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【ネタバレ感想・考察】『2分の1の魔法』はお父さんをきっかけにした兄弟の物語

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今回ご紹介するのは映画『2分の1の魔法』です。

内気な弟と陽気な兄が亡き父親との再会を目指し、冒険と絆を描いたディズニー/ピクサー映画。

王道でシンプルなストーリーと、ラストのスパイスが素晴らしく効いた安定のピクサー印でした。

映画『2分の1の魔法』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題 Onward
監督 ダン・スキャンロン 
原作・脚本 ダン・スキャンロン
ジェイソン・ヘッドリー
キース・ブーニン 
出演 トム・ホランド
クリス・プラット
ジュリア・ルイス=ドレイファス
オクタビア・スペンサー
製作国 アメリカ
製作年 2020年 
上映時間 103分 
おすすめ度 (4点/5点)

あらすじ

科学や技術の進歩と発展によって、かつては当たり前のように使われていた魔法が忘れ去られた世界。

何をやってもうまくいかない少年イアンは、自分が生まれる前に亡くなった父に会いたいと願っていた。

イアンは自分が生まれる前に亡くなった父に一目会うために、好奇心旺盛な兄のバーリーと共に、魔法を取り戻す冒険に出る。

映画『2分の1の魔法』のスタッフ・キャスト

ダン・スキャンロン監督

Dan Scanlon
出典:https://www.imdb.com/

『2分の1の魔法』の監督を務めたのはダン・スキャンロン。

彼はピクサー映画では『カーズ』や『トイ・ストーリー3』などのストーリーアーティストを担当しつつ、2013年には『モンスターズ・ユニバーシティ』を監督しています。

彼は本作を「家族や自分たちの周囲にいる人とのつながりを描いた」と語っています。

というのも、本作の設定は監督が1歳のときに父親を亡くした実体験に基づいたストーリーなんです。

そのため、冒険譚ではあるものの非常にパーソナルな部分が描かれていて、監督自身の思いが色濃く反映されているように感じました。

トム・ホランド(イアン役)

Tom Holland出典:https://www.imdb.com/
家族想いだけど何をやっても上手くいかず、自分に自信がもてないイアン。

演じたのはマーベル映画『スパイダーマン』シリーズでおなじみのトム・ホランド。

彼はこういう弟とか弟子的なポジションがよくハマりますね。

クリス・プラット(バーリー役)

ChrisPratt出典:https://www.imdb.com/
陽気で好奇心旺盛のなイアンの兄、バーリー。

演じたのはマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのクリス・プラット。

マーベル映画でのキャラクター性が活かされた陽気なキャラクターがハマっています。

ジュリア・ルイス=ドレイファス(ローレル役)

Julia Louis-Dreyfus出典:https://www.imdb.com/
イアンとバーリーのお母さん。

演じたのはジュリア・ルイス=ドレイファス。

彼女はコメディドラマ『Veep/ヴィープ』において6年連続でエミー賞主演女優賞を受賞したほか、プロデューサーとしても活躍しているめっちゃすごい人なんです。

オクタビア・スペンサー(コーリー/マンティコア役)

Octavia Spencer出典:https://www.imdb.com/
レストランを経営するマンティコアのコーリー。

演じたのはオクタビア・スペンサー。

オスカー女優であり、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』『ドリーム』『シェイプ・オブ・ウォーター』などの話題作でも存在感を見せてる名バイプレーヤー。

