今回ご紹介する映画は『GEN V ジェン・ブイ』です。
Amazonオリジナルドラマ史上最高の視聴数を記録したドラマ『ザ・ボーイズ』のスピンオフとなるドラマシリーズ。
本記事では、ネタバレありで『GEN V ジェン・ブイ』を観た感想・考察、あらすじを解説。
能力者の大学を舞台に、『ザ・ボーイズ』に引けを取らないヤバさ全開のドラマになっています。
『GEN V ジェン・ブイ』はAmazonプライムビデオの独占配信です。
配信サイト | 配信状況 |
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『GEN V ジェン・ブイ』の作品情報・配信・予告
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『GEN V ジェン・ブイ』のキャスト・キャラクター解説
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
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マリー・モロー(ジャズ・シンクレア) 血を操る能力を持つゴドルキン大学の1年生。能力の背景に家族のトラウマがある。 | |
アンドレ・アンダーソン(チャンス・パードモ) 磁気を操る大学3年生。スーパーヒーロー「ポラリティ」の息子。 | |
エマ・マイヤー(リゼ・ブロードウェイ) マリーのルームメイトの1年生。体を小さくする能力を持つ。 | |
ジョーダン・リー(ロンドン・ソア/デレク・リュ) 2つの性別と能力を切り替える力を持つ。成績優秀でブリンク教授の助手をしている。 | |
サム(エイサ・ジャーマン) 自分の置かれた環境から逃げ出したいと願っている不安定な能力者。 | |
ルーク・リオーダン(パトリック・シュワルツェネッガー) 全身を発火させる能力を持ち、“ゴールデン・ボーイ”の名で知られる4年生。ランキング1位でセブン入りを期待されている。 | |
ケイト・ダンラップ(マディー・フィリップス) 手で触れた相手を操る能力を持つ3年生。ルークの恋人。 | |
インディラ・シェティ学部長(シェリー・コン) ゴドルキン大学の学部長。非能力者だが、心理学と分析力に長けている。 | |
リッチ・“ブリンク”・ブリンカーホフ教授(クランシー・ブラウン) ゴドルキン大学犯罪対策学部の教授。ルークを逸材だと信じている。 |
ネタバレあり
以下では、ドラマの結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。また、ドラマ内で自殺、自傷行為、摂食障害に関する表現がありますので、鑑賞の際には注意してください。
【ネタバレ解説】第1話「ゴドルキン大学(God U.)」
ようこそ、『GEN V ジェン・ブイ』の世界へ
© Amazon Studios
8年前、両親がスーパーヒーローのAトレインがゴドルキン大学から黒人初の「ザ・セブン」に選出されたというニュースを見ている中、マリー・モローは妹とふざけて遊んでいた。
マリーは下腹部に違和感を覚えてトイレに向かう。彼女は自分が初潮を迎えたことに驚き、その血が空中に浮かび上がると驚きを隠せず、パニックになってしまう。心配した母親が慌ててトイレに入ると、マリーの血は鋭利な刃物となって母親の動脈を切り裂く。
気づいた父親が駆けつけると、血だらけになって倒れる妻の姿に驚愕する。さらにパニックになったマリーが悲鳴を上げると、その血が四方八方に飛び散り、父親を突き刺して殺してしまう。その後、マリーの妹がその血まみれの惨状を目の当たりにする。
ゴドルキン大学
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マリーは両親を殺害したことで、それ以降、能力者たちのグループホーム「レッド・リバー」で生活していたことが明かされる。彼女はゴドルキン大学に進学し、スーパーヒーローの能力を活かして自分の人生を切り開くことを目標に掲げていた。そしてマリーは念願のゴドルキン大学に合格する。
マリーは大学寮に入り、さまざまな能力者たちが生活する大学の雰囲気に高揚していた。マリーはルームメイトで気さくな女性、“リトル・クリケット”こと、エマ・マイヤーに出会う。彼女は体を小さくできる能力を持っていて、YouTubeで自分のチャンネルで発信している。
ゴドルキン大学には、将来を期待視される有望な生徒のランキングが存在している。大学の生徒たちの多くは、その上位10位に入ろうと努力している。現在の1位は“ゴールデン・ボーイ”こと、ルーク・リオーダン、全身を発火させる能力を持っているハンサムな青年だ。
トップ10のランクマッチ
© Amazon Studios
大学のスタジアムでは、トップ10たちの練習風景を生徒たちが観戦できる。エマに連れられてやってきたマリーは、ルークの練習風景を観戦する。ルークは体格の大きな相手を汗ひとつかかずに、腕を引きちぎって倒していた。
ルークのカリスマ性に生徒たちが歓喜する中、マリーは自分がランキングNo.1になることを決意するが、それは困難な道だった。
マリーは自分が申し込んだ犯罪対策入門の授業が却下されたことで、ブリンカーホフ教授に会いに行く。しかし、教授の助手でランキング2位のジョーダン・リーに入室を拒否される。ジョーダンは、2つの性別を切り替えることができる能力を持っている。(男性verは強靭な肉体、女性verは機敏でエナジー・ブラストを出すことができる。)
ジョーダンは自分の判断でマリーの申請を却下したと告げ、それに対してマリーが抗議するが、ブリンカーホフ教授はジョーダンの決定を支持し、マリーに舞台芸術の授業を勧める。
マリーが拒絶されたことで落ち込んでいると、サムという生徒が大学から逃げ出そうとして暴れ回っている場面に遭遇し、磁気を操る能力を持つアンドレ・アンダーソンの協力を得てサムを捕獲しようとする警察に協力する。
不遇なマリーと優遇されるルーク
マリーはエマと舞台芸術クラスを専攻する同級生たちと会話するが、マリーは自分の境遇に納得がいかない様子。能力者であるにもかかわらず、ヒーローとして街を守れるのは5人ほどで、残りは歌やダンスすることになるのが現実だとエマに言われてしまう。
その頃、ルークはブリンカーホフ教授に呼び出されていた。教授は幼い頃からルークが「ホームランダーを超える存在になる」と確信していた。教授はルークの炎に耐えうる素材のスーツをニューヨーク市負担で制作中だと伝え、「ドラフトなしでセブンに入る」と明かす。しかし、ルークの表情は暗く、自分の名前を呼ぶ声を耳にしていた。
自分のために
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マリーはルークらも参加するパーティーへアンドレに誘われる。夜間の外出は校則を破ることになり、乗り気ではないマリーだったが、チャンスを無駄にするなというエマの説得で参加を決める。
