今回ご紹介する映画は『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』です。
TVシリーズ『This Is Us』脚本のダン・フォーゲルマン監督による、過酷な試練にさらされる人々の物語をボブ・ディランの曲に乗せて描くドラマ。
本記事では、ネタバレありで『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』を観た感想・考察、あらすじを解説。
辛くて重い物語ですが、人生の悲喜こもごもを描いたドラマになっています。
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『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』作品情報・配信・予告・評価
『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
ニューヨークに暮らすウィルとアビーは大学時代に知り合い、そのまま結婚に至り、ついには子供を授かることとなったが、凄惨な交通事故に遭遇してしまう。
作品情報
タイトル | ライフ・イットセルフ 未来に続く物語 |
原題 | Life Itself |
監督 | ダン・フォーゲルマン |
脚本 | ダン・フォーゲルマン |
出演 | オスカー・アイザック オリヴィア・ワイルド マンディ・パティンキン オリヴィア・クック |
音楽 | フェデリコ・フシド |
撮影 | ブレット・ポウラク |
編集 | ジュリー・モンロー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 2018年 |
予告編
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配信サイト | 配信状況 |
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『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』監督・スタッフ
監督:ダン・フォーゲルマン
本作を手掛けたのは、アメリカで異例の大ヒットとなっているドラマ『This Is Us』シリーズの企画・脚本で知られるダン・フォーゲルマン監督です。
実は、ディズニー映画『ボルト』や『塔の上のラプンツェル』の脚本も手掛けています。
『This Is Us』のヒットの背景には、家族や子育て、人間関係など、視聴者が共感しやすい普遍的なテーマに焦点を当てていて、刺激的な作品が多い昨今の海外ドラマでファミリードラマが求められていることも分かります。
フォーゲルマン監督は、ボブ・ディランの代表的アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』を聴き、本作の脚本を作ったそうで、劇中の登場人物にもディランという名前が出るほど影響を与えていることが分かります。
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悲劇と奇跡を紡ぐ群像劇
『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』ある事件をきっかけに、そこに居合わせた人と、それを取り巻く人々の人生が変わっていく様子を群像劇で描いています。
事件をきっかけに描かれる群像劇といえば、下記の作品が有名です。
事件をきっかけに、交わるはずのない人々が交わっていきます。どれも観て損はない作品ですので未見の方は合わせてチェックしてみてください。
本作では悲劇を軸に、重い展開で繋がっていくので観ていて辛い部分もありますが、それらが繋がるシーンでこの映画が伝えたいものが分かり、感動を呼ぶ展開になっていました。
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ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ解説】『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』ってどんな話?あらすじとラスト
第1章:ヒーロー
© 2018 FULL CIRCLE PRODUCTIONS, LLC, NOSTROMO PICTURES, S.L. and LIFE ITSELF AIE. ALL RIGHTS RESERVED.
映画は、サミュエル・L・ジャクソンが物語の主人公を紹介しようとする場面から始まる。彼は最初に、ハンサムなゲイであるヘンリー(ジェイク・ロビンソン)がセラピストのケイト・モリス医師(アネット・ベニング)と会話している場面を見せる。
その後、ケイトに焦点を移し、ケイトが横断歩道を渡るときに、ウィル・デンプシー(オスカー・アイザック)が彼女の大ファンであることを伝えると、ケイトはそれに笑顔で応えるが、バスにはねられてしまう。
ここでナレーションを中断し、サミュエル・L・ジャクソンが現れて状況を説明するが、この一連の出来事は、ウィルが取り組んでいる脚本「信頼できないサミュエル・L・ジャクソンのナレーター」の一部であることが明らかになる。
物語は別のナレーターが引き継ぎ、ウィルはカフェでコーヒーを買い、そこにアルコールとザナックスを加えた後、公衆の面前で不快な歌を歌い始める。彼は、妻のアビー(オリヴィア・ワイルド)を失って以来、このような行動を取っている。ウィルはケイトに会うためにセラピーに通う。
フラッシュバックでは、ウィルとアビーの結婚生活が描かれる。アビーはボブ・ディランの熱狂的なファンで、ファックフェイスという名前の犬を飼い、2人の間には子供が生まれようとしていた。
ウィルはケイトにアビーの生い立ちについて話すよう頼まれる。アビーの両親は、彼女がサンドイッチを食べているときに大学で出会い、彼女の父親が交通事故で亡くなるまで、7年間一緒に暮らした。
