今回ご紹介する映画は『ライオン・キング』(2019)です。
1994年公開のディズニー長編アニメーション映画『ライオン・キング』が実写映画化。
本記事では、ネタバレありで『ライオン・キング』(2019)を観た感想・考察、あらすじを解説。

あまりにもリアル過ぎる実写映画だけに、動物ドキュメンタリーを観ている感覚になりました!
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『ライオン・キング』(2019)の作品情報と配信・予告
『ライオン・キング』

5段階評価
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あらすじ
サバンナの王国プライドランド。その王であるライオン、ムファサに、息子シンバが誕生する。しかし、シンバはある“悲劇”によってムファサを失い、王国からも追放されてしまう。
作品情報
タイトル | ライオン・キング |
原題 | The Lion King |
監督 | ジョン・ファヴロー |
脚本 | ジェフ・ナサンソン |
出演 | ドナルド・グローヴァー セス・ローゲン キウェテル・イジョフォー アルフレ・ウッダード ビリー・アイクナー ジョン・カニ ジョン・オリバー ビヨンセ・ノウルズ=カーター ジェームズ・アール・ジョーンズ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 118分 |
予告編
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おすすめポイント
ナショナル・ジオグラフィックかと思うほど、超リアルな実写。
ディズニー名作アニメーション映画『ライオン・キング』を、ジョン・ファヴロー監督が実写映画化。
シンバやムファサなどのライオンをはじめとした動物たちの毛並みの質感や、動き、周りの自然の描写がリアルすぎて、実際の映像に声をアフレコしている感覚になります。
自然ドキュメンタリー番組を観ているかのような感覚と、ユーモアあふれる作品がもつ面白さがブレンドされた作品でした。

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『ライオン・キング』(2019)の監督
監督:ジョン・ファヴロー

名前 | ジョン・ファヴロー |
生年月日 | 1966年10月19日 |
出身 | アメリカ/ニューヨーク |
この圧倒的な映像表現を手がけているのは、ジョン・ファブロー監督。
MCUの1本目、『アイアンマン』の監督であり、トニー・スタークの運転手ハッピー・ホーガンとしてマーベル作品にも出演しています。
監督はマーベルなどの大作映画もつくりながら、インディペンデント作品の『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』や、Netflixで料理番組をしていたり、幅広く活動しています。
ジョン・ファブロー監督は以前にも『ジャングル・ブック』で実写とCGアニメーションの融合作品を手がけていますが、本作は過去作を凌駕する圧倒的な映像美で描き出しました。
『ライオン・キング』(2019)のキャラクター・キャスト(声優)・吹き替え
シンバ(ドナルド・グローヴァー/賀来賢人)

シンバを声を演じたのは、『ハン・ソロ/スターウォーズ・ストーリー』で若き日のランドを演じたドナルド・グローヴァー。
グラミー賞受賞のアーティストであり、主演・監督・脚本・製作したドラマでゴールデン・グローブ賞、エミー賞受賞経験のある名実ともに有名な人物。
「チャイルディッシュ・ガンビーノ」としてアーティスト活動も行っていて、「ディス・イズ・アメリカ」というシングルでグラミー賞年間最優秀レコード賞などを受賞。
シンバ役の声優を日本で務めたのはオーディションを突破して役をつかんだ賀来賢人です。多くの映画などに出演していましたが、『今日から俺は!!』の三橋役で大ブレイクしましたね。
ナラ(ビヨンセ/門山葉子)

ナラ役を演じたのは、「世界の歌姫」ビヨンセです。
シンバとナラの恋愛シーンで流れる『CAN YOU FEEL THE LOVE TONIGHT(愛を感じて)』をファレル・ウィリアムスがプロデュースのもと、リブートして歌っています。
ナラ役の声優を日本で務めたのはミュージカル女優の門山葉子です。2009年に「アニー」のミュージカルでダフィ役としてデビューしました。
プンバァ(セス・ローゲン/佐藤二朗)

プンバァ役は、コメディ映画でもおなじみセス・ローゲンです。『40歳の童貞男』などが有名な作品ですね。
プンバァ役の声優を日本で務めたのは名バイプレーヤーとしても知られる佐藤二朗です。
ディズニー作品では『インサイド・ヘッド』のビンボン役でも声優をしていたので、今作が2度目となる声の出演となります。
これまでにも米林宏昌監督のアニメーション映画『メアリと魔女の花』でも声優経験があるんです。キャストはいいのですが、本作のプンバァがリアルすぎて面影がないのです。
ティモン(ビリー・アイクナー/亜生(ミキ))

