年。アップサイドダウンに囚われる。仲良し4人組のひとり。 |
| ロニー・バイヤーズ(ロス・パートリッジ) ジョイスの元夫。ウィルの失踪を気に金目当てでジョイスに接近。 |
ウィーラー家
| キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
|---|---|
![]() | マイク・ウィーラー(フィン・ウルフハード) 仲良し4人組のひとり。イレブンを保護する。 |
![]() | ナンシー・ウィーラー(ナタリア・ダイアー) マイクの姉。スティーブと交際。ジョナサンとともに失踪事件を調査。 |
| カレン・ウィーラー(カーラ・ブオノ) マイクの母。家庭を支えつつ、子どもたちの様子も気にかける。 | |
| テッド・ウィーラー(ジョー・クレスト) マイクの父。鈍感でのんびりした性格。 | |
| ホリー・ウィーラー マイクの妹。 |
ホーキンス中学校・高校・警察
| キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
|---|---|
![]() | ダスティン・ヘンダーソン(ガテン・マタラッツォ) 仲良し4人組のひとり。博識で科学オタク。 |
![]() | ルーカス・シンクレア(ケイレブ・マクラフリン) 仲良し4人組のひとり。現実主義。 |
![]() | スティーブ・ハリントン(ジョー・キーリー) ナンシーの恋人。高校の“プロムキング”でモテ男。 |
![]() | ジム・ホッパー(デヴィッド・ハーバー) ホーキンス警察署長。ウィル捜索に尽力。過去に娘を亡くしている。 |
ホーキンス研究所
| キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
|---|---|
![]() | イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン) 超能力を持つ少女。マイクたちと偶然出会い、匿われる。 |
| マーティン・ブレナー博士(マシュー・モディーン) 研究所のトップ。“パパ”としてイレブンを支配。 | |
| コニー・フレイジャー(キャサリン・ダイアー) 研究所の工作員。偽のソーシャルワーカー。 |
ネタバレあり
以下では、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』シーズン1の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
第1章 ウィル・バイヤーズの失踪
(C) Netflix
少年ウィルの失踪
1983年11月6日、インディアナ州ホーキンス。ホーキンス国立研究所の廊下を、一人の科学者が“見えない何か”から逃げていた。エレベーターに駆け込むが、その“何か”はすでに天井に潜んでおり、扉が閉まる直前、科学者は襲われ命を落とす。
その頃、マイク・ウィーラーの家の地下室では、マイク、ダスティン・ヘンダーソン、ルーカス・シンクレア、ウィル・バイヤーズの4人がゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)に夢中になっていた。そこへマイクの母・カレンが降りてきて、「学校があるからもう帰りなさい」とゲームを中断。
4人が帰路につくと、マイクのガレージの明かりが不気味に点滅した。ウィルは自転車で薄暗い夜道を走っていたが、研究所の前でライトが一瞬消える。ライトが戻った瞬間、彼の目の前に“背の高い影”が立ちはだかった。ウィルは道を外れ森へ転落し、そのまま必死に自宅へ走って逃げ込む。
しかし家は無人。911に電話するも雑音しか返ってこない。玄関には黒い影が現れ、鍵のかかったはずの扉が内側から勝手に開く。恐怖に駆られたウィルは裏庭の小屋へ逃げ込み、銃を構えて照準を扉へ向ける。ライトが激しく点滅した次の瞬間、ウィルと“影”の姿は同時に消えていた。
翌朝、ホーキンス警察署の署長ジム・ホッパーは、乱れた生活のまま出勤。一方、ジョイス・バイヤーズと長男ジョナサンは、ウィルが昨夜帰っていないことに気づき、心配してカレンに電話をかけるが、ウィルは8時過ぎには帰路についていたという。
学校でもウィルの不在が話題になるが、すぐにトロイとジェームズのいじめコンビが現れ、空気を乱す。ホーキンス高校では、マイクの姉ナンシーが、不良のスティーブ・ハリントンから「会おう」というメモを受け取り、二人は人気のないトイレでキスを交わし、夜に“勉強会”をする約束を交わした。
