今回ご紹介する映画は、『ビバリウム』です。
ロルカン・フィネガン監督による作品で、マイホームを夢見るカップルが一度踏み入れたら戻れない迷宮にハマっていく、極限のラビリンス・スリラー映画。
本記事では、映画『ビバリウム』をネタバレありで感想・考察し、本編で意味が分かりづらいところを解説していきます。
冗長で退屈な物語ですが、それがちゃんとした意味をもっている、良い意味で気味の悪い映画でした!
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映画『ビバリウム』の作品情報とあらすじ
『ビバリウム』
あらすじ
新居を探すトムとジェマは、ふと入った不動産屋で、全く同じ家が並ぶ住宅地<Yonder(ヨンダー)>を紹介されるが、その住宅地から出られなくなり…。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | ビバリウム |
原題 | Vivarium |
監督 | ロルカン・フィネガン |
脚本 | ギャレット・シャンリー |
出演 | イモージェン・プーツ ジェシー・アイゼンバーグ ジョナサン・アリス |
撮影 | マクレガー |
音楽 | クリスティアン・エイドネス・アナスン |
編集 | トニー・クランストゥーン |
製作国 | ベルギー・デンマーク・アイルランド |
製作年 | 2019年 |
上映時間 | 98分 |
動画配信サービス
『ビバリウム』のスタッフ・原作
ロルカン・フィネガン監督
名前 | ロルカン・フィネガン |
生年月日 | 1979年5月25日 |
出身 | アイスランド・ダブリン |
アイルランド・ダブリン生まれでグラフィックデザインの学士号をもつクリエイターのロルカン・フィネガン監督が本作を手掛けました。
本作は、カンヌ国際映画祭の批評家週間でプレミア上映され、新人クリエイターを奨励する賞「ギャン・ファンデーション賞」を受賞するなど今後が期待される監督の一人です。
『ビバリウム』相関図・キャスト・キャラクター解説
キャラクター | 役名/キャスト/役柄 |
---|---|
ジェマ(イモージェン・プーツ) | |
トム(ジェシー・アイゼンバーグ) | |
マーティン(ジョナサン・アリス) ジェマとトムにヨンダーの家を紹介した不動産の営業。 |
ジェマ(イモージェン・プーツ)
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
もう一人の主演が、『28週後…』での演技が注目されてから多くのスリラー映画などに出演しているイモージェン・プーツ。
これまでにも幅広いキャラクター演じてきています。
本作でも正気と狂気の間を揺れる演技が見事でした!
ジェシー・アイゼンバーグ
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
『ソーシャル・ネットワーク』でFacebookのマーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが主演。
アカデミー賞などで主演男優賞にもノミネートされた実力ある役者で、俳優以外にも作家としても活動し、精力的に活動していますね。
ザッカーバーグ役では学生役も馴染んでいましたが、やはり10年も経つと表情に深みが出ますね!
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ感想】好き嫌いがはっきり分かれる映画
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
一度踏み入れた街から抜け出せなくなるラビリンス・スリラーである『ビバリウム』ですが、正直なところかなり好き嫌いが分かれる作品だと感じました。
まず第一印象として感じたのは、Netflixの『ブラック・ミラー』や、日本の『世にも奇妙な物語』的な世界観であること。
実は、本作、SFホラーシリーズ『トワイライトゾーン』の一つのエピソードを一本の映画として作り上げたようなイメージだと話しているのです。
つまり、題材としては30分のオムニバスドラマの一つのエピソードのようなんですよね!
また、ロルカン・フィネガン監督は、『ブラック・ミラー』のクリエイターであるチャーリー・ブルッカーの制作会社で編集を担当もしていたそう。
そのため、98分の映画として見ると冗長や退屈に感じる人も多くいると思います。
実際のところ、確かに退屈なシーンが多くあるのですが、それこそが本作の一つの醍醐味であり、30分のドラマとして見るには感じられない強烈な風刺が効いているのです。
逆に、その退屈さが本作の売りであり、皮肉なんですよね…。それを面白いと思えるかで賛否が分かれますね!
「カッコウの托卵」で描く風刺映画
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
『ビバリウム』を見た後には「なにこれ意味不明じゃん」と感じる人も多いと思います。
確かに意味不明なシーンが多いですが、それらを細かく考察していきますね!
恐ろしいほど皮肉に満ちた本作を紐解く鍵となるのが、冒頭シーンの「カッコウの托卵(たくらん)」です。
カッコウの托卵
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
オープニングで映し出されたカッコウの托卵。
ご存じの方も多いかもしれませんが、カッコウは特異な性質をもつ生き物です。
カッコウは自分の巣を作らず、他の鳥の巣に自分の卵を産み落とします。
カッコウの子どもは他の卵より少し早く生まれると、他の卵を巣から蹴落としてしまうのです。
他の鳥よりも大きな体をもつカッコウですが、巣に戻った親の鳥は、自分の子どもがカッコウであることに気付かずに育てるのです。
そして、育ったカッコウは一人で飛び立っていきます。
改めて、カッコウってすごい本能をもってますよね…!
