Netflixドラマ『ジェントルメン』

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Netflixドラマ『ジェントルメン』全話ネタバレ感想・あらすじ解説|ガイ・リッチー節全開の娯楽作

今回ご紹介する映画はNetflixオリジナルドラマ『ジェントルメン』です。

『スナッチ』『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー監督による、自身が手掛けた映画をもとにしたオリジナルのスピンオフドラマ。

本記事では、ネタバレありでNetflixオリジナルドラマ『ジェントルメン』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし

ガイ・リッチー節が全開で、カオスで楽しい痛快作でした!

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『ジェントルメン』作品情報・配信・予告・評価

ジェントルメン

あらすじ

あらすじ

思いがけず父親から広大な屋敷を相続したエディ・ホーニマンが目にしたのは、敷地内に隠された大麻帝国。そんな彼の前に、大麻ビジネスを狙うイギリス裏社会の怪しい面々が現れる…。ギャングの魔の手から家族を守るため、エディは相手の流儀に従い自身も犯罪の世界へと足を踏み入れていく。

作品情報

タイトル ジェントルメン
原題 The Gentlemen
監督 ガイ・リッチー
脚本 ガイ・リッチー
マシュー・リード
出演 テオ・ジェームズ
カヤ・スコデラーリオ
ジャンカルロ・エスポジート
ダニエル・イングス
ヴィニー・ジョーンズ
ジョエリー・リチャードソン
音楽 クリストファー・ベンステッド
製作国 アメリカ・イギリス
製作年 2024年
上映時間 全8話

ポイント

ポイント

  • ガイ・リッチー監督のNetflixオリジナルドラマ
  • 映画『ジェントルメン』(2019)のスピンオフ
  • ガイ・リッチーのお家芸クライム・アクション・コメディ

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『ジェントルメン』監督・スタッフ

監督:ガイ・リッチー

ガイ・リッチー
Kathy Hutchins, CC BY-SA 4.0
名前ガイ・リッチー
生年月日1968年9月10日
出身イギリス・ハートフォードシャー州

主な監督作

  • 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)
  • 『スナッチ』(2000)
  • 『シャーロック・ホームズ』(2009)
  • 『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)
  • 『アラジン』(2019)
  • 『ジェントルメン』(2020)

『ジェントルメン』キャスト・キャラクター解説

キャラクター役名/キャスト/役柄
エドワード・“エディ”・ホーニマン(テオ・ジェームズ)エドワード・“エディ”・ホーニマン(テオ・ジェームズ)
元国連平和維持官の指揮。思いがけない相続により公爵となる。
スージー・グラス(カヤ・スコデラーリオ)スージー・グラス(カヤ・スコデラーリオ)
父親に代わり麻薬ビジネスの実質的なトップ。
フレデリック・“フレディ”・ホーニマン(ダニエル・イングス)フレデリック・“フレディ”・ホーニマン(ダニエル・イングス)
エディの兄で薬物依存症のトラブルメーカー。
ジェフ(ヴィニー・ジョーンズ)ジェフ(ヴィニー・ジョーンズ)
ハルステッド邸の誠実なグラウンドキーパー。
スタンリー・ジョンストン(ジャンカルロ・エスポジート)スタンリー・ジョンストン(ジャンカルロ・エスポジート)
ハルステッド邸の購入を熱望する貴族。
ボビー・グラス(レイ・ウィンストン)ボビー・グラス(レイ・ウィンストン)
スージーの父親でイギリスを牛耳る大麻ビジネスのボス。刑務所で優雅な生活を送っている。

ネタバレあり

以下では、ドラマの結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

第1話「洗練と暴力(Refined Aggression)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第1話でハルステッド公爵の葬儀に立ち会う家族
© 2024 Netflix

第1話は、国連平和維持官の指揮官エドワード・“エディ”・ホーニマンが、父親の危篤を知らされて実家に帰省する場面から始まる。エディは、国内有数の資産家であるハルステッド公爵の次男である。

