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歴代のジョーカーキャストから新作映画『ジョーカー』を比較します。バットマンは出ません【ネタバレ感想】

今回ご紹介する映画は『ジョーカー』です。

 

嬉しいことにマーベルのおかげもあり、日本でもアメコミ人気がだんだん出てきた昨今。

 

マーベルと双璧を成すアメコミ出版社、DCコミックスの代名詞「バットマン」で最恐の敵とされ、ヴィランの中でも人気の高いのが今作の主人公、ジョーカーです。

 

  • バットマン最恐の敵、ジョーカーの誕生を描いた作品
  • 世界三大映画祭の一つ、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞受賞
  • 社会派なテーマから上映中止するところも
  • 歴代のジョーカーキャストを比較
  • 主演ホアキン・フェニックスの圧倒的な演技
 

主演を演じたホアキン・フェニックスの演技がすごいと話題になっています。

 

新作映画『ジョーカー』の作品情報とあらすじ 

作品情報

原題Joker
監督トッド・フィリップス
脚本 ・原作 トッド・フィリップス
スコット・シルヴァー
出演ホアキン・フェニックス
製作国アメリカ 
製作年2019年
上映時間122分
おすすめ度

監督するのはトッド・フィリップス。

 

彼はコメディ出身の映画監督で『ハングオーバー!』シリーズの監督で知られています。

 

言われてみれば『ハングオーバー!』も倫理的にアウトな映画ではあるので、本作に通じるものがあるかもしれませんね。

 

 

本作は世界三大映画祭のひとつであるヴェネツィア国際映画祭において、最高賞である金獅子賞を受賞しました。

 

世界三大国際映画祭について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

 

実は、アメコミ映画が世界三大映画祭で最高賞を獲得するというのは史上初の快挙なんです。

 

本作の社会的テーマは観た人に良くない影響を与えてしまう危険性があるとされ、上映を取りやめる映画館も出てくるほど話題になっています。

 

今作はそれだけ注目度の高い作品であることは間違いありません。

あらすじ

あらすじ

アーサーはゴッサム・シティに母と暮らし、コメディアンという夢を追いかけながらピエロの大道芸で貧しいながらも生活していた。

彼は同じアパートに住むソフィーにひっそりと思いを寄せていた。

災難が彼に幾度どなく降り注ぐものの、何とかやり過ごしていたのだが…。

みどころ・ジョーカー歴代キャストも(ネタバレなし)

©2019 Warner Bros. All Rights Reserved.

『ジョーカー』公開にあたり、いろんな懸念もあったようです。

 

やはりジョーカーが世間に与える影響は凄まじく、以前クリストファー・ノーラン監督が描いた『ダークナイト』シリーズにおいて、映画の公開初日に銃乱射事件が発生してしまい、多くの犠牲者が出た事件がありました。

 

犯人は自らをジョーカーと名乗ったことから、映画に対する影響が出ていることが示唆され、今作においても「暴力を誘発する」として物議を醸しています。

それだけジョーカーというキャラクターの影響力があるということですね。

歴代のジョーカーキャストから新作映画『ジョーカー』を比較

本作は、何と言ってもジョーカーを演じたホアキン・フェニックスが凄いと話題になっています。

 

ジョーカーといえばこれまで色々な俳優が演じてきましたよね。

 

これまでにジョーカーを演じてきた役者たちを簡単に振り返ってみます。

『バットマン(1966)』
監督:レスリー・H・マーティンソン

シーザー・ロメロ 
『バットマン(1989)』
監督:ティム・バートン
 

ジャック・ニコルソン
『ダークナイト(2008)』
監督:クリストファー・ノーラン

ヒース・レジャー
『ゴッサム(2014〜)』
TVシリーズ

キャメロン・モナハン
『スーサイド・スクワッド(2016)』
監督:デヴィッド・エアー

ジャレット・レト
『ジョーカー(2019)』
監督:トッド・フィリップス

ホアキン・フェニックス

ご覧の通り、様々な俳優たちがジョーカーを演じてきました。

 

恐らく多くの方にとって印象的なのは『ダークナイト』ヒース・レジャーではないでしょうか。

 

亡くなってしまったのが残念でなりませんが、その演技は観る者すべての目に焼きついたと思います。

鬼才クリストファー・ノーラン監督が描くバットマンvsジョーカー

 

ジョーカー役を演じるということは、役者にとってかなりキツい仕事だと思います。

 

これまでのジョーカー演者たちもそうだったように、心をすり減らし、消耗しながらも役と向き合ってそれぞれのジョーカー像をみせてくれました。

 

今回も例外ではありません。

 

ホアキン・フェニックスが見せるジョーカーは、これまでのジョーカーとはまた違った、それでいて強烈な印象を与えてくれました。

 

笑い方や動き、喋り方などに注目して過去のジョーカーたちと比べてみるとより楽しめますよ。

【ネタバレ感想】新作映画『ジョーカー』のラスト

©2019 Warner Bros. All Rights Reserved.