マリーはアンドレ、ルーク、ルークのガールフレンドで、触れた人間を操る能力を持つケイト、ジョーダンとともにセブンタワーで開催されたパーティーに参加する。マリーはルークとの会話で、両親が死んだこと、妹に過去の自分とは違うことを証明することが目標だと明かす。するとルークも弟を亡くしたことを明かし、「ヒーローになることは想像と違う。なるなら自分のためにやれ」とアドバイスをする。
一方、エマは自分のYouTubeチャンネルに寄せられた多数のアンチコメントを目撃するが、DMで届いたファンを名乗るリアムという男と連絡を取って会うことにする。リアムはエマに小さくなって自分のペニスにぶら下がって欲しいと要求する。
エマは要望に応えようとするが、小さくなるのは簡単ではなく、トイレで嘔吐して体を小さくする必要があった。
パーティーで女性をナンパするアンドレは、コインを鳥の形に変えてみせ、浮かべたままある男性客のグラスに入れてみせようとする。しかし、客とぶつかってコントロールを失うと、別の女性の動脈を切ってしまう。
焦ったマリー以外の4人はその場から逃げ出していくが、マリーは出血する女性の血を能力を使ってもとに戻し、命を救う。会場の客がその様子を撮影したことで、マリーはたちまち有名になる。
怪物じゃない
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翌日、マリーは学校でブリンカーホフ教授のオフィスに呼ばれる。マリーは自分の人助けにより、犯罪対策の授業を受けるにふさわしいと判断されたと思い込むが、それは大きな間違いだった。教授はマリーに退学処分を言い渡す。
ブリンカーホフ教授はランクキング上位の生徒たちの評判を落とすわけにはいかないため、事件の責任をマリーに仕立て上げて大学から追放する。その頃、ルークは森の中で自分の名前を呼ぶ弟の悪夢を見ていた。戸惑うルークに対し、弟はこれは現実であり、ルークの助けが必要だと主張する。
マリーは怒りと悲しみに打ちひしがれるが、「怪物じゃない」と自分に言い聞かせ、改めて教授に訴えるためにオフィスに向かう。
マリーが教授のオフィスに入ると、ルークが燃え盛る体で教授を抱きかかえて焼死させている場面を目撃する。
ルークは見られたことでマリーを追いかける。近くにいたジョーダンが間に入るが、ルークは自制を失ってジョーダンと交戦する。マリーが校庭に逃げ出すと、外には撮影していたアンドレの姿があった。
ルークの親友でもあるアンドレは、暴走するルークをハグすることで落ち着かせるが、周囲には人だかりができ、その様子が撮影されていた状況を知ったルークは、空中に飛び上がり、自らの体を爆発させて自殺し、校庭には彼の肉片と血の雨が降り注ぐ。
エンドクレジットシーンの後には、ヴォートのCEOアシュリーによるメッセージが映される。アシュリーはルークの死が大学全体の問題ではなく、薬物常用による錯乱という個人的な問題と片付ける。
【ネタバレ解説】第2話「初日(First Day)」
不祥事の後始末
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ゴドルキン大学の校庭では、ルークの肉片と血が清掃される中、マリーとアンドレが放心状態になっていた。そこに駆けつけたケイトもショックで立ち尽くす。
ヴォートのCEO、アシュリー・バレットはこの事態に怒りをあらわにしていた。彼女はシェティ学部長に、黒人であるアンドレとマリーが薬物異常者を止めた物語として印象づけるように指示する。同時に、「森」が暴露されたらおしまいだと釘を刺す。
思わぬ展開
エマはマリーを慰めようとするが、マリーは前夜の出来事に対するショックが隠せない。そんな中、翌朝になると、マリーがルークと闘ったことが広まり、理事会がマリーのランキングを8位に押し上げたことも後押しし、マリーはたちまちキャンパスの人気者となる。
一方、アンドレはランキング1位に浮上し、ジョーダンは5位に転落する。ジョーダンは自分の師だったブリンク教授を弔うが、祭壇の周りでは学生たちがSNSに投稿するためのネタづくりをしていた。
悲劇をチャンスに
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マリーは大学のソーシャルメディア担当のジェフに声をかけられ、スマホを手渡されると、インタビュー責任者のコートニー・フォートニーのもとに案内される。
マリーは“ゴドルキンの守護者たち”として、著名な司会者ヘイリー・ミラーのインタビューを受けることが決まっていると伝えられる。一方、アンドレは父親にルークが何か言葉を残していなかったかを尋ねるが、息子の活躍以外には意に介さない様子だ。
誰もが抱える苦悩
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アンドレはルークが死ぬ間際に「父親が持っている」と話していたことを明かし、マリーにルークの自殺原因の解明に協力を求めるが、マリーは退学になりかけたことを明かし、関わりたくないと伝える。
一方、エマは舞台芸術のクラスで演技のペアを組もうとリアムに話しかけるが、断られてしまう。すると、その様子を見たジャスティンがリアムの性癖を揶揄し、エマとペアを組もうと持ちかける。
マリーは功績を評価され、3年生の犯罪対策クラスに招待される。ジョーダンはルークと闘ったのが自分であるにもかかわらず、手柄を横取りされたとマリーを批判するが、マリーも自分の境遇を主張する。すると、ジョーダンは女性から男性に切り替わり、インタビューで自分の名前も出すようにお願いし、マリーはしぶしぶ同意する。
エマはジョーダンと演技する題材について話し合う。小さい人間と常人の共演作から選ぼうとするエマに、ジャスティンはエマの発信能力を学びたい意欲をみせる。エマは心を許して、小さくなるためには嘔吐しなければならない秘密を打ち明けてしまう。
好意の裏側
シェティ学部長はマリーを呼び出し、話をする場を設ける。マリーは次第に心を開き、妹の話を打ち明ける。彼女は自分が原因で離れ離れになった妹に認めてもらうために頑張っているのだ。
力になりたいと歩み寄る学部長だったが、その後、森の壁紙が貼られた地下施設に向かい、拘束したサムの背中に長い針を打ち込ませていた。
アンドレとケイトがルークの部屋を訪れると、彼の荷物はすべて片付けられ、部屋は漂白されていた。エマはキャンパスで数人の学生にからかわれ、ジャスティンが自分の秘密を暴露している動画を目撃する。
ジャスティンを問いただすために部屋に向かうと、ジャスティンは尻尾を持つ学生に自分の尻尾を舐めさせる動画を撮影していた。
ルークの弟
アンドレはやがて、ルークの暗号めいたメッセージが、キャンパス内にある銅像のことを指していることに気づく。アンドレは父親ポラリティの銅像の股間部分に穴を開け、中からルークのスマホを発見する。
スマホ内には、ルークの弟が生きていること、学校の地下にある秘密施設と関係があり、ブリンク教授も内通者であることを主張するルークのビデオが残されていた。
アンドレとケイトは、ルークの弟は統合失調症でセージ・グローブ・センター内で亡くなったと聞かされていた。アンドレは事態の解明をしようとするが、ケイトに促され、生放送の時間が迫るインタビューに向かう。