エディは衰弱して死を目前とする父から、兄フレディを頼むと伝えられると、父の死後、遺言では爵位と広大な領地べてをエディに相続されたことが明かされる。

フレディは、長男の自分を差し置いてエディに父の財産がすべて相続されたことに腹を立て、自暴自棄となる。その後、エディはフレディが麻薬ディーラーのトミー・ディクソンに800万ポンドの借金をしていることを知り、兄の命を救うため、屋敷の購入希望者である投資家のスタンリー・ジョンストンに売却を検討する。

そんな中、エディの前に父の取引相手だったスージー・グラスが現れると、領地の地下に大規模な麻薬農場があり、ハルステッド公爵が彼女と秘密裏に麻薬ビジネスをしていたことを明かす。

領地を売られると麻薬ビジネスにも影響が出るため、スージーはエディに協力し、トミーに再交渉を働きかけ、400万ポンドとフレディの謝罪動画を取ることで合意する。

エディは屋敷の売却を断る代わりに、ジョンストンにワインコレクションを売却し、なんとか400万ポンドを調達する。しかし、フレディはその金を違法賭博に使い、詐欺に遭って失ってしまう。

再びスージーの介入もあり、資金を取り戻すことに成功すると、トミーがフレディの謝罪動画を取るために屋敷にやって来る。しかし、トミーがフレディを執拗に煽ったことで、ドラッグで感情的になっていたフレディは、プライドを傷つけられ、屈辱のあまりにトミーをショットガンで射殺してしまう。

第2話「トミー・ウー・ウーにタックル(Tackle Tommy Woo Woo)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第2話のジョン・“ザ・ゴスペル”・ディクソン
© 2024 Netflix

第2話は、フレディがトミーを射殺した後、トミーと一緒に来ていた部下のジェスロが逃げ出す場面から始まる。なんとかジェスロを捕まると、フレディは彼を殺すことを提案するが、エディは反対する。

スージーはトミーの死体処理とジェスロの始末をしようと、裏社会の“掃除屋”であるフェリックスを呼び出すが、エディはジェスロをトミー殺しの犯人に仕立て上げ、国外逃亡させようと提案する。

一方、トミーの兄で危険な麻薬ディーラーのジョン・“ザ・ゴスペル”・ディクソンは、トミーが仕事から帰ってこないことを不思議に思い、トミーの行方を調べるためにハルステッド邸にやってくる。実はジェスロは捕まる前に同僚にメッセージを送っていたが、内容は支離滅裂でジョンは理解できなかった。

エディとフレディはジョンらにトミーとの取引が滞りなく終わったことを伝えるが、ジョンらは不審がっていた。

その後、エディはジェスロのアパートからパスポートを取りに行くが、ルームメイトに見つかり、取っ組み合いになり彼を殺し、その際に腹部を撃たれてしまう。その後、ジョンストン主催の祝賀会に出席すると、スージーに遭遇する。

スージーはエディに、ジョンストンがメタンフェタミンの麻薬王であることを明かし、彼の狙いがハルステッド邸ではなく麻薬ビジネス拡大であることを知る。

トミーの死体がジョンたちに発見されると、エディとフレディは犯人に仕立て上げたジェスロの犯行を納得させる。その後、エディはスージーの父親で服役中のボビー・グラスと面会し、今以上に利益を生み出す代わりに、家族と大麻取引との関係を終わらせることを交渉し、同意を得る。

エディはジェスロに金を渡して郊外逃亡の手助けをするが、彼の知らないところでスージーはフェリックスにジェスロを殺害させていた。

第3話「俺のクサはどこだ?(Where's My Weed At)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第3話のスージー
© 2024 Netflix

第3話は、大麻農場の栽培責任者であるジミーが、取引相手に大麻を届けに行く途中で、ガブリエルという女性に出会うところから始まる。ジミーはガブリエルに夢中になり、彼女に騙されて、大麻を乗せた車を盗まれる。

スージーは受け渡し相手のギャング、トニー・ブレアに事情を説明し、彼の要望を引き受けることで埋め合わせることになる。彼らは、マーシーという盗難車ディーラーから、改造されたランボルギーニ・フラカンを盗むように依頼し、スージーはエディにその仕事を依頼する。

