Amazonオリジナルドラマとして最高の評価と視聴率を記録した『ザ・ボーイズ』。
アメコミ原作でヒーローが登場しますが、『アベンジャーズ』とはまったく毛色が違う内容。
本作のテーマはアンチ・ヒーロー。
本記事では、『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話「発火」のネタバレ感想を紹介します。
『ザ・ボーイズ』シーズン1を含めた感想は下記の記事をどうぞ。

『ザ・ボーイズ』シーズン2のキャスト
まずは、エピソードを分かりやすくするために主な登場人物たちを紹介します。
出典:https://www.imdb.com/
- ブッチャー
- ヒューイ
- マザーズ・ミルク
- フレンチー
- キミコ
ブッチャー(カール・アーバン)
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元CIAの工作員で、ザ・ボーイズのリーダー。
ホームランダーに殺されたと思っていた妻のベッカは生きていて、ホームランダーとの間に子どもを産んでいた。
ヒューイ(ジャック・クエイド)
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恋人のロビンをAトレインに殺され、示談金による和解を求めたヴォートと謝罪しないAトレインに憤慨する中、ブッチャーに誘われたことでザ・ボーイズの一員となる。
内気だった性格がときには暴走的にもなり、セブンのメンバー、トランスルーセントを爆殺する。
ちなみに、ヒューイ役のジャック・クエイドは俳優のメグ・ライアンとデニス・クエイドの息子。
マザーズ・ミルク(ラズ・アロンソ)
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以前、ザ・ボーイズのメンバーだったが、ブッチャーの頼みで再び加入する。見た目はイカツイものの中身は一番優しい心をもっている。あだ名はMM。
ザ・ボーイズに復帰したことで、家族を危険にさらし、CIAに家族を匿ってもらうことになる
フレンチー(トメル・カポン)
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MMと同じく、過去にザ・ボーイズのメンバーで、ブッチャーに頼まれて復帰した元殺し屋。
麻薬や武器商人など、犯罪組織との繋がりがあるため情報屋でもある。
キミコに助けられたことで、彼女に思いをよせることになる。
キミコ(福原かれん)
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地下で監禁されていたところをザ・ボーイズに助けられたことでメンバーの一員になる。
超人的な怪力と回復力をもっている。
幼少期にヴォートの作り出したコンパウンドVを投与されたことで超人となった。
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- ホームランダー
- スターライト
- クイーン・メイヴ
- Aトレイン
- ブラックノワール
- ディープ
- ストームフロント
ホームランダー(アントニー・スター)
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セブンのリーダーであり、最強で最恐のヒーロー。
愛国者のヒーローとして世間から絶大な人気を得ているが、実際は冷徹な人間。
気に入らないことがあると力でねじ伏せたり、変態的な一面を持っている。
研究所で育てられたことで、親の愛情を知らないため、異常な執着心を持っている。
心の支えでもあったヴォート社の副社長であるマデリンが自分にウソをついていたことで、彼女を殺してしまう。
ブッチャーの妻ベッカをレイプし、彼女との間に子どもをもうけていた。
スターライト(エリン・モリアーティ)
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憧れていたザ・セブンへ加入することができた新米ヒーロー。
電力を操ることができ、強力な衝撃波などを繰り出す脳力をもっている。
善良な心を持っているが、憧れていたセブンでは、ディープからのセクハラ苦しむ。
その後、セクハラを世間に公表しディープをセブンから脱退させる。
悩んでいたころにヒューイと出会い、恋に落ちるが、ヒューイが自分を利用していることが分かり別れてしまう。
クイーン・メイヴ(ドミニク・マケリゴット)
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アマゾネス風の出で立ちの白人ヒーロー。
大型トラックに直撃されてもまったく怪我しないほどの強靭な体をもっている。
かつてはスターライトのような正義感をもっていたが、次第にヴォートに染まってしまう。
スターライトをかばうような一面もありつつ、ホームランダーの無慈悲な行動に従うしかない関係。
