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アド・アストラ

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SF

映画『アド・アストラ』美しくも退屈|ネタバレ感想・あらすじ解説

今回ご紹介する映画は『アド・アストラ』です。

ジェームズ・グレイ監督&ブラッド・ピット主演による、太陽系の遥か彼方で消息不明となった父親を捜しに旅立つ宇宙飛行士の姿を描いたSF大作。

本記事では、ネタバレありで『アド・アストラ』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし
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とても静かな映画ですが、ブラピの繊細な演技と映像表現が見どころです!

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『アド・アストラ』の作品情報・予告・配信

『アド・アストラ』

アド・アストラ

5段階評価

ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :

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あらすじ

近い未来。ロイは地球外知的生命体の探求に人生を捧げた父を見て育ち、自身も同じ道を選ぶ。しかし、父は探索に旅立ってから16年後、太陽系の彼方で行方不明となってしまう。その後、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、驚くべき事実がもたらされ…。

作品情報

タイトルアド・アストラ
原題Ad Astra
監督ジェームズ・グレイ
脚本ジェームズ・グレイ
イーサン・グロス
出演ブラッド・ピット
トミー・リー・ジョーンズ
ルース・ネッガ
リヴ・タイラー
ドナルド・サザーランド
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽マックス・リヒター
編集ジョン・アクセルテッド
リー・ハウゲン
製作国アメリカ・中国・ブラジル
製作年2019年
上映時間123分

予告編

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『アド・アストラ』の意味

本作のタイトル「アド・アストラ(Ad Astra)」が意味するのは、ラテン語で「to the stars」(星に向かって)です。 これは、ラテン語の格言「per aspera ad astra(ペル・アスペラ・アド・アストラ)」から引用している言葉です。

意味としては「困難な道(aspera)を通って(per)星々(astra)を目指す(ad)」というもの。つまり、困難を乗り越えて何かを達成するという解釈ができます。

本作は、地球から遥か遠く離れた海王星にいる父親を探しに行く旅を描いています。果てしなく険しい宇宙の旅という意味で内容ともマッチするタイトルです。

公開された2019年は、ブラックホールの撮影に初めて成功した記念的な年でもあります。

ネタバレあり

以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ解説】『アド・アストラ』のあらすじ

地球から月へ

近い未来。サージと呼ばれる巨大な電磁波・重力波が太陽系を襲う。

ロイは宇宙ステーションでの作業中に被害に遭い、地球へと落下するが、間一髪で生還する。復帰後、ロイは極秘任務に選ばれ、父親が生きていることを伝えられる。

父親はかつてリマ計画という宇宙探査プロジェクトのリーダーであり、海王星付近で消息を絶っていたのだ。

さらには、サージが父のいる海王星付近から発生していることも伝えられる。ロイは遠く離れた海王星にいる父親の安否を確認するために、息子からのメッセージをレーザー照射で送るというミッションを受ける。

海王星へメッセージを送るためには火星から送る必要があり、まず地球から月へ旅立つことになる。

極秘任務のため、ロイには監視の目がつき、プルーイット大佐と共に行動することになる。月に到着後、火星行きの宇宙船ケフェウスに乗るため移動する途中、ロイたちは略奪者からの襲撃に遭う。

ロイと大佐は命からがら逃げ切るものの、大佐は不整脈を起こし火星へ行けなくなった。大佐はロイへデータを渡して気をつけるよう忠告する。

大佐からの情報で、父クリフォードが息子ロイからのメッセージに応じなければ、父の宇宙船もろとも破壊する計画であることが明らかになる。

月から火星へ

火星へと旅立ったロイたちは、道中で救難信号を受け、宇宙船の救出に向かう。

しかしその宇宙船では生物実験をしていて、乗組員は死んでいて、ロイと船長もその生物に襲われてしまう。間一髪で脱出するも船長は死んでしまう。

トラブルに見舞われながらも火星に到着する一行。そこで、父へのメッセージを送るも反応はない。ロイは軍からの指示を無視して自分の気持ちを乗せて再度メッセージを送るが、結果的に担当を外されてしまう。