エディとフレディは昼間に自動車ディーラーを装って車の鍵を複製し、夜中にガレージに潜入する。エディはそこで監禁されていた男を発見すると、彼を助けてランボルギーニを盗み出すが、フレディが捕まってしまう。

エディは男からランボルギーニに大量のコカインが積まれていることを知らされ、マーシーが麻薬ディーラーもしていることを知る。そこでトニーの目的がランボルギーニではなく、車のコカインであることが明かされる。

フレディを人質にされたエディは、スージーとともに彼女のもとに向かい、ランボルギーニとコカインを詫びの大麻、そしてフレディと交換条件でトニー・ブレアを差し出す。

マーシーはその条件に同意し、エディらの目の前でトニーを惨殺する。スージーはエディの冷静さに感心するが、エディの母サブリナは麻薬ビジネスが家族に与える影響を心配していた。

一方、大麻を盗まれ、スージーにガブリエルを探すように指示されていたジミーは、ガブリエルと合う約束を漕ぎつける。その頃、ガブリエルは妹と仕事仲間とともに、ジミーから盗んだ大麻を積んだ車を燃やして処理していた。

第4話「かなり自分勝手だけど手当が必要な紳士(An Unsympathetic Gentleman)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第4話のエディとサブリナ
© 2024 Netflix

第4話は、フレディがジミーに、自分がエディにとって腫れ物扱いされていることへの不満を吐露する場面から始まる。スージーは大麻ビジネスを拡大する方法を模索しており、エディは麻薬ビジネスから身を引くために、彼女の収益を増やす支援を約束する。

エディは父親の知り合いであるバシントン卿の葬儀に参列し、彼の息子で相続人のマックスに近づく。エディはマックスに麻薬ビジネス拡大のために屋敷の敷地を提供してほしいと交渉すると、マックスは同意するが、条件を提示する。

彼は父親のある秘密のスキャンダルに関して謎の男から脅迫を受けており、ハリウッドでのオーディションを控えるマックスにとって、不安の種だった。エディはその脅迫者が持つ証拠とその男を連れてくることを依頼される。

一方、ジミーはガブリエルと会い、彼女に夢中になっていたジミーは麻薬ビジネスの仕事について明かし、ガブリエルの頼みを受け入れて仕事場に案内してしまう。

同じ頃、エディの母サブリナは、信頼するグラウンドキーパーのジェフの助言を頼りに、エディとは別にスージーのビジネス拡大のための土地探しを行っていた。

エディは脅迫者の元ジャーナリストのフランシスに接触すると金を奪われるが、スージーを頼ってすぐに居場所を見つけ出すと、脅迫ネタの書類とともにフランシスをマックスの屋敷まで連れて来る。すると、フランシスが脅迫していた相手がマックスの父親ではなく、マックス本人であることが明らかになる。

エディはマックスのスキャンダルに興味がなかったが、騙した責任として彼の秘密に迫っていく。マックスに案内されて地下室に入ると、マックスはヒトラーの熱烈な支持者で、ヒトラーの睾丸を保存していることが明らかになる。

スキャンダルを明るみに出したくないマックスは、部下とともにフランシスに襲いかかり、地下室での戦闘が勃発するが、エディとスージーが対処し、揉め事の責任を取らせて強引な形でマックスに取引させる。

その後、疲労困憊して帰宅したエディは、サブリナが隣人からいとも簡単に土地を借りられたことを知らされる。

第5話「いとこ何百もいるんだよ(I've Hundreds of Cousins)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第5話のボビー
© 2024 Netflix

第5話は、スージーが父親のボビーのいる刑務所を訪問する場面から始まる。スージーはボビーに、エディが麻薬ビジネスの収益増に貢献し、約束通りに手を引こうとしていることを伝える。しかしボビーは、エディが有用であり、手放すつもりはないと伝える。

スージーは、麻薬の取引現場であるベルギーの港で、警察が介入したことで損害を受けていることを明かす。彼女はエディに、港の責任者で曲者であるフロリアン・デ・グルートとの交渉に同行してほしいと依頼する。フロリアンは警察の目が厳しくなったために賄賂の増額を要求するが、エディは彼が信用できないとスージーに伝え、別の方法を見つけるように提案する。