ティモン役を演じたのは、コメディアンのビリー・アイクナー。
コメディー番組「Billy on the Street」でエミー賞にノミネートされるなど、実力あるコメディアンです。
ティモン役の声優を日本で務めたのは、お笑い芸人・ミキの亜生です。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で声優としてカメオ出演したものの、本格的な声優は今作が初めてとなります。
ザズー(ジョン・オリバー/根本泰彦)

おしゃべりなサイチョウのザズーを演じたのは、イギリスのコメディアン、ジョン・オリバー。オリジナルのアニメ映画は、『Mr.ビーン』で知られるローワン・アトキンソンでしたが、実写版はキャストが代わっています。
ムファサ(ジェームズ・アール・ジョーンズ/大和田伸也)

シンバの父、ムファサを演じているのはジェームズ・アール・ジョーンズ。
意外に知られていないですが、彼は『スター・ウォーズ』でダース・ベイダーの声を演じている人なんです。
ムファサの声優を日本で務めたのは大和田伸也です。アニメ版の『ライオン・キング』でもムファサ役を務めていました。
スカー(キウェテル・イジョフォー/江口洋介)

ムファサの弟、スカーを演じているのはキウェテル・イジョフォー。
アカデミー賞作品賞受賞の『それでも夜は明ける』で主演を演じ、『風をつかまえた少年』では監督・脚本・出演もしていて、精力的に活動しています。
ムファサの声優を日本で務めたのは江口洋介です。神山健治監督が手掛けたアニメーション映画『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』で声優経験があるものの、映画の吹き替えは本作が初めてとなります。
ラフィキ(ジョン・カニ/駒谷昌男)

王国で祈祷師の役割を担うマンドリル、ラフィキ役の声を担当したのは、ジョン・カニ。オリジナル版は、ロバート・ギロームから代わっています。
【ネタバレ感想】『ライオンキング』の魅力とすごさ
ライオン・キングのストーリーは多くの方がすでに知っているのに、形を変えてもこの物語がなぜここまで多くの人々に支持されれるのか。それは『ライオン・キング』に人生の意味を学ぶからだと思います。
『ライオン・キング』の中でも有名な言葉が「サークル・オブ・ライフ」。直訳すると「命の環」を意味します。
主人公であるシンバはライオンの男の子で、父親ムファサは動物たちの王国であるプライド・ランドの王様です。つまりシンバは、生まれながらにして百獣の王であるライオンであり、次期王様を約束された存在なのです。
そんな勝ち組シンバは自由気ままに過ごしますが、ある時ムファサから「サークル・オブ・ライフ」を教えられるのです。
プライド・ランドには当然ライオン以外にも多種多様の動物がいます。
そこには食べる食べられるという弱肉強食の世界と、それが一つの繋がりをもっていること、つまり食物連鎖シンバは幼いながらに父親から教わるのです。
そして、その頂点であり王でもあるムファサは「真の王は何かを奪うのではなく、与えるのだ」と説きます。その後シンバはスカーの企てによる父親の死をきっかけに王国から逃亡することになります。
そこで出会ったティモンとプンバァから、「ハクナ・マタタ(大丈夫・どうにかなるさ)」という生き方を学びます。
ハクナ・マタタの精神で辛い過去を忘れて生きようとするシンバ。しかし、故郷はどんどん荒廃していきます。
そんな中、再会したラフィキから、「過去は辛い。しかしその過去から逃げるか、何かを学ぶかは自分で選べるのだ」と言われるシンバ。
シンバの体毛が空を舞い、様々な動物や自然を経てプライド・ランドへ導かれていく表現はまさに命の環を表現しています。
スカーとの決着、自らの過去と向き合い王となったシンバ。そしてラストに自らの子供を産み、父から息子へ、そしてまた子供へと紡がれていく命の環を写し、幕を閉じます。
『ライオンキング』を通して「人生とは、過去から学ぶこと」であるように改めて感じました。
一方で、実写がリアルすぎることへの懸念もありました。リアルすぎてキャラクターにアテレコしているように感じたり、アニメーションでのダイナミックな表現を実写化できていない部分など、気になるところはありました。
しかし、それを上回る圧倒的エンターテインメント力が『ライオンキング』の魅力であり、力強さなんだと改めて思い知りました。
実写化もここまで来ているのかというほどの素晴らしい映像美でした。
まとめ:実写でも『ライオン・キング』がもつエンタメ力に圧倒される
ライオン・キングはどの世代の誰がみても楽しめる内容と、エンターテインメントとしてのクオリティの高さはやはりディズニー作品の中でも頭一つ抜けていると思います。
アニメーションで観た方、劇団四季で観た方、まだ観たことがない方、全ての人々が楽しめるキングオブエンターテインメントです。
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