【相関図あり】Netflix韓国ドラマ『旋風』ネタバレ感想･考察｜展開の早い政治ドラマ

今回ご紹介するドラマは『旋風』です。

本記事では、ネタバレありでNetflix韓国ドラマ『旋風』を観た感想・考察、相関図やあらすじを解説。

『旋風』作品情報・配信・予告・評価

旋風

Netflix韓国ドラマ『旋風』ってどんなドラマ？

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Netflix韓国ドラマ『旋風』は、主演のソル・ギョングが演じるパク・ドンホ首相が、汚職にまみれた韓国の政治界を一新しようとする様子を描いた政治ドラマです。

10年前、検事から政治家に転身したドンホは、韓国をより良い国にするために政界へ進出し、チャン・イルジュン大統領と共に内閣入りを果たします。しかし、ある時イルジュン大統領の息子が大手財閥企業であるテジングループと汚職に関与していることを知ります。

汚職を糾弾しようとしたドンホでしたが、信頼していたイルジュン大統領は国を良くすることよりも保身を優先します。ドンホは、テジングループと政界の癒着を導いた人物（副首相のチョン・スジン）を追求しようとしますが、大統領はそれを許しません。

ドンホは腐敗した政界を立て直し、より良い国にするために、確固たる意志と決意で汚職政治家を一新しようとします。

Netflix韓国ドラマ『旋風』相関図

キャスト／出演作	役名
ソル・ギョング 『ペパーミント・キャンディー』『キル・ボクスン』	パク・ドンホ
キム・ヒエ 『夫婦の世界』『ユンヒへ』『クイーンメーカー』	チョン・スジン
キム・ミスク 『マラソン』	チェ・ヨンスク
イム・セミ 『最悪の悪』	ソ・ジョンヨン
キム・ホンパ	チャン・イルジュン
オ・ミンエ	ユ・ジョンミ
イ・ヘヨン	ハン・ミノ
チョン・ベス	イ・ジャンソク
カン・サンウォン	イ・マンギル
パク・グンヒョン	カン・ヨンイク
キム・ヨンミン	カン・サンウン
キム・ジョング	パク・チャンシク
チャン・グァン	チョ・サンチョン
パク・ギョンチャン	ソ・ギテ

なぜパク・ドンホは大統領暗殺を謀ったのか

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首相になったパク・ドンホは、信頼していたチャン・イルジュン大統領と政界の高官たちが、腐敗しきっていることを知ります。ドンホはテジングループとの癒着関係を暴き、正攻法で戦おうとしますが、イルジュン大統領はそれを許しません。

親友であり、同じく正義心で政界の闇を暴こうとしたソ・ギテが濡れ衣を着せられて自殺したことで、ドンホは手段を選ばずに腐敗と立ち向かうことを決意します。ドンホはイルジュン大統領の暗殺を謀り、イルジュン大統領は昏睡状態となります。

副首相のチョン・スジンは、大統領が倒れたことでドンホが権限代行により実権を握り、テジングループとの汚職関係を調べられることを恐れました。そこでスジンはドンホを大統領殺人容疑で逮捕し、横領の罪をでっち上げて首相辞任に追い込みます。

一方、ドンホは大統領秘書室長のチェ・ヨンスクに自らの犯行を打ち明け、政界の腐敗根絶を誓って彼女の協力を得ます。大統領夫人のユ・ジョンミを説得し、イルジュン大統領が回復していることにして、ドンホが権限代行となる伝言を残させます。

権限代行となったドンホは、スジンを内閣閣僚から解任し、汚職政治家の調査を開始します。しかし、スジンはテジングループの副会長カン・サンウンを利用してドンホの暗殺未遂を調査させます。

これに対処するため、ドンホはサンウンを官邸に招き、自ら毒を飲んで倒れることで、サンウンにイルジュン大統領と自分への暗殺未遂の罪をなすりつけます。その後、イルジュン大統領が意識を回復すると、ドンホは時間を稼ぐために医師たちに丁寧に時間をかけて治療するように命じます。

スジンはイルジュン大統領が完全に意識を回復するよりも早くドンホが汚職を暴くことを恐れて、彼を窒息死させ、その死を利用してドンホを糾弾し、国民の支持を得ます。

スジンが大衆の支持を得たことで、ドンホは大統領の権限代行を辞任し、大統領選挙に出馬して勝利し、大統領になる決意を固めます。

与党の当候補争いと大統領選挙

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大統領選挙に向けて、与党はドンホ、スジン、パク・チャンシクらが党候補となり、予備選挙を争うことになります。スジンは国民からの支持が高かったイルジュン元大統領への敬意を示し、大衆の支持を得たことで大きくリードし、チャンシク、ドンホがそれに続いていました。

