今回ご紹介する映画は『1917 命をかけた伝令』です。
『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス監督による作品で、第一次世界大戦下、重要な伝令を届ける任務を与えられた2人の兵士がひた走る映画。
本記事では、ネタバレありで『1917 命をかけた伝令』を観た感想・考察、あらすじを解説。
並外れた撮影による圧巻の映像表現に驚かされる映画です!
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『1917 命をかけた伝令』作品情報・配信・予告・評価
『1917 命をかけた伝令』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
第一次世界大戦が続く1917年のある朝。若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクは明朝までに最前線の味方へ作戦中止の命令を届ける任務を命じられる。間に合わなければ、味方兵士全員が命を落とし、イギリスが敗北する重要かつ危険な任務が始まり…。
作品情報
タイトル | 1917 命をかけた伝令 |
原題 | 1917 |
監督 | サム・メンデス |
脚本 | サム・メンデス クリスティ・ウィルソン=ケアンズ |
出演 | ジョージ・マッケイ ディーン=チャールズ・チャップマン マーク・ストロング アンドリュー・スコット リチャード・マッデン クレア・デュバーク コリン・ファース ベネディクト・カンバーバッチ |
音楽 | トーマス・ニューマン |
撮影 | ロジャー・ディーキンス |
編集 | リー・スミス |
製作国 | イギリス・アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 119分 |
予告編
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配信サイト | 配信状況 |
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『1917 命をかけた伝令』監督・スタッフ
監督:サム・メンデス
名前 | サム・メンデス |
生年月日 | 1965年8月1日 |
出身 | イギリス・バークシャー群 |
本作の監督は長編デビュー作『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞監督賞を受賞したサム・メンデス。
挑戦的な長回し撮影を敢行した本作の撮影監督は、ロジャー・ディーキンス。これまで幾度となく名作映画の撮影を手掛けてきており、『ブレードランナー2049』でアカデミー賞撮影賞初受賞し、本作で2度目の受賞を果たしました。
伝令を届ける若き兵士を演じたのは、ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマン。
ジョージ・マッケイは『はじまりへの旅』で家族の長男を好演しており、ディーン=チャールズ・チャップマンは大人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズで知られています。
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キャリアの若い彼らを支えるのが、コリン・ファースやベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロングなどのベテラン俳優たち。
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
『1917 命をかけた伝令』は実話?
(C)2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
『1917 命をかけた伝令』は実話をもとにした作品です。本作は、監督兼脚本のサム・メンデスが、父方の祖父アルフレッド・メンデスから聞いた第一次世界大戦中の兵役の話から着想を得ています。
トリニダード・トバゴで生まれた祖父アルフレッドは、第一次世界大戦中はイギリス軍に従軍していました。彼は1917年半ばの西部戦線におけるパッシェンデールの戦いで、映画と同じように、無人地帯(中間地帯)を横切って伝令を届ける役目を果たしました。
身長が低い(163cm程度)アルフレッドは、冬の霧の高さ(約180cm)に紛れることができたといいます。アルフレッドは、伝令を2日間かけて運び、かすり傷ひとつ負わずに帰還できたものの、身の毛もよだつような経験の連続だったと明かしています。
映画で、伍長代理であるウィルとトムがドイツ戦線への攻撃を中止させるために伝令を届けるという物語は、フィクションであり実話ではありません。
『1917 命をかけた伝令』実はワンカットではない
『1917 命をかけた伝令』の公開に当たり、日本の宣伝では、「全編ワンカット」という謳い文句を掲げていますが、メンデス監督がインタビューで明かしているように、実際には全編ワンカットによる撮影ではありません。
ワンカット自体が長いことは確かですが、それらをうまくシングルテイク(一発撮り)したように繋いでいるのです。
そのため、「全編ワンカットじゃないでしょ」という感想も散見されますが、本作においてワンカットかどうかは問題でなく、「どのように撮影したのか」がとても興味深いところです。
撮影したのはロジャー・ディーキンス。『ショーシャンクの空に』『ノーカントリー』『ブレードランナー 2049』など、これまで非常に多くの名作映画の撮影を担当し、本作では2度目となるアカデミー賞撮影賞を受賞。
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長時間の長回しのためには、軽量であり高性能であるカメラが必須であり、ARRI社に作成依頼した特注のカメラによって実現しました。
俳優たちの動きとカメラの動きを微調整し、アクションが中断されることがないように、4ヶ月もの入念なリハーサルが行われ、撮影に至りました。
『1917』のセットデザインは、第一次世界大戦の現実を忠実に再現するだけでなく、映画の特徴的なワンショット撮影スタイルにも対応する必要がありました。そのため、セットの各要素は機能的であり、カメラの動きを妨げないように設計されています。
例えば、無人地帯の塹壕に設置された有刺鉄線のフェンスには、カメラが通過できるように明確な開口部が設けられていたり、建物の窓は、カメラが通過できるように開くように設計されています。さらに、木やフェンスなどの前景要素は、フレームを横切るように(編集点を作るため)細心の注意を払って配置されていました。
これにより、編集者は各ショットをつなぎ合わせ、『1917』の長回しの錯覚を作り出すことができました。
この映画は知れば知るほど、本当に撮影がすごいんですよね…!
まとめ:圧巻の撮影に見入る映画
今回は、サム・メンデス監督の映画『1917 命をかけた伝令』をご紹介しました。
「2度目が面白い」という言い方をしましたが、多くの人はこんな事情を知らずに観ていると思います。確かに、映画ストーリーは「伝令を届ける」以上のものはありません。
それを「つまらない」言えばそれまでですが、並外れた撮影方法による息をつく暇もないほどの緊張感と臨場感は随一で、物語だけではない映画の面白さを感じる作品だと思っています。
特に印象的だったのは、川へ飛び込んで逃げるシーン。セリフはなく、聞こえるのは自然の音と川の中を必死に進んでいく息づかいのみ。周りには変色した死体が浮かぶ一方で、そこに白い花びらが美しく舞い散る様子が映されます。
正直、このシーンを観ただけでもこの映画を観て良かったと思えるような、圧巻の表現力でした。戦場シーンの臨場感ももちろんですが、本作はあらゆる場面で撮影のすごさを感じる稀有な作品で、繰り返し観たい映画でした。
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