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映画レビュー

松坂桃李演じる映画『不能犯』うそぶきの正体や過去とは?【ネタバレ感想】

今回ご紹介する映画は『不能犯』です。  

 

集英社の「グランドジャンプ」で連載している漫画が原作の映画です。  

 

松坂桃李が不思議な力をもつダークヒーローを演じています。

映画『不能犯』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題 不能犯 
監督 白石晃士
原作 宮月新 
出演 松坂桃李
沢尻エリカ 
製作国 日本
製作年 2018年 
上映時間 106分
おすすめ度 [jinstar1.5 color="#ffc32c" size="16px"]

あらすじ

あらすじ

連続して変死事件がおき、その現場にはいつも黒スーツの男が目撃されていた。

その男は宇相吹(うそぶき)と名乗り、"電話ボックスの男"とSNSで話題の男だった。

彼に依頼して殺しの対象となった者は必ず死んでしまうのだった…。

松坂桃李が演じる『不能犯』とは?

©︎宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会.

映画『不能犯』は、集英社「グランドジャンプ」で2013年より連載がスタートした、宮月新原作、神崎裕也作画による漫画が原作です。  

 

『戦慄怪奇ファイル』シリーズなどの白石晃士が監督を務め、主演は松坂桃李で、警察を翻弄する怪しげな力をもつダークーローを演じています。  

 

 

松坂桃李の他の作品については下記の記事を参考にどうぞ。

https://movie-architecture.com/shonen

 

不能犯とは?

「不能犯」とは簡単にいうと意図してやった行為でも、立証不可能なケースを言います。

意図してやっていたとしても、未遂犯とすることもできないのです。  

 

松坂桃李演じる不能犯の宇相吹(うそぶき)は自分の目を相手に見せることで、相手をマインドコントロールして意のままにすることができる力を持っています。  

 

宇相吹は、誰かに対して殺意を持っている人間の依頼を受け、対象者をマインドコントロールの力で殺すことで、都市伝説的な存在となっていました。  

 

この映画では、殺人の依頼者と殺害される対象の関係性が一筋縄ではいかないところが面白いところで、観ていて思い浮かんだのは藤子不二雄Aの「笑ゥせぇるすまん」です。

 

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ポニーキャニオン

 

Netflixの海外ドラマシリーズ『ブラック・ミラー』「テクノロジー×笑ゥせぇるすまん」という印象があったので、本作が好きな方にはおすすめです。

 

 

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【ネタバレ感想】映画『不能犯』うそぶきの正体はや過去は何なのか

©︎宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会.

※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

映画『不能犯』はここが気になる

不能犯である宇相吹は冒頭の説明であったように、電話ボックスに依頼された殺人の依頼を受け、それを代行します。  

 

しかしその殺意が純粋な殺意でない場合、依頼者にも制裁が下されます。  

 

登場する依頼者全員が結果的に死亡しているのが印象的でした。

うそぶきの決め台詞「愚かだねぇ、人間は」の通り、人間の嫉妬や欲望に対する皮肉が効いているストーリーは楽しめました。  

 

しかし、本作がうそぶきと依頼者の関係性よりも、うそぶきと警察とのバトルをメインに描いているところが残念でなりません。

気になったうそぶきの正体や過去は?

  • 多田(沢尻エリカ)と百々瀬(真剣佑)のコンビ
  • 多田の人物像のブレ
  • 突然の傷の出現
  • マインドコントロール描写
  • うそぶきの目的や過去

多田(沢尻エリカ)と百々瀬(真剣佑)のコンビ

多田は百々瀬を名前ではなく「新人」と呼び、何かを成し遂げたら名前で読んでやると言っていました。  

結果的に百々瀬と呼ぶことになるのですが、百々瀬は爆弾魔に爆撃され、病院送りとなっただけで何も達成していないのです。  

せめてもう少し事件と絡ませてもいいのでは。  

多田の人物像のブレ

うそぶきが唯一マインドコントロールできない存在が多田なのですが、その理由が不明瞭でした。  

それは多田という人物像に問題があって、彼女が確固たる信念をもつ存在として描かれていれば納得できるのですが、中途半端なんですよね。  

新人(百々瀬)に「後やっといて」と仕事を丸投げしてタバコを吹かしていたり。  

 

お酒に酔った状態でうぶきに遭遇するシーンではむしろコントロールされる展開の方が面白くなる気がします。  

うそぶきに対して「自分の希望で殺す」という良く分からない発言で終わるモヤモヤさ。  

突然の傷の出現

ある夫婦と町内会長の場面でのシーン。  

夫が家に帰ってくると、妻の服が乱れた状態で泣いています。  

夫が帰ってきて妻に状況を尋ねる場面では、妻の肩にアザはないのですが、そこでフラッシュバックして町内会長に乱暴されたシーンを挟んだ後、妻の肩にアザができているです。

 

この場面に宇相吹はいないので、マインドコントロールによるものではないはず。  

単純に映像の繋がりとしておかしいと思います。  

マインドコントロール描写

一番気になったのですが、うそぶきの目をみることでマインドコントロールされるシーン(トリップしているような描写です)。  

 

同じ映像を同じ尺で使っているのはさすがにナンセンス。  

1,2回見れば伝わるので毎回見せるのはクドいですね。  

うそぶきの目的や過去

こればっかりは原作の要因もあると思うので仕方ないとは思いますが、宇相吹がなぜ見返りもなく依頼を受けるの。

その理由と彼の過去、そうなった経緯が全く描かれないため、一人だけ浮いているんですよね。  

 

プラシーボ効果自体は面白い題材で、不能犯として一体どこまでできるのか、それを罪と成せるのか、とかいう内容を想像していたら何でもありでしたね。

 

マンガ原作の実写化は難しい?

漫画が原作ということで、制約と表現の難しさはあると思います。

 

うそぶきというキャラクターを上手く活かしきれていない印象しか残りませんでした。  

日本は漫画のクオリティが高い分、実写化する上で脚本はしっかり見直してもらいたいものです。  

 

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