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海外ドラマ

シリーズ完結『アンブレラ・アカデミー』シーズン4ネタバレ解説・考察

今回ご紹介する映画は『アンブレラ・アカデミー』シーズン4です。

最終シーズンはどんな内容?

  • 世界の滅亡の原因は何だったのか
  • 世界を救うことはできるのか
  • アンブレラ・アカデミーの兄妹たちの運命はどうなる?

本記事では、ネタバレありで『アンブレラ・アカデミー』シーズン4を観た感想・考察、あらすじを解説。

『アンブレラ・アカデミー』シリーズでは、毎シーズン世界の滅亡と回避を繰り返してきました。シーズン3では、ハーグリーブズ卿による「宇宙リセット」が行われ、兄妹たちは能力を失ってしまいました。

宇宙リセット後の世界では、ハーグリーブズ卿が巨大企業のトップとして実権を握り、彼の妻であるアビゲイルは病死しておらず、生きています。

最終シーズンとなるシーズン4では、新たに兄妹たちを脅かす「キーパーズ」という組織が登場します。一体、アンブレラ・アカデミーの兄妹たちの運命はどうなるのか。見届けましょう!

まめもやし
まめもやし

Netflixの中でも特に好きなシリーズがついに完結!賛否両論必至の最終シーズンでした!

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4作品情報・配信・予告・評価

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4

アンブレラ・アカデミー シーズン4 ※完結

あらすじ

能力を失ったアンブレラ・アカデミーの兄妹たちは、それぞれ普通の生活を送っていた。そんな中、「キーパーズ」と呼ばれる謎の組織が現れる…。

5段階評価

予告編

↓クリックでYouTube が開きます↓

作品情報

タイトル『アンブレラ・アカデミー』シーズン4
原作ジェラルド・ウェイ
製作国アメリカ
製作年2024年
話数全6話

動画配信サービス

配信サイト配信状況
Netflix

Netflix


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ネタバレあり

以下では、『アンブレラ・アカデミー』シーズン4の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。

【ネタバレ感想・考察】ファンとして悲しくなるラストと最終シーズン

Netflixドラマ『アンブレラ・アカデミー』シリーズがついに完結しました。2019年に始まるやいなや、『ストレンジャー・シングス』に次ぐNetflixで最も視聴されたシリーズにもなり、かくいう私も、この作品はNetflixオリジナルドラマの中でも、特に好きな作品のひとつです。

一方で、最終シーズンの締めくくり方は、ファンの1人として悲しさと残念さが残ります。

なぜ最終シーズンは“たった6話”だったのか

『アンブレラ・アカデミー』シリーズのエピソード数は、シーズン1からシーズン3までは各10話でしたが、最終シーズンは一番少ない6つのエピソードです。なぜ最終シーズンにも関わらず、6話になってしまったのか。

Hollywood Reporterのインタビューによると、「Netflix側からの要望で6話になった」ことを明かしています。

このシリーズのショーランナー、脚本家であるスティーブ・ブラックマンは、事実無根であるとして疑惑を否定しているものの、ローリングストーン誌の記事で、製作現場でのいじめやスタッフのアイデア盗用、性差別、同性愛嫌悪、トランスフォビア発言を繰り返し、有害な職場環境を作り上げていたとして告発されています。

『アンブレラ・アカデミー』シリーズといえば、真っ先に思い浮かぶのはキャラクターの魅力でしょう。アンブレラ・アカデミーの兄妹たちをはじめとして、クセのある敵キャラクターまで、風変わりで愛すべきキャラクターたちの予測不能な物語に夢中になりました。

そう考えると、やはりメインキャラクターが8人(アンブレラ・アカデミーの7人とライラ)の大人数であるため、最終シーズンの6つのエピソードでそれぞれのキャラクターアークを描き切るには、どうしても時間が足りないのです。

最終シーズンだけど、モヤモヤする

最終シーズンがモヤモヤしてしまう要因のひとつに、未解決のままに終わってしまうことや、「なぜそうなった」と感じてしまう要素が多いことが挙げられます。

心残りポイント

  • レイモンドがアリソンのもとを去った理由が不明
  • スローンが消えた理由とルーサーが特に気にしていないこと
  • ディエゴとライラの関係悪化
  • 5号とライラの不倫は必要なかった
  • クラウスだけがメインストーリーと無関係に見える

上記のように、本シリーズの魅力はキャラクター主導であるにも関わらず、これまで積み上げてきたキャラクターの魅力が損なわれてしまうような変化が描かれています。

シーズン4は、ハーグリーブズ卿が宇宙をリセットしてから6年後が舞台となりますが、その6年間に何が起きたのかは一切描かれていません。レイモンドはなぜかアリソンの前から姿を消し、スローンもまた行方不明のままです。6年が経過しているとはいえ、ルーサーがスローンをあまり気にかけていないのは不自然に感じます。

ディエゴとライラは子供に恵まれ、家庭を持っていますが、子育てが原因で夫婦関係は冷え切っているようです。5号とライラの不倫も、ディエゴとの関係悪化を引き起こすためのプロットとしか思えません。

