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映画

【ネタバレ解説】『ピエロがお前を嘲笑う』のどんでん返しはつまらない?

今回ご紹介する映画は『ピエロがお前を嘲笑う』です。

バラン・ボー・オダー監督による作品で、天才ハッカーのしかけた世間を騒がすイタズラが発展し、いつしか殺人事件の容疑をかけられ危険な世界へはまり込んでいくドイツ製スリラー映画

先が読めない展開にマインドファック・ムービー(映画全体を覆すほどのトリックや結末が用意されている映画)と言われています。

本記事では、映画『ピエロがお前を嘲笑う』をネタバレありで解説していきます。

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映画『ピエロがお前を嘲笑う』の作品情報とあらすじ

『ピエロがお前を嘲笑う』

ピエロがお前を嘲笑う

5段階評価

ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :

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あらすじ

仲間をロシアのサイバーマフィアに殺され、自ら出頭してきた天才ハッカーの青年。彼はユーロポールの捜査官に自分が所属していたハッカー集団が起こした事件の全貌を語り始める…。

作品情報

タイトルピエロがお前を嘲笑う
原題Who Am I - Kein System ist sicher
監督バラン・ボー・オダー
脚本バラン・ボー・オダー
ヤンチェ・フリーセ
出演トム・シリング
エリアス・ムバレク
ヴォータン・ヴィルケ・メーリング
アントニオ・モノー・Jr
ハンナー・ヘルツシュプルンク
シュテファン・カンプヴィルト
トリーヌ・ディルホム
撮影ニコラウス・スメラー
音楽マイケル・カム
編集ロバート・ルゼザッツ
製作国ドイツ
製作年2014年
上映時間106分

予告編

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おすすめポイント

ハッキングを擬人化した心理トリック映画。

ドイツで大ヒットを記録した驚愕のマインドファックムービー。

緩急のついた展開と、予想の裏を行くラストに「ずるい」と思いながらも純粋に楽しめるサスペンス映画。

まめもやし

地味に映りがちな「ハッキング」を映画としてスタイリッシュに成立させています!

『ピエロがお前を嘲笑う』のスタッフ・キャスト 

バラン・ボー・オダー監督

バラン・ボー・オダー監督

出典:https://www.imdb.com/

本作を手がけたのは、スイス出身のバラン・ボー・オダー監督

まめもやし

複雑に絡み合ったストーリーを描くのが得意な監督の印象です!

バラン・ボー・オダー監督が手がけた中では、Netflixドラマ『Dark ダーク』がめちゃくちゃオススメ。

尋常じゃないくらいに複雑に絡み合った人間関係が、シーズン3では気持ちがいいくらいに伏線回収していく、とんでもないドラマでした。

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キャスト

キャスト役名
トム・シリングベンヤミン
エリアス・ムバレクマックス
ヴォータン・ヴィルケ・メーリングシュテファン
アントニオ・モノー・Jrパウル
ハンナー・ヘルツシュプルングマリ

ドイツ製の映画のため、出演者もドイツ出身の俳優がほとんどですね。

まめもやし

誰も知っているキャストはいない分、フラットに見ることができました!

【ネタバレ感想】どんでん返しはつまらない?

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

本作、正直な感想をいえば「結末のための映画」という印象でした。

というのも、宣伝でもマインドファック・ムービーなどと言われていて、「この映画にはダマサれますよ」というどんでん返しありきのストーリーになっているんですよね。

物語の大筋を簡単にまとめてみます。

ネタバレあり

以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

ネタバレあらすじ

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

ある事件をきっかけに指名手配となったベンヤミンは出頭し、ユーロポールの捜査官・ハンナの取り調べを受けている。

ベンヤミンは自分について語り始めるのだった。

天才ハッカーのベンヤミンは、宅配ピザのバイト中に出会った初恋の女性マリに再会する。

彼女が欲している大学の試験問題を盗むため大学のサーバーに侵入するも、あっけなく逮捕されてしまう。

初犯のため、奉仕活動することになったが、そこでマックスと出会う。マックスはベンヤミンのスキルを見込んで、シュテファンパウルという仲間をベンヤミンに紹介する。

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

4人はチーム名を「CLAY」と名乗り、ハッキングを通してさまざまな企業や団体にイタズラをしかけ、世間を騒がせていく。

それらは、ハッキング界のカリスマ・MRXの関心を引き寄せるためだった。しかしMRXは無反応。マックスは次第に苛立ちが募っていく。

そんな中、ユーロポールではロシアのハッカー集団「FR13NDS(フレンズ)」が注目を集めていた。

MRXがCLAYへ接触し、ユーロポールの捜査資料を渡してくるが、それによると、CLAYがハッカー集団として相手にもしていないことがわかる。

それに火がついたベンヤミンたちは、より大きな犯罪をすることに。ターゲットを連邦情報局に決めて侵入し、見事成功するのだった。

しかし、ベンヤミンはその途中で、連邦情報局のデータを盗んでいた

事件が世間を賑わせ、クラブで祝杯を上げるCLAYだったが、そこでマックスがマリとキスしているのを目撃したベンヤミンはショックを受けてしまう。

マックスを見返すため、ベンヤミンは盗んだデータをMRXに送ってしまう。すると、FR13NDS(フレンズ)のメンバーの一人がそのデータとともに遺体で発見されるのだった。