インタビュー番組の生放送が近づく中、マリーは台本を読み直すが、ジョーダンの名前を打ち明けようとしていた。アンドレは番組の撮影現場に向かおうとするが、引き換えしてブリンク教授のオフィスに忍び込む。
教授のパソコンのロックを解除すると、パソコン内から死んだはずのルークの弟サムのリアルタイム監視映像を発見し、写真に収める。すると、そこへ警備舞台が現れ、アンドレの姿には気づかなかったが、パソコンが回収されていく。
葛藤と自傷
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生放送インタビューが始まろうとしたとき、インタビュアーのヘイリーが、妹アナベスのことは何も聞かないと言い出す。ヘイリーはメールでアナベスに連絡を取り、彼女から「マリーと関わりたくない」と言われたことを明かす。
それを聞いたマリーは葛藤し、悩んだ末に、ルークを止めたことを自分の手柄だと言い、ジョーダンとの約束を破ることにした。
その夜、部屋に戻ったマリーは、家族写真を抱いて涙を流しながら自分の手のひらを切る。話がしたいとエマにメッセージを送るが、彼女の姿と返信はない。その後、マリーはシェティ学部長を訪ね、妹のことを知っているかと尋ねる。学部長は知らないと言い、マリーを抱き寄せる。
生放送番組を蹴ってルークの真相を突き止めようとするアンドレは、警備員を尾行して地下施設に向かう階段にいた。しかし、警備員に見つかって襲われると、対能力者用の異音装置によって苦しめられる。
すると、別の警備員とケイトが現れ、彼女の能力によって動かされた警備員は異音装置を止める。アンドレはケイトに助けられるが、能力を使いすぎたケイトは倒れ込んでしまう。
【ネタバレ解説】第3話「ブリンク追悼(#ThinkBrink)」
3年前
第3話は、3年前のフラッシュバックからはじまる。ルークとケイトがセージ・グローブ・センターのサムを訪れる。サムはコンパウンドVのニュースを知り、「両親に裏切られた」とパニックに陥っていた。
ルークがサムをなだめようとするが、警備員がテーザー銃を撃ってしまい、怒ったサムは警備員を殴り殺してしまうが、ケイトが能力を使って眠らせる。
すれ違う思い
© Amazon Studios
目を覚ましたケイトのそばにはアンドレがいた。ケイトはサムを助けに行こうとするアンドレを止める。2人は互いにとって大切な存在だったルークを失い、互いの心に空いた穴を埋めるようにキスをする。
マリーは部屋で蟻サイズの小ささになったエマを発見し、食べ物を与えて元のサイズに戻す。マリーはエマの摂食障害を心配するが、エマもマリーの自傷行為を指摘する。
シェティ学部長はマリーのインタビューを評価し、ブリンクの追悼パーティーに誘う。大学ではマリーのインタビューを手本として授業しているが、その脇でポラリティは生放送に来なかった息子を咎め、追悼パーティーで理事会に媚を売ることを指示する。
ジェスティンはエマの秘密を漏らしたことを謝るが、エマは彼女がその様子を撮影していることに気づいて立ち去ると、母親と遭遇する。自分を管理しようとする母親にうんざりするエマだったが、やり直すために追悼パーティーに参加するように頼む。
一方、マリーはケイトのところに行き、改めてルークの死に同情するが、マリーはインタビューでの発言を突っ込まれる。ケイトは3年前、弟が自殺したと落ち込むルークを慰めている場面をフラッシュバックする。
追悼パーティー
© Amazon Studios
ジョーダンが部屋で男子学生とセックスしていると、両親が訪問する。ジョーダンはセックス相手を追い払い、男性の姿に変え、両親を出迎える。
追悼パーティーでは、マリーがシェティ学部長に連れられて会場の人々と会話していた。マリーは両親のウソをつくことに罪悪感を感じていたが、学部長はランキング1位を目指すなら気を引き締めるように忠告する。
エマは母親からコートニーを紹介され、リアリティ番組への出演をオファーされる。しかしエマは、自分の体型や摂食障害を題材とするネタにうんざりして退席する。
ジョーダンは自ら理事会に売り込もうとするが、上手く行かず、両親に介入されてしまう。
トイレに逃げ込んだエマは、思いがけずマリーと遭遇する。気まずい空気が流れるが、エマはマリーのドレスを褒める、マリーはドレスを着た状態で用を足すのを手伝ってもらう。そこで2人はお互いに謝罪して仲直りし、ハグする。
親子の関係
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戻ってきたエマは、自分を利用するだけにならないように自ら代替案を提案する。しかし、それを母親は却下したことで、エマは母親に「クソ喰らえ」と言い、立ち去っていく。
アンドレは席を外し、喫煙所でエマと遭遇する。アンドレは地下に監禁されたサムの画像を見せ、エマの能力を使って地下施設に忍び込み、サムに接触する計画を話すと、エマは二つ返事で同意する。
ジョーダンの父親は、バイジェンダーのジョーダンの前で、同級生と結婚してほしかったことや、男性として生きてほしいと言うが、ジョーダンは「昔からずっと自分のままだ」と伝えて去っていく。
地下施設に潜入
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アンドレは小さくなったエマにGPSを持たせて、エマは地下施設に侵入していく。エマは食事トレイに忍び込んでサムの独房に侵入するが、すぐにサムに見つかってしまう。
アンドレは会場に戻るも、エマの動向が気になっていた。落ち着きがない様子を見た父親に詰め寄られると、アンドレは地下施設のサムの話を打ち明ける。すると父親は、その件を誰にも話さないように強要し、アンドレは父が知っていたことにショックを受ける。
サムは小さなエマを幻覚だと思い込んでいた。彼はエマに自分に関する質問を投げかけるが、エマは当然彼のことを知らないため答えを間違う。しかし、エマが兄ルークの計画でサムを逃がすためにやってきたと伝えると、サムは受け入れ、セキュリティを解除するコードを知っていると申し出る。
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あなたのせいじゃない
マリーはシェティ学部長が資金集めのために自分を利用していることに気づき、会場を去ろうとする。すると、ジョーダンに呼び止められ、約束を破って脚光を浴びていることを指摘される。
すかさずマリーも言い返し、能力の発現に気づかずに両親を殺したことを打ち明ける。すると隣にいたケイトが席を招き、自分の話を打ち明ける。
ケイトは9歳の頃、嫌がらせをする弟に「2度と戻ってくるな」と言ったことで、能力の発現に気づかずに現実になってしまい、それ以降、両親から触れられることがなくなったと話す。
ケイトは続けて、マリーに「あなたのせいじゃない」と言い、親が金儲けのためにVを投与したことが原因だと伝える。
勇敢なエマ
