リチャード・ジュエル

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映画

実話をもとにした映画『リチャード・ジュエル』ネタバレ解説|本人・真犯人とその後の結末

今回ご紹介する映画は『リチャード・ジュエル』です。

巨匠クリント・イーストウッド監督による、1996年アトランタオリンピックで起きた爆発事件を題材にしたドラマ。

本記事では、ネタバレありで『リチャード・ジュエル』を観た感想・考察、あらすじを解説。

まめもやし

情報社会に生きる我々に、あらゆる情報の中から正しい判断ができるかが問われる作品でした!

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『リチャード・ジュエル』作品情報・配信・予告・評価

『リチャード・ジュエル』

リチャード・ジュエル

5段階評価

ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :

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あらすじ

1996年、アトランタで爆破事件が発生。だが、第一発見者の警備員、リチャード・ジュエルは、国家とメディアの陰謀により容疑者にされてしまう。彼はたったひとり無実を信じる無謀な弁護士・ワトソンと共に、巨大権力に立ち向かっていくが…。

作品情報

タイトルリチャード・ジュエル
原題Richard Jewell
監督クリント・イーストウッド
脚本ビリー・レイ
出演サム・ロックウェル
キャシー・ベイツ
ジョン・ハム
オリヴィア・ワイルド
ポール・ウォルター・ハウザー
音楽アルトゥーロ・サンドヴァル
撮影イヴ・ベランジェ
編集ジョエル・コックス
製作国アメリカ
製作年2019年
上映時間131分

予告編

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『リチャード・ジュエル』監督・スタッフ

監督:クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド
Raffi Asdourian, CC BY 2.0
名前クリント・イーストウッド
生年月日1930年5月31日
出身アメリカ・カリフォルニア州

主な監督作

監督は、2020年で90歳を迎えるクリント・イーストウッドです。

この歳まで現役で映画を撮っていることだけでも凄いのに、近年も次々と映画を発表していて、バイタリティの高さに驚かされます。

イーストウッド監督作品の近年のテーマとして描かれているのが「英雄たちの苦悩」。

『アメリカン・スナイパー』ではネイビーシールズ最強の狙撃手の葛藤を描き、『ハドソン川の奇跡』では155人もの命を救いながらも容疑者とされたパイロットを描きました。

イーストウッドが描く英雄は、職人に近い印象があります。自分の信念、役割を貫くことができる人を英雄として描いています。

『リチャード・ジュエル』キャスト・キャラクター解説

キャラクター役名/キャスト/役柄
リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)
爆発物の第一発見者である警備員。
ワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)ワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)
リチャードの弁護人。リチャードの事件を引き受ける。
バーバラ・"ボビ"・ジュエル(キャシー・ベイツ)バーバラ・"ボビ"・ジュエル(キャシー・ベイツ)
リチャードの母親。
トム・ショウ(ジョン・ハム)トム・ショウ(ジョン・ハム)
爆発事件を調査するFBI捜査官。
キャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)キャシー・スクラッグス(オリヴィア・ワイルド)
爆発事件を調査する新聞記者。

『リチャード・ジュエル』の実話と本人・その後と真犯人を解説

リチャード・ジュエル
© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画『リチャード・ジュエル』では、冤罪をかけられたリチャード・ジュエルの悲劇が描かれていましたが、実際の本人に降りかかる悲劇は、映画以上に壮絶なものがありました。以下では、事件の顛末と、リチャード・ジュエルの人生を振り返っていきます。

英雄から容疑者へ

アメリカ、ジョージア州アトランタで夏季オリンピックが開催されていた1996年7月27日、リチャード・ジュエルという警備員がアトランタのセンテニアル・オリンピック公園で爆弾を発見しました。ジュエルの迅速な行動により、爆弾が爆発する直前に多くの人々を避難させ、数多くの命が救われました。

しかし、そのわずか数日後、FBIがジュエルを爆破事件の主要な容疑者として捜査しているという報道が流れました。英雄はたちまち犯罪者と見なされ、アトランタの有力紙からCNNに至るまで、全米のメディアは、警官を志願していたリチャード・ジュエルを、英雄として讃えられるために人殺しも厭わない人間だと報じました。

88日間に渡り、多くの人々がリチャード・ジュエルが有罪であると思っていましたが、彼は正式に起訴されることはありませんでした。実際には、FBIはジュエルが犯人ではないことに気づき、捜査を終了します。

そして2003年に逮捕されたエリック・ルドルフという別の男が、2005年に爆弾を仕掛けたことを認め、事件の真犯人であることが報じられます。

リチャード・ジュエル本人の悲劇的な人生

リチャード・ジュエルは、1962年12月17日にバージニア州ダンビルで生まれ、母ボビによって育てられました。彼が4歳の時、ボビは夫と離婚し、保険会社役員のジョン・ジュエルと再婚し、リチャードを養子に迎えます。