旧友のエレナとは友達以上の関係がある。
Aトレイン
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地上最速の能力をもつヒーロー。
ヒーローへの固執が人一倍強く、能力を高めようとコンパウンドVを乱用したことで薬物中毒となる。
中毒が原因となり、恋人のポップクロウまでも殺害し、自身は心臓発作により倒れてしまう。
ブラックノワール
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全身を真っ黒なスーツに身を包み、ほとんど発言もしない寡黙なヒーロー。
ナイフを駆使して戦う事が多く、正体については謎に包まれているが、ホームランダーには唯一褒められている。
正体は不明だが、キミコを圧倒するほどの高い戦闘能力を持っている。
また、子どもに対しては優しい一面も持ち合わせている。
ディープ(チェイス・クロフォード)
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7つの海を支配する自称セブンの2番手を名乗るヒーロー。
自身の腹部にはエラがあり、水中での呼吸も可能。
セブンに加入したスターライトにセクハラをしたことが世間に公表され、謝罪と共にセブンから脱退し、社会的地位を失うことになる。
ストームフロント(アヤ・キャッシュ)
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シーズン1で脱却したトランスルーセントに代わり、シーズン2からセブンに加入したヒーロー。
ホームランダーに並ぶような強靭なスピードや、雷を操る能力をもっている。
- エドガー
- マデリン
- アシュリー
エドガー
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ヴォート社の社長。
マデリン
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ヴォート社の副社長。
ホームランダーのマネージャーも担当している。テディという赤ちゃんが
ホームランダーに子どもの存在を隠していたことがバレて、彼に殺されてしまう。
アシュリー
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ヴォート社の広報担当であり、スターライトの指導係を勤める。
ヒーローのメディア活動などをサポートしていて、シーズン2では副社長の座に就任する。
- マロリー
- スーザン
マロリー
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ザ・ボーイズの創設者であり、元CIAの副長官。
妻を失い落ち込んでいるブッチャーをザ・ボーイズに勧誘したが、ある事件で孫が焼き殺されてしまい、第一線から退いていた。
スーザン
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CIAの副長官であり、ブッチャーの元同僚。
ブッチャーの境遇を理解してザ・ボーイズの活動をサポートするが、ヴォート社の脅威に及び腰になる一面もある。
【ネタバレ感想】『ザ・ボーイズ』シーズン2第7話「発火」
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公聴会への準備と計画
マロリーは孫を焼き殺されたランプライターに対する憎しみがあるものの、彼を公聴会での証人として使うことでヴォートを追い詰めようと計画する。
ヴォートに異を唱えるヴィクトリア・ニューマン議員の協力も得て、粛々と準備を進めていた。
さらに、マロリーとMMはヴォートを追い詰める切り札として、以前ヴォートの科学部門の責任者をしていたジョナ・フォーゲルバウムにも証言を求めに訪ねる。
マロリーは過去にフォーゲルバウムに貸しがあることを引き合いに証言するように依頼するが、彼は自分の家族を守るためといって断るのだった。
フォーゲルバウムに断られたことを聞いたブッチャーはその後、一人で彼に会いに行くと、彼の家族を脅しにかけ、公聴会での証言をしてもらうように働きかける。
ランプライターのお守り
ヒューイはケガしていることもあり、ランプライターを見張る役割として彼と共に自宅に残ることになる。
彼はランプライターと共にザ・セブンのポルノを見て過ごすことに。
(※ちなみにこのシーンが原因で一時配信停止となり、修正が加えられてました笑)
捕まるスターライト
スターライトの母親は、以前の映画撮影現場での態度を彼女に謝りたいとスターライトをカフェに呼び出す。
スターライトは、幼い頃に自分に特別な力があると思っていたことがウソだった辛さを語り、母親から謝られるも複雑な感情を抱いていた。
母親はアシュリーに許可を得たからどこか2人で出かけようと話すも、スターライトはアシュリーに居場所を教えたことに驚く。