ジョイスはホッパー署長へ駆け込み、ウィルの捜索を懇願する。だがホッパーは「ほとんどは家出や親族の家だ」と取り合わない。まずは元夫ロニーに連絡するよう提案するが、ジョイスは強く否定した。
丸刈りの少女
その頃、マーティン・ブレンナー博士に率いられたスーツ姿の科学者たちは、ホーキンス研究所の地下へ向かっていた。そこは黒い痕跡が広がり、空中には粉塵が漂い、壁には呼吸するように蠢く灰色の物質が付着していた。壁には大きな裂け目があり、職員は「あれが“それ”の出てきた場所か? そして“あの少女”は?」と尋ねる。ブレンナーは「遠くへは行けない」と低く答えた。
森の中、病衣姿で頭を丸刈りにした少女が裸足で彷徨い、ベニーのバーガー店「Benny’s Burgers」にたどり着く。店主ベニー・ハモンドは彼女が厨房から食べ物を盗むところを見つけ、少女にハンバーガーを作り、話しかけるが、彼女は無言を貫く。
少女は左腕の「011」のタトゥーを示し、少女は自分の名前のように指差した。彼女を虐待被害者と判断したベニーは、ソーシャルサービスへ連絡する。その間、少女は視線だけで壊れかけの不快な音を立てる換気扇の動きを止めた。
その後、ベニーの店にはソーシャルサービスの職員を名乗るコニー・フレイジャーが訪れる。しかし彼女は本物ではなかった。突如銃を取り出し、ベニーを射殺。少女は裏口へ逃げるが、武装したエージェントたちに囲まれる。しかしブレンナー博士が駆けつけた時には、男たちは倒れており、少女の姿は消えていた。
ウィルの捜索
学校では、3人が科学教師スコット・クラークからAVクラブの強力な無線機が届いたと聞くが、すぐにホッパーと保安官補に呼ばれる。彼らは昨夜のウィルの帰り道を詳しく説明し、ホッパーは「絶対に捜索に参加するな」と厳しく命じる。
ジョイスとジョナサンは森の中のウィルの隠れ家「キャッスル・バイヤーズ」へ向かう。ジョイスは、映画『ポルターガイスト』のチケットをサプライズで渡した日を思い出していた。
ホッパーらは森(通称“ミルクウッド”)でウィルの放置された自転車を発見。同じ頃、研究所内では、作業員たちが周辺の通話を傍受しており、その中にはジョイスがロニーに電話をかける声も含まれていた。ホッパーがバイヤーズ家を調べると、犬が小屋の前で吠え続けている。彼は小屋を確認するが、強い違和感を覚え、捜索隊を組織する必要を感じ、すぐに引き返した。
夕食時、マイクは「ウィルを探しに行きたい」と懇願し、ナンシーは「友人のバーバラと勉強する」と外出を願い出るが、カレンはどちらも許可しない。その流れで、マイクはナンシーがスティーブと付き合っていることを両親に暴露し、ナンシーは激怒して部屋へ。マイクも「家族で唯一ウィルを心配してるのは僕だ!」と飛び出し、カレンは夫テッドの役立たなさを嘆いた。
ホッパーは捜索中、クラークと会話し、自分には別れた元妻の元に娘がいると語るが、近くにいた町の住民は「あの子は何年も前に亡くなった」とクラークに耳打ちした。
少年たちと少女の邂逅
夜、マイクは通信機でルーカスと連絡を取り、ウィルを探しに行くべきだと話し合う。落ち合う約束をして家を抜け出したマイクは、偶然スティーブがナンシーの部屋へよじ登っているところを見て気まずい空気に。軽く会釈してそのまま自転車で走り去る。
一方、ナンシーはスティーブと“勉強”という名の逢瀬を楽しんでいた。ジョイスとジョナサンは失踪ポスターに使う写真を選びながら、互いを気遣う。そこへ電話が鳴り、ジョイスが出ると、息遣いの後に獣のようなうなり声が聞こえ、電話はショートして火花を散らす。
その頃、3人の少年は嵐の中、ウィルを探しに森へ。ダスティンは怯えて引き返したがるが、音が聞こえたその先に――病衣姿の少女、イレブンが立っていた。
第2章 メープル通りの変わり者
(C) Netflix
イレブン
マイク、ダスティン、ルーカスの3人は、嵐の森で遭遇した謎の少女を、マイクの家へと連れて帰る。彼女は常識に疎く、奇妙な行動を繰り返す。ルーカスは警戒し、ダスティンも「ケレン(マイクの母)に言うべきだ」と主張するが、マイクは説得し、ひとまず彼女を隠して守ると決める。
ルーカスとダスティンが帰ったあと、マイクは彼女のために毛布で小さな部屋を作る。名前を聞くと、少女は腕のタトゥー「011」を指差し、マイクは彼女を「イレブン(エル)」と名付けた。