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サムはエマに気を許し、会話を楽しんでした。サムは危険を冒して自分に接触したエマの勇敢さを称え、エマもまた会いに来ると伝える。しかし、突然、警報が鳴り始めると、サムは急いでエマを本棚に隠れさせ、電気が止まったら逃げるように伝える。
その後すぐにサムに電流が流れ、サムは気絶して倒れてしまう。間もなく警備員がやってくると、目覚めたサムに再び攻撃しようとしていた。
エマは警備員に飛びかかり、耳の中に入り込んで反対側から飛び出して警備員を倒す。血まみれになるエマのもとに、さらに2人の警備員が駆けつける。
【ネタバレ解説】第4話「真実の全貌(The Whole Truth)」
“森”からの脱走
第4話は、シェティ学部長とカルドーサ博士が、サムの独房を調べるところから始まる。独房がある廊下には警備員たちの死体が転がり、サムとエマはすでに脱出していた。シェティは、独房内からミニチュアサイズの靴を発見する。
マリーとアンドレ、ジョーダン、ケイトの4人は、GPSを追ってエマを探すが手がかりはなく、マリーは彼女の身の危険を心配していた。
エマはサムに連れられてやってきた古いドライブイン映画館で目を覚ます。サムはルークに助けを借りようと言うが、エマはルークがすでに自殺により死んでしまったことを明かす。サムはショックで打ちひしがれるが、エマはサムに、「そばにいる」と伝える。
テック・ナイト登場
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ヴォート+の人気番組「The Whole Truth」は、探偵ヒーローのテック・ナイトが、事件の真相を追求するドキュメンタリー番組。テック・ナイトはゴドルキン大学で、ゴールデンボーイ事件の背景を探る撮影をしていた。
彼はシェティに会うと、ゴールデンボーイ事件について尋ねる。彼は、ルークが“森”から弟を救おうとしてブリンクを殺し、自殺したことを知っていると明かし、その真相を別の生徒に転嫁してかき消すことが仕事だという。
シェティはトップ5には近づくなと警告するが、テック・ナイトは、サムの監視映像を見たいと告げて出ていく。シェティはすでにサムが脱走しているため、どう対処するか考えなければならない。
俺たち爆チン・ペア
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ケイトの部屋に謝りに来たアンドレは、ハイになりながら父親(ポラリティ)が森のことを知っていたと明かす。
マリーはサイキック能力者のルーファスに接触し、エマを探すのを手伝ってほしいと頼む。ルーファスは自分の隣に座るように言い、マリーがそれに従うと、ルーファスの部屋で裸になった彼を前にして意識を取り戻す。
マリーがルーファスに接触している様子を見ていたジョーダンは、ルーファスの部屋に入ろうとする。マリーは状況に困惑し、能力でルーファスの血液をコントロールしてペニスを破裂させる。その後、ジョーダンはマリーに頼る相手を考えろと言う。
尋問と責任転嫁
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アンドレとポラリティは、テック・ナイトの番組でインタビューされ、ルークが死んだ日の出来事を話す。同様にジョーダンとケイトにもインタビューし、テック・ナイトは、意図的にルークの死の責任を押し付ける。テック・ナイトに、ケイトとの関係を指摘されたアンドレは怒りをあらわにし、撮影中に現場から飛び出していく。
サムは、エマが通常サイズに戻っていることに気づき、2人はお互いの欠点をジョークにして話し合い、絆を深めていた。サムが食べ物を探そうと席を外すと、彼は幻聴を聞き始める。
講義に出席したマリーのもとに、シェティが現れる。彼女は欠席中のエマの様子を尋ねるが、マリーは適当にはぐらかす。シェティは講義にテック・ナイトを招き、彼は尋問テクニックの実演として、マリーを被験者に指名する。
テック・ナイトはマリーにゴールデンボーイ事件について質問を始める。マリーは起きた出来事を話すが、ブリンク教授に会いに行った理由を聞かれ、その時の微かな変化を見抜かれると、マリーは生徒たちの前で、自分がルークから逃げ、彼と闘ったのがジョーダンだと明かす。
講義後、シェティはトップ5を巻き込まないように伝え、テック・ナイトもそれに同意するが、彼は代わりに事件の責任をシェティに擦り付けると言う。テック・ナイトはサムが森から脱出したことを知っていた。
急接近
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サムは次第に、はっきりとした幻覚を見始めていた。サムはテレビから、ジェイソン・リッターがディープの人形と一緒になり、カルドーサ博士を殺すべきだとそそのかす。この幻覚に苦しめられてサムは錯乱状態になり、それに気づいたエマは駆けつけて落ち着かせようとするが、サムはエマを残して施設を飛び出して行ってしまう。
番組を飛び出してきたアンドレは、校庭にある父親の銅像の頭を涙ながらに潰す。ケイトが心配して声をかけると、ジョーダンはケイトを抱きしめる。
講義の後、マリーとジョーダンは言い争っていた。マリーはあの場で真実を明かしてしまったのは、真意などなく、純粋な反応だったと明かす。するとジョーダンは、ルークと対峙したときに本当は怖かったことを明かす。
本音で打ち明けて急接近した2人は、ジョーダンが男性の姿に切り替わりキスをし始める。すると、エマが部屋に帰ってくる。エマは、サムがカルドーサ博士のところに向かったことを告げ、ジョーダンは彼の住所が分かると言う。
ブラックアウト
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テック・ナイトはシェティに森の中に1人で来るように呼び出される。シェティは、テック・ナイトが人並み外れた性的嗜好を持つことを証明する動画を見せる。彼は脳に腫瘍が出来てから、穴という穴に自分のペニスを入れずにはいられなくなっていた。
シェティは、調査することをやめて立ち去らなければ、動画を公開すると脅す。その後、テック・ナイトは、ゴールデンボーイは単純に気が触れただけで、その背景に不快事情はないと番組の放送でで結論づける。
一方、カルドーサ博士が自宅に帰宅すると、自宅内に侵入したサムが、娘に迫っているのを発見する。サムは暴れ始め、カルドーサ博士に詰め寄る。するとそこへアンドレ、マリー、エマ、ケイトが到着する。
アンドレが力を使って冷蔵庫をサムぶつけると、サムはさらに怒り狂う。マリーも加勢しようとするが、エマはそれを制止して助けに来たと説得する。
しかし、サムは錯乱状態で暴走してしまう。アンドレ、ジェイソン、マリーらが立ち向かうも止められないでいると、テーブルの食べ物を大食いしたエマが巨大化してサムを押さえつける。
エマはサムに自分たちを信じるように言い、マリーもそれに続けて言葉かけようとすると、画面がブラックアウトし、マリーはジョーダンとベッドにいる自分に気づく。
【ネタバレ解説】第5話「モンスタークラブへようこそ(Welcome to the Monster Club)」
記憶がない…!
