プロジェクト・パワー

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Netflix映画『プロジェクト・パワー』ネタバレ感想|能力一覧・キャスト・あらすじ解説

今回ご紹介する映画は『プロジェクト・パワー』です。

飲むと5分間だけ超人的なスーパーパワーを得られる薬を巡り、警官、元傭兵、売人がひょんなことから手を組んで組織に立ち向かうアクション映画。

本記事では、ネタバレありで『プロジェクト・パワー』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし

既視感はありますが、何も考えずに単純に楽しめる映画!

『プロジェクト・パワー』作品情報・配信・予告・評価

『プロジェクト・パワー』

プロジェクト・パワー

5段階評価

ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :

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あらすじ

元兵士、少女、そして警官。同じ目的のために手を組んだ3人は、超人的な能力が得られるという危険なクスリの撲滅を目指し、ニューオーリンズの街を駆け回る。

作品情報

タイトルプロジェクト・パワー
原題Project Power
監督ヘンリー・ジュースト
アリエル・シェルマン
脚本マットソン・トムリン
出演ジェイミー・フォックス
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ドミニク・フィッシュバック
ロドリゴ・サントロ
コルソン・ベイカー
アレン・マルドナード
エイミー・ランデッカー
コートニー・B・ヴァンス
音楽ジョセフ・トラパネーゼ
撮影マイケル・シモンズ
編集ジェフ・マッケヴォイ
製作国アメリカ
製作年2020年
上映時間114分

予告編

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『プロジェクト・パワー』監督・スタッフ

監督は、アリエル・シュルマンとヘンリー・ジューストの2人。

過去に『ヴァイラル』『パラノーマル・アクティビティ3、4』を同じタッグで撮影し、Netflix映画『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』を手がけています。

これまでホラー映画でキャリアを築き、Netflix映画『ナーヴ』では、オンラインゲームを舞台としたスリラー映画を通じて演出力の高さを証明しています。

カプコンの人気ゲーム『ロックマン(原題:Mega Man)』の監督にも就任しているので、今後も楽しみな監督です。

ネタバレあり

以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

『プロジェクト・パワー』キャスト・キャラクター・能力一覧

アート(ジェイミー・フォックス):プラズマ派

アート(ジェイミー・フォックス)
(C)Netflix

ジェイミー・フォックス演じる元アメリカ軍少佐のアートは、危険すぎるという理由で、映画の大半の間、力を使いません。アートの能力は、テッポウエビに由来する能力でした。

テッポウエビはハサミを閉じる時のスピードによってプラズマ衝撃波を生み出し、その温度は太陽に匹敵する摂氏4,400度にも達します。最強ともいえる能力ですが、アート自身の体も衝撃波を受けるので、その代償はとても大きいものでした。

フランク・シェイバー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット):皮膚の硬化

フランク・シェイバー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
(C)Netflix

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットニュー演じるオーリンズ警察の刑事フランクは、“パワー”によって、頭を拳銃で撃たれても銃弾を弾くほどの皮膚の硬化能力を得ました。

刑事でありながら、悪を取り締まるために法を犯すこともいとわない様子は、『バットマン』的な存在であり、彼がノーラン版『バッドマン』で警官役を演じていたことにもリンクします。

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ニュート(マシン・ガン・ケリー)

ニュート(マシン・ガン・ケリー)
(C)Netflix

マシン・ガン・ケリー演じる麻薬密売人でありロビンのいとこのニュートは、映画で最初に能力を映し出される人物です。彼は“パワー”によって体から発火し、アートに襲いかかりました。

『ファンタスティック・フォー』で言うところのヒューマン・トーチ的な能力ですが、厳密に言えばニュートの炎は“パワー”による能力ではなく、過剰摂取による自然発火と爆発でした。

ロビン・ライリー(ドミニク・フィッシュバッグ)

“パワー”の売人。ラップミュージシャンを目指している。

トレイシー(キアンナ・シモン・シンプソン):回復能力

キアンナ・シモン・シンプソン演じるアートの娘トレイシーは、映画の中盤で、アートへの遺伝子実験により、自然に発生した能力を持っていることが明らかになります。

そして映画の最後では、アートが自分の能力の衝撃波で倒れたときに、顔に手を当てて回復させていました。さらに、彼女の能力が人間以外の植物を活性化させる力を持っていることも描かれます。

カモフラージュ能力

フランクが遭遇する銀行強盗犯は、カメレオンの能力に由来すると思われるカモフラージュ能力をもっていました。体を透過するのではなく、あらゆる背景に擬態する能力のため、全裸の必要があるというリスクがあります。

