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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE

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映画

【ネタバレ感想・考察】『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』トム・クルーズのアクションへの矜持

今回ご紹介する映画は『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』です。

トム・クルーズ主演のスパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ第7弾。

シリーズ初の前後編となる2部作の第1部で、第5作『ローグ・ネイション』以来、シリーズの監督をしているクリストファー・マッカリー監督が続投。

本記事では、ネタバレありで『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし
まめもやし

まさに傑作!「コレだよコレ」という観たかった映画を観ている感覚でした!

『ミッション:インポッシブル』シリーズを振り返りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。

歴代の「ミッション・インポッシブル」シリーズ
【徹底解説】歴代『ミッション:インポッシブル』の見る順番とあらすじ・超絶スタント

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デッドレコニング
PART ONE
デッドレコニング
PART TWO

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の作品情報

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
5段階評価

あらすじ

IMFエージェント、イーサン・ハントの前に、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫る…。

作品情報

タイトルミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
原題Mission: Impossible: Dead Reckoning Part One
監督クリストファー・マッカリー
脚本クリストファー・マッカリー
出演トム・クルーズ
ヴィング・レイムス
サイモン・ペッグ
レベッカ・ファーガソン
ヴァネッサ・カービー
ヘイリー・アトウェル
ポム・クレメンティエフ
シェー・ウィガム
イーサイ・モラレス
ヘンリー・ツェニー
製作国アメリカ
製作年2023年
上映時間163分

予告編

↓クリックでYouTube が開きます↓

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』キャラクター・キャスト

キャラクター役名/キャスト/役柄
イーサン・ハント(トム・クルーズ)イーサン・ハント
(トム・クルーズ)
IMFのトップエージェント。
イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)イルサ・ファウスト
(レベッカ・ファーガソン)
元MI6のエージェント。
ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)ベンジー・ダン
(サイモン・ペッグ)
IMFエージェントでイーサンの友人。
ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)ルーサー・スティッケル
(ヴィング・レイムス)
IMFエージェントでイーサンの友人。ハッキングのプロ。
アラナ・ミツポリス/ホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)アラナ・ミツポリス/ホワイト・ウィドウ
(ヴァネッサ・カービー)
武器商人。第1作目に登場した武器商人マックスの娘。
グレース(ヘイリー・アトウェル)グレース
(ヘイリー・アトウェル)
個人で活動する詐欺師、泥棒。
パリス(ポム・クレメンティエフ)パリス
(ポム・クレメンティエフ)
ガブリエルに雇われた殺し屋。
ガブリエル(イーサイ・モラレス)ガブリエル
(イーサイ・モラレス)
イーサンを翻弄する謎の男。
ユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)ユージーン・キトリッジ
(ヘンリー・ツェニー)
CIA長官で元IMF長官。

ネタバレあり

以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ解説】『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』あらすじ

ロシアの潜水艦

映画は、ロシアの最新鋭の潜水艦「セヴァストポリ」内の様子から始まる。乗組員は、十字架型の2つの鍵を組み合わせ、セヴァストポリに搭載しているシステムにアクセスする。

近くにアメリカの潜水艦がいることを探知すると、敵側が突然、魚雷を発射する。しかし、衝突を目前として魚雷は消失。同様にロシア側が発射した魚雷も、当たる直前で敵艦が消失する。

ロシア側が放った魚雷は進路を変え、制御不能となって自らの潜水艦へ直撃し、乗組員たち全員が死亡、潜水艦は海底に沈んでいく。

新たな任務

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』スナイパーで狙撃するイルサ
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

イーサン・ハント(トム・クルーズ)のもとにIMFの新人エージェントが訪れ、新たな任務の依頼を運んでくる。

任務内容は、あらゆるデジタルシステムにアクセスできるAI「エンティティ」を制御するために必要な2つのキーの入手だった。キーのひとつは、イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)が入手し、彼女の首には懸賞金がかけられていた。イーサンは、イルサが賞金首に追われているアラビア砂漠へと向かう。