イメージしやすいように、カッコウの性質を分かりやすくまとめた動画を添付しておきますね。
カッコウの性質を踏まえた上で見ることになる本作ですが、「人間の社会的慣習」を痛烈に風刺した作品になっていました。
マイホームを望んだだけなのに…
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
本作を一言で表現するなら、「マイホームを望んだだけなのに」という感じ。
マイホームを望んだ二人に訪れる地獄。それは人間の社会的慣習への皮肉が込められていました。
人間の社会的慣習
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
トムとジェマというカップルが、まったく同じ家が並ぶ住宅地「ヨンダー」に閉じ込められる物語は、人間の社会的慣習を浮き彫りにします。
若いカップルが念願のマイホームを手に入れ、結婚、出産、子育てといった典型的な人生のステップを踏む様子は、画一的な人間の慣習を象徴しています。
トムは脱出の可能性を見出すために穴を掘り続け、繰り返される日常の中でこの作業に没頭します。これは、マイホームを手に入れた後、住宅ローンの返済のために仕事に追われる人々への風刺とも取れます。
トムは男の子を餓死させようとしますが、ジェマはこれを止め、自分なりに子育てを始めます。このシーンは、トムが仕事に行く一方で、ジェマだけが男の子の世話をするという、子育ての現実を露骨に風刺しています。
この物語は、今でも見られる「男は仕事、女は家庭」という前時代的な家庭像を映し出しています。
実際、アメリカにはリーマンショック期に建設されたが、高額なために売れ残り、人気のない街となった「ヨンダー」のような郊外の住宅地が存在しました。
また、若いカップルがマイホームを持つことの難しさや、それを手に入れたことによる苦悩を描いている点も、現代社会の皮肉を表しています。
実際に、アメリカでも住宅所有率は下がっていますからね…。
消費社会への皮肉
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
「ヨンダー」の街は、すべてが人工物で構成されていることが特徴です。これは、現代の大量消費社会への皮肉を込めた表現とも受け取れます。
アメリカや日本のような先進国では、生活に必要なものがすべて揃っています。しかし、企業やマーケティングによって、人々は本来必要がないものでも「必要」と思わせられ、商品を購入しています。その代表例が「マイホーム」です。
不動産屋は、マイホームを手に入れることで理想の生活が実現すると宣伝し、若いカップルに住宅を売りつけます。経済的に余裕がないカップルも、マイホームが幸せへの鍵だと信じて購入しますが、その結果、マイホームに苦しめられることも珍しくありません。
この状況は、トムとジェマが育てた男の子の関係性を風刺しています。この風刺は、映画冒頭のカッコウの比喩にもつながります。つまり、男の子は、人間の「育てる」という社会的慣習を利用して成長するカッコウだったのです。
そして、成長したカッコウ(男の子)は、トムとジェマのような若いカップルを「ヨンダー」に誘い込む不動産屋となります。この結末は、現代社会の矛盾と消費主義を象徴するものとなっています。
まさにカッコウと同じ構図、見事に風刺が効いています…!
あの男の子は一体何者なのか
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
ここからは、あの男の子が一体何者だったのかを考察していきます。
人間ではない“何か”
結論から言うと、あの男の子はエイリアンのように人間ではない“何か”であることが考えられます。
男の子の特徴を振り返ってみましょう。
- 子どもとは思えないしゃがれた声
- 会話やモノマネが得意
- テレビで変な映像を好んで見る
- 成長が犬並みに早い
以上のポイントから、一般的な人間ではないことは容易に想像できます。そして、それが裏付けられるのが「擬態」するシーン。
ジェマに促されて、男の子に指示をしている人の真似をするのですが、喉元がカエルのように膨れ上がるのです。このシーンで、ジェマも男の子が「人間ではない何か」であると察します。
テレビの映像はどういう意味か
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
男の子が好んで見ていたテレビの映像は、フラクタル・パターン(一部が全体と同じような構造のこと)のようですが、恐らく、他のエイリアンから男の子への何らかの指示や教育をしていたと考えられます。
同様に、大きくなってから手にしていた本も同じと推測できます。
ちなみに、ヨンダーの街を俯瞰して見たときの映像もフラクタルに見えるんですよね!
