サンダンス映画祭

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歴代のサンダンス映画祭受賞作品一覧【名作ぞろい】

世界の映画祭を紹介するシリーズ。今回は、アメリカ最大のインディペンデント映画祭であるサンダンス映画祭をご紹介します。

アカデミー賞の前哨戦のひとつとも言われていて、サンダンス映画祭で注目された作品がオスカーに絡むことも珍しくありません。

本記事では、歴代のサンダンス映画祭受賞作品をご紹介。

サンダンス映画祭とは

サンダンス映画祭
“Sundance Film Festival” by Travis Wise is licensed under CC BY-SA 2.0

サンダンス映画祭は、アメリカ最大のインディペンデント映画祭。

毎年1月ユタ州のパークシティで開催され、国内外の独立映画制作者による新しい作品を紹介する役割を担っています。

サンダンス映画祭でプレミア上映(世界初の上映)された多くの映画は、その後に開催されるアカデミー賞で主要部門に絡んでいます。

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『セックスと嘘とビデオテープ』『ソウ』など、インディペンデント映画を世界的大ヒット作として世に送りだすきっかけとなった映画祭としても有名です。

サンダンス映画祭の主要部門

サンダンス映画祭では以下の主要な部門が設けられています。

  • ドラマ部門
  • ドキュメンタリー部門
  • ワールド・シネマ・ドラマ部門
  • ワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門
  • プレミアム部門
  • ネクスト部門
  • ショートフィルム部門

コンペティションでは、最高賞であるグランプリ・審査員大賞(Grand Jury Prize)観客賞(Audience Award)が有名です。

グランプリ・審査員大賞は、映画祭の審査員たちによって選ばれます。審査員は映画製作や映画芸術に精通した専門家や業界関係者で構成されており、作品の芸術的な要素や映画製作者の才能、技術などを総合的に評価します。

観客賞は、映画祭の参加者や一般の映画ファンが観た作品の中から、最も人気や共感を得た作品に授与されます。観客賞は一般の人々の意見を反映したものであることが示されます。

これらの賞がそれぞれ異なる観点から作品を評価し、映画作品に対する一般観客の意見と審査員の見解を両方とも反映する役割を果たしています。

ドラマ部門(U.S. Dramatic Competition)

アメリカ国内で製作されたドラマ映画が対象の部門です。この部門では、新進気鋭の映画監督や俳優の作品が競われます。

ドキュメンタリー部門(U.S. Documentary Competition)

アメリカ国内で製作されたドキュメンタリー映画が対象の部門です。社会問題や文化的なテーマを扱った作品が出品されます。

ワールド・シネマ・ドラマ部門(World Cinema Dramatic Competition)

国際的な映画製作者によるドラマ映画が対象の部門です。世界各国からの作品が出品され、異なる文化や視点からの映画作品が紹介されます。

ワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門(World Cinema Documentary Competition):

国際的な映画製作者によるドキュメンタリー映画が対象の部門です。世界中からのさまざまなドキュメンタリー作品が競われます。

プレミア部門(Premieres)

メジャースタジオや有名監督による注目作品や、話題の映画作品が上映されます。

ネクスト部門(NEXT)

2010年に新たに加わった部門で、革新的で実験的な作風や手法を持つ新進気鋭の映画製作者に焦点を当てた部門です。

ショートフィルム部門(Short Films)

短編映画が対象の部門で、異なるジャンルやスタイルの短編作品が上映されます。

歴代のサンダンス映画祭受賞作品(審査員大賞/観客賞)

以下では、歴代のドラマ部門のコンペティションで、グランプリ・審査員大賞と観客賞を獲得した作品を紹介します。

開催年グランプリ(審査員大賞)観客賞
2023『A Thousand and One(原題)』
監督:A・V・ロックウェル
『The Persian Version(原題)』
監督:マリアム・ケシャヴァルズ
2022『ナニー』
監督:ニキヤトゥ・ジュース
『チャチャ・リアル・スムース』
監督:クーパー・レイフ
2021『コーダ あいのうた』
監督:シアン・ヘダー

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2020『ミナリ』
監督:リー・アイザック・チョン

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2019『クレメンシー』
監督:チノナイ・チュクー
『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』
監督:ポール・ダウンズ・コレイゾ
2018『ミスエデュケーション』
監督:デジレー・アカヴァン
『バーデン』
監督:アンドリュー・ヘックラー
2017『この世に私の居場所なんてない』
監督:メイコン・ブレア
『クラウン・ハイツ/CROWN HEIGHTS』
監督:マット・ラスキン
2016『バース・オブ・ネイション』
監督:ネイト・パーカー
2015『ぼくとアールと彼女のさよなら』
監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
2014『セッション』
監督:デイミアン・チャゼル
『セッション』
監督:デイミアン・チャゼル
2013『フルートベール駅で』
監督:ライアン・クーグラー