そんな中、交渉中に何者かが発電機を盗もうとして停電させる。エディが追いかけて捕まえると、移動民族であるロマのウォード家の子どもたちであることが判明する。エディは生活のために発電機を盗んだと説明され、慈善事業として発電機のひとつをウォード家に譲ることにする。

翌朝、麻薬ビジネスについて知られたかどうかを確かめるため、エディとスージーはウォード家を訪問する。ウォード家のリーダーであるJPはエディの麻薬ビジネスを知っており、ビジネスに参加させることを条件に、口外しないと交渉する。スージーは、ヨーロッパへの密輸を手伝うことを条件に同意する。

エディはハルステッド邸の敷地内の使用を許可し、ウォード家のキャラバンがやってくる。エディは聖母マリアの像に大麻を隠して密輸するアイデアを生み出し、しばらくの間、多額の取引を成功させる。しかし、やがてフロリアンがスージーの密輸方法に気づくと、その後、何者かによって大麻農場から400万ポンドを盗まれるトラブルが発生する。

エディはウォード家への疑いを強めるが、疑われたことに怒ったJPらは屋敷を出て行ってしまう。エディは冷静に状況を判断し、フロリアンによる仕業だと結論付ける。そこでエディとスージーはフロリアンに会いに行き、毒を盛って解毒剤と引き換えに内通者の名前を明らかにさせる。

それにより、内通者がスージーのボディガードの一人であるキースであることが判明し、エディはJPらに謝罪して和解すると、キースはJPの弾丸で殺害される。キースは死ぬ直前に、エディがスージーに利用されているだけだと伝え、ジェスロが国外逃亡できずに殺されたことを明かす。

第6話「備えるんです ありとあらゆる可能性に(All Eventualities)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第6話のヘンリー
© 2024 Netflix

第6話は、エディがジェフと会話する様子から始まる。エディはジェフの助言が正しかったことを認め、スージーとの関係が危険であることを認める。ジェフはエディに忍耐強く見守り、不測の事態に対処できるように準備することが大切だと伝える。

エディは麻薬ビジネスから一刻も早く手を引こうとするが、スージーは1,500万ポンドの資金洗浄が必要で、最低でも3ヶ月がかかることを伝える。スージーはエディに、資金洗浄を専門とするチャッキーに会わせる。エディは一刻も早く資金洗浄するように伝えるが、チャッキーもクセの強い人間だった。

しかし、取引中にスージーの弟ジャックが、チャッキーの妻と不倫していることが判明し、激怒したチャッキーはスージーとの取引を拒否し、SNSで仲間に呼びかけ、ジャックを襲わせるように指示してしまう。エディは仕方なくジャックを屋敷に匿うことにする。

そんな中、裏社会のボクシングプロモーターであるヘンリーがエディに声をかけ、裏社会の会計士リックを紹介し、彼も資金洗浄ができることを伝える。その後、スージーはチャッキーとの問題に対処し、エディは改めて資金洗浄を依頼しようとするが、チャッキーの話を通じてスージーが自分と手を切るつもりがないことを知ると、彼に資金洗浄させるのをやめる。

それを知ったスージーは、すでにエディが深く関わりすぎたため、逃げられないと警告するが、エディは家族を守るためなら戦うつもりだと宣言する。

その後、エディはジョンストンに会い、できるだけ危害を加えない形でスージーとの関係を切りたいと手助けを求める。一方、ヘンリーのボクシング興行でジャックがリングに立つ中、スージーはヘンリーに呼ばれ、麻薬ビジネスを引き渡すように伝えられる。

スージーは自分たちを敵に回すと戦争になると警告するが、ヘンリーは断れば弟が無事では済まないと伝え、スージーは愛する弟ジャックがヘンリーの息がかかった試合で、倒れ込む様子を目撃する。

第7話「危険なくして(得るものなし)(Not Without Danger)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第7話のジョンストン
© 2024 Netflix

第7話は、ジミーがエディにジャックが昏睡状態に陥ったことを伝える場面から始まる。エディはジミーからスージーの家を聞き出して訪問すると、自分は事件とは無関係であることを伝える。エディはヘンリーへの復讐を手伝うと申し出るが、彼女は自分で対処できると拒否する。

