今回ご紹介する映画は『ラプラスの魔女』です。
東野圭吾の原作小説を三池崇史監督が映画化。主演は櫻井翔&広瀬すず。
本記事では、ネタバレありで『ラプラスの魔女』を観た感想・考察、あらすじを解説。
原作小説が面白い一方で、映画版はツッコミどころ満載です!
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『ラプラスの魔女』作品情報・予告・配信
『ラプラスの魔女』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
地理的に離れた場所で2つの変死事件が連続して発生する。そのどちらもが硫化水素による死だった。警察から事件の協力を頼まれた地球化学専門の大学教授である青江も捜査に協力する。捜査を進めていく中で、円華という謎めいた女性が現れる…。
作品情報
タイトル | ラプラスの魔女 |
原作 | 東野圭吾「ラプラスの魔女」 |
監督 | 三池崇史 |
脚本 | 八津弘幸 |
出演 | 櫻井翔 広瀬すず 福士蒼汰 志田未来 佐藤江梨子 TAO 玉木宏 高嶋政伸 檀れい リリー・フランキー 豊川悦司 |
撮影 | 北信康 |
音楽 | 遠藤浩二 |
編集 | 山下健治 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 116分 |
予告編
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配信サイト | 配信状況 |
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『ラプラスの魔女』キャスト
本作のキャストは、割と豪華な俳優陣がキャスティングされています。
- 櫻井翔
- 広瀬すず
- 福士蒼汰
- 豊川悦司
- 玉木宏
- 志田未来
- 佐藤江梨子
- TAO(岡本多緒)
- 高嶋政伸
- 檀れい
- リリー・フランキー
これだけ豪華なキャストでも、はっきり言って印象に残った方がいないんですよね。
広瀬すずは演技がうまいので、引っ張ってくれるかと思いましたが至って普通。
『海街diary』や『ちはやふる』『怒り』など、主演やサブキャストでも好演していて、若手女優の中ではかなりの才能がある女優なので少し残念な印象です。
リリー・フランキーなども、安定した演技をするイメージがあったのですが、本作ではすごく暗いし何を言っているか良く分からない感じになっていて残念でした。
その他のキャストに関してはまるで印象に残らなかったですね。
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ感想】映画『ラプラスの魔女』は何がつまらないのか
© 2018 Toho Co, Ltd
青江教授の存在価値
今作で一番問題であり、決定的に入り込めないのが、青江教授(櫻井翔)の存在価値だと思います。
青江教授は、警察が協力を仰いだことで調査に参加して事件について関わっていくのですが、なぜ警察がこの人に頼るのか、その信頼性が全くないのです。
事件現場をみても「この状況ではありえない」の一点張りで、教授らしい専門的知識からの見解もありません。
同じ東野圭吾原作の「ガリレオ」シリーズの湯川教授とは比べ物にならない小物感を感じました。
湯川教授が「ありえない」という時は、仮説と実験を繰り返した上での見解ですからね。そもそも、青江教授が主人公であるかのような立ち位置も疑問です。
なぜなら彼は終始ただの傍観者で終わっているからです。これといって何かをしたという訳じゃないですよね。
事件が収束した後のシーンでで「結局何もできなかったなぁ〜」と自虐めいて言うセリフには流石に笑ってしまいました。
何かしようとしてそれが結局空回りして言うならまだしも、彼は何もしていないのですから。
不明瞭な事件の行方と細部の整合性の無さ
© 2018 Toho Co, Ltd
事件の着地点についても消化不良としか言えませんでした。
結果的に全て甘粕才生(豊川悦司)による犯行だと分かりますが、彼が硫化水素によるあの犯行を行える根拠は明かされませんし、動機も映画作りのためというお粗末なものでした。
クライマックスの廃墟でのシーン。
才生は千佐都(佐藤江梨子)を口封じのため滅多打ちにしますが、彼女がダウンバースト後のあの惨状でケロッと立ち上がる不自然さには笑ってしまいます。
謙人(福士蒼汰)は廃墟から都合よくいなくなり、これまた都合よく才生だけ死んで、警察は事件を闇に葬り、特殊能力開発の今後も不透明なまま終わります。
おいおい、さすがに都合良すぎませんかね。
素人目線からしても明らかに作中で不自然に感じるカットが見られる点も気になりました。
まず、話しているシーンのアップが近すぎます。意図的に何かを示唆するわけでもなく、必要以上にクローズアップした映像に違和感でしかないのです。
また、違う角度からのカットに切り替わるということもなく、単調な会話シーンが目立ちました。
一番気になったのは、終盤の廃墟でのクライマックスシーン。ズームして突然止まる謎のシーン。
ミスとしか思えないあの表現は何だったのでしょうか。何の意味も繋がりもみられません。
映した豊川悦司の表情も何か変だったのでより一層おかしさを増していました。
まとめ:キャストが豪華なだけに残念
今回は『ラプラスの魔女』をご紹介しました。
面白そうだなと思ってみた映画がつまらなかった時ほど悔しい時はないですよね。
今作は東野圭吾原作を三池崇史監督が映画化ということで、どうなるのか期待していた部分はあったのですが、肩透かしをくらいました。
鑑賞後に何も残らない映画というのは寂しいものです。原作小説を読むことをオススメします。
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