The Rise of Skywalker

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【ひどい・失敗!?】『スターウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け』をレビュー

今回ご紹介する映画は、『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』です。

J・J・エイブラムス監督による、『スター・ウォーズ』続三部作の完結となる作品。

本記事は、映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の感想と解説、ネタバレありで考察をしている記事となります。

まめもやし

純粋に『スター・ウォーズ』シリーズの新作を映画館で観られた感動は何にも言い難いものがありました…!

『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の作品情報とあらすじ

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ポスター
面白さ
 
8
満足度
 
7

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あらすじ

ファースト・オーダーの最高指導者となったカイロ・レンは銀河各地に勢力を広げていき、その中で銀河の未知の領域にある惑星エクセゴルにたどり着く。

そこでカイロ・レンは、かつての銀河帝国皇帝であり、死んだと思われていたパルパティーンの秘密を目の当たりにする。

作品情報

タイトルスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
監督J・J・エイブラムス
脚本J・J・エイブラムス
クリス・テリオ
出演デイジー・リドリー
アダム・ドライバー
ジョン・ボイエガ
オスカー・アイザック
マーク・ハミル
キャリー・フィッシャー
製作国アメリカ
製作年2019年
上映時間142分

『スカイウォーカーの夜明け』はひどい・失敗なのか

(C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

本作『スカイウォーカーの夜明け』は宝探しゲームのようなストーリー構成になっています。

だからこそ「こんなSWが観たかったのではない」という意見もあります。

確かに『スターウォーズ』続・三部作としてのエピソード7〜9全体で見たときに、確かにゴタゴタ感は否めません。

一体なぜ続・三部作はこんな感じになってしまったのか。ここで、スターウォーズの歴史を少し振り返ってみます。

『スター・ウォーズ』の歴史

これまでの『スター・ウォーズ』の作品の歴史と監督を振り返ってみましょう。

作品監督
旧三部作
(オリジナル・トリロジー)
『エピソード4/新たなる希望』
公開年:1977年
ジョージ・ルーカス
エピソード5/帝国の逆襲
公開年:1980年
『エピソード6/ジェダイの帰還』
1983年
新三部作
(プリクエル・トリロジー)
『エピソード1/ファントム・メナス』
公開年:1999年
ジョージ・ルーカス
『エピソード2/クローンの攻撃』
公開年:2002年
『エピソード3/シスの復讐』
公開年:2005年
続三部作
(シークエル・トリロジー)
『エピソード7/フォースの覚醒』
公開年:2015年
J・J・エイブラムス
『エピソード8/最後のジェダイ』
公開年:2017年
ライアン・ジョンソン
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』
公開年:2019年
J・J・エイブラムス

その中で、続・三部作の感想として言われてしまうのが次の通り。

  • 『フォースの覚醒』
    →ファンに媚びた作品
  • 『最後のジェダイ』
    →新しいことをやりすぎて世界観を壊した
  • 『スカイウォーカーの夜明け』
    →どっちつかずで中途半端

そもそも生みの親であるジョージ・ルーカスの手から離れてしまったことが原因だと言う人も少なくないです。

ルーカスからバトンを引き継いだのは「ルーカスフィルム」の社長でもあるキャスリーン・ケネディというプロデューサー。

彼女に引き継いでからの続・三部作は、問題を先送りすることで次作に丸投げする印象が拭いきれません。

つまるところ、そのツケが回ってきたのが最終話となる本作エピソード9であり、エピソード7で風呂敷を広げたJ・J・エイブラムス監督自身が決着を決めるという皮肉な構図になっています。

それでは、実際のところ『スカイウォーカーの夜明け』はどこがヒドいのか、失敗だったのかについて具体的にレビューしていきます。

【ひどい・失敗!?】『スターウォーズ9/スカイウォーカーの夜明け』をレビュー

『スター・ウォーズ』スカイウォーカーの夜明け

(C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

冒頭からいきなり大きな動きが伺える本作。

旧三部作でルークとベイダーに葬られたパルパティーンが復活したのです。

前作にてスノークを亡き者にしたカイロ・レンはファースト・オーダーの最高指導者となり、パルパティーンと接触します。

スノークはパルパティーンが作った幻影で、パルパティーンは膨大な数の戦力を用意し、銀河を支配するファイナル・オーダーを仕掛けようとしていました。

その戦力と引き換えにレイを葬るよう指示されたレンは、レイを探しに向かいます。

一方のレジスタンス側は、ファースト・オーダーに忍ばさせているスパイからの情報を探っていました。

レイたちレジスタンスは、シスの要塞である惑星エクセゴルへと目標を定めるのでした…。

まめもやし

冒頭からザワついたのを覚えています!

パルパティーン復活の衝撃と、全体のストーリーが分かってからは、先に挙げたように宝探しRPGのような展開になっていきます。

『スカイウォーカーの夜明け』は宝探しRPG

『スター・ウォーズ』スカイウォーカーの夜明け

(C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

惑星エクセゴルへ行くという目的のため、レジスタンス(レイ・フィン・ポー・C-3P0B・チューバッカ・B-8など)は様々な探索をしていきます。

  • シス信仰者の宇宙船の目撃情報があった惑星パサーナへ向かう。
  • 宇宙船の残骸から古代文字が刻まれた短剣を発見。
  • C-3POなら解読できるが、制限の解除が必要となる。
  • 腕利きハッカーのいる惑星キジミへ向かう。
  • シス文字の解読に成功。
  • 惑星エクセゴルに行くためにウェイファインダーという機器が必要と分かる。
  • ウェイファインダーがあると思われる第2デス・スターの残骸を調べることになる。
  • 第2デス・スター内でウェイファインダーを見つける。
  • カイロ・レンと対峙する。