チャンシクはスジンに勝つためにドンホを取り込んで一本化しようとしますが、スジンに勝てないことを悟り選挙選をリタイアし、逆にドンホはチャンシクの票を取り込みます。それでもスジンに勝つことができないことを知ると、ドンホは野党の党代表であるチョ・サンチョンに接触します。

ドンホは、サンチョンが厳格な保守派であり北朝鮮に対して強硬姿勢を取る一方で、父親が北朝鮮で生活している事実を突きつけ、違法行為であることを承知でサンチョンに自分への票を集めるよう取引します。サンチョンはドンホが勝ったとしても大統領選挙で自分に勝つことができないと判断し、取引を受け入れます。

スンジは予備選挙で圧勝すると思っていましたが、ドンホが党代表に選ばれたことに驚きを隠せません。そして与党のドンホと野党のサンチョンによる大統領選挙が始まります。

スジンは学生時代、現在の夫ハン・ミノをリーダーとして学生運動を率いていました。彼女は政府への抗議活動で当時公安検事だったサンチョンに捕まり、ハン・ミノの居場所を問い詰められ、拷問されたトラウマがあります。

スジンにとって、ドンホが大統領になることは悪夢ですが、サンチョンが大統領になることは地獄です。そのため、スジンは一時的にドンホを支持します。

大統領選挙はサンチョンが優勢でしたが、ドンホはサンチョンの弟サンミンが北朝鮮で核開発を主導していることを突き止め、彼の支持層である保守派を揺るがし、大統領に当選します。

なぜパク・ドンホは大統領になった後、罪を自白したのか

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正式に大統領となったドンホは、腐敗した政治家を一掃すべく、イ・ジャンソクを検察庁のトップに任命します。一方で、ジャンソクはスンジが匿名でドンホがイルジュン元大統領暗殺に関わった可能性を示唆する写真を送りつけ、ドンホへの疑いを向けさせます。

さらにスンジはドンホの会話を盗聴し、彼がヨンスクに渡していたイルジュン元大統領暗殺を謀る自白の録音データを盗み出します。しかし、ドンホは盗聴されていることに気づいており、反対にスンジを盗聴し、彼女がイルジュン元大統領暗殺を自白する音声を録音していました。

ドンホとスンジは話し合い、それぞれの録音データを消すことで同意し、二人のイルジュン元大統領暗殺に関する証拠は消滅します。

その後、ドンホはパク・チャンシクを首相に任命しますが、それを阻止しようとするスジンにより、彼の息子が海外で違法賭博トラブルを起こしたことが聴聞会で持ち上がり、計画が中断されます。仕方なくドンホはスジンを首相に任命することに決めます。

しかし、ドンホはパク・チャンシクとチョ・サンチョンに、二人が不利になる原因を作った人間がスンジであることを匿名で知らせていました。それにより、スジンはチャンシクとサンチョンから恨みを買い、ドンホはこれがスジンを辞任に追い込むと考えます。

しかし、スジンはサンチョンと手を組み、ヨンイクに手配させ、北朝鮮にいる父と弟を処刑させます。これによりサンチョンは北朝鮮への強硬姿勢を示し、保守派の支持を回復させます。スジンは聴聞会をやり過ごし、首相の座に就きます。

ドンホはヨンイクに接触し、刑務所のサンウンに、ヨンイクが彼ではなく弟のサンジンを後継者にするつもりであることを聞かせ、取り乱したサンウンから裏金の口座を聞き出します。

その情報を知ったスジンは、同じ口座から夫ハン・ミノの会社がテジングループから賄賂を受け取っていることで、関与した人物を海外へ逃がそうとしますが、ドンホはそれを許さず、国家資産を投じて逮捕させます。

追い詰められたハン・ミノは、自分が逮捕されることでテジングループとの裏金問題が公になり、多くの議員が道連れになって党が崩壊し、スジンに迷惑がかかることを察して自殺します。

スジンはショックを受けますが、サンチョンと取引をしてドンホのイルジュン元大統領暗殺容疑の再調査を仕向けます。ドンホの弾劾訴追が可決され、ドンホとスジンはそれぞれ裁判官を買収し合います。ここでもドンホはスジンの策略の一歩先を行き、訴追を棄却させることに成功します。

しかし、ドンホは会見を開き、自らイルジュン元大統領の暗殺を謀ったことを認めます。一方で、チョン・スジン、カン・ヨンイク、チョ・サンチョンの汚職を明かし、大統領最後の仕事として、汚職政治家を一掃すると宣言します。

なぜパク・ドンホ大統領は自ら崖を飛び降りたのか

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罪を告白したドンホはジャンソクに正義を託しますが、国民から非難され、団結した検事正から逮捕状を請求されます。スジンはドンホが独裁政治を始めたとメディアの前で非難します。