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2012『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』
監督:ベン・ザイトリン
『セッションズ』
監督:ベン・リューイン
2011『今日、キミに会えたら』
監督:ドレイク・ドレマス
『Circumstance(原題)』
監督:マリアム・ケシャヴァルズ
2010『ウィンターズ・ボーン』
監督:デブラ・グラニク
『ハッピーサンキューモアプリーズ』
監督:ジョシュ・ラドナー
2009『プレシャス』
監督:リー・ダニエルズ
2008『フローズン・リバー』
監督:コートニー・ハント
『The Wackness(原題)』
ジョナサン・レヴィン
2007『Padre Nuestro(原題)』
クリストファー・ザラ
『さよなら。いつかわかること』
ジェームズ・C・ストラウス
2006『Quinceañera(原題)』
監督:リチャード・グラッツァー
ウォッシュ・ウェストモアランド
2005『Forty Shades of Blue(原題)』
監督:アイラ・サックス
『ハッスル&フロウ』
監督:クレイグ・ブリュワー
2004『プライマー』
監督:シェーン・カルース
『そして、ひと粒のひかり』
監督:ジョシュア・マーストン
2003『アメリカン・スプレンダー』
監督:シャリ・スプリンガー・バーマン
ロバート・プルチーニ
『The Station Agent(原題)』
監督:トム・マッカーシー
2002『Personal Velocity: Three Portraits(原題)』
監督:レベッカ・ミラー
『Real Women Have Curves(原題)』
監督:パトリシア・カルドソ
2001『The Believer(原題)』
監督:ヘンリー・ビーン
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
2000『ガールファイト』
カリン・クサマ
『Two Family House(原題)』
レイモンド・デ・フェリッタ
1999『季節の中で』
監督:トニー・ブイ
1998『スラム』
監督:マーク・レヴィン
『スモーク・シグナルズ』
監督:クリス・エアー
1997『SUNDAY それぞれの黄昏』
監督:ジョナサン・ノシター
『ハリケーン・クラブ』
監督:モーガン・J・フリーマン
1996『ウェルカム・ドールハウス』
監督:トッド・ソロンズ
『この森で、天使はバスを降りた』
監督:リー・デヴィッド・ズロトフ
1995『マクマレン兄弟』
監督:エドワード・バーンズ
『ピクチャーブライド』
監督:カヨ・マタノ・ハッタ
1994『What Happened Was...』
監督:トム・ヌーナン
『Spanking the Monkey(原題)』
監督:デヴィッド・O・ラッセル
1993『パブリック・アクセス』
監督:ブライアン・シンガー
『エル・マリアッチ』
監督:ロバート・ロドリゲス
1992『イン・ザ・スープ 夢の降る街』
監督:アレクサンダー・ロックウェル
『ウォーターダンス』
監督:ニール・ヒメネズ
マイケル・スタインバーグ
1991『ポイズン』
監督:トッド・ヘインズ
『ワン・カップ・オブ・コーヒー』
監督:ロビン・B・アームストロング
1990『Chameleon Street(原題)』
監督:ウェルデル・B・ハリス・Jr
『ロングタイム・コンパニオン』
監督:ノーマン・ルネ
1989『True Love(原題)』
監督:ナンシー・サヴォカ
『セックスと嘘とビデオテープ』
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
1988『ヒート・アンド・サンライト』
監督:ロブ・ニルソン
1987『ディックの奇妙な日々』
監督:ゲイリー・ウォルコウ
『月の出をまって』
監督:ジル・ゴッドミロー
1986『スムース・トーク』
監督:ジョイス・チョプラ
1985『ブラッド・シンプル』
監督:コーエン兄弟
1984『オールド・イナフ/としごろ』
監督:マリサ・シルヴァー

サンダンス映画祭の短編部門で日本人が初のグランプリを受賞

2017年には、電通・CMプランナーの長久允(ながひさ まこと)さんが脚本・監督を務めた『そうして私たちはプールに金魚を、』が、短編部門でグランプリを獲得しました。