上記のように、「目的のために一つずつクエストをこなし、カイロ・レンというボスと対峙するゲーム」のような展開が進められていきます。

このアドベンチャー的な描き方を楽しめるかどうかが、本作を成功・失敗と判断が別れる要因になっているように感じました。

まめもやし

しかし、このRPG設計にも問題が出てくるんですよね…。

パルパティーンの復活は失敗か

今回、冒頭から誰もが衝撃を受けたパルパティーン復活の知らせ。

つまり、これがあることで、カイロ・レンがラスボスになり得ないことは想像がついてしまいます。

それは良いとして、パルパティーンを明確な理由もなく復活させたことを受け入れられないままに物語はどんどん進んでいくんですよね。

さらに、これまで明かされずにいたレイの正体が明らかになります。

レイは、パルパティーン(ダース・シディアス)の孫だったのです。

まめもやし

誰もが「まぁ、そうなるよね」と思ったことでしょう!

レイの出自は以下の通り。

レイの両親は、パルパティーンの子どもでありながらシスに染まることはなく、平凡な暮らしをしていました。

しかし、パルパティーンはレイを暗黒面に染めようと考えます。

レイの両親はその企てを拒み、パルパティーンの手から逃がすためにレイを売ったのでした。

パルパティーンの復活により、続・三部作の新しい挑戦は、結局のところルーカスのスターウォーズから離れられず中途半端になってしまうのです。

続・三部作全体を設計できていたら、最後の最後にパルパティーンを登場させる必要もなかったように感じます。

監督が別になってしまったことで、それぞれが好きなように作って辻褄を合わせている印象を抱いてしまいます。

後回しのツケ

そして、すべてを後回しにしたツケとなり、描かなければならないことが山のようにあるので、当然情報量が多くなっています。

それによって、一つ一つのシーンが安っぽい印象を受けることに。

  • チューバッカが死んじゃった!?→大丈夫でした
  • C-3POの記憶がなくなっちゃう!!→あっさり元通り

例えば上記のように、分かりきった見え見えの展開がどうしても受け入れられないんですよね。

まめもやし

 ただ、C-3POの『友を目に焼き付けている』には感動しましたよ!

また、前作で登場した、レイとレンが離れた場所でもフォースを介してやり取りする通称「フォースチャット」ですが、本作では更にその力が進歩していて、空間移動まで可能になっています。

まめもやし

もう、フォースって何でもできるじゃん!

ご都合主義が加速すると、「そもそもフォースってなんだっけ?」と根本的な問いを感じてしまうのです。

また、ラストのファイナル・オーダーとの戦い、確かに熱い展開にはなっているのですが、何か既視感を感じるんでよね。

そう、完全に『アベンジャーズ/エンドゲーム』と同じ展開なんです。

考えてみれば、パルパティーンとレイの「シスの全てだ」「それならジェダイの全てだ」というやりとりも『エンドゲーム』におけるサノスとアイアンマンのやり取りで見た展開。

結局のところ、本作の着地点も「シスとジェダイの抗争」という大きな括りで言えば、ジョージ・ルーカスのスター・ウォーズとやっていることは変わりません。

「レイ・スカイウォーカー」という言葉の意味を考察

『スター・ウォーズ』スカイウォーカーの夜明け

(C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

レイはラストシーンで、自分のファミリーネームを聞かれ、「レイ・スカイウォーカー」と名乗ります。

これ、「レイ・パルパティーン」の選択肢もあると思うんですよね。

なぜなら、その選択こそが血縁関係に関わらない姿を象徴するからです。それにより「スカイウォーカー」という血縁から離れ、文字通りの「スカイウォーカーの夜明け」とも言えたと思います。

それでは「レイ・スカイウォーカー」と名乗ったのかについて考察していきます。

何故、レイはスカイウォーカーの姓を名乗ったのか

『スター・ウォーズ』スカイウォーカーの夜明け

(C)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

それは、レイの中にベン(カイロ・レン)のフォースが入っているからでしょう。

パルパティーンを倒し、一度力尽きたレイを救ったのはベンでした。

ベンは、自分の命を引き換えにレイを蘇らせたことで、レイはベンを感じて生きているのです。

つまり、互いに「フォースチャット」を通して意識し合っていた二人が一つになったのです。

まめもやし

そう考えるとまぁ悪くもない終わり方にも思えます!笑

あれこれ言いましたが、タトゥイーンの夕日をバックに終幕するラストはやっぱり良かったです!

まとめ:ひどくても失敗でも『スター・ウォーズ』の熱は本物

今回は、J・J・エイブラムス監督『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』をご紹介しました。

42年の歴史を刻み、人々を魅了してきた壮大なスペースオペラが幕を閉じました。

そんな作品の大トリとなる作品が「ひどい・失敗」などと言われるのは、正直悲しいものがありますね。

しかし実際のところ、これだけ多くの人々を夢中にさせ、映画の公開がお祭りのようなイベントになる作品はそうそうありません

ジョージ・ルーカスが生み出した『スター・ウォーズ』をそのファンであるJ・J・エイブラムスライアン・ジョンソンが紡いだ物語である続三部作。

いろいろと言われますが、レイやフィン、BB-8やポー・ダメロンなど、ルーカスのスターウォーズから上手く離れて、魅力あるキャラクターを生み出した功績は大きいと思います。

アダム・ドライバーやデイジー・リドリー含めた俳優たちの力ある演技も素晴らしく、今後の活躍への期待が高まります。

まめもやし

失敗と言われる続三部作ですが、つまらないなんてことはありませんでした!『スター・ウォーズ』が大好きです!ありがとう!

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