これまでのキャラクター性を考えれば、そもそも5号がライラと不倫するとは考えにくいです。

5号は人類滅亡後、1人で40年を過ごし、そのトラウマからマネキンのドローレスを話し相手にして精神を保ってきました。その経験があるからこそ、彼は家族がバラバラにならないように必死に努めてきました。そんな5号がディエゴを裏切り、不倫に走るとは思えませんし、また、5号に両親を殺されたライラがそのような行動を取るとも思えません。

さらに、地下鉄に乗って無数の時間軸が混ざり合うというプロットも必要だったのか疑問です。別の時間軸が描かれる場面もわずかに過ぎず、物語にあまり貢献していないように感じます。

ディエゴ役のデイビッド・カスタニェーダがUs Weeklyのインタビューで以下の発言をしていましたが、まさに同意見でした。

腹が立った。(ショーランナーの)スティーブと何度か話したよ。「なあ、本当にこんなことが起きなきゃいけないの?」って思ったよ。

最終シーズンのラストは「最悪」としか言えない

シェイクスピアが「終わり良ければ全て良し」と書いたように、いろいろな不満点があったとしても、物語の締めくくり方が良ければ満足できるはずです。しかし、『アンブレラ・アカデミー』シリーズのラストは、紛れもなく「バッドエンド」そのものでした。

アンブレラ・アカデミーの兄妹たちが辿り着いた結論は、自己犠牲的な存在の消滅です。こんなの、あまりにも悲しすぎるって。

繰り返しますが、このドラマの魅力はキャラクターにあります。たとえプロットが散漫でも、地球滅亡を前にして、兄妹たちがケンカをしたり、ダンスを踊ったり、自分勝手な行動をしていても、「アンブレラ・アカデミーらしさがあっていい」と思えるのです。

シーズン2はまさにその象徴と言えるシーズンで、最高でした。その後のシーズン3は、スパロー・アカデミーの登場や彼らの雑な扱いなど不満点も多かったものの、地球滅亡を前に、ルーサーとスローンが結婚する空気の読めなさと、なんだかんだで楽しむ兄妹たちの様子が「らしさ」を感じさせて良かったです。

しかし、シーズン4はどうでしょう。これまでのような「アンブレラ・アカデミーらしさ」が感じられないのです。

血縁関係のない兄妹たちは、ハーグリーブズ卿のエゴによって引き寄せられ、彼の家父長的な支配のもとでトラウマを植え付けられてきました。彼らは問題だらけで、家族も機能不全に陥っていますが、それでもそれぞれが個性を活かし、どうにか生き延びている。それがとても大事なのです。

本シリーズのラストが描いたのは、「アンブレラ・アカデミーがいなくなることで、世界を元の姿(オリジナルの時間軸)に戻すこと」でした。ラストシーンでは、悪名高きハーグリーブズ卿がナレーションで「普通の日」と語ります。これは、たとえ製作側に意図がなかったとしても、個性や異端、マイノリティの排除を連想させます。

このシリーズの最たる魅力だったキャラクターの個性が、まるで不要であるかのように描かれているのです。エンドクレジットの後に申し訳程度に映される8つのマリーゴールドも、正直、気味の悪い余韻を残しました。

『アンブレラ・アカデミー』のキャラクターや、彼らを演じるキャストが好きだからこそ、最終シーズンには有終の美を飾ってほしかった。しかし、エピソードが少なく描ききれておらず、キャラクターが疎かにされるような幕引きになっていることが、悲しくて仕方ありませんでした。

第1話:願いをかなえることの耐えられないつらさ "The Unbearable Tragedy of Getting What You Want"

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4第1話/乾杯するアンブレラ・アカデミーの兄妹
(C)Netflix

6年後の世界

宇宙リセットから6年が経過した2025年、ルーサーは、ディエゴとライラの娘グレースの6歳の誕生日パーティーに、ヴィクターが来るかどうか確かめるために電話をかける。ヴィクターは、カナダのノバスコシア州でバーを経営している。アンブレラ・アカデミーのメンバーたちは能力を失いながらも、それぞれ何とか生活していた。

ルーサーは宇宙飛行士のコスプレをしてストリップ・ダンサーとして働いている。ディエゴ宅配ドライバーとして荷物の配達で忙しい。アリソンは映画スターではなく、洗剤のCMに出演している。クラウスは完全にシラフになり、潔癖症となっている。暗号通貨詐欺で服役していたベン刑務所から出所し、ルーサーに迎えられ、しぶしぶパーティーの誘いに応じる。

5号CIAのエージェントとして「キーパーズ」という名のカルト集団を調査していた。彼らは「時間軸の修正」を主張しており、アンブレラ・アカデミーが世界を変えた時間軸(シーズン1のタイムライン)の記憶を断片的に共有していた。しかし、5号のCIAの上司であるランス・リボンズ副長官は「いかれた集団」と言って興味を示さない。

数年ぶりの再会

クラウスはアリソンの家に居候しており、クレアをグレースの誕生日パーティーに連れて行くよう頼むが、自分は行こうとしない。アリソンは宇宙リセットの原因の一部が自分にあるため、他のメンバーに顔向けできないと感じていた。

