今回ご紹介する映画は、『ハッピー・デス・デイ』です。
自己中で高飛車なワガママ主人公が、誕生日の最後に必ず殺されるホラー・コメディ映画。
本記事では、映画『ハッピー・デス・デイ』のあらすじや内容の感想・考察、ネタバレありで解説していきます。
楽しい映像表現とテンポの良い展開で、誰もが楽しめる娯楽作!
『ハッピー・デス・デイ』は以下のVODで配信中!
映画『ハッピー・デス・デイ』の作品情報とあらすじ
『ハッピー・デス・デイ』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
イケイケな女子大生のツリーは誕生日の朝、見知らぬ男性のベッドで目を覚ます。忙しなく自分の誕生日を過ごした彼女は、夜のパーティに向かう途中でマスク姿の何者かに殺されてしまう。目が覚めて気がつくと、ツリーは誕生日の朝に戻っていた。
作品情報
タイトル | ハッピー・デス・デイ |
原題 | Happy Death Day |
監督 | クリストファー・ランドン |
脚本 | スコット・ロブデル |
出演 | ジェシカ・ローテ イズラエル・ブルサード ルビー・モディーン レイチェル・マシューズ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2017年 |
上映時間 | 96分 |
予告編
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配信サイト | 配信状況 |
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おすすめポイント
「誕生日に必ず殺される」最悪のタイムループ。
「ホラー×コメディ×タイムループ」という新ジャンルを確立した軽快な作品。
初めは自業自得のように思えた主人公が、殺される度に立ち向かったり改心していく姿に、いつのまにか不思議と応援したくなっています。
殺され方のバリエーションにも富んでいて、タイムループの表現をカメラワークなどの演出で上手く表現しているところも楽しい。
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『ハッピー・デス・デイ』のスタッフ・キャスト
クリストファー・B・ランドン
本作の監督は『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの続編で脚本や製作をしているクリストファー・B・ランドンです。
ジェシカ・ローテ(ツリー役)
誕生日に何度も殺される不運な女性を演じたのは、ジェシカ・ローテ。
彼女は『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーン演じるミアのルームメイトの一人として出演していましたね。
トニー・ガードナーによるマスクデザイン
『ハッピー・デス・デイ』で特に印象的なのが、赤ちゃんの顔の正体不明のマスク男。
このマスクをデザインしたのは特殊メイク界で有名なトニー・ガードナー。不気味なベビーフェイスマスクが本作のホラー感をより高めてくれています。
コメディ×ホラーの絶妙な配分
コメディ×ホラーの心地よいバランス!
主人公が同じ日を何度もループするという話でよく似た構成になっているのが、劇中でも名前が登場する、ビル・マーレイ主演の傑作映画『恋はデジャ・ブ』。
『恋はデジャ・ブ』はコメディ×恋愛でしたが、『ハッピー・デス・デイ』はコメディ×ホラーとなっています。
今作の見どころは何と言っても笑いと恐怖のバランス。
逃げても逃げても1日の終わりに殺されてしまうという恐怖と、どこから襲われるか分からない不安。
一方で、何度も殺されるたびに主人公が、「絶対に捕まえてやる」といって意気込んでいき、犯人に復讐をするべく立ち向かうという面白さもあるのです。
主人公がめちゃくちゃ性格悪いのに、なぜか終盤には応援したくなっているんですよね!
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【結末ネタバレ】犯人は…
ツリーの推理
ツリーは、死のループを繰り返す中で、テレビで報道されていた連続殺人犯が犯人だと推理。
その犯人を殺せばループを終わらせることができると考えたツリーは、出会う人々に今までの態度を改めて親切に接するのだった。
連続殺人犯は病院で拘束されていて、ツリーは戦う準備をして犯人に挑むものの、返り討ちにあって何度も死んでしまう。
死ぬ度に経験から強くなるツリーと、カーターの命がけの助けもあって連続殺人犯を倒すことに成功。
事件を解決した2人は、ルームメイトのロリから祝ってもらったカップケーキで誕生日をひっそり祝い、来るはずの明日へと眠りにつくのだった。
真犯人は… ルームメイトのロリ!
しかし、ツリーは目覚めると、また同じ誕生日の朝を迎えていたのだった。
混乱する彼女だったが、寝ている間に死んだということは、寝る前に食べたカップケーキに原因があると推理。
そう、本当の犯人はツリーのルームメイト、ロリだったのだ。
ロリを問い詰めると、彼女は本性を露わにして襲ってきて、取っ組み合いの結果、ロリは2階から落下して死亡する。
ツリーはその後、正当防衛が認められ、事件が収束する。
ちなみにロリがツリーを殺す理由は、意中の相手とツリーが関係を持ったことと、ツリーがどうしようもないビッチだという理由でした。
ループの収束…
そして念願の翌日を迎えます。
目覚めると、カーターが誕生日と同じ言葉を言うのでした。
ループが終わっていないと絶望するツリー。
しかし、それはカーターが冗談で言った言葉。
無事、次の日を迎えられたツリーはカーターとキスをして幕を閉じる。
【ネタバレ感想】ホラーの仮面をかぶったコメディ映画
「ホラーもの」×「ループもの」による構成の妙
「ループもの」映画は結構ありますが、本作における何度も繰り返すループのきっかけとなるのは、自分の死です。
先ほど、ゲームのようだと言いましたが、まさに死んで同じ日を繰り返す映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』と似た設定でもあります。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』では、死ぬことで次の行動を予測して少しずつ進んでいく姿を描いていました。
観た人は分かりますが、ツリーはビッチだし人当たりも悪いため、最初の方は殺されても自業自得だと誰もが思うでしょう。
それが殺され続けるたびに犯人に挑戦し、次第に自分の行為も改めて変わっていくので、ビッチで性格も悪いツリーをいつの間にか応援しているのです。
こういったホラー要素とコメディ要素の絶妙な配分が上手い映画でした。
【ネタバレ考察】ツリーはなぜ同じ日をループするのか?