バイヤーズ家の不安
翌朝、ホッパー保安官がバイヤーズ家を訪れ、まだウィルの行方が分からないことをジョイスに伝える。しかしジョイスは「昨夜、確かにウィルの声を聞いた」と訴え、ホッパーは嵐による誤作動だと取り合わない。
ジョナサンは元夫ロニーの元へ行こうとするが、ホッパーは「ジョイスを支えろ」と家に残すよう命じる。
スティーブは、ナンシーを自宅で開く小さなパーティーに誘う。トミーとキャロルは、街中でウィルのポスターを貼り回るジョナサンをからかうが、ナンシーだけは素直にお悔やみを伝え、気まずい空気が流れた。
その後、ジョナサンは車を走らせながら、ウィルとよく聴いた「Should I Stay or Should I Go」を思い返し、家族が不安定だった日々を思い出していた。
ジョイスは新しい電話を買うため店へ向かい、店主から前借りを許される。
一方、ブレンナー博士はジョイスが警察へかけた電話の録音を聞き返し、反応を探っていた。しかしその裏で、ブレンナー博士率いる科学者たちがバイヤーズ家の周辺を密かに探り、納屋から異常な反応を検知していた。
マイクとイレブン
マイクは朝食のワッフルをこっそりイレブンへ運ぶ。彼女を安全に帰す計画を話すが、イレブンは怯えている。どうやら彼女は「悪い人たち」に追われているようだ。その後、マイクは学校をサボってイレブンの様子を確認しに戻る。テレビや写真を見せると、イレブンはマイクの姉・ナンシーを見て「きれい」と言う。
マイクの部屋で、イレブンは写真の中からウィルを指差す。マイクが驚いて質問しようとしたところ、母・カレンが帰宅。イレブンは怯えて隠れようとするが、マイクは「絶対に秘密にする」と誓い、約束の意味を教える。
クローゼットに身を潜めたイレブンは、暗闇の中で、ブレンナー博士を“パパ”と呼ばされ、監禁されていた過去がフラッシュバックする。カレンはマイクを心配するが、マイクはうまくごまかし、再び扉を開けると、イレブンは涙を拭きながら「大丈夫」と呟いた。
サトラー採石場の捜索中、ホッパーは「ベニーが自殺した」と連絡が入るが、友人だった彼の突然の自殺に不信感を抱く。
子どもたちの再確認と、イレブンの力
学校帰りに、ルーカスとダスティンはマイクの家へ。イレブンがまだいると知って驚くが、彼女がウィルを写真で指した話を聞き、何か関連性があると確信し始める。「悪い人たち」の存在を聞いたルーカスは、母に相談しようと部屋を出ようとするが、扉が勝手に閉まり、彼らはイレブンが能力を使ったことをしる。
ジョナサンはロニーの家を訪ねるが、ウィルの手がかりは得られない。一方、ナンシーはバーバラの忠告を振り切り、スティーブのパーティーへ。不慣れなバーバラはケガをし、居心地悪そうにしていた。それを、遠くからジョナサンがカメラで見つめている。
ジョイスが電話を待つ夜。突然電話が鳴り、ウィルの声で「ママ?」と聞こえた瞬間、受話器から火花が散る。光が点滅し、家中の空気がざわつく。導かれるようにジョナサンの部屋へ向かうと、ラジカセから「Should I Stay or Should I Go」が流れだすが、すぐに消える。すると壁紙が歪み、内側から“何か”が浮かび上がろうとしていた。
驚き逃げ出したジョイスは、明かりが戻ると再び家に入り、必死にウィルの気配を探し続けた。
その頃、スティーブの家ではナンシーがスティーブは部屋でイチャつく一方、バーバラはプールサイドに一人残っていた。怪我した彼女の手から落ちた血が水面に広がると、明かりがまた点滅。次の瞬間、背後には“怪物”が立っていた。悲鳴は誰にも届かず、バーバラは闇に消えた。
第3章 悲しみのクリスマス
(C) Netflix
ナンシーの不安
スティーブとナンシーが体を重ねた同じ頃、バーバラは荒れたプールの底で目を覚ます。そこはスティーブの家のプールのようでありながら、黒い有機質のツルに覆われた異様な空間だった。逃げようとプールの縁に登るバーバラの後ろから、彼女を襲った“何か”が迫る。ナンシーの名前を叫ぶ声は、現実世界でわずかにナンシーの耳にも届くが、バーバラは再びプールへ引きずり戻され、その声も消えてしまう。
翌朝、ナンシーは眠るスティーブを残して帰宅する。玄関で母カレンに問い詰められるが、スティーブのトレーナーを着ていることにも気づかれ、必死にごまかした。
