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【ネタバレ感想】実話ベースの『ポカホンタス』はプリンセス像に影響を与えた映画

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今回ご紹介するのはディズニー映画『ポカホンタス』です。

ディズニー・アニメの中ではそれほど知名度は高くありませんが、ディズニーアニメーションの歴史でも重要な位置づけとなっている本作。

後のディズニープリンセス像に大きな影響を与えたと言われています。

さまざまな意味で注目すべき点がいくつもありましたので、要チェックです。

映画『ポカホンタス』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題 Pocahontas
監督 マイク・ガブリエル
エリック・ゴールドバーグ
出演(声) アイリーン・ベダード
メル・ギブソン 
製作国 アメリカ
製作年 1995年 
上映時間 81分 
おすすめ度 (3.5点/5点)

あらすじ

1607年、ジョン・スミスをのせた船は金を探しに新大陸へと出港した。

目的地のヴァージニア植民地には、先住民のパウアタン族が平和に暮らしており、首長の娘、ポカホンタスは入港する船を発見する。

上陸したジョンの跡をつける彼女の前に、銃を構えたジョンが現れる。

しかし二人は打ち解け合い、通じるはずのない言葉を心で理解し合う。

運命の出逢いに一瞬にして恋に落ちる二人だったが、互いが敵同士となる戦いが迫っていた。

ディズニー映画『ポカホンタス』は後のプリンセスに影響を与えた実話

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本作『ポカホンタス』は、ディズニー映画の歴史でも重要な位置づけとなっている作品なんです。

というのも、『ポカホンタス』はディズニーアニメーションの歴史で初めて実在の人物を描きました。

登場するポカホンタスもジョン・スミスもどちらも実在した人物です。

言ってみればディズニー初の歴史映画となった本作。

さらに、ストーリーに関してもディズニーの歴史で大きなターニングポイントとなっています。

ネイティブアメリカンの女性とイギリス人男性の異人種の恋愛を描くとともに、これまでのディズニー作品の主流だった王道のハッピーエンドからの転換期となった作品でもあります。

  • 『ポカホンタス』はディズニーアニメで初めて歴史上の人物を描いた
  • 異人種間の恋愛を描いた作品
  • 王道のハッピーエンドから転換期となった作品でもある

映画『ポカホンタス』のキャラクター・登場人物

ポカホンタス

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

パウアタン族の首長の娘。

大自然の中で自由に暮らし、精霊と会話することもできる。

ジョン・スミス

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

イギリス人探検家のジョン・スミス。

優しく正義感があり、仲間からの信頼も厚い好青年。

ラトクリフ総督

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

ジョン・スミスが乗る船の総督。

新大陸で金を掘り当てることに執着している。

ミーコ、パーシー、フリット

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

いたずらが大好きなアライグマのミーコ。

ミーコの友達で、ハチドリのフリット。

そして、ラトクリフの愛犬のパーシー。

【ネタバレ感想】プリンセスが王子様を待つのではないストーリー

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

『ポカホンタス』が実在した人物を描いた作品ということですが、ここではあくまでディズニー映画としての本作のネタバレ感想をします。

強いプリンセス像

本作が印象的なのはやはり、女性主体の目線を描いている点です。

これまでのディズニープリンセスたちは、王子様に迎えに来てもらうといういわゆる王道のプリンセスストーリーが主流でした。

ディズニープリンセスについてはディズニープリンセスの映画を一覧で徹底解説の記事をどうぞ。

DISNEY Princess
【名前や年齢は?】ディズニープリンセスの映画を一覧で徹底解説!ディズニープリンセスはご存じですか。ディズニー映画に登場する魅力あふれるプリンセスたち。本記事ではディズニープリンセスの名前や作品、年齢までを徹底解説しています。...

そこから本作は「異民族間の対立と和解」という社会派であり、かつ難しいテーマに舵を取ります。

ポカホンタスは、自分の部族に処刑されそうになるジョン・スミスをかばい、さらにはそれがきっかけで異民族間の和解にまでもっていきます。

さらには、ラストでポカホンタスはジョン・スミスと共にイギリスへ行く選択の自由があったにも関わらず、部族に残るという道を選びます。

互いに愛し合っていながら離れ離れになるというほろ苦い終わり方で、ポカホンタスがイギリスへ向かうジョン・スミスを背中越しに送るラストは感慨深いです。

これまでのディズニーとは明らかに違う展開。

ディズニー映画の公開順に沿って観たわけではないに自分にとっては、特に違和感なくみられて、むしろいい意味でディズニーらしくない展開に好印象でした。

とはいえ、ディズニー映画の醍醐味でもあるミュージカル要素は本作でも大いに踏襲しています。

ポカホンタスとジョン・スミスが滝の前で最初に出会うシーンの雰囲気とか、いよいよ異民族の衝突が描かれるというところでそれぞれミュージカルにのせて緊張感が最高潮に達するシーンなど、新しい取り組みと既存の魅力の融合が上手くハマっていて、あまり知られていないのが不思議なくらいです。