アンブレラ・アカデミーの兄妹たちは久々の再会を果たすが、会話はぎこちない。ディエゴはライラが何かを隠していることに気がかりな様子だ。

ライラは駐車場でアリソンを見つけ、一緒にタバコを吸った後、アリソンをパーティー会場に連れて行く。ルーサーは気まずくなった空気を明るくしようと、から元気に振る舞うが、裏目に出てしまう。

一方、ヴィクターは遅れて会場に到着するが、建物に入る前に見知らぬ男に話しかけられ、スタンガンで撃たれて連れ去られる。

タイムラインの浄化

パーティー後、ライラは読書会に参加すると言って会場を後にする。彼女はナンシーと名乗り、キーパーズの会議に参加していた。そこへ潜入捜査でやってきた5号が現れる。ライラは、5号とは異なり、子育ての息抜きとしてこの集まりを利用していることがわかる。

ジーン・ティベドーとジーン(夫)の夫婦はキーパーズのリーダーであり、今や彼らの支持者は全国に広がっている。キーパーズは、異なる時間の記憶を持つ原因を「アンブレラ効果」による「タイムライン病」と呼んでいる。

ジーン夫妻は、「浄化(The Cleanse)」を行う必要があると強調する。つまり、タイムラインの終わりか修復をもたらす必要があるという考えだ。

会議の後、5号とライラはカフェでキーパーズについて話し合う。ライラの行動を不審に思っていたディエゴは、ライラが謎の男と浮気していると考える。

マリーゴールドで乾杯

ルーサーは、ヴィクターを誘拐した人物からの身代金要求の手紙を発見し、兄妹たちは手紙の送り主であるサイ・グロスマンのもとへ向かう。

サイは、娘のジェニファーがキーパーズと関わりを持ってから行方不明になっていることを明かし、彼女を探してほしいと頼む。5号は、ジェニファーの持ち物からマリーゴールドの瓶を見つけ、ジェニファー捜索に同意する。

アンブレラ・アカデミーのメンバーは日本の鉄板焼レストランに集まり、マリーゴールドの液体を飲んで力を取り戻すべきかどうかを議論する。全員が能力を取り戻す必要はないと同意するが、ベンだけは意見が異なっていた。

ベンは密かに全員のグラスにマリーゴールドの液体を注ぎ、乾杯させる。その後、一人で「あの世で会おうぜ、クソ野郎ども」と笑みを浮かべる。

第2話:ジーンとジーン "Jean and Gene"

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4第2話/ドライブするアンブレラ・アカデミーの兄妹
(C)Netflix

ゲロまみれのドライブ旅行

重い二日酔いで目覚めたルーサーは、上司にドラッグを疑われながらも、いつも以上のパフォーマンスで客を沸かせる。しかし、服が破けてゴリラのような体が露出するまで、自分の能力が戻っていることに気づいていなかった。兄妹たちが全員、二日酔いで気分が悪い中、能力が戻っていることに気づき、アカデミーに集合する。

ライラは目からレーザーが出るようになっていたが、コントロールの仕方がわからず困惑している。すると、ベンが現れ、マリーゴールドを密かに盛ったことを白状したため、兄妹たちは激怒する。一方、クラウスだけはマリーゴールドを飲まずに捨てており、能力が戻っていないことが判明する。

兄妹たちはサイのもとに向かうが、彼の姿はすでになく、代わりにメイン州ニュー・グランプソンの町を丸で囲んだ地図を見つける。他の選択肢がないため、兄妹たちはその町までドライブすることに決める。

車内ではPingfongの『ベイビー・シャーク』が鳴り止まず、二日酔いも重なり、兄妹たちは次々に嘔吐してしまう。ディエゴは5号に、ライラが浮気していると思っていることを打ち明けるが、5号はライラをかばい、ディエゴを安心させる。

ニュー・グランプソンでの急襲

ニュー・グランプソンに到着すると、兄妹たちは二手に分かれてサイの捜索を始める。ヴィクターは今の生活に満足していることを明かし、アリソンがハーグリーブズ卿と取引したことに理解を示す。ベンは一人でダイナーに入るが、店主の女性町の保安官に無礼な態度を咎められ、店を出ていく。しかし、店主の女性に呼び止められると、二人は身の上話をし、打ち解ける。

町の広場で、5号、ライラ、ディエゴの三人が話していると、5号が町の男からの視線を感じる。間もなく、町の人々が銃を手に現れ、兄妹たちに襲いかかる。5号が瞬間移動すると、地下鉄の駅に飛ばされる。駅で列車に乗り込み、次の駅で降りて地上に上がると、同じ場所の異なる時間軸にいることに気づく。

ディエゴとライラは口喧嘩をしながらも敵を返り討ちにする。一方、車で待機していたクラウスのもとに助けを求める女性が現れる。クラウスは彼女をジェニファーだと勘違いするが、他のメンバーが駆けつけて彼女がジェニファーではないことが明らかになると、その女性は銃でクラウスの胸を撃ってしまう。ジェニファーは、ベンが出会ったダイナーの店主だった。