イーサンは激しい砂嵐が発生する中、賞金首たちを撃退してイルサに接触する。

コミュニティ

デンリンガー国防長官(ケイリー・エルウィス)らが率いる、「コミュニティ」と呼ばれる、様々な情報機関のトップたちと会議を行っていた。参加者の一人であるIMF長官のユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)は、エンティティの脅威と、それを掌握すれば世界の覇権を握ることができることを説明する。

そんな中、副官の一人が会議部屋に入ると催眠ガスを放出。ガスマスクを渡されたキトリッジ以外は眠らされる。すると、副官は変装を解き、イーサンが正体を現す。イーサンは、キトリッジがイルサに懸賞金をかけたこと、彼女と接触してキーのひとつを手に入れたこと、2つのキーを手にして利用するのではなく、破壊することを告げる。

イーサンはキトリッジを麻酔弾で眠らせ、その場を後にする。

アブダビ国際空港での混乱

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』アブダビ空港を走るイーサン・ハント
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

イーサンはアブダビ国際空港で、ベンジー・ダン(サイモン・ペッグ)ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)と合流し、キーの取引相手を追うことで、キーの使い道を探ろうとしていた。

しかし、キーはグレース(ヘイリー・アトウェル)という泥棒に盗まれてしまう。一方、CIAのジャスパー・ブリッグス(シェー・ウィガム)と相棒のドガ(グレッグ・ターザン・デイヴィス)がイーサンを追って空港に来ていた。

ルーサーは監視カメラを操作してCIA捜査官たちを撹乱する。一方、ベンジーは不審な手荷物を発見し、その中から核爆弾を発見したことで、その対処に追われていた。

核爆弾に搭載されたAIはベンジーを認識し、爆弾解除のための謎解きでベンジーを翻弄する。爆発する直前で解除するものの、爆弾は偽物であることが判明する。

イーサンは、ガブリエル(イーサイ・モラレス)という謎の男の姿を目撃し、彼らによって取引相手は殺されていた。

イーサンはグレースに接触し、協力するように説得するが、ベンジーの爆弾処理の報告を聞く間にグレースはキーを持ち去り、ローマ行きの飛行機に乗って行ってしまう。

ローマでのチェイス

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』フィアットを運転するイーサンとグレース
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

イーサンはローマ警察にグレースの犯罪歴を密告して捕捉し、彼女に接触する。イーサンは逃げ出そうとするグレースを追いかけるが、ローマ警察、ガブリエルが送り込んだ殺し屋パリス(ポム・クレメンティエフ)、ブリッグスらCIAらに追われてローマ中をカーチェイスする。

グレースは再びイーサンを撒いて逃げていき、イーサンはベンジー、ルーサー、イルサと合流する。

ベニスの悲劇

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』パーティに参加するイーサンとイルサ
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

イーサンは、IMFに入る前からガブリエルを知っていたことを明かす。グレースの雇い主が“ホワイト・ウィドウ”ことアラナ・ミツポリス(ヴァネッサ・カービー)であることを突き止め、イーサンとイルサは彼女が開催するベニスのパーティに潜入する。

パーティでは、グレース、ガブリエル、アラナ、イーサン、イルサが同席する。ガブリエルは、自分がAI・エンティティの計算で動くエージェントであることを明かし、キーのもう片方を持つアラナに、オリエント急行の列車内でバイヤーと取引することを伝える。

イーサンは、ガブリエルがキーを手にすることの脅威をアラナに伝え、キーを渡さないように説得するが、アラナはガブリエルとの交渉に応じてしまう。

ガブリエルはイーサンが抵抗した場合、グレースとイルサのどちらかが死ぬことになると脅して去っていく。イーサンらは抵抗し、それぞれパーティを逃げ出していく。イーサンはキーを持つグレースを追いかけるが、ベンジーの声を真似したエンティティに騙され、パリスの待ち伏せに遭ってしまう。

