今回ご紹介する映画は『イエスタデイ』です。
ダニー・ボイル監督による映画で、主人公を除いて世界一有名なバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界を描いた作品。
ビートルズの名曲に乗せて描くラブコメディドラマ。
本記事では、映画『イエスタデイ』をネタバレありで感想・解説・考察をしていきます。
爽やかな読後感のある軽快な一本でした!
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映画『イエスタデイ』の作品情報とあらすじ
『イエスタデイ』
5段階評価
ストーリー :
キャラクター:
映像・音楽 :
エンタメ度 :
あらすじ
イギリスでしがないシンガー・ソングライターをするジャックは、マネージャーである幼なじみで親友のエリーに支えられるものの、全く売れる気配はなく、夢を諦めようとしていた。そんなある日、全世界で数秒間停電が起き、その時に交通事故に遭ってしまう。彼が目覚めると、この世には「ザ・ビートルズ」がいないことになっていた…。
作品情報
タイトル | イエスタデイ |
原題 | Yesterday |
監督 | ダニー・ボイル |
脚本 | リチャード・カーティス |
出演 | ヒメーシュ・パテル リリー・ジェームズ ケイト・マッキノン エド・シーラン |
音楽 | ダニエル・ペンバートン |
撮影 | クリストファー・ロス |
編集 | ジョン・ハリス |
製作国 | イギリス・アメリカ |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 116分 |
予告編
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配信サイト | 配信状況 |
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『イエスタデイ』のスタッフ・キャスト
監督:ダニー・ボイル
名前 | ダニー・ボイル |
生年月日 | 1956年10月20日 |
出身 | イギリス・ランカシャー州 |
監督はダニー・ボイル。
過去にはアカデミー賞作品賞を含む8部門受賞の『スラムドッグ$ミリオネア』や、『トレインスポッティング』シリーズを手がけた、イギリスを代表する映画監督の一人です。
脚本はロマンチックコメディを得意とするリチャード・カーティス。
彼は『ノッティングヒルの恋人』の脚本や、監督業もやっていて『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』なども手がけています。
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主演は、映画初出演&初主演となるヒメーシュ・パテル。
自分で楽器の演奏もするなど、オーディションで歌のスキルの高さを認められただけあって、素晴らしい歌声を披露しています!
ヒロインにはディズニー映画『シンデレラ』のリリー・ジェームズ。
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シンガーソングライターのエド・シーランも、友情出演ではなく、ガッツリ重要な役柄として出演しています。
『イエスタデイ』はビートルズがいない世界を描いた映画
(C)Universal Pictures
誰もが知るはずのビートルズがいない世界
「もしもビートルズがこの世にいなかったら」という、突飛なアイデアの本作。
でも、意外に多くの方が考えたことがあることではないでしょうか。
例えば、ある歌手の楽曲を「もしその人よりも先に、自分が世に出したらどうなるんだろう」といったように。
この映画では、かの偉大なバンド、「ザ・ビートルズ」の存在が自分以外は知らない世界になっている。
そして自分は売れないミュージシャン。それならやることは一つですよね。
「ビートルズの名曲を自分のものとして世の中に発表しよう」
近年はQUEENを題材にした映画『ボヘミアン・ラプソディ』やエルトン・ジョンを題材にした『ロケットマン』など、伝説的なアーティストを描いた映画がヒットしています。
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実はビートルズに関する映画は、本人が出演している映画を含めて多くあります。
それらと比べると、本作『イエスタデイ』はまったく別物で、例えるなら「ビートルズのカバー版の映画」という印象でした。
つまり、ビートルズ本人たちの映像や歌ではなく、カバーした別の人物によって改めてビートルズの素晴らしさを知ることになるのです。
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ感想】映画『イエスタデイ』で消えたものたち
(C)Universal Pictures
消えたものはビートルズ以外にも…
ビートルズが世界から消えてしまう本作。
「ビートルズが誕生していない世界なら、ビートルズに影響された人たちも消えてしまうのでは?」
そう思いますよね。まさにそうなるのが面白いポイントのひとつ。
例えば、“ビートルズの後継”とも言われたりするバンド「オアシス」も存在しなくなっているんです。
さらに、「オアシス」に影響を受けたバンドも消えてしまうので…、そう考えると、音楽の影響力と連鎖を改めて感じるところ。
映画が中盤に差し掛かると、ビートルズ以外にも世界から消えてしまったものが明らかになっていきます。
この設定は余計に感じるところでもありますが…!