学校ではナンシーがみんなの視線を感じるが、スティーブは「誰にも言ってない」と主張する。バーバラは授業に現れず、ナンシーは不安を覚える。昼休み、ナンシーはスティーブにバーバラの行方を尋ねるが、彼も見ていない。ナンシーはバーバラの母に電話し、彼女が家に帰っていないことを知ってパニックに陥る。
放課後、ジョナサンが現像した写真の中から下着姿のナンシーをクラスメイトに見られ、それがスティーブにも知られてしまう。スティーブ、ニコール、トミー、キャロルの4人がジョナサンを取り囲み、写真のことを嘲笑。スティーブは写真を破り、ジョナサンのカメラを壊す。やってきたナンシーは地面に落ちたバーバラの写真を拾い上げ、急いで家を飛び出した。
ナンシーはスティーブの家の裏庭でバーバラの手がかりを探していると、背後に“怪物の影”を感じ恐怖に駆られて逃げ出す。その後、彼女は母に「バーバラが危険かもしれない」と打ち明けた。
ミルクウッド作戦
その頃、マイク、ダスティン、ルーカスの3人は“ミルクウッド作戦”を立て、ウィル救出に動こうとしていた。ルーカスは父のベトナム戦争時代の装備とスリングショットを持参、ダスティンは食料担当。イレブンの能力を巡って口論になると、ダスティンは試しにミレニアム・ファルコンのオモチャを浮かせようと促すが、彼女は応じない。
マイクは登校前、イレブンに「午後3時15分に送電線の下で合流」と約束する。マイクの家で留守番中のイレブンは、ひとりでミレニアム・ファルコンを浮かせてみせる。家の中を歩き回りテレビをつけると、コカ・コーラのCMを見て、ブレンナー博士から「缶を潰す訓練」を受けた記憶を思い出す。
学校では、武器となる石を集めていたマイクたちの前にトロイとジェームズが現れ、ウィルのことを侮辱される。マイクは突き飛ばされ、顎を岩にぶつけてしまう。
その後、送電線の下でイレブンは猫を見つけ、再びフラッシュバックする。彼女は猫を殺せと命じられるも拒否し、収容室に戻そうとした警備員2人を、能力で殺してしまったのだ。マイクたちと合流し、3人は彼女を自転車に乗せ森へ向かう。
光の交信
ジョナサンは、母ジョイスがウィルの部屋で“光”に向かって話しかけているのを目撃する。クリスマスライトに反応する何かを「ウィル」と信じるジョイスは、実際に明滅で返事を示すように訴えるが、ジョナサンは「ただの電気のトラブルだ」と母を休ませようとする。
ジョイスは大量のクリスマスライトを買い込み、ウィルが光を通じて連絡してくれると信じて家中に張り巡らせる。その後、ホリーを連れてジョイスの様子を見に来たカレンは、またしても異常なクリスマスライトの点滅を目撃する。ホリーが明滅に導かれるようにウィルの部屋へ入ると、壁が再び歪み始め、ジョイスは慌ててホリーを連れ出した。
その後、クリスマスライトが激しく点滅し始め、ジョイスは「そこにいるの?」と問いかけると光が反応。ウィルは「生きているが安全ではない」と知らせる。ジョイスは、壁にアルファベットを書いてライトで文字を示せるようにした。
ウィルは「ここにいる」と光で伝えるが、その後すぐに「逃げて」と告げる。すると次の瞬間、壁が大きく歪み、顔のない怪物、デモゴルゴンが壁を破って出現。ジョイスは悲鳴を上げて家を飛び出した。
ホッパーの調査
ホッパー署長はホーキンス研究所の内部調査を許可され、森で見つかった排水管の出口側を確認する。ウィルが失踪した夜の監視映像には雨が映っていなかったことから、映像が改ざんされていると確信する。研究所の下層では、ブレンナーの部下たちが壁の大きな亀裂に滑車を設置していた。
ホッパーは過去の記事を調べ、「ホーキンス研究所は人体実験をしていた」「MKウルトラ計画」「ブレンナー博士と“娘を奪われた”女性テリー・アイヴスの関係」など、不穏な記録を次々と発見する。
ウィルの遺体
ホッパーは研究所関連の疑惑をつなぎ合わせ、「ウィルは研究所の“何か”を見てしまったのでは」と推測したところで無線が入り、急行する。
イレブンは少年たちをバイヤーズ家へ導き、「ウィルはここに“隠れている”」と説明。「無駄足になった」とマイクとルーカスは激しい口論になるが、ダスティンが遠くのパトカーの群れに気づいて話が止まる。彼らがパトカーを追って到着したのは、サトラー採石場。そこで彼らが見たのは、水から引き揚げられるウィルの遺体だった。
「彼は生きてるって言ったじゃないか!」怒りと悲しみに耐えきれず、マイクはイレブンに言い放ち、そのまま自転車で走り去る。家に帰ったマイクは泣きながら母に抱きつき、何も言えずに震える。同じ頃、ジョイスはジョナサンと遭遇し、泣き崩れて抱きしめ合った。
