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【ネタバレ感想】映画『ライフ・イットセルフ』の結末は泣ける?

今回ご紹介する映画は『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』です。

 

ある事件をきっかけにして、異なる地の異なる家族が交差する物語。

 

予想ができない展開と、それを通して人生観を見つめ直せる映画でした。

作品情報

原題Life Itself
監督ダン・フォーゲルマン
出演オスカー・アイザック
オリヴィア・ワイルド
製作国アメリカ
製作年2018年 
上映時間117分 
おすすめ度

本作を手掛けたのは、アメリカで異例の大ヒットとなっているドラマ『THIS IS US』シリーズの企画・脚本で知られるダン・フォーゲルマン監督です。

 

実は、ディズニー映画『ボルト』『塔の上のラプンツェル』の脚本もこの方なんですよね。

 

ディズニー映画を振り返ってみたい方は、【歴代一覧】ディズニー映画の歴史を順番に振り返ります。【アニメ・ピクサー・ 実写】の記事を参考にどうぞ。

 

『THIS IS US』のヒットの背景には、家族や子育て、人間関係など、視聴者が共感しやすい普遍的なテーマに焦点を当てていて、刺激的な作品が多い昨今の海外ドラマでファミリードラマが求められていることも分かります。

 

フォーゲルマン監督は、ボブ・ディランの代表的アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』を聴き、本作の脚本を作ったそうで、劇中の登場人物にもディランという名前が出るほど影響を与えていることが分かります。

あらすじ

あらすじ

ウィル(オスカー・アイザック)とアビー(オリヴィア・ワイルド)は、ニューヨークでもうすぐ子供も生まれる幸せな暮らしをしていたのだが、悲惨な事故に遭ってしまう。

同じくして、ニューヨークへ家族旅行で訪れていたは少年はその光景を目の前で目撃する。

その出来事をきっかけに、様々な人の人生が変わるほどの影響を与えることになり…。

悲劇と奇跡を紡ぐ群像劇

出典:https://www.imdb.com/

本作はある事件をきっかけに、そこに居合わせた人と、それを取り巻く人々の人生が変わっていく様子を群像劇で描いています。

 

事件をきっかけに描かれる群像劇といえば、下記の作品が有名です。

『クラッシュ』(2004)
『パルプ・フィクション』(1994)
『21グラム』(2003)

事件をきっかけに、交わるはずのない人々が交わっていきます。

どれも観て損はない作品ですので未見の方は合わせてチェックしてみてください。

 

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本作では悲劇を軸に、重い展開で繋がっていくので観ていて辛い部分もありますが、それらが繋がるシーンでこの映画が伝えたいものが分かり、感動を呼ぶ展開になっていました。

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の結末ネタバレ

出典:https://www.imdb.com/

※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

5つのパートで進むストーリー

本作は章立て構成になっていて、主に5つのパートに別れて進んでいきます。それぞれの章を振り返ってみます。

ウィルとアビーの物語(ニューヨーク)

子供を妊娠し、幸せな暮らしをしていた二人は事故で一変します。アビーは事故で死亡し 、ウィルは精神を病んでしまい、カウンセリング中に自殺してしまうのでした。

 

ウィルとアビーの一人娘ディランの物語(ニューヨーク)

生き残ったものの、両親を失ったディランは、祖父に育てられます。ロックに目覚めた彼女はグレ気味で、些細な苛立ちからバンド仲間を殴って飛び出し、街のベンチで人生を嘆くのでした。

 

ハビエルとイザベル、サチオーネの物語(スペイン)

スペインのオリーブ農園で働くハビエルは、雇い主のサチオーネに認められ昇給し、恋人のイザベルと結婚します。

息子ロドリゴも産まれ、幸せな家庭を築いていました。サチオーネはそんな家庭に頻繁に訪れるようになります。

そんな中、ニューヨークへ家族旅行へ言った際、アビーの事故を目の前で目撃したロドリゴはトラウマを抱えてしまいます。

治療するお金がないハビエルはサチオーネに援助してもらうことに。何もできないハビエルは酒に浸り、家族を置いて出ていってしまうのでした。

 

ハビエルとイザベルの息子ロドリゴの物語(スペイン)

治療の甲斐もあって、回復したロドリゴはニューヨークの大学に合格します。

しかし、イザベルが病気にかかったことで、大学進学を延期することに。その後、大学に進学したロドリゴは勉学も恋もしっかりとこなしていきます。

一方、イザベルは最期の時をサチオーネとハビエルに看取られて息を引き取ります。

知らせを聞いたロドリゴは悲しみ、夜の街へジョギングへでかけます。するとベンチで泣いているディランに出会うのでした。

ロドリゴはディランに「大丈夫?」と声をかけ、その後数十年共に暮らすことになります。

 

ロドリゴとディランの子供エレーナ

ここが現在の時間軸となります。

ロドリゴとディランの子供、エレーナは作家となり、自伝『ライフ・イットセルフ』の出版イベントで朗読していました。

そして作中の一節、イザベルがロドリゴへ語った言葉で幕を閉じるのでした。

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』は泣ける?

出典:https://www.imdb.com/

一つの事故が、様々な悲劇の連鎖を生んでいく本作。

 

その結末には、イザベルからロドリゴへ送られた言葉が深い余韻を残す形となっていました。

 

人生は試練や辛いことばかり。でも前に進めば愛は見つけられる。

 

人生が終わっても、子どもたちの中で共に続いていく。

 

個人的には、映画『セブン』のラストでも登場していた、ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』の一節を思い出しました。

 

「世界は美しい。戦う価値がある」

 

『セブン』を観たこと無い方は映画『セブン』グロいけど評価が高い理由を解説します。という記事を参考にどうぞ。

 

一つの事故が引き起こした負の連鎖を、救いのあるラストで終えていて、実際映画館でも泣いている方が周りに多くいたのを覚えいています。

 

確かに、泣けるといえばいろんな要素で泣けるとは思いますが、気になる点もチラホラと。具体的に挙げてみます。

 

  • ウィルがアビーを深く愛していたのは分かりますが、不幸中の幸いでディランが生きているというのに、なぜ会おうとしないし、無責任に自殺してしまうのか分かりません。
  • ハビエルは無力さから家族を置いて出ていくという行動をしますが、彼の登場シーンでの意志の強さはどこへ行ったのか疑問です。イザベルは別にサチオーネを好きになった訳でもないのに。
  • 冒頭のサミュエル・L・ジャクソンのシーンや、ディランと祖父のやり取りを繰り返すシーンは、特にストーリー上必要性を感じません。
  • イザベルの言葉には感動しましたが、ウィルのケースを考えると人によるとも感じてしまいます。自殺したけどディランの中に生きてるよというのは、あまりにも無理があるので。

 

個人的には、感動しましたが泣けるというほどではなかったですね。

 

冒頭シーンのサミュエル・L・ジャクソンや、劇中の『パルプ・フィクション』オマージュなど、所々で監督のタランティーノリスペクトが感じられたのは個人的に面白かったです。(ストーリー上必要はないですが)

 

タランティーノ映画に興味ある方は、【ついに発表】タランティーノ監督おすすめ映画ランキングをご紹介!無料でも観れます!という記事を合わせて読んでみてください。

【まとめ】家族について考えさせられる映画

僕はまだ20代で、結婚もしていなければ子供もいないので、今後家族ができたあとで観てみるとまた違って見えてくるのかもしれません。

 

人生は試練の連続ですが、たしかに前に進んで戦う価値はあると思います。

 

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