『ハッピー・デス・デイ』では、主人公ツリーがタイムループしてしまった理由について明かされることはありませんでした。
ここでは「なぜツリーが同じ日をループすることになったのか」を考察してみます。
「母親の愛が守った」説
ひとつが、「ツリーの母親の愛がツリーを守ったから」という考え。
ここで舞台となる9月18日の月曜日の手がかりを考えてみると、下記が挙げられます。
- ツリーの誕生日
- ツリーの母親の誕生日
- ツリーの母親の命日
ポイントとなるのは、言わずもがな母親ですよね。
カーターが劇中、話していたように、今日が繰り返すには何か特別な日や理由があると考えられます。
そう考えると、母親と同じく誕生日に死ぬ運命の娘を守っていたのではないでしょうか。
ロウソクの火も気になる
劇中に登場するアイテムとして「ロウソク」も気になりました。
真犯人だったツリーのルームメイト、ロリが誕生日にくれたカップケーキに刺してあった一本のロウソク。
劇中の「ロウソク」からツリーの行動を追ってみます。
- 1回目ではロウソクの火を吹き消してゴミ箱へ捨てる。
- 2回目は机の上に置いていき、扉を閉めたことで火が消える。
- 何回目かで、車から漏れたガソリンに引火する。
- ラストではロリの目の前でロウソクを吹き消す。
あらゆる場面で「ロウソクの火」が印象的に映ります。
さらに、スマホで母親との思い出を見返すシーンでは、母親とツリーが巨大ケーキに一本だけ刺さったロウソクの火を消す映像がありましたね。
母親はロウソクを通してツリーとつながり、彼女を守っていたのではないでしょうか。
ブレスレットも意味がある…?
冒頭のシーンで、カーターの部屋で目覚めたツリーでしたが、その際に意味ありげに映されていたブレスレット。
その割に全然登場しないなと思っていたら、中盤以降で、カーターが忘れものだと言ってツリーに返すシーンが2回ありました。
1回目は、ツリーが心を改めてみんなに親切に接するシーン。
ツリーはループを抜け出すかと思われた一日でしたが、結果的には戻ってしまいました。
そして、2回目。
この日は真犯人ロリを倒し、無事にループを抜け出した日となります。
つまり、3回目にしてやっとツリーはループを抜け出したのでした。
UNIVERSALのオープニングも3回…
この3回という数字、実はオープニングの配給会社であるUNIVERSALのロゴでもあったのです。
ファンファーレとともに地球が現れるおなじみのロゴ。
本作ではタイムループを思わせるように2回、同じオープニングを繰り返すものとなっていました。
3回目にしてやっと本編が始まる。繫がりを感じずにはいられませんね。
追記:ループする理由は続編で明らかに
以上のようにループする理由を考えてみましたが、実はその答えが続編である『ハッピー・デス・デイ2U』にて明らかにされました。
気になる方は続編をチェックしてみてください!
『ハッピー・デス・デイ』別エンディングがあった!?
ラストには見事に死のタイムループを抜け出すことに成功したツリーでしたが、本作には別のエンディングがあったそうなんです。
別エンディングのラスト
別エンディングでは、真犯人がロリであることを突き止め、ロリが死ぬところまでは同じ。
ツリーは度重なるループの負担から、大事を取って入院することになります。
やっと安心できると思った束の間、病室にやってきたのは看護師になりすましたステファニー・バトラーでした。
彼女は夫と不倫していたツリーを恨み、ツリーは殺されてしまうのです。
そしてツリーはまた別のループへ…。
つまり、ツリーのループが終わらないバットエンドですね…!
当初はこのラストの予定でしたが、公開前の試写会で酷評されてしまって今のラストに改変されたのでした。
『ハッピー・デス・デイ』の着信音の歌詞は?
ツリーが父親からの電話の着信音に使っていたメロディ、気になった方も多いですよね。
あの歌はなにを歌っていたのか。
Ayy its my birthday and i aint gonna pick up the phone
(誕生日なのに電話に出られない)Ayy its my birthday yall should just leave me alone
(私の誕生日なんだから、ほっといて)Its my birthday (2x)
I ain't picking up the phone on my birthday, hey
(誕生日に電話なんかでないよ)Its my birthday (2x)
I ain't picking up the phone on my birthday, click
「Happy Death Day」© Universal Pictures
(誕生日に電話なんかでないよ)
上記があの歌の歌詞です。
つまり、「今日は誕生日だから電話にはでない、ほっとけ!」という内容でした。
まさしく劇中のツリーの行動を表していますね!
『ハッピー・デス・デイ』は続編もあるよ
なんとかループを抜け出したツリーでしたが、本作『ハッピー・デス・デイ』には続編があるんです。
続編は翌日が舞台!
ツリーがタイムループした9月18日の月曜日。
やっとの思いで抜け出したその次の日、9月19日の火曜日が続編の舞台。
続編では、カーターのルームメイトのライアンが同じタイムループを経験することになるのですが、ツリーがまたもや巻き込まれてしまいます…笑。
続編はまた別ジャンルになっていてめっちゃ面白い!
まとめ:誕生日に必ず殺されるループ映画
今回は、映画『ハッピー・デス・デイ』をご紹介しました。
ホラー×コメディ×タイムループという新感覚のジャンルを築いた本作。
様々な過去の映画の要素をいい具合にブレンドした新たな名作の誕生。誰もが楽しめるおすすめ作品です。
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