Netflixのラインナップはまるで無限の宇宙だ。新作、旧作、オリジナル映画まで、どこを見てもコンテンツに溢れている。しかも、NetflixのUIは見事なんだが、便利ゆえに何を観ようか迷ってしまう。
そんな迷子になりがちなNetflixの世界で、「本当に面白い映画」を探しているあなたへ。本記事では、玉石混交のネトフリ映画の中から、実際に観て「これはオススメせねば!」と思った映画だけをピックアップした。
能書きはおいておいて、早速以下ではガチで面白いと感じたNetflix映画をまとめていく。「今日は何を観ようかな」と思っていた人はぜひ参考にしてほしい。新作が配信されるたびに更新していく予定だが、安心してほしい。私もウォッチリストが山積みだ。
バック・イン・アクション(2025)

キャメロン・ディアス、おかえり!
キャメロン・ディアスとジェイミー・フォックスが主演するアクションコメディ。ディアスにとっては、約10年ぶりの女優復帰作としても注目を集めた。 監督は『モンスター上司』『ベイウォッチ』のセス・ゴードンが務め、スリリングなアクションと笑いが融合した作品となっている。
かつてCIAのエリートスパイとして活躍していたマットとエミリー。彼らは15年前、任務中に身を隠し、平穏な家庭生活を築いていた。しかし、ある出来事をきっかけに、再びスパイの世界へと引き戻されることになる。
監督 | セス・ゴードン |
出演 | キャメロン・ディアス、ジェイミー・フォックス |
長さ | 114分 |
配信 | Netflixでみる |
セキュリティ・チェック(2024)

空港を舞台にした緊張感抜群のサスペンス!
クリスマスイブのロサンゼルス国際空港で、若きTSA(運輸保安局)職員のイーサンは、謎の男から脅迫を受ける。男の要求はただ一つ、「とある危険な荷物を見逃せ」。愛する人の命を人質に取られたイーサンは、空港という閉ざされた空間で、極限の心理戦と戦うことになる。
主演は『キングスマン』のタロン・エガートン、共演にはジェイソン・ベイトマンとソフィア・カーソン。監督は『フライト・ゲーム』『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラが務め、緊張感あふれるスリラーを作り上げた。
息詰まる展開と予測不能なストーリーが特徴の本作。限られた空間の中で展開するスリルと巧妙なストーリーテリングが光り、視聴者を最後まで引き込む作品に仕上がっている。例えるなら、空港を舞台にした『ダイ・ハード』的映画。
監督 | ジャウム・コレット=セラ |
出演 | タロン・エガートン |
長さ | 119分 |
配信 | Netflixでみる |
JOY: 奇跡が生まれたとき(2024)

科学の偉業の裏にある知られざる人間ドラマ。
世界初の体外受精による赤ちゃん誕生の裏側に迫る実話を基にした感動のドラマ。1960年代から70年代にかけて、看護師で胚培養士のジーン、生物学者のエドワーズ博士、そして革新的な外科医ステプトーの3人が、不妊に悩む夫婦のために体外受精の研究に挑む。しかし、彼らの前には教会や政府、そして世間からの強い反対が立ちはだかる——。
主演は『ジョジョ・ラビット』のトーマシン・マッケンジー、共演にビル・ナイ、ジェームズ・ノートン。監督はベン・テイラーが務め、脚本は『エノーラ・ホームズの事件簿』のジャック・ソーンが手掛ける。彼らの情熱と信念が、どのようにして医学の歴史を塗り替えたのか、その感動的な物語が描かれており、科学の奇跡と人間の情熱を見事に描いた作品。
監督 | ベン・テイラー |
出演 | トーマシン・マッケンジー、ビル・ナイ、ジェームズ・ノートン |
長さ | 115分 |
配信 | Netflixでみる |
ワッツ・インサイド(2024)