第4章 遺体
(C) Netflix
生存を信じる母
ホッパーはジョイスに、ウィルはサトラー採石場で事故死し、遺体も確認されていると告げる。しかしジョイスは「あれはウィルじゃない」と断固として信じようとしない。電話越しに聞こえた息遣い、壁から現れた“何か”、そしてクリスマスライトを介したウィルとの交信。説明すればするほど狂気じみて聞こえるが、彼女の目には確信が宿っていた。
ホッパーは娘サラを亡くした後、彼自身も彼女の声を聞いた経験を打ち明け、ジョイスを少しでも落ち着かせようとする。そして「明日、遺体を確認してほしい」と促すが、ホッパーが帰った後、ジョイスは斧を手にソファに座り続け、壁の向こうから“あれ”が戻ってくるのを待ち構える。
その後、ジョナサンは眠るジョイスを起こし、遺体安置所へ連れて行こうとするが、ホッパーは通常の検視官が排除され、州の職員が勝手に解剖したことを知り、不審を強めていた。安置所で遺体を前にしたジョイスは、「これはウィルではない」と声を荒げて外へ飛び出す。ジョナサンは母を現実に引き戻そうとするが、ジョイスは一歩も譲らない。
その頃、研究所では兵士シェパードが壁の“裂け目”の向こうへ送り込まれる。彼は裏側の世界に足を踏み入れ、何かに追われる。救助を求める叫びもむなしく、ロープは突然ゆるみ、回収されたのは血だけが付着した空のコネクターだった。
ウィルの声
一方、マイクは地下室で落ち込んでいた。エルに裏切られたと思い込み、怒りをぶつける。しかしその瞬間、ラジオからウィルのかすれた歌声が流れ出し、エルの鼻からは再び血が落ちる。マイクはウィルが生きているかすかな希望を見出した。
マイクは学校を休み、ルーカスとダスティンを自宅へ招集する。エルは再び力を使い、ウィルの声をラジオで聞かせる。マイクとダスティンは信じるが、ルーカスだけは信じず、二人は衝突する。そこで通信を強くするため、3人はエルを変装させて学校へ連れて行き、AVルームにある強力な送信機を使う計画を練る。
学校ではウィルの追悼式が行われていた。トロイとジェームズがウィルを侮辱し、マイクは激怒して突き飛ばす。彼に反撃されそうになった瞬間、エルが力を使ってトロイをその場で硬直させ、失禁させる。
遺体の偽装
ホッパーは遺体を見つけた巡査・オバノンを酒場で問い詰め、ウィルの発見は仕組まれたものであると白状させる。何者かが、ウィルの死を演出する必要があったのだ。
一方ジョイスは音楽をかけ続け、壁の向こうにいるウィルへ語りかける。ジョイスが壁紙を破ると、そこには膜の向こうで助けを求めるウィルの姿があった。間もなく膜は閉じ、ジョイスは斧で壁を壊すが、そこには何もなかった。
その頃、学校ではAVルームで電波を拾い、少年たちがジョイスとウィルの会話を拾っていた。間もなくAVルームでは機材が発火し、エルは力を使い果たして倒れる。
一方、ナンシーとジョナサンはバーバラの写真を現像し、彼女の背後に写り込んだ怪物の姿をはっきりと目にする。
そして夜、ホッパーは遺体安置所へ侵入し、ウィルの遺体を切開すると——中には綿が詰められていた。ウィルの遺体は偽物だったのだ。ホッパーは真実を追い求めて、一人で研究所に侵入していく。
第5章 ノミと曲芸師
(C) Netflix
裏側の世界
ホッパー署長は夜のホーキンス研究所に単独潜入する。隔離区域への入り口で警備員2人を倒して地下へ進む。するとそこで子ども部屋のような空間を発見し、壁には父親が猫に何かを強要する絵が描かれていた。その後、ホッパーは研究所の地下にある裂け目にたどり着くが、踏み込む前に気絶させられてしまう。
一方、ジョイスのもとにやってきた元夫ロニーは、壁を壊す狂気的行動をみて、息子の死を受け入れ、カウンセリングに行くべきだと迫る。しかし、ジョイスは彼のカバンから「事故死専門弁護士の広告」を見つけ、金目当てで戻ったと気づいて追い出す。
その頃、マイク、ダスティン、ルーカスはウィルの言葉を思い返し、イレブンが呟いた「アップサイドダウン」から、ウィルが「この世界の裏側の世界」にいるのではと推測。ダスティンはD&Dの「影の谷(ヴェイル・オブ・シャドウズ)」になぞらえ、「腐敗と死の世界で、すぐ隣にあるのに見えない場所」と説明する。
別の次元へ行く方法