ドンホは自分の共犯と思われないようにヨンスクに官邸を去るように命じていましたが、彼女は憲法裁判所が権力を濫用している証拠をメディアに公開し、ドンホが逮捕される前に仕事をやり遂げられるように後押しします。

それによりドンホの逮捕状は棄却され、反対に憲法裁判所が家宅捜査されることになり、ドンホは官邸に戻って身の安全を確保します。その後ドンホは、父に恨みを持つサンウンを利用して、ヨンイクが裁判官に贈賄して口封じしようとするところを現行犯逮捕させます。

さらに、ヨンイクと同時に逮捕されたサンウンの弟サンジンに、兄よりも早い出所による跡取りの座をチラつかせ、チョ・サンチョンが北朝鮮にいる父と弟を殺すように示唆したことを明かさせます。それによってサンチョンは政界から追放されます。

いよいよ追い詰められたスジンは、自殺した夫ハン・ミノのタブレットで日記を捏造し、秘書のマンギルを通じてジャンソクに提供します。ジャンソクはタブレットの記録に、イルジュン元大統領の息子ヒョンスの不正が記されていたことで、ソ・ギテが濡れ衣を着せられた真相を掴んだと信じてドンホに知らせます。

それを聞いたドンホはメディアの前でギテの無念を語り、日記が真実だと断言しますが、ジャンソクはスジンがイルジュン元大統領とともに不正に関与していないように捏造していることを知ります。

そこでタブレットを解析させようとしますが、解析には時間がかかり、その間にスジンは労働組合を刺激し、ドンホを引きずり下ろすためにストライキとデモを扇動します。それによって党の閣僚たちは辞任し、内閣は機能しなくなり、ドンホは追い詰められます。

ドンホは秘書のジョンヨンを頼り、彼女は元恋人であるマンギルから携帯を奪い、彼を倉庫に閉じ込めます。ドンホはマンギルの携帯を手にしたことで、スジンがイルジュン元大統領を暗殺した証拠を公開すると脅し、スジンを官邸の裏山に呼び出します。

スジンはドンホに証拠を握られたことで敗北を確信しますが、間一髪で倉庫を脱出したマンギルがスジンに連絡し、奪われた携帯に証拠が入っていないことを伝えます。いよいよ手札がなくなったドンホは、スジンのコートのボタンを引きちぎり、彼女のハンカチを奪い取って自ら崖から飛び降ります。

ドヨンは最後の切り札として、自分の命を賭けてスジンを追い詰めようとしたのです。

ラストでスジンの汚職はどうやって暴かれるのか

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崖から飛び降りたドンホはすぐに病院へ運ばれますが、息を引き取ります。スジンはドンホの殺害容疑でソウル中央地検に連行され、容疑を否認しますが、事件の唯一の目撃者がヨンスクであることが判明し、希望を失います。

その後、ヨンスクがジャンソクの許可を得てスジンの面会にやってきます。ヨンスクは、実はドンホが生前に録画した動画があることを明かし、彼女にメッセージを残していました。

動画内でドンホは、自ら飛び降りたことを記した遺書があると明かし、遺書を公開すればスジンの殺人容疑が晴れるといいます。そのために、彼女に汚職に関与したすべての政治家を挙げるように要求します。スジンは選択肢がないことを悟り、汚職リストを挙げることにします。

しかし、スジンは汚職への関与を否定し続け、大統領の権限代行を利用してジャンソクの追求も退けようとします。そこでジャンソクは、ドンホが命をかけてスジンの汚職を暴こうとした意志を引き継ぎ、ある計画を実行します。

ジョンヨンはマンギルの誕生日を祝うふりをしてオフィスに隠しカメラを設置します。その後、ジャンソクはハン・ミノの日記に、イルジュン元大統領を殺害したのが秘書のマンギルであり、スジンもそれを認めたというフェイクニュースを報道します。

これまで正攻法を貫いてきたジャンソクは、ドンホの死を無念で終わらせないため、スジンと秘書マンギルの絆を断ち切ろうと一度限りの捏造をしました。

それにより、スジンとマンギルは口論となり、マンギルの懇願により、スジンはマンギルとの会話が生中継されているとは知らず、国民の前でイルジュン元大統領を窒息死させたことを告白します。

ようやくスジンは逮捕され、イルジュン元大統領殺人容疑で刑務所に収監されます。スジンはかつて自分が若き政治活動家だった頃の独房と同じ部屋に投獄され、自らが壁に彫った「民主主義万歳」の言葉を目の当たりにし、反体制の革命のために運動していた自分が政治家になり、体制側で没落したことを客観視することになります。

親友であるソ・ギテとドンホが政界進出して夢見ていたのは、汚職に塗れた政治家を一掃する「旋風」を巻き起こし、国民のための政治を行うことでした。

ドンホの国葬が執り行われ、国民は彼が韓国政治の流れを大きく変えたことを記憶します。

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