SF

映画『アドアストラ』の意味とは。評価や評判が良いって本当?【ネタバレ感想】

今回ご紹介する映画は『アド・アストラ』です。

 

ブラッド・ピット主演で描く宇宙を舞台としたSF作品です。

 

巷の評価では史上最高の演技とまで絶賛されていました。

 

日本では缶コーヒーのCMで馴染み深いトミー・リー・ジョーンズが共演しています。

 

ブラピの演技は素晴らしいけど、映画自体は冗長に感じるところもありました。
 

映画『アドアストラ』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題Ad Astra 
監督ジェームズ・グレイ
脚本 ・原作 ジェームズ・グレイ
イーサン・グロス
出演ブラッド・ピット
トミー・リー・ジョーンズ
製作国アメリカ
製作年2019年
上映時間123分
おすすめ度

あらすじ

あらすじ

父親の背中を追い、宇宙飛行士となったロイ。

彼の父は偉大な宇宙飛行士だったが、地球外生命体の探索船に乗り込んで16年後に消息を断つ。

ある時、機密事項として父が生きていることと、彼が地球をも影響を及ぼすかもしれない「リマ計画」に関係していることを告げられる…。

 

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映画『アド・アストラ』の意味とは

©︎ Twentieth Century Fox

本作のタイトルである「Ad Astra」が意味するのは、ラテン語で「to the stars」(星に向かって)です。

 

ラテン語の格言「per aspera ad astra」から引用している言葉です。

 

意味としては「困難な道(aspera)を通って(per)星々(astra)を目指す(ad)」という感じ。

 

困難を乗り越えて栄光を手にするという解釈ができます。

 

本作は、地球から遥か遠く離れた海王星にいる父親を探しに行く旅を描いていますので、タイトルと内容がリンクしますね。

 

公開された2019年は、ブラックホールの撮影に初めて成功した記念的な年でもあります。

 

そのため、SF作品としては注目される作品になっていることでしょう。

 

また、『2001年宇宙の旅』『地獄の黙示録』を参考にしているとも言っていたので、ご覧でない方は観てから行くとよりわかりやすいかもしれません。

 

 

映画『アドアストラ』評判が良いって本当?

©︎ Twentieth Century Fox

ブラット・ピット史上最高演技との評判

世界三大映画祭の一つ、ベネチア国際映画祭で披露された本作。

 

評判がすごく良いんです。

海外メディアの評判

 
  • 最高傑作!驚異的な映像で見る者を圧倒する!(The Guardian)
  • ブラッド・ピット史上最高の演技!(The Wrap)
  • 完璧な作品(The Hollywood Reporter)

 

海外メディアで大絶賛された本作。

 

しかし、批評家たちと一般人の評価は割れることも多々あります。

壮大な宇宙と矮小な人間のコントラスト

ブラッド・ピットは、同時期に公開されたクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』レオナルド・ディカプリオとのダブル主演を務めていました。

 

 

動きが多く軽快で開放的な役柄だったスタントマン役とは対照的に、本作では冷静沈着で感情の起伏の少ない閉塞的な宇宙飛行士を演じています。

 

公開時期が近い中で、これだけ違う役柄を好演していたのはさすがだと思いました。

 

 壮大な宇宙空間と、そこで描かれるパーソナルな人間の模様。

 

その絶妙なコントラストが作品に深みを出していました。

 

一方で、冗長に感じられる部分などもあり、好みが分かれやすい作品でした。

【ネタバレ感想】映画『アドアストラ』の評価

©︎ Twentieth Century Fox

※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

映画『アド・アストラ』のストーリーとラスト

近い未来。

 

サージと呼ばれる巨大な電磁波・重力波が太陽系を襲います。

 

ロイも宇宙ステーションでの作業中に被害にあい、地球へと落とされるものの、間一髪で助かります。

 

復帰後、才能を認められ、極秘任務として父親が生きていることを伝えられるロイ。

 

さらには、サージが父のいる海王星付近から発生していることも伝えられます。

 

そこで、遠く離れた海王星にいる父親の安否を確認するために、息子からのメッセージをレーザー照射で送るというミッションを受けます。

 

海王星へメッセージを送るためには火星から送る必要があり、まず地球から月へ旅立ちます。

 

極秘任務のため、ロイには監視の目がつくことになり、プルーイット大佐と共に行動することになります。

 

月に到着後、火星行きの宇宙船ケフェウスに乗るため移動する途中、略奪者たちに襲われてしまいます。

 

