今回ご紹介する映画は『リトル・マーメイド』です。
ロブ・マーシャル監督による映画で、1989年制作のディズニーアニメ映画『リトル・マーメイド』の実写リメイク作。
本記事では、ネタバレありでディズニー実写映画『リトル・マーメイド』を観た感想・考察、あらすじを解説。
ディズニーアニメでも屈指の人気作を見事に現代要素を加えて実写リメイクしています!
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実写版『リトル・マーメイド』作品情報と評価・予告・配信
『リトル・マーメイド』
あらすじ
トリトン王の末娘アリエルは、海の向こうの世界をもっと知りたいと願い、陸の上を訪れるうちに、勇敢なエリック王子と恋に落ちるが…。
5段階評価
予告編
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作品情報
タイトル | リトル・マーメイド |
原題 | The Little Mermaid |
監督 | ロブ・マーシャル |
脚本 | ジェーン・ゴールドマン デヴィッド・マギー |
出演 | ハリー・ベイリー ジョナ・ハウアー=キング ダヴィード・ディグス オークワフィナ ジェイコブ・トレンブレイ ノーマ・ドゥメズウェニ アート・マリック ハビエル・バルデム メリッサ・マッカーシー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2023年 |
上映時間 | 135分 |
動画配信サービス
『リトル・マーメイド』のキャスト
アリエル(ハリー・ベイリー/豊原江理佳)
トリトン王の末娘で主人公のアリエル役は、ハリー・ベイリー。
姉のクロエと共にデュオを組んだアーティスト「Chloe x Halle」の一人としても知られていて、これまでにグラミー賞に5回ノミネートされた経験があります。
エリック王子(ジョナ・ハウアー=キング/海宝直人)
溺れたところをアリエルに助けられるエリック王子を演じたのは、ジョナ・ハウアー=キング。
イギリスの俳優で、テレビドラマ『ハワーズ・エンド』や、BBCドラマ『若草物語』に出演。2019年公開の『ベラのワンダフル・ホーム』で注目を集めました。
トリトン王(ハビエル・バルデム/大塚明夫)
アリエルの父親のトリトン王役を演じたのは、ハビエル・バルデム。
スペイン出身の俳優で、アカデミー賞助演男優賞を受賞したコーエン兄弟の映画『ノーカントリー』の悪役アントン・シガー役でも知られています。
その他にも『007 スカイフォール』や『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『DUNE/デューン 砂の惑星』など、話題作でも存在感抜群の演技を披露しています。
アースラ(メリッサ・マッカーシー/浦嶋りんこ)
海の魔女アースラ役を演じたのは、メリッサ・マッカーシー。
『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』やエミー賞受賞のシットコム『Mike & Molly』で多くのコメディ作品で知られています。
セバスチャン(ダヴィード・ディグス/木村昴)
海の宮廷音楽家のセバスチャンの声を演じたのは、ダヴィード・ディグス。
ラッパー、ミュージシャンとして活動し、ヒップポップバンド「Clipping」のボーカリストとして知られています。
2015年のリン=マニュエル・ミランダによる傑作ミュージカル『ハミルトン』では、ラファイエット伯爵とトーマス・ジェファーソンの2役を演じ、トニー賞助演男優賞も受賞しています。
フランダー(ジェイコブ・トレンブレイ/野地祐翔)
アリエルの親友フランダー役の声を演じたのは、ジェイコブ・トレンブレイ。
2015年公開、当時9歳の時に主演した『ルーム』では、母親と一緒に納屋に監禁された息子役、その後『ワンダー 君は太陽』ではトリーチャーコリンズ症候群を患う少年役を演じ、どちらも話題を呼びました。
スカットル(オークワフィナ/高乃麗)
人間に詳しいカモメのスカットル役の声を演じたのは、オークワフィナ。
中国と韓国のルーツを両親に持つラッパーとしても活躍していて、『クレイジー・リッチ!』やゴールデングローブ賞主演女優賞受賞した『フェアウェル』、MCU『シャン・チー/テン・リングスの伝説』など、幅広く役を演じています。
ディズニー実写映画の声優は2回目で、『ラーヤと龍の王国』で龍のシスーを演じて話題を呼びました。
ネタバレあり
以下では、映画の結末に関するネタバレに触れています。注意の上、お読みください。