ホッパーは自宅で目覚めると、部屋を破壊して盗聴器を見つけ出す。その頃、ブレンナー博士は盗聴によって少年たちがウィルの声を聞いたことを知り、イレブンが彼らと行動していることに気づく。学校では、研究所の技術者が少年たちが使ったラジオの破壊状況を調べ、研究所へ報告していた。
その後、ホッパーのもとには「森でさらに2人が行方不明」「バーバラの車がバス停で見つかった」という報告が入る。ホッパーは元妻に電話するが途中で切り、悩み続ける。その後彼はバイヤーズ家を盗聴器のために調べ、何も出ないことを説明。そしてジョイスに「ウィルの遺体が偽物だった」と真相を伝える。
ウィルの追悼式で、少年たちは科学教師クラークに「別の次元へ行く方法」を尋ねる。クラークは紙皿と紐で“ノミと曲芸師”の例えを使い、異次元へアクセスするには莫大なエネルギーが必要だと説明。だがすでにゲートが存在する場合、磁場が乱れるとも話す。
少年たちはコンパスが真北を指していないことに気づき、ゲートが磁場を乱していると判断。「コンパスの針を追えばゲートに着く」と理解したが、イレブンは動揺している様子だ。
衝突
少年たちはコンパスを頼りに進む途中、イレブンの様子がおかしいことに気づく。フラッシュバックでは、イレブンが“巨大な感覚遮断タンク”に入れられ、能力増幅実験を行っていた記憶が蘇る。イレブンは何度も引き返そうと訴えるが、マイクは聞かずに進む。
やがてルーカスは、イレブンが鼻血を袖で拭っていたことに気づき、彼女がコンパスを狂わせ、同じ場所をぐるぐる回らせていたことを見抜く。イレブンは「ゲートは危険」と訴えるが、ルーカスは激昂し「お前が怪物なんじゃないか」と叫び、マイクと殴り合いになる。
イレブンは能力で2人を引き離し、ルーカスを吹き飛ばしてしまう。マイクに怒鳴られたイレブンは、過去の“暗黒空間での任務”の記憶に襲われ、混乱したまま姿を消す。
怪物との対峙
ナンシーとジョナサンは、ウィルとバーバラを奪った怪物(デモゴルゴン)を倒す決意を固め、準備を進める。ナンシーはスティーブからのデートの誘いを断り、ジョナサンとともに銃の射撃練習をする。
その後、二人は森で瀕死の鹿を見つると、ジョナサンが銃で楽にさせようとするが、鹿は何かに引きずられて消える。二人は手分けして跡を追うが、ナンシーは木の幹に開いた裂け目を発見する。彼女が中へ這って入ると、そこは灰と蔦に覆われた裏側の世界・アップサイドダウンだった。
そこでナンシーは、怪物・デモゴルゴンが鹿を喰らう姿を目撃し、気配に気づかれてしまう。怪物は顔を花のように開き、無数の歯をむき出しにして咆哮する。ナンシーは悲鳴を上げると、ジョナサンが遠くでその声を聞く。しかし、ゲートは閉じかけながら彼女を飲み込もうとしていた。
第6章 怪物
(C) Netflix
ナンシーとジョナサン
裏側の世界に迷い込み、デモゴルゴンに追われるナンシーは、ジョナサンの声を頼りに木の根元のゲートへ戻り、彼に引き上げられて辛くも脱出する。ナンシーが脱出して間もなくゲートは再び閉じていった。
ナンシーは恐怖心からジョナサンに「一緒にいて」と頼み、二人はナンシーの部屋で一夜をともに過ごす。その頃、ナンシーの様子が気になったスティーブは、トミーとキャロルを連れて彼女の家へ向かい、ナンシーの部屋にいるジョナサンの姿を目撃していた。
翌朝、ナンシーはウィルとバーバラを助けると決意を固める。“怪物は血に引き寄せられる捕食者”だと分析し、罠を仕掛けて倒す計画を立てる。
ナンシーとジョナサンが狩猟道具を買いに行くと、劇場にナンシーを侮辱する落書きを見つける。犯人はスティーブたちだった。ナンシーが怒って詰め寄ると、スティーブはジョナサンを挑発し、乱闘に発展。ジョナサンは激しくスティーブを殴り倒すが、駆けつけた警官を巻き込んでしまい、逮捕される。
テリーとジェーン
ホッパー署長はジョイスに、研究所で見た子ども部屋の存在を語る。しかしジョイスは、そこで見た絵がウィルの繊細な筆致と違うことに気づき、その部屋がウィルのものではないと断言。ホッパーは、ベニーの店で目撃された“坊主頭の子供”が、テリー・アイヴスの奪われた娘ジェーンではないかと推測する。
ジョイスとホッパーはテリー・アイヴスの家を訪れ、姉ベッキーから彼女が植物状態であること、妊娠中にMKウルトラに参加していたこと、そして“ジェーンは特殊能力を持って生まれた”とテリーが言い続けていたことを知る。しかしベッキーは、ジェーンは流産したため、それが妄言であると伝える。