グレースはガブリエルと対峙するが負けてしまい、駆けつけたイルサがガブリエルを戦闘を繰り広げる。イーサンはトドメを刺さずにパリスを倒し、追いかけるが、すでにガブリエルによってイルサは刺し殺されていた。

グレースの選択

チームはイルサを失い、グレースは、イルサの死への罪悪感に苛まれていた。ルーサーはグレースの今後を想定し、刑務所生活か、追手に殺されるか、チームと任務に協力するかの3つの「選択」しかないと伝える。

イーサンは、グレースがアラナに、イーサンがアラナの弟ゾラなりすましてオリエント急行に潜入し、キーを入手する計画を立てる。

しかし、エンティティの介入で機械が故障し、ゾラのマスクが出来上がらず、グレースを単独でオリエント急行に潜入させるしかなくなってしまう。イーサンは別の手段で列車に乗り込むことを約束し、グレースはそれを飲み込む。

オリエント急行での死闘

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』列車から落下しそうになるイーサンとグレース
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

オリエント急行に乗り込んだガブリエルとパリスは、車掌を殺害し、列車の制御装置を破壊する。一方、オートバイに乗り込んだイーサンはベンジーの指示のもと、列車に飛び移るための位置を探っていた。列車内にはブリッグスとドガも潜入していた。

グレースはアラナに変装し、アラナを気絶させてバイヤーと接触すると、そのバイヤーはキトリッジであることが判明する。

ガブリエルとパリスは、列車の個室でデンリンガーと接触する。デンリンガーはエンティティと手を組むことを望み、キーの使い道である、ソースコードの在り処、沈没した潜水艦セヴァストポリの位置を知る唯一の人物であることを明かす。しかし、ガブリエルはそれを知るとデンリンガーを殺害し、同席していたパリスの胸を刺す。

イーサンは高速で走る列車に合流することができずにいたが、崖の上から飛び降りてパラシュートで飛び移ることを決める。

グレースはキトリッジとの取引で、自分の犯罪歴を抹消して金を受け取り、イーサンらを裏切って逃げることを考えるが、考えを改め、キトリッジから金を受け取らず、キーを持って去っていく。

本物のアラナが目を覚ましたことで、ゾラはグレースを追いかけてグレースに危機が迫るが、パラシュートで列車に飛び乗ったイーサンが現れて助ける。しかし、転がったキーをガブリエルが拾い上げて去っていく。

イーサンはガブリエルを追いかけて列車の車両の上で闘い、追い詰めるが、ブリッグスらが間に入り、その隙にガブリエルは列車から飛び降りて逃げていく。

ガブリエルは橋を爆弾で破壊し、暴走する列車を突き落とす計画を立てていた。しかし、イーサンはガブリエルからキーを密かに入手しており、ブリッグスらに乗客を避難させ、グレースと協力して車両が谷に落下する前に切り離そうとする。

イーサンとグレースは、落下していく先頭の車両内を瀕死のパリスの助けも借りて命からがら脱出する。パリスからキーの使い道がロシアの潜水艦セヴァストポリであることを知ったイーサンは、グレースに別れを告げ、パラグライダーで列車を脱出し、待機していたベンジーと合流する。

映画は、潜水艦を探しに向かったイーサンに対し、エンティティから世界を守ることを期待するキトリッジの声のモノローグで終幕する。

【ネタバレ考察】“アクション俳優”としての矜持

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』オートバイでジャンプするイーサン
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

これまで数多くの映画で世界を救ってきたトム・クルーズですが、昨年、2022年には自身の代表作である『トップガン』の36年ぶりの続編『トップガン:マーヴェリック』の世界的ヒットにより、コロナ禍にあえぐ現実の映画界をも救いました。