ジェニファーとは何者か

ルーサーは、襲ってきた人間たちが着ていた服がハーグリーブズ卿のものであることに気づく。兄妹たちは襲撃犯たちを返り討ちにしつつ、ベンと一緒にいたジェニファーも連れて町から逃げ出す。

クラウスは能力を取り戻したくないと言うが、命を救うためには仕方なく、アリソンがマリーゴールドの液体をクラウスの胸の傷に注ぐ。

ディエゴはジェニファーを父親のサイのもとへ返すと約束するが、彼女は状況を理解していない様子だ。すると突然、別の車が衝突してくる。車が横転する中で、ジェニファーとベンの手が触れると、二人の手が何らかの力で光りだす。

車をぶつけたのは、ジーンたちだった。彼らはジェニファーを連れ去っていく。

第3話:イカと少女 "The Squid and the Girl"

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4第3話/アリソンとヴィクター、ルーサー
(C)Netflix

ダイオウイカと少女

1995年1月23日、ケンジントン埠頭で二人の漁師がダイオウイカを釣り上げたというニュースが放送される。インタビュアーが漁師に質問していると、イカの中に何かがいることに気づく。イカを切り開くと、中から少女が現れる。少女は困惑した表情で「浄化」と口にする。人だかりの中にはハーグリーブズ卿の姿もあった。

5号とライラは、兄妹たちにキーパーズの存在を明かす。クラウスは能力が復活したことに腹を立てて、その場を去っていく。ベンは自分の腕が光っていることに気づき、ジェニファーを探しに出かける。

兄妹たちは、ハーグリーブズ卿がジェニファーを町に閉じ込めていた可能性を考え、その理由を推測する。ライラはディエゴに、カフェで一緒にいた男が変装した5号であることを明かすが、ディエゴは嘘をつかれたことや、配達の仕事への不満が重なり、ライラに対する苛立ちをあらわにする。

ジェニファー事件

ディエゴ、ライラ、5号はキーパーズの本部に向かい、情報を探し始める。ライラは5号の能力をコピーし、二人は地下鉄の駅にテレポートする。5号が西行きの列車に乗って別の時間軸に行ったことを明かすと、ライラは東行きの列車に乗り、行き先を調べることを提案する。一方、ディエゴはキーパーズのゴミ箱から「浄化」に関するファイルを見つける。

西行きの列車で外に出た5号は、そこがヴィクターが月を破壊した黙示録のタイムラインであることに気づく。すると間もなく、誰かが二人を狙撃し始める。5号はそれが40年間黙示録の世界で生き抜いてきた自分であることに気づく。二人は地下鉄の駅に逃げ戻っていく。

ライラと5号がキーパーズ本部に戻ると、ディエゴは発見したファイルを見せる。その中には、2006年10月14日に「ジェニファー事件」と書かれたアンブレラ・アカデミーの書類があった。その日はシーズン1のタイムラインでベンが死んだ日だった。ディエゴは、ジェニファーとベンに何らかの関係があると推測する。

ベンとジェニファー

ジェニファーはジーン夫妻のもとで目を覚ます。彼らは「浄化」について質問するが、彼女は何のことかわからない。

一方、ベンの前にサイが現れる。ベンはニュー・グランプソンで起きたことを伝え、ジェニファーのことが頭から離れないこと、彼女がジーン夫妻に連れ去られたことを明かす。

するとサイはベンの耳元で、「彼女を見つける手がかりはすでに持っている。自分の体の声に耳を傾けろ」と伝える。その瞬間、ベンの顔が赤く光りだし、ジェニファーも同様に光り始める。

ジーン夫妻は、ジェニファーに時間軸が混合している証拠品を見せ、「正しいタイムラインを取り戻す鍵は彼女にある」と言うが、ジェニファーはその意味を理解できない。

ジェニファーは二人が狂っていると感じ、逃げようとするが、彼らがダイオウイカを見せると、彼女は何かを思い出したようにショックを受ける。ジーン夫妻は、ジェニファーを納屋に閉じ込めたまま、その場を去っていく。

その後、ベンはジェニファーの場所を見つけ、触手でボディガードたちを皆殺しにしてジェニファーを連れ出していく。ジーン夫妻はベンが現れたことに気づくが、二人が逃げるのを見送る。

クラウスの災難

クラウスはアリソンの家に帰り、クレアの貯金箱を割って中身を手に入れる。しかし、クレアに見つかり口論になると、クラウスは家を出ていく。

その後、クラウスはかつて借金をしていたクインに見つかり、彼に銃で撃たれる。撃たれたことでクラウスの蘇生能力が発動し、それを目撃したクインは、クラウスの能力を利用して借金を返そうと画策する。

書き換えられた記憶

ヴィクター、ルーサー、アリソンはハーグリーブズ卿の屋敷に向かい、建物内でアビゲイルに出迎えられる。その後、ハーグリーブズ卿が現れると、彼らはニュー・グランプソンで何が起こったのか説明を求める。ヴィクターが怒って能力を発動しながら立ち上がると、ハーグリーブズ卿は兄妹たちが能力を取り戻したことに気づく。

