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音楽

【ネタバレ感想】アニメーション映画『音楽』が描く初期衝動!

今回ご紹介する映画は『音楽』です。

岩井澤健治監督の作品で、7年超えの制作期間年、作画枚数40,000枚をすべて手描きで届けた力量ある一本。

まめもやし

「音楽への初期衝動」を巧みに映像化して、この映画そのものが作り手の想いをドーンとぶつけてくるようなすごい映画でした!

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映画『音楽』の作品情報とあらすじ

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面白さ
 
8
満足度
 
8

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あらすじ

これまで楽器と縁がなかった不良学生の研二、太田、朝倉は、思いつきでバンドを結成する。

ある日、彼らのバンド“古武術”は、“古美術”のメンバーである森田から“坂本町ロックフェスティバル”への出演を提案される。

作品情報

タイトル音楽
監督岩井澤健治 
原作大橋裕之「音楽と漫画」(太田出版)
出演坂本慎太郎
駒井 蓮
前野朋哉
芹澤興人
平岩 紙
竹中直人
岡村靖幸
製作国日本
製作年2019年
上映時間71分

 

『音楽』のスタッフ・原作

岩井澤健治監督

本作で個人制作での長編アニメーション映画という前代未聞の快挙を成し遂げたのは岩井澤健治監督。

「前例がない」という言葉が嫌いな監督は、映像化不可能と言われた原作を自ら7年を超える月日をかけて本作を打ち出したのです。

まめもやし

企画から制作までひとりでやり切った熱量に脱帽です!

原作:大橋裕之

原作は漫画家、大橋裕之さんの『音楽と漫画』(太田出版)。

プロデューサー:松江哲明

本作のプロデューサーには、松江哲明さん。

松江さんといえば自身も監督としてやっていますが、やはり『童貞。をプロデュース』の一件が頭をよぎります。

これに関しては僕の尊敬する映画ブロガー、三角絞めさんのブログが気持ちを代弁してくれているので読んでみてください。

主題歌:ドレスコーズ

本作の主題歌は、ドレスコーズによる書き下ろしの新曲「ピーター・アイヴァース」。

まめもやし

これがまた、良い曲なんですよね〜!

『音楽』のキャスト

キャスト役名
坂本慎太郎研二
駒井 蓮亜矢
前野朋哉太田
芹澤興人朝倉
平岩 紙森田
竹中直人大葉
岡村靖幸???

坂本慎太郎

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出典:http://on-gaku.info/

主人公・研二役はロックバンド「ゆらゆら帝国」のボーカル&ギターの坂本慎太郎さん。

バンドは2010年に解散していますが、個人でも幅広い活動をされています。

駒井 蓮

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出典:http://on-gaku.info/

亜矢役には駒井蓮さんが配役。

2016年の『セーラー服と機関銃-卒業-』で映画デビューし、『町田くんの世界』や2020年公開『朝が来る』などに出演しています。

2021年には主演映画『いとみち』が公開予定の注目の女優。

まめもやし

『いとみち』は2021年の僕のマイベスト映画にも選んでいる青春映画の傑作です!

その他にも、数々の映画やドラマに出演している前野朋哉さんや芹澤興人さん、平岩紙さん、そして竹中直人さんまでもキャスティングされています。

まめもやし

どのキャラクターも大橋さんの絵にハマっていて、絶妙なユルさがたまらないんですよね!

ネタバレあり

本記事では、映画『音楽』の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ感想】「音楽」という「映画」

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出典:https://www.imdb.com/

本作は、あまり「多くを語る必要性がない映画」でした。

ユルいテンポで進む日常アニメの面白い部分と、初期衝動の描き方が素晴らしい。

研二を見て思うこと

個人的な話になりますが、僕も音楽がやりたいと思ったことは今までに何度もありました。

最初は純粋に、ギターを弾いてみたいという単純な動機だったのに、いつの間にか「楽譜通りに弾けなかったらどうしよう」とか、「人に聴かせられる段階じゃない」という思いに変わって、結局続くことはありませんでした。

研二たちの姿を見て、音楽をやりたいと純粋に思ったこと、楽器を持って音を鳴らしてみたいと思ったあの時の感情が刺激されるのです。

「バンド、やらないか?」

バンド名も決めずに、パクったベースと音楽室の楽器を手にし、弾き方も知らないけど「せーのっ」でとりあえずあわせてみる。

「ボボボボボボ…」という、曲と呼ぶには程遠い、かき鳴らしただけの生身の音楽。

それでも、ビックリするほど自分たちが奏でる音楽に魅了されてしまう。

「なぁ、今、すっげぇ気持ちよかった」「俺も」

この一連のシーンだけでも見てよかったと心から思いましたね。

森田という人物

「古美術」の森田の描き方も個人的に好きでした。

彼が古武術の奏でる原始的な音楽に衝撃を受けるシーンは、本作の独特なアニメーションが非常に効果的に働き、我々の脳内を補完してくれます。

森田という人物は、数万枚ものCDやレコードを持っているような音楽に精通している人です。

そんな彼が研二らの音楽に魅了されるのは、彼らに「音楽」そのものを見出すから。

研二たちに変化はありませんが、森田の音楽性に大きく変化が見られるのも面白かったですね。

ラストのフェスシーンは圧巻

正直な話、本作を知るまでは大橋裕之さんの原作を存じませんでした。

そのため、「音楽」というタイトルを見たときに「なんてストレートなタイトルなんだ」と感じたのを覚えています。

しかし、本作を観た後にはこの映画は「音楽」としか言いようがないことに気付かされるのでした。

それが、体感できるのがラストのフェスシーン。

ロトスコープという実写をもとにアニメーションを作成する手法を用いて、実際にフェスを開いて制作した本作。

普通ならしないその方法が功を奏し、まさに彼らの「音楽」を体感することになる素晴らしいシーンでした。

[chat face="twitter-icon.jpg" name="まめもやし" align="left" border="gray" bg="none" style="maru"] 研二の歌声にはやられました。 [/chat]

「音楽」という「映画」

本作をみて感じたのは、岩井澤監督のこの作品にかける思いそのものが、まさに研二たちにおける「音楽」であったこと。

制作期間は約7年超、作画枚数は40,000枚超という、この映画への作り手の思いが込められた「映画」でもありました。

【まとめ】「初期衝動」は音楽だけじゃない

以上、岩井澤健治監督のアニメーション映画「音楽」をご紹介しました。

音楽の「初期衝動」を描いた本作ですが、始めたいと思った時の純粋な衝動は音楽に限った話ではありません。

研二らの演奏を聴いた森田がそうだったように、「始めること」への純粋な意欲、そして改めて原点に立ち返ることができる刺激的な作品でした。

ぜひ、体感してみてください!

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