【ネタバレ感想】徹底した配慮によるリメイク
(C)2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
今から34年前の1989年に公開され、苦戦していたディズニーを活気づけたディズニー・ルネサンスを代表する作品でもある『リトル・マーメイド』。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『人魚姫』を原作として、代表曲「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞、音楽を担当したアラン・メンケンは作曲賞を受賞しました。
1989年のアニメ版は上映時間83分に対し、実写映画版は135分と長尺になったことで、キャラクターや世界観の奥行きが感じられるようになっています。
冒頭では、原作のアンデルセンから引用した「人魚は涙を流せないので、より多くの苦しみを味わうのです」という言葉が映し出されます。全体的な印象は、いくつかのカットシーンや調整があるものの、1989年のアニメ版を忠実に再現していました。
人間を毛嫌いするザ・家父長な父トリトン王、ハンサムな男性に恋して海を離れるアリエル、周りは何とか王子とキスさせようとしたり、3日ですぐ結婚に至るなどなど…。改めて振り返ると、物語に時代錯誤的な描写が多々あるオリジナルの『リトル・マーメイド』ですが、実写版では、それらを上手く回避して成立させる手腕が見事でした。
一方で、気になる点もチラホラあります。
海と水面、陸の対比
水中描写は美しいのですが、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を超える衝撃はなく、ある意味水中のようで水中でない感じはクセがある印象。
対照的に、水面から顔を出すと、一気に現実の世界と同様、びしょ濡れになる様子や、海上で嵐によるの波の様子は怖いくらいにリアルです。
特にラストシーンのトリトン王がいきなりアリエルの背後にびしょ濡れで現れるシーンは謎です。もっと自然に登場できたはず。
アリエルは、水中での表情が豊かな一方で、声を失って上陸してからは、表情が寂しいです。「3日内にキス」の時間的制限を忘却させられているため、2人が自然と恋に落ちるまでをゆっくりと描きますが、間延びして感じました。
作曲家じゃないセバスチャンは寂しいよ…
アニメ版、実写版ともに白眉のシーンとも言える「アンダー・ザ・シー」ですが、なぜアリエルを歌に参加させたのか、意図がわかりません。
この楽曲は、セバスチャンがアリエルに海の世界(アンダー・ザ・シー)の魅力を語る曲です。それなのに、アリエルが途中からニッコニコの笑顔で参加するのは違和感を覚えました。歌が終わったらいなくなるのはアニメと同じなのも、このときのアリエルの心情がよくわかりません。
実写版ではセバスチャンが作曲家ではないこともあり、水中オーケストラ的な楽しさよりも、海洋生物の生態系を美しく映していました。オリジナルの海洋生物たちが楽器を模して演奏するクリエイティブな表現が好きだったのですが、実写版では「美しい海の生き物 with アリエル」という印象。
徹底的な配慮
声を失ってからのアリエルは、新曲となる「何もかも初めて/ FOR THE FIRST TIME」を内面でエネルギッシュに歌うので、声を失った感覚が全くないことも気になるところ。
これもアリエルが“黙ったままの女性”という印象を払拭するようで、それに重ねられるようにコルセットや靴紐を縛るシーンが描かれる徹底ぶり。
上手いラストシーンも…
ラストシーンのアレンジも、工夫を凝らした印象がある一方で、アリエルにしてもエリック王子にしても、身近な環境も大切にしてくれよ感が否めませんでした。
新しい設定上、アリエルは7つの海の1つを任されています。姉たちが難破船の被害を受けないように海洋植物を守っている中で、アリエルだけフラフラしていたり、エリック王子も、自分のために総動員で動いてくれる部下たちがいる中で、開拓メインで突き進みます。
オリジナルを忠実に再現しつつ、その中で設定に奥行きを与えているため、気になってしまう部分が出てくるんですよね。ラストのスクリーンいっぱいに映し出される多様性の大団円は、思い切ったなという印象でした。
キャストの魅力の一方で…
実写リメイクがイマイチに感じた人の多くが、それぞれが持つキャラクターへのイメージと実写との相違だと思います。その中でも、アリエル役のハリー・ベイリーに対する人種差別まがいの誹謗中傷や容姿に対する意見はひどいものでした。