一方その頃、コニー・フレイジャーは教師クラークを訪ね、「AVクラブの子どもをスカウトしたい」と偽り、マイク、ダスティン、ルーカスの名前を聞き出していた。
友情と約束
ダスティンはマイクを訪ね、「2人ともルールを破った」と叱責する。しかしルーカスは「イレブンを追放しなければ仲直りしない」と拒否し、単独でウィル捜索に向かう。そんな彼の姿を、修理工に扮した研究所のスパイが監視していた。
その頃、イレブンは街のスーパーへ迷い込み、MKウルトラ実験での記憶を思い返しながらワッフルを大量に盗んで逃走する。その後、ルーカスは、研究所近くの木によじ登り、内部の監視を続ける。
マイクとダスティンはイレブンを探す途中、トロイとジェームズに遭遇し、サトラー採石場の崖まで追い詰められる。トロイはダスティンにナイフを突きつけ、マイクに崖から飛び降りるよう強要。マイクは覚悟を決めて飛び降りるが、落下の途中でイレブンが現れ、空中で彼を受け止める。そしてイレブンはトロイの腕を折り、虐めた2人を恐怖のあまり逃走させた。
その後、イレブンは涙ながらに「私がゲートを開いた」と告白。能力強化実験の“暗黒の空間(ヴォイド)”でデモゴルゴンと遭遇し、その強烈な力がゲートを開いてしまったのだった。しかしマイクとダスティンは、「君は友だちだ」と抱きしめる。
その帰り道、研究所の修理工は無線で少年たちの位置を報告し、遠くでは追手が研究所から出動し始めていた。それを高い木の上からルーカスが目撃する。
第7章 浴槽
(C) Netflix
逃走と和解
マイクとイレブンは、互いに惹かれ合い、キスしそうなくらいに顔を近づけるが、ルーカスからの緊急連絡を受けてダスティンが飛び込み、状況は一変。マイクの家の周りには、すでに研究所の工作員たちに囲まれていた。
少年たちは自転車で裏口から逃走し、ブレンナー博士らはバン数台で追いかける。やがて進路を塞がれて追い詰められると、その瞬間、イレブンが力を解放し、バン1台を宙に浮かせてひっくり返し、道を切り開く。
逃走後、ルーカスはイレブンに真摯に謝罪し、イレブンも誤解を招いたことを謝る。衝突していたマイクとルーカスも和解した。
ゲートの場所
一方その頃、ジョイスとホッパー署長は、逮捕されたジョナサンのもとに向かう。彼のトランクに狩りの道具があることを知り、ジョイスはジョナサンが危険に飛び込もうとしたことに動揺する。
ホッパーは一度現場を離れ、トロイの母への対応に向かう。“トロイの腕を折った坊主頭の少女”の証言を聞く中で、彼女が“負け犬3人組”と一緒にいたことを知る。
その頃、ウィーラー家ではカレンがイレブンのウィッグの髪を見つける。そして間もなくブレンナー、コニー・フレイジャー、そして兵士たちが訪問し、家宅捜索を始める。ブレンナーは事情を明かさず「マイクが危険な状況にある」と両親に告げる。
少年たちは、追跡ヘリから逃げるため、廃バスの中に身を隠す。ジョナサンはウィルのトランシーバーで子どもたちと連絡を取ろうとし、マイクは一度疑うが、ホッパーの声を聞き、応答する。
その後、バスに迫る兵士たちをホッパーが一掃し、少年たちは保護され、バイヤーズ家へ集まる。そこで彼らは「ゲートはホーキンス研究所の中にある」と推測し、ホッパーも自分が潜入した時に見た裂け目を思い出して理解する。
スティーブはジョナサンに殴られて傷だらけの顔を癒しつつ、冷笑を続けるトミーやキャロルと決裂する。その後、彼は自分が描いた落書きを消すなど、罪悪感が表れていた。
感覚遮断タンクの再現
ジョイスとナンシーはイレブンにウィルとバーバラを探すよう頼むが、力が足りない。バスルームで顔を洗ったイレブンは、バスタブを見て、感覚遮断タンクの再現を思いつく。ダスティンは科学教師クラークに電話し、塩で浮力を高める方法を聞き出す。全員はホーキンス中学校へ向かい、融雪剤を総動員してビニールプールを満たし、即席の感覚遮断タンクを完成させた。
ジョイスが優しく寄り添いながらイレブンは即席の感覚遮断タンクに入水する。そこで彼女はバーバラの遺体を発見する。続いて荒れ果てたキャッスル・バイヤーズの中にいるウィルを見つけるが、余談を許さない状況にある。
現実に戻ったイレブンの報告を受け、ジョイスとホッパーは急いで研究所のゲートへ向かうが、侵入直後に捕まってしまう。一方、ナンシーとジョナサンは、デモゴルゴンを別方向へ誘導・討伐しようとする。
その頃、裏側の世界では、ウィルがキャッスル・バイヤーズの中で恐怖に耐えていた時、デモゴルゴンが破壊し襲いかかろうとしていた。