ハーグリーブズ卿は、ジェニファーをアンブレラ・アカデミーから守るために町に匿っていたこと、彼女がアンブレラ・アカデミー全員を合わせたよりも強い力を持っていることを明かす。すると、ディエゴ、ライラ、5号が合流し、ベンについての疑問を問い詰める。

ディエゴはキーパーズで見つけたファイルを兄妹に渡し、ベンが亡くなったジェニファー事件に鍵があると伝える。ルーサーはベンの死因を知っていると言うが、説明しようとすると、うまく説明できないことに気づく。他の兄妹たちも同様で、5号はハーグリーブズ卿が記憶を書き換えたと推測し、彼に妹たちの書き換えられたベンの記憶を取り戻すように命じる。

ルーサー、ディエゴ、アリソン、そして任務に行っていないヴィクターも志願して加わり、記憶復元機械に接続される。ライラはディエゴに嘘をついたことを謝罪しつつ、距離が必要だと告げる。ハーグリーブズ卿が機械を起動させると、四人に書き換えられた記憶が流れ込む。

第4話:浄化 "The Cleanse"

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4第4話/世界が崩壊した時間軸にやってきた5号とライラ
(C)Netflix

ベンの死の真相

ルーサー、ディエゴ、アリソン、ヴィクターは、ベンが亡くなった日の記憶をたどる。ハーグリーブズ卿は、子どもたちがミッションに出る前に「コンテナは開けるな」と指示するが、ベンは任務中にコンテナから声が聞こえたため、命令を無視してコンテナを開けてしまう。コンテナの中にはジェニファーがいて、ベンは彼女を救い出そうとするが、兄妹たちは反対する。

ルーサーがハーグリーブズ卿に問題が発生したことを報告する間もなく、ベンはジェニファーをコンテナから連れ出そうとする。しかし、二人は背後からハーグリーブズ卿に撃たれて殺されてしまう。ルーサー、ディエゴ、アリソン、ヴィクターは目を覚まし、ベンの死因がハーグリーブズ卿であることを知る。

ハーグリーブズ卿は、ベンとジェニファーを殺さなければ、人類滅亡につながる連鎖を引き起こしていただろうと説明するが、兄妹たちは激怒する。するとアビゲイルが「すべて自分のせいだ」と主張する。彼女は数年前、宇宙の核となる新しい元素「マリーゴールド」を開発したことを明かす。しかし、その際に「デュランゴ」という第二の粒子が生成されてしまい、マリーゴールドとデュランゴが触れ合うと世界を消滅させる反応が始まってしまうという。これが「浄化」だ。

アビゲイルは、デュランゴがジェニファーの体内にあるため、彼女とアカデミーの兄妹たちが接触しないように遠ざけてきたという。しかし、ルーサーはすでにベンが感染していたことを明かす。ハーグリーブズ卿は、ベンを殺す必要があると告げるが、兄妹たちは反対する。ヴィクターはハーグリーブズ卿を能力で押さえつけ、すべての原因が彼にあると言い放つ。アビゲイルがヴィクターをなだめると、警備員がベンの居場所が見つかったことを報告しにやってくる。

ベンを助ける方法

兄妹たちはジーン夫妻の家に向かい、現場を調べ始める。ライラは5号に対して、誰も殺さずに解決する方法があるはずと主張し、タイムトラベルを使ってジェニファー事件でベンとジェニファーが接触しないようにすればいいと提案する。

ディエゴはライラに、距離を置きたいと言った理由を説明するよう求める。ライラは、ディエゴが自分でストレスを発散させず、不平不満を言うことで結婚生活を苦しくしていると伝える。

一方、5号はCIAの上司であるランス・リボンズ副長官に、ルーサーとディエゴをCIA本部へ案内するよう依頼する。ランスはそれが二人の世話係の役目だと認識している。アリソンはクラウスと話すために家に電話をかけるが、クレアが電話に出たことで異変に気づく。彼女は急いで自宅へ戻り、クレアとクラウスの関係について話し合った後、クラウスを探しに行くことで同意する。

ヴィクターはレジナルドに対し、ベンの体内からマリーゴールドを取り除くことで彼を救えると主張するが、ハーグリーブズ卿は乗り気ではなく、人間を劣等種と呼び、家族の繋がりが無意味だと主張する。腹を立てたヴィクターは、「どの時間軸でもあんたはクソ野郎だ」と言い放ち、去っていく。

急行列車のタイムトラベル

別の場所では、ジーン夫妻の前にサイが偽名を使って現れる。

5号とライラは地下鉄の列車に乗って別のタイムラインへ移動し、そこからタイムトラベルして2006年10月14日へ向かう。アカデミーに行き、ミッションへ行く前のベンを止めようとするが、そこにあったのは「フェニックス・アカデミー」であり、間違ったタイムラインにいることが判明する。