ロイと大佐は命からがら逃げ切るものの、大佐は不整脈を起こし火星へは行けなくなります。

 

大佐はロイへデータを渡して気をつけるよう忠告します。

 

大佐からの情報で、父クリフォードが息子ロイからのメッセージに応じなければ、父の宇宙船もろとも破壊する計画であることが明らかになります。

 

火星へと旅立ったロイたちは、道中で救難信号を受け、宇宙船の救出を試みます。

 

しかしその宇宙船では生物実験をしていて、乗組員は死んでいて、ロイと船長もその生物に襲われてしまいます。

 

間一髪で脱出するも船長は死んでしまいました。

 

トラブルに見舞われながらも火星に到着する一行。

 

そこで、父へのメッセージを送るも反応はありませんでした。

 

軍からの指示を無視して自分の気持ちを乗せて再度メッセージを送りますが、結果的に担当を外されてしまいます。

 

イライラするロイに火星基地の長官ヘレンが接触してきます。

 

彼女の話によると彼女の両親もロイの父と同じリマ計画のクルーであり、船内で起きた反乱によってクリフォードに殺されたと話します。

 

その事件を軍は隠蔽し、クリフォードを行方不明として処理したという経緯が明らかになるのでした。

 

同時にクリフォードとサージの対処のため、核爆弾を積んだケフェウス号は海王星へ行く準備が進められていました。

 

それを知ったロイはヘレンの力を借りて、船内に侵入します。

 

侵入がバレてしまい、軍の命令により乗組員から殺されそうになるも、返り討ちにして全員が死んでしまいます。

 

一人残ったロイは海王星へと代わりに任務を果たすべく向かうのでした。

 

海王星付近でリマ号を発見し、爆弾をセットするロイ。

 

その時、クリフォードが目の前に現れるのでした。彼によると、海王星への長い旅路でおかしくなったクルーの反乱に遭い、彼らによってサージも起こされたのでした。

 

しかし一人になったクリフォードにはサージを止める術がなかったのです。

 

父を説得して地球に一緒に帰るよう話すロイでしたが、クリフォードには地球に未練などない語ります。

 

なんとか船外へ連れ出すロイでしたが、クリフォードは抵抗し宇宙へ投げ飛ばされてしまいます。

 

助けるロイでしたが父は話すよう伝え、ロイも最終的にそれに従うのでした。

 

その後、父のリマ計画での調査資料を携え、ケフェウス号になんとか乗り込んだロイは、地球への帰還を遂げます。

 

ロイはこれまでの孤独だった自分を改め直すべく、愛する人に再開するのでした。

【ネタバレ感想】映画『アドアストラ』の評価

©︎ Twentieth Century Fox

展開としては静かであまり抑揚はありません。

 

宇宙を舞台とした映画は数多くあるのですが、その多くが広大な宇宙を前にした時に感じる孤独というものを描いています。

 

今作においてもそれは同じで、目新しいものはあまり感じられませんでした。

 

しかし、それが面白い部分でもあり、宇宙の神秘に魅せられつつも、人間のパーソナルな部分に共感するんです。

 

  • 地球→月→火星→海王星という宇宙トランジット
  • 月にファーストフード店の進出
  • 月での資源争い

 

この辺りは、妙にリアルに感じるものがあり面白い演出でした。

 

時代が進歩して宇宙まで開拓できるようになった時代においても、紛争は起こり、人間の小ささが宇宙との対比で皮肉っぽく描かれます。

 

また、地球を含めた太陽系を脅かすサージを引き起こしたのも、結局は人間が原因であり、宇宙という無限の風呂敷の中でもがく人間模様というのも楽しめる部分ではありました

 

一方で、発車直前の宇宙船に乗り込むのは無謀すぎたり、生物実験船のシーンの必要性を感じなかったりと、取ってつけた抑揚を描こうとしている風にも感じてしまいました。

 

  • 『ゼロ・グラビティ』
  • 『インターステラー』
  • 『オデッセイ』
  • 『メッセージ』
  • 『パッセンジャー』

 

宇宙を舞台とした近年のSF映画はどれも面白く、高い標準でのクオリティがある分、それらと比較され差別化することの難しさを感じました。

ブラピの演技は申し分ない

本作ではブラッド・ピットが初めて宇宙飛行士役を演じました。

 

ブラピの演技に関しては前評判通りすごく良く、引退も示唆していますが役の渋みが増していて今後も出てほしいですね。

 

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