今回ご紹介する映画は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』です。
映画『アイアンマン』の公開から11年。
マーベルコミックスのヒーローたちを映画の世界で同じ時間軸に登場させるクロスオーバー企画として誕生した、通称MCUことマーベル・シネマティック・ユニバース。
MCUは今や世界で最も成功した映画シリーズとも言われています。
今作はその中でも、これまでの大きな区切りとなる位置付けの作品でもあります。
感想としては、最高の中の最高、大傑作です。
まだ観ていない人が羨ましいです。
もしまだ見ていない人や、もう一度見たい人に朗報。
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映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の作品情報とあらすじ
作品情報
原題 | Avengers: Endgame |
---|---|
監督 | アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
製作年 | 2019年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 182分 |
おすすめ度 | (5点/5点) |
監督は、これまで『アベンジャーズ』シリーズや『キャプテン・アメリカ』シリーズを撮ってきたルッソ兄弟が続投して担当しています。
また、MCU作品の立役者でもあるのが、製作のケヴィン・ファイギです。
マーベル・スタジオの製作社長でもあるファイギは、史上最も成功した映画プロデューサーと言われています。
というのも、2018年公開の『ブラックパンサー』で、彼のプロデュース作品の全米累計興行収入があのスティーヴン・スピルバーグを抜いて歴代1位となったのです。
あらすじ
前作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも、敗北を喫したアベンジャーズたち。再結集した彼らは、サノスを倒して世界や仲間を救うため、史上最大の戦いに挑む…。
最高の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレ結末
出典:https://www.imdb.com/
※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。
『インフィニティ・ウォー』後の世界
前作『アベンジャーズ/インフィニティウォー』においてアベンジャーズはサノスのと戦いに敗れ、全宇宙の生命体が半分となってしまいました。
それから約20日が経ったころから物語は始まります。
キャプテン・マーベルの登場により、宇宙にいたトニーとネビュラは地球に帰還します。
サノスの死
サノスの居場所を知るネビュラの情報を手がかりに、インフィニティストーン奪還という名のサノスへの復讐(これは文字通りリベンジ)をしにいく一行。
遠くの惑星で農業をしてのんびり暮らすサノスに奇襲をしかけますが、インフィニティストーンは既にサノスが壊してしまっていたのです。
絶望感が漂う中、我慢できないソーはサノスを殺してしまいます。ここまで、上映してから20分ほど。
しかし、サノスを殺しても失われた仲間達は戻りません。やり切れない雰囲気とともに5年が経過するのでした。
5年の経過とアントマン
残されたメンバー達は心に穴を開けたままそれぞれの道へ進んでいました。
そこに量子世界へ言ってから消息を断っていたスコット・ラング(アントマン)が登場します。
彼の醸し出す絶妙なユーモアとアイデアにより、わずかな希望が見えてくるのです。
そしてタイム泥棒計画が始まります。
タイム泥棒計画
マルチバース論に基づいた、いわゆるパラレルワールドへのタイムトラベルで、インフィニティストーンを別次元の世界から借りてこようという作戦です。
この作戦を実行するためには、タイムマシンが必要であり、トニー・スタークの協力が必要不可欠でした。
湖畔で静かに暮らしていたトニーは協力を拒みますが、結果的に力を貸してくれるところがツンデレでいい。
これによりアベンジャーズたちは我々も知っている過去作へタイムトラベルするのです。
ここからは胸熱展開が始まります。
インフィニティ・ストーン回収