そしてそれから1年、これまたトム・クルーズの代表作のひとつ、25年以上続いているシリーズである『ミッション:インポッシブル』の7作目となる『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が公開されました。

本作は、シリーズ初となる前後編の2部作であるにもかかわらず、上映時間は163分という強気な長さです。

結論を言うと、めちゃくちゃ面白かった。

長く続くシリーズは、面白さを維持することのハードルの高さがありますが、『ミッション:インポッシブル』シリーズほど、階段を上がるように続編のたびに面白さを更新し続けるシリーズはないでしょう。

そして、それを担保しているのが、自身が初めて第1作目でプロデューサーとなってから徹底してこだわり続けているアクションです。

アクションへのこだわりと矜持

「アクションがリアルなのはCGではなく本物だから。」

“Why do the stunts look real? Because they are real.

これは、『ミッション:インポッシブル』シリーズのキャッチコピーのひとつです。

これまでのシリーズで、トム・クルーズは世界一高いビルの外壁をよじ登り、離陸する飛行機に素手でしがみつき、超高高度から超低高度のスカイダイビングをしたりなど、あらゆる危険なアクションをこなしてきました。

アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた『マグノリア』(1999)の演技を観れば分かるように、トム・クルーズは演技力も素晴らしい俳優です。しかしながら、彼は2000年以降、出演している映画のほとんどがアクション映画というのも特徴的です。

4作目以降の『ミッション:インポッシブル』シリーズを監督し続けているクリストファー・マッカリー、そして今作で初登場となったグレース役のヘイリー・アトウェルは、タイムズ紙のインタビューで、以下のように語っています。

私は大衆向けのエンターテインメントを作っています。アカデミー賞は重要視されますが、アーティストか、エンターテイナーか、どちらも排他的なものではないと考えています。(クリストファー・マッカリー)

トムは観客を罰するような映画を作ることを望んでいません。理解できなければ頭が悪いというようなメッセージの映画は望んでいないのです。(ヘイリー・アトウェル)

昔観た映画の内容を細部に至るまで記憶している人は少ないでしょう。その意味でも、「ミッション・インポッシブルと言えば?」と聞かれたときに、多くの人が思い出すアクションシーンが証明するように、トム・クルーズが自らの体を張って挑むアクションは意義深いです。

キアヌ・リーブスが、『ジョン・ウィック』シリーズで低迷していたキャリアを復活させたように、映画界におけるアクション映画の重要性は言うまでもありません。

ハリウッド・レポーターの取材で、80代のハリソン・フォードによる『インディ・ジョーンズ』シリーズの最新作を観たトム・クルーズは、“レジェンド”ハリソン・フォードに追いつく20年後も『ミッション:インポッシブル』シリーズの映画を作り続けたいと意欲を語っています。

80年代のアクション映画を彩ったアーノルド・シュワルツェネッガーシルベスター・スタローンは、共に70代後半に突入しています。『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスは、失語症によって2022年に引退を表明しています。

60代に突入したトム・クルーズは果たしてハリウッドの“ラスト・アクション・ヒーロー”となってしまうのか。

次世代のアクション俳優たちが、マーベルを筆頭にしたスーパーヒーロー映画とNetflixやディズニープラスなどの配信媒体の波に飲まれる中、トム・クルーズは頑なに「映画館に行こう」と言い続けています。

まさに、このシリーズは、アクション映画の第一人者として、自らトップを走り続けるトム・クルーズの俳優としての矜持なのです。

【ネタバレ感想】アクションよしユーモアよしストーリー無し

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』イーサンらIMFチーム
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.