断言できますが、ハリー・ベイリーのアリエルは、その歌唱力も加味されて間違いなく素晴らしく、彼女が俳優のキャリアとしてもスターダムへ上がっていくことは容易に想像できます。
キャストの中でも、アースラ役のメリッサ・マッカーシーは特に素晴らしい。一方で、『リトル・マーメイド』の魅力を担うセバスチャン、スカットル、フランダーらのCGIによる実写化は、どうしても気になってしまいます。
表情が全くわからないことで、アニメ版の最たる魅力のひとつでもあった、デフォルメされた彼らが見せるユーモアが感じられないのです。これはディズニー実写化の永遠の課題にも思いますが。
ターゲットは誰か
総じて、近年のディズニー実写映画の中でも完成度の高い作品でした。
ただ、誤解を恐れずに言えば、原作を忠実に上手く“調整”した印象を受けました。抑圧からの解放、自由意思による選択、単なる恋愛からの脱却。全体を通して徹底的に配慮した上での描き方に「納得させられた感」があるんですよね。
実写リメイクとしては素晴らしい出来であることは間違いない上で、アニメ版にあった純粋な「楽しさ(ユーモアや高揚感)」が感じられませんでした。
若い世代へ向けた物語であると同時に、子どもたちが純粋に楽しめる映画かと考えると、なんとも言えませんでした。
個人的な好みになりますが、「単純な面白さ=子供向け」と言っているのではなく、過去の作品をすべてを正しさで覆うことが必ずしも正解だとも思わないのです。
実写リメイクがディズニーの大きなプロジェクトの一環であることは分かりますが、今後もすべて現代に合わせたアップデートをしていくとしたら、なんとも言えない感情になります。
アニメ版の『リトル・マーメイド』は、今見ても間違いなく面白い映画です。一方で、今見ている人たちが、「でもこれっておかしいよね」と思える社会になって行く必要がある。それは現代版リメイクと言う形ではなく。
自然と批判的に見つめることができるためには、ハリー・ベイリーへの誹謗中傷コメントが溢れる世界では到底難しいと思えてしまいます。
ファンの一人として言うのは簡単で恐れ多いですが、だからこそディズニーにはリメイクではなく、新しい物語で価値観をアップデートする物語を作って欲しいし、本作のリメイクを観て、それができると確信できるものがありました。
【ネタバレ解説】アニメ版(1989年)との違い
概ねアニメ版を忠実に再現していた本作ですが、アニメ版とリメイク版の違いを紹介していきます。
セバスチャンの肩書きと冒頭のコンサート
アニメ版での冒頭シーンに当たる、宮廷作曲家のセバスチャンによるトリトン王のコンサートはカットされています。
アニメ版の7人の姉妹として貝殻から登場して紹介されるのではなく、7人がそれぞれ7つの海を任される役割を持ち、それぞれが異なる民族ルーツを持って描かれていました。
彼女たちはコンサートではなく、コーラル・ムーンという会議のような形で一同に介し、アリエルはすっぽかしています。
アニメーション版では全員「A」で始まる名前でしたが、実写版ではアリエルを除く全員が「A」で終わる名前に変更されています。彼女たちの登場シーンも増えていて、協力して難破船から海洋生物を守るシーンも描かれています。
セバスチャンも「宮廷作曲家」としての肩書きではなく、「執事長」の肩書きに変わっていました。同時に、トリトン王の暮らしている場所も、豪勢な宮殿ではなく、そのまま海底に玉座があるような印象でした。
セバスチャンの肩書きを変えたのは少し残念。作曲家だからこそアリエルの世話役を任せられることに意味があったと思います。
アリエルの母の死
トリトン王とアリエルの会話で、アリエルの母が人間によって殺されたという設定になっています。
これは、2008年の『リトル・マーメイドIII/はじまりの物語』でも描かれており、トリトン王の妻でありアリエルの母・アテナ女王が、コントロールを失った海賊船の座礁に巻き込まれて死んでしまったエピソードに通じます。
アースラがトリトン王の妹/アリエルの叔母
アニメ版にはなかった設定(削除されたプロット)で、海の魔女アースラがトリトン王とアースラが兄妹として描かれていました。2007年のミュージカル版ではこの設定が使用されています。トリトンとアースラにおける確執については、ほのめかすのみで描かれていません。
アースラの楽曲「哀れな人々/ POOR UNFORTUNATE SOULS」の歌詞変更
人間に関心を持つアリエルを言葉巧みに取り込もうとするアースラの楽曲「哀れな人々/ POOR UNFORTUNATE SOULS」は、歌詞が一部変更されています。
オリジナル版はこちら。
And don't underestimate the importance of body language, ha!