第8章 裏側の世界
(C) Netflix
取引
ホーキンス国立研究所。拘束されたジョイスは、ブレンナー博士にウィルの遺体を偽装したことへの怒りをぶつける。一方、ホッパーはコニー・フレイジャーらに拷問され、「薬物過剰摂取で死んだように見せかける」と脅される。そこでホッパーは、研究所の不正を黙っている代わりに、「ウィル救出のために裏側の世界へ行かせてほしい」と取り引きを持ちかける。
ブレンナーは 「イレブンを引き渡す」 ことを条件に取引を成立させ、ホッパーは子どもたちに危害を加えないことを約束させた。こうしてホッパーとジョイスは防護服をまとい、ゲートを通って裏側の世界へ入っていく。
バイヤーズ家での闘い
その頃、バイヤーズ家ではナンシーとジョナサンがデモゴルゴンを誘き寄せるための罠を仕掛け、2人は手のひらを切って血でおびき寄せようとする。そんな中、スティーブが謝罪のために現れる。ナンシーは状況を理解できないスティーブを追い返そうとするが、照明が点滅し、天井を破ってデモゴルゴンが現れる。
ナンシー、ジョナサン、スティーブはウィルの部屋へ逃げ込む。混乱したスティーブは家から逃げ出すが、部屋の中での異常な光を見て覚悟を決め、家へ戻って助太刀する。デモゴルゴンがジョナサンに襲いかかる瞬間、スティーブが釘バットで応戦。怪物を罠にかけ、ジョナサンが火を放つと、デモゴルゴンは炎に包まれ、破れた壁から再びアップサイドダウンへ逃走した。
救出
一方アップサイドダウンでは、ホッパーとジョイスが崩壊した「キャッスル・バイヤーズ」を発見。ホッパーはそこに落ちていたぬいぐるみを見て、サラの面影を重ねる。
その後、血痕の跡を追って図書館へ到達すると、そこには死体の山があり、ウィルは口から触手を差し込まれたまま倒れていた。触手を引き抜き、ホッパーは心停止したウィルに心肺蘇生を行う。ホッパーは救えなかった娘の姿を重ねながら、必死の胸骨圧迫とジョイスの呼吸で、ついにウィルは息を吹き返した。
学校での闘い
学校で身を潜めるマイクは、イレブンに「うちに来て一緒に暮らそう」と提案。「兄妹みたいに?」と尋ねるイレブンに、マイクは首を振り、学校の冬のダンス“スノーボール”へ誘う。マイクは微かな恋心を胸に、イレブンにキスをする。しかしその直後、研究所の車が到着し、子どもたちは再び追い詰められる。フレイジャーと武装兵に囲まれると、イレブンは兵士全員の脳を圧し潰し、その場に倒れ込む。
するとそこへ追いかけてきたブレンナーがやってくる。マイクらはイレブンと引き離されてしまうが、血の匂いに引き寄せられたデモゴルゴンが壁を破って侵入し、兵士たちを虐殺。ブレンナーにも襲いかかる。マイクたちはその隙に逃げ出す。
別れと再会
デモゴルゴンは次々と兵士を殺害し、マイクらの逃げた教室へたどり着く。マイクと「スノーボールへ行く」約束をしたイレブンは、残った力を振り絞り、怪物に立ち向かう。デモゴルゴンの身体を引き裂くと、涙を浮かべたままマイクに「さよなら」と告げた直後、イレブンとデモゴルゴンは光の中に消えていく。マイクは崩れ落ち、駆けつけた母カレンの胸で泣き叫ぶ。
その後、ウィルは病院で目を覚まし、母とジョナサンに迎えられる。病室の外ではホッパー、ナンシー、スティーブ、カレン、そしてマイクとルーカス、ダスティンが待機する。マイクはイレブンのことを考え続けているようだ。
やがて少年たちはウィルと再会し、互いの冒険を語り合う。ナンシーはひとりで静かに、バーバラを思って涙をこぼす。病院の外では、政府の車にホッパーが乗り込み、どこかへ連れ出されていく。
ウィルの生還
1ヶ月後のクリスマスイブ。少年4人は再び『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を遊び、ウィルの選択で勝利する。帰り際、マイクはイレブンの空の毛布を見て寂しさを噛みしめていた。一方ナンシーは、ジョナサンにクリスマスプレゼントとして“新しいカメラ”を渡す。それは、実はスティーブが買って渡したものだった。
森のミルクウッドでは、ホッパーが誰かへの供え物のように、木の中に謎の容器を置く。バイヤーズ家では、三人揃っての夕食を楽しむ中、ウィルは夕食中に席を外す。洗面所で彼は、口から巨大なナメクジのような生物を吐き出す。そして一瞬だけ、裏側の世界のビジョンを目撃するが、何事もなかったかのように食卓へ戻っていく。


