さらに言えば、ジェマと男の子が雲を眺めるシーンが印象的でしたが、「雲」の構造もフラクタルであり、ジェマが「何かの形をした雲」を説明するシーンまでも計算されて演出されています。
男の子も皮肉な運命をたどる
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
初めは赤ん坊の姿でやってきた男の子でしたが、その成長速度は人間とは段違いで、いつの間にかトムとジェマよりも背丈が大きい青年となります。
これもまさにカッコウの托卵状態。育てた子どもが自分より大きくなっていく様子を描いています。
ジェマとの会話も印象的で、息子が「育て後は母親は死ぬ」と語るように、これもまた人間の慣習を風刺しています。苦労して育てた子どもも、ある程度成長すれば育ちの家(巣)から巣立っていく。
当たり前のように思える人間の営みを、人間ではないもの(エイリアン)から見た視点で描いているのです。
しかし、『ビバリウム』が良い意味で意地悪なのは、そんな男の子もまた、皮肉な運命を辿ることになるから。その点について「解放」という言葉から考えてみます。
「ヨンダー」の意味する解放とは
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
「子どもを育てれば解放する」
そんなメッセージとともにやってきた男の子でしたが、この「解放」には2つの意味があるように思えます。
トムとジェマの「解放」
まず、一つ目はトムとジェマの解放。
この解放の意味は、映画の結末通りに「死」を意味します。
マーティンからの説明でヨンダーは「終の棲家」と言っていたように、出られなくなったヨンダーからの解放は、すなわち「死」を表しています。
男の子の「解放」
もう一つの解放が、男の子の解放。
赤ん坊だった男の子は、急速に成長し、トムとジェマの死を見届けると、晴れてヨンダーの街から出ていくのです。
少年の頃の男の子は、自分を表現する方法が金切り声を上げることか、トムとジェマの会話を真似することしかできませんでした。
しかし、大きく成長し、ジェマが死ぬ間際になると、「あんたの母親ではない」という最後のジェマのセリフに対し、自分の言葉で「Whatever(どうでもいいよ)」と返すのでした。
このシーンからも、息子が成長し、社会に出る準備ができていること(=解放)が分かるのです。
さらに、この映画が面白いのは、人間をエイリアンから見た皮肉な視点だけではなく、エイリアン側も皮肉な運命をたどることを描いたこと。
ヨンダーから解放された息子が向かった不動産屋では、1年足らずしか経っていないにもかかわらず、老衰して死んでしまうマーティンの姿が映し出されていました。
息子が新たなマーティンとして入れ替わり、回収した死体袋には「No.8899」と書かれていました。
彼もまた、急速に成長することで、新たなマーティンとなる育ての親を見つけるためのルーティンの人生であることが分かる構図なのでした。
人間もエイリアンも慣習のループを生きているんですね…!
タイトル「ビバリウム」の意味
本作のタイトル、「ビバリウム」は、「生き物の住む環境を再現した空間」という意味があります。
ガラス張りのケージ内に、観賞用するためのものを入れた空間を指します。
これって、まさにヨンダーそのものですよね!
すべてが人工物のヨンダーという中に閉じ込められたトムとジェマ。そしてガラスの向こうからそれを見る形で、私たち観客は人間という生き物の生態を見ることになるのです。まさにそれは、人生の展示場。
ナンバー9の意味
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
トムとジェマが暮らすことになったヨンダーの家「No.9」の数字はどんな意味があったのでしょうか。
「9」は無限のループを表す数字
これはオカルトチックな話になりますが、「9」という数字には繰り返す無限のループを意味する役割があります。
発明家ニコラ・テスラも愛した数字のひとつとして知られる数字の「9」には、戻ってくる性質があるのです。
- 9の倍数は必ずそれぞれを足すと9に戻ってくる
- どんな数字でも9をかけて、それぞれを足すと9になる
例えば、適当な数字を選びます。ここでは736とします。
選んだ数字に9をかけて、736×9=6624
それぞれ足すと、6+6+2+4=18
一桁になるまで足すと、1+8=9
というように、必ず「9」に戻ってくるのです。
数字「9」の不思議はこれ以外にもあるので、気になった方は調べて見てください!
監督は意図的にこのループする性質をもつ「9」という数字を使ったのでしょう。
ジェマが見た世界は一体何だったのか
(C)Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film
最後に、ジェマが息子を襲った後、息子が逃げ込んだ世界について考えてみます。道路の端を引き剥がすと、エッシャーの絵画のような歪んだ世界が広がっていましたね。
ジェマが見たのは、見た目通りにヨンダーに囚われた人々の並行世界だと思います。
赤、緑、青の色で世界が別れていて、それぞれがジェマたちと同じように子どもを育てることを課せられていたのでした。
中には自殺するものや、同じように頭を抱えるものの姿が見えました。
トムとジェマのように、同じ地獄を味わう人が無数に存在することが想像できる気味の悪い後味を残しました…。
まとめ:人間の慣習を俯瞰で見ると分かること
以上、ラビリンス・スリラー映画『ビバリウム』をご紹介しました。
意味の分かりづらい内容と、意図的に使われている退屈な設計もあり、好みがハッキリ分かれる映画であるのは間違いないです。
当たり前のように日々行っている人間の慣習を、人間以外の視点で俯瞰して見ることで感じる違和感を描いた作品になっているのが面白かったです。
意味深な個々のシーンに考察の余地があって楽しめました!
『ブラック・ミラー』や『世にも奇妙な物語』シリーズが好きな方は楽しめる作品になっていますよ!
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