ボディ・ランゲージだよ
The men up there don’t like a lot of blabber
They think a girl who gossips is a bore!
男はうるさい女が嫌い ゴシップ好きな女も
Yet on land, it’s much preferred for ladies not to say a word
And after all dear, what is idle babble for?
Come on, they’re not all that impressed with conversation
もてるのは物静かな女 無駄話はおよし
True gentlemen avoid it when they can
But they dote and swoon and fawn
会話なんて役に立たない 紳士に嫌われるだけ
On a lady who’s withdrawn
It’s she who holds her tongue who gets a man
内気な女が好かれるのよ 舌は恋の邪魔
実写版では、この一連の流れが丸々カットされています。
“女は黙ってる方が美しい”という時代錯誤な価値観と、アリエルの地上への憧れをエリック王子への恋に還元する描き方を撤廃しました。
アースラはアンデルセンの原作で「海の魔女」が元ですが存在は薄く、ディズニーは子どもにも分かる「悪役」としての位置づけで描いています。
モデルにしたのは、アメリカ・メリーランド州出身のドラァグクイーン、ディヴァイン。悪役をより悪く描いたディズニーですが、アースラは後のディズニー・ヴィランにも影響を与えるほど高く評価された構図になっています。
ドラァグクイーンのパフォーマンスでは、“誇張した女性”を演じるので、ドラァグクイーン=ゲイではありませんが、クィアなカルチャーと強く結びついています。そういった背景を知ることも非常に重要だと思います。
新しい楽曲が3曲登場
- 「まだ見ぬ世界へ / WILD UNCHARTED WATERS」
- エリック王子のソロ曲
- 「スカットル・スクープ!!/ THE SCUTTLEBUTT」
- スカットルとセバスチャンによるラップ
- 「何もかも初めて/ FOR THE FIRST TIME」
- 声を失った後のアリエルの内心を歌った曲
アニメーション版の楽曲と手掛けたアラン・メンケンによるリメイクと、『ミラベルと魔法だらけの家』でも音楽を担当したリン=マニュエル・ミランダが参加。
「スカットル・スクープ!!/ THE SCUTTLEBUTT」でのスカットルの声を演じたオークワフィナのラップは魅力的な一方で、入るタイミングが唐突だったのと、雰囲気と合っていない印象がありました。
スカットルはカモメではなくシロカツオドリ
アニメ版ではスカットルはカモメですが、実写版ではシロカツオドリに変更。
空中から高速で海に飛び込んで魚を捕らえるダイバーの特徴があり、映画でも描かれていました。魚を飲み込むシーンがある一方で、セバスチャンやフランダーたちと仲良くする不思議な関係。
アニメ版ではアリエルにパイプを解説するシーンがありますが、カットされています。
アースラ
アースラは6本足ではなく、タコと同様の8本足になっています。また、アースラの側近であるウツボのフロットサムとジェットサムは、電気ウナギとなっています。彼らはアニメ版のようには喋らず、単なる忠実な部下となっています。
電気ウナギは、東京ディズニーランドのアトラクション「フィルハーマジック」のリトル・マーメイドの場面で登場しています。
アリエルは契約ではなく鱗(体の一部)でアースラと取引する
アリエルは人間の足と引き換えに声をアースラに渡してしまいますが、アニメ版で交わしていた誓約書という形ではなく、鱗の一部を渡すことで取引成立となっていました。
これは声を失っても自分の名前のサインができることで、エリック王子に名前を伝えられる矛盾点を解消する意味があったように感じます。とはいえ「契約書」の画力がないのは寂しくもあります…。