パリピな陽キャのドロドロ劇。
結婚を控えたルーベンが、かつての大学の友人たちと再会するディナーから始まる。しかし、ある友人が持ち込んだ「体を入れ替えることができる謎の装置」が、場の空気を一変させる。冗談のつもりで始まったゲームは、やがて彼らの秘密と欲望を引きずり出し、友情と現実を揺るがす予測不能な展開へと突き進んでいく——。
監督・脚本を務めるのはグレッグ・ジャーディン。巧妙な脚本とスリリングな演出で、ジャンルを超えたSFスリラーに仕上げている。視聴者を巧みに惑わせ、まるで一緒に人狼ゲームをしているかのように楽しめる。
監督 | グレッグ・ジャーディン |
出演 | ブリタニー・オグレイディ |
長さ | 104分 |
配信 | Netflixでみる |
喪う(2024)

家族だからこそ、いがみ合うし、絆がある。
疎遠になっていた三姉妹が、父親の最期を看取るためにニューヨークの狭いアパートに集結する物語。それぞれの過去と現在が交錯し、家族の複雑な関係性が浮き彫りにされる。
主演は『ロシアン・ドール: 謎のタイムループ』のナターシャ・リオン、MCUでスカーレット・ウィッチを演じるエリザベス・オルセン、『ギルデッド・エイジ ニューヨーク黄金時代』のキャリー・クーン。監督・脚本はアザゼル・ジェイコブスが務めた。作中のほとんどをアパート内でのやり取りで描きながら、映像表現や生活音を見事に演出し、家族の複雑な内面をあぶり出している。
監督 | アザゼル・ジェイコブス |
出演 | ナターシャ・リオン、エリザベス・オルセン、キャリー・クーン |
長さ | 101分 |
配信 | Netflixでみる |
レベル・リッジ(2024)

腐敗した田舎町に立ち向かう寡黙な男。
元海兵隊員のテリー・リッチモンドが、従兄弟の保釈金を届けるために訪れた小さな町で、地元警察の腐敗に直面し、立ち向かう姿を描くアクションスリラー。テリーは、警察に不当に押収された保釈金を取り戻すため、裁判所書記官のサマー・マクブライドと協力し、命を懸けた戦いに身を投じる。
主演は『オールド』のアーロン・ピエール、共演にはアナソフィア・ロブやドン・ジョンソンが名を連ねる。監督は『グリーンルーム』のジェレミー・ソルニエが務め、緊張感あふれる物語を紡ぎ出し、優れた脚本とアーロン・ピエールの素晴らしい演技が光る。寡黙な主人公がブラジリアン柔術などの体術を駆使して冷静に対処していく姿が印象的。
監督 | ジェレミー・ソルニエ |
出演 | アーロン・ピエール、ドン・ジョンソン |
長さ | 131分 |
配信 | Netflixでみる |
雪山の絆(2024)

極限の雪山で、生きる希望を繋ぐ。
1972年にアンデス山脈で発生したウルグアイ空軍571便墜落事故を描いた実話ベースのサバイバルドラマ。ウルグアイのラグビーチームとその家族を乗せた飛行機がアンデス山脈に墜落し、生存者たちは72日間にわたり極限の環境で生き延びるための過酷な試練に直面する。
監督は『インポッシブル』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のJ・A・バヨナが務め、リアリティあふれる映像と緊迫感のある演出で物語を描き出している。哲学的な脚本と揺るぎない演技により、一瞬たりとも目が離せない。
極限状態での人間の絆と生存への執念を描いた感動の物語。生と死の狭間で繰り広げられる人間ドラマ、人間が持つ精神力の強さをありありと感じる一本。圧巻の山岳ロケ撮影や素晴らしい俳優たちの演技、ミニマムで美しい音楽、どれもが一級品。
監督 | J・A・バヨナ |
出演 | エンゾ・ボグリンシク |
長さ | 144分 |
配信 | Netflixでみる |
マエストロ その音楽と愛と(2023)