© Amazon Studios
第5話は、アンドレがケイトとベッドで寝ている中、顔に落ちてきたローションによって目を覚ますところから始まる。2人はダスティの家にいることに気づく。
別の部屋では、マリーとジョーダンが一緒に寝ていた。庭のプールでは、大きな体のエマがプールで横たわっていた。マリーとエマはお互いに昨夜の出来事を覚えていないと明かす。
一方、SNSではマリーとジョーダンがキスしている様子や、巨大な裸体で酒を飲むエマの様子がTikTokでトレンドとなっていた。
そんな中、2人の前にサムが現れる。サムは大学の陰謀によって記憶が消されたことを伝えるが、マリーとエマはサムのことを知らないと警戒する。
マリーはケイトやジョーダン、アンドレらと話し合い、全員が数日間の記憶を失っていることに気づく。ケイトはパーティにルーファスがいたことに気づき、彼の仕業ではないかと予測する。
インディラたちの狙い
一方、カルドーサ博士はサムに家族を襲われたことで、身の危険を冒してまで研究したくないとインディラ学部長に訴える。
博士は、能力者を永久に制御できるウイルスの完成まであと少しだと明かすが、地下の施設が知られるのも時間の問題だと伝える。インディラは学生たちには対処したと告げる。
博士はマリーの強力な能力を研究に利用したいと言うが、インディラは彼女には別の後援者がいると言って断る。
ルーファスを捕まえろ
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マリーはルーファスのペニスを破裂させたことを明かすが、なぜ彼に会ったのかは覚えていなかった。するとケイトは以前にマリーと同様にルーファスに失神させられて襲われたことを明かす。その話を聞いたアンドレは、怒ってルーファスを殺し向かっていた。
エマは、動画を見て彼女が大きくなれることを知った学生たちから褒められる。ジョーダンはマリーに、昨夜の出来事は操られたことで起きたから「Cool(大丈夫)」だと伝え、マリーも渋々それに賛同する。
2人はルーファスがインディラと会話しているのを見つけると、逃げ出した彼を追いかける。しかし、ルーファスは変身能力のあるベニーに金を払って自分に化けてもらい、マリーたちを撒いて逃げる。
ルーファスが自分の部屋に戻ると、そこにはすでにアンドレがいた。アンドレは出入り口を防ぎ、ルーファスから事情を聞き出そうとするが、突然ファーストフード店に並んでいることに気づく。ルーファスは能力を使って逃げていた。
ケイトの裏切り
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その夜、エマはマリーに、自分のランキングが88位に急上昇したことを伝える。マリーはエマにジョーダンとの関係を聞かれ、ジョーダンのことが好きだと明かす。
そんな中、エマはドライブインシアターのスウェットを見つけ、サムの言葉を思い出す。
サムは相変わらず幻覚に苦しんでした。上空からヘリコプターの音が聞こえると、現れた武装した戦闘員と戦い、サムは彼らを皆殺しにしてその場を後にする。
エマはサムの言葉を信じて、彼のもとに向かう準備をする。マリーは鎖骨付近に血の塊があることに気づき、能力を使って取り出すと、それが追跡装置であることに気づく。
マリーはケイトにそのことを打ち明け、ルーファスよりも大きな陰謀が動いていると伝える。すると、ケイトは彼女の手を取り、謝罪をしながらマリーナの記憶を消す。記憶を消去していたのはケイトだった。
ジョーダンは透明人間のマーヴェリックにマリーへの好意を打ち明けるが、彼女が男の自分を求めているのではと不安になっていた。マーヴェリックは本人に聞いてみるのが一番だとアドバイスする。
ジョーダンは自分が朝にマリーに言った言葉について説明しようとするが、彼女は記憶を消されていたことで、覚えていなかった。ジョーダンはマリーがまたルーファスに記憶を消されたと思い、彼を探しに行く。
モンスター
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ケイトはインディラに、これ以上友達の記憶を消して自分を欺くのは耐えられないと吐露する。しかし、インディラは友達の安全を守れるのはケイトだけだと伝える。
エマはドライブインシアターに向かい、サムと会う。エマはサムとの記憶がないものの、サムの言葉を信じると伝える。すると、サムはケイトが自分の兄ルークにも記憶を忘れさせたと明かす。
ケイトはアンドレの部屋に行き、「2人だけの時間がほしい」と伝えてテレビを見て過ごす。アンドレはケイトに一緒に学校を辞めるべきかもしれないと伝える。ケイトはアンドレに何かを言いかけるが、その時、ジョーダンから「ルーファスを見つけた」というメールが届く。
ジョーダンとマリーはルーファスがいる部屋に押し入り、逃げようとするルーファスを抑え込む。ルーファスはずっと同じ場所にいたため、マリーの記憶を消すことはできないと主張する。
すると、マリーはエマからメッセージを受信し、攻撃しようとするジョーダンに「ケイトがやった」と言って止めるが、そこにやってきたアンドレがルーファスに襲いかかり、殺そうとする。
犯人がルーファスではなくケイトだと伝えるが、アンドレは「そんなわけがない」と否定する。しかし、後ろからやってきたケイトが「守りたかった」と謝罪すると、アンドレは攻撃の手を下げる。
そしてケイトは能力でアンドレの記憶を取り戻す。ケイトの裏切りにショックを受けたアンドレは「バケモノめ」と言って去っていく。
【ネタバレ解説】第6話「ジュマンジ(Jumanji)」
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ケイトの能力
第6話は、ケイトが自分が忘れさせた記憶を思い出させるところから始まる。記憶を取り戻したエマはすぐにサムのもとへ向かう。マリーはショックで落ち込んでいるアンドレに、ケイトから事情を聞かないとと伝えるが、彼は聞いたら許してしまうと断る。
ジョーダンの呼ぶ声が聞こえて駆けつけると、ケイトが能力の使い過ぎで痙攣(けいれん)を起こして倒れていた。その場の誰もが蘇生法を身に着けておらず、マリーが能力でなんとか脈拍を安定させる。