スージーは父を訪ね、ジャックが回復に向かいつつあることを伝える。しかしボビーは、すでにスージーがヘンリーの手下2人を始末し、ヘンリーを殺すために奔走していることを懸念する。

一方、エディはジョンストンの秘書スティーブンスに会い、グラス・ファミリーと衝突せずに事態を解決したいと伝える。するとスティーブンスは、エディにボビーが麻薬ビジネスに使用している貴族らの邸宅リストを要求する。

エディは母親に相談すると、数年前、父親が11人の領主とともに晩餐会に出席したことを明かす。そこの領地は現在、父の友人のティブシーのものとなっており、エディはフレディを連れて彼に会いに行く。

荒れ果てたティブシーの邸宅では、チンピラの若者たちが牛耳って大麻をやっていた。エディはティブシーから日記を手に入れるが、その代わりに若者たちにエディの腕時計とフレディのズボンを差し出すことになる。

ヘンリーは、スージーが自分を殺そうとしていることに対処するため、彼女の家を突き止めて警告する。スージーは、ヘンリーに居場所を知られた以上、もうアパートにはいられないことを悟り、自分の住所を知っていたエディのもとにやってくる。

彼女は、エディからジミーが住所を知っていたことを知り、彼を問い詰めると、ジミーはガブリエルに教えてしまったことを明かす。スージーとエディはジミーに呼び出させてガブリエルに接触し、彼女の雇い主がジョンストンであることを知る。

ジョンストンは、グラスファミリーの大麻ビジネスを妨害するため、バンを奪ったり、港での妨害をしており、ヘンリーもジョンストン手下であることが判明する。そこでスージーは、ガブリエルを殺さずに利用しようと画策する。

エディが領主リストをスティーブンスに渡すと、スティーブンスはすぐさまヘンリーに連絡する。ヘンリーはスージーとジャック殺害のために動き出すが、待ち伏せしていたスージーが逆にヘンリーの腕を撃つ。

するとヘンリーは、エディがジョンストンと組んでいることを明かし、それを知ったスージーはジョンに連絡し、トミー殺害の真犯人がフレディであることを伝える。

第8話「ボビー・グラスによる福音書(The Gospel According to Bobby Glass)」

Netflixドラマ『ジェントルメン』第8話のエディ
© 2024 Netflix

第8話(最終話)は、仕事の流儀を語るスタンリー・ジョンストンの様子から始まる。彼は自らを「羊の皮をかぶった狼」と表現する。

弟トミー殺害の復讐のため、ジョンが武装した部下たちを引き連れてハルステッド邸の前に現れる。エディは何とか時間を稼ぎ、ジェフに協力を仰いで対抗するための武器を用意させる。フレディは自分の過ちで家族を危険に晒してることを自覚し、降伏して彼らに殺されることを受け入れようとするが、エディが必死に引き止める。

ハルステッド邸の前でエディらとジョンらによる一触即発の事態となるが、ボビーがジョンに連絡し、それ相応の対価と引き換えにフレディを見逃すように伝えたことで、ジョンたちは屋敷を後にしていく。

その後、ボビーはスージーとエディを呼び出し、2人がタッグを組むことがビジネスにとっても最適であり、和解するように伝える。さらにボビーはビジネスからの引退を表明し、最高入札者に事業の売却をすること、それを2人に取り仕切らせる。

エディとスージーは、ジョンストンやマーシーなど、ボビーのビジネス売却に興味があるものたちに、入札書と伝書鳩を手渡す。

エディは当初、麻薬ビジネスから手を引くことが安全だと考えていたが、自分が上に立ち、続けていくことで安全を保とうと決意し、自らも入札者として参加する。エディは家族の協力や父の仲間だった公爵たち、ロマのJPらなどと取引し、資金を集める。さらにエドワードは、スージーにビジネスパートナーになることを説得し、彼女からの資金援助も取り付ける。

その後、ボビーの麻薬ビジネスの最高入札者となったのは、ジョンストンであることが明らかになる。しかしエディはそれも想定済みであり、ヘンリーに協力してもらい、ジョンストンを脱税で逮捕させる。同様にしてほかの入札者たちを対処したエディが、結果的にボビーの麻薬ビジネスの落札者となる。