これまでのシリーズで多くの脅威と立ち向かってきたイーサンですが、シリーズ7作目となる今回の敵は、「エンティティ」と呼ばれる人工知能・AIです。

ガブリエルというAIの計算に基づいて行動する人間が本作の敵として機能しますが、その裏の「どこにでも存在し、誰でもない」AIこそが、真の敵です。

アクションよしユーモアよし

AIに操られ、あらゆるデジタルデバイスが脅威となる本作において、カセットテープで任務を受け取るイーサンの姿が象徴するように、それと対照的に、アナログ感のあるアクションが目立っていました。

黄色いフィアット500に乗ってローマ中をカーチェイスするシーンでは、ロジャー・ムーア版の『007 ユア・アイズ・オンリー』『ルパン三世 カリオストロの城』を彷彿とさせる一方で、一足先に公開していたハリソン・フォード主演の最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』におけるオート・リクシャーでのアクションと奇しくもリンクしています。

後半の列車上でのアクションシーンも、同様に『運命のダイヤル』の冒頭シーンとリンクしているのも面白いところ。『運命のダイヤル』で観たかったアクションとユーモアが、『デッドレコニングPART ONE』では思う存分観られるところも興味深いポイント。

まめもやし
まめもやし

映画館で同時期に公開しているので合わせて観るととても面白いです!

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アクション・コメディとしての面白さ

『ミッション:インポッシブル』シリーズは、シリーズとしての繋がりはあるものの、「イーサン・ハントが任務をクリアする」という単体映画としても楽しめる特徴があります。本作も例にならい、単体の作品としても十分に楽しめる親切設計になっていました。

一方で、映画の中の至る所に過去作、特に第1作ブライアン・デ・パルマ監督の『ミッション:インポッシブル』へのオマージュ、ひいては映画史へのオマージュが見られました。

ヘンリー・ツェニー演じるIMF上官キトリッジが第1作目以来に登場したり、列車上でのアクション、砂嵐でのアクション、変装マスクの機械が壊れるなど、過去作を観ている人がクスっとできるシーンも散りばめられています。

とはいえ、ストーリーはあって無いようなものです。

監督であり脚本家(『トップガン:マーヴェリック』の脚本も手掛けています)であるクリストファー・マッカリーは、前作『フォールアウト』と同様に、本作が脚本を完成させる前にアクションの撮影をしていることを明かしています。

つまり、トム・クルーズのアクションありきで、それに沿って脚本が上手く結びつけられているのです。実際に、予告編で話題となったトム・クルーズが崖からオートバイでジャンプするシーンは、本作を観れば「そうはならんやろ!」とツッコミを入れたくなると思います。

このように、本作はアクションシーンのすごさの一方で、メタ的な目線でそのアクションの異常さを笑いに変えるユーモアが見事に効いていて、シリーズの中でも明確にアクション・コメディとして面白い一本になっていました。

まめもやし
まめもやし

特に初登場のグレースとのアクションは素晴らしかったですね!

そのため、前半に説明的でこねくり回したようなAIの脅威を描くシーンがあるのですが、全く頭に入ってこないんですよね。ストーリーを理解しようとすればするほど、アクションの荒唐無稽さが逆に笑えてくるのです。それが面白い。

正直に言えば、2部作にもかかわらず163分という長さは長いです。しかし、そのフリと言える冗長さがあるからこそ、アクションを笑いに変える力が働いていて、なんだかんだでミッションコンプリートするトム・クルーズの姿を想像できるのです。

IMF以前のトム・クルーズの過去と、ガブリエルとの因縁が仄めかされていましたが、明らかに薄っぺらいのも面白いところ。一方で、ミッションよりも仲間を優先するイーサンが、イルサを失うという悲劇にも見舞われます。

シンプルなはずの物語が、複雑さを極めて行くところも見どころで、ぜひとも後編では、変にシリアスさを追求しようとせずに楽しく終わらせてくれることを信じています。

まとめ:トム・クルーズに一生付いていきます

今回は、トム・クルーズ主演のスパイアクション映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』をご紹介しました。

トム・クルーズがアクションにかける想い、シリーズにかける想いをヒシヒシ感じる最高に楽しい映画でした。

映画館の大きなスクリーンでの鑑賞をおすすめします!

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