※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

『ジョーカー』の展開とラスト

バットマン最強のヴィランと言われる理由の一つに、ジョーカーの明確なオリジンが無いからという点が挙げられると思います。(原作では硫酸タンクの件もありますがスルーします)

 

金が目的でもなく、失う者もないジョーカーは、その名の通り究極の愉快犯なのです。

 

それがジョーカーが最恐の敵である所以であり、悪のカリスマ性を生み出しているのだと感じます。

 

今作では「アーサーという一人の人間がジョーカーになっていくまで」というジョーカーのオリジンを描いています。

 

ざっくりとラストまでネタバレします。

 

アーサーは貧しいながらも道化師として何とか同居する母と共に暮らしていました。

 

脳の損傷によって変なタイミングで笑ってしまう病気ではあるものの、人気バラエティ番組の司会者、マレー・フランクリンのようなスタンダップコメディアンを夢見ています。

 

道化師の仕事中、ストリートの子供たちにボコられ、依頼人からも苦情が来て落ち込むアーサーに同僚のランドルは銃を渡します。

 

これが裏目に出て、アーサーは小児病棟での仕事中に拳銃を落としてしまい、解雇にあってしまいます。

 

ランドルからも冷たい態度をとられ、一人地下鉄に乗ったアーサー。

 

そこで女性をからかう三人組に絡まれて暴行を受けたとき、とっさに彼らを射殺してしまいます。

 

実はその三人は街随一の富豪トーマス・ウェインの企業で働く者たちでした。

 

人殺しに対する焦りと、言い表せない高揚感から同じアパートの住人ソフィーと強引に口づけをかわし恋人関係になります。

 

同じくして、予算削減で市のカウセリングも終わり、病気に対する薬ももらえなくなってししまうのでした。

 

一方、アーサーの母が書いたウェインへの手紙の内容を読んだアーサーは、母を問いただし、母がウェインと恋愛関係にあり、自分がウェインの息子であることを告げられます。

 

ウェインに直接会って確かめるも、精神疾患を患った母のデタラメだと言われるアーサー。

 

病院へ向かい母の記録を調べてみると、自分が養子で、母との血縁すらなく、交際相手によって脳の障害が生まれたことが分かるのです。

 

そんな中、マレーの番組でクラブでのアーサーの漫談が紹介され反響を呼んだことでマレーの番組へ出演依頼を受けます。

 

アーサーの漫談を馬鹿にする取り上げ方だったにも関わらずアーサーは出演を受けます。

 

自分を取り巻く不幸の数々に、アーサーは母を殺し、アパートのソフィの元へ行きますが、彼女との関係も薬が切れたアーサーの幻想でしかなかったのです。

 

道化師のメイクを施し、マレーの番組にジョーカーとして紹介され、出演するアーサー。

 

彼は貧困や暴力で腐敗したゴッサムのことを話した上で、地下鉄の殺人犯のピエロは自分であると告白するのです。

 

困惑する出演者たち。

 

マレーはアーサーを咎めて非難します。

 

アーサーは憧れていたマレーですら自分をネタにする低俗なやつだと分かっていたこともあり、生放送中にマレーを射殺してしまいます。

 

その映像はメディアを通して広がり、街は暴動で大混乱に陥ります。

 

捕まってパトカーに乗せられたアーサーはミラー越しに高揚感に浸ります。

 

暴動市民の手助けを受けパトカーから脱出したアーサーは、ゴッサム中に広がる道化師の仮面をかぶった暴動民たちの中心でジョーカーとして立ち上がるのでした。

『ジョーカー』は現代社会の闇を描いた怖い映画です

©2019 Warner Bros. All Rights Reserved.

貧困社会、格差社会、機能しない政治。

 

腐敗したゴッサムの中で、ジョーカーは生まれるべくして生まれてしまったのかもしれません。

 

街一番の富豪ウェインが市長になり、福祉は打ち切られ貧困層はさらに貧困に苦しみます。

 

負の連鎖が現代のアメリカとリンクしました。

 

本作は、監督も影響を話していたように、マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』『キング・オブ・コメディ』、チャップリンの『モダン・タイムス』を感じさせるシーンや描写があありますので合わせて見ると分かりやすいです。

 

 

その中でも『キング・オブ・コメディ』は観ておきたい作品。

 

『キング・オブ・コメディ』でアーサーと同じ状況だったデ・ニーロが、逆の立場で本作で登場するという皮肉とユーモア。

 

 

アーサーがウェインに会いに劇場にいくと、富裕層の人々が『モダン・タイムス』を観てゲラゲラ笑って楽しんでいます。

 

ここにもゴッサムの腐敗を感じました。

 

そしてアーサーは「主観で見れば悲劇だけど、客観視すれば喜劇になるんだ」と気付きます。

 

今作を観た後、どう感じるかは人それぞれだと思います。

 

確かにゴッサムのような街だったら、アーサーに限った話ではありません。

 

あのピエロの誰しもがジョーカーになり得る怖さ、それこそがジョーカーが最恐と言われている所以なのかもしれません。

 

「狂ってるのは僕か、世間か?」

 

抑圧された社会的弱者が声をあげることの難しさを痛感します。

 

現代社会とリンクするこのテーマは、確かに危険な映画です。

バットマンのいない『ジョーカー』

『ジョーカー』評判通りのすごい映画でした。

 

ホアキンの抑えたくても抑えられない、体の奥から咳き込むように出る笑いが、本当にすごい。

 

それにしても今後を踏まえてジョーカー俳優のハードルの高さはヤバいですね(苦笑)。

 

本作『ジョーカー』にはバットマンは出てきません。

 

本作は一人の人間がジョーカーになっていく過程を描いた作品でした。

 

悲惨な境遇を経てジョーカーは誕生し、ゴッサムの街の治安はさらに混沌と化していく様子で終わります。

 

バットマンは出てきませんが、後のバットマンになるブルース・ウェインの少年時代は描かれていました。

 

そのためこの映画の後にバットマンが誕生し、ゴッサムの街を浄化していく過程が想像できます。

 

果たしてそれは本作のジョーカーなのか、それとも群衆にいた新たなジョーカーなのか。

 

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