その頃、シェティとカルドーサ博士は、“森”でベッツィという能力者を実験台に、ウイルスのテストを行っていた。それは能力者だけに感染するウイルスで、能力を封じる効果が見られた。カルドーサ博士はヴォートに報告しようとするが、シェティはまだ早いと言い、投与量を増やすように指示する。
ソルジャー・ボーイ
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ケイトをソファに寝かせると、彼女は突然目を覚まし姿を消す。すると近くにいたマリーとアンドレ、ジョーダン、やってきたダスティは、家が解体され、自分たちが森林の中にいることに気づく。ケイトの母親と幼い頃のケイトが、ケイトの弟について会話している様子から考えると、それはケイトの記憶の中の世界だった。
すると背後からソルジャー・ボーイが現れる。彼はケイトのイマジナリーボーイフレンド(想像上の恋人)だと言い、ケイトの自慰行為について語り始める。ソルジャー・ボーイはアンドレに気づき、ケイトが本当にアンドレのことが好きだと伝えるが、アンドレは「ロシアのスパイめ」と言い返す。
ソルジャー・ボーイは「共産主義者とは違う」と、自分の血が共産主義の赤ではなく星条旗の赤だと言う。彼はケイトの血管の破裂がこの世界では雷として現れていると伝え、彼女が植物状態になればマリーたちも同じになると明かす。
ソルジャー・ボーイは生き延びる方法を語り始めようとするが、雷鳴に撃たれて消失してしまう。
エマとサム
一方、エマはドライブインシアターにいるサムの元へ訪れる。2人は記憶を取り戻した喜びを分かち合い、キスをする。エマがセックスを持ちかけると、サムは経験がないことを明かして承諾する。
2人はセックスが良かったことを伝え合う。サムは問題を抱えている自分とエマが釣り合わないことを伝えるが、エマは自分も問題を抱えていると伝える。
一緒に逃げようと言うサムに対して、エマは「逃げるのは終わり」と言い、力になってくれる仲間と一緒に立ち向かおうと伝える。
過去の過ちとの対峙
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マリーたちが森の中を探索していると、ケイトが自分の部屋で勉強している場面が現れる。ケイトの部屋は分厚い金属製の扉で閉ざされ、彼女の能力を恐れた母親から軟禁されている様子が伺える。
するとそこへシェティが現れる。彼女はケイトを信用すると手袋を外して手を握り、優しい言葉をかける。ケイトが他人の言葉が聞こえると悩みを打ち明けると、その声を沈める方法として青い錠剤を手渡し、彼女はそれを服用する。
場面が切り替わり、マリーたちは講義室に移動していた。そこには亡きルークの姿があった。ルークとケイトの最初の出会いの様子が描かれると、耐えられなくなったアンドレが部屋から出ていこうとする。すると記憶の中のルークはアンドレに話しかけ、アンドレを信用できないという。
ルークは、講義室のディスプレイにアンドレとケイトの肉体関係を持っていた様子を映し出し、ルークが死ぬ前から2人の関係が続いていたこと、ケイトではなくアンドレから誘ったことを問い詰める。
戸惑うアンドレに、ルークは怒りで攻撃を仕掛けようとする。マリーやジョーダンが止めようとするが、記憶の中では能力が使えないことを知る。恐怖のあまり逃げ出そうとしたダスティがルークの攻撃の餌食となり、飛び散ってしまう。
逃げるしか選択肢のない3人が逃げ出すと、いつの間にかブリンク教授の部屋の前に着いていた。ジョーダンは自分の記憶の一部であることに気づく。
ルークがサムのことでブリンク教授と口論していると、事態を心配してやってきたジョーダンがルークをマスクで眠らせる。ブリンク教授は今起きたことを秘密にする替わりに教授の助手としての役割を与える。
マリーはジョーダンがブリンク教授の助手になった経緯と、ルークが過去にも教授と揉めていたことを知っていたことを咎める。記憶の中のジョーダンは、自ら「この時止めることができた」と伝える。
マリーのトラウマとの対峙
その後、3人は“森”の中にいることに気づく。そこではルークとサムが、シェティとカルドーサ博士、ブリンク教授とケイトのもとで人体実験されていた。ケイトはルークが異変に気づこうとする度に記憶を改変させていた。マリーたちはケイトが初めから“森”での出来事を知っていたこと、彼女が繰り返し記憶を変えたことがルークの脳を破壊したのではと考える。
記憶の中のシェティに邪魔者扱いされた3人は、その場から逃げ出すと、マリーが両親を殺してしまったトラウマであるトイレの扉が現れる。
マリーがその扉を開けると、血まみれになった両親の死体のそばで泣いている妹アナベスの姿があった。マリーはアナベスに「わざとじゃなかった」と伝えるが、アナベスは「絶対に許さない、いくら努力しても人殺しには変わりない」と言い放つ。
マリーは泣きながら謝るが、その中で、以前ケイトに言われた「あなたのせいじゃない」という言葉を思い出し、ケイトに呼びかける。すると3人はケイトと対面する。目覚めたくないというケイトに対して、マリーは自分たち全員が最悪の境遇であること、アンドレはそれでも生きて立ち向かわなくてはいけないと必死に訴える。そしてついに4人は現実世界で目を覚ます。
現実との対峙
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目覚めた4人のもとにエマとサムがやってくる。サムはケイトの姿を発見すると、これまで自分やルークを苦しめた彼女に怒りを抑えられずに攻撃する。マリーたち止めようとするが止まらないサムに、エマが優しく語りかける。
エマの言葉を信じてサムは怒りを鎮める。ケイトは自分のことはもう信じられないはずと伝えるが、マリーはケイトに「頑張って信用を取り戻して」と返す。
シェティが能力者を嫌って、“森”で酷いことをしていることがわかったその場の6人(マリー・エマ・サム・アンドレ・ジョーダン・エマ)は、シェティとゴドルキン大学の陰謀に立ち向かうことを決心する。
一方、“森”ではシェティがカルドーサ博士から、ウイルスの投与量を増やしたことで起きた事態の報告を受ける。そこでは全身腫れ物まみれになった被験者の死体があった。
ウイルスが効いたことを確認したシェティは、ウイルスをさらに感染させることを指示する。
【ネタバレ解説】第7話「病(Sick)」