その瞬間、突然ブラック・ノワールに襲撃されスターライトは気を失ってしまう。
目が覚めると、スターライトは、ヴォートの能力者専用の隔離施設に閉じ込められてしまっていた。
最悪の2人
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ホームランダーとストームフロントは、強い愛国心を持ったものたちの集会を開いていて、そこでスターライトが裏切り者であることを公表する。
集会の後、ストームフロントが自分の娘に似た赤ちゃんを見たことをホームランダーに話したことで、2人はベッカのもとへと訪れることに。
突然やってきた2人に戸惑うベッカだったが、ホームランダーは息子のライアンにストームフロントを紹介する。
ベッカはライアンにホームランダーが苦しんだ子ども時代のようになって欲しくないと与える情報を制限していたが、ホームランダーはベッカの忠告を無視して、ライアンに彼が置かれた状況と真実を教えてしまう。
それを聞いたライアンはベッカにウソつきだと怒りをぶつけてしまい、ホームランダーとストームフロントはライアンを連れて立ち去ってしまうのだった。
ヴォートへの侵入
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自宅でスターライトが捕まったニュースを見たヒューイは、ランプライターと共にヴォートへ侵入することにする。
ランプライターの情報を頼りに侵入に成功するが、ランプライターはかつて自分の銅像があった場所で突然、焼身自殺してしまうのだった。
アレルギー
ランプライターが燃えたことによってスプリンクラーが発泡し、隔離施設にいたスターライトは非常灯を使って脱出に成功する。
しかし、やってきたブラック・ノワールに再び襲われてピンチになると、そこへメイヴが助けるのだった。
彼女はブラック・ノワールの口にアーモンドジョイを突っ込み、ナッツアレルギーである彼を倒すのだった。
その後、スターライトは無事に母親とヒューイと再会する。
公聴会
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ついに公聴会が開かれることになり、ホームランダーやセブンのメンバー、ニューマン議員などが一同に介する。
そして、重要証言人としてフォーゲルバウムが登場し、いざヴォートの不正が明らかになると思った瞬間、フォーゲルバウムの頭が爆破する。
すると、次々と会場にいた者たちが頭を吹き飛ばされ、爆殺されていくのだった…。
【ネタバレ感想】ヘイトのもたらす恐怖
- ホームランダーがライアンに真実を伝え、連れ去る
- ランプライターが焼身自殺する
- 公聴会で証人が爆殺され、会場がパニックに
第7話のポイントは上記のところでしょうか。
これまでのシリーズで一番エログロが強かったように感じる第7話。
ポルノ動画のシーンでは確実にアレが映っていました。
そう思ったら、Amazonの公式から7話消されてしまいましたね。
第6話の長いアレも結構アウトな気がしますが笑。
恐らく修正が入るのでしょう。
現在は配信が復帰しましたが、モザイク修正が加えられていましたね笑。(ちなみに14分ごろのシーンです)
ヘイトスピーチがもたらす恐怖
出典:https://www.imdb.com/
真面目な話をすると、第7話で一番強烈だったのは、ラストの爆破シーンではなく冒頭のシーン。
冒頭の男性は、いわゆる一般的な人なのですが、毎日ストームフロントのヘイトスピーチを自宅のテレビや通っているコンビニで目にします。
無意識に刷り込まれたヘイトによって、最終的に彼はコンビニ定員が能力者だと勘違いして殺害してしまいますが、そのバックには「What a Wonderful World」が流れるというオープニングシークエンスでした。
あまりにも強烈な風刺を描いていますが、これはフィクションでもなく現実に起こりえることなんですよね。
実写版『キングスマン』
出典:https://www.imdb.com/(映画『キングスマン』より)
ラスト、ヴォートとコンパウンドVに関する公聴会が開かれましたが、まさか実写版『キングスマン』が観られるとは思いませんでした(苦笑)。
スーザンの頭をぶっ飛ばした人物と同じ手口ですが、恐ろしすぎます。
以前に同じような手口をみせたのはセージ・グローブ・センターにから脱走したシンディでしょうか。
しかし、スーザン殺しのときは施設にいたと」考えると一体誰が引き起こしたのか。
さらには、反ヴォートの筆頭でもあるニューマン議員は死を免れていたのも気になるところですね。
次回はシーズン2ラスト
いよいよ次回はシーズン2の最終話となります。
シーズン3の製作が進んでいることもあるので、話が進むことは期待できませんが、どんな内容で終わらせてくるのでしょうか。
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