今回ご紹介する映画は『孤狼の血』です。
アウトローな世界を描いた作品を得意とした白石和彌監督による本作。

豪華俳優陣を惜しみなく使い 、金、女、犯罪に渦巻く欲望の世界を描き切っています!
地上波では観られないような内容なので、必見です!日本映画もここまでできるんだという力強さをを感じさせる一本でした!
本記事を読むことで、映画『孤狼の血』のネタバレ感想と、モデルや相関図、キャストなどの情報がわかります。
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映画『孤狼の血』の作品情報とあらすじ
おすすめポイント
犯罪が渦巻く欲望の世界。
柚月裕子の原作小説を白石和彌監督&役所広司主演で映画化。
ヤクザが牛耳る街で、型破りな方法で一般人を守る刑事を役所広司さんが怪演しています。
見ごたえのあるストーリーとバイオレンス描写もいとわず、先の読めない展開にハラハラが止まりませんでした。

豪華俳優陣たちによる 、金、女、犯罪に渦巻く欲望の世界を描き切っています!
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映画『孤狼の血』のキャスト
今作、対立するヤクザと警察、それらを取り巻く女など様々な登場人物が出てきます。
整理する上でも相関図を載せておきます。
『孤狼の血』相関図
©︎2018「孤狼の血」製作委員会
©︎2018「孤狼の血」製作委員会
ご覧になれば分かると思いますが、豪華俳優陣が勢揃いな本作。
中でもやはり主演の役所広司の演技はすごいです。
ヤクザたちの抗争という話だと、最近は北野武監督『アウトレイジ』シリーズを思い浮かべる方も多いかと思います。
『アウトレイジ』は北野武監督ということもあり、コメディ要素も垣間見える部分が感じたりしますが、本作は乾いた怖さというものを感じました。
アウトレイジ俳優含め、他の強面俳優たちでもできたとも感じますが、役所広司をキャスティングし、それが見事にどハマりしているのですごいです。
また、役所広司のとタッグを組み、捜査する新人役には松坂桃李。
映画をメインに積極的に色々な役に挑戦していて、若手俳優の中でも頭一つ抜けている印象があります。
松坂桃李が好演している他の作品も参考にどうぞ。
映画『孤狼の血』のモデルとは
©︎2018「孤狼の血」製作委員会
本作は、日本の推理小説家である柚月裕子による、長編警察小説シリーズが原作です。
彼女は普通の主婦をしていたのですが、小説家になるための講座を受けたことがきっかけで小説を書き始めます。
2008年には『臨床真理』にて「このミステリーがすごい!」大賞において大賞を受賞します。
柚月さん自体『仁義なき戦い』などの任侠映画ファンだということもありますが、主婦が書いたとは思えない男臭いものになっていました。
またそれを白石監督が映像化するにあたって、より映像向きの表現に仕上げていて見事です。
映画『孤狼の血』は実話!?
©︎2018「孤狼の血」製作委員会
『孤狼の血』が実話かどうかということですが、これは実話ではありません。
広島を舞台としていますが、呉原という架空の都市を舞台としています。
監督している白石和彌監督が実話を元にした映画を得意にしていて、北海道警察銃器対策課での覚せい剤密輸事件を題材とした『日本で一番悪い奴ら』や、茨城県で起きた「上申書殺人事件」を題材とした『凶悪』などが実話ベースの物語となっています。

白石和彌監督の映画は、本作のように実話を元にしていない映画でも実話のように感じる部分がありますよね!
それはリアリティの追求と演出の妙とも言えるのでしょうね。
続編『孤狼の血 LEVEL2』が2021年8月公開!
前作の3年後が舞台
『孤狼の血』の続編となる映画『孤狼の血 LEVEL2』は、前作から3年後が舞台。
広島の架空都市・呉原市の裏社会を治めていた伝説の刑事・大上の亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡のその後を描いた、原作にないオリジナルストーリー。
続編も、上記のような豪華キャストとなっています。
原作にも続編がある
柚月裕子による原作『孤狼の血』にも続編があります。
実は原作の小説は3部作となっており、映画ではシリーズ1作目の『孤狼の血』を描いています。
シリーズ | タイトル |
---|---|
1作目 | 『孤狼の血』 |
2作目 | 『凶犬の眼』 |
3作目 | 『暴虎の牙』 |
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
映画『孤狼の血』のネタバレ感想
©︎2018「孤狼の血」製作委員会
ヤクザが牛耳る街で形にとらわれず身を呈した男の姿
役所広司演じる大上は、一般的な警察官の姿とはまるで違います。
彼の捜査の方法は型破りで、乱暴で、法律すら破るような強引なやり方。
タッグを組まされた新人の日岡もそのやり方に困惑と疑問を隠せずにいます。
その素行っぷりは、あまりに破天荒なのでどっちがヤクザか分からなくなるほど。
しかし、彼のやり方が一つの確固たる信念に基づくものであることが後半で明らかになります。
「孤狼」がたった一つ守り抜いたこと、それはヤクザが牛耳る呉原という街で、堅気(一般の人々)を守るということ。
汚く破天荒でありながらも誰よりも正義を貫いた大上。
そしてそれを誰よりも近くで見ていた日岡にもその意思は次第に受け継がれていきます。

大上が身を呈し、その悲願を日岡が達するというラストのカタルシス…!
広島弁のドスの効いた言葉の応酬からは『仁義なき戦い』を彷彿とさせます。
バイオレンスシーンの描写も迷いなく描ききっています。
東映のヤクザ・任侠映画の系譜を踏襲している体当たり的な作品でした。
まとめ:日本映画の底力を見せつけられました
日本映画もここまでできるという力強さを感じました。
単なる「ヤクザ映画」では収まらず、それでいてエンターテインメント性にも富んでいます。
バイオレンス描写こそありますが、あなたの日本映画の印象が変わることでしょう。
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