今回ご紹介する映画は『アップグレード』です。
リー・ワネル監督によるSFアクション映画で、謎の組織に愛する妻を殺された男の復讐劇を描いています。
- 予備知識ゼロで楽しめる
- 95分という短い上映時間
- テンポの良い展開が飽きさせない
上記のようにコンパクトかつ面白さもあって、何気なく見た映画が良作だったというパターンのいい出会いとなりました。
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映画『アップグレード』の作品情報とあらすじ
作品情報
原題 | UPGRADE |
---|---|
監督 | リー・ワネル |
脚本 | リー・ワネル |
出演 | ローガン・マーシャル=グリーン メラニー・バレイヨ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2018年 |
上映時間 | 95分 |
おすすめ度 | [jinstar3.5 color="#ffc32c" size="16px"](3.5点/5点) |
あらすじ
近未来で妻のアシャと穏やかに暮らしていたグレイは、突如現れた正体不明の組織に襲われ、妻は殺され、グレイは全身マヒになってしまう。
悲しみに沈む中、ある科学者から実験段階にある人工知能チップ“STEM”を肉体に埋め込む手術を提案され、彼は受けることにする。
すると、動かなかった体が動けるようになり…。
映画『アップグレード』のスタッフ・キャスト
『ソウ』脚本と『ゲット・アウト』のプロデューサーのタッグ
本作の監督であるリー・ワネルは、名作スリラー『SAW/ソウ』の脚本を務めています。
そして、製作には『ゲット・アウト』『US/アス』『ハッピー・デス・デイ』などの名作スリラー映画を手掛けるプロデューサー、ジェイソン・ブラムが担当しています。
このスリラー映画の夢のタッグとも言えるスタッフが制作しただけあって、非常に面白い作品となっています。
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また、リー・ワネル監督の最新作『透明人間』もかなり面白い作品になっているので合わせてチェックしてみてください。
キャスト
ローガン・マーシャル=グリーン
主演を務めたローガン・マーシャル=グリーンは、そこまで知名度の高い俳優ではありませんが、AIに体を翻弄されるという役柄を上手く演じています。
本作はマーベル映画の『ヴェノム』とプロットが似ている点があるのですが、その主演だったトム・ハーディと顔も似ているというのもまた面白いですね。
【ネタバレ感想】人間×何かのコンビは鉄板
※以下、映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。
AI版『ヴェノム』
本作は、全身マヒとなった主人公がスーパーAIの「ステム」を埋め込まれたことで動ける体になり、アクションしていくという
こういった「人間×何か」という映画はよくある題材で、マーベル映画の『ヴェノム』なんかもすごく似ていますね。日本でいうと『寄生獣』とかにも通じるところがありました。
特に『ヴェノム』とはよく似ていて、やり取りのユーモアや体の主導権の話なんかも「AI版ヴェノム」という表現がすごく合っている気がします。
ただ、『ヴェノム』ではまったくと言っていいほど、グロいシーンが描かれなかったのですが、本作では適度にグロもあり、良いスパイスとなっています。
ラストのひと捻りが上手い
95分という短い尺ながら、話を広げすぎずにコンパクトにまとめていることが上手い演出でした。
- グレイ:主人公
- アシャ:グレイの妻。襲撃にあって殺される。
- コルテス:事件を担当する刑事
- エロン:天才エンジニアでありステムの開発者
- フィスク:グレイ襲撃事件のリーダー
主な登場人物が上記の通り少ないので、この中でどう展開するのかがキモになってきます。
グレイ襲撃のリーダー、フィスクとの戦いが終わり、開発者のエロンが黒幕であるように展開していきますが、すべてステムが1人で計画したことだったと分かるのです。
このひと捻りのオチがあることで、まさしく"アップグレード"されたAIの暴走という意味では非常に上手い演出になっていました。
展開で言うと人間がAIに完全に乗っ取られるというバッドエンドなのですが、思わず「上手いなぁ」と感心してしまい、バッドエンド感がなかったのも印象的です。
低予算映画における差別化アイデアの見本
SFアクション映画は他のジャンルに比べて予算がかかりがちなので、低予算になると一気にチープさが目立ってしまう作品も多々あります。
その中で、本作は低予算ながらアイデアで上手く差別化を図って成功しています。
具体的に言うと、先述した『ヴェノム』的プロットだったり、復讐劇の展開で言うと『ジョン・ウィック』的でもあり、アクションにおいては『リベリオン』のガン=カタのところもあります。
こういった適度な既視感と、監督自らの『SAW/ソウ』のサプライズ演出を加えることで上質なB級映画になっているのです。
『アップグレード』は予備知識ゼロで楽しめる上質B級映画
『アップグレード』は低予算という枠組を上手く活用した上質なB旧映画でした。
こういった期待値がそれほど高くない映画が面白いときの高揚感はたまらないですね。
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