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ニューマン議員
第7話は、“森”でのウイルス実験の様子から始まる。シェティは感染力を高めるため、ウイルスを空気感染にするようにカルドーサ博士に指示する。カルドーサ博士はヴォートに報告が必要だと考えていたが、シェティはヴォートの意向は無視して命令に従うように脅しかける。
その後、シェティはケイトから「会って話したい」と電話をもらうと、市内で用事があるため、自分の家で待つように伝える。
ケイトはその旨をダイナーにいるマリー、アンドレ、ジョーダンの3人に伝えるが、3人が自分を信じていないことがわかるため、ショックを受けていた。
ケイトを信用できないジョーダンはダイナーを立ち去り、マリーに執務室に侵入して調べることを提案する。マリーは告発しても自分たち(黒人女性と両性アジア人)の主張は通らないと考えていたが、近くの壁に描かれたヴィクトリア・ニューマン議員のポスターを見つけて、頼れる人を味方につけようと考える。
飛行機事故の被害者
エマはサムを自分の寮の部屋に招き、隠れているように伝えて食べ物を持ってくると外出していく。
マリーとジョーダンはシェティの執務室に侵入し、書類を調べていると、机の中に隠してあった飛行機事故に関する書類を発見する。マリーはその事故でシェティの家族2人が犠牲になったことを知る。
すると執務室に酔っ払ったカルドーサ博士がやってくる。彼はシェティへの不満を漏らし、彼女がウイルスを撒こうとしていることを話ながらシェティのウイスキーのボトルに小便を入れる。
その頃、シェティはある場所で元CIA副長官のグレース・マロリーに接触していた。シェティは能力者を無効化するウイルスを研究していることを明かし、マロリーの協力を求めるが、彼女は「戦争犯罪であり虐殺だ」と言い、すぐにやめるように伝える。2人の会話の中で、シェティが飛行機事故で失ったのが、彼女の夫と娘であることが明かされる。
マロリーはシェティが去った後、彼女との会話を電話を通して何者かに記録させており、継続して彼女を監視するように伝える。
サムの外出
エマの部屋で物色し始めたサムは、廊下が騒がしくなっていることに気づいてドアを開けると、生徒たちが廊下をアイスリンクにして遊んでいた。
サムは生徒たちに加わって遊び、楽しく過ごしていると、そこにいたルーファスからパーティに来るように誘われる。ルーファスにエマも来ると言われたため、サムは彼に付いていってしまう。
ポラリティは、大学でニューマン議員とのパネルディスカッションの司会に参加する予定で事前番組に出演していた。アンドレとケイトがニューマンの自宅で番組を見ていると、突然、ポラリティは発作を起こし始める。
アンドレは急いで現場に向かい、救急車に乗り込むと、発作を起こして能力が暴走する父を必死に止めようとする。
その頃、サムはルーファスにパーティと嘘をつかれ、ニューマンのパネルディスカッションに来ていた。ポラリティに代わってコールマンが司会を務め、2人の議論によって参加している生徒たちも熱を帯びていく。
過激化する生徒たち
マリーとジョーダンは集会会場の前にやってくる。しかし警備員が入り口を封鎖していて入れないため、ジョーダンが近くにいたジャスティンを殴って喧嘩を売り、乱闘騒ぎを起こして警備員たちを持ち場から離れさせ、その隙にマリーが会場に忍び込む。
集会ではスーパーヒーローの市民権について議論が加熱し、抗議する生徒たちの主張が加熱したため、集会は中断され、ニューマンは舞台袖に追いやられる。サムは混沌とする会場の中でルーファスに「彼女たちは能力を奪って抑制しようとしている」と唆される。すでに会場にいた生徒地は暴徒と化していた。
マリーはバックヤードでニューマンに話しかけると、ニューマンはマリーをすでに知っており、2人だけで会話しようと誘われる。
会場の外では、エマとジョーダンが合流し、会場から出てきたサムと再会する。2人はサムを安全な場所に隠すために連れて行くが、サムは生徒たちと別れることに気を落としていた。
ニューマンの意図
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シェティが帰宅すると、ケイトが1人で待っていた。ケイトはシェティが今まで自分をコントロールしてきたことに対して怒りをぶつける。シェティは夫と娘を亡くしてから、ケイトを娘のように感じていると伝え、ウイルスから彼女だけは守ることを伝える。ケイトは素手でシェティに触れると、彼女が真実を話していると気づく。
一方、マリーとニューマンは控室で会話していた。ニューマンはマリーに能力を使って自分の体を調べるように伝える。するとマリーはニューマンの血液にコンパウンドVが含まれていることに気づき、彼女が能力者であること、さらに自分と同じ血液をコントロールできる能力であることを知る。
ニューマンは自分がマリーと同じレッド・リバー孤児院出身であることを明かし、マリーのゴドルキン大学の入学を裏で手助けしたことを明かす。
マリーはニューマンを信用し、“森”でカルドーサ博士がウイルスを作っていることを明かす。すると、ニューマンはすべて自分が「対処する」と言い、マリーに大学に戻るように伝える。
マリーは自分の発言権を主張するが、ニューマンは「ゴドルキンの守護者」がただのマーケティングに過ぎないことを伝え、悪目立ちせずに「黒人初のセブン」となれば、本当の力を手に入れて、妹のアナベスも見つけられるだろうと伝える。マリーは“森”について黙殺するかどうかの選択を迫られていた。
ゴドルキン大学の目的
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その頃、ケイトからシェティの家に来るようにメッセージを受け、マリー、ジョーダン、エマ、サムの4人が駆けつける。一方、アンドレはポラリティの病室で彼を看病することを選ぶ。
シェティの家に入ると、ケイトがシェティのそばで目を充血させて立っていた。ケイトはシェティに状況を説明させる。
シェティは、ゴドルキン大学がスーパーヒーローの弱点や制御方法を調べるための研究施設として設立されたことを明かす。そしてウイルス開発の目的が、空気感染を引き起こして能力者をすべて消し去ることであると言う。
