今回ご紹介する映画は、『ウィロー』です。
1988年に公開された冒険ファンタジーで、原案はジョージ・ルーカス。
本記事では、映画『ウィロー』のネタバレありで内容と感想を解説していきます。
ディズニープラスで2022年11月に新たに始まったオリジナルシリーズ『ウィロー』は本作の20年後が舞台。
本記事を読めば、ドラマ『ウィロー』の予習にもなりますよ!
『ウィロー』はディズニープラスで視聴できます!
映画『ウィロー』の作品情報とあらすじ
『ウィロー』
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あらすじ
中世のとある国で世界を救うと予言された赤ん坊が生まれた。予言を恐れた魔女は殺すことを命じるが、難を逃れて河に流される。その赤ん坊を拾ったのは、小人族・ネルウィン人の魔術師見習いウィローだった。しかし、災いの元になる子どもは村では預かれず、ウィローは仲間たちとともに人間族に赤ん坊を返しに行くことになる…。
作品情報
タイトル | ウィロー |
原題 | Willow |
監督 | ロン・ハワード |
脚本 | ボブ・ドルマン |
出演 | ワーウィック・デイヴィス ヴァル・キルマー ジョアンヌ・ワーリー ジーン・マーシュ パトリシア・ヘイズ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1988年 |
上映時間 | 126分 |
予告編
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おすすめポイント
冒険ファンタジーの醍醐味。
原案は『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカス。監督は後に『ビューティフル・マインド』『ダ・ヴィンチ・コード』などを監督したロン・ハワード。
ジョージ・ルーカスがトールキンの『指輪物語』を映画化したかった想いが伝わってくる内容。『ホビット』ではCGを使って小人を描いていますが、本作は実際に身長の低い人たちを多数キャスティングしています。
ツッコミどころも多いけど、楽しくて好きな映画です!
『ウィロー』はディズニープラスで視聴できます!
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ解説】映画『ウィロー』のあらすじ
女王と予言の子
時は悪の女王バヴモルダが支配する暗黒の時代。
「腕に印を持つ子が生まれ女王を倒す」という予言を恐れていた女王は、生まれた予言の子を殺そうとする。しかし、助産師が赤ん坊とともに城外に逃げ運び、川に流して下流に送るのだった。
ネルウィン族のウィロー
流された赤ん坊が行き着いたのは、小人たちネルウィン族のいる村だった。
ネルウィン族の農夫であり手品師のウィローは赤ん坊を保護するも、村に赤ん坊を狙いに来た獣が襲ってくる。
獣を退治するも、赤ん坊を村には置いておけないため、長老のオールドウィンの指示に従い、ダイキニ族(人間)の元へ返すために親友ミゴッシュらと共に旅立つことになる。
戦士マッドマーティガン
ウィローたちはダイキニ族たちがいる分かれ道まで到着し、やってきた人間に赤ん坊を引き渡そうとしていた。
そこには、檻に捕らえられたマッドマーティガンという粗暴な戦士の男がおり、ウィローは迷った結果、赤ん坊を引き渡すことにする。しかし、その後ブラウニー族(さらに小さい小人族)の乗る鷹に赤ん坊が連れ去られ、ウィローたちも捕らえられてしまうのだった。
予言の子、エローラ
ブラウニー族に捕らえられたウィローたちの前に、妖精の女王シャーリンドリアが現れる。彼女から赤ん坊の名前がエローラ・ダナンであること、ウィローがエローラを守るために選ばれたと告げられるのだった。
さらに悪の女王から世界を救うため、良い魔女であるフィン・ラゼルに魔法の杖を渡し、良い国王が治めるティル・アスリーンへ向かうようにお願いされるのだった。
親友のミゴッシュと別れ、ブラウニー族のフランジーンとロールの道案内により再び旅へ出発するウィロー。
魔女の娘、ソーシャ
旅の道中、ウィローはエローラにミルクを与えるために立ち寄った宿屋で、マッドマーティガンと再会する。
そんな中、エローラを捜索するバヴモルダの娘ソーシャが率いる軍団に遭遇してしまうものの、マッドマーティガンの働きにより一時は逃げ切ることができた。
姿を変えられた魔女、フィン・ラゼル
たどり着いた湖で魔女のフィン・ラゼルに出会うが、ラゼルはバヴモルダにかけられた呪いでフクロネズミに姿を変えられていたのだった。
さらに、追いかけてきたソーシャたちに捕らえられてしまうウィローたち。一行はケール将軍のいる雪山キャンプへと連行されるのだった。
雪山キャンプからの脱出