二人は駅に戻り、別の列車に乗り込む。しかし、降りるはずの駅を通り過ぎてしまい、列車のアナウンスが「急行列車」であることを告げる。

クラウスの生き埋め

クラウスはクインへの借金返済のため、霊媒師として働いていた。ある日、クラウスは夫を亡くした女性に出会い、彼女の夫を呼び出して会話をする。しかし、その女性が再び訪れると、今度は夫の隠し金を見つけるよう要求される。クラウスは隠し金の場所を聞き出すと、監禁場所から脱走し、金を横取りしようと墓地へ向かう。墓地で隠し金を見つけたクラウスだが、そこへ銃を構えた依頼女性と二人の男が現れる。彼女はクラウスの嘘を見抜いており、尾行していたのだ。

その時、クインが部下を連れて現れ、銃撃戦が始まる。クラウスは銃撃戦が終わるまで墓地の中で身を潜めていた。銃撃戦後、全員が死んだと思われたが、クインだけが生き残っていた。クインは金を横取りし、クラウスは棺桶に入れて埋められてしまう。

運命を感じる二人

ベンとジェニファーはホテルへ移動し、隣の部屋の壁越しに語り合う。二人はお互いのことが気になって仕方ないと伝え合う。ジェニファーが家族に捨てられ、イカの中から発見された過去を打ち明けると、ベンは自分がタコのような触手を持っていることや家族(スパローアカデミー)を失ったことを話し、二人は共通点を運命だと感じる。

その後、ジェニファーはベンの部屋に向かい、二人は情熱的にキスをする。二人がベッドに倒れ込むと、部屋の中から赤い波動が広がり、その反動で駐車場の車のアラームが鳴り響き、ホテルのガラスが割れ、ホテルのコンシェルジュが黒い液体を吐いて死亡する。

第5話:6年と5ヵ月と2日 "Six Years, Five Months, and Two Days"

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4第5話/電車内でやつれた表情のライラと5号
(C)Netflix

浄化の第一段階

ヴィクターとハーグリーブズ卿は、ベンとジェニファーがいたホテルに到着する。コンシェルジュの死体と破壊されたホテルの様子を目撃したハーグリーブズ卿は、これが「浄化」の第一段階に過ぎないと言う。

一方、ベンとジェニファーは逃避行の途中でガソリンスタンドに立ち寄る。そこでベンはジェニファーに結婚しようと提案する。しかし、ハーグリーブズ卿の手下が二人の居場所を発見し、ヴィクターはガソリンスタンドの電話ボックスからベンに電話をかけ、世界が終わることを伝える。ヴィクターはジェニファーと離れるよう説得するが、ベンは聞くつもりはない。

5号とライラの生活

過去に戻り、ベンがジェニファーに会うのを阻止しようとする5号とライラだったが、途中で複数の時間軸をさまよい続け、帰り道がわからなくなってしまう。

ライラと5号は6年5ヶ月と2日が経っても家に帰れないままだ。ライラは家に帰ることを諦めたくないと主張するが、5号は休息とベッド、シャワーが必要だと主張する。

その後、二人はイチゴや植物を育てながら平和に過ごし、その中で初めてキスをする。5号はライラのためにブレスレットを作って贈る。ある日、5号が物資を探しに地下鉄の駅に行くと、自分が書いた手帳を発見する。そこには帰る方法が記載されていた。しかし、ライラが5号を追ってやってきたため、5号はその情報を隠す。

ライラは7年目の記念に5号へプレゼントを贈る。罪悪感を覚えた5号は、5ヶ月前に帰る方法を見つけていたことを打ち明ける。ライラは黙っていたことに腹を立て、すぐに帰ろうとするが、5号は彼女に「帰れば破綻した結婚生活に戻ることになる」と伝える。

ライラは、5号との関係が生き延びるためのものだったと告げ、子どもたちのために帰らなければならないと主張する。

アリソンとクラウス

アリソンとクレアはクラウスを探しに行き、彼が監禁されていた場所に侵入する。そこでクインに見つかると戦いが始まるが、間一髪のところでクレアがアリソンを助ける。

アリソンはクインの睾丸を爆発させ、クラウスの居場所を吐かせる。その後、アリソンとクレアは犬の墓地でクラウスを発見し、棺を掘り出して彼を救出する。

ディエゴとルーサー

ディエゴとルーサーは、CIAのオフィスに案内される。ディエゴは、自分がCIAのエリート部署に配属されたと感じ、ついに望むような仕事ができると胸を躍らせる。しかし、エージェントの一人から、それが事務作業の部署であることを知らされ、ショックを受ける。ディエゴはライラと話そうと家に電話をかけるが、彼女はいない。

一方、ルーサーがCIAのオフィスを探索していると、ランスに見つかり、ディエゴのもとへ連れて行くと言われる。しかし、ルーサーはランスの腕にある傘のタトゥーに気づき、彼がキーパーズの一員であることを察知する。

その後、ルーサーはエレベーター内でエージェントたちに囲まれるが、返り討ちにして殴り倒し、ディエゴと合流する。すると間もなく、エージェントたちが再び現れ、二人に襲いかかる。二人は協力して戦うが、数に圧倒され、最終的には逃げざるを得なくなる。