しかし、ボビーは最初からそうなることを想定しており、引退するつもりもなかったことを明かす。ボビーはエディの手腕を試し、エディとスージーが協力して打破することを予見し、その才覚を確信すると、エディをビジネスパートナーとして受け入れる。

その後、逮捕されたジョンストンは、刑務所内で何不自由ない生活をするボビーと食事を共にする。

【ネタバレ感想】ガイ・リッチーによる、お手軽版『ブレイキング・バッド』

Netflixドラマ『ジェントルメン』スージーとエディ
© 2024 Netflix

Netflixドラマ『ジェントルメン』は、ガイ・リッチー監督が2020年にマシュー・マコノヒー主演で映画化した『ジェントルメン』のスピンオフ作品です。

スピンオフ作品と言えど、キャラクターのつながりはなく、共有しているのは「貴族の屋敷の地下で麻薬ビジネスが行われていること」くらいです。

自らの作品を新しい形でセルフリメイクするのは、1998年の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を、その2年後に『スナッチ』でやったことと同様です。そしてこの初期の2作が、ガイ・リッチー監督のスタイルを象徴するような代表作としても知られています。

本作Netflixドラマ『ジェントルメン』は、この2作を彷彿とさせていて、ガイ・リッチー監督らしさに溢れたクライムサスペンスとコメディを組み合わせた、非常に見やすくてバランスの良い娯楽作でした。

物語は、イギリスの名門貴族に生まれて陸軍に所属する主人公のエディが、父の死と思わぬ相続によって公爵となり、父が秘密裏にやっていた麻薬ビジネスを引き継いでいくというもの。

冷静で判断力に優れたエディは、物語の至る所で、トラブルメーカーの兄フレディがもたらした問題に対処せざるを得なくなります。言ってみれば本作は、「仕事の失敗をどうやって挽回するか」を映したような作品です。

物語はこの繰り返しで、「失敗→埋め合わせ」をやっていく中で、麻薬ビジネスから手をひこうとしていたエディが、自分の思わぬ才能に気づいていく様子を映しています。

そしてエディの良きビジネスパートナーであるスージーが物語の鍵を握っています。本作は、エディとスージーの絶妙な関係性が見事で、2人の相性の良さ、それぞれの兄弟への愛情とその尻拭いをする様子がコメディとして、そして2人の間に少しの性的緊張がありつつも、何も起こらないところも良いポイントでした。

元サッカー選手でジェイソン・ステイサムと同様に『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で映画デビューしたヴィニー・ジョーンズは、本作では180度変わった役柄で印象的。ハルステッド邸のグラウンドキーパーとして、エディら家族を支える洞察力に富んだキャラクターを好演しています。

エディとスージーの麻薬ビジネスへと興味を示すスタンリー・ジョンストンは、傑作ドラマ『ブレイキング・バッド』の麻薬王ガス・フリングのジャンカルロ・エスポジート。同様に、『ディパーテッド』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』レイ・ウィンストンなど、クライムサスペンスでおなじみの顔ぶれも物語を彩ります。

一方で、映画『ジェントルメン』でもそうだったように、アジア系のキャラクターをステレオタイプな役柄で描くところは、彼の悪いクセが出ている印象もありました。

また、近年のガイ・リッチー作品の傾向として、初期のようなイギリスの労働階級ではなく、『ジェントルメン』『キング・アーサー』『コードネーム U.N.C.L.E.』など、イギリス貴族に焦点を当てていることも興味深い点です。それはガイ・リッチー自身が、準男爵の爵位を持っていることにも少なからず関係しているのかもしれません。(リッチーの母が準男爵の爵位を持つマイケル・レイトンと再婚したことで、継息子、イングランド王エドワード1世の末裔にあたります)

Netflixオリジナルドラマ『ジェントルメン』は、総じてガイ・リッチーらしいクライムサスペンスと、少しのユーモア、洗練されたファッションなど、ガイ・リッチー監督のスタイルを気軽に楽しめる即席麺のようなドラマでした。

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