ドキュメンタリー

滑落すれば即死のクライミング映画『フリーソロ』がヤバい【ネタバレ感想】

今回ご紹介するのは『フリーソロ』という映画です。

 

フリーソロという言葉をご存知でしょうか。

 

一歩間違えれば滑落して死ぬ可能性があるような危険な岩壁に、ザイル(ロープ)や救命道具などを着けずに手と足のみで挑むことを、フリーソロ・クライミングと言います。

 

今作は、ロッククライミングの聖地であるヨセミテ国立公園のエル・キャピタンをフリーソロで登頂したアレックス・オノルドの挑戦と、登頂に至るまでを映した手に汗握るドキュメンタリー映画です。

 

映画『フリーソロ』作品情報とあらすじ

作品情報

原題 Free Solo
監督 エリザベス・チャイ
バサルヘリィ ジミー・チン
主演アレックス・オノルド
製作国アメリカ
公開年2019年
上映時間100分

あらすじ


 

あらすじ

世界的クライマーの1人として活躍するアレックス・オノルドには、1つの夢があった。

それは世界屈指の巨岩エル・キャピタンに挑むこと。

前人未到のフリーソロへの挑戦を決意し、幾度の失敗と練習を重ねてきたオノルドが、2017年6月3日、ついに身一つで挑む。

 
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滑落すれば即死のクライミング映画『フリーソロ』がヤバい

常に死と隣り合わせの新感覚ドキュメンタリー!

今作が普通のドキュメンタリーと違うのは、撮影する対象がその場で死ぬ可能性をはらんでいることです。
 
目の前に映し出されるのは、世界遺産にも登録された、美しい森の中に巨大な岩壁が構えるヨセミテ国立公園
 
以前のアップル社MacのOSでもありましたね。

 
そんな美しい景色を前に、ズームしていくと、なんとその巨大な岩に一人の人間が素手でよじ登っている姿があるのです。
 
しかもロープなどの救命装置も見当たりません。
 

© 2018 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.

そう、この無謀にも思える挑戦こそがフリーソロ・クライミングであり、それをやってのけた男が、アレックス・オノルドという人物でした。
 
そんな命がけの挑戦をする人間とは一体、どんな男なのでしょうか。

アレックス・オノルドという男

© 2018 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.

フリーソロには、強靭な体力だけではなく、精神力、忍耐力、判断力などあらゆる力が必要となってきます。
 
その中でも、精神力が一番重要だと本人は言っていました。
 
もちろん思いつきでできるものではなく、アレックスもエル・キャピタンへの挑戦を毎年思い続けては、目の前にして恐怖で断念すること7年の月日が経ちました。
 
アレックスがただの無謀な挑戦者ではないということが劇中でよく分かるシーンがありました。
 
彼はフリーソロでの登頂のため、何度も何度もそのルートを確認するため登ります。
 
登頂までには、手足の一挙一動を登ることで体に染み込ませ、いざフリーで登った際に迷ってパニックにならないよう何度も繰り返すのです。
 
そのルートの中で難所が何箇所もあり、ロープを使っても滑落してしまう場面が何度もありました。その度にこれが本番だったらということを嫌でも想像してしまうのです。
 
普通の人間からすれば常軌を逸した挑戦なので、この人の頭の中は一体どうなっているんだと思った方もいると思います。
 
映画の中では、そんな彼の頭の中を覗いてみようということで、アレックスをMRIで調査するシーンがありました。
 
すると、彼の扁桃体が一般的な人より機能していないことが分かります。
 
医師によると扁桃体は、脳が恐怖と感じる情動の役割を持っているとのことで、つまりアレックスは普通の人間より恐怖を感じにくい体だということが分かるのです。
 
恐怖を感じ辛い体つきとは言っても、なぜそこまで彼を死と隣り合わせのフリーソロへと導くのでしょうか。
 
劇中、彼は「いつ死ぬのか分からないのは、みんな同じこと。登ることで"生"を実感できる」と語っています。
 
彼には、サンニという美人の恋人がいます。(女優かと思うほど綺麗なんですよね)
 
サンニはいわゆる一般的な女性で、二人の価値観は全く異なっています。
 
アレックスは、「一世一代の挑戦を前にしたら恋人よりもそれを優先する」と堂々と語り、その強い意志をあらわにしますが、一方で彼女の存在が人生を豊かにしてくれるとも言っています。
 
この二人の特異な関係性も興味深いものがありました。
 
フリーソロ が精神面での重要度が高いことは話しましたが、それでは今作の撮影にあたって、どうやって彼の偉業を映し出すことができたのでしょうか。

映画『フリーソロ 』は撮影部隊もプロのクライマー

© 2018 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.

アレックス・オノルドの挑戦を映した本作ですが、撮影したクルーは全てプロのクライマーでした。
 
当然のことながら、撮影することで集中力の妨げになることは分かっています。
 
もし彼が集中を欠いたとなれば、撮影隊は彼の滑落する姿、つまり彼の最期を写すことになるのです。
 
そのため撮影隊もある意味命がけです。
 
撮影隊がアレックスの挑戦を邪魔せずに、尚且つ偉業達成までをいかに上手く納めるかということに試行錯誤する姿もドキュメンタリーの内部が伺えてとても印象的でした。
 
挑戦が命がけということもあり、アレックスのコンディションを最優先するために、彼がいつ挑戦するのかも不明確なまま撮影は続けなければなりません。
 
万が一彼に何かあった場合の連絡体制を確認するシーンなども映されていて、より緊張感が高まる中、アレックスは本番に挑むのでした。

【ネタバレ感想】ロッククライミング前人未到の偉業への道

© 2018 National Geographic Partners, LLC. All rights reserved.

2017年6月3日。
 
アレックスは一人、誰にも何も告げずに挑戦を始めます。
 
撮影隊もアレックスの動向を確認し、撮影を始めます。
 
予定したペースより遥かに順調に進んでいくアレックス。
 
以前、ロープありで失敗して断念した場所も難なくクリアしていきます。
 
鳥が近くで羽ばたくのですら恐ろしく感じる映像の中、アレックスは一人黙々と登っていきます。
 
プロクライマーである撮影隊ですら画面から目を背けている映像が印象的でした。
 
そして、前人未到の偉業の瞬間を目撃することになります。
 
900メートルの垂直の花崗岩を登るのに、普通のクライマーでも3〜5日かけて登ります。
 
もちろん、道具ありで。
 
彼が偉業を成し遂げた時、そのタイムは3時間56分でした。
 
意外にも、登頂後の彼はすごく落ち着いていて、感情の高ぶりは全く感じられませんでした。
 
「自分が死ぬまでやりたいという訳ではない」と語るアレックス。
 
彼の挑戦はまだ今後も続きそうです。
 
彼は後にTEDに出演してその舞台裏を語っています。
 

『フリーソロ』はアドレナリン出っぱなしの映画でした

  • 恐怖との向き合い方
  • 成功へのイマジネーション力
  • 可能にするための鍛錬

アレックス・オノルドの生き方はビジネスに通じるところがありました。

 

本作を見れば、彼がただの無謀な挑戦者ではないことが良く分かります。

 

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