アースラの追加呪文
実写版で、アースラはアリエルがエリック王子とキスをして声を取り戻してしまわないように、キスが条件であることを忘れさせる呪文をかけました。
ズルいと思える一方で、これによって当時の時代錯誤的な要素が和らぎ、アリエルの主体性が生まれ、エリック王子との自然な関係性の構築に繋がったと思います。
エリック王子の出自
アニメ版とは異なり、実写版ではエリック王子の出自が王族の出ではない変更がされています。
この設定は自然で、アリエルが王国に受け入れられる理由としても違和感なく成立させていました。
セバスチャンvsルイシェフのシーンはカット
アニメ版のファンも多いルイシェフとセバスチャンの調理場シーン。暴力性が高いことと、セバスチャンの表情が肝心であるシーンだからか、実写で表現できないのも理解はできますが、寂しいところ。
地元の村のシーン
エリックとアリエルが王国の村を訪問するシーンは、オリジナルのアニメにはない描写です。
多様な文化と楽しげな雰囲気でダンスを踊るシーンが描かれています。このシーンがアリエルとエリック王子の自然な恋愛を育む様子を描く一方で、間延びした印象は拭えません。アリエルの表情が水中にいるとき並みに豊かになってほしかったところ。
アリエルの名前を知る方法
アニメ版ではセバスチャンが耳打ちすることでアリエルの名前を知ったエリック王子でしたが、実写版では「アリエス」という星の名前から多少強引にアリエルの誘導で導き出しました。
「キス・ザ・ガール」の歌詞変更
アニメ版でアリエルにキスしろとセバスチャンたちが歌う「キス・ザ・ガール」の歌詞は新しいバージョンに変更されています。
以下がオリジナル版。
Possible she want you too, there is one way to ask her/It don't take a word, not a single word/Go on and kiss the girl.
君もあの子もキスしたいのなら
何も言わなくていい
さぁキスして
以下が実写版での変更。
Possible she want you too/Use your words, boy, and ask her/If the time is right and the time is tonight/Go on and kiss the girl.
君もあの子もキスしたいのなら
目を見て尋ねてごらんよ
そしてキスして
「言葉はいらない」が「言葉で確かめて」に変更。性的同意の観点からも重要な変更です。
結婚式は描かない
アースラが人間に化けて「ヴァネッサ」としてエリック王子に近づいた後のシーン。
アニメ版では2人の結婚式が船上で盛大に祝われ、スカットルや海中生物たちを総動員してめちゃくちゃにします。一方、実写版では、落ち着いた立食パーティの中で、アリエルがヴァネッサと取っ組み合いをして、自ら声を封じられたネックレスを破壊させていました。
映画では2人は婚約しますが、結婚式は描きません。結婚がゴールではない、まさに時代に適合した描き方。グリムズビーが婚約指輪を蹴飛ばしていた表現はすごく良かった。
アースラを倒すのはアリエル
アースラが巨大化して渦巻きを発生させる流れなどは同じでしたが、難破船を操縦して反撃の一撃を喰らわせるのはエリック王子ではなくアリエルで、立場が逆転していました。
アースラを倒した後、アニメ版では倒れたエリック見つめていましたが、実写版では城を見つめています。それを見たトリトン王は、アリエルを人間に変えました。
エリック王子への恋心に固執するのではなく、人間の暮らしを見つめる様子に変えたことは見事でした。
まとめ:実写リメイクとして間違いなく成功
今回は、ディズニー実写映画『リトル・マーメイド』をご紹介しました。
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