サイの正体

ヴィクターとハーグリーブズ卿が車を走らせていると、道路の真ん中で2台の車が炎上しているのを発見する。外に出て確認しようとすると、森の中から傭兵たちが現れ、襲いかかってくる。ヴィクターは腕を撃たれて負傷するが、能力を使って敵を一掃し、道を塞いでいた車を動かし、二人は現場から走り去る。

ヴィクターに助けられたハーグリーブズ卿は、別の時間軸の自分がヴィクターを不当に扱っていたことが間違いだったと認める。

一方、ベンとジェニファーは車で移動しているが、ジェニファーの顔の一部が赤く光り始め、苦しそうにしている。痛みが増すジェニファーはベンに車を止めるよう伝え、二人は建設中のデパートに入る。キーパーズの一人が二人の居場所を目撃し、報告していた。ベンが試着室で横になるジェニファーの隣に横たわると、ベンの顔も赤く光り始める。

ファストフード店では、サイがアンブレラ・アカデミーよりも先にベンとジェニファーを見つける必要があると伝える。しかし、サイを怪しんだジーン(夫)が銃で脅して追い払おうとするが、サイはジーン(夫)に触手を突き刺して殺害する。

ジーン(夫)が死ぬ間際にサイの顔の皮を引き剥がすと、サイの正体がアビゲイルであることが判明する。アビゲイルはジーン(夫)の体を乗っ取り、店内にいるもう一人のジーンのもとへ戻っていく。

もう一人のジーンは、夫の様子がおかしいことに気づきながらも、キーパーズの一人がベンとジェニファーを見つけたと報告すると、メンバーを招集するよう提案する。

第6話(最終話):すべての終わり "End of the Beginning"

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4第6話/輪になるアンブレラ・アカデミーの兄妹たち
(C)Netflix

ジーンの裏切り

Museの「Map of the Problematique」が流れる中、キーパーズのメンバーが武器を手に、ベンとジェニファーがいるモールの前に集まる。ジーン夫妻が演説で彼らを鼓舞する中、外の様子を確認するベンの顔は、焼けただれたように腫れ上がっている。

ヴィクターとハーグリーブズ卿がモールの前に現れ、ジーン夫妻と交渉しようとするが、ジーン(アビゲイル)はハーグリーブズ卿に対する不満をぶつける。ジーン(夫)になりすましたアビゲイルが、夫への怒りをぶつけていることは明らかだが、誰もそれに気づいていない。

もう一人のジーンは、ジーン(夫)の様子がおかしいことを指摘し、二人は口論を始める。するとジーン(アビゲイル)は、キーパーズの一人から刀を奪い、ジーンを殺してしまう。キーパーズたちはショックを受けるが、ジーンはジーンが裏切ったと主張する。

再集結と気まずい空気

CIAから脱出したディエゴとルーサーは、ディエゴの家に戻る。ディエゴはライラが行方不明であることを知り、家族が彼女の居場所を知らないと聞いて驚く。

その後、ライラと5号が帰還するが、ライラは子どもたちとの再会を不安に感じている。5号は、彼らにとっては数時間しか経っていないと伝え、ライラを安心させる。ディエゴはライラとの再会を喜び、ライラも子供たちと再会して喜ぶ。クラウス、アリソン、クレアも到着し、再び家族が一同に介する。

しかし、ライラと5号の間には気まずい空気が流れており、ディエゴはライラが身につけているアクセサリーに気づく。それが5号が贈ったものであることを知ると、ディエゴは二人を問い詰める。5号とライラは、地下鉄で7年間閉じ込められていた間に関係を持ったことを打ち明け、兄妹たちは驚く。

ディエゴとライラ、5号が口論していると、クレアがテレビでベンが報道されていることを知らせたため、話し合いは中断される。兄妹たちはベンがいるモールへ向かう。

マリーゴールドの副作用

ハーグリーブズ卿は、ジーンがジーンを殺したことを知り、ヴィクターに対し、ベンを殺さずに救うためには15分しか残されていないと告げる。ヴィクターは即座に計画を思いつき、手首のタトゥーを利用してキーパーズの一員に見せかけてモール内に潜入する。

モール内でヴィクターが目にしたのは、すでに赤く腫れ上がり、怪物のような姿になったベンとジェニファーだった。ヴィクターは二人を説得し、一緒に来るよう促すが、ベンは聞く耳を持たず、触手でヴィクターを攻撃する。

兄妹たちは、モールを取り囲むキーパーズの銃撃を回避しながら、5号の能力で全員がモール内に瞬間移動する。そこで目にしたのは、怪物と化したベンとジェニファー、そして彼らに対峙するヴィクターの姿だった。ヴィクターは兄妹たちに攻撃しないよう伝え、ベンの腕を掴んで彼の体内からデュランゴを取り除こうとする。