6つのインフィニティストーンを回収する過程で、トニー、スティーブ、ソーがそれぞれの時間軸で父親、恋人、母親との再会を果たす流れを映し、涙腺を刺激するシーンが目白押しです。
一方であの苦行を迫られるソウルストーンの回収もまた必要となります。サノスですら苦戦したソウルストーンを今作ではバートンとナターシャが回収に向かいます。
犠牲を必要とするソウルストーンの前で、お互いが自ら犠牲となろうとしますが、最終的にはナターシャが犠牲となってしまいます。
そんな困難を経て、インフィニティストーンの回収に成功したアベンジャーズは、トニーが開発したガントレットを使い、ハルクが体を張って決死の指パッチンをしたことで失われた者たちを蘇らせることに成功します。
もちろんそれで終わることはなく、幸せも束の間、その動きをネビュラの頭の中を通して知っていた過去のサノスたちが現在の時間軸に乗り込んできて、一気に攻めてきます。
最終決戦
そしていよいよ最終決戦が始まります。
今作ですが、この終盤の決戦までの間、ほとんど激しいアクションシーンはありません。前作でのアクション盛り盛りの展開と比べると前半はかなり穏やかです。
しかし、それはサノスに敗れて失意し、アントマンの登場で少しの希望を抱き、再びサノスの軍勢と戦う最終決戦への流れへの布石だと思うと、控えめに行っても最高の展開でした。
最終決戦は言わずもがな最高です。
代表的なものを挙げると
- キャップがムジョルニアを手にするシーン
- 絶妙のタイミングで現れる仲間たち
- 全員でガントレットをリレーしていく展開
- スパイダーマンを守る女性ヒーローたち
- Dr.ストレンジとトニーのやり取り
などなど、瞬きをする暇もありません。
そして、これまでのファンたち全てが待ち望んだ言葉がキャップから放たれます。
「アベンジャーズ、アッセンブル!」
鳥肌を超えて鳥になりました。
サノス軍との激闘の末、Dr.ストレンジが前作で見た1400万605通りの未来において唯一勝つ方法。
それが本作の、まさにこの展開なんです。
トニーはサノスからガントレットを奪還し、覚悟を決めて放ちます。
「I am Iron Man.(私はアイアンマンだ。)」
サノスの軍勢は塵と化し、ガントレットの力を使ったトニーも耐え切れず息を引き取ります。
アイアンマン=トニー・スタークの死。
その後の、トニーの葬儀でのカタルシスは計り知れないものでした。
キャップの記憶
キャップはインフィニティストーンを元の世界に戻すため、一人で過去に戻ります。
ストーンを無事に元に戻し、帰ってきたキャップは老人になっていました。
ファルコンにシールドを託すキャップ。ペギーとはどうなったのか聞かれると、「それは胸の中にしまっておこう。」と答えます。
私たち観客だけは、キャップの中の記憶を見ることができます。
その記憶の中で、スティーブはペギーとの約束をちゃんと守り、幸せそうに一緒にダンスを踊るのでした。
名実ともに最高の映画です
出典:https://www.imdb.com/
これまでのMCUの一つの集大成と感じさせる映画でした。
MCU作品がなぜここまで支持されるのかというと、一つに彼らの人間臭さにあると思います。
彼らはそれぞれ類まれな能力を持っています。ですが、誰もが完璧ではないため、時には衝突したりもします。それでも一人では足りない部分を集まって補完し合う姿にすごく人間味を感じるのです。
その中でもとりわけ、アイアンマンとキャプテン・アメリカ、この2人に主軸を置いた物語だったと改めて感じます。
11年間にも及ぶこの企画の一つの区切りとして、これまでの物語が走馬灯のように記憶が蘇りました。
『アイアンマン』を観た頃、高校生だった僕も気付けば大人になり、MCUの作品たちと共に歩んできたと実感しました。
そして、本作は名実ともに最高の映画であることが証明されました。
2019年7月20日時点で、これまで1位だった『アバター』を抜き、世界歴代興行収入第1位に輝いたのです。
アイアンマンをはじめ、本作や、前作においても、これまでのヒーロー映画としての常識を打ち破った新たな挑戦をしてきたMCUですが、これで一つ報われたという印象を感じました。
MCUに関わった全てのスタッフへの感謝と労いの想いが溢れました。ありがとう。
MCUのフェーズ3は次作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で完結します。

ぜひ合わせてご覧になってください。
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