アニメーション

日本映画の歴代興行収入ランキングにも入った『天気の子』をレビュー。

今回ご紹介する映画は『天気の子』です。

 

やはり話題性は抜群ということもあって、公開初日の映画館は満員御礼でした。

 
『君の名は。』の後だからできる監督の意志を感じました。

 

映画『天気の子』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題天気の子
監督新海誠
主演(声の出演)醍醐虎汰朗
森七菜
製作国日本
公開年2019年
上映時間114分
おすすめ度

 

あらすじ

あらすじ

高校1年生の夏、帆高は離島から家出して東京に行くが、生活に困り、怪しいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。

雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。

 

前作『君の名は。』を観ていない方は、U-NEXTの無料体験でもらえるポイントを使って視聴できますのでチェックしてみてください。

 
U-NEXT

日本映画の歴代興行収入ランキングにもランクイン

監督は、前作『君の名は。』でその名を轟かせた新海誠。

社会現象にもなり、日本の歴代興行収入ランキングにもランクインしています。

 

『秒速5センチメートル』の新海誠監督ほか気鋭のスタッフが集結し、社会現象を巻き起こした大ヒット作。夢の中で入れ替わる少年と少女の恋と運命を圧倒的な映像美とスケールで描き出す。特典ディスク2枚付きの特別版。

 

日本映画の興行収入ランキングトップ10をご紹介します。

順位作品名公開年興行収入
1位『千と千尋の神隠し』2001年308億円
2位『君の名は 。』2016年250億円
3位『ハウルの動く城』2004年196億円
4位『もののけ姫』1997年193億円
5位『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』2003年173億円
6位『崖の上のポニョ』2008円155億円
7位『天気の子』2019年138億円
8位『風立ちぬ』2013年120億円
9位『南極物語』1983年110億円
10位『踊る大捜査線THE MOVIE』1998年101億円
(※2019年12月現在のランキング)

本作『天気の子』は2019年、日本で最もヒットした映画となり、日本映画の歴代興行収入ランキングでもランクインしました。

 

また、お気付きの方もいると思いますが、10位中5つの作品が宮崎駿監督、ジブリの作品になっているということ。

 

新海誠監督作品と合わせると、7作品がアニメーション作品になっているんです。

日本のアニメーション映画の需要の高さが伺えますね。

 

新海監督は、「ポスト宮崎駿」とも言われていて、今後の日本アニメーション業界を担っていく重要事物であることは間違いないでしょう。

 

ちなみに外国映画も合わせたトップ10はこちらになっています。

順位作品名公開年興行収入
1位『千と千尋の神隠し』2001年308億円
2位『タイタニック』1997年262億円
3位『アナと雪の女王』2014年255億円
4位『君の名は。』2016年250億円
5位『ハリー・ポッターと賢者の石』2001年203億円
6位『ハウルの動く城』2004年196億円
7位『もののけ姫』1997年193億円
8位『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』2003年173億円
9位『ハリー・ポッターと秘密の部屋』2003年173億円
10位『アバター』2009年156億円

2019年12月現在

映画『天気の子』のラスト

©2019天気の子製作委員会

※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

異常気象により連日雨が降り続く東京。

 

帆高と陽菜の弟、凪と共に100%の晴れ女として様々なシチュエーションで晴れを望む人々に天気を晴れにするという仕事をしてきた陽菜でしたが、その力は太古から伝わる人柱としての役割を担っていることを知ります。

 

帆高は冒頭の新宿での銃の発砲の件で警察から追われることになります。

陽菜と凪も未成年の2人で生活していることが見つかり、このままだと姉弟が別々に生活することになってしまいます。

 

そのため3人は警察から逃げることにするのですが、その道中の隠れ宿としたラブホテルで、陽菜は天気を変えることで体が消えていくという事実を帆高に打ち明けます。

その翌日、陽菜の姿は消えていました。

 

同時に警察に居場所を突き止められ、外へ連れ出されると天気は快晴になっていました。

帆高は陽菜が能力を使ったことを確信します。

 

突然消えてしまった陽菜にもう一度会うために、帆高は警察を振り切り逃げ出します。

 

夏美の助けもあって、陽菜が力を得たと言っていた代々木の雑居ビルにたどり着く帆高。

そこには帆高を説得するために来た須賀の姿がありました。

 

同時に警察も到着し、帆高は追い詰められますが、帆高の思いに負けた須賀と駆けつけた凪の手助けもあって何とか屋上の鳥居に辿り着きます。

そこで陽菜同様に強く願った帆高は、空の彼方にいる陽菜に出会い、連れ戻すことに成功します。

 

