サスペンス・ミステリー

【ネタバレ考察】『さんかく窓の外側は夜』はPG12の割にはグロい

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今回ご紹介する映画は『さんかく窓の外側は夜』です。

ベストセラーになった同名コミックを、森ガキ侑大監督が映画化。

キャスト陣のハマり具合と世界観が良く、ホラーっぽさと適度なグロい描写が良かったという面と、もったいないと感じる部分もあったので解説していきます。

映画『さんかく窓の外側は夜』の作品情報とあらすじ

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作品情報

原題 さんかく窓の外側は夜
監督 森ガキ侑大 
原作・脚本 原作:ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」
脚本:相沢友子
出演 志尊淳
岡田将生
平手友梨奈
製作国 日本 
製作年 2021年 
上映時間 2021 
おすすめ度 (3点/5点)

あらすじ

幽霊が見える特異体質に悩まされていた、書店員の康介。

そんな彼に、除霊師の理人が声をかけ、ふたりはコンビを組んで除霊作業の仕事をすることになる。

やがて知り合いの刑事から相談を受け、ふたりは連続殺人事件の調査に乗り出すことになっていくのだが……。

『さんかく窓の外側は夜』のスタッフ・原作

森ガキ侑大監督

本作を手掛けたのは、映像作家の森ガキ侑大監督。

CMからミュージックビデオなど、幅広い映像を手掛けていて、2017年に岸井ゆきのさんが初主演した映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』にて長編映画監督デビューとなりました。

脚本:相沢友子

脚本は、『重力ピエロ』『プリンセス トヨトミ』『本能寺ホテル』などを手掛けてきた相沢友子さん。

岡田将生さんが出演している映画で脚本していることも多いですね。

原作はコミックス

本作はヤマシタトモコによる「MAGAZINE BE×BOY」に連載されているコミックス『さんかく窓の外側は夜』が原作です。

映画が公開された2021年1月現在で全部で9巻が刊行されており、完結せずに現在も続いている状態。

ジャンルで言えば、「除霊・殺人事件」をテーマに事件を追うミステリー・ホラー漫画であり、主人公2人の関係性から、BL漫画と見られることもあります。

『さんかく窓の外側は夜』のキャスト

キャスト 役名
志尊淳 三角康介
岡田将生 冷川理人
平手友梨奈 非浦英莉可
滝藤賢一 半澤日路輝
桜井ユキ 半澤冴子

志尊淳

sankaku-cast_02©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会
主な出演作
  • 『帝一の國』
  • 『フォルトゥナの瞳』

志尊淳さんは、はっきりした目と可愛らしい顔立ちが特徴的なので、今作のように助手的な位置づけがピッタリハマるんですよね。

岡田将生

sankaku-cast_01©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会
主な出演作
  • 『ホノカアボーイ』
  • 『重力ピエロ』
  • 『何者』

岡田将生さんは整った顔立ちでクールな役柄多いですが、本作でも謎めいた男をクールに演じています。

平手友梨奈

sankaku-cast_03©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会
主な出演作
  • 『響-HIBIKI-』

呪いを操る力を持つ謎の少女役には元欅坂46の平手友梨奈さん。

欅坂46のときから圧倒的な存在感で楽曲のイメージを作り上げてきた彼女ですが、やっぱり彼女は演技に向いていると思います。

本作でも怪しげな雰囲気を上手く醸し出していました。

滝藤賢一

sankaku-cast_04©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会
主な出演作
  • 『64-ロクヨン-』
  • 『孤狼の血』
  • 『決算!忠臣蔵』など

名バイプレイヤー、滝藤賢一さんが、刑事役で出演。

本作においても、滝藤さんがいるだけでストーリーがギュッと締まり、さすがの安定の演技で若手俳優陣を支えていました。

【ネタバレ感想】PG12の割にグロい

sankaku-01©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会

以下、映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

霊というよりゾンビ

本作では霊が「祓える男」冷川と、「視える男」三角という2人の特殊能力を持った主人公を主軸に描いています。

予告では、その「霊」については描かれていなかったので、どのように映像化するのか気になっていたのですが、霊が思った以上に醜い造形なんですよね。

見た目で言ったら正直、霊というよりゾンビに近い

衣装の面でも、冷川や三角など人間側は黒い衣装で、霊は白い服を着ていて対比を描いていますが、それが何かを意味しているようには感じませんでしたね。

霊よりも人間の方が怖い」という割とありきたりな内容も、わざわざ語らせる必要があるのかと思ってしまいます。

PG12の割にグロい

sankaku-04©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会

霊が視える三角の前にいきなり現れた冷川。2人が組んで仕事をするまでが非常にスムーズにテンポよく描かれます

その後、冷川の幼い頃からの知り合いである刑事の半澤が登場し、連続殺人事件の調査を依頼され、事件の調査をするようになるのですが、その事件がPG12の割にグロい

バラバラ殺人事件の肉片を映し、その後に焼き肉のシーンを差し込むいい意味で悪趣味な演出など、一連のオカルトチックな演出や構成は、『世にも奇妙な物語』などの脚本もしている相沢友子さんらしさや、CMなどを手掛ける森ガキ監督らしさが現れていたように感じます。