捕らえられた雪山キャンプで、ウィローは魔法の杖を使ってラゼルを人間に戻そうとするが失敗し、フクロネズミからカラスに変わるだけだった。
檻から脱出したウィローたちは、エローラを救出するためにソーシャのテントに忍び込むが、ブラウニー族の惚れ薬を嗅いだマッドマーティガンがソーシャに恋をしてしまい、騒ぎとなったことに乗じてなんとか雪山キャンプから脱出することに成功する。
ティル・アスリーンでの攻防
ウィローたちはティル・アスリーンへ到着するが、町はバヴモルダによってすでに死の町と化していたのだった。
追いかけてきた魔女軍団に対して城から迎撃するマッドマーティガンとウィローだったが、子鬼のトロールや、双頭のドラゴン・エバーシスクなどが現れ、さらにバヴモルダによって滅ぼされた町ギャラドーンの残党エアクらも参加して混戦と化すのだった。
エローラはケール将軍に奪われてしまうが、マッドマーティガンに恋をしたソーシャがウィローたちの仲間に加わるのだった。
ノックマール城へ
エローラを助けるために将軍を追いかけて魔女のいるノックマール城へ向かったウィローたち。
しかし、魔女バヴモルダの呪いによってマッドマーティガンら全員が豚の姿に変えられてしまうのだった。なんとか魔法で防いだウィローは、フィン・ラゼルをついに魔法で人間の姿に戻すことに成功する。
ラゼルの魔法により豚に変えられた一行を人間の姿に戻すと、ウィローたちはノックマール城へ突入する。
最後の戦い
バヴモルダはエローラを儀式によって処刑しようとしていたところにフィン・ラゼルが介入し、魔法による激しい戦いが行われる。
一方で、城内ではマッドマーティガンらとケール将軍らも激しい戦いを繰り広げていた。
バヴモルダによって追い詰められたフィン・ラゼルだったが、その間にウィローがエローラを救出し、知恵を使い、魔法と偽った手品によってエローラを隠すと、それにショックを受けたバヴモルダは自らの魔法によって消滅するのだった。
バヴモルダの魔女軍団に見事勝利したウィローたち。
ウィローは、ラゼルから魔術の本を受け継ぎ、エローラを人間たちに引き渡すと、家族が帰還を待ちわびるネルウィン族の村へ歓迎されながら帰るのだった。
【ネタバレ感想】爽快な冒険ファンタジー
1988年の映画ですが、今見ても十分に楽しめる爽快な冒険ファンタジーとなっていました。
『スター・ウォーズ』×『ホビット』のようなプロット
原案がジョージ・ルーカスということもあり、『ウィロー』は『スター・ウォーズ』×『ホビット』のような物語になっています。
小人族の主人公が世界を救う冒険に出かける様子は『指輪物語』を彷彿とさせ、登場する仮面の将軍や、剣によるチャンバラの戦いは『スター・ウォーズ』を彷彿とさせます。
予言の子と魔法の杖、惚れ薬やドラゴンなどは、『ハリー・ポッター』的でもあり、さまざまなファンタジーの要素が詰まった一作になっているのです。
主演のワーウィック・デイヴィスは、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』でイウォーク族のウィケット・W・ウォリックを演じていたり、後に『ハリー・ポッター』シリーズでフィリウス・フリットウィック先生役も演じています。
ファンタジー映画の醍醐味が詰まった楽しい映画!
モーフィング技術の元祖
『ウィロー』は、モーフィングという特殊技術が使われた最初の映画でもあります。
モーフィングとは、ある物体から別の物体へと自然に変形する視覚効果のこと。
ジョージ・ルーカスが設立した視覚効果の制作会社ILM(インダストリアル・ライト&マジック)によって開発されました。
ILMの視覚効果は、『ターミネーター2』の液体金属のT-1000で一躍有名になりましたね!
映像的にも革新的な技術を取り入れ、冒険ファンタジーとしても後の作品に少なからず影響を与えている作品なんです。
荒っぽさと楽しさ
『ウィロー』の物語は少々、いや結構荒っぽさがあるのも特徴。
ソーシャがマッドマーティガンを突然好きになったり、バヴモルダが都合よく自滅してしまったりと、ツッコミどころは満載です。
しかしながら、嫌いになれない魅力、好きになってしまう魅力があるんですよね。
当時の最先端のモーフィング技術を使う一方で、主人公ら小人族を実際に身長の低いキャストを多数キャスティングしたりと、冒険ファンタジーの世界観づくりが非常に上手いのです。
今見ても面白いと感じるので、当時リアルタイムで観た方にとってはワクワクしたでしょうね!
まとめ:『ウィロー』は良質な冒険ファンタジー
今回は、1988年の映画『ウィロー』をご紹介しました。
ディズニープラスでは、本作の20年後を舞台にしたオリジナルドラマ『ウィロー』が配信スタートしました。
ぜひ、映画と合わせて冒険ファンタジーを楽しんでみてください。