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ゲームのキャラが大冒険する『シュガーラッシュ』のネタバレ考察

今回ご紹介する映画は『シュガー・ラッシュ』です。

 

ディズニーがゲームの中の世界を描いた本作。

 

ゲームの中の世界でたくさんのキャラたちがそれぞれの生活を送っているという設定はゲーム好きの僕からしてもワクワクするものでした。

 

さらに、悪役キャラを主役にすることで、キャラクターがもつ魅力とその役割を考えさせられるストーリーにもなっていました。

映画『シュガーラッシュ』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題Wreck-It Ralph
脚本ジェニファー・リー
フィル・ジョンストン
監督リッチ・ムーア
出演ジョン・C・ライリー
サラ・シルヴァーマン
製作国アメリカ
製作年2012年
上映時間101分
おすすめ度(4点/5点)

監督は、TVシリーズ『ザ・シンプソンズ』で知られるリッチ・ムーアが担当。  

 

実は彼、本作で「ストリートファイター」のザンギエフの声を担当しているんです。

あらすじ

閉店後のゲームセンター。

そこでは、様々なゲームキャラたちが、笑ったり、怒ったり、人生に悩んでたりしていた。

長年悪役を演じてきたラルフは、嫌気がさし、自分のゲームを飛び出してしまう。

そして彼はお菓子の国のレース・ゲーム「シュガー・ラッシュ」に行き着く。そこで仲間はずれの少女ヴァネロペと出会い、友情を深めていく。

しかし、ラルフの脱走はゲーム世界にパニックを引き起こすことに・・・。

『シュガーラッシュ』に登場するゲームのキャラ

出典:https://www.imdb.com/

本作には様々なゲームの世界のキャラクターが登場します。

 

映画オリジナル設定のゲームも合わせてご紹介しますね。  

「フィックス・イット・フェリックス」

ラルフ

wreck-it-ralph_01本作の主人公、ラルフは「フィックス・イット・フェリックス」というゲームのキャラクター。

 

ゲーム上の役割はアパートビルを殴り壊して主人公であるフェリックスを妨害するという役割。

 

このゲームは実在しませんが、本作の映画公開に合わせてアーケード機が製作されました。

 

このゲームは明らかに日本の任天堂のファミコンゲーム「ドンキーコング」から着想を受けていますね。

フェリックスJr.

wreck-it-ralph_02ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の主人公、フェリックスJr.

 

修理工の設定で、父親から譲り受けた魔法のハンマーでラルフが壊したビルを修理するのが仕事。

「シュガー・ラッシュ」

ヴァネロペwreck-it-ralph_04

レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の登場人物で、外見は9歳の少女のヴァネロペ

 

体を構成するプログラムにバグがあり、しばしば青いノイズが入ってしまい、それが原因で他のレーサーから除け者扱いされている。

「ヒーローズ・デューティ」

カルホーン軍曹

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最新鋭のFPSゲーム「ヒーローズ・デューティ」の登場人物。

 

男勝りでタフな女軍人キャラ。

 

結婚式の日に花婿をサイ・バグというゲーム上のキャラに殺された過去を持ち、その時のトラウマがフラッシュバックで甦ることがあります。

人気ゲームシリーズからのキャラも登場

wreck-it-ralph_05出典:https://www.imdb.com/

その他でもいろんなゲームシリーズからキャラクターが登場してましたね。

 

日本のゲームからもおなじみのキャラクターが登場していて、特に悪役キャラたちが、集会するシーンは最高でした。

  • 「マリオ」
  • 「ストリートファイター」
  • 「ソニック」
  • 「パックマン」
  • 「ディグダグ」
  • 「フロッガー」
  • 「ダンスダンスレボリューション」

ディズニー映画は、こう言った細かいところのギミックがこだわっていて、楽しめる部分でもあります。  

 

 

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【ネタバレ感想】秀逸なオープニングとラルフというキャラ

出典:https://www.imdb.com/

※以下映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。  

ゲームの中の世界を描いた本作は、キャラの設定を生かした構成がすごく上手いんです。

ゲーム上の悪役と本人の意思

ゲームの世界では、我々人間がプレイする主人公と、それを阻止する悪役的なポジションのキャラクターがいますよね。  

 

ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」でのラルフの役割は「モノを壊すこと」です。

 

ラルフが壊したものをフェリックスが直すという構図になっています。

 

つまり、ゲーム上ラルフは悪役ということになるのです。  

 

ゲームという設定上、与えられた役割をこなすことが大前提となります。

 

ラルフがビルを壊すことで、フェリックスが修理できる=プレイヤーがプレイできるという構図です。

 

この設定を生かしたストーリーが上手いんですよね。

 

プレイヤーを楽しませるために嫌われ役をやり続けるという、ゲームをやっている我々人間が普段考えない視点を描いていて、簡単に感情移入できるのです。  

 

その一連の流れを端的に表現したオープニングシーンが素晴らしいです。

 

現実世界とゲームの中、さらにはゲームの中の世界という3段階の階層描写をしているんです。  

素晴らしいオープニング

ラルフの語り

現実世界のゲームセンター

アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」

さらにゲーム中の世界(コンセントを介した様々なゲームの世界)   

悪役グループセミナーでのラルフの語り

 

これがスムーズですごいのです。

 

さらにはそのグループセミナーがゲーム「パックマン」の世界で行われていたことも分かり、複雑な構成でありながら分かりやすく伝えているのがすごいです。

 

ラストもオープニングに答えるような形で終わるのも気持ちがいい。

【ネタバレ考察】悪役という役割と存在価値

wreck-it-ralph_06

『シュガー・ラッシュ』では、ラルフというゲーム上の悪役キャラを主人公にすることで、キャラクターの役割を通して人生観に通じることを描きました。

 

ラルフがいなければゲームは成立しない訳で、悪役も必要な役割を持った存在価値のあるキャラクターであることを伝えています。

 

さらに、ラルフは他のゲームでヴァネロペという少女に出会うことにより、自分の存在価値を見出すのでした。

 

ラスト、ヴァネロペに「シュガー・ラッシュ」の世界で一緒にいようと誘われるものの、自分のゲームに悪役として戻ることを選択するラルフ。

 

ラストの言葉に本作のテーマが現れていました。

 

「俺は悪役。ヒーローになれないのは悪いことじゃない。だってあの子を助けることができるんだ」

 

ゲームとしての自分の役割を理解した上で、誰か一人にとって大切な存在であればいいということを理解したラルフの言葉に感動しました。

ラルフとヴァネロペの友情がアツい

映画『シュガー・ラッシュ』はラルフとヴァネロペという主役ではないキャラクターにフォーカスして、存在価値を友情を描いたアツい作品でした。

 

役割は変えられない。早く受け入れた方がゲームも人生ももっと楽しくなる。

 

悪役たちのグループセミナーでパックマンのゴーストが言ったセリフです。

 

自分に与えられた役割となりたい自分の間で悩み奮闘する姿は、現実の世界にも通じる話です。

 

ラルフはヴァネロペとの出会いを通して、誰かからの人気よりも、今の自分を好きと言ってくれる人がいるというありがたみを理解して、ありのままの自分を受け入れて成長していきます。  

 

現実の社会に置き換えてみると、世界は大きな一つのゲームであり、私たち一人一人はそれぞれ役割をもっていて、それがあって世界は成り立っているということを気付かされます。

 

つまり、誰一人として不必要な存在などおらず、その中で誰かにとって大切な存在になれたらいいねというメッセージを感じました。

 

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本作は、続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』も公開されています。

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