リチャード・ジュエルが6歳になると、一家はジョージア州アトランタに引っ越しました。

車の整備士になることが夢だったリチャード・ジュエルは、高校卒業後、ジョージア州南部の専門学校に入学します。しかし、ジュエルの継父が家族を捨て、ジュエルは母親と一緒にいるために高校を中退します。

その後、リチャード・ジュエルは、職を転々としながらも母親と一緒に生活していました。やがて、彼は法執行機関への就職を考えるようになり、保安官事務所で働き始めます。

リチャードはときに行き過ぎた行動が原因でトラブルになることもありましたが、彼は法執行機関での職務に誇りを感じ、強い思い入れがありました。しかし、それは事件後にはメディアにとって格好の的となってしまいます。

そして、アトランタで夏季オリンピックでの爆破事件は、彼の人生を大きく変えることになります。リチャード・ジュエルは英雄から一転、爆破の容疑者とされてしまいます。

それは地元の有力紙の記者キャシー・スクラッグスが、FBIの友人から「リチャード・ジュエルを容疑者として調べている」という情報を手にしてすぐに一面に掲載したことがきっかけでした。これで火がつき、メディア各紙はリチャード・ジュエルの容姿を中傷する表現や、彼が警察官を志望していたことを悪い印象を結びつけたりしました。

また、後にFBIによる杜撰な捜査方法も明らかになっており、彼を騙して捜査本部に連れてこさせ、尋問していたことが明かされています。

リチャード・ジュエルと事件のその後

リチャード・ジュエルは、事件後に報道機関各社を名誉毀損で訴え、勝訴して和解金を勝ち取っています。しかし、彼が容疑者であると扇動したアトランタ紙との10年に及ぶ裁判では敗訴しています。

リチャード・ジュエルの無実が証明されてから数年後の2005年、事件の真犯人であるエリック・ルドルフがようやく罪を認めましたが、その2年後となる2007年にリチャード・ジュエルは44歳という若さで亡くなっています。

彼の死因は、心臓病と糖尿病の合併症とされており、彼の晩年は冤罪によって悲惨なものとなってしまいました。

アトランタ紙に対する名誉毀損の訴訟は、リチャード・ジュエルの死後も続き、最終的にジョージア州の最高裁判所まで争われました。

しかし、最終的に、アトランタ紙の報道は出版当時の真実(FBIが事件の容疑者としてリチャード・ジュエルを挙げていたこと)であることを理由に、リチャード・ジュエル側の敗訴となりました。

女性記者キャシー・スクラッグスの描き方が炎上

リチャード・ジュエル
© 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画『リチャード・ジュエル』は、公開後、登場する女性記者キャシー・スクラッグスの描写について議論を呼んでいました。

問題となったのは、キャシーがFBI捜査官から情報を得るために性的な関係を持ったという描写です。いわゆる「枕営業」というやつ。この描写に対し、彼女の同僚や友人からは事実無根であるとの声が多く上がっています。

キャシー本人は2001年に亡くなっており、事実確認はできない状況。

確かに、映画を観た印象では、キャシーはスクープのためなら何でもするような印象を与えています。これが問題なのです。

本作は、メディアの一方的な報じ方によって冤罪を助長した事件を描いた映画です。その作品において、実在の記者を真偽不明の描写で物議を醸しているということが問題なのです。

事実、映画を観ると、彼女に対する明らかにネガティブな印象を感じました。これこそ、実話をもとにした作品を観た視聴者として「情報に踊らされている」ことに気づくのです。

キャシーが性的接触をしたかどうかは、物語に必要性を感じません。また、キャシーがリチャードの犯行を疑い始めた後の態度の変化も違和感を覚えるものがありました。

クリント・イーストウッド監督は、どこまで意図していたか定かではありませんが、本作は良くも悪くも情報リテラシーを考えるきっかけとなる作品になっています。

リチャード・ジュエルの冤罪事件から学ぶこと

映画『リチャード・ジュエル』と実際の事件の顛末を通じて、メディアが持つ影響力の大きさや、正しい情報を判断する力など、さまざまなことを学ぶきっかけになります。

FBIから情報が漏れたこと、それをいち早く報じようとした記者、オリンピックで起きた一大事をいち早く解決したい警察。それぞれが持つ特権と影響力を考えることなく行使した結果、リチャード・ジュエルは、その犠牲者となってしまいました。

事件が起きたのは1996年ですが、現在では、ますます情報が飽和し、何が真実なのかを見極める力が問われています。

現代において、自分と同じ意見や主張が加速度的に広まる「エコーチェンバー現象」は加速します。誰もが情報を発信できる時代において、一人ひとりが持つ影響力は計り知れないものがあるのです。

Twitterで正誤不明の情報を発信したり、リツイートして拡散することは、自分たちが思っている以上にとてつもない影響力があることを忘れないで生きていきたいと痛感する作品でした。

まとめ:ますます高まる情報リテラシー能力

今回は、クリント・イーストウッド監督の映画『リチャード・ジュエル』をご紹介しました。

YouTubeやTwitterなど、気軽に情報を発信できる現代において、一人ひとりの持つ影響力を改めて考え直すきっかけになる作品でした。

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