しかし、近くで監視していたハーグリーブズ卿が狙撃手に発砲を命じ、ベンが射撃されてしまう。ジェニファーはベンを助けようとするが、その瞬間、二人の体が融合し、さらに巨大な怪物を形成し始める。兄妹たちは怪物に立ち向かうが、誰も止めることができない。そんな中、ディエゴと5号はライラの件で喧嘩を始めるが、ライラが二人を仲裁する。ライラは5号に関係が終わったことを伝え、5号は瞬間移動でその場を去る。

5号は地下鉄の駅に戻り、ライラとの思い出を思い起こしながら列車に乗り込む。停車駅で降りた5号は、「マックスのデリカッセン」というレストランを発見し、中に入ると複数の5号がいることに気づく。彼らはすべて別のタイムラインから来た5号だった。

そのうちの一人の5号が、タイムラインは本来ひとつであるが、アンブレラ・アカデミーが世界の救出と滅亡を繰り返したことで無数に増えてしまったことを告げる。5号は、自分たちが原因であることを悟り、兄妹たちのもとへ戻ることを決意する。

一方、ジーンはレジナルドと話し、実は自分がアビゲイルであることを明かす。アビゲイルは、マリーゴールドとデュランゴを生み出した張本人であり、自分が死をもって責任を取るのが当然だと主張する。彼女は、ハーグリーブズ卿が自分を生き返らせたことで大変な事態を招いたことを指摘し、それを正すのが自分の使命だと伝える。最終的に、二人は死を受け入れ、怪物と化したベン・ジェニファーによって殺される。

アンブレラ・アカデミーの最期

5号が兄妹たちのもとに戻り、事態を招いた原因が自分たちにあると告げる。母親たちに影響を与えたマリーゴールドが、タイムラインの破壊という副作用を持っており、その結果、無数の時間軸が生成され、互いに混ざり合ってしまったのだ。

ヴィクターは、ベンからデュランゴを引き抜こうとしたときに見た光景が、元々の時間軸であったことに気づく。5号は、全員の体内にあるマリーゴールドとデュランゴを融合させて打ち消すことで時間軸を正す必要があると告げる。それは、兄妹たちの存在が消えることを意味していた。

兄妹たちは躊躇するが、最終的に究極の犠牲を払うことを決意する。ディエゴはライラに、残された家族を連れて地下鉄に乗り、別の時間軸へ逃れることを提案するが、5号はライラも一緒に消える必要があると主張する。

しかし、ライラは家族とクレアを連れて地下鉄の駅まで瞬間移動し、列車に乗り込む。ライラを追ってきた5号は、列車に乗ってしまえば、また最初からやり直しになると伝える。ライラは、列車のドアが閉まる寸前で降り、ドア越しに家族に別れを告げる。

その間、ベンとジェニファーが融合した怪物はますます大きくなり、建物を取り込み始める。アンブレラ・アカデミーの兄妹たちは輪になり、ルーサーは死を前にお互いの思い出を語り合おうと提案するが、全員に却下される。

彼らは輪になって体内のマリーゴールドの力に集中する。やがて怪物が建物を破壊し、兄妹たちを飲み込み始める。最期の瞬間、それぞれが思い思いの言葉を口にし、クラウスは「みんな大好きだ。1人残らずクソ野郎だけど」と言い、全員が笑う中で、兄妹たちは怪物に取り込まれていく。

普通の日

場面はベンがヴィクターに見せたオリジナルのタイムラインに切り替わる。公園では、ライラの家族やグレース、クレアたちが幸せそうに遊んでいる。公園には、ハンドラーやヘイゼルとチャチャ、スウェーデンの三兄弟など、コミッションの人間たちも幸せそうな姿で確認できる。

そんな中、ハーグリーブズ卿のナレーションが入り、「2024年8月8日、何も起こらない普通の日だった」と語りながら、ドラマは幕を閉じる。エンドクレジット後のシーンでは、公園の樹の下に8つのマリーゴールドが咲く様子が映し出される。

『アンブレラ・アカデミー』シーズン4で流れた楽曲リスト

第1話で流れた楽曲

"Facing You" – Ernie Rowell

"Bloodhound Gang" - The Bad Touch

"Santa Baby" – Eartha Kitt

"Boom Swagger Boom" – The Murder City Devils

第2話で流れた楽曲

"Powered Up" – Cobra Man

"Baby Shark" – Pinkfong

‘Jingle Bell Rock’ – Bobby Helms

"Winter Wonderland" – Lost Cat

"Carol Of The Bells" – Bel Canto Choir

第3話で流れた楽曲

"Money (That’s What I Want)" – Barrett Strong

"Jump Into The Fire" – Harry Nilsson

"Gypsys, Tramps and Thieves" – Cher

第4話で流れた楽曲

楽曲なし

第5話で流れた楽曲

"Ahead By a Century" – The Tragically Hip

"Witch Stomp," – Guantanamo Baywatch

"My Heart Cries Out," – Jerry Naill

第6話で流れた楽曲

‘Map Of The Problematique’ – Muse

"Dead To The World," – Noel Gallagher's High Flying Birds

"Ain't That A Shame?," – Fats Domino

"I Think We're Alone Now," – Tommy James & The Shondells

"This Must Be the Place (Naive Melody)," – Talking Heads

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