さらに『ポカホンタス』は楽曲も素晴らしい。

  • 『リトル・マーメイド』
  • 『美女と野獣』
  • 『アラジン』

上記の名曲を作曲したディズニー屈指の名作曲家、アラン・メンケンが手掛けた「Color of The Wind(カラー・オブ・ザ・ウィンド)」という曲はまさしく名曲。

アカデミー歌曲賞およびアカデミー作曲賞を受賞しました。

関連記事歴代ディズニー映画の歴史を一覧にして順番に振り返ります。【アニメ・ピクサー・ 実写】

映画『ポカホンタス』のネタバレ考察

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

ポカホンタスの英語問題

ネイティブアメリカンであるポカホンタスとイギリス人であるジョン・スミスは当然のことながら言葉が違います。

しかし、不思議な力によってポカホンタスは急に英語が話せるようになるのですが、これに違和感を覚える方も多いと思います。

これに関しては、その前のシーンで柳の精霊から運命の人と「心の声で通じ合える」と話していた現象が起きたのだと考えれば腑に落ちると思います。

ファンタジーであるディズニー作品に、史実に基づいているからといって真正面にぶつかるのも変ですしね。

ピクサーとの関係性

『ポカホンタス』の前作である『ライオン・キング』まで興行収入という観点から右肩上がりで成長してきたディズニーアニメーションですが、路線変更の影響からか本作以降は下がり続けてしまいます。

さらには、本作が公開された1995年、同じくディズニーのピクサー・アニメーション・スタジオから世界初のフル3DCGによる長編アニメーション映画『トイ・ストーリー』が公開されます。

『トイ・ストーリー』のヒットを受けて、ピクサー・アニメーション・スタジオは勢いに乗って新作をヒットさせいきます。

これまでのウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ一強の時代が移り変わっていくのでした。

関連記事アニメ映画の興行収入ランキング【ディズニー・ジブリ】

映画『ポカホンタス』の名言

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

映画『ポカホンタス』には人生に役立つ名言が登場していました。

名言①:ポカホンタス

「あなたが人だと思う人たちは、あなたと同じような外見で同じような考え方をするのよ。でももしあなたが見知らぬ人の元へ歩み寄れば、あなたが今まで決して知ることがなかったことを知ることができるわ。」

ジョンとポカホンタスが出会い、それぞれの考え方や価値観が違うことを理解してポカホンタスが言った名言です。

自分たちの部族や輪だけじゃなく、異なる文化を認め合い、歩み寄ることで互いを深く理解できるというメッセージ性の深い名言です。

名言②:柳の樹の精霊

「正しい道が歩きやすいとは限らないのさ」

ジョン側とポカホンタス側それぞれ戦いを始めようとしている中、二人が柳の樹の精霊に助言を求めた際に言う名言です。

一滴のしずくで波紋がどんどん広がっていくように、正しい道は険しいかもしれないけど周囲に広がっていくことを伝えたシーンです。

名言③:ジョン・スミス

捕らわれて翌日に処刑されるジョン・スミスを前にして、ポカホンタスが「こんなことになるなら出会わなければよかった」と言います。

それに対して、ジョン・スミスはこう言うのでした。

「僕は明日死んでもいい、君を知らずに百年生きるくらいなら。」

出会ったことがすでに幸せであり、どんな状況になろうともポカホンタスと出会えてよかったとサラッと言えるジョン・スミスはイケメンすぎますね。

映画『ポカホンタス』の実話・史実

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© 1995 – Walt Disney Studios. All rights reserved.

これまで、ディズニー映画の『ポカホンタス』に関してのネタバレ感想をしてきました。

ここでは、『ポカホンタス』が実在した人物をもとにしていることから、実話・史実ベースではどうなっているのかを紹介します。

実はこれに関してはひと悶着があったんです。

『ポカホンタス』は史実とは異なる

本作が公開された当初、ネイティブアメリカンからの抗議が殺到しました。

というのも本作が「史実と違う」ことが大きな原因となったようです。

  • ジョンとポカホンタスの恋愛はなかった
  • 当時ジョンは40代でポカホンタスは10代だった
  • ポカホンタスはそもそもあだ名で本名はマトアカ
  • マトアカは誘拐されてジョン・ロルフという男と結婚させられた
  • マトアカは21歳で死去した

詳しくは割愛しますが、ネイティブアメリカンの主張では上記のようなことがあったそうです。

ジョンがポカホンタスに助けられたというのも、ジョンが自ら発言しているだけで、記録に残っている訳ではないとのこと。

定かではありませんが、ジョンとポカホンタスの間に、本作のようなロマンスはなかったかのかもしれません。

映画『ポカホンタス』はディズニーのターニングポイントとなった作品

映画『ポカホンタス』はディズニーアニメーションの中でもターニングポイントとなった特徴的な作品でした。

ディズニーで初めて実在した人物を描いた作品で、そのことでさまざまなトラブルはあったみたいですが、作品単体としては新しいディズニーアニメの礎を築いた良作です。

後のプリンセス像にも影響を与えた本作は知名度は高くないですが、一度は観て損のない作品です。

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