音楽が紡ぐ夫婦の物語。
アメリカの伝説的な指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと、女優でピアニストの妻フェリシア・モンテアレグレの生涯を描いた伝記ドラマ。二人の出会いから結婚、そして音楽と愛に満ちた波乱の人生が描かれる。
主演・監督を務めるのは『アリー/ スター誕生』に次ぐ監督作2本目となるブラッドリー・クーパー。彼はレナードを演じるだけでなく、監督・共同脚本・製作も手掛けている。共演にはキャリー・マリガンがフェリシア役として出演。さらに、マーティン・スコセッシとスティーヴン・スピルバーグが製作に名を連ねた。
音楽映画でも伝記映画でもなく、徹底して夫婦の関係にフォーカスした人間ドラマになっている。特にフェリシアの内面を繊細に描写しており、愛と音楽に生きた夫婦の物語を、バーンスタイン作曲のサウンドトラックを背景に描く。
監督 | ブラッドリー・クーパー |
出演 | ブラッドリー・クーパー、キャリー・マリガン |
長さ | 131分 |
配信 | Netflixでみる |
終わらない終末(2023)

世界の終わりは、静かに忍び寄る。
ある家族がバカンス中に直面する謎めいた危機を描いた心理スリラー。都会の喧騒を離れ、貸別荘で穏やかな時間を過ごそうとした一家のもとに、見知らぬ男女が訪れる。「この家は私たちのものだ」と主張する彼らの登場とともに、外界との通信が途絶え、日常はゆっくりと崩壊していく。
『ミスター・ロボット』のサム・エスメイル監督が手掛ける本作は、現代社会の不安やテクノロジーへの依存、信頼の揺らぎをスリリングに描き出す。ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホークといった名優たちが、極限状態に追い込まれる人々の心理を圧倒的な緊張感で演じる。
世界が崩壊するとき、人は誰を信じるのか? 静かな恐怖がじわじわと広がる本作は、観る者に「もし自分が同じ状況に陥ったら?」という問いを突きつけ、最後まで目が離せない。想像の斜め上をいく結末が待っている。
監督 | サム・エスメイル |
出演 | ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、マイハラ |
長さ | 141分 |
配信 | Netflixでみる |
ザ・キラー(2023)

殺し屋のワークライフバランス。
冷徹なプロの暗殺者が、たった一度のミスをきっかけに追われる身となるクライム・スリラー。ターゲットを正確に仕留め、痕跡を残さない。それが彼のルールだった。しかし、一発の誤射がすべてを狂わせ、今度は彼自身が標的となる。
『それでも夜は明ける』『スティーブ・ジョブズ』のマイケル・ファスベンダーが演じる主人公は、感情を排除し、合理性のみで動く完璧主義の殺し屋。しかし、極限状態に追い込まれる中で、次第に彼の信念は揺らぎ始める。完璧とは言えない主人公が、「何のために殺し屋をするのか」を見出していく様子は、フィンチャー監督流の「お仕事映画」だ。
『セブン』『ゾディアック』『ゴーン・ガール』など、緻密なサスペンスを得意とするデヴィッド・フィンチャー監督ならではの演出が光る本作。沈黙と行動の狭間で揺れ動く殺し屋の心理を、観る者もまた追体験することになる。静かに、しかし確実に迫りくる危機——最後に生き残るのは、一体誰?
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
出演 | マイケル・ファスベンダー |
長さ | 118分 |
配信 | Netflixでみる |
Fair Play/フェアプレー(2023)

愛と野心、あなたはどっちを選ぶ?
ウォール街を舞台にした心理スリラー。婚約したばかりのカップル、エミリーとルークは、同じ金融会社で働いている。しかし、エミリーが予期せぬ昇進を果たした瞬間から、二人の関係は急速に歪み始める。嫉妬、競争心、プライド、そして抑えきれない怒り——成功を手にしたエミリーと、それを受け入れられないルークの間に、次第に埋められない溝が生まれていく。
本作の監督・脚本を手掛けるクロエ・ドモントは、職場におけるジェンダー格差と権力闘争のリアルを容赦なく映し出す。『ブリジャートン家』のフィービー・ディネヴァー『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のオールデン・エアエンライクが、緊迫感あふれる演技でキャリアと愛の狭間に立たされた男女を演じる。
オフィスラブの甘さはなく、あるのはむき出しの野心と崩壊していく信頼だけ。昇進は祝福か、それとも呪いか? 繊細でありながら残酷な心理戦が、観る者の心をえぐる。最後に勝つのは、仕事か、それとも愛か?
監督 | クロエ・ドモント |
出演 | フィービー・ディネヴァー、オールデン・エアエンライク |
長さ | 113分 |
配信 | Netflixでみる |
ニモーナ(2023)