これらがどういう意味を持っていたかと言うと、「知っているだけでは本当のものを再現はできない」ということ。
よくある話で、なにかヒットした商品に対して、「アイデアは思いついていた」などと言う人がいますよね。
少し違うかもしれませんが、成功しているものは、タイミングやそれまでの経緯など複雑な事情が絡み合って世の中に受け入れられています。
それを知っているからと言って、例え自分以外が知らない世界であっても真似して成功するとは限らないのです。
実はそれだけではなく、もう1つ無くなっているものがあるように感じました。
本作では、世界からマイナス思考が消えているのです。
これは、私が劇中で感じた違和感の正体でもありました!
具体例を挙げてみます。
ジャックがビートルズ楽曲を盗作していたことについて
中盤で登場する2人もビートルズを知っている人間でした。
描き方は完全に盗作がバレてしまうという流れでしたが、ビートルズを世に広めてくれてありがとうという逆に感謝されます。
ジャックのアルバム会議
ジャックのデビューアルバム会議では、プロデューサーが決めたタイトルに対して何十人といる社員の人たちが誰も意見を言わず拍手して決まるというある種不気味なシーンがありました。
マネージャーのデブラ
エド・シーランのマネージャーもやっているデブラという女性が、今作で一番負のイメージになり得そうですが、彼女は結局自分のお金のためだけということなので、特にマイナス面での働きも感じませんでした。
エリーの彼氏の諦めの早さ
エリーはジャックのプロモーションも手伝ってくれた地元プロデューサー、ギャビンと付き合うことになりますが、ジャックのエリーへの告白の後、すんなりと彼女を諦めているんですよね。
優しすぎる世界!
それでもラストのライブシーンでジャックが正直に話した後の展開には、ビートルズの楽曲でも伝わってくる彼らが目指した世界というものを感じて感動的でした。
ビートルズがいない世界なんて
今作をみて感じたのは、ビートルズのいない世界なんてつまらない。
そして、素晴らしい楽曲は、誰かが伝えていく必要があるのだと痛感しました。
素晴らしい楽曲というものは、楽曲ができるまでのバックグラウンドがあり、その重みが歌う人間から伝わってくるものがあるから心に響く。
ジャックはビートルズの楽曲の背景を知らないため、どれだけ素晴らしい楽曲であってもカバーでしかないのです。
一方で、そんなカバーであってもマーケティング次第でヒットへ導いてしまうという現実も皮肉で面白いところでした。
最後に、重箱の隅的な気になるところをピックアップして終わります。
- 12秒間停電したのはなんで?
- どうしてジャックだけビートルズを知っているの?
- ジャックがいる世界はパラレルワールドなのか?
- ジャックの他でビートルズを知る2人はなぜ知っているの?
- ビートルズ以外にも消えたものがあるのはどういう意味?
設定を活かすためには野暮な質問ですかね。この映画を観終わった後には、ビートルズの楽曲を聴きたくなっていることでしょう。
まとめ:ビートルズはやっぱり偉大
今回はダニー・ボイル監督の映画『イエスタデイ』をご紹介しました。
一風変わった映画ではありますが、ビートルズの楽曲がもつ力というものを改めて感じました。
ビートルズに関して詳しくない方でも全然楽しめますし、もっとビートルズを知りたくもなります。
エド・シーランも素晴らしいミュージシャンです!
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