アクション

【ネタバレ考察】Netflix映画『タイラーレイク』はクリヘム主演の上質アクション映画

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今回ご紹介するのは映画『タイラー・レイク 命の奪還』です。

Netflixオリジナル映画であり、『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースが主演を務めたアクション映画。

シンプルなストーリーながらにアクションシーンの映し方などにこだわりが感じられて十分に楽しめる作品に仕上がっていました。

映画『タイラーレイク』の作品情報とあらすじ

作品情報

原題 Extraction
監督 サム・ハーグレイブ
脚本 ジョー・ルッソ
出演 クリス・ヘムズワース
製作国 アメリカ
製作年 2020年
上映時間 117分
おすすめ度 (4点/5点)

あらすじ

インドの麻薬王の息子オヴィが、バングラデシュの麻薬王アシフの手によって誘拐される。

裏社会の傭兵であるタイラー・レイクの元に、オヴィ救出の依頼が届く。

オヴィの救出は難なく成功するも、麻薬王アシフはダッカを封鎖し街中の兵力を使ってタイラーを追い詰めていく…。

『タイラー・レイク』のキャスト・スタッフ

役名 キャスト
extraction_01タイラー・レイク

クリス・ヘムズワース
(三宅健太)

裏社会の案件を請け負う傭兵

extraction_03オヴィ・マハジャン

ルドラクシャ・ジェイスワル
(石橋陽彩)

インドの麻薬王の息子

extraction_05ニック・カーン

ゴルシフテ・ファラハニ
(樋口あかり)

傭兵チームのリーダー

extraction_02サジュ

ランディープ・フーダー
(茶花健太)

インドの麻薬王の手下

extraction_04アシフ

プリヤンシュ・パイニュリ

バングラデシュの麻薬王

主演には『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースを起用した本作。

屈強な傭兵の役を演じますが、ソーとは違って人間なのでボロボロになるクリヘムの姿が見られますよ。

正直、クリヘム以外に知名度の高い人は出てきませんが、それが逆に先入観なしに見られて良かったかもしれません。

日本語吹き替え版のオヴィ役を担当しているのは、『リメンバー・ミー』のミゲル役を勝ち取った石橋陽彩ですね。

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監督はサム・ハーグレイブという方で、本作が監督デビュー作になっています。

本作の脚本はジョー・ルッソ(ルッソ兄弟の弟の方)が手掛けています。

『Ciudad』というコミックが原作で、こちらもジョー・ルッソがストーリーを手掛けています。

ルッソ兄弟といえば、『キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ』などのMCU映画も手掛けていることで有名です。

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『タイラーレイク』のネタバレ感想・評価

extraction_08出典:https://www.imdb.com/

※以下、映画のネタバレに触れていますのでご注意してください。

アクションはかなりのクオリティ

そこまで期待はしていなかったですが、アクションがめちゃくちゃ面白かったです。

特に中盤のカーチェイスからの流れがワンカットで進んでいく一連のシーン。

ここの臨場感がすごいです。

戦闘シーンのリアルな表現としてFPSゲームのような主観で描く手法は近年多くあります。

本作もそれにならった形で臨場感を出しているのですが、個人的に面白かったのはカメラの目線。

主人公が見ている目線ではなく、主人公を正面に映しているのです。

そのため、常にカメラが移動しながらタイラーの目の前に回り込むという動きとなっています。

中盤のアクションシーンは見どころ。主人公を正面から映して臨場感ある差し迫った場面を描きます。

クリヘムが画面に映る時間も多いので、ファンにとっては嬉しいですね。

また、カーチェイスシーンも見せ方が非常に上手いです。

初めは車の外から撮っているのですが、車がドリフトで旋回するタイミングで窓から車内へ入って車内の映像につながっていくシーンは見ていてめちゃくちゃ気持ちが良かったです。

ジョン・ウィックさながらの銃撃戦

終盤にかけては、『ジョン・ウィック』を彷彿とさせるヘッドショット祭りになっていきます。

中盤の肉弾戦と比べると銃メインの戦いに切り替わり、ダッカから出ようとひたすら撃って進んでいきます。

ラストの橋の上のシーンは、絶望的に戦闘が激化していきます。

これもシンプルながらに緊張感が増して面白いシーンでした。

気になるところも

アクションは申し分なく面白かったのですが、気になる点もチラホラ。

一番気になってしまうのは「何がそこまでタイラーを突き動かすのか」

タイラーは過去に息子をリンパ腫で亡くしていて、息子に迫る死から逃げるために自ら出征を志願していたことが分かります。

その時の息子への罪悪感がタイラーの胸中にあるのは間違いないです。

ただ、それがあの絶望的状況を突き動かすまでの使命感としては薄く感じてしまいます。

さらに、最初に仕事を受ける際に傭兵仲間のニックから「死にたいために任務を引き受けている」と指摘されていたことから、その後ろめたさからも外的要因で逃げようとしていることが伝わるのです。

そもそも、自分の過失で息子を失ったならまだしも、病気で息子が死ぬからと言って逃げるのは父親としてどうなのか疑問に感じてしまいます。

 

extraction_06出典:https://www.imdb.com/

もう一つは、バングラデシュの麻薬王アシフがあっさり殺されてしまうこと。

ニックはアシフをトイレで難なく殺しますが、さすがにあっさり過ぎません?

アシフはそれまでタイラーたちの激闘を上から眺め、彼の存在の強大さが目立っていたのにあんなにあっさり殺されてしまうと何か残念。

むしろ殺さずに、彼にたどり着くには相当な犠牲を払う必要があることを伝えたほうが嫌な余韻が残って逆にいい気もしました。

『タイラーレイク』のラスト考察

extraction_09出典:https://www.imdb.com/

ラスト、タイラーは生きてるのか

ラスト、事件から8ヶ月後となりオヴィは学校に行き元の生活に戻ります。

そこにはオヴィを遠くから見ている人物が見えて終わります。

  • サジュの後任の護衛
  • タイラー

考えられるとすれば上の3つでしょうが、これは恐らくタイラーだと考えます。

彼の明確な死は映されておらず、打たれたのは首筋だったので生きている可能性は十分に考えられます。

(余談ですが、身体の約80%は撃たれても致命的な場所ではないことが研究で明らかになっているとのこと)

彼は恐らく、自分の息子への後ろめたさをオヴィを守ることで埋めようとしているのでしょう。

それにしてもオヴィからすれば普通の生活も気が気じゃないですね。

オヴィの父親は刑務所で、かたやバングラデシュの麻薬組織はトップを失った報復を始めるのは容易に想像できます。

そして、タイラーを撃ったあのスラムの少年は確実にその道を突き進んでいくことになるでしょう。

どちらにせよ、大筋で見ると麻薬王同士の小競り合いに上手く駒で使われた男たちの話に感じて、根本的な解決には全く至りません。

そこがなんとも切なくなりました。

本作の原題は『Extraction』で、「抽出、抜き出す」という意味があります。

オヴィをバングラデシュから脱出する意味を表しているのでしょうが、オヴィを守ることでタイラーが息子の罪悪感を抜き出すという意味にも感じられました。

『タイラーレイク』はアクションが面白い

『タイラーレイク』はアクションへのこだわりが強く感じられる良作でした。

Netflixオリジナル映画は本当に意欲的でいろんな作品があると毎回感じます。

今の状況で新作映画が見られるありがたみを噛み締めながら見てはいかかでしょうか。

シンプルなストーリーを上質なアクションで上手く味付けした本作をNetflixでどうぞ。

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