最高に楽しくてエンパワーメントな良作アニメ!
型破りな少女と失脚した騎士が繰り広げる、アクション満載のファンタジー・アドベンチャー。中世の騎士と近未来が融合した世界で、王国の英雄と称えられていたバリスターは、陰謀によって一夜にして犯罪者の汚名を着せられる。しかし、彼の前に現れたのは、いたずら好きで規格外の少女・ニモーナ。彼女はどんな姿にも変身できる謎の存在で、「私がヴィランで、あんたが相棒!」と強引にコンビを組もうとする。
原作は、ND・スティーヴンソンによるグラフィックノベル。ディズニーの『ズートピア』や『スパイダーマン:スパイダーバース』の精神を受け継ぎながらも、さらに踏み込んだテーマを扱う。善と悪の境界、社会が押し付ける「正しさ」、そして自分らしく生きることの難しさ。アニメーション表現も遊び心満載で、テンポの良さと一筋縄ではいかない展開が全く飽きさせない面白さがあり、根底にあるメッセージもしっかり響く。
監督 | ニック・ブルーノ、トロイ・クアン |
出演 | クロエ・グレース・モレッツ、リズ・アーメッド、ユージン・リー・ヤン |
長さ | 102分 |
配信 | Netflixでみる |
タイラー・レイク -命の奪還-2(2023)

続編のアクションもかなりヤバい。
Netflixの大ヒットアクション映画『タイラー・レイク -命の奪還-』が、さらにスケールアップして帰ってきた。前作で瀕死の重傷を負いながらも生還した元特殊部隊員タイラー・レイク。彼が今回挑むのは、東欧の過酷な刑務所に囚われた家族の救出作戦。しかし、脱出の先にもさらなる敵が待ち受け、極寒の地で生き残りをかけた壮絶な戦いが繰り広げられる。
主演のクリス・ヘムズワースが再びタイラー・レイクを演じ、肉体の限界を超えたアクションを披露。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のルッソ兄弟が脚本・制作を担当し、監督は前作に続きスタント出身のサム・ハーグレイブ。長回しのカメラワークや、圧倒的なリアリズムで描かれる銃撃戦・肉弾戦は、まるで戦場にいるかのような没入感を生み出す。
前作を超えるスリルと激しさを備えた本作で、タイラー・レイクは、再び死線を越えられるのか?
監督 | サム・ハーグレイブ |
出演 | クリス・ヘムズワース |
長さ | 123分 |
配信 | Netflixでみる |
スマホを落としただけなのに(2023)

スマホを落としただけで、あなたの人生、狂っちゃうかも。
何気ない日常の中に潜むサイバー犯罪の恐怖を描くサスペンス・スリラー。日本でも映画化された志駕晃による原作の韓国版リメイクである本作は、スマートフォンという現代人の命綱ともいえるデバイスが、たった一瞬の不注意で凶器へと変わる恐ろしさをリアルに映し出す。
本作の見どころは、テクノロジーが発展した現代において、私たちの個人情報がいかに脆弱であるかを痛感させるストーリー展開。スマホを介して生活を支配される恐怖を、リアルな映像と緊迫感あふれる演出で描き、観る者の心をかき乱す。『ミセン~未生~』のイム・シワンの狂気じみた演技が際立ち、日常に潜むサスペンスの妙を存分に堪能できる作品だ。
日本版の映画とは異なり、主人公・犯人・警察の三者の動きを並行して描き、スタイリッシュな映像と俳優の力演が重なり、見ごたえのあるスリリングなサスペンスとなっている。
監督 | キム・テジュン |
出演 | チョン・ウヒ、イム・シワン |
長さ | 117分 |
配信 | Netflixでみる |
以下、2023年以前の作品も随時更新して追加していく。