そして3年が経過します。

 

陽菜が戻ってきたことにより、東京は異常気象の雨が降り続き、一部の街は沈んでしまうなどの被害が出ていました。

帆高は地元の離島に戻り、保護観察を受けながら高校を卒業します。

 

卒業後は東京へ戻ってくるのですが、あの一件以来陽菜とは会っていませんでした。

須賀に会い、東京の姿を実際に見た帆高は自分の判断は間違っていたのかもしれないと話すと、そんな訳はないからと須賀は陽菜と会うことを促します。

 

そして3年ぶりの再会を果たす帆高と陽菜。

陽菜の姿を見た帆高は自分たちは間違っていなかった、大丈夫だと告げるのでした。

【ネタバレ】映画『天気の子』をレビュー

映画『天気の子』のネタバレレビューをしていきます。

雨と街の表現の美しさ

©2019天気の子製作委員会

新海誠監督といえば、その作画の作り込みの細かさが特徴でもあると思いますが、本作は映像表現でいえば間違いなく過去最高のクオリティとなっています。

 

中でも「雨」と「街」の表現は素晴らしいものでした。

過去作『言の葉の庭』でも雨と新宿御苑の美しい描写で魅了されましたが、本作での表現度は段違いにレベルアップしています。

U-NEXTで今すぐ『言の葉の庭』をみる

 

新海監督の映画で描かれる街並みは、リアルでありながら非日常を感じさせる独特の世界観があって、個人的に日本のアニメーションの中でもすごく好きな絵です。

RADWINPSとの相性

©2019天気の子製作委員会

本作で音楽を担当するのは、前作同様、日本のロックバンドのRADWINPSです。

映画と音楽共に大ヒットした前作『君の名は。』では、ある意味MV(ミュージックビデオ)的な演出をしていて色々な意見があったと思います。

 

本作では、映画に寄り添った使い方になっていて、前作よりもピッタリハマっています。

というのも、新海監督は脚本ができた際にRADWINPSの野田洋次郎に送っているのです。

そして、脚本を読んだ野田洋次郎が新海に楽曲を送り返します。

その楽曲が、「愛にできることはまだあるかい」「大丈夫」の2曲です。

 

 

映画のラストシーン、帆高が言います。

 

「ぼくたちは、きっと大丈夫だ」

 

当時、新海監督はラストの演出に悩んでいたそうです。

その時に「大丈夫」の曲を改めて聞いてみると、そこに答えを見出すのでした。

世界が君の小さな肩に 乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると
「大丈夫?」ってさぁ 君が気付いてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って 僕は慌てて言うけど
なんでそんなことを 言うんだよ
崩れそうなのは 君なのに

RADWINPS「大丈夫」より引用

「愛にできることはまだあるかい」に比べると「大丈夫」はそこまで印象が強い楽曲ではなかったです。

しかし、歌詞をみると野田洋次郎が新海監督の脚本を熟考したことが伺えるのです。

そして、それに気づいた監督は、ラストシーンを楽曲に合わせて構成します。

 

それが、本作での楽曲との相性の良さに繋がってきているのでした。

気になる点

映像表現と楽曲の相性が素晴らしかった本作ですが、気になった点もありました。

 

 帆高の描き方

思春期にある息苦しさ、行き場のない思いというのはよく分かりますが、拳銃を手にして発砲してしまうことから警察に追われる帆高の展開があまり必要性を感じません。

 

 監督も触れていた本田翼の声

インタビューで監督自身「Vコンテから一番遠いところへいってしまった」と発言していてた本田翼の声ですが、やはり個人的には違和感を感じてしまいました。

本田翼自体は写真集を持ってるほど好きなのですが、声優向きではないです。

 

『君の名は。』では災害で被害が出た人々を時を超えて救うという選択をしましたが、今作『天気の子』では自然の摂理を変えることはしないという選択をします。

 

なので『君の名は。』『天気の子』は地続きの作品のような感覚がして、監督自身が賛否両論があると話している通り、対称的とも言える別の選択をする主人公を描いたことで監督のやりたかったことを貫いていたようにも感じました。

まとめ

新海誠監督の劇場アニメーション第7作目となる『天気の子』

映像表現のクオリティの高さと、前作を超えるRADWIMPSによる楽曲の心地よさ含め、とても素晴らしい作品になっていました。

 

新海誠作品はU-NEXTで視聴できますので合わせてチェックしてみてください。

 

前作『君の名は。』を観ていない方は、U-NEXTの無料体験でもらえるポイントを使って視聴できますのでチェックしてみてください。

 
U-NEXT