怪力能力

映画にはマーベルのハルクのような怪物的な力と攻撃性を発揮する人物や、鋼鉄の扉をグーパンで突破する能力の男も登場しています。

脱臼マン

映画の終盤では、フランクが船の中で全身の骨を脱臼させる能力の男が登場。

ウルヴァリンカエル

ウルヴァリンカエルに由来する、自分の骨を折って武器として使う能力の人間も登場。

エルサ

テレイオスの能力プレゼンシーンでは、“パワー”によって体温が氷点下になり、触れたものを凍らせる、セリフ通りの『アナと雪の女王』のエルサの能力を手にした女性が登場。彼女は体温を調整できずに自ら氷漬けになりました。

復活能力?

テレイオスの施設で働くアズハル・カーン演じるクエロという売人は、“パワー”による直接的な能力が発現しなかったものの、銃殺された後に銃弾を押し出し、蘇生する様子が描かれています。

何に由来するどういう能力かは不明ですが、興味深い復活能力を見せたものの時間切れで死亡しました。

人間が本来持っている能力を活性化させる“パワー”

プロジェクト・パワー
(C)Netflix

『プロジェクト・パワー』の面白さは、人々が生まれつき特殊能力を秘めており、それを発現させるための活性剤がないだけであるというコンセプトに尽きます。

“パワー”の条件

  • 能力の効果は5分間
  • 自分がどんな能力かは飲んでみないとわからない
  • 飲んで死ぬ可能性もある

“パワー”は、副作用さえ理解すれば、誰でも簡単に服用するだけで特殊能力を得られます。謎の組織によって、ニューオリンズの街に拡散されると、当然のように“パワー”を求めて犯罪が次々と起こっていきます。

“パワー”を服用したときの描写が印象的で、全身の毛穴からから炎が沸き立つような描写と、回転するサイケデリックな映像によって、“パワー”を薬物のメタファーとして表現しています。

本作は、CG・VFXによる描写が特徴的で、身体的なアクションよりも、“パワー”による特殊能力バトルが中心に描かれています。

序盤シーンで描かれるマシン・ガン・ケリー演じるニュートとジェイミー・フォックス演じるアートとの戦いでは、全身から炎を噴き出す特殊能力描写が、似たような描写を様々な作品で目にすることがある一方で、映像表現として迫力のあるものに仕上がっています。

動物に由来する能力

プロジェクト・パワー
(C)Netflix

物語の中盤では、“パワー”の能力のルーツが、動物に由来する力であることが明らかになります。これは、『X-MEN』や『ONE PIECE』の悪魔の実(ゾオン系)を彷彿とさせる設定です。

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ワクワクさせる設定の一方で、こういった能力バトルは漫画や映画で繰り返し観てきたものでもあります。ウルヴァリンカエルに至っては X-MENの二番煎じもいいところです。他の動物はいなかったのでしょうかね(笑)。

能力バトルの本作ですが、その面白さのピークが冒頭のニュートとの戦いを超えるものがなかったのが残念です。

最終的に、アートの能力がテッポウエビ由来のプラズマ派であることが分かり、それがめっちゃ強いとのことでしたが、やはりそこまでのインパクトは感じません。

また、“パワー”が動物由来のランダム能力ということですが、ランダム感があんまり感じられないんですよね。

実際、ランダムと言うよりも、その人に適した動物由来の力が発揮されるということで、それにしても副作用的なものが描かれなさすぎます。

あれだけコンパクトな錠剤タイプでありながら、繰り返し服用しても特に異変はないし、爆発して死ぬ人もほとんどいません。

そんなものがあれだけ大量生産されてしまったら、そりゃみんな使うわなという訳です。

ドラッグを根底のテーマにしているのは明確なのですが、それにも関わらずそのドラッグをやることへの危惧的な描写がなさすぎるのはいかかがものか。

最終的にはニューオリンズの街全体で実験をしていたことが明らかになり、アートの能力でなんとか状況を打破したものの、着地点が不明瞭なまま終わってしまい、消化不良なのはいなめませんでした。

さらには、ロビンのラップの才能に着目し、能力に頼らず自らの才能に目を向けろ的な演出が補足程度に描かれるラストも中途半端に感じましたね。

まとめ

今回はNetflix映画『プロジェクト・パワー』をご紹介しました。

漫画っぽい映画ですが、CG・VFX表現がしっかりしているので純粋に楽しめる作品でした。錠剤によって一時的に能力を得られるという要素は、Amazonオリジナルドラマの『ザ・ボーイズ』のコンパウンドVと似ていて、合わせてみることをおすすめします。

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