その後、彼女はジョーおじさん(ブライアント・キャロル)と暮らすことになるが、彼はアビーに対して肉体的、性的な虐待を行った。友人から銃をもらって「次に手を出したら殺す」と脅し、彼の膝を撃った。
アビーは大学でウィルと出会い、付き合い始めて1年も経たないうちに、2人はヴィンセント・ベガとミア・ウォレス(『パルプ・フィクション』のキャラクター)に扮してハロウィーン・パーティーに参加し、ウィルはアビーにプロポーズする。
アビーには条件があり、具体的には子供の前に犬を飼いたいというものだったが、彼女は彼との結婚を承諾する。その後、二人はウィルの両親、アーウィン(マンディ・パティンキン)とリンダ(ジーン・スマート)に会う。
別の機会に、アビーはウィルに卒論について話し、信頼できない語り手について、そして人生がいかに不確かで驚くべきものであるかをテーマにしたいと述べる。
現代では、ウィルはケイトに、アビーとの関係がなぜうまくいかなかったのかを不思議に思う。ケイトはウィルがアビーと別れた後、施設に収容されたことを指摘する。
ケイトはウィルに、"あの日"に何が起こったのかを話すように頼む。ウィルとアビーは彼の実家で昼食をとった後、通りを歩いていた。アビーがウィルに子供が女の子であることを明かすと、彼女はバスにはねられてしまう。
車内にいたロドリゴ・ゴンザレス(エイドリアン・マレーロ)という少年は、ウィルがアビーを蘇生させようとする様子を目撃する。アビーは亡くなるが、娘は生き残ていた。しかし、事故以降、ウィルは自分を責め続けており、娘とも会おうとしなかった。
彼は衝動的に銃を取り出し、ケイトの前で自らの命を絶つ。
第2章:ディラン・デンプシー
ウィルとアビーの娘ディランは、暗い雲がつきまとっているのを感じる。両親は一度も会ったことがなく、祖母はディランが6歳のときに他界し、翌年、ディランの飼い犬も亡くなる。ディランは祖父と2人で生活していた。
21歳の誕生日、ディランは自分のバンドで『メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ』を演奏する。その後、ディランはバンド仲間に喧嘩を売って立ち去る。
ベンチに座ってマリファナを吸いながら、ディランは母親の最後の瞬間を想像する。バスを目の前にして泣きながら目を覚ましたディランは、バスの中で「大丈夫?」と尋ねる少年を見たようだった。
第3章:ゴンザレス家
スペインで、オリーブ農園主のヴィンセント・サチオーネは、労働者のハビエル・ゴンザレスを中に招き入れる。彼は、非嫡出子でありながらイタリア人の父の財産と土地を受け継いだことを説明する。ハビエルは監督に昇進し、家の部屋も与えられる。
ハビエルは愛するイザベル・ディアスと結婚し、ロドリゴをもうける。ハビエルが働いている間、サチオーネはしばしば母子を訪ねる。彼がロドリゴに地球儀を贈ったことから、家族に亀裂が生じる。ハビエルはそれを返し、母子を動揺させる。
ハビエル一家はニューヨークへ旅行する。ロドリゴは楽しんでいたが、バスの運転手の気をそらし、うっかりアビーを轢いて死なせてしまう。
家に戻ると、ロドリゴが眠れないため、ハビエルとイザベルの夫婦仲は、ぎくしゃくしていた。ハビエルはしぶしぶサチオーネに助けを求める。それ以降、サチオーネが頻繁に家に通うようになり、嫉妬したハビエルは、イザベルに懇願されながらもその場を去っていく。彼女はサチオーネと暮らすことになるが、彼女はハビエルを愛したようには彼を愛せないと伝える。
第4章:ロドリゴ・ゴンザレス
ロドリゴは成長し、ニューヨークの大学に合格する。しかし、イザベルががんにかかると、家に残って看病したいと言うが、イザベルは大学へ進学するように伝える。
ロドリゴは大学で真面目に勉強し、ロングアイランドの学生シャリと交際して幸せな日々を過ごす。しかし、シャリがエイプリルフールに「妊娠している」というドッキリを仕掛けたことで、ロドリゴは彼女と別れることを決める。
その後、イザベルの死期が迫ると、ハビエルは数年ぶりにやって来る。サチオーネはハビエルが去った後、手紙で彼に家族の近況を知らせていた。
ロドリゴは母親が亡くなったと聞き、悲しさを紛らわそうと街をジョギングする。すると彼はベンチで泣いているディランを見つけ、大丈夫かと声をかける。
第5章:エレーナ
ディランとロドリゴの娘エレーナは、両親が会うまでのすべてを綴った著書「Life Itself」を読み上げる。彼女は、イザベルがロドリゴに言ったことを繰り返す。
「人生は時にあなたを屈服させ、予想以上の残酷な試練を与える。でも前に進めば愛は見つけられる。たとえ人生が終わっても、子どもたちの中で共に続いていく。」
エレーナは、自分自身の中に、母であり、祖母である姿を見出す。最後のシーンは、ウィルが妊娠中のアビーを「キレイだよ」という場面で幕を閉じる。
人生の悲喜こもごも
『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』は、人生の悲喜こもごもを映した作品でした。
章立てされているように、人生を多くの章からなる本のメタファーとして位置づけています。幸せな章もあれば、悲しい章もある。誰もがそれぞれの物語を持っていて、それらが大きなパズルのピースのように、どこかでつながっているのだと考えさせられました。
全体的には、ある事故が様々な悲劇の連鎖を生んでいく物語ですが、それは人生におけるある一面しか見ていないことがわかります。
映画を通じて、ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』の一節を思い出しました。
世界は美しい。戦う価値がある。
人生は時に、あまりにも理不尽で容赦ない試練を与えることがあります。絶望して、人生を諦めようとしてしまいそうになることもあるでしょう。それでも、戦う価値があるのだと信じて、この世界を生き抜けと。
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