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ドミノ

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映画

【どんでん返し映画】『ドミノ』ネタバレ解説・考察|名作を懐かしむ催眠術にかかる

今回ご紹介する映画は『ドミノ』です。

ロバート・ロドリゲス監督&ベン・アフレック主演による、疾走した娘を追う刑事の姿を描いたスリラー映画。

本記事では、ネタバレありで『ドミノ』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし
まめもやし

「どんでん返し」を疑って観るのではなく、二転三転する物語に身を預けて楽しむ映画でした!

映画『ドミノ』の作品情報・評価

『ドミノ』

ドミノ

5段階評価

ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :

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あらすじ

娘を探す刑事ダニー・ロークは、その鍵を握る“絶対に捕まらない男”’を追い、<世界>に迷い込む。

作品情報

タイトルドミノ
原題Hypnotic
監督ロバート・ロドリゲス
脚本ロバート・ロドリゲス
マックス・ボレンスタイン
出演ベン・アフレック
アリシー・ブラガ
J・D・パルド
ハラ・フィンリー
ダイオ・オケニイ
ジェフ・フェイヒー
ジャッキー・アール・ヘイリー
ウィリアム・フィクナー
撮影パブロ・ベロン
ロバート・ロドリゲス
音楽レベル・ロドリゲス
編集ロバート・ロドリゲス
製作国アメリカ
製作年2023年
上映時間94分

予告編

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映画『ドミノ』の監督・キャスト・キャラクター

監督:ロバート・ロドリゲス

ロバート・ロドリゲス
名前ロバート・ロドリゲス
生年月日1968年6月20日
出身アメリカ・テキサス州

主な監督作

  • 『スパイキッズ』シリーズ
  • 『シン・シティ』シリーズ
  • 『プラネット・テラー in グラインドハウス』
  • 『マチェーテ』シリーズ
  • 『アリータ: バトル・エンジェル』(2018)
  • TVシリーズ『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』

キャスト・キャラクター

キャラクター役名/キャスト/役柄
ダニー・ローク(ベン・アフレック)ダニー・ローク(ベン・アフレック)
オースティン警察の刑事。疾走した娘を探している。
ダイアナ・クルス(アリシー・ブラガ)ダイアナ・クルス(アリシー・ブラガ)
占い屋を営む催眠術師。
デルレーン(ウィリアム・フィクナー)デルレーン(ウィリアム・フィクナー)
他人をコントロールできる力を持つ謎の男。

ネタバレあり

以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ解説】映画『ドミノ』のあらすじ

『ドミノ』セラピーを受けるローク

(C) Ketchup Entertainment

銀行強盗と謎の男

テキサス州オースティン警察の刑事ダニー・ロークは、セラピストのカウンセリングを受けながら、3年前に娘が誘拐されて行方不明になった事件を回想していた。

その後、相棒のニックスと共に銀行の貸金庫に強盗が入るという匿名の通報を受けて現場に向かうと、謎の男と接触した民間人や警察官が彼の指示通りに行動している様子を目撃する。

警察官も手中に収めて銀行を狙っていると推理したロークは、先回りして貸金庫の中身を調べると、そこにあったのは「レフ・デルレインを探せ」と書かれたロークの娘ミニーの写真だった。その後、ロークを屋上に追い詰めるが逃げられてしまう。

ダイアナとデルレーン

ロークは謎の男が娘の失踪に関係していると確信していた。ニックスから匿名電話の主の住所を聞いたロークは、占い稼業を営むダイアナ・クルスのもとを訪ねる。

ダイアナに謎の男について説明していると、操られた彼女の顧客が店を襲撃する。ロークはダイアナを警察署で保護し、謎の男について詳しく聞き出す。

彼女によると、謎の男の名前が「レフ・デルレーン」であり、彼と自分が「ディビジョン」という組織から逃げ出し、人間を操るマインド・コントロール能力を持っていることを明かす。