イライラするロイに火星基地の長官ヘレンが接触してくる。彼女の話によると彼女の両親もロイの父と同じリマ計画のクルーであり、船内で起きた反乱によってクリフォードに殺されたと話す。

その事件を軍は隠蔽し、クリフォードを行方不明として処理したという経緯が明らかになる。同時にクリフォードとサージの対処のため、核爆弾を積んだケフェウス号は海王星へ行く準備が進められている。

それを知ったロイはヘレンの力を借りて、船内に侵入する。侵入がバレてしまい、軍の命令により乗組員から殺されそうになるも、返り討ちにして全員が死んでしまう。

海王星へ

一人残ったロイは海王星へと代わりに任務を果たすべく向かう。海王星付近でリマ号を発見し、爆弾をセットするロイ。その時、クリフォードが目の前に現れる。

彼によると、海王星への長い旅路でおかしくなったクルーの反乱に遭い、彼らによってサージも起こされたという。しかし一人になったクリフォードにはサージを止める術がなかったのだ。

父を説得して地球に一緒に帰るよう話すロイだったが、クリフォードには地球に未練などないと言う。なんとか船外へ連れ出すロイだったが、クリフォードは抵抗し宇宙へ投げ飛ばされてしまう。

助けるロイに対し、父は話すよう伝え、ロイも最終的にそれに従う。 地球に帰還 その後、父のリマ計画での調査資料を携え、ケフェウス号になんとか乗り込んだロイは、地球への帰還を遂げる。

ロイはこれまでの孤独だった自分を改め直すべく、愛する人に再会する。

壮大な宇宙を舞台にした自分探しの旅

『アド・アストラ』は、孤独と父と子の関係の複雑さを中心に描く静かな映画です。

ブラッド・ピットの演技に救われる

ブラッド・ピット演じるロイは孤独で孤立した人間で、リヴ・タイラー演じる妻のイヴでさえも、距離感がぎこちない様子。彼はまた、家族よりも宇宙を選んだ父親の不在に悩まされています。

ロイは宇宙を旅し、さまざまな試練や危険に遭遇する中で、自分自身の恐れや疑念と向き合うことになります。そして暗く寒い海王星で長い間過ごした後、取り憑かれたように妄想を抱くようになった父親とも向き合わなければならないのです。

映画はブラッド・ピットの演技に支えられている印象があります。彼の冷静さと傷つきやすさ、内面の動揺の表現は見事です。

本作と同時期に公開された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の役柄とは対照的ですが、どちらも見事な演技を見せています。

複雑な人物であるロイの父クリフォード・マクブライド役を演じたトミー・リー・ジョーンズも良かったです。彼は優秀で野心的な科学者であり、利己的で残酷な父親でもある。好奇心と情熱に突き動かされていて、それと同時に狂気と絶望にも突き動かされているのです。

面白いところとツッコミどころ

地球 → 月 → 火星 → 海王星という宇宙トランジットの様子や、月のファーストフード店の進出、月での資源争いなど、近い未来に起こりそうな描写が面白いところでした。

時代が進歩して宇宙まで開拓できるようになった時代においても紛争は起こり、膨大な宇宙を舞台に、人間の小ささが浮き彫りになっています。

地球を含めた太陽系を脅かすサージを引き起こしたのは、結局は人間が原因でした。宇宙という無限の風呂敷の中でもがく人間模様の滑稽さは、ある意味楽しめる部分ではありました。

一方で、発射寸前の宇宙船に乗り込むのは無謀すぎたり、核爆発を推進力にする荒唐無稽さ、生物実験船のシーンの意味不明さなどのツッコミどころも否めません。

『ゼロ・グラビティ』『インターステラー』『オデッセイ』『メッセージ』『パッセンジャー』など、宇宙を舞台とした近年のSF映画はどれも高い標準で打ち出されている分、それらと比較されると、「ブラピの演技」「静寂さ」以上の魅力があまりないようにも思いした。

まとめ:ブラッド・ピットを堪能する映画

今回は、ブラッド・ピット主演のSF映画『アド・アストラ』をご紹介しました。

ホイテ・ヴァン・ホイテマによる撮影は、視覚的に素晴らしい作品なのは間違いないありません。一方で、あまりにも抑揚がないため、退屈に感じてしまうのも否定できません。

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