シェティはホームランダーによって家族を失ったことが原因ではあるものの、能力者たちが本質的に人々の命を奪う破壊者であるため、消す必要があると訴える。
一方、ケイトは、彼女が自分に最後の命令として“森”の全員を殺すように命じたことを明かし、怪物なのは彼女であることを証明したいとマリーたちに訴える。
ケイトは自分たちが攻撃される前に先に攻撃する必要があると言い、シェティに自分の喉を切り裂かせる。マリーが助けようとするが、ケイトは能力でそれを阻止する。一方、サムはケイトの行動が正義であると彼女に賛同する。
その頃、ニューマンとカルドーサ博士が駐車場で密会していた。カルドーサ博士はウイルスが入った容器をニューマンに手渡し、引き換えに自分と家族の証人保護を受けようとしていた。
ニューマンはウイルスが作れるのはカルドーサ博士だけであることを確かめると、彼の頭を爆発させて殺害し、その場を去っていく。
【ネタバレ解説】第8話(最終話)「ゴドルキンの守護者たち(Guardians of Godolkin)」
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“森”の解放
第8話は、ケイトがシェティに能力で自殺させた後から始まる。その場にいた全員が混乱する中、サムはケイトの側に立ち、“森”を解放するために2人は去っていく。エマはジョーダンが大学に知らせようをするのを止め、マリーの提案で3人はケイトとサムを止めるために向かう。
その頃、アンドレは医師から父・ポラリティの脳神経にダメージがあることを告げられる。さらに、自分たちの能力が使う度に脳にダメージを与えるため、能力を使用しないように伝えられる。
ゴドルキン大学の会議室では、ヴォートCEOのアシュリーと取締役会のメンバーたちが、大学の評判が悪化したことに対処するため、セブンの候補者を検討するために打ち合わせていた。
一方、森に侵入したケイトとサムは、警備員を殺して独房を解錠し、捕らえられていた能力者たちを解放する。サムが自分の独房の部屋に入ると、ルークの幻覚から止めるように説得されるが、サムはそれを振り切って出ていく。
ウイルスの実験体となったアンディ遺体を前に、エマは解放した能力者たちに、非能力者の大学の人間たちを殺すように指示する。その後、遅れて森にやってきたマリーはちは、能力者たちがすでに解放されていることを知る。
大学構内にやってきた森の能力者たちは、非能力者の人間たちを殺し始める。大学のメディア担当のジェフは、対能力者用のノイズを使って返り討ちにするが、急に現れたケイトに力を使われてしまう。
ケイトはジェフにライブ配信をさせ、頭を爆破するように指示する。アシュリーたちは目の前の校庭で爆破自殺したジェフの姿を目の当たりにし、大学の緊急事態を認識する。
“モンスター”となるサム
サムは舞台芸術クラスの講師アダム・バークの授業中に乱入して彼に襲いかかるが、駆けつけたエマによって止められる。エマはサムに「何が最善かを考えてほしい」と伝えるが、サムは「その最善は君のためのものだ、君はヒーローではない」と言って去っていく。ショックを受けるエマだったが、嘔吐していないにも関わらず体が縮んでいることに気づく。
その頃、ケイトがアンドレに電話して事情を説明する中、サムは依然として幻覚のルークを見て口論していた。様子がおかしいサムに気づいたケイトは、能力で鎮めようかと提案する。サムはそれを受け入れ、ケイトが痛みを和らげると、サムは「心が空っぽになった」と言い、気分が良くなったと明かす。
マリーとジョーダンは大学の緊急事態に対処するため、シェティの学部長室に入り、緊急用のボタンを押す。すると、学校中の部屋がシェルターで封鎖され、対能力者用のノイズが鳴り響く。
アダム・バークがアシュリーたちのもとに駆けつけ、アシュリーはホームランダーとヘリを呼ぶように部下に命じる。能力者たちはノイズに苦しむが、ある能力者がスピーカーを破壊してノイズを止める。アシュリーは暴れる能力者たちを止めたものをセブンに入れると言い、マリーに電話をかけて止めるように要求する。
惨状と化した大学
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大学にヘリが到着しようとするが、ケイトに操られた能力者によってヘリが壊されてしまう。校庭に墜落しそうになるところに、アンドレが到着し、能力を使って安全に着陸させる。
マリーとアンドレはケイトを止めようとするが、ケイトはマーベリックを操り、2人と闘わせる。マリーは姿の見えないマーベリックに苦戦するが、彼の体内の血に意識を集中させて位置を特定して倒す。
ジョーダンはアシュリーたちをヘリコプターの中に避難させ、アンドレはケイトに2人で問題を解決しようと説得するが、アンドレは彼女が差し伸べた素手を信用することができなかった。すると、アンドレはやってきたサムに突き飛ばされる。
サムに打ちのめされるアンドレだったが、近くに倒れた警備員の警棒型のスタンガンを手に取り、彼を気絶させて一緒に倒れ込む。マリーはケイトに止めるように説得するが、彼女は毅然とした態度を貫き、ほかの能力者たちと戦うジョーダンのピンチを見て手助けに向かう。
1人の能力者がヘリに乗るアシュリーたちに襲いかかろうとすると、マリーは咄嗟に周りの死体の血を利用してナイフ状に変形させて攻撃し、彼を止める。マリーの能力に感心するジョーダンだったが、ケイトが手を伸ばして近づいていた。マリーは反射的にケイトの腕を破裂させてしまう。
「ゴドルキンの守護者たち」
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パニックになるマリーだったが、その場にホームランダーが現れる。ホームランダーは、マリーが同じ能力者に攻撃したことを問い詰め、彼女にレーザー光線を照射する。
場面は切り替わり、大学の事件のニュースを眺めるホームランダーが映し出される。ニュースではマリー、ジョーダン、アンドレ、エマの4人が事件の首謀者とされ、ケイトとサムが「新たなゴドルキンの守護者たち」と仕立て上げられていた。
マリーが目を覚ますと、ジョーダンエマ、アンドレとともに、自分たちが扉のない部屋にいること気づく。
ミッドクレジットシーンでは、大学の事件の後、“森”に訪れたビリー・ブッチャーが「見事なクソどもだ」と笑みを浮かべる様子が映される。