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

MRXの策略により、CLAYは殺人事件の容疑をかけられてしまったのだった。

ベンヤミンは事情をマックスらに伝え、MRXの正体を突き止めるためにFR13NDS(フレンズ)になりたいとコンタクトを取ると、「ユーロポールにトロイの木馬(ウイルス)を仕掛けろ」と条件を出される。

ユーロポール侵入の壁は高く、絶望的になるCLAYらだったが、責任を感じたベンヤミンが一人で侵入し、なんとか内部への侵入に成功する。

MRXの正体を暴こうとするも、見抜かれていて逆にベンヤミンの正体が暴かれてしまう

さらに、アジトに戻るとマックスらは殺害されてしまっていた

追い込まれたベンヤミンは出頭し、ハンナにMRXとFR13NDS(フレンズ)の情報を提供する見返りに、証人保護プログラムを申し出る

MRXの正体を暴き、逮捕へ導いたベンヤミンは証人保護の準備を待っていた。

しかし、ハンナはベンヤミンの話に穴を感じ、彼の身辺を調べると、彼の母親が多重人格であり、CLAYもベンヤミン一人が人格を作っていたと判断し、それを指摘する。

否定するベンヤミンだったが、精神疾患者に証人保護は与えることができず、ハンナは自分の手柄につながった同情から、証人保護プログラムをベンヤミンに操作させ、結果的に彼を逃がすのだった。

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

自由の身となったベンヤミンは、船上でマックス、シュテファン、パウル、マリらと合流するのだった。

ベンヤミンはハンナに多重人格であると思い込ませて、証人保護を受けたのだった。そしてハンナ自身もそれに気づいているのだった。

どんでん返しありきのストーリー

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH
  • 実は主人公が多重人格だった
  • 実はそれが主人公の作戦だった

本作は、上記の2重構造になったどんでん返し映画でした。

明確にデヴィッド・フィンチャー監督の『ファイト・クラブ』を意識した内容で、劇中でもベンヤミンの部屋にはポスターも飾ってあったり、サブリミナル効果も使っていました。

多重人格というオチでは『ファイト・クラブ』の二番煎じとなってしまうので、さらにそれをひねる形なのですが、結局それに尽きる物語。

というのも、主人公たちの動機づけがあまりにも薄いというか、行きあたりばったりの行動なので、観客は置いてきぼりにされてしまいます。

加えて、主人公の初恋相手であるマリの存在意味がよく分かりません。

最後にはCLAYメンバーと一緒にいましたが、そもそも彼女はただの大学生で、事件に巻き込まれた訳でもなく、ベンヤミンの恋心を受け入れたような描写もありません。

ベンヤミンの語り(信頼できない語り手)として始まる本作ですが、二重のどんでん返し構造とすることで、何が本当なのかが分からなくなってしまうのです。

まめもやし

それが狙いのようにも感じますが…

『ファイト・クラブ』のような多重人格オチでは、それまでの行動が裏返しになるというタネ明かしがあるからこそ面白いのです。

しかし、本作ではどこまで本当なのか分からかない。要するに、何でもありなんですよね。

あっさりすぎるプロット

ピエロがお前を嘲笑う

(C)Wiedemann & Berg Film GmbH & Co. KG, SevenPictures Film GmbH 2014; Deutsche Columbia Pictures Filmproduktion GmbH

本作は、決してつまらなくはないのですが、冷めてしまうところとして、物事があっさり進みすぎることも挙げられます。

これもラストありきのストーリーだからこそなのだろうけれど、いくらなんでもスキがありすぎました。

具体的に挙げると、以下の点。

  • CLAYのシュテファンとパウルがほとんどお飾り
  • ハンナ・警備が無能すぎる
  • マリは何がしたいのか意味不明
  • MRXは最後に簡単に尻尾出しすぎ

挙げればどんどん出てきそうですが、ある意味、信頼できない語り手としての物語だからこそ成立するのかもしれません。

一方で、ハッキングの描き方は視覚的で分かりやすく、楽しめたところでもあります。

パソコンでカチャカチャやるだけの内容が多いハッキングですが、地下鉄の車両内をサーバー空間と見立てて、擬人化することで、MRXやFRIENDSなどをより視覚的にわかりやすく描いていたのは上手い表現でしたね。

まとめ:『ピエロがお前を嘲笑う』はマインドファック・ムービー?

今回は、バラン・ボー・オダー監督の『ピエロがお前を嘲笑う』を紹介しました。

マインドファック・ムービーと言われていますが、ラストのどんでん返しのために身を任せる映画と考えれば楽しめる作品です。

もっと複雑な映画が観たいという方は、先に紹介したバラン・ボー・オダー監督のNetflixドラマ『ダーク』を観ることをオススメします。

ハリウッドでリメイクも検討されているくらいなので、どんでん返しが観たい方は十分に楽しめると思います。

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