同時に、ロークには娘の失踪というトラウマがあることで、マインドコントロールへの耐性があると告げる。

そんな中、デルレーンによってコントロールされたニックスが2人を襲撃する。ダイアナは仕方なく自制心を失ったニックスを射殺するが、2人は警官殺しの犯人として追われることになる。

「ドミノ」プロジェクト

『ドミノ』ロークとダイアナ

(C) Ketchup Entertainment

2人はメキシコへ逃亡し、ダイアナのディビジョンの元同僚ジェレマイアに接触する。彼はデルレーンが「ドミノ」を探しているという。ドミノは、ディビジョンが開発した強力な兵器であり、デルレーンが組織から逃亡したときに盗み、隠したことを明かす。

デルレーンはその後、ドミノの在り処を徐々に思い出すための「引き金」を残して自らの記憶をリセットし、徐々に記憶を取り戻しているという。しかし、ジェレマイアの姿がデルレーンに変わり、2人はすでにデルレーンの構築した世界の中にいることに気づく。

デルレーンがコントロールした民間人や警察の追手に追跡されて追い詰められると、ロークがデルレーンの力を凌駕し、コントロールをやめさせる。

目覚めるローク

次にロークとダイアナはディヴィジョンのハッカーであるリバーのもとを訪れる。彼がディヴィジョンのデータベースを調べると、ロークの元妻ビビアンがディヴィジョンのエージェントだったことが判明する。

その夜、ロークは自らディヴィジョンのデータベースを調査する。するとダイアナが元妻のビビアンであること、娘のミニーが「ドミノ」であることに気づく。

ロークはこれまでの出来事が、すべてディヴィジョンの施設内で作られた世界であること、ダイアナやニックス、デルレーンなどディビジョンのエージェントたちが、ロークが催眠中に見ている世界でそれぞれの役割を演じているだけだと気づく。

ダイアナとデルレーンは、ロークがミニーを組織の武器に利用されることを阻止するため、彼女を隠して自分の記憶をリセットしたと説明する。ディヴィジョンは、ミニーの居場所を見つけるため、ロークにミニーを探すためのシナリオを繰り返し描かせていたことを明かす。

再会

ロークは再びリセット(13回目)され、冒頭のセラピーの場面からやり直していくが、彼は途中で構築された世界に気づき、ディヴィジョンの施設から逃げ出していく。ロークは「レフ・デルレーンを探せ」というメッセージが、アナグラムで、ある牧場の場所を指していることに気づく。

牧場に着くと、ロークは里親であるカールとダニーに預けていた娘のミニーと3年ぶりに再開する。ミニーは3年間で能力をコントロールして自分のものにしていた。追いかけてきたディヴィジョンのエージェントたちが牧場にやってくると、カールとダニーの2人は射殺される。しかし、ミニーが現れると、ディビジョンたちを一層する。

その後、ミニーはダイアナと再会すると、彼女の記憶を復元する。するとロークだけでなく、ダイアナもミニーを守るために記憶をリセットしていたことが明らかになる。2人はミニーをディビジョンから守るためには、逃がすだけではなく組織全体を壊滅させる必要があると考えていた。

ミニーに能力をコントロールする時間の猶予を与え、組織を引き寄せて壊滅させることで自由になる計画を立てていた。デルレーンは牧場や里親を殺したことさえも、ミニーが作った世界であることに気づき、抵抗するが、ミニーの圧倒的な力に負けて自らを撃って倒れる。

組織を壊滅させて自由になったロークは、ダイアナとミニー、ダニーとともに、ディビジョンたちの死体を処理するためにその場に残ったカールを残して去っていく。

ミッドレジットシーンでは、デルレーンは死んでおらず、彼がカールと入れ替わっていたことが明らかになる。

【ネタバレ感想】映画を観ることは一種の催眠術にかかること

『ドミノ』娘の写真を見せるローク

(C) Ketchup Entertainment

『ドミノ』は、日本での宣伝文句の通り「どんでん返し」スリラー作品です。二転三転するような作品だけに、じっくりストーリーを楽しむよりは、展開に身を任せて楽しむような作品でした。