まめもやし
まめもやし
こういった細かい演出は良かったです。

音楽のタイミングは適切なのか

また、本作で割と気になったのが、音楽のタイミングとボリューム

冒頭のタイトルクレジットの流れからも感じていたのですが、どうも映画というよりもドラマっぽさが否めません

会話シーンで音楽が気になる場所がいくつかあって、それが意図的なのかは分かりませんが、どうも引っかかるんですよね。

ひとつ具体例をあげると、三角が貯金箱を壊しにいく終盤のシーンで、非浦と会話する真剣なシーンがあるのですが、そこでも結構なボリュームで音楽がかかっていて、違和感があったのをはっきり覚えています。

【ネタバレ考察】結局「さんかく窓」ってなに?

sankaku-03©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会

先にもいいましたが、映画というよりもドラマっぽくて、むしろ連ドラ化した方が良かったように思えます。

連ドラの方がベター

というのも、せっかくキャストがいい味を出しているので、霊を<祓える・視える>2人のバディムービーとしてみたい部分があるのですが、いかんせんノレないんですよね。

本作では、キーポイントとなる過去の連続殺人事件にフォーカスするために2人が出会ってからその事件へいくまでが良くも悪くも非常に早い。

除霊業として映されていたのも1件だけ手短に描かれていただけなので、2人の関係性の構築を観客が楽しめないんですよね。

それだったら、映画としてよりも連ドラとして丁寧に関係性を築いていってからメインの事件を扱う流れの方が観る側としてはストレスがないように思います。

とはいえ、原作をサクッと読んでみると、以外にもBL感が強めなので、連ドラ向きじゃないのかもしれませんね…。

それならそれで、映画としてもっとBLに振り切ってもいいのでは、と思ったり。

岡田将生さんが志尊淳さんを優しくバックハグするエロさが良かったのに、言ってしまえばそれしかないのが残念でした。

続編ありきの映画?

sankaku-02©2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会

ラストは続編を匂わせるようなベタな展開となっていましたね。

続編ありきの製作ならより一層、丁寧に冷川と三角について描いてほしいんですよね。

本作のような場合、どちらかというと霊が視える能力で悩んでいた三角の成長物語に重点を置くのかと思いきや、後半では冷川の過去を深堀りしていく展開にシフトします。

さらに、そこへ非浦英莉可まで協力する形で加わっていくので、何を観たらいいのかがわからなくなってしまうのです。

また、人間と霊の対比についてもそれは同様で、黒と白で明確に世界観を分けたのはいいのですが、霊についての描写があまりも雑

除霊シーンもこれと言った見どころは無く、サラサラと煙のように消えていく一辺倒で、殺人を犯した霊と、殺された霊の扱いが同じで、除霊モノとして消化不良

霊に焦点を置かないとしても、呪いをかけて殺してきた非浦英莉可が仲間のようになっていくのはハマれません。

ラストで非浦英莉可について疑問を残したことで、続編へ投げたのかもしれませんが、それにしても分からないことが多い。

結局「さんかく窓」ってなに?

恐らく多くの人がタイトルである「さんかく窓」について疑問を感じずにはいられなくなったでしょう。

ポイントとなる「三角」も、名前の三角(みかど)や除霊する聖域が三角形、冷川の縛りが三角形の文様というくらいで特に意味を感じません。

せっかくオープニングに三角形の階段の吹き抜けをインサートしているのに本編では登場しないですし、ロケーションの面でも、もっと三角形の場所を使ってはいいのではとも感じます。

観た人は「さんかく窓」について疑問のまま終わってしまうのがもったいなく感じました。

【まとめ】俳優たちの演技と世界観は良かった

以上、『さんかく窓の外側は夜』をご紹介しました。

キャスト陣の配役は非常に適切だったと思いましたが、いかんせん内容が薄く伸ばした印象が否めませんでした。

映画として描くにはあまりにも分かりづらく、原作を読んでいない人は世界観だけしか伝わらないように思います。

ホラーっぽさを醸し出しつつも適度なグロさと雰囲気が良かったため、もったいなく感じてしまう作品でした。

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