彼女はディズニーアニメーション映画『ズートピア』でも声優として出演していましたね。

【ネタバレなし感想】お父さんをきっかけにした兄弟の絆の物語

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出典:https://www.imdb.com/

『2分の1の魔法』は予告編を見ていたときに想像していたストーリーとはいい意味で異なったストーリー展開をしていました。

兄弟の絆の物語

まず、全体的なところで本作は、「亡きお父さんとの再会」を目指した物語ではなく、あくまでもその目的を通して描かれる「兄弟の絆」の物語だったことが印象的。

妖精たちが住む不思議な魔法の世界を描いているものの、その設定自体は特に深堀りはせず、パーソナルな家族に視点をおいています。

  • 内気で自信のない弟、イアン
  • 陽気で好奇心旺盛な兄、バーリー

この対象的な兄弟像をもとに、「父親を探す」という過程での成長を描いています。

下半身だけのお父さん

本作で面白いのは、魔法によってお父さんを1日だけ蘇らせようとしたものの、下半身だけの2分の1の体となってしまうこと。

顔も耳もないため、お父さんは声を聞くことができず、息子たちの冒険に下半身だけ付き合わされることになるのです。

まめもやし
まめもやし
お父さんをペットのようにリードでつないで行動をともにするのは中々にシュールでした。

【ネタバレ感想】ラストの結末がもつ意味

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出典:https://www.imdb.com/

※以下、映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

本作は、シンプルなストーリー構造であるものの、ラストの描き方にピクサーの表現力の高さを感じずにはいられませんでした。

冒険の結末

下半身だけのお父さんをちゃんと蘇らせるという目的のもとに始まったイアンとバーリーの冒険物語。

数々の難関を乗り越えて「不死鳥の石」の在り処までたどり着くのですが、そこはなんとイアンが通う高校の前という「普通の世界」だったのです。

イアンはバーリーの選んだ道が間違っていたと非難してしまいます。

バーリーのもとを離れたイアンでしたが、「お父さんとやりたいことリスト」を改めて眺めると、それはどれも兄バーリーとの間で自然とできていたことに気づきます。

イアンにとって、兄のバーリーこそがお父さんの代わりの存在だったことに気づくのです。

その後、バーリーは取り壊し寸前の噴水から「不死鳥の石」を見つけます。

するとマンティコアが言っていた呪いによりドラゴンが現れてしまい、止めるためにイアンはバーリーに父親との再会を託すのです。

ドラゴンを倒したイアンでしたが、瓦礫が障壁となり再会するお父さんとバーリーの姿を遠くから見つめることしかできませんでした。

そしてその後、バーリーはお父さんの温もりを自分の体を通してイアンに伝えるのです。

バーリーは幼い頃に死にゆくお父さんに告げられなかった別れを伝え、イアンは出会えなかったお父さんという存在をバーリーに見出すことができたのです。
まめもやし
まめもやし
この描き方にはやられました。脱帽です。

すべて問題を解決して家族みんなでお父さんに再会するという大団円を想像していたので、これはさすがの表現力。

イアンの成長を中心に描いていたように見えて、兄バーリーの性格を形成した父親との別れを描くことでバーリーの心の解放も描いていました。

【ネタバレ考察】お父さんはもしや…

onward-04出典:https://www.imdb.com/

ここからは、劇中で気になった点をもとにちょっとした考察をしてみます。

気になった疑問と考察

下半身だけで蘇ったお父さんでしたが、中盤のイアンとバーリーがケンカをするシーンで気になった点がありました。

それは耳が聞こえないはずのお父さんが2人の間を取り持つかのようにダンスで和ませるのです。

バーリーは「バイブレーション」を感じたのではと言っていましたが、最初に見た時に違和感を覚えて、そこで一つ考えたことがあります。

それは、お父さんは実は「耳が聞こえていたのではないか」ということ。

もちろんこれは想像にすぎないですが、お父さんは自分が早くして死んでしまったことで父親として伝えられなかったことを伝えるために魔法の杖を贈ったと考えてみます。

本来なら蘇った体で息子たちと大切な一日を共有する予定だったのでしょう。

それが意図せず体が半分になってしまったものの、2人の冒険を身近な立場で共有していたのではないでしょうか。

だからこそラストに息子たちの活躍と成長を本当に理解することができたのだと考えると少し優しい気持ちになれます。

『2分の1の魔法』というタイトルについて

邦題が『2分の1の魔法』となっていますが、原題は『Onward』です。

「Onward」という言葉は劇中でバーリーの愛車で登場しましたが、「前へ、先へ、前進」という意味があります。

これまでにも、ディズニーアニメーション映画やピクサー映画の原題は過去にもシンプルなものが多いんです。

邦題 原題
【ディズニーアニメーション映画】
『アナと雪の女王』 『Frozen』
(凍った)の意味
『塔の上のラプンツェル』 『Tangled』
(もつれた)の意味
【ピクサーアニメーション映画】
『メリダとおそろしの森』 『Brave』
(勇敢な)の意味
『カールじいさんの空飛ぶ家』 『Up』
(上って)の意味

ご覧のように、単語一つで端的にその映画を表現しつつ、別の意味も持たせるということが英語ならではの原題なんです。

本作でも、“前に進み成長していく”という意味でイアンとバーリーの成長と、亡き父親を探す冒険へと前に進んで意味でもありました。

一方で、邦題の『2分の1の魔法』というタイトルは苦労してつけたんだろうなとも感じました。

  • お父さんの体が2分の1
  • 魔法が使えるのはイアンだけ
  • 普通の道と険しい道の選択
  • お父さんに会えるのはバーリーだけ

上記のように、劇中にいろんな意味で「2分の1」となっているので見る前の印象よりは割と合っているようにも感じました。

ディズニーの描く魔法

ディズニーにとって魔法といえば=イマジネーションというのは多くの人が理解できると思います。

本作の根底にもやはりそれを感じさせるものがありました。

本作で描かれるのは「利便性により魔法を失った世界」です。

だれもが魔法を使える力を持っているにもかかわらず、利便性を求めた結果、魔法は失われてしまったのです。

  • 心に火を灯せ
  • 自分を信じろ
  • 一つのことに集中しろ

劇中でイアンが魔法を訓練するシーンにおいてもバーリーは上記のように繰り返し魔法のポイントを教えるのが印象的でした。

魔法とはイマジネーションであり、つまり想像力を失ってはいけないということが根底のテーマに描かれているのです。

ディズニーのイマジネーションについては、Disney+ (ディズニープラス)で配信されているドキュメンタリー「イマジニアリング~夢を形にする人々」においても詳しく描かれていますので要チェックです。

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まめもやし
まめもやし
人間本来がもつ創造性を忘れてはならないというディズニーらしいメッセージを強く感じました。

【まとめ】兄弟の絆と成長を描いた爽やかな一本

映画『2分の1の魔法』は、亡きお父さんを探す冒険を通して描かれる兄弟の絆の物語でした。

王道でシンプルなストーリーながらワクワクさせてホロっと涙も誘うのはさすがの説得力。

親子で見たい映画です!

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