とはいえ「どんでん返し」と先に伝えられると、映像を疑って観てしまうのが人間の心理。ハッキリ言ってしまえば、大枠のひねりはそこまで驚くものではありません。

『インセプション』や『メメント』『インソムニア』のようなクリストファー・ノーラン作品と、『マトリックス』『トータル・リコール』のようなSF作品、さらには『シャッターアイランド』『ゴーン・ガール』に至るまで、ジャンルを代表する映画の要素が至るところに感じられます。

また、どんでん返しに身を任せるという意味で言えば、“マインドファック映画”として知られる『ピエロがお前を嘲笑う』や『グランド・イリュージョン』に近い印象があり、とにかくいろんな映画の既視感がある中で、それらを94分という短尺にまとめてくれたのが良かったところです。

まめもやし
まめもやし

この類の映画は数年に一度は映画になっていて、そのくらいの感覚で観るのがちょうど良く楽しめるんですよね…!

『ドミノ』ライターをつけるデルレーン

(C) Ketchup Entertainment

邦題は『ドミノ』ですが、原題は『Hypnotic』つまり「催眠術」を意味しています。タイトルの通り、催眠術をかけて人間をコントロールできる能力を持つ人たちによる物語で、最後の展開は『NARUTO ナルト』におけるサスケ対イタチのような「後出しジャンケン」が炸裂します。

一方で物語は意外にもシンプルで、「ディビジョン」という政府の秘密組織に所属していた催眠術能力を持つ主人公とその妻が、能力を持った娘を守るために組織と戦って自由を勝ち取るという話。

個人が政府を打ち負かす様子は、テキサス州出身のロバート・ロドリゲス監督がテキサス州を舞台に描く、なんともテキサス映画らしいともいえる物語でした。

劇中で白眉と言えるのは、ロークが催眠に気づいて、その仕組みが明らかになる場面でしょう。自分が刑事でもなく、メキシコにも行っていない、出会った人々や場所も組織の施設内での出来事だったことがわかるのです。

これはある意味、映画と映画製作の裏側(CGとその裏側)を明かしているようなメタ的な目線でも観ることができて、映画という催眠術に夢中になっている自分を重ねることもできるのです。

Screen Rantのインタビューで、監督は20年前から書いていた物語であること、コロナ禍の製作難と大きな変更があったことを明かしています。

製作スタジオの「ソルスティス・スタジオ」は2018年に設立され、ラッセル・クロウ主演の『アオラレ』(2020)の発表後、コロナが直撃し大部分のスタッフが解雇され、本作『ドミノ』を最後に事実上の閉鎖(ケチャップ・エンタテイメント)となっていまます。

劇中では、『インセプション』的な空間の歪みに代表されるような、時代を彩ってきた名作映画の数々を彷彿とさせる場面が多々あります。

撮影監督や編集も自ら手掛けるロバート・ロドリゲス監督。「アイデアは先に実行したもの勝ち」であるように、彼のインタビューの様子からは、表現者として描きたかったことの悔しさも感じつつ、「催眠術」というテーマで「人々が映画という催眠にかかる構造」をどうしても表現したかったことが伝わります。

それは、当時無名だった監督が、たった7000ドルの低予算で製作した『エル・マリアッチ』で、監督がいかに映画として観客を催眠術にかけようと工夫を凝らしたかを観ているような、そして私たち観客が、『ドミノ』を通して時代を作ってきた名作を映画館で観た記憶を蘇らせてくれる、なんとも感慨深い感情になりました。

まとめ:こういう映画は定期的に観たいんだよね!

今回は、ロバート・ロドリゲス監督&ベン・アフレック主演のスリラー映画『ドミノ』をご紹介しました。

仕掛け重視の物語のため、ツッコミどころ満載である点は否定できません。とはいえ、こういった作品が映画館で観られる喜び、年々長尺化するSF大作映画の中で、94分というコンパクトさは稀有だと思います。

まめもやし
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