日本人がサンダンス映画祭でグランプリを受賞するのは初めての快挙で、9000本の応募作品の中から選ばれました。

映画は2012年に埼玉県狭山市で実際に起きた事件をベースにしています。4人の女子中学生が400匹もの金魚をプールに放流し、書類送検された事件。

さらに長久允監督は、2019年には佐々木蔵之介、永瀬正敏、菊地凛子、池松壮亮らが出演する長編映画デビュー作となる『ウィーアーリトルゾンビーズ』を発表し、これまた日本人初の快挙となる審査員特別賞を受賞しました。

最後に、サンダンス映画祭の受賞作品の中から、おすすめの作品をご紹介します。

『コーダ あいのうた』

『コーダ あいのうた』

コーダ あいのうた

5段階評価

ストーリー :
キャラクター:
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あらすじ

4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる健聴者のルビー。彼女は幼い頃から家族のために“通訳”となり、家業の漁業も手伝っていた。歌が好きな彼女は、高校の合唱クラブで先生に歌の才能を見出され、名門音楽大学への受験を勧められるが…。

作品情報

タイトルコーダ あいのうた
原題Coda
監督シアン・ヘダー
脚本シアン・ヘダー
出演エミリア・ジョーンズ
エウヘニオ・デルベス
トロイ・コッツァー
フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
ダニエル・デュラント
マーリー・マトリン
音楽マリウス・デ・ヴリーズ
撮影パウラ・ウイドブロ
編集ジェロード・ブリッソン
製作国アメリカ・フランス・カナダ
製作年2021年
上映時間111分

予告編

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おすすめポイント

信じて前へ進む。

2014年のフランス映画『エール!』をリメイクした作品で、タイトルの「CODA(コーダ)」とは、「Children of Deaf Adults(“⽿の聴こえない親に育てられた⼦ども”)」の意味。

家族の中でひとりだけ耳が聞こえる少女が、自分の夢と家族との関係で揺れ動く様子を丁寧に描いた感動作。聴覚障害の家族を描く作品ですが、決して“重い話”ではなく下ネタも飛び交う、軽快な作品でもあります。

「音」の描き方がとても重要な役割を持ち、耳が聴こえない世界と耳が聴こえる世界、その通訳の役割だった少女が、歌という自分の夢をきっかけにして、その境界をぼかしていく様子に胸を打たれます。

シンプルなストーリーですが、自分を信じ、家族を信じた主人公の情熱と愛情の表現方法に深い感動が待ち受けています。

アカデミー賞では、作品賞・脚色賞に加え、父親役を演じたトロイ・コッツァーが助演男優賞を受賞。

まめもやし
誰もが笑って泣ける感動作でありながら意義深い映画!

『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

『ブリタニー・ランズ・ア・マラソン』

ブリタニー・ランズ・ア・マラソン

5段階評価

ストーリー :
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あらすじ

社交的で愉快なブリタニーは、夜遊び三昧のバイト生活と悪友のせいで人生は下り坂。 アパートの隣人が“走ること”を勧めてくれ、勇気を出して最初の1ブロックへと踏み出した彼女は、ニューヨーク・シティ・マラソン完走を目指すが…。

作品情報

タイトル ブリタニー・ランズ・ア・マラソン
原題 Brittany Runs a Marathon
監督 ポール・ダウンズ・コレイゾ
脚本 ポール・ダウンズ・コレイゾ
出演 ジリアン・ベル
ミカエラ・ワトキンス
ウトカルシュ・アンブドゥカル
リル・レル・ハウリー
音楽 ダンカン・サム
撮影 シェーマス・ティアニー
編集 ケイシー・ブルックス
製作国 アメリカ
製作年 2019年
上映時間 103分

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おすすめポイント

誰もが人生という名のマラソンランナー。

自堕落な生活をしていた女性が、ニューヨーク・シティ・マラソンへの出場を目指して奮闘する様子を描いたドラマ。

悪友やお酒、食べ物など、あらゆる欲望に依存していた主人公が、変わろうと行動を起こす。等身大の主人公が壁にぶつかりながらも頑張る姿には胸を打たれ、ラストは涙が止まりませんでした。

多くの人が「自分のための映画だ」と思えるような、一歩踏み出す勇気をもらえた映画です。

まめもやし

前向きになれて、新しい挑戦の背中を押す傑作!

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まとめ:サンダンス映画祭に注目しよう!

今回は、サンダンス映画祭についてご紹介しました。

サンダンス映画祭

  • アメリカ最大のインディペンデント映画祭
  • 毎年1月ユタ州のパークシティで開催
  • サンダンス映画祭の主要部門
    • ドラマ部門
    • ドキュメンタリー部門
    • ワールド・シネマ・ドラマ部門
    • ワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門
    • プレミアム部門
